JP2010085681A - 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エステルワックスと融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスと結着樹脂と着色剤とを含むトナー母粒子と、Ce元素を含む金属酸化物粒子とシリカ粒子とを含む外添剤と、を含有し、前記エステルワックスの含有量をw1と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も低い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw2と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も高い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw3と、前記金属酸化物粒子の含有量をa1と、前記シリカ粒子の含有量をa2としたとき、w1/a1が1.0以上10.0以下であり、w2/a2が0.5以上5.0以下であり、w3/a2が0.5以上5.0以下である静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし
Description
タンデム方式では、複数個の現像器(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、黒の4個の現像器)と各々の現像器に対応した感光体を配置し、中間転写体を経由して用紙などの被転写体にトナー像を転写するか又は被転写体にトナー像を直接転写することでフルカラー画像を形成するものである。しかしながら、特に直接転写の場合には、被転写体の種類によりトナーと被転写体との付着力が異なり、トナーの被転写体への付着力が十分でない場合には、画像形成工程における上流から下流に被転写体が搬送される間にトナーが被転写体から脱落して、下流側の現像器や用紙搬送経路がトナーで汚染されることがある。特に搬送速度の速い高速機ではこの傾向は顕著となる。
本実施形態に係る静電荷像現像用トナー(以下、単に「トナー」と称することがある。)は、エステルワックスと融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスと結着樹脂と着色剤とを含むトナー母粒子と、Ce元素を含む金属酸化物粒子(以下、「Ce粒子」と称することがある。)とシリカ粒子とを含む外添剤と、を含有し、前記エステルワックスの含有量をw1と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も低い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw2と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も高い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw3と、前記金属酸化物粒子の含有量をa1と、前記シリカ粒子の含有量をa2としたとき、w1/a1が1.0以上10.0以下であり、w2/a2が0.5以上5.0以下であり、w3/a2が0.5以上5.0以下である静電荷像現像用トナーである。
外添剤として添加されるシリカ粒子は、トナーの流動性を制御するとともに被転写体、及び感光体との静電的及び非静電的付着性を制御する上で重要である。現像等のストレスにより、シリカ粒子のトナー母粒子への埋まりこみが起きると付着性が変動しやすくなるため、埋まりこみが起こりにくくなるよう制御することが重要である。
トナー母粒子の表面にポリオレフィンワックスが露出することにより、シリカ粒子の埋まりこみを抑制することができる。このとき融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスを用いることにより、相対的に低融解温度のワックスにより機械的なストレスによる埋まりこみが防止され、相対的に高融解温度のワックスにより熱的なストレスによる埋まりこみが防止される。
シリカ粒子の埋まりこみ防止効果に加え、トナーの抵抗を調整することにより被転写体から脱落しやすいトナーをあらかじめ被転写体に転写しないよう調整することが重要である。Ce粒子を外添剤として存在させることにより、トナーの抵抗を調整する必要がある。
w1/a1が1.0未満の場合には、トナー中の遊離のCe粒子の量が増加するため、トナーの転写性が悪化したり、カブリが悪化したりする場合がある。
w2/a2又はw3/a2が0.5未満の場合には、シリカ粒子のトナー母粒子への埋まりこみ防止効果が十分でないため、転写後のトナーの脱落防止の効果が十分でない場合がある。
本実施形態に係るトナー母粒子は、エステルワックスと、融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスと、結着樹脂と、着色剤と、を含み、その他、トナーの帯電性能を制御するための帯電制御剤や、トナーのフラッシュ定着を容易にする赤外線吸収剤等の添加剤を必要に応じて含んでいてもよい。
本実施形態に係るトナー母粒子は、少なくとも1種のエステルワックスを含む。
エステルワックスとしては、公知の天然または合成のエステルワックスを用いることができ、高級脂肪酸と1価アルコールのエステル、または高級脂肪酸と多価アルコールのエステル等を用いることができる。
エステルワックスの具体例としては、例えば、高級脂肪酸として、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、オレイン酸等が挙げられ、アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等の1価アルコール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、ペンタエリスリトール等の多価アルコールが挙げられ、これらの脂肪酸とアルコールを用いたエステル化合物を好適に用いることができる。また前記エステル化合物を主成分とする天然ワックスを用いてもよく、具体的には、カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、ホホバ油、木ろう、蜜ろう、イボタワックス、ラノリン、モンタン酸エステルワックス等が挙げられる。
エステルワックスの融解温度としては、60℃以上110℃以下が好ましく、65℃以上100℃以下がさらに好ましく、70℃以上95℃以下が特に好ましい。
本実施形態に係るトナー母粒子は、融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスを含む。
