JP2010086814A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品位が良好であり、且つ、信頼性の向上及び長寿命化が可能な表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の画素によって構成されたアクティブエリア12を備えた表示装置であって、各画素に配置された有機活性層を含む自発光性の表示素子60と、各画素を区画するように配置され有機活性層に接触する樹脂層を含む隔壁70と、を備えたアレイ基板10と、アレイ基板10の表示素子に対向するように配置され表示素子に対向する面からアレイ基板に向かって延びた柱状スペーサSPを備えた封止基板20と、を備え、アレイ基板は、さらに、柱状スペーサに対向するように形成され樹脂層を含むスペーサ受け部110を備え、スペーサ受け部を構成する樹脂層の最上部から、隔壁を構成する樹脂層までの間で樹脂材料によるパスが分断されていることを特徴とする。
【選択図】 図4C

Description

この発明は、表示装置に係り、特に、自発光性の表示素子である有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子を備えた表示装置に関する。
近年、平面表示装置として、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置が注目されている。この有機EL表示装置は、自発光性の表示素子である有機EL素子を備えていることから、視野角が広く、バックライトを必要とせず薄型化及び軽量化が可能であり、消費電力が抑えられ、且つ応答速度が速いといった特徴を有している。
これらの特徴から、有機EL表示装置は、液晶表示装置に代わる、次世代平面表示装置の有力候補として注目を集めている。
有機EL素子は、画素回路などとともにアレイ基板に備えられ、陽極と陰極との間に発光機能を有する有機化合物を含む有機活性層を保持して構成されている。しかしながら、このような有機EL素子に用いられる材料、特に、有機活性層を構成する材料には、水分や酸素により劣化しやすいものが含まれる。このため、有機EL素子は、アレイ基板に対向配置された封止基板により、不活性ガス雰囲気中あるいは真空中で気密に封止されている。アレイ基板における各画素にスイッチング素子を配置したアクティブ型のみならず、スイッチング素子を用いないパッシブ型についても同様の構成である。
有機EL表示装置としては、有機EL素子で発生した光をアレイ基板側から外部に取り出す下面発光(ボトムエミッション)方式、及び、有機EL素子で発生した光を封止基板側から外部に取り出す上面発光(トップエミッション)方式がある。
有機EL表示装置の画面中央付近では、アレイ基板における有機EL素子と封止基板の内面との間には、一定の空間が設けられていることが多い。この場合、画面中央を押圧する外力が加わった場合、封止基板の撓みによって、有機EL素子と封止基板とがコンタクトして、有機EL素子の最上層ないし下層まで達するキズが発生するおそれがある。
アレイ基板において、特に封止基板側に向かって突出した隔壁付近は、封止基板とのギャップが小さく、コンタクトしやすい。このため、隔壁付近に大きなキズが発生すると、有機EL素子を封止している空間に対し、隔壁が露出することがある。この隔壁は、一般に0.5μm〜4.0μm程度の高さ(厚み)を持っており、樹脂層によって構成されている。
例えば、特許文献1によれば、有機EL表示装置において、アレイ基板と封止基板とのギャップを均一に保持する柱状のスペーサを設ける技術が開示されている。特に、この特許文献1においては、アレイ基板側において隔壁の上にスペーサを形成する技術や、封止基板側に形成したスペーサを隔壁にコンタクトさせる技術などが開示されている。
特開2006−100186号公報
隔壁は、一般に樹脂材料をパターニングすることによって形成される。このような樹脂材料は、性質上、若干の透湿性を有しているものがある。このため、隔壁を覆う電極にピンホールなどのキズが生じて隔壁が露出した場合、水分が浸入し、隔壁内に拡散していくモードがある。有機EL素子は、水分や酸素によって劣化が加速される性質を持っており、水分浸入によって輝度の低下を招き、時間の経過に伴って正常輝度で発光しなくなるという事態が生じうる。つまり、電極のピンホール周辺の画素においては、他の画素よりも有機EL素子の劣化が急速に進行し、発光輝度にムラが生ずることにつながる。
一方で、電極のピンホールから各部に含まれる水分やガス成分、特に樹脂材料に含まれる水分が外部に発散する現象が発生するモードもある。この場合には、正常な画素において、時間の経過に伴って次第に劣化していく一方で、ピンホール周辺の画素においては、劣化の度合いが小さく、発光輝度にムラが生ずることがある。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、表示品位が良好であり、且つ、信頼性の向上及び長寿命化が可能な表示装置を提供することにある。
この発明の態様による表示装置は、
複数の画素によって構成されたアクティブエリアを備えた表示装置であって、
各画素に配置された有機活性層を含む自発光性の表示素子と、各画素を区画するように配置され前記有機活性層に接触する樹脂層を含む隔壁と、を備えた第1基板と、
前記第1基板の前記表示素子に対向するように配置され、前記表示素子に対向する面から前記第1基板に向かって延びた柱状スペーサを備えた第2基板と、を備え、
前記第1基板は、さらに、前記柱状スペーサに対向するように形成され樹脂層を含むスペーサ受け部を備え、
前記スペーサ受け部を構成する樹脂層の最上部から、前記隔壁を構成する樹脂層までの間で樹脂材料によるパスが分断されていることを特徴とする。
この発明によれば、表示品位が良好であり、且つ、信頼性の向上及び長寿命化が可能な表示装置を提供することが可能となる。
