JP2010087199A - 有機半導体素子、および有機半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液晶性有機半導体材料からなる有機半導体層と、前記有機半導体層の一方の面上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極と、前記有機半導体層の他方の面上に形成され、前記第1導電性材料とは、仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有し、10MHz以上の交流で動作する有機半導体素子であって、前記液晶性有機半導体材料が、規則的に配向された状態で前記有機半導体層中に存在しており、かつ前記第1電極および前記第2電極が、前記有機半導体層に直接接着されていることを特徴とする有機半導体素子を提供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
このようなRFIDに用いる有機ダイオードは、例えば、13.56MHz程度の高周波数領域で作動させることが必要になる。ここで、一般に有機ダイオードは、半導体薄膜を2つの電極で挟持した構成を有するものであるため、必然的に大きな寄生容量を有している。このため、印加する周波数が高いと、変位電流が増加し、これによって有機ダイオードによる整流比が低下する。従って、上記RFIDのように高周波数領域で動作させる有機ダイオードは変位電流より十分に大きな導電性を有する必要があり、高移動度の有機半導体材料を用いる必要がある。
しかしながら、従来の有機半導体は移動度が必ずしも十分ではなく、上述したRFID等、高周波数領域における使用に適う有機ダイオードを得ることは困難であった。
また、本発明の有機半導体素子は、上記第1電極および第2電極が上記有機半導体層に直接接着された構成を有するものである。このため、本発明の有機半導体素子を製造する工程においては、有機半導体層をいわゆる接着層として用い、上記第1電極および第2電極を有機半導体層のみによって接着することができる。このため、本発明によれば、別途接着層等を形成する必要がなく、簡易な製造することが可能な有機半導体素子を得ることができる。さらに、電気特性を悪化させる原因となる接着剤を用いずに電極との密着性が良く、性能に優れた有機半導体素子を得ることができる。
このようなことから、本発明よれば、高周波数領域においても高い電流密度を実現することができ、かつ簡易な方法によって製造することが可能な有機半導体素子を得ることができる。
また、本発明においては上記接着工程において、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することにより、接着層等の特別な構成を用いることなく、有機半導体層と上記第1電極積層体および上記第2電極積層体とを接着することが可能になる。したがって、本発明によれば簡易な工程により、高周波数領域においても十分な電流密度を実現できるという優れた性能を有する有機半導体素子を製造することができる。
まず、本発明の有機半導体素子について説明する。上述したように本発明の有機半導体素子は、液晶性有機半導体材料からなる有機半導体層と、上記有機半導体層の一方の面上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極と、上記有機半導体層の他方の面上に形成され、上記第1導電性材料とは、仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極とを有し、10MHz以上の交流で動作するものであって、上記液晶性有機半導体材料が規則的に配向された状態で上記有機半導体層中に存在しており、かつ上記第1電極、および上記第2電極が、上記有機半導体層に直接接着されていることを特徴とするものである。
このような例において、本発明の有機半導体素子10は、上記有機半導体層1において上記液晶性有機半導体材料が規則的に配向された状態で存在しており、かつ上記第1電極2、および上記第2電極3が上記有機半導体層1と直接接着されていることを特徴とするものである。
また、本発明の有機半導体素子は、上記第1電極および第2電極が上記有機半導体層に直接接着された構成を有するものである。このため、本発明の有機半導体素子を製造する工程においては、有機半導体層をいわゆる接着層として用い、上記第1電極および第2電極を有機半導体層のみによって接着することができる。このため、本発明によれば、別途接着層等を形成する必要がなく、簡易な製造することが可能な有機半導体素子を得ることができる。さらに、電気特性を悪化させる原因となる接着剤を用いずに、電極との密着性が良く、性能に優れた有機半導体素子を得ることができる。
以下、本発明の有機半導体素子に用いられる各構成について順に説明する。
最初に、本発明に用いられる有機半導体層について説明する。本発明に用いられる有機半導体層は、液晶性有機半導体材料からなるものであり、当該液晶性有機半導体材料が規則的に配向した状態で存在することを特徴とするものである。また、本発明に用いられる有機半導体層は、後述する第1電極および第2電極を接着する、‘接着層’としての機能も果たすものである。
以下、このような有機半導体層について詳細に説明する。
本発明に用いられる液晶性有機半導体材料としては、半導体特性を備えるものであって、液晶相温度以上に加熱されることにより、規則的に配向し、後述する第1電極と第2電極と、接着層等の他の構成を介さずに直接接着することができるものであれば特に限定されるものではない。このような液晶性有機半導体材料は、本発明の有機半導体素子の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。なかでも本発明に用いられる液晶性有機半導体材料は、液晶相を示す液晶相温度が、450℃以下であることが好ましく、300℃以下であることがより好ましく、200℃以下であることがさらに好ましい。
ここで、上記液晶相温度とは、上記液晶性有機半導体材料が液晶相を発現する温度を意味するものである。このような液晶相温度は、例えば、示差走査熱量測定(DSC)による熱分析や、偏光顕微鏡によるテクスチャー観察等によって測定することができる。