ポリオレフィンワックスに用いるオレフィンモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、あるいは不飽和結合の位置を異にするこれらの異性体、さらには3−メチル−1−ブテン、3−メチル−2−ペンテン、3−プロピル−5−メチル−2−ヘキセン等のアルキル基よりなる分岐鎖を有するオレフィンモノマーを用いることができる。
また、未変性のポリオレフィンワックスの他、空気中の酸素で酸化した酸化型ポリオレフィンワックスや、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸又はフマル酸等のカルボン酸によって変性された酸変性ポリオレフィンワックス、スチレン系化合物等をグラフトさせたスチレン系モノマー変性ポリオレフィンワックスなどの変性ポリオレフィンワックスを用いても良い。
w2とw3との比(質量基準)としては、1:3から3:1が好ましく、2.5:1から1:2.5がさらに好ましく、2:1から1:2が特に好ましい。
ポリオレフィンワックスの総含有量w4としては、トナー母粒子100質量部に対して0.5質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上8質量部以下がさらに好ましく、1.5質量部以上6質量部以下が特に好ましい。
上記以外の公知のワックスとしては、天然ワックス、合成ワックスなどを広く用いることができる。例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素系ワックス、モンタン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸、リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の脂肪酸金属塩、ステアロン、ラウロン等のジアルキルケトン、長鎖アルキルアルコール、脂肪族アミン等を用いることができる。
本実施形態において、エスエルワックスの含有量w1とポリオレフィンワックスの総含有量w4とがw1<w4の関係を満たすことにより、定着前トナーの脱落がさらに防止される。具体的には、エステルワックスの含有量w1とポリオレフィンワックスの総含有量w4との比w4/w1が、1.1以上10.0以下が好ましく、1.5以上9.5以下がさらに好ましく、2.0以上9.0以下が特に好ましい。
本実施形態に係るトナー母粒子は、結着樹脂を含有する。
本実施形態で使用される結着樹脂は特に限定されるものではなく、各種の天然又は合成高分子物質よりなる熱可塑性樹脂を用いることができる。例えば、スチレンとアクリル酸またはメタクリル酸との共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂等が単独又は混合して用いられる。これら結着樹脂の中でも、低エネルギーで定着できる点でポリエステル樹脂を含有していることが好ましい。
本実施形態に係るトナー母粒子は、着色剤を含有する。
本実施形態で使用される着色剤は特に限定されるものではなく、公知のものを用いることができ、シアントナーの場合においては、着色剤として、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同23、同60、同65、同73、同83、同180、C.I.バットシアン1、同3、同20等や、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルーの部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC等のシアン顔料、C.I.ソルベントシアン79、162等のシアン染料などを用いることができる。
また、マゼンタトナーの場合においては、例えばC.I.ピグメントレッド1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同18、同19、同21、同22、同23、同30、同31、同32、同37、同38、同39、同40、同41、同48、同49、同50、同51、同52、同53、同54、同55、同57、同58、同60、同63、同64、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同112、同114、同122、同123、同163、同184、同202、同206、同207、同209等、ピグメントバイオレット19等のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同121、C.I.ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同13、同14、同15、同17、同18、同22、同23、同24、同27、同29、同32、同34、同35、同36、同37、同38、同39、同40等のマゼンタ染料等、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ロータミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどを用いることができる。
イエロートナーの場合においては、例えばC.I.ピグメントイエロー2、同3、同15、同16、同17、同74、同97、同180、同185、同139等のイエロー顔料などを用いることができる。
また、ブラックトナーにおいては、その着色剤として、例えば、カーボンブラック、活性炭、チタンブラック、鉄粉、マグネタイト、フェライト等の磁性粉、Mn含有の非磁性粉などを用いることができる。さらに、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルー顔料を混合した顔料ブラックトナーでもよい。
本実施形態に係るトナー母粒子は、帯電制御剤を含有してもよい。
前記帯電制御剤としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものを用いることがで
き、例えば、正帯電性の帯電制御剤として、ニグロシン染料、トリブチルベンジルアンモ
ニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウムテトラ
フルオロボレート等の四級アンモニウム塩、およびこれらの類似体であるホスホニウム塩
等のオニウム塩、およびこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン染料;高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサイド、ジシクロヘキシルスズオキ
サイド等のジオルガノスズオキサイド;ジブチルスズボレート等のジオルガノスズボレー
ト類;グアニジン化合物、イミダゾール化合物、アミノアクリル系樹脂などが挙げられる