以下、この発明の一実施の形態に係る表示装置及び表示装置の製造方法について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態では、表示装置として、自己発光型表示装置、例えばトップエミッション方式の有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を例にして説明する。
図1に示すように、有機EL表示装置1は、アレイ基板(第1基板)10と、このアレイ基板10に対向して配置された封止基板(第2基板)20と、を備えている。このような構成の有機EL表示装置1は、画像を表示するアクティブエリア12を有している。アクティブエリア12は、マトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されており、図1に示した例では、長方形状に形成されている。また、図1では、カラー表示タイプの有機EL表示装置1を例に示しており、アクティブエリア12は、複数種類の色画素、例えば3原色に対応した赤色画素PXR、緑色画素PXG、及び、青色画素PXBによって構成されている。
これらのアレイ基板10と封止基板20とは、アクティブエリア12を囲むように枠状に配置されたシール材30により貼り合せられている。シール材30は、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの樹脂材料であっても良いし、低融点ガラスなどのフリットガラスであってもよい。
各画素PX(R、G、B)は、画素回路40及びこの画素回路40によって駆動制御される自発光性の表示素子60を備えている。図2に画素回路40の一例を示すが、他の構成の画素回路を適用しても良いことは言うまでもない。
図2に示すように、画素回路40は、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3、第4スイッチSW4、蓄積容量素子CSなどを備えて構成されている。第1スイッチSW1は、表示素子60に供給する電流量を制御する機能を有している。第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3は、サンプル・ホールドスイッチとして機能する。第4スイッチ素子SW4は、第1スイッチSW1から表示素子60への駆動電流の供給を制御する機能を有している。蓄積容量素子CSは、第1スイッチSW1のゲートーソース間の電位を保持する機能を有している。
第1スイッチSW1は、電源線Pと第4スイッチSW4との間に接続されている。第1スイッチSW1のゲート電極は第2スイッチSW2に接続されている。第4スイッチSW4は、第1スイッチSW1と表示素子60との間に接続されている。第4スイッチSW4のゲート電極は、第1ゲート線GL1に接続されている。
第2スイッチSW2は、信号線SLと第1スイッチSW1及び第4スイッチSW4との間に接続されている。第3スイッチSW3は、第1スイッチSW1と第2スイッチSW2との間に接続されている。第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3のゲート電極は、第2ゲート線GL2に接続されている。
これらの第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、第3スイッチ素子SW3、及び、第4スイッチSW4は、例えば薄膜トランジスタによって構成され、その半導体層は、ここではポリシリコンによって形成されている。
このような回路構成の場合、第2ゲート線GL2からオン信号が供給されたのに基づいて第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3がオンとなり、信号線SLを流れる電流に応じて電源線Pから電流が第1スイッチSW1を流れ、また、第1スイッチSW1を流れる電流に応じて蓄積容量素子CSが充電される。そして、第1ゲート線GL1からオン信号が供給されたのに基づいて第4スイッチSW4がオンとなり、蓄積容量素子CSで保持した容量に応じた電流が第1スイッチSW1を介して第4スイッチSW4を流れる。これにより、表示素子60に所定の輝度に応じた電流が供給される。
表示素子60は、自発光素子である有機EL素子60(R、G、B)によって構成されている。すなわち、赤色画素PXRは、主に赤色波長に対応した光を出射する有機EL素子60Rを備えている。緑色画素PXGは、主に緑色波長に対応した光を出射する有機EL素子60Gを備えている。青色画素PXBは、主に青色波長に対応した光を出射する有機EL素子60Bを備えている。
各種有機EL素子60(R、G、B)は、基本的に同一構成であり、例えば、図3に示すように、配線基板100上に配置されている。なお、配線基板100は、ガラス基板やプラスチックシートなどの絶縁性の支持基板101の上に、アンダーコート層102、ゲート絶縁膜103、層間絶縁膜104、保護絶縁膜105を備える他に、画素回路40や各種配線などを備えて構成されている。
これらのアンダーコート層102、ゲート絶縁膜103、及び、層間絶縁膜104は、酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などの無機系材料によって形成されている。保護絶縁膜105は、有機系材料によって形成されても良いし、アンダーコート層102などと同様に無機系材料によって形成されても良い。保護絶縁膜105が有機系材料によって形成される場合、材料をコーティングするなどの手法により成膜されるため、下層の凹凸の影響を緩和しその表面を平坦化することができる。
有機EL素子60は、各画素PXに独立島状に配置された第1電極61と、第1電極61に対向して配置され複数の画素PXに共通の第2電極62と、これらの第1電極61と第2電極62との間に保持された有機活性層63と、によって構成されている。
第1電極61は、保護絶縁膜105の上に配置され、陽極として機能する。この第1電極61は、保護絶縁膜105に形成されたコンタクトホールを介して第4スイッチSW4に接続されている。このような第1電極61は、アルミニウム(Al)や銀(Ag)などの光反射性を有する導電材料を用いて形成された反射層の上に、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料を用いて形成された透過層を積層した構造であってもよいし、反射層単層、または、透過層単層として構成しても良い。トップエミッション方式の場合、第1電極61は、反射層を含んでいることが望ましい。
