JP2010088152A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、スイッチングレギュレータの後段にフォワード型コンバータが配されることにより入出力間の絶縁性が確保された構成において、起動の際に、コンバータ内のトランスの一次側に過電流が流れることを防止できる、スイッチング電源装置の提供を目的とする。
【解決手段】スイッチングレギュレータ10と、スイッチングレギュレータ10の出力電圧をトランスT1の一次側に接続されたスイッチング素子26の駆動により電圧変換して直流電圧を出力するコンバータ20と、トランスT1の二次側から得られる信号をフィードバックすることによりスイッチングレギュレータ10の出力電圧がレギュレートされるようにスイッチング素子12A,12Bをオンオフするスイッチング制御を行うスイッチング制御部6とを備え、スイッチング制御が起動する前にスイッチングレギュレータ10の入出力間が電気的に遮断されている、スイッチング電源装置。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチングレギュレータ10と、スイッチングレギュレータ10の出力電圧をトランスT1の一次側に接続されたスイッチング素子26の駆動により電圧変換して直流電圧を出力するコンバータ20と、トランスT1の二次側から得られる信号をフィードバックすることによりスイッチングレギュレータ10の出力電圧がレギュレートされるようにスイッチング素子12A,12Bをオンオフするスイッチング制御を行うスイッチング制御部6とを備え、スイッチング制御が起動する前にスイッチングレギュレータ10の入出力間が電気的に遮断されている、スイッチング電源装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチングレギュレータと、前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスで電圧変換して直流電圧を出力するコンバータと、前記トランスの二次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備える、スイッチング電源装置に関する。
従来、入力側と出力側で直流的な絶縁性を確保するため、電圧制御機能を有する昇圧チョッパレギュレータと、昇圧チョッパレギュレータの出力電圧が入力される直流絶縁用のプッシュプルコンバータと、プッシュプルコンバータの出力電圧を昇圧チョッパレギュレータに帰還する出力電圧帰還回路との組み合わせで構成されるスイッチング電源装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−55948号公報
しかしながら、特許文献1に開示のスイッチング電源装置では、その起動前の状態で、昇圧チョッパレギュレータ内の出力段に位置するダイオードを介して昇圧チョッパレギュレータから電圧がすでに出力されているので、その起動の際にプッシュプルコンバータ内のコンバータトランスの一次巻線に接続されたスイッチング素子がオンすることにより、コンバータトランスの一次側に過大な電流が流れてしまう。仮に、その過電流を制限する制御を起動以後に行ったとしても、コンバータトランスの結合度次第ではその二次側に電力を供給できず、起動安定性を確保することができない。
そこで、本発明は、スイッチングレギュレータの後段にフォワード型コンバータが配されることにより入出力間の絶縁性が確保された構成において、起動の際に、コンバータ内のトランスの一次側に過電流が流れることを防止できる、スイッチング電源装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るスイッチング電源装置は、
スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの二次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されていることを特徴とする。
スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの二次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るスイッチング電源装置は、
スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの一次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧の目標値と前記フォワード型コンバータのトランスの二次側の出力電圧の目標値が等しく設定されており、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されていることを特徴とする。
スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの一次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧の目標値と前記フォワード型コンバータのトランスの二次側の出力電圧の目標値が等しく設定されており、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されていることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチングレギュレータの後段にフォワード型コンバータが配されることにより入出力間の絶縁性が確保された構成において、起動の際に、コンバータ内のトランスの一次側に過電流が流れることを防止できる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源100の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源100は、スイッチングレギュレータである降圧レギュレータ90と、降圧レギュレータ90の出力電圧を複数のトランス(図1の場合、T1,T2,T3の3つのトランス)のそれぞれの一次側に接続されたスイッチング素子26の駆動により電圧変換して直流電圧を出力するフォワード型コンバータ20と、それらの複数のトランスのうち少なくとも一つのトランスの二次側の出力から得られる信号を誤差増幅部5によってフィードバックすることにより降圧レギュレータ90の出力電圧がレギュレートされるように降圧レギュレータ90内のスイッチング素子12A,12Bをオンオフするスイッチング制御を行うスイッチング制御部6とを備える、スイッチングレギュレータである。
スイッチング電源100は、降圧レギュレータ90に入力される一の入力電圧Viに基づいて、互いに独立した複数の系統の出力電圧(図1の場合、負荷供給用の出力電圧Vo1,Vo2,フィードバック制御のモニタ用の出力電圧Vom)をフォワード型コンバータ20から出力する、一入力多出力の電源装置である。そして、スイッチング電源100は、入力電圧Viの電圧変動や電気負荷の消費電流(負荷電流)の変動が生じても、複数の出力電圧のうち少なくとも一つの出力電圧(図1の場合、Vom)をフィードバックする電圧フィードバックを行うことによって、一定の電圧(図1の場合、Vo1,Vo2)を電気負荷側に出力する。
スイッチング電源100が車載される場合であれば、例えば、入力端子1から入力される入力電圧Viは、車載バッテリ又は車載バッテリに接続される電源回路などの基準電源によって供給され、生成される出力電圧Vo1,Vo2は、車載の各電気負荷に印加される。
例えば、出力電圧Vo1はインバータやDC−DCコンバータ内のハイサイドのスイッチング素子の駆動回路の電源電圧として供給され、出力電圧Vo2はインバータやDC−DCコンバータ内のローサイドのスイッチング素子の駆動回路の電源電圧として供給される。また、例えば、出力電圧Vo1は低圧系電圧から高圧系電圧に昇圧する昇圧回路の電源電圧として供給され、出力電圧Vo2は走行用モータ(例えば、ハイブリッド車や電気自動車などのモータ)の駆動回路の電源電圧として供給される。
降圧レギュレータ90は、入力電圧Viを降圧して所定の目標電圧にレギュレートする。目標電圧は、入力電圧Viがとり得る電圧範囲の下限値より低い電圧に設定される。例えば、入力電圧Viの電圧範囲が6〜12Vの場合、目標電圧は4〜5.5Vに設定される。レギュレータ90は、ハイサイドのスイッチング素子12Aと、ローサイドのスイッチング素子12Bと、一端を素子12Aと素子12Bとの接続点に接続され他端をレギュレータ90の出力端子2に接続される誘導素子であるインダクタ13とから構成されるハーフブリッジ回路と、ハーフブリッジ回路の入力段に接続された平滑コンデンサ11と、ハーフブリッジ回路の出力段に接続された平滑コンデンサ14とを備える。レギュレータ90は、このハーフブリッジ回路のスイッチング動作によって、入力端子1から入力される入力電圧Viを所定の目標電圧になるように降圧した出力電圧を出力端子2から出力する。
なお、ハーフブリッジ回路内のスイッチング素子は、IGBT,MOSFET,バイポーラトランジスタ等の半導体から構成されるスイッチング素子であればよい。ハーフブリッジ回路以外の回路に構成される後述のスイッチング素子についても同様である。
フォワード型コンバータ20は、その入出力間に複数のトランスを並列に備える、絶縁型の一入力多出力のDC−DCコンバータである。コンバータ20は、レギュレータ90の出力端子2から出力された出力電圧を一次側の入力電圧Vrとして、入力電圧Vrを複数のトランスのそれぞれで交流の電圧に変換し、各トランスの二次側に設けられた整流平滑回路による変換動作により入力電圧Vrに対して昇圧又は降圧した直流の出力電圧を生成する。
図1では、入力電圧Vrは、3つのトランスT1,T2,T3でそれぞれ交流の電圧に変換され、トランスT1,T2,T3のそれぞれの二次側に設けられた整流平滑回路により直流の3系統の出力電圧Vo1,Vo2,Vomが生成される。トランスT1の二次巻線24Aには出力ダイオード21Aと平滑コンデンサ22Aを構成する整流平滑回路が接続され、トランスT2の二次巻線24Bには出力ダイオード21Bと平滑コンデンサ22Bを構成する整流平滑回路が接続され、トランスT3の二次巻線24Cには出力ダイオード21Cと平滑コンデンサ22Cを構成する整流平滑回路が接続される。それらの整流平滑回路によって整流平滑された電圧が、それぞれ、入力電圧ViやVrと絶縁した出力電圧Vo1,Vo2,Vomに相当する。出力電圧Vo1は、出力端子3A,4Aを介して、第1の電力供給先の所定の負荷に印加され、出力電圧Vo2は、出力端子3B,4Bを介して、第1の電力要求先と異なる第2の電力供給先の所定の負荷に印加される。出力電圧Vomは、抵抗素子等の擬似負荷25に印加される。