。
また、負帯電性の帯電制御剤としては、トリメチルエタン系染料、サリチル酸の金属錯
塩、ベンジル酸の金属錯塩、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、
金属錯塩アゾ系染料、アゾクロムコンプレックス等の重金属含有酸性染料、カリックスア
レン型のフェノール系縮合物、環状ポリサッカライド、カルボキシル基および/またはス
ルホニル基を含有する樹脂、等が好ましく用いられる。これらの帯電制御剤は、1種単独
で使用してもよいし2種以上を併用してもよい。
本実施形態におけるトナーをフラッシュ定着用として用いる場合には、本実施形態に係るトナー母粒子は、赤外線吸収剤を含有してもよい。
本実施形態で使用される赤外線吸収剤としては、800μm以上1200μm以下の波長域に吸収ピークを有するものであれば公知のものを用いることができる。
赤外光吸収剤をトナー母粒子に含ませることで、フラッシュ定着の際、上記波長領域の照射光を吸収して発熱し、トナーが効率よく溶融される。赤外光吸収剤としては、公知の赤外光吸収剤(赤外線吸収剤)を用いることができ、例えば酸化インジウム系金属酸化物、酸化スズ系金属酸化物、酸化亜鉛系金属酸化物、スズ酸カドミウム、特定のアミド化合物、ランタノイド系化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、ベンゼンチオール系金属錯体、メルカプトフェノール系金属錯体、芳香族ジアミン系金属錯体、ジイモニウム化合物、アミニウム化合物、ニッケル錯体化合物、フタロシアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフタロシアニン系化合物等が挙げられる。さらに、カーボンブラック、チタンブラック、フェライト、マグネタイト、炭化ジルコミウム等の黒色顔料等も用いることができる。これらは単独で用いても、混合して用いてもよい。
本実施形態に係る外添剤は、Ce粒子とシリカ粒子とを含む。
Ce粒子は、公知の製法で作製することができる。例えば、バストネサイト精鉱を原料とし、不純物を除去して炭酸塩とした後、焼結し、粉砕及び分級をおこなって所望の粒径のCe粒子を得ることができる。また、セリウム塩の水溶液にアンモニア水などの塩基を添加して中和し、沈殿物を析出させた後、耐圧容器中で加熱、結晶化させることで酸化セリウム粒子を作製する湿式製法を用いても良い。
天然の鉱石を原料とする場合にはセリウム以外の元素として、ランタン、プラセオジム、ネオジム等の希土類元素を含んでいても良いが、酸化セリウムの含有量が40%以上であることが好ましい。
Ce粒子の体積平均粒子径としては、100nm以上2000nm以下が好ましく、200nm以上1800nm以下がさらに好ましく、300nm以上1600nm以下が特に好ましい。
Ce元素を含んだ金属酸化物は高比重であるため、Ce粒子の結着樹脂への付着性が弱く、Ce粒子はトナー表面に露出したワックスと付着する傾向にある。このため、トナー母粒子中のワックスを制御することでトナーとCe粒子との付着性を制御しやすい。
シリカ粒子としては、例えば気相法などの公知の製法で作製されたシリカ粒子を用いることができ、帯電性制御、付着性制御の観点から、少なくとも平均1次粒径が5nm以上50nm以下のシリカ粒子を含んでいることが好ましい。またシリカ粒子表面はシラン系カップリング剤、シリコーンオイル等の処理剤により疎水化処理をされていることが好ましい。
シラン系カップリング剤としては、メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジクロロシラン、テトラメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキサデシルトリメトキシシラン、トリメチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、N,O−(ビストリメチルシリル)アセトアミド、N,N−ビス(トリメチルシリル)ウレア、tert−ブチルジメチルクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、β−(3.4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン等や、それらの一部の水素原子をフッ素原子に変えた、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロデシルトリエトキシシラン、3−ヘプタフルオロイソプロポキシプロピルトリエトキシシランなどのフッ素系シラン化合物、水素原子の一部をアミノ基で置換したアミノ系シラン化合物等を挙げることができる。
シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、環状ジメチルシリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシル変性シリコーンオイル、カルビノール変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、メチルスチリル変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等を用いることができる。
シリカ粒子の含有量a2としてはトナー母粒子100質量部に対して0.2質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.3質量部以上4.0質量部以下がさらに好ましく、0.4質量部以上3.0質量部以下が特に好ましい。
無機粒子としては、前記金属酸化物粒子、シリカ粒子に加えて、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、炭化ホウ素、窒化ケイ素等を添加しても良い。
上記外添剤は、ヘンシェルミキサー等の公知の混合機により充分混合し、トナー母粒子に外添させることができる。
本実施形態におけるトナーの体積平均粒子径は4μm以上12μm以下の範囲であることが望ましく、より望ましくは4.5μm以上11μm以下の範囲であり、さらに望ましくは5μm以上10μm以下の範囲である。体積平均粒子径が4μmより小さいと、帯電分布が広がるため、背景へのかぶりや現像器からのトナーこぼれ等が生じやすくなる。また4μmより小さいと、格段にクリーニング性が困難となる場合がある。体積平均粒子径が12μmより大きいと、解像度が低下するため、十分な画質が得られなくなり、近年の高画質要求を満たすことが困難となる場合がある。