有機活性層63は、第1電極61上に配置され、少なくとも発光層を含んでいる。この有機活性層63は、発光層以外の層として、例えば、ホール輸送層、ホール注入層、ブロッキング層、電子輸送層、電子注入層、バッファ層などを含んでも良いし、またこれらを機能的に複合した層を含んでもよい。発光層は、赤、緑、または青に発光する発光機能を有する有機化合物によって形成される。なお、有機活性層63は、低分子系材料によって形成された薄膜を含んでいても良い。このような薄膜は、マスク蒸着法などの手法により成膜可能である。
第2電極62は、有機活性層63を覆うように配置され、陰極として機能する。この第2電極62は、アクティブエリア12の周囲に配置されコモン電位、ここでは接地電位を供給する図示しない第2電極電源線に接続されている。このような第2電極62は、銀(Ag)とマグネシウム(Mg)との混合物などからなる半透過層、及び、ITOなどの光透過性を有する導電材料を用いて形成された透過層を積層した構造であってもよいし、半透過層単層、または、透過層単層として構成しても良い。トップエミッション方式の場合、第2電極62は、半透過層を含んでいることが望ましい。
また、アレイ基板10は、アクティブエリア12において、隣接する画素PX(R、G、B)を分離する隔壁70を備えている。隔壁70は、例えば、各第1電極61の周縁を覆うように配置され、アクティブエリア12において格子状またはストライプ状に形成されている。これにより、隣接する異なる色の有機EL素子が絶縁される。このような隔壁70は、例えば、絶縁性の樹脂材料を用いてパターニングすることによって形成されている。また、隔壁70は、有機活性層63とともに、第2電極62によって覆われている。
図2に示した例では、第1電極61は、点線で囲んだ部分が隔壁70から露出しており、実質的な発光部として機能する。
封止基板20は、アレイ基板10の有機EL素子60に対向するように配置されている。そして、封止基板20は、その周縁部21に配置されたシール材30によりアレイ基板10と貼り合わせられている。これにより、有機EL素子60は、気密なスペースに封止される。
トップエミッション方式の場合、封止基板20の内面(すなわちアレイ基板10と対向する面)には、周縁部21とアクティブエリア12との間に乾燥剤を配置しても良い。また、封止基板20の外面(すなわちアレイ基板10に対向する面とは反対側の面)には、偏光板などの光学素子を配置しても良い。
なお、封止基板20は、ガラス基板によって構成されており、図2に示したように、少なくともアクティブエリア12に対向する領域に凹部を備えた形状であっても良いが、必ずしも凹部が備えられていなくても良い。
上述したような有機EL表示装置において、封止基板20は、アレイ基板10の有機EL素子60に対向する面からアレイ基板10に向かって延びた柱状スペーサを備えている。これに対応して、アレイ基板10は、有機EL素子60(もしくは、第1電極61が配置された領域に相当する表示素子領域)から隔離されているとともに封止基板20の柱状スペーサに対向するように形成されたスペーサ受け部を備えている。
以下に、より具体的な構成例について説明する。
この実施形態に係る有機EL表示装置においては、図4Aに示すように、配線基板100に配置されたスペーサ受け部110は、所定の高さを有し、樹脂層を含む複数の層を積層した積層体によって構成されている。スペーサ受け部110の高さは、隔壁70の高さと同等以下であっても良いし、隔壁70の高さより高くても良い。
すなわち、図4Aに示した第1構成例では、スペーサ受け部110は、配線基板100の上に配置された第1樹脂層111と、第1樹脂層111に積層された第2樹脂層112と、によって構成されている。
第1樹脂層111は、保護絶縁膜105と同一層の樹脂層であり、配線基板100の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第1樹脂層111においては、有機EL素子60(もしくは表示素子領域PD)とスペーサ受け部110との間に溝G1が形成されている。つまり、樹脂材料のパターニングにより、スペーサ受け部110を構成する第1樹脂層111と、有機EL素子60の下地層として機能する保護絶縁膜105とが同時に形成されるとともに、第1樹脂層111と保護絶縁膜105とが互いに分離される。
第2樹脂層112は、隔壁70と同一層の樹脂層であり、保護絶縁膜105及び第1樹脂層111の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第2樹脂層112においては、有機EL素子60(もしくは表示素子領域PD)とスペーサ受け部110との間に溝G2が形成されている。つまり、樹脂材料のパターニングにより、スペーサ受け部110を構成する第2樹脂層112と、隔壁70とが同時に形成されるとともに、第2樹脂層112と隔壁70とが溝G2によって互いに分離される。
このように、スペーサ受け部110を形成する工程は、概ねアレイ基板10の製造工程を利用可能であり、別途の製造工程が不要である。このため、製造コストの増大を招くことはない。
このような第1構成例のスペーサ受け部110によれば、第1樹脂層111及び第2樹脂層112において、それぞれ形成された溝G1及びG2によって、保護絶縁膜105及び隔壁70とは物理的に切り離された状態となり、有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。つまり、ここでの「隔離」とは、樹脂材料からなる樹脂層を介してスペーサ受け部110と有機EL素子60もしくは表示素子領域PDとが繋がっていない状態に相当する。