出力電圧Vo1は、入力電圧Vrと、トランスT1の一次巻線23Aと二次巻線24Aの巻線比とによって定まる。出力電圧Vo2は、入力電圧Vrと、トランスT2の一次巻線23Bと二次巻線24Bの巻線比とによって定まる。出力電圧Vomは、入力電圧Vrと、トランスT3の一次巻線23Cと二次巻線24Cの巻線比とによって定まる。
一つのスイッチング素子26のスイッチング動作によって、入力電圧Vrが共通に印加される三つの一次巻線23A,23B,23Cに同時に脈動電圧を生成しているので、各出力電圧Vo1,Vo2,Vomは、それぞれの巻線比に応じて定まる。したがって、各巻線比を同じに設定すれば、各出力電圧Vo1,Vo2,Vomは同じ電圧値になるようにすることができ、各巻線比を互いに異なるように設定すれば、出力電圧Vo1,Vo2,Vomが互いに異なる電圧値になるようにすることができる。トランスT1,T2,T3の巻線比を等しくすることによって、出力ダイオード21A,21B,21Cの温度特性の違いをキャンセルすることができる。
なお、スイッチング素子26は、その一端が各トランスの一次巻線の下流側に接続され且つその他端が接地されたものとなっている。スイッチング素子26がNチャンネルIGBTの場合、コレクタが一次巻線の下流側に接続され且つエミッタが接地される。
また、トランスT1,T2,T3の磁気飽和を防ぐため、リセットトランスTrとフリーホイールダイオード(リセットダイオード)27が、トランスT1,T2,T3の一次側に接続されている。スイッチング素子26がオンすると、フォワード式のトランスT1,T2,T3の一次巻線に逆起電力が発生しトランスT1,T2,T3の二次巻線に誘導起電力が発生して、出力電圧Vo1,Vo2,Vomが生成される一方で、リセットトランスTrの一次巻線29に電流が流れることによりリセットトランスTrのコアにエネルギーが蓄積される。スイッチング素子26がオフすると、リセットトランスTrのコアに蓄積されたエネルギーが解放されて、ダイオード27を介して電流が流れることにより、トランスT1,T2,T3の電力を回生する。
誤差増幅器5は、複数の出力電圧Vo1,Vo2,Vomのうちの一つの出力電圧であるモニタ出力電圧Vomとその閾値電圧との誤差を所定の増幅度で増幅した増幅電圧をスイッチング制御部6にフィードバックする。スイッチング制御部6は、中央演算処理装置等を有するマイクロコンピュータやアナログICによって、上述のハーフブリッジ回路やスイッチング素子26のスイッチングを制御する。
スイッチング制御部6は、誤差増幅部5によってフィードバックされた増幅電圧と所定の目標設定電圧とを比較した差が零になるようにレギュレータ90内のスイッチング素子12A,12Bのスイッチング周波数を一定のままそのスイッチング周期のデューティ比を可変させるPWM制御を行うことにより、スイッチング素子12A,12B及びインダクタ13から構成されるハーフブリッジ回路を降圧動作させることによって、入力電圧Viを所定の目標電圧に降圧調整された出力電圧Vr(レギュレート電圧)をレギュレータ90の出力端子2から出力させる。
また、スイッチング制御部6は、一次巻線23A,23B,23Cに流す電流を制御するスイッチング素子26を一定のデューティ比(例えば、50%)でオンオフさせることによって、入力電圧Vrに対して昇圧又は降圧した直流の出力電圧をコンバータ20の出力端子から出力させる。
したがって、実施例1によれば、トランスT1,T2,T3によってコンバータ10の入力側とコンバータ20の出力側との絶縁性が確保される。そして、スイッチング電源100の起動前の状態でスイッチング素子12Aがオフしていることによって、レギュレータ90の入出力間が電気的に遮断されているので、起動時にスイッチング制御部6がスイッチング素子26をオンしても、コンバータ20内のトランスの一次側に過電流が流れることを防止することができる。特に、スイッチング制御部6がスイッチング素子12Aのオン時間を徐々に長くするスイッチング制御を行うことによって、コンバータ20内のトランスの一次側に過電流が流れることを確実に防止できる。さらに、スイッチングレギュレータの後段のコンバータをフォワード型にすることによって、フライバック型の場合に比べ、位相遅れによる影響(例えば、出力電圧の追従性)を改善できる。
図2は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源200の回路構成を示した概略図である。図1のスイッチング電源100と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略又は簡略する。なお、後述の他の実施例についても同様である。