トナー粒子の体積平均粒子径の測定法としては、例えばコールターマルチサイザー−II型を用いて測定することができる。具体的には、分散剤として界面活性剤中に、測定試料を0.5mg以上50mg以下加え、これを電解液100ml以上150ml以下の中に添加する。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で1分間分散処理を行い、アパーチャー径が100μmのアパーチャーを用いて、粒径が2.0μm以上60μm以下の範囲の粒子の粒度分布を測定する。測定する粒子数は50,000とする。得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から体積累積分布を引いて、累積50%となる粒径を体積平均粒子径とする。
本実施形態に係る静電荷像現像剤は、本実施形態に係るトナーを少なくとも含むものである。
本実施形態に係るトナーは、そのまま一成分現像剤として、あるいは二成分現像剤として用いられる。二成分現像剤として用いる場合にはキャリアと混合して使用される。
使用するのに好ましいキャリアは、例えば平均粒径が20μm以上100μm以下が好ましく、30μm以上80μm以下がより好ましい。キャリアは芯材となる磁性酸化物に、公知の方法、例えば流動床によるスプレードライ方式、ロータリドライ方式、万能攪拌機による液浸乾燥法等により、樹脂をコーティングすることにより得ることができる。
芯材表面を被覆するために用いられる樹脂としては、各種の樹脂を用いることが可能である。例えばフッ素系樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素アクリル樹脂、アクリル・スチレン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂・ポリエステル樹脂・エポキシ樹脂・アルキッド樹脂・ウレタン樹脂等で変性した変性シリコーン樹脂および架橋型のフッ素変性シリコーン樹脂等が挙げられる。また必要に応じてカーボンブラックや酸化チタン等の導電性粒子を添加することにより電気抵抗を調整しても良い。また帯電制御剤等を添加しても良い。
次に、本実施形態に係る画像形成装置について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、潜像保持体と、前記潜像保持体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記潜像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記潜像保持体の表面に形成された静電潜像を本実施形態に係る静電荷像現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段と、前記潜像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー像を前記被転写体に定着させる定着手段と、転写後の前記潜像保持体表面の残留トナーを除去するクリーニング手段と、を少なくとも備えるものである。
以下、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主用部を説明し、その他はその説明を省略する。
図1は、第一実施形態に係る画像形成装置の一例である4連タンデム方式のフルカラー画像形成装置を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、色分解された画像データに基づくイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を出力する電子写真方式の第1乃至第4の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10K(画像形成手段)を備えている。これらの画像形成ユニット(以下、単に「ユニット」と称する)10Y、10M、10C、10Kは、水平方向に互いに予め定めた距離離間して並設されている。なお、これらユニット10Y、10M、10C、10Kは、画像形成装置本体に対して脱着可能なプロセスカートリッジであってもよい。
また、各ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置(現像手段)4Y、4M、4C、4Kのそれぞれには、トナーカートリッジ8Y、8M、8C、8Kに収容されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナーが供給可能である。
尚、1次転写ローラ5Yは、中間転写ベルト20の内側に配置され、感光体1Yに対向した位置に設けられている。更に、各1次転写ローラ5Y、5M、5C、5Kには、1次転写バイアスを印加するバイアス電源(図示せず)がそれぞれ接続されている。各バイアス電源は、図示しない制御部による制御によって、各1次転写ローラに印加する転写バイアスを可変する。
感光体1Yは、導電性の基体上に感光層を積層して形成されている。この感光層は、レーザ光線3Yが照射されると、レーザ光線が照射された部分の比抵抗が変化する性質を持っている。そこで、帯電した感光体1Yの表面に、図示しない制御部から送られてくるイエロー用の画像データに従って、露光装置3を介してレーザ光線3Yを出力する。レーザ光線3Yは、感光体1Yの表面の感光層に照射され、それにより、イエロー印字パターンの静電潜像が感光体1Yの表面に形成される。
このようにして感光体1Y上に形成された静電潜像は、感光体1Yの走行に従って予め定めた現像位置まで回転される。そして、この現像位置で、感光体1Y上の静電潜像が、現像装置4Yによって可視像(トナー像)化される。
一方、感光体1Y上に残留したトナーはクリーニング装置6Yで除去されて回収される。
こうして、第1ユニット10Yにてイエロートナー像の転写された中間転写ベルト20は、第2乃至第4ユニット10M、10C、10Kを通して順次搬送され、各色のトナー像が重ねられて多重転写される。
図2は、本実施形態に係る静電荷像現像剤を収容するプロセスカートリッジの好適な一例を示す概略構成図である。プロセスカートリッジ200は、感光体107とともに、帯電ローラ108、現像装置111、感光体クリーニング装置(クリーニング手段)113、露光のための開口部118、及び、除電露光のための開口部117を取り付けレール116を用いて組み合わせ、そして一体化したものである。なお、図2において符号300は被転写体を表す。
そして、このプロセスカートリッジ200は、転写装置112と、定着装置115と、図示しない他の構成部分とから構成される画像形成装置本体に対して着脱自在としたものであり、画像形成装置本体とともに画像形成装置を構成するものである。
画像形成装置210は本実施形態に係るトナーを用いるため、記録媒体212からの定着前トナーの脱落に起因する画像形成装置210内の汚染が生ずることなく、高速での画像形成が実施される。