本発明に用いられる有機半導体層は、上述した液晶性有機半導体材料が規則的に配向した状態で存在するものである。ここで、本発明における有機半導体層において液晶性有機半導体材料が規則的に配向している態様は、所望の接着性と移動度とを発現できる態様であれば特に限定されるものではない。繰り返し述べているように、本発明の有機半導体素子のように有機半導体層が2つの電極によって挟持された構成を有する有機半導体素子においては、電圧を印加すると有機半導体層の厚み方向に電流が流れることになるため、本発明においては有機半導体層の厚み方向の通電を促すように液晶性有機半導体材料が配向していることが好ましい。より具体的には、本発明に用いられる液晶性有機半導体材料が、棒状の主骨格を有するものである場合は、導電性に寄与するπ電子雲は主骨格に対して垂直方向に張り出しているのが一般的であることから、このような棒状の液晶性有機半導体材料が用いられる場合は、主骨格が有機半導体層の厚み方向に対して垂直になるように液晶性有機半導体材料が配向していることが好ましい。一方、本発明に用いられる液晶性有機半導体材料が、ディスコティック液晶材料である場合は、導電性に寄与するπ電子雲は液晶性有機半導体材料のディスク面に対して垂直方向に張り出しているのが通常であるため、このような液晶性有機半導体材料が用いられる場合は、ディスク面の法線方向が、有機半導体層の厚み方向と平行になるように水平配向していることが好ましい。
次に、本発明に用いられる第1電極および第2電極について説明する。本発明に用いられる第1電極および第2電極は、それぞれ第1導電性材料、第2導電性材料から構成されるものであり、第1導電性材料および第2導電性材料は互いに仕事関数が異なるものである。また、本発明に用いられる第1電極および第2電極は、それぞれ上述した有機半導体層の厚み方向の異なる面上に直接接着されているものである。
以下、このような第1電極および第2電極について詳細に説明する。
また、本発明に用いられる第1導電性材料と、第2導電性材料の好ましい組み合わせとしては、たとえば、ITOと銀ナノ粒子、Alと銀ナノ粒子等を挙げることができる。
本発明の有機半導体素子は、少なくとも上記有機半導体層、第1電極および第2電極を有するものであるが、必要に応じて他の任意の構成を有するものであってもよい。本発明の有機半導体素子に用いられる任意に構成としては、上述した本発明の目的を損なうものでなければ特に限定されるものではなく、本発明の有機半導体素子の用途等に応じて所望の機能を有する構成を適宜選択して用いることができる。中でも本発明の有機半導体素子に好適に用いられる構成としては、上記第1電極および上記第2電極をそれぞれ支持する、第1基板および第2基板が用いられていることが好ましい。本発明の有機半導体素子に上記第1基板および第2基板が用いられていることにより、本発明の有機半導体素子を製造する際に、ハンドリング上の便宜を図れるからである。また、有機半導体層が空気や紫外線に暴露されることによって経時劣化することを防止できるため、本発明の有機半導体素子の耐久性を向上させることができるからである。
本発明の有機半導体素子は、10MHz以上の交流で動作するものである。ここで、「10MHz以上の交流で動作する」とは、10MHz未満の交流や直流では動作しないこと意味するものではなく、少なくとも10MHz以上の交流で動作することを意味するものである。したがって、本発明の有機半導体素子は、10MHz以上の高周波数で動作することができるものであれば、10MHz未満の交流で動作するものであってもよい。
本発明の有機半導体素子の製造方法としては、上記構成を有する有機半導体素子を製造できる方法であれば特に限定されるものではなく、一般的に有機半導体素子を製造する方法として公知の方法を用いることにより製造することができる。中でも本発明の有機半導体素子は、上記有機半導体層が上記第1電極と、第2電極とを接着する接着層としての機能を有するものであることから、このような有機半導体層の接着機能を積極的に利用する製造方法が用いられることが好ましい。このようなことから、本発明の有機半導体素子の製造方法としては、後述する「B.有機半導体素子の製造方法」の項において詳述する方法が最も好適に用いられる。
次に、本発明の有機半導体素子の製造方法について説明する。本発明の有機半導体素子の製造方法は、有機半導体層形成工程の態様によって2つの態様に分けることができる。
したがって、以下、各態様に分けて本発明の有機半導体素子の製造方法について説明する。
まず、本発明の第1態様の有機半導体素子の製造方法について説明する。本態様の有機半導体素子の製造方法は、第1基板と、上記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極とを有する第1電極積層体を用い、上記第1電極積層体の上記第1電極上に、液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程と、第2基板と、上記第2基板上に形成され、上記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、上記第2電極積層体を、上記有機半導体層と上記第2電極とが接するように配置し、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、上記有機半導体層に上記第1電極積層体および上記第2電極積層体を接着させる、接着工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本態様の有機半導体素子の製造方法においては上記接着工程において、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することにより、接着層等の特別な構成を用いることなく、有機半導体層と上記第1電極積層体および上記第2電極積層体とを接着することが可能になる。したがって、本態様によれば簡易な工程により、高周波数領域においても十分に動作できるという優れた性能を有する有機半導体素子を製造することができる。