スイッチング電源200は、フルブリッジ型昇降圧レギュレータ10と、フォワード型コンバータ20と、誤差増幅部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フルブリッジ型昇降圧レギュレータ10は、入力電圧Viを昇圧又は降圧して所定の目標電圧にレギュレートする。レギュレータ10は、ハイサイドのスイッチング素子12Aと、ローサイドのスイッチング素子12Bと、ハイサイドのスイッチング素子12Cと、ローサイドのスイッチング素子12Dと、一端を素子12Aと素子12Bとの接続点に接続され他端を素子12Cと素子12Dとの接続点に接続されるインダクタ13とから構成されるフルブリッジ回路と、フルブリッジ回路の入力段に接続された平滑コンデンサ11と、フルブリッジ回路の出力段に接続された平滑コンデンサ14とを備える。レギュレータ10は、このフルブリッジ回路のスイッチング動作によって、入力端子1から入力される入力電圧Viを所定の目標電圧になるように昇圧又は降圧した出力電圧を出力端子2から出力する。なお、電流が負荷側の一方向にしか流れない場合は、入力側のローサイドのスイッチング素子12Bと出力側のハイサイドのスイッチング素子12Cをダイオードに置き換えても良い。
スイッチング制御部6は、誤差増幅部5によってフィードバックされた増幅電圧と所定の目標設定電圧とを比較した差が零になるようにレギュレータ10内のスイッチング素子12A〜12CをPWM制御することにより、フルブリッジ回路を降圧動作又は昇圧動作させることによって、入力電圧Viを所定の目標電圧に自在に昇圧調整又は降圧調整された出力電圧Vr(レギュレート電圧)をレギュレータ10の出力端子2から出力させる。
したがって、実施例2によれば、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保される。そして、スイッチング電源200の起動前の状態で少なくともスイッチング素子12Cがオフしていることによって、レギュレータ10の入出力間が電気的に遮断されているので、起動時にスイッチング制御部6がスイッチング素子26をオンしても、コンバータ20内のトランスの一次側に過電流が流れることを防止することができる。特に、スイッチング制御部6がスイッチング素子12Cのオン時間を徐々に長くするスイッチング制御を行うことによって、コンバータ20内のトランスの一次側に過電流が流れることを確実に防止できる。また、レギュレータ部にフルブリッジ型昇降圧レギュレータを使用しているため、スイッチング制御部6は入力電圧Viの0Vからの立ち上がりから電圧を調整できるので、トランスの二次側に電力を確実に供給でき、起動の安定性を確保することができる。
さらに、レギュレータ部にフルブリッジ型昇降圧レギュレータを使用しているため、入力電圧範囲にかかわらずレギュレータ10の目標電圧を任意の値に設定することができる。すなわち、電圧が変動しやすい車載用12Vバッテリから一定電圧を生成するシステムのように、入力電圧範囲が大きいシステムの場合、降圧レギュレータでは、その出力を入力電圧範囲の下限値を下回るように設計する必要がある。しかしながら、レギュレータの出力電圧を下げると、その後段に配置されたコンバータの一次側の電圧を下げることになるため、電圧に反比例する1次側の電流値は増加する。このとき、寄生インダクタンスを含むインダクタンス分(例えば、図1のLp1〜LP3)では、(L×I2)/2のエネルギーが蓄えられることになるため、この蓄え分は二次側には伝送できない。
しかしながら、レギュレータ部にフルブリッジ型昇降圧レギュレータを使用することで、トランスの一次側の電圧を上げ、一次側の電流を下げることができる。例えば、レギュレータの出力を5Vから15Vに変更するだけで、理論的には、電流は1/3となり、Lp1〜LP3に蓄えられるエネルギーは1/9となるため、負荷変動に対する耐性を大幅に改善することができる。
図8は、レギュレータ10のレギュレート電圧Vrの目標値を15Vにした場合と5Vにした場合のコンバータ20の出力電圧の負荷変動特性を示した図である。図8に示されるように、レギュレート電圧が高いほうが負荷変動に対する耐性があることがわかる。なお、理論的には負荷変動の変化は1/9になるはずであるが、図8では1/3程度になっている。これは、負荷変動が寄生インダクタンスだけでなく、ダイオードの順方向電圧などにも影響されることを示している。
図3は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源300の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源300は、フルブリッジ型昇降圧レギュレータ10と、フォワード型コンバータ30と、誤差制御部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フォワード型コンバータ30は、一つのコアに複数の巻線を巻いてトランスを構成している。入力電圧Vrは、2つのトランスT4,T5でそれぞれ交流の電圧に変換され、トランスT4,T5のそれぞれに設けられた複数の二次巻線に接続された整流平滑回路により直流の6系統の出力電圧(Vo1〜Vo5,Vom)が生成される。スイッチング制御部6によってスイッチング制御される一つのスイッチング素子36のスイッチング動作によって、一次巻線38A,38Cに同時に脈動電圧を生成しているので、各出力電圧Vo1〜Vo5,Vomは、それぞれの巻線比に応じて定まる。