光エネルギーが、単色光定着において1J/cm2未満、4色一括光定着において2J/cm2未満の場合には良好に定着できない場合がある。一方、単色光定着において3J/cm2を超える場合や、4色一括光定着において7J/cm2を超える場合には、トナーの印字欠陥であるボイドや、記録媒体の焦げ等が発生する場合がある。
(エステルワックス1の作製)
ペンタエリスリトールとステアリン酸との脱水反応によりペンタエリスリトールテトラステアリン酸ワックスを作製し、エステルワックス1とした。融解温度は81℃であった。
バストネサイト精鉱を原料とし、不純物を除去して炭酸塩とした後、焼結し、粉砕及び分級をおこなうことにより体積平均粒子径0.8μmのCe粒子1を得た。
(シアントナー母粒子1の作製)
ポリエステル樹脂1(ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物/エチレンオキシド付加物、テレフタル酸、トリメリット酸を主成分とするポリエステル樹脂)
89.6質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3:大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物、日本化薬社製:IRG−022)
0.8質量部
エステルワックス1 0.8質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 2.0質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.8質量部
シアントナー母粒子1 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 1.0質量部
Ce粒子1 0.2質量部
同様に着色剤を変更しマゼンタトナー1(着色剤:C.I.ピグメントレッド122:大日精化社製)、イエロートナー1(着色剤:C.I.ピングメントイエロー74:クラリアント社製)、黒トナー1(着色剤:カーボンブラック;キャボット社製:REGAL 330)を作製した。マゼンタトナー1、イエロートナー1及び黒トナー1の体積平均粒子径D50は、7.8μmであった。
なお、各トナーのw1/a1は4.0、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は4.8であった。
さらにシリコーン樹脂コートキャリア(体積平均粒子径50μm)とシアントナー1とをキャリア:トナーを95:5(質量比)で混合し、シアン現像剤1を作製した。シアントナー1と同様にしてマゼンタ現像剤1、イエロー現像剤1及び黒現像剤1を作製した。
富士ゼロックス社製490/980CCFPSに現像剤保持体(現像ロール)の周速が可変可能な改造機を用い、上記トナー及び現像剤を用いて画像形成装置内の汚染の有無の評価をおこなった。なお現像ロールの周速は1100mm/sとした。また、4色の現像が終わった直後において、用紙の法線方向と、重力方向と、のなす角θは0°とした。
25℃、60%RHの環境において上記改造機にて、画像密度40%(各色10%)の画像をA4換算で20万枚出力した後、用紙搬送路の汚れを下記基準に基づき評価した。その後、評価が◎のものについては、さらに10万枚出力して評価を行った。なお用紙は日本製紙社製NPiフォーム55を用いた。20万枚で△までが許容できるレベルである。得られた結果を表1に示す。
○ :目視でごくわずかな汚染が確認できるもののほとんど目立たないレベルである
△ :目視でわずかな汚染が観察されるが許容できるレベルである
× :汚染が目立ち、許容できないレベルである。
×× :汚染が顕著に目立つレベルである。
<トナー2の作製>
(シアントナー母粒子2の作製)
ポリエステル樹脂1 90.8質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3:大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 1.8質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 0.8質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 0.8質量部
シアントナー母粒子2 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 0.5質量部
Ce粒子1 0.4質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合しシアントナー2を得た。シアントナー2の体積平均粒子径は7.8μmであった。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー2に変更した以外は同様にして、シアン現像剤2を作製した。
さらに、シアントナー2及びシアン現像剤2の場合と同様にしてマゼンタトナー2、イエロートナー2及び黒トナー2、並びにマゼンタ現像剤2、イエロー現像剤2及び黒現像剤2を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は4.5、w2/a2は1.6、w3/a2は1.6、w4/w1は0.89であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー3の作製>
(シアントナー母粒子3の作製)
ポリエステル樹脂1 89.6質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 0.8質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 2.0質量部
オレフィンワックス3(ポリエチレンワックス;クラリアント社製:PE130、
融解温度122℃) 1.8質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子3に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー3を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー3に変更した以外は同様にして、シアン現像剤3を作製した。
さらに、シアントナー3及びシアン現像剤3の場合と同様にしてマゼンタトナー3、イエロートナー3及び黒トナー3、並びにマゼンタ現像剤3、イエロー現像剤3及び黒現像剤3を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は4.0、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は4.8であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー4の作製>