以下、本態様の有機半導体素子の製造方法に用いられる各工程について順に説明する。
まず、本態様に用いられる有機半導体層形成工程について説明する。本工程は、第1基板と、上記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極とを有する第1電極積層体を用い、上記第1電極積層体の上記第1電極上に、液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する工程である。
前者の処理としては、例えば、Cr等基板と密着性の良いアンカー材料を用いる方法等を挙げることができる。
また、後者の処理としては、例えば、フェニルトリクロロシラン(PTS)、オクチルトリクロロシラン(OTS)等の単分子膜を用いた表面処理等を挙げることができる。
次に、本態様の有機半導体素子の製造方法に用いられる接着工程について説明する。本工程は、第2基板と、上記第2基板上に形成され、上記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、上記第2電極積層体を、上記有機半導体層と上記第2電極とが接するように配置し、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、上記有機半導体層に上記第1電極積層体および上記第2電極積層体を接着させる工程である。
本態様の有機半導体素子の製造方法は、少なくとも上記有機半導体層形成工程と、上記接着工程とを有するものであるが、必要に応じて他の工程を有するものであってもよい。本態様に用いられる他の工程としては、本態様によって製造される有機半導体素子の用途等に応じて、当該有機半導体素子に所望の機能を付与できるものであれば特に限定されるものではない。このような他の工程としては、たとえば、スペーサを介した2枚のガラス基板間に液晶相温度以上に加熱した液晶性有機半導体を毛細管現象を利用して注入等を挙げることができる。
次に、本発明の第2態様の有機半導体素子の製造方法について説明する。本態様の有機半導体素子の製造方法は、第1基板と、上記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極とを有する第1電極積層体、および第2基板と、上記第2基板上に形成され、上記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、上記第1電極積層体の第1電極上、および上記第2電極積層体の第2電極上に液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する、有機半導体層形成工程と、上記第1電極上に形成された有機半導体層と、上記第2電極上に形成された有機半導体層とが接するように、上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを配置し、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、上記有機半導体層によって上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを接着させる、接着工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本態様の有機半導体素子の製造方法においては上記接着工程において、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することにより、接着層等の特別な構成を用いることなく、有機半導体層と上記第1電極積層体および上記第2電極積層体とを接着することが可能になる。
したがって、本態様によれば簡易な工程により、高周波数領域においても十分な電流密度を実現できるという優れた性能を有する有機半導体素子を製造することができる。
以下、本態様の有機半導体素子の製造方法に用いられる各工程について順に説明する。
まず、本態様に用いられる有機半導体層形成工程について説明する。本工程は、第1基板と、上記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第2電極とを有する第1電極積層体、および第2基板と、上記第2基板上に形成され、上記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、上記第1電極積層体の第1電極上、および上記第2電極積層体の第2電極上に液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する工程である。
次に、本態様の有機半導体素子の製造方法に用いられる接着工程について説明する。本工程は、上記有機半導体層形成工程において、上記第1電極上に形成された有機半導体層と、上記第2電極上に形成された有機半導体層とが接するように、上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを配置し、上記有機半導体層を上記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、上記有機半導体層によって上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを接着させる工程である。
ここで、本工程において上記有機半導体層によって上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを接着させる方法としては、上記第1電極上に形成された有機半導体層と、上記第2電極上に形成された有機半導体層とが接するように、上記第1電極積層体と上記第2電極積層体とを配置すること以外は、上記「B−1:第1態様の有機半導体素子の製造方法」の項において説明した方法と同様であるため、ここでの詳しい説明は省略する。