また、トランスT4,T5の磁気飽和を防ぐため、リセットコイル38Bとフリーホイールダイオード(リセットダイオード)37AをトランスT4の一次側に結合し、リセットコイル38Dとフリーホイールダイオード37BをトランスT5の一次側に結合している。また、このように結合することによって、リセットトランスが不要となり、小型化が実現できる。もちろん、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保され、起動時の過電流を防止できる。
図4は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源400の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源400は、フルブリッジ型昇降圧レギュレータ10と、フォワード型コンバータ40と、誤差制御部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フォワード型コンバータ40は、トランスの一次側の駆動回路を、入力電圧Vrを昇圧又は降圧して所定の目標電圧にレギュレートするフルブリッジ回路で構成している。このフルブリッジ回路は、出力電圧Vo1,Vo2を生成するためのトランスT6の一次巻線48Aと出力電圧Vomを生成するためのトランスT7の一次巻線48Bとを並列接続した並列回路を有しており、その並列回路の一端をハイサイドのスイッチング素子46Aとローサイドのスイッチング素子46Bとの接続点に接続され他端をハイサイドのスイッチング素子46Cとローサイドのスイッチング素子46Dとの接続点に接続されて構成されている。スイッチング制御部6はこのフルブリッジ回路を回生駆動することでトランスの磁束をキャンセルする。この構成によって、リセットトランスが不要となり、小型化が実現できる。もちろん、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保され、起動時の過電流を防止できる。
図5は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源500の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源500は、フライバック型レギュレータ50と、フォワード型コンバータ60と、誤差増幅部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フライバック型レギュレータ50は、一次側の入力電圧ViをフライバックトランスTsで電圧変換(昇圧又は降圧)し、二次側の直流の出力電圧Vrを生成し出力する。レギュレータ50は、入力端子1に接続された平滑コンデンサ51と、フライバックトランスTsと、フライバックトランスTsの一次巻線53に流れる電流を制御するスイッチング素子52と、フライバックトランスTsの二次巻線54にアノードが接続されたダイオード55と、ダイオード55のカソードに接続された平滑コンデンサ56とを有するフライバック式スイッチング回路を備える。ダイオード55と平滑コンデンサ56とで構成される整流平滑回路の出力電圧がVrに相当する。なお、ダイオード55を効率改善のためスイッチング素子に置き換えて、同期整流してもよい。
スイッチング制御部6は、誤差増幅部5によってフィードバックされた増幅電圧と所定の目標設定電圧とを比較した差が零になるようにレギュレータ50内のスイッチング素子52をPWM制御することにより、フライバック式スイッチング回路を降圧動作又は昇圧動作させることによって、入力電圧Viを所定の目標電圧に昇圧調整又は降圧調整された出力電圧Vr(レギュレート電圧)をレギュレータ50の出力端子2から出力させる。
また、フライバックトランスTsの一次側が、フライバックトランスTsの二次側及びフォワード型コンバータ60のトランスT1,T2,T3の一次側と接地基準が異なる。図5では、フライバックトランスTsの一次側はGND1を接地基準とし、フライバックトランスTsの二次側とフォワード型コンバータ60の一次側はGND2を共通の接地基準としている。平滑コンデンサ51は、GND1に接地される。フライバックトランスTsの一次巻線53は、スイッチング素子52を介してGND1に接地される。二次巻線54と平滑コンデンサ56はGND2に接地される。コンバータ60のトランスT1〜T3の一次巻線23A〜23CとリセットトランスTrの一次巻線29は、スイッチング素子26を介してGND2に接地される。リセットトランスTrの二次巻線28は、GND2に接地される。
このように、フライバックトランスTsの二次側とフォワード型コンバータ60の一次側の接地基準を、フライバックトランスTsの一次側の接地基準と切り離すことにより、スイッチング素子52のオンオフによりフライバックトランスTsの二次側に流れるスイッチング電流とスイッチング素子26のオンオフによりフォワード型コンバータ60の一次側に流れるスイッチング電流をスイッチング電源500内に閉じ込めることができ、外部へのスイッチングノイズの影響を抑えることができる。したがって、レギュレータ50の入力側の電源ライン−GNDから外部に放射されるラジオノイズを低減することができる。