(シアントナー母粒子4の作製)
ポリエステル樹脂1 89.6質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 0.8質量部
オレフィンワックス4(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス600、融解温度94℃) 2.0質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.8質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子4に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー4を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー4に変更した以外は同様にして、シアン現像剤4を作製した。
さらに、シアントナー4及びシアン現像剤4の場合と同様にしてマゼンタトナー4、イエロートナー4及び黒トナー4、並びにマゼンタ現像剤4、イエロー現像剤4及び黒現像剤4を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は4.0、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は4.8であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー5の作製>
(シアントナー5の作製)
シアントナー母粒子1 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 1.0質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー5を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー5に変更した以外は同様にして、シアン現像剤5を作製した。
さらに、シアントナー5及びシアン現像剤5の場合と同様にしてマゼンタトナー5、イエロートナー5及び黒トナー5並びにマゼンタ現像剤5、イエロー現像剤5及び黒現像剤5を作製した。
なお、各トナーのw1/a1はa1=0のため計算できず、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は4.8であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー6の作製>
(シアントナー6の作製)
シアントナー母粒子1 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 1.0質量部
Ce粒子1 0.9質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー6を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー6に変更した以外は同様にして、シアン現像剤6を作製した。
さらに、シアントナー6及びシアン現像剤6の場合と同様にしてマゼンタトナー6、イエロートナー6及び黒トナー6、並びにマゼンタ現像剤6、イエロー現像剤6及び黒現像剤6を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は0.89、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は4.8であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー7の作製>
(シアントナー母粒子5の作製)
ポリエステル樹脂1 88.8質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 2.2質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 1.4質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.8質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子5に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー7を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー7に変更した以外は同様にして、シアン現像剤7を作製した。
さらに、シアントナー7及びシアン現像剤7の場合と同様にしてマゼンタトナー7、イエロートナー7及び黒トナー7、並びにマゼンタ現像剤7、イエロー現像剤7及び黒現像剤7を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は11.0、w2/a2は1.4、w3/a2は1.8、w4/w1は1.5であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー8の作製>
(シアントナー母粒子6の作製)
ポリエステル樹脂1 91.0質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 1.2質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 0.6質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.4質量部
シアントナー母粒子6 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 1.3質量部
Ce粒子1 0.2質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー8を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー8に変更した以外は同様にして、シアン現像剤8を作製した。
さらに、シアントナー8及びシアン現像剤8の場合と同様にしてマゼンタトナー8、イエロートナー8及び黒トナー8、並びにマゼンタ現像剤8、イエロー現像剤8及び黒現像剤8を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は6.0、w2/a2は0.46、w3/a2は1.1、w4/w1は1.7であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー9の作製>
(シアントナー母粒子7の作製)
