JP2010085446A - 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラム - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】種々の解像度の画像情報に対応して、表示画像の画質劣化を防止できる画像表示装置を提供すること。
【解決手段】画像表示装置1は、画像を表示する表示手段2と、入力した画像信号に対して解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段34と、画像処理手段34による処理後の画像信号を一時的に記憶する描画用記憶手段34Aと、画像処理手段34を制御する制御手段31とを備える。制御手段31は、カットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じて空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部313と、描画用記憶手段34Aに記憶された画像処理手段34による処理後の画像信号に基づいて、カットオフ周波数を校正するカットオフ周波数校正部315とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラムに関する。
従来、液晶ディスプレイ、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置、あるいは、液晶プロジェクタ等のように、固定画素表示デバイスを用いた画像表示装置として、入力した画像信号(画像情報)を固定画素表示デバイスの解像度に適合した画像信号に変換するスケーラを備えた構成が知られている。
このスケーラによる解像度変換処理では、入力した画像信号の解像度が固定画素表示デバイスの解像度よりも高い場合に、入力画像から画素を間引く処理(縮小処理)が施される。また、解像度変換処理では、入力した画像信号の解像度が固定画素表示デバイスの解像度よりも低い場合に、入力画像に画素を補間する処理(拡大処理)が施される。
そして、上記縮小処理や拡大処理を施した場合には、固定画素表示デバイスの表示画像が不自然になりやすいものである。
このため、スケーラは、解像度変換処理を施した画像信号に、さらにFIR(Finite Impulse Response)等の空間ローパスフィルタを用いてフィルタ処理を施し、画像信号の空間周波数がカットオフ周波数より高い領域の画素値を調整している(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−57324号公報
ところで、空間ローパスフィルタとしては、通過域と阻止域との間の遷移域が狭く、急峻な遮断特性を有することが理想的である。
しかしながら、現実には、タップ数(フィルタの次数)を無限にすることが不可能であり有限に設定せざるを得ないため、上述した理想的な空間ローパスフィルタを製造することは不可能である。すなわち、現実に得られる空間ローパスフィルタは、通過域と阻止域との間に所定幅の遷移域を有し、理想的な空間ローパスフィルタのような急峻な遮断特性を有さないものである。
そして、上述したように現実に得られる空間ローパスフィルタが理想的な空間ローパスフィルタとは実際の特性が異なるものとなるため、空間ローパスフィルタを用いてフィルタ処理を行うと、遷移域等の周波数成分により、信号処理の過程で本来存在する情報が十分にカバーできず、取り残された情報が折り返しノイズとして発生してしまう。
そこで、折り返しノイズを低減するために遷移域等の周波数成分を低減させる、すなわち、空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を低めに設定することが考えられる。
しかしながら、空間ローパスフィルタのカットオフ周波数は、解像度変換処理による解像度の変換率(入力した画像信号の解像度)によって異なるものである。さらに、フィルタ回路の電気的特性のばらつきや経年変化によってもカットオフ周波数の最適値が変化することが知られている。
したがって、種々の解像度の画像情報に対応して、折り返しノイズを低減し、表示画像の画質劣化を防止できる技術が要望されている。
本発明の目的は、種々の解像度の画像情報に対応して、表示画像の画質劣化を防止できる画像表示装置、画像表示装置の制御方法、および制御プログラムを提供することにある。
本発明の画像表示装置は、画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置であって、前記制御手段は、カットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じて前記空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記カットオフ周波数を校正するカットオフ周波数校正部とを備えることを特徴とする。
ここで、入力した画像情報に基づく表示画像を表示手段に表示させる際、入力した画像情報は、以下に示すように処理される。
すなわち、入力した画像情報は、画像処理手段による空間ローパスフィルタを用いたフィルタ処理が施された後、描画用記憶手段に一時的に記憶される。
そして、描画用記憶手段に記憶された画像情報が表示手段に出力されることで、表示手段は、画像情報に基づく表示画像を表示する。