このようなスペーサ受け部110を備えた配線基板100において、有機EL素子60の形成プロセスは、以下の通りである。まず、図4Aに示すように、第1電極61と、表示素子領域PDから隔離されたスペーサ受け部110とを備えた配線基板100を用意する。続いて、図4Bに示すように、表示素子領域PDに対応した開口パターンOPを有する蒸着マスクMをスペーサ受け部110に載置し、蒸着マスクMを介して発光機能を有する有機化合物を含む材料を第1電極61の上に蒸着して有機活性層63を形成する。ここで適用される蒸着マスクMは、金属あるいは同等の性質を持った基材に開口パターンを形成したものである。続いて、図4Cに示すように、蒸着マスクMを除去して、有機活性層63の上に第2電極62を形成する。このとき、第2電極62は、隔壁70及びスペーサ受け部110も覆うように形成されている。このような工程により、有機EL素子60が形成される。
一方で、アレイ基板10に貼り合わせられる封止基板20は、柱状スペーサSPを備えている。この柱状スペーサSPは、樹脂材料を成膜した後にパターニングすることにより形成可能である。あるいは、柱状スペーサSPは、所定位置に印刷する方法、インクジェット方式など、その他の方法によっても形成可能である。
なお、この柱状スペーサSPは、製造工程の大幅な増加を招くことがないように、単一の樹脂層によって構成されることが望ましい。また、柱状スペーサSPは、単一の樹脂層によって構成したときに、必要な高さが得られないような場合には、複数の樹脂層を積層した構成であっても良い。このような柱状スペーサSPは、図4Cに示すように、アレイ基板10と封止基板20とが貼り合わせられた際に、スペーサ受け部110に対向する。
このとき、柱状スペーサSPは、スペーサ受け部110に接触していても良いし、互いに離間していても良い。
したがって、外力が加わった際には、柱状スペーサSPは、スペーサ受け部110に限定して接触するため、第2電極62のキズ発生部位はスペーサ受け部110に限定される。また、柱状スペーサSPが接触したことにより、スペーサ受け部110が損傷を受け、このスペーサ受け部110を覆う第2電極62にピンホールが形成されたとしても、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを繋ぐ水分のパスがない。換言すると、スペーサ受け部110を構成する樹脂層の最上部(図4Dに示した例では、第2樹脂層112)から、樹脂層である隔壁70までの間で樹脂材料が繋がっておらず、これらの間の樹脂材料によるパスが分断されている。
例えば、図4D及び図4Eに示すように、スペーサ受け部110が損傷を受け、第2電極62にピンホールPHが形成されたとする。このピンホールPHを介して浸入した水分は、スペーサ受け部110において、第2樹脂層112、第1樹脂層111へと順次移動するが、溝G1及びG2によって有機EL素子60側への移動が阻止される。当然のことながら、有機EL素子60の周辺の樹脂材料に含まれる水分等のスペーサ受け部110への移動も阻止される。
このように、スペーサ受け部110は、有機EL素子60あるいはこれを囲む隔壁70とは水分拡散経路が分離して構成されている。このため、ピンホールPHから浸透・拡散した水分が有機EL素子60に到達しないため、水分に起因した劣化加速を抑制することが可能となる。一方で、有機EL素子60の周辺の樹脂材料からの水分の拡散も抑制することが可能となる。
これにより、表示装置として使用した場合に、経年変化として一部の画素の有機EL素子60が他の画素の有機EL素子の輝度低下より早く非発光となることが抑制される。すなわち、ピンホールPHの周辺の画素の有機EL素子60であっても、他の画素の有機EL素子と同等の発光特性を維持することが可能となる。
一方、図5A及び図5Bに示したような比較例では、隔壁70が損傷を受け、第2電極62にピンホールPHが形成された場合には、ピンホールPHを介して浸入した水分は、隔壁70から有機EL素子60に移動し、特に、有機活性層63にダメージを与える。このため、有機EL素子60において、ピンホールPHに近接する部分から劣化し、他の画素の有機EL素子よりも発光特性が低下してしまう場合がある。一方で、有機EL素子60の周辺の樹脂材料に含まれる水分等はピンホールPHから外部に発散されやすくなる。このため、有機EL素子60において、ピンホールPHに近接する部分での劣化が進行しにくく、他の画素の有機EL素子よりも良好な発光特性が維持される場合もある。
このように、第1実施形態によれば、スペーサ受け部110から浸入した水分の有機EL素子60への移動、及び、有機EL素子60周辺の樹脂材料から拡散した水分のスペーサ受け部110への移動が抑制され、局所的な画素での有機EL素子60の特性変化を防止することが可能となる。
第1構成例においては、スペーサ受け部110は、複数の樹脂層を積層した積層体によって構成したが、この例に限らず、導電層を含んでいても良い。このとき、スペーサ受け部110は、各画素に有機EL素子60を形成するのに必要な絶縁層や導電層と同一の層を含むことが望ましい。これにより、スペーサ受け部110を形成するためのプロセスが大幅に増えることがなく、製造コストの増大を抑制することが可能となる。
図6に示した第2構成例では、スペーサ受け部110は、配線基板100の上に配置された第1樹脂層111と、第1樹脂層111に積層された第2樹脂層112と、によって構成されている。また、このスペーサ受け部110は、第1樹脂層111と第2樹脂層112との間に配置された防水層114を備えている。
この第2構成例においては、第1樹脂層111は、保護絶縁膜105と同一層の樹脂層であり、配線基板100の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第1樹脂層111においては、有機EL素子60(もしくは表示素子領域PD)とスペーサ受け部110との間に溝を介することなく保護絶縁膜105と一体的に形成されている。つまり、スペーサ受け部110と有機EL素子60(もしくは表示素子領域PD)とは、樹脂材料からなる層を介して繋がっている。