本態様の有機半導体素子の製造方法は、少なくとも上記有機半導体層形成工程と、上記接着工程とを有するものであるが、必要に応じて他の工程を有するものであってもよい。本態様に用いられる他の工程としては、本態様によって製造される有機半導体素子の用途等に応じて、当該有機半導体素子に所望の機能を付与できるものであれば特に限定されるものではない。このような他の工程としては、たとえば、毛細管現象を利用した液晶性有機半導体の注入等を挙げることができる。
(1)液晶相同定・相転移温度確認実験
液晶性有機半導体材料である5,5’’−Dioctyl−2,2’:5’,2’’−Terthiophene、(以下「8−TTP−8」)の液晶相、相転移温度を確認するため加熱ステージ(メトラー・ドレド社製 FP82HT、FP80HT)を用いた偏光顕微鏡(オリンパス株式会社製BH2−UMA)によるテクスチャー観察、及びDSC(示差走査型熱量計:Differential Scanning Calorimeter,NETZSCH社製DSC204 μ‐Sensor)測定を実施し、Iso 90.4、SmC87.6、SmF72.6、SmG59.3 Cryst.(℃)の結果を得た。
<第1基板の作製>
第1基板としては、厚さ1mmのガラスを用いた。このガラスをトルエン、アセトン、イソプロピルアルコールで洗い、残液を窒素ガンで除いた後、100℃で1時間乾燥した。
ガラス上に、液晶性有機半導体材料である上記8−TTP−8の4wt%クロロホルム溶液をスピンコート(2000rpm、10秒)し、有機半導体層を形成した。
第2基板としては、厚さ0.1mmのPENを用いた。
上記有機半導体素子用積層体と上記第2基板とを密着させ、熱転写装置(GLM350R6・GBC株式会社製)を用いて、ローラー温度120℃にて加熱することで、有機半導体層を接着層として一体化した有機半導体素子を形成した。
上記実施例1において、接着工程におけるローラー温度を50℃としたところ、接着が困難であり素子作製および特性評価に至らなかった。
上記実施例において作製した有機半導体素子について、直流電圧を印加したときの電流−電圧特性を評価した。特性評価は、KEITHLEY製237HIGH VOLTAGE SOURCE MEASUREMENT UNITで行った。評価結果を図5に示す。
2 … 第1電極
3 … 第2電極
4 … 第1基板
5 … 第2基板
6 … 第1電極積層体
7 … 第2電極積層体
10 … 有機半導体素子
Claims (8)
- 液晶性有機半導体材料からなる有機半導体層と、
前記有機半導体層の一方の面上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極と、
前記有機半導体層の他方の面上に形成され、前記第1導電性材料とは、仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有し、10MHz以上の交流で動作する有機半導体素子であって、
前記液晶性有機半導体材料が、規則的に配向された状態で前記有機半導体層中に存在しており、かつ前記第1電極および前記第2電極が、前記有機半導体層に直接接着されていることを特徴とする有機半導体素子。 - 前記有機半導体層において、前記液晶性有機半導体材料が、前記有機半導体層の厚み方向への通電を促すように配向していることを特徴とする、請求項1に記載の有機半導体素子。
- 前記第1電極および前記第2電極が、それぞれ第1基板および第2基板上に形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の有機半導体素子。
- 第1基板と、前記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第1電極とを有する第1電極積層体を用い、前記第1電極積層体の前記第1電極上に液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程と、
第2基板と、前記第2基板上に形成され、前記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、前記第2電極積層体を前記有機半導体層と前記第2電極とが接するように配置し、前記有機半導体層を前記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、前記有機半導体層に前記第1電極積層体および前記第2電極積層体を接着させる接着工程と、
を有することを特徴とする、有機半導体素子の製造方法。 - 第1基板と、前記第1基板上に形成され、第1導電性材料からなる第2電極とを有する第1電極積層体、および第2基板と、前記第2基板上に形成され、前記第1導電性材料とは仕事関数が異なる第2導電性材料からなる第2電極と、を有する第2電極積層体を用い、
前記第1電極積層体の第1電極上、および前記第2電極積層体の第2電極上に液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層を形成する有機半導体層形成工程と、
前記第1電極上に形成された有機半導体層と、前記第2電極上に形成された有機半導体層とが接するように、前記第1電極積層体と前記第2電極積層体とを配置し、前記有機半導体層を前記液晶性有機半導体材料の液晶相温度以上に加熱することによって、前記有機半導体層によって前記第1電極積層体と前記第2電極積層体とを接着させる接着工程と、
を有することを特徴とする有機半導体素子の製造方法。 - 前記接着工程における前記有機半導体層の加熱温度が、前記液晶性有機半導体材料の液晶相−等方相転移温度以上であることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の有機半導体素子の製造方法。
- 前記有機半導体層形成工程が、液晶性有機半導体材料を含有する有機半導体層形成用塗工液を塗布することによって、前記有機半導体層を形成するものであることを特徴とする、請求項4から請求項6までのいずれかの請求項に記載の有機半導体素子の製造方法。
- 前記第1基板および第2基板が可撓性を有する基板であることを特徴とする、請求項4から請求項7までのいずれかの請求項に記載の有機半導体素子の製造方法。
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