すなわち、表示画像に折り返しノイズが含まれている場合には、描画用記憶手段に記憶された画像情報にも折り返しノイズが含まれていることになる。
本発明では、画像処理手段を制御する制御手段は、フィルタ係数算出部およびカットオフ周波数校正部を備えるので、以下に示すように、空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出できる。
すなわち、カットオフ周波数校正部は、描画用記憶手段に記憶された画像処理手段による処理後の画像情報を認識し、認識した画像情報に含まれる折り返しノイズを低減させるようにカットオフ周波数を校正する(カットオフ周波数校正ステップ)。
次に、フィルタ係数算出部は、校正されたカットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じてフィルタ係数を算出する(フィルタ係数算出ステップ)。
上述したステップにより、画像処理手段は、校正されたカットオフ周波数の空間ローパスフィルタを用いて、フィルタ処理を行うこととなる。
以上のように、描画用記憶手段に記憶された画像処理手段による処理後の画像情報に基づいてカットオフ周波数を校正するので、種々の解像度の画像情報が入力された場合であっても、折り返しノイズを低減し、表示画像の画質劣化を防止できる。
本発明の画像表示装置では、前記制御手段は、輝度値が所定の周期で変動する校正用画像情報を前記画像処理手段に処理させる校正用画像情報制御部を備え、前記カットオフ周波数校正部は、前記描画用記憶手段に記憶された前記画像処理手段による処理後の校正用画像情報に基づいて、前記処理後の校正用画像情報のコントラストを示す指標値を算出し、前記指標値が所定の閾値以下となるように、前記カットオフ周波数を校正することが好ましい。
ここで、校正用画像情報制御部としては、表示画像の画質調整等で用いられるマルチバーストパターン等のテストパターンが例示できる。
本発明では、制御手段が校正用画像情報制御部を備えるので、カットオフ周波数校正部は、描画用記憶手段に記憶された画像処理手段による処理後の校正用画像情報に基づいて、カットオフ周波数を校正できる。すなわち、テストパターン等の校正用画像情報に基づいて校正するため、カットオフ周波数を適切に校正できる。
また、マルチバーストパターン等の校正用画像情報を用いた場合には、該校正用画像情報に対して空間ローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施した場合には、処理後の校正用画像情報における空間周波数の高い領域については、空間周波数の低い領域に対して、コントラストを示す指標値(信号の振幅平均値)が減衰するものである。そして、この減衰率は、空間ローパスフィルタのタップ数等、設計上で規定され、所定値以下となるものである。
ここで、空間ローパスフィルタを用いたフィルタ処理後の校正用画像情報に折り返しノイズが含まれている場合には、コントラストを示す指標値が、設計上の指標値よりも高くなる。
そこで、本発明では、カットオフ周波数校正部は、処理後の校正用画像情報のコントラストを示す指標値を算出し、指標値が所定の閾値(前記設計上の指標値)以下となるように、すなわち、折り返しノイズを低減するように、カットオフ周波数を校正する。このことにより、折り返しノイズを低減するように、簡単な演算で適切にカットオフ周波数を校正できる。
本発明の画像表示装置では、種々の前記画像情報の解像度のうち、前記カットオフ周波数の校正を必要とする解像度を選択させる操作手段と、前記カットオフ周波数を校正するための校正値を記憶する校正値記憶手段とを備え、前記カットオフ周波数校正部は、前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記操作手段にて選択された解像度に応じた前記校正値を算出して前記校正値記憶手段に記憶させるとともに、前記操作手段にて選択された解像度の前記画像情報が入力された場合に前記校正値記憶手段に記憶した前記校正値を用いて前記カットオフ周波数を校正することが好ましい。
本発明では、画像表示装置は、操作手段および校正値記憶手段を備えるので、以下に示すように、カットオフ周波数を校正できる。
すなわち、利用者による操作手段の操作により、種々の画像情報の解像度のうち画質を最適化したい(折り返しノイズを除去したい)解像度が選択された(以下、解像度選択操作)場合に、カットオフ周波数校正部は、描画用記憶手段に記憶された画像処理手段による処理後の画像情報に基づいて、前記選択された解像度に応じた校正値を算出して校正値記憶手段に記憶させる。
そして、カットオフ周波数校正部は、解像度選択操作により選択された解像度の画像情報が入力された場合に、校正値記憶手段に記憶された校正値を読み出し、読み出した校正値を用いてカットオフ周波数を校正する。
以上のように、例えば、利用者は、所定の解像度の入力画像に基づく表示画像に折り返しノイズが含まれていることを認識した際に、操作手段に解像度選択操作を実施すれば、表示画像に含まれる折り返しノイズが低減することとなり、利便性の向上が図れる。また、利用者が画質を最適化したいと望む解像度に応じた校正値のみを算出するとともに、該校正値を用いたカットオフ周波数の校正を実施するため、利便性の向上を図りつつ、制御手段の処理負荷を低減できる。