第2樹脂層112は、隔壁70と同一層の樹脂層であり、第1樹脂層111の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第2樹脂層112において、有機EL素子60(もしくは表示素子領域PD)とスペーサ受け部110との間に溝G2が形成されている。つまり、スペーサ受け部110を構成する第2樹脂層112と隔壁70とが溝G2によって互いに分離されている。
防水層114は、第1樹脂層111の表面を改質するなどの水分の透過率を低減させる処理を施すことによって形成しても良いし、低透水性を有する独自材料の膜などを別個に形成しても良い。この防水層114は、第1樹脂層111と第2樹脂層112とが直接コンタクトしないように、第2樹脂層112の下地となっている。
このような第2構成例のスペーサ受け部110によれば、第1樹脂層111と第2樹脂層112との間に防水層114を備えるとともに、第2樹脂層112において形成された溝G2により、有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。
すなわち、スペーサ受け部110を構成する樹脂層の最上部(図6に示した例では、第2樹脂層112)から、樹脂層である隔壁70までの間で樹脂材料が繋がっておらず、これらの間の樹脂材料によるパスが分断されている。このため、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを繋ぐ水分のパスがない。したがって、第1構成例と同様の効果が得られる。
図7乃至図9に示した第3構成例では、スペーサ受け部110は、配線基板100の上に島状に配置された単一の樹脂層によって構成されている。このスペーサ受け部110は、配線基板100の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。特に、このようなスペーサ受け部110は、所定の高さを有するように印刷乃至その他の方法によって容易に形成可能であり、また、画素などの形成条件とは分離して、水分を吸収しにくい独自材料を選択することも可能である。
また、このように、単一の樹脂層によってスペーサ受け部110を形成する場合、その高さは自由に設定できる。図7に示した例では、スペーサ受け部110は、隔壁70と同等の高さを有している。図8に示した例では、スペーサ受け部110は、隔壁70より高い高さを有している。図9に示した例では、スペーサ受け部110は、隔壁70より低い高さを有している。
このような第3構成例のスペーサ受け部110によれば、配線基板100の上において独立しているため、保護絶縁膜105及び隔壁70とは物理的に切り離された状態となり、有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。すなわち、樹脂材料からなる層を介してスペーサ受け部110と有機EL素子60もしくは表示素子領域PDとが繋がっていない。換言すると、スペーサ受け部110と隔壁70とが溝Gによって互いに分離されている。したがって、第1構成例と同様の効果が得られる。
図8に示したような隔壁70より高いスペーサ受け部110を適用した場合には、アレイ基板10において、最高の高さとなり、蒸着マスクMの受け部としても機能する。
図9に示したような隔壁70より低いスペーサ受け部110は、例えば、保護絶縁膜105と同一層の樹脂層で形成可能であり、配線基板100の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより保護絶縁膜と同時に形成可能である。このため、スペーサ受け部110を形成するための別途の製造工程が必要なく、製造コストの削減が可能である。
図10に示した第4構成例では、スペーサ受け部110は、配線基板100の上に配置された第1樹脂層111と、第1樹脂層111に積層された第2樹脂層112と、によって構成されている。また、このスペーサ受け部110は、第2樹脂層112の表面に配置された防水層114を備えている。
この第4構成例においては、第1樹脂層111は、保護絶縁膜105と同一層の樹脂層であり、配線基板100の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第1樹脂層111は、溝を介することなく保護絶縁膜105と一体的に形成されている。
第2樹脂層112は、隔壁70と同一層の樹脂層であり、第1樹脂層111の上に成膜された樹脂材料をパターニングすることにより形成可能である。また、この第2樹脂層112は、溝を介することなく隔壁70と一体的に形成されている。
防水層114は、少なくとも柱状スペーサSPと対向する領域に配置されている。この防水層114は、第2電極62の上(つまり柱状スペーサSPと対向する面)に配置されても良いし、第2樹脂層112と第2電極62との間に配置されても良い。
このような第4構成例のスペーサ受け部110によれば、防水層114を備えたことにより、有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。
すなわち、スペーサ受け部110を構成する樹脂層の最上部(図10に示した例では、第2樹脂層112)から、樹脂層である隔壁70までの間で樹脂材料が繋がっておらず、これらの間の樹脂材料によるパスが分断されている。このため、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを繋ぐ水分のパスがない。したがって、第1構成例と同様の効果が得られる。
図11に示した第5構成例では、スペーサ受け部110は、配線基板100の上に配置された第1樹脂層111と、第1樹脂層111に積層された第2樹脂層112と、第2樹脂層112に積層された第3樹脂層113と、によって構成されている。また、このスペーサ受け部110は、第2樹脂層112と第3樹脂層113との間に配置された防水層114を備えている。
この第5構成例においては、第4構成例と同様に、この第1樹脂層111は、溝を介することなく保護絶縁膜105と一体的に形成されている。また、第2樹脂層112は、溝を介することなく隔壁70と一体的に形成されている。防水層114は、第2樹脂層112と第3樹脂層113とが直接コンタクトしないように、第3樹脂層113の下地となっている。図11においては、第2電極62は、隔壁70と共に第3樹脂層113を覆うように形成したが、第4構成例と同様に、第2樹脂層112あるいは防水層114を覆うように形成しても良い。