ポリエステル樹脂1 88.2質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 0.8質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 3.2質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 2.0質量部
シアントナー母粒子7 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 0.6質量部
Ce粒子1 0.3質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー9を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー9に変更した以外は同様にして、シアン現像剤9を作製した。
さらに、シアントナー9及びシアン現像剤9の場合と同様にしてマゼンタトナー9、イエロートナー9及び黒トナー9、並びにマゼンタ現像剤9、イエロー現像剤9及び黒現像剤9を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は2.7、w2/a2は5.3、w3/a2は3.3、w4/w1は6.5であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー10の作製>
(シアントナー母粒子8の作製)
ポリエステル樹脂1 91.1質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 1.4質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 1.2質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 0.5質量部
シアントナー母粒子8 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 1.1質量部
Ce粒子1 0.3質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー10を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー10に変更した以外は同様にして、シアン現像剤10を作製した。
さらに、シアントナー10及びシアン現像剤10の場合と同様にしてマゼンタトナー10、イエロートナー10及び黒トナー10、並びにマゼンタ現像剤10、イエロー現像剤10及び黒現像剤10を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は4.7、w2/a2は1.1、w3/a2は0.45、w4/w1は1.2であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー11の作製>
(シアントナー母粒子9の作製)
ポリエステル樹脂1 88.0質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 0.9質量部
オレフィンワックス1(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス1000、融解温度113℃) 1.7質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 3.6質量部
シアントナー母粒子9 100質量部
疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:商品名RA200H) 0.7質量部
Ce粒子1 0.4質量部
上記組成をヘンシェルミキサーにより混合し体積平均粒子径7.8μmのシアントナー11を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー11に変更した以外は同様にして、シアン現像剤11を作製した。
さらに、シアントナー11及びシアン現像剤11の場合と同様にしてマゼンタトナー11、イエロートナー11及び黒トナー11、並びにマゼンタ現像剤11、イエロー現像剤11及び黒現像剤11を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は2.3、w2/a2は2.4、w3/a2は5.1、w4/w1は5.9であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー12の作製>
(シアントナー母粒子10の作製)
ポリエステル樹脂1 90.1質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 0.3質量部
オレフィンワックス4(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス600、融解温度94℃) 2.0質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.8質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子10に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー12を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー12に変更した以外は同様にして、シアン現像剤12を作製した。
さらに、シアントナー12及びシアン現像剤12の場合と同様にしてマゼンタトナー12、イエロートナー12及び黒トナー12、並びにマゼンタ現像剤12、イエロー現像剤12及び黒現像剤12を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は1.5、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は13であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー13の作製>
(シアントナー母粒子11の作製)
ポリエステル樹脂1 88.5質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 1.9質量部
オレフィンワックス4(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス600、融解温度94℃) 2.0質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 1.8質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子11に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー13を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー13に変更した以外は同様にして、シアン現像剤13を作製した。