本発明の制御方法は、画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置の制御方法であって、前記制御手段が、前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を校正するカットオフ周波数校正ステップと、校正した前記カットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じて前記空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出ステップとを実行することを特徴とする。
本発明の制御方法は、上述した画像表示装置によって実施されるものであるので、上述した画像表示装置と同様の作用および効果を享受できる。
本発明の制御プログラムは、画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置の制御プログラムであって、上述した制御方法を前記制御手段に実行させることを特徴とする。
本発明の制御プログラムは、上述した制御方法を実施するために利用されるので、上述した制御方法と同様の作用および効果を享受できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの概略構成〕
図1は、画像表示装置としてのプロジェクタ1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射する。このプロジェクタ1は、図1に示すように、表示手段としての画像投射装置2と、制御装置3と、操作手段としての操作装置4等で大略構成されている。
画像投射装置2は、制御装置3による制御の下、画像光を形成してスクリーンに拡大投射する。この画像投射装置2は、図1に示すように、光源装置21と、光変調装置22と、投射光学装置23等を備える。
光源装置21は、制御装置3による制御の下、光束を光変調装置22に向けて射出する。 光変調装置22は、液晶パネルで構成され、制御装置3からの駆動信号に基づいて、光源装置21から射出された光束を画像光に変調して投射光学装置23に射出する。
投射光学装置23は、光変調装置22から射出された画像光をスクリーンに向けて拡大投射する。
操作装置4は、図示しないリモートコントローラや、プロジェクタ1に備えられたボタンやキーにより構成され、利用者による操作を認識して所定の操作信号を制御装置3に出力する。
制御装置3は、制御手段としてのCPU(Central Processing Unit)31を備え、メモリ32に記憶された制御プログラムにしたがって、プロジェクタ1全体を制御する。なお、以下では、説明を簡略化するため、制御装置3として、光変調装置22を駆動する機能のみを説明し、その他の機能の説明を省略する。
この制御装置3は、図1に示すように、CPU31およびメモリ32の他、AD変換部33と、画像処理手段としてのスケーラ34と、パネル駆動部35と、解像度検出部36とを備える。
スケーラ34は、外部からのアナログ画像信号(画像情報)がAD変換部33にてデジタル画像信号に変換された画像信号や、外部から例えばHDMI(High-Definition-Multimedia Interface)規格等で入力したデジタル画像信号(画像情報)を入力する。
そして、スケーラ34は、入力した画像信号を駆動対象とする光変調装置22の表示フォーマットに適合した画像信号に変換する解像度変換処理を施す。
この解像度変換処理では、入力した画像信号の解像度が光変調装置22の解像度よりも高い場合には入力画像から画素を間引く処理(縮小処理)が施され、逆に、入力した画像信号の解像度が光変調装置22の解像度よりも低い場合には入力画像に画素を補間する処理(拡大処理)が施される。
また、スケーラ34は、上記縮小処理や拡大処理に起因して、表示画像が不自然となることを防ぐため、解像度変換処理を施した画像信号に対して、FIRフィルタ等の空間ローパスフィルタを用いたフィルタ処理を施す。
このフィルタ処理では、画像信号の空間周波数が空間ローパスフィルタのカットオフ周波数より高くなる領域の画素値を調整している。
そして、スケーラ34は、解像度変換処理およびフィルタ処理を施した画像信号を描画用記憶手段としてのフレームメモリ34Aに一時的に記憶する。
パネル駆動部35は、フレームメモリ34Aに記憶された画像信号に基づいて、光変調装置22を駆動するための駆動信号を生成する。そして、パネル駆動部35は、光変調装置22に駆動信号を出力することで、フレームメモリ34Aに記憶された画像信号に応じた画像を光変調装置22に表示させる。
解像度検出部36は、入力した画像信号から、入力画像の解像度を検出する。この解像度検出部36としては、例えば、周波数カウンタ等が例示でき、画像信号とともに入力する同期信号(水平同期信号)の周波数から、入力画像の解像度を検出する。そして、解像度検出部36は、検出結果をCPU31に出力する。
CPU31は、メモリ32に格納された制御プログラムを読み出し、該制御プログラムにしたがって、スケーラ34の動作を制御する。このCPU31は、図1に示すように、変換率設定部311と、校正用画像情報制御部312と、フィルタ係数算出部313と、カットオフ周波数算出部314と、カットオフ周波数校正部315とを備える。
変換率設定部311は、以下に示すように、解像度の変換率Trを算出する。
すなわち、変換率設定部311は、外部から画像信号が入力され、解像度検出部36にて入力画像の解像度が検出された場合には、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度、および光変調装置22の解像度に基づいて、スケーラ34において、解像度変換処理を施す際に用いられる解像度の変換率Trを設定する。