第3樹脂層113は、少なくとも柱状スペーサSPと対向する領域に防水層114を形成した上で、印刷、インクジェット、あるいはフォトレジストを用いた工程を含む方法など、その他の方法によって所定位置に形成可能である。
このような第5構成例のスペーサ受け部110によれば、第2樹脂層112と第3樹脂層113との間に防水層114を備えたことにより、有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。
すなわち、スペーサ受け部110を構成する樹脂層の最上部(図11に示した例では、第3樹脂層113)から、樹脂層である隔壁70までの間で樹脂材料が繋がっておらず、これらの間の樹脂材料によるパスが分断されている。このため、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを繋ぐ水分のパスがない。したがって、第1構成例と同様の効果が得られる。また、アレイ基板10において、スペーサ受け部110が隔壁70より高くなり、蒸着マスクMの受け部としても機能する。
上述した実施形態において、特に、積層体によってスペーサ受け部110を構成する場合、スペーサ受け部110を構成する島状に配置された第2樹脂層112や第3樹脂層113などは、例えばポリイミドなどの低透水性の樹脂材料を用いて形成してもよい。また、単一の樹脂層によってスペーサ受け部110を構成する場合には、スペーサ受け部110をポリイミドなどの低透水性の樹脂材料によって形成しても良い。
これにより、溝G1及びG2や防水層114を適用しなくても、スペーサ受け部110を有機EL素子60もしくは表示素子領域PDから隔離することが可能となる。
《スペーサ受け部の配置パターン》
図12に示すように、スペーサ受け部110は、アクティブエリア12の外側に配置されても良い。このようなアクティブエリア12の外側は、画素のレイアウトの制約を受けにくいため、比較的大きなサイズのスペーサ受け部110を形成しやすい。また、画素とは十分に離れているため、たとえスペーサ受け部110が損傷を受けたとしても、各画素の有機EL素子60への影響は少ない。
一方で、スペーサ受け部110は、アクティブエリア12に配置されても良い。アクティブエリア12においては、大きなサイズのスペーサ受け部110を形成することは難しいが、微細なサイズのスペーサ受け部110を必要な密度で形成しやすい。また、スペーサ受け部110の周囲を溝で囲む、有機EL素子60の周囲を溝で囲む、あるいは、スペーサ受け部110が防水層や低透水性の樹脂材料からなる層を含むことにより、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを隔離することができる。このため、スペーサ受け部110が損傷を受けたとしても、各画素の有機EL素子60への影響は少ない。
図2に示したように、各画素PXは、有機EL素子60が配置される表示素子領域、及び、この表示素子領域以外の領域、ここでは画素回路40が配置される回路領域(図中の点線で囲んだ領域)を有している。アクティブエリア12にスペーサ受け部110を配置する場合、このような回路領域がスペーサ受け部110を配置するための領域として利用可能である。
トップエミッション方式の場合、表示素子領域も回路領域として活用することができ、表示素子領域をより大きく確保することができる。その場合には、表示素子領域に重複しなかった回路領域や各種配線が形成された領域を、回路領域として理解すれば、本発明の範囲を逸脱しない。すなわち、アクティブエリア12にスペーサ受け部110を配置する場合、スペーサ受け部110は、表示素子領域以外の領域を利用して配置すれば良い。なお、プロセス上の配慮から、スペーサ受け部110が配置された部分と、各種スイッチや各種配線との重複部分などの位置を調整することも可能である。
スペーサ受け部110は、各画素PXに配置されても良い。図13に示した例では、赤色画素PXR、緑色画素PXG、青色画素PXBが行方向に並んで配置されており、それぞれの画素PX(R、G、B)が画素回路40を備えている。各画素PX(R、G、B)の画素回路40は、行方向に並んで配置されている。このような画素回路40が並んだ行方向に延在する領域は、スペーサ受け部110を配置可能な領域に相当する。そして、ここでは、スペーサ受け部110は、各画素PX(R、G、B)の画素回路40にそれぞれ重なるように配置されている。
また、スペーサ受け部110は、n画素おき(但し、nは正の整数)に配置されても良い。図14に示した例では、赤色画素PXR、緑色画素PXG、青色画素PXBが繰り返しこの順序で行方向に並んで配置されている。そして、ここでは、スペーサ受け部110は、行方向に、1画素おきに配置されている。また、図15に示した例では、スペーサ受け部110は、行方向に、2画素おきに配置されている。なお、このような場合、列方向においても同様に、スペーサ受け部110は、n画素おきに配置されても良い。また、図14及び図15に示した例では、スペーサ受け部110は、規則性を持って配置されているが、ある程度非規則性を高め、回路領域内において少なくとも一部の領域ではランダムに配置してもよい。
さらに、スペーサ受け部110は、複数の画素に跨って配置されても良い。図16に示した例では、赤色画素PXR、緑色画素PXG、青色画素PXBが行方向に並んで配置されている。そして、ここでは、スペーサ受け部110は、行方向に延在して3画素分の長さを持って配置されている。
なお、2画素分の長さを持つスペーサ受け部110をn画素おきに配置したり、ランダムに配置したりしても良い。また、図16に示した例よりもさらに長いスペーサ受け部110を配置しても良い。この場合、各種配線の上にスペーサ受け部110を配置することも可能である。さらに、1画素分の長さを持つスペーサ受け部110を2つの画素に跨るように配置しても良い。