さらに、シアントナー13及びシアン現像剤13の場合と同様にしてマゼンタトナー13、イエロートナー13及び黒トナー13、並びにマゼンタ現像剤13、イエロー現像剤13及び黒現像剤13を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は9.5、w2/a2は2.0、w3/a2は1.8、w4/w1は2.0であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
<トナー14の作製>
(シアントナー母粒子12の作製)
ポリエステル樹脂1 92.2質量部
シアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3 :大日精化社製) 4.0質量部
帯電制御剤(4級アンモニウム塩:クラリアント社製:PSY) 1.0質量部
赤外線吸収剤(ジイモニウム系化合物:日本化薬社製:IRG−022) 0.8質量部
エステルワックス1 1.0質量部
オレフィンワックス4(ポリエチレンワックス;東洋ペトロライト社製:
ポリワックス600、融解温度94℃) 0.5質量部
オレフィンワックス2(ポリプロピレンワックス;三洋化成社製:550−P、
融解温度152℃) 0.5質量部
実施例1においてシアントナー母粒子1をシアントナー母粒子12に変更した以外は同様にして体積平均粒子径7.8μmのシアントナー14を得た。
さらに実施例1においてシアントナー1をシアントナー14に変更した以外は同様にして、シアン現像剤14を作製した。
さらに、シアントナー14及びシアン現像剤14の場合と同様にしてマゼンタトナー14、イエロートナー14及び黒トナー14、並びにマゼンタ現像剤14、イエロー現像剤14及び黒現像剤14を作製した。
なお、各トナーのw1/a1は5.0、w2/a2は0.5、w3/a2は0.5、w4/w1は1.0であった。
得られたトナー及び現像剤を用い、実施例1と同様にして評価した。得られた結果を表1に示す。
2Y、2M、2C、2K、108、222 帯電ローラ(帯電器)
3、224 露光装置
4Y、4M、4C、4K、111、226 現像装置(現像手段)
6Y、6M、6C、6K、113 感光体クリーニング装置(クリーニング手段)
8Y、8M、8C、8K トナーカートリッジ
20 中間転写ベルト
26 2次転写ローラ(転写手段)
28、115 定着装置(定着手段)
200 プロセスカートリッジ
P、212、300 記録紙(被転写体)
246 フラッシュ定着ユニット
Claims (11)
- エステルワックスと融解温度の異なる2種以上のポリオレフィンワックスと結着樹脂と着色剤とを含むトナー母粒子と、Ce元素を含む金属酸化物粒子とシリカ粒子とを含む外添剤と、を含有し、
前記エステルワックスの含有量をw1と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も低い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw2と、前記ポリオレフィンワックスのうち最も高い融解温度を示すポリオレフィンワックスの含有量をw3と、前記金属酸化物粒子の含有量をa1と、前記シリカ粒子の含有量をa2としたとき、w1/a1が1.0以上10.0以下であり、w2/a2が0.5以上5.0以下であり、w3/a2が0.5以上5.0以下である静電荷像現像用トナー。 - 前記エステルワックスの含有量w1がトナー母粒子100質量部に対し0.1質量部以上2.0質量部以下である請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記エステルワックスの含有量w1と前記ポリオレフィンワックスの総含有量w4とがw1<w4の関係を満たす請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記エステルワックスの含有量w1と前記ポリオレフィンワックスの総含有量w4との比w4/w1が、1.1以上10.0以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- 前記ポリオレフィンワックスの融解温度が80℃以上170℃以下であり、最も低い融解温度を示すポリオレフィンワックスの融解温度と最も高い融解温度を示すポリオレフィンワックスの融解温度との差が、10℃以上50℃以下である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーを少なくとも含む静電荷像現像剤。
- 画像形成装置に着脱可能に装着され、前記画像形成装置内に設けられた現像手段に供給するためのトナーを収容し、前記トナーが請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナーであるトナーカートリッジ。
- 画像形成装置に着脱可能に装着され、現像剤保持体を少なくとも備え、請求項6に記載の静電荷像現像剤を収容するプロセスカートリッジ。
- 潜像保持体と、前記潜像保持体を帯電させる帯電手段と、帯電した前記潜像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記潜像保持体の表面に形成された静電潜像を請求項6に記載の静電荷像現像剤により現像してトナー像を形成する現像手段と、前記潜像保持体の表面に形成されたトナー像を被転写体に転写する転写手段と、前記被転写体に転写されたトナー像を前記被転写体に定着する定着手段と、転写後の前記潜像保持体表面の残留トナーを除去するクリーニング手段と、を少なくとも備える画像形成装置。
- 前記現像手段が前記潜像保持体表面に前記静電荷像現像剤を供給する現像剤保持体を少なくとも備え、前記現像剤保持体は、回転しながら前記潜像保持体表面に前記静電荷像現像剤を供給する筒状部材であり、前記静電荷像現像剤を供給する際の前記現像剤保持体の周速が1000mm/s以上である請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記被転写体に前記トナー像が転写されてから前記被転写体に前記トナー像が定着されるまでに、前記被転写体の前記トナー像が転写された面とは反対の面側から前記トナー像の転写された面側に向かう法線方向と重力方向とのなす角が0°以上90°以下となるように前記被転写体を搬送する経路を有する請求項9又は請求項10に記載の画像形成装置。
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