なお、フォワード型コンバータ60のトランスT3の二次側の接地基準は、レギュレータ50の一次側と同一の接地基準(図5の場合、GND1)とするとよい。このように、フィードバック経路の接地基準を共通にすることによって、スイッチング電源500の出力電圧の追従精度の低下や誤作動などを防ぐことができる。
したがって、実施例5によれば、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保され、起動時の過電流を防止できる。また、レギュレータ50の二次側及びコンバータ60のスイッチングのノイズが回り込み難くなり、放射ノイズを低減することができる。
図6は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源600の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源600は、フォワード型レギュレータ70と、フォワード型コンバータ60と、誤差増幅部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フォワード型レギュレータ70は、一次側の入力電圧Viをフォワード型トランスTtで電圧変換(昇圧又は降圧)し、二次側の直流の出力電圧Vrを生成し出力する。レギュレータ70は、入力端子1に接続された平滑コンデンサ71と、フォワード型トランスTtと、トランスTtの一次巻線73Aに流れる電流を制御するスイッチング素子72と、トランスTtの磁気飽和を防ぐ磁気飽和防止回路と、トランスTtの二次巻線74に接続された二次側レギュレート回路とを有するフォワード式スイッチング回路を備える。トランスTtの一次側に結合した磁気飽和防止回路は、リセットコイル73Bとフリーホイールダイオード(リセットダイオード)74とから構成される。二次側レギュレート回路は、アノードを二次巻線74に接続されたダイオード75と、アノードがグランドに接続されカソードがダイオード75のカソードに接続されたフリーホイールダイオード76と、一端がフリーホイールダイオード76のカソードに接続され他端が出力端子2に接続されたインダクタ77と、インダクタ77の他端に接続された平滑コンデンサ78とから構成される。
スイッチング制御部6は、誤差増幅部5によってフィードバックされた増幅電圧と所定の目標設定電圧とを比較した差が零になるようにレギュレータ70内のスイッチング素子72をPWM制御することにより、フォワード式スイッチング回路を降圧動作又は昇圧動作させることによって、入力電圧Viを所定の目標電圧に昇圧調整又は降圧調整された出力電圧Vr(レギュレート電圧)をレギュレータ70の出力端子2から出力させる。
また、フライバックトランスTtの一次側が、フライバックトランスTtの二次側及びフォワード型コンバータ60のトランスT1,T2,T3の一次側と接地基準が異なる。図6では、フライバックトランスTtの一次側はGND1を接地基準とし、フライバックトランスTtの二次側とフォワード型コンバータ60の一次側はGND2を共通の接地基準としている。また、フォワード型コンバータ60のトランスT3の二次側の接地基準は、レギュレータ70の一次側と同一の接地基準(図6の場合、GND1)とするとよい。
したがって、実施例6によれば、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保され、起動時の過電流を防止できる。また、レギュレータ70の二次側及びコンバータ60のスイッチングのノイズが回り込み難くなり、放射ノイズを低減し、スイッチング電源600の出力電圧の追従精度の低下や誤作動などを防ぐことができる。
また、レギュレータ70のトランスTrとコンバータ60のトランスT1〜T3は共にフォワード型であるため、それらのトランスのコアはギャップレスのコアである。したがって、部品を共用化でき、その結果、コスト削減も可能となる。
すなわち、フライバック型レギュレータでは転送電力が(L×I2)/2で定まるため、インダクタンスLを下げても電流値Iを上げることで転送電力を賄うことができる。したがって、一般的にはエアギャップのある磁気飽和電流の比較的高いコアを用いてインダクタンスLを小さくすることによってトランスの小型化を行う。一方、フォワード型コンバータでは、ET積を稼ぐため、インダクタンスLを大きくする。インダクタンスLを大きくするために大きな磁気飽和電流が必要ないため、ギャップレスコアを使用する。したがって、フライバック型レギュレータとフォワード型コンバータでは同一のコアを仕様できないが、実施例6のように、レギュレータ部を、その後段のコンバータ部と同じフォワード型にすることによって、専用の磁気コアを設けることなく、ギャップレスコアの仕様の共用化を実現でき、コスト削減が可能となる。
図7は、本発明の一実施形態であるスイッチング電源700の回路構成を示した概略図である。スイッチング電源700は、フルブリッジ型昇降圧レギュレータ10と、フォワード型コンバータ80と、誤差増幅部5と、スイッチング制御部6とを備える。