このようなスペーサ受け部110は、例えば、略円錐状、略円柱状、略角錐状、または、略角柱状に形成される。さらには、スペーサ受け部110は、平面的にみて(つまり配線基板の主面と平行な断面が)楕円状のものや、直線状のものや、曲線状のものであってもよい。
当然のことながら、封止基板20の柱状スペーサSPは、これらの配置のスペーサ受け部110に対向するように配置されている。また、柱状スペーサSPについても、スペーサ受け部110と同様の形状を採用可能である。
なお、これらのスペーサ受け部110及び柱状スペーサSPの配置は、アレイ基板と封止基板とのギャップを変化させるような基板の撓みあるいは変形を抑制するように基板間を支持できれば良いので、いたずらに多数個配置する必要はなく、また、画面サイズ(基板サイズ)に応じて、配置位置や個数を調整しても良い。
この実施の形態においては、アレイ基板10を構成する支持基板101と封止基板20とは、周縁部21に配置されたシール材30によって貼り合わせられているが、シール材30の厚さは概略4〜10μmであり、支持基板101上の有機EL素子60を含む層の厚さは概略1〜3μm程度であるから、アレイ基板10と封止基板20との間の空間(ギャップ)は1〜9μm程度と考えて良い。
このため、アレイ基板10に備えられるスペーサ受け部110及び封止基板20に備えられる柱状スペーサSPの高さは、これらのアレイ基板10と封止基板との間の空間を支持できるように設定される。スペーサ受け部110の高さが図6に示した例などのように隔壁70と略同等である場合、柱状スペーサSPの高さは、アレイ基板10と封止基板20との間に上記した範囲の空間を確保するために、2〜10μmであることが望ましい。なお、図8に示した例などのように、スペーサ受け部110の高さが隔壁70よりも高い場合には、柱状スペーサSPの高さは、上記範囲よりも小さくしても良い。また、図9に示した例などのように、スペーサ受け部110の高さが隔壁70よりも低い場合には、柱状スペーサSPの高さは、上記範囲よりも大きくすることが望ましい。
柱状スペーサSPとスペーサ受け部110とは、常に接触している必要は無く、機械的変形に際し、ギャップの維持と、有機EL素子60と封止基板20との接触防止として機能できれば良い。
アレイ基板10と封止基板20とのギャップが数μm程度であると、封止基板内面と有機EL素子層最上層との間で有機EL素子60から放射された光が反射・干渉することによって、表示上の色変化や干渉縞となって、本来の表示を妨げるという影響が考えられるが、本提案によれば、ギャップを干渉作用の影響を少なくする距離に両反射面を保つことが可能になるという効果もある。これには、柱状スペーサSPをスペーサ受け部110に接触するような高さに設定し、ギャップがほとんど変化しないようにすることも効果的である。
図17及び図18は、封止基板20の上に透明電極TEが形成された場合の例を示している。図17においては、封止基板20のアレイ基板10との対向面に透明電極TEが配置されている。また、図18においては、封止基板20の外面に透明電極TEが配置されている。この場合でも、先に説明した実施形態と同様に柱状スペーサSPを形成できる。表示面に円偏光板を配置する場合でも、同様の構成が実現できる。
この透明電極TEは、ITOなどの光透過性を有する導電材料によって形成され、アクティブエリア12に対向するように配置されている。このような透明電極TEは、表面に指などの接触があった場合に容量の変化としてその接触を検出するための素子として機能させることが可能である。このような透明電極TEは、単層または多層構造である。
さらに、必要に応じて電極部分に低抵抗の電極による引き出し配線や外部回路との接続部分を形成しても良い。こうした接触を検出する機能を持った封止基板20では、画面押圧による封止基板20の撓みが発生するため、本発明の柱状スペーサSP及びスペーサ受け部110を組み合わせた構成は、特に有効である。
また、上記のいずれの例においても封止基板20がカラーフィルタとしての機能を持っていても本発明の趣旨を実現することが可能であるのは言うまでも無い。
以上説明したように、本実施形態によれば、有機EL表示装置の表示面の押圧による有機EL素子60のキズ発生を回避し、封止基板側の柱状スペーサが接触する部位をスペーサ受け部110に限定することができ、さらに、スペーサ受け部110と有機EL素子60とを分離したことによって、たとえスペーサ受け部110にキズが発生したとしても、有機EL素子60への水分の浸入を防止し、有機EL素子の劣化を防止できる。
したがって、経時変化による画素の輝度低下や非点灯化を抑制、同画素の多量発生による表示装置としての使用不可現象の発生を防止、ひいては機械的信頼性の高い長寿命の有機ELデバイスを提供できる。これにより、有機EL表示装置の多方面への活用が可能になり、高性能表示装置を広く応用することに貢献する。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上述した実施の形態では、上述した実施の形態においては、上面発光方式の有機EL表示装置を例に説明したが、下面発光方式の有機EL表示装置においても、上述した構成を採用することが可能である。