フォワード型コンバータ80は、レギュレータ10の出力端子2から出力された出力電圧を一次側の入力電圧Vrとして、入力電圧Vrを複数のトランスのそれぞれで交流の電圧に変換し、各トランスの二次側に設けられた整流平滑回路による変換動作により入力電圧Vrに対して昇圧又は降圧した直流の出力電圧を生成する。
図7では、入力電圧Vrは、2つのトランスT1,T2でそれぞれ交流の電圧に変換され、トランスT1,T2のそれぞれの二次側に設けられた整流平滑回路により直流の2系統の出力電圧Vo1,Vo2が生成される。トランスT1の二次巻線24Aにはダイオード21Aと平滑コンデンサ22Aを構成する整流平滑回路が接続され、トランスT2の二次巻線24Bにはダイオード21Bと平滑コンデンサ22Bを構成する整流平滑回路が接続される。それらの整流平滑回路によって整流平滑された電圧が、それぞれ、入力電圧ViやVrと絶縁した出力電圧Vo1,Vo2に相当する。
ところで、例えば図1のスイッチング電源100では、コンバータ20の出力電圧と同じ電圧を出力する信号線を用意し、その信号線にモニタ出力専用の巻線又はトランス等のモニタ回路が設けられている。この理由は、コンバータ20より前段のレギュレータ90の出力をそのままフィードバックすると、回路の温度特性により、コンバータ20の出力電圧の精度が低下するためである。回路の温度特性として最も顕著に表れるのがコンバータ20の二次側に設けられた出力ダイオードの順方向電圧である。図1のようなモニタ回路を独立に設けた構成では、この温度特性のバラツキをキャンセルするため、モニタ回路にも同等の温度特性を有するダイオードを使用するとよい。
しかしながら、モニタ回路として専用の巻線やトランスを設けると、サイズやコストの低減の点で妨げとなる。
そこで、図7のスイッチング電源700は、後述のように回路定数を設定した上で、コンバータ80の一次側から得られるレギュレータ10の出力電圧を基準にフィードバックをかける。フィードバック制御のモニタ用ダイオード81と抵抗素子等の擬似負荷85とを直列に接続した直列回路が、出力電圧Vrが入力される一次巻線23A,23Bの上流側に接続される。
誤差増幅部5は、擬似負荷85の両端電圧を検出することにより得られるモニタ出力電圧Vomとその閾値電圧との誤差を所定の増幅度で増幅した増幅電圧をスイッチング制御部6にフィードバックする。
誤差増幅器5での増幅度とスイッチング制御部6でのデューティ制御における増幅度とを合わせたフィードバックゲインをA、レギュレータ10の出力電圧Vrの目標値(参照電圧)をVref、モニタ用ダイオード81の順方向電圧をVfとすると、レギュレータ10の出力電圧Vrは、Aが十分大きいとすれば、
Vr=Vref/(1+1/A)+Vf
≒Vref+Vf ・・・(1)
で与えられる。一方、一次巻線23Aと二次巻線24Aとの巻線比を(n1/n2)、出力ダイオード21Aの順方向電圧をVfとすると、コンバータ80の出力電圧Vo1は、
Vo1=Vr×(n1/n2)−Vf ・・・(2)
で与えられる。(2)式は、(1)式を代入すると、
Vo1=(Vref+Vf)×(n1/n2)−Vf
=Vref×(n1/n2)+(n1/n2−1)×Vf ・・・(3)
と書き換えることができる。つまり、モニタ用ダイオード81と出力ダイオード21Aの順方向電圧Vfの特性(例えば、温度特性や電流特性)が互いに等しければ、(n1/n2)を1又はその近似値に設定することによって、順方向電圧Vfの項をキャンセルすることができる。この関係は、出力電圧Vo2についても同様である。
Vr=Vref/(1+1/A)+Vf
≒Vref+Vf ・・・(1)
で与えられる。一方、一次巻線23Aと二次巻線24Aとの巻線比を(n1/n2)、出力ダイオード21Aの順方向電圧をVfとすると、コンバータ80の出力電圧Vo1は、
Vo1=Vr×(n1/n2)−Vf ・・・(2)
で与えられる。(2)式は、(1)式を代入すると、
Vo1=(Vref+Vf)×(n1/n2)−Vf
=Vref×(n1/n2)+(n1/n2−1)×Vf ・・・(3)
と書き換えることができる。つまり、モニタ用ダイオード81と出力ダイオード21Aの順方向電圧Vfの特性(例えば、温度特性や電流特性)が互いに等しければ、(n1/n2)を1又はその近似値に設定することによって、順方向電圧Vfの項をキャンセルすることができる。この関係は、出力電圧Vo2についても同様である。
したがって、トランスT1,T2の巻線比を1又はその近似値に設定することによって、レギュレータ10の出力電圧Vrがコンバータ80の出力電圧Vo1,Vo2と等しくなる。この設定値で、コンバータ80のトランスT1,T2の二次側に接続された出力ダイオード21A,21Bに等しい順方向電圧の特性を有するモニタ用ダイオード81とモニタ用ダイオード81に直列に接続された擬似負荷85とを備えた直列回路をコンバータ80の一次側に接続して、擬似負荷85の両端に生ずる電圧をフィードバックしてレギュレータ10のスイッチング制御を行えば、巻線やトランスを使用した専用のモニタ回路を設けることなく、精度良くフィードバック制御ができる。順方向電圧の特性が同じダイオードを、出力ダイオードとモニタ用ダイオードとして選定することで、その特性が互いに揃わないダイオードを選定する場合に比べ、フィードバック制御の精度を向上させることができる。