図1は、この発明の一実施の形態に係る有機EL表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、図1に示した有機EL表示装置において画素を構成する表示素子及び画素回路の一例を示す図である。 図3は、図1に示した有機EL表示装置におけるアクティブエリア及び周縁部の構造を概略的に示す断面図である。 図4Aは、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な第1構成例を説明するための断面図である。 図4Bは、図4Aに示した第1構成例における有機活性層の蒸着工程を説明するための図である。 図4Cは、図4Aに示した第1構成例における第2電極の形成工程及び封止基板を貼り合わせる工程を説明するための図である。 図4Dは、図4Aに示した第1構成例において支持体上の第2電極にピンホールが形成された状態を示す平面図である。 図4Eは、図4Dに示したピンホールからの水分の浸入経路を説明するための図である。 図5Aは、比較例において隔壁上の第2電極にピンホールが形成された状態を示す平面図である。 図5Bは、図5Aに示したピンホールからの水分の浸入経路を説明するための図である。 図6は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な第2構成例を説明するための断面図である。 図7は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な第3構成例を説明するための断面図である。 図8は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な他の第3構成例を説明するための断面図である。 図9は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な他の第3構成例を説明するための断面図である。 図10は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な第4構成例を説明するための断面図である。 図11は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な第5構成例を説明するための断面図である。 図12は、アクティブエリア外に配置したスペーサ受け部を概略的に示す平面図である。 図13は、アクティブエリア内において、各画素に配置したスペーサ受け部を概略的に示す平面図である。 図14は、アクティブエリア内において、1画素おきに配置したスペーサ受け部を概略的に示す平面図である。 図15は、アクティブエリア内において、2画素おきに配置したスペーサ受け部を概略的に示す平面図である。 図16は、アクティブエリア内において、複数の画素に跨って配置したスペーサ受け部を概略的に示す平面図である。 図17は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な変形例を説明するための断面図である。 図18は、本実施形態に係る有機EL表示装置に適用可能な変形例を説明するための断面図である。
符号の説明
PX(R、G、B)…画素 PD…表示素子領域
1…有機EL表示装置
10…アレイ基板 12…アクティブエリア 20…封止基板 30…シール材
40…画素回路 60(R、G、B)…有機EL素子(表示素子)
61…第1電極 62…第2電極 63…有機活性層
70…隔壁
100…配線基板 101…支持基板 105…保護絶縁膜
110…支持体 111…第1樹脂層 112…第2樹脂層 113…第3樹脂層 114…防水層 G(1、2)…溝
SP…柱状スペーサ

Claims (14)

  1. 複数の画素によって構成されたアクティブエリアを備えた表示装置であって、
    各画素に配置された有機活性層を含む自発光性の表示素子と、各画素を区画するように配置され前記有機活性層に接触する樹脂層を含む隔壁と、を備えた第1基板と、
    前記第1基板の前記表示素子に対向するように配置され、前記表示素子に対向する面から前記第1基板に向かって延びた柱状スペーサを備えた第2基板と、を備え、
    前記第1基板は、さらに、前記柱状スペーサに対向するように形成され樹脂層を含むスペーサ受け部を備え、
    前記スペーサ受け部を構成する樹脂層の最上部から、前記隔壁を構成する樹脂層までの間で樹脂材料によるパスが分断されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記スペーサ受け部は、単一の樹脂層によって構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記スペーサ受け部は、複数の層を積層した積層体によって構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記スペーサ受け部は、防水層を含むことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記スペーサ受け部と前記表示素子との間に溝が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記スペーサ受け部は、前記アクティブエリアの外側に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  7. 前記スペーサ受け部は、前記アクティブエリアにおいて前記表示素子に重ならないように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 前記スペーサ受け部は、各画素に配置されたことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記スペーサ受け部は、n画素おき(但し、nは正の整数)に配置されたことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  10. 前記スペーサ受け部は、複数の画素に跨って配置されたことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  11. 前記スペーサ受け部は、略円錐状、略円柱状、略角錐状、または、略角柱状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  12. 前記柱状スペーサは、単一の樹脂層によって構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  13. 前記柱状スペーサは、2〜10μmの高さに形成されたことを特徴とする請求項1項記載の表示装置。
  14. 前記第2基板は、前記アクティブエリアに対向するように配置された単層または多層構造の透明電極を備えたことを特徴とする請求項1項記載の表示装置。
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