なお、モニタ用ダイオード81は、出力ダイオード21A,21Bとほぼ同じ温度特性を持つものであれば同一品番を使用する必要はない。また、モニタ用ダイオード81は、消費電流の低減のためには、出力ダイオードよりもチップ面積の小さいものを使用するとよい。もちろん、上述の実施例と同様に、絶縁性が確保され、起動時の過電流を防止できる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例にて例示した数種のレギュレータとコンバータの組み合わせを変えたスイッチング電源を構成することができる。具体例として、実施例7のコンバータ80を他の実施例のコンバータに置き換えてもよい。
5 誤差増幅部
6 スイッチング制御部
10 フルブリッジ型昇降圧レギュレータ
20,30,40,60,80 フォワード型コンバータ
25,35,45,85 擬似負荷
50 フライバック型レギュレータ
70 フォワード型レギュレータ
90 降圧レギュレータ
T1〜T7,Tt フォワード型トランス
Tr リセットトランス
Ts フライバックトランス
6 スイッチング制御部
10 フルブリッジ型昇降圧レギュレータ
20,30,40,60,80 フォワード型コンバータ
25,35,45,85 擬似負荷
50 フライバック型レギュレータ
70 フォワード型レギュレータ
90 降圧レギュレータ
T1〜T7,Tt フォワード型トランス
Tr リセットトランス
Ts フライバックトランス
Claims (10)
- スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの二次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されている、スイッチング電源装置。 - 前記スイッチング制御によって入力電圧を昇降圧自在に調整可能であって前記スイッチングレギュレータの入出力間を電気的に遮断可能なスイッチング回路が、前記スイッチングレギュレータの入出力間に構成されている、請求項1に記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング回路は、トランスと該トランスの一次側に設けられたスイッチング素子とを備える、請求項2に記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング回路のトランスの一次側が、前記スイッチング回路のトランスの二次側及び前記フォワード型コンバータのトランスの一次側と接地基準が異なる、請求項3に記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング回路のトランスは、フライバックトランスである、請求項3又は4に記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング回路のトランスは、フォワード型トランスである、請求項3又は4に記載のスイッチング電源装置。
- 前記スイッチング回路は、フルブリッジ回路である、請求項2に記載のスイッチング電源装置。
- 前記フォワード型コンバータは前記トランスの複数の二次巻線によって複数の直流電圧を出力し、該複数の出力のうち少なくとも一つの出力がフィードバックされる、請求項1から7のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
- スイッチングレギュレータと、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧をトランスの一次側に接続されたスイッチング素子の駆動により電圧変換して前記トランスの二次側に直流電圧を出力するフォワード型コンバータと、
前記トランスの一次側から得られる信号をフィードバックすることにより前記スイッチングレギュレータの出力電圧がレギュレートされるように前記スイッチングレギュレータのスイッチング制御を行う制御手段とを備え、
前記スイッチングレギュレータの出力電圧の目標値と前記フォワード型コンバータのトランスの二次側の出力電圧の目標値が等しく設定されており、
前記スイッチング制御が起動する前に前記スイッチングレギュレータの入出力間が電気的に遮断されている、スイッチング電源装置。 - 前記フォワード型コンバータのトランスの二次側に出力ダイオードが接続され、該トランスの一次側にダイオードと該ダイオードに直列に接続された擬似負荷とを備えた直列回路が接続されており、
前記フォワード型コンバータの出力電圧は前記出力ダイオードを介して出力され、
前記擬似負荷によって検出される電圧がフィードバックされて前記スイッチング制御が行われる、請求項9に記載のスイッチング電源装置。
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-
2008
- 2008-09-29 JP JP2008251519A patent/JP2010088152A/ja active Pending
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