例えば、変換率設定部311は、光変調装置22の垂直方向を基準とし、入力画像の垂直方向の画素数に対する光変調装置22の垂直方向の画素数の割合(%)を解像度の変換率Trとして設定する。すなわち、入力した画像信号の信号フォーマットがXGA(解像度:1024×768)であり、光変調装置22の表示フォーマットがWXGA(解像度:1280×800)の場合には、変換率設定部311は、光変調装置22の垂直方向を基準とし、選択された解像度の垂直方向の画素数「768」に対する光変調装置22の垂直方向の画素数「800」の割合を演算し、解像度の変換率Trを「104%」とする。
また、変換率設定部311は、利用者による操作装置4の操作により例えばメニュー画面上から、種々の入力画像の解像度のうち画質を最適化したい(折り返しノイズを除去したい)解像度が選択された(以下、解像度選択操作)場合に、選択された解像度と光変調装置22の解像度とに基づいて、上記同様に、解像度の変換率Trを算出する。そして、変換率設定部311は、算出した解像度の変換率Trをメモリ32に記憶させる。
校正用画像情報制御部312は、操作装置4への利用者の操作により、表示画像の画質を調整する(折り返しノイズを除去する)操作(以下、調整操作)が実施された際に機能する部分である。そして、校正用画像情報制御部312は、操作装置4に調整操作が実施されたことをトリガとして、以下の処理を実行する。
すなわち、校正用画像情報制御部312は、メモリ32に格納された後述するテストパターン(校正用画像情報)を読み出し、読み出したテストパターンをスケーラ34に出力する。
フィルタ係数算出部313は、スケーラ34において、フィルタ処理を施す際に用いられる空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出する。
具体的に、フィルタ係数算出部313は、カットオフ角周波数ω´をパラメータとする標本化関数(sinc関数)に窓関数を乗じて、以下の式(1)により、フィルタ係数h(n)を算出する。
ここで、nは、フィルタのタップ数である。なお、本実施形態では、タップ数は、8で設計されている。
また、W(n)は、窓関数である。なお、窓関数としては、方形波窓、ハニング窓、ハミング窓、ブラックマン窓等、種々の窓関数を採用しても構わない。
カットオフ周波数算出部314は、メモリ32に格納された規定値である基準カットオフ角周波数ωを用いて、カットオフ角周波数ω´を算出する。
基準カットオフ角周波数ωは、基準カットオフ周波数f、およびサンプリング周波数fを用いて、以下の式(2)で示されるものである。
本実施形態では、標本化定理を満足するように、f/fを0.5に設定している。すなわち、基準カットオフ角周波数ωは、πに設定されている。
図2は、空間ローパスフィルタの特性を模式的に示す図である。
図2において、横軸は周波数を示し、縦軸は振幅比を示している。また、図2において、実線は現実に得られる空間ローパスフィルタの特性を示し、破線は理想的な空間ローパスフィルタの特性を示している。
なお、現実に得られる空間ローパスフィルタの特性としては、実際には、通過域や阻止域にいわゆるリップルが存在するが、説明の便宜上、図2ではリップルを省略している。
ところで、空間ローパスフィルタとしては、図2の破線に示すように、通過域と阻止域との間の遷移域が狭く、急峻な遮断特性を有することが理想的である。
しかしながら、現実に得られる空間ローパスフィルタは、タップ数を無限にすることが不可能であり有限に設定せざるを得ないため、図2の実線に示すように、通過域と阻止域との間に所定幅の遷移域を有し、理想的な空間ローパスフィルタのような急峻な遮断特性を有さないものである。
このため、カットオフ周波数fの値によっては、空間ローパスフィルタを用いてフィルタ処理を行うと、遷移域等の周波数成分により、信号処理の過程で本来存在する情報が十分にカバーできず、取り残された情報が折り返しノイズ(あるいは、格子状のノイズ、縦筋ノイズ)として発生してしまう。
また、折り返しノイズの発生形態は、解像度の変換率Trによって異なるものである。
そこで、本実施形態では、カットオフ周波数算出部314は、基準カットオフ角周波数ωを用いて、以下の式(3)により、解像度の変換率Trに応じて異なるカットオフ角周波数ω´を算出する。具体的に、カットオフ周波数算出部314は、解像度の変換率Trが100%未満の場合(縮小処理)には式(3)により、カットオフ角周波数ω´を算出する。
すなわち、カットオフ周波数算出部314は、式(3)により、カットオフ角周波数ω´を解像度の変換率Trに応じて異なるものとするとともに、基準カットオフ角周波数ωよりも低くなるように設定し、上記遷移域等の周波数成分を低減し、折り返しノイズを低減する構成としている。
なお、カットオフ周波数算出部314は、解像度の変換率Trが100%である場合には、基準カットオフ角周波数ωをカットオフ角周波数ω´とする。
また、カットオフ周波数算出部314は、解像度の変換率Trが100%を超える場合(拡大処理)には式(4)により、カットオフ角周波数ω´を算出する。
以上説明したカットオフ周波数算出部314は、外部から画像信号が入力され、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度に基づいて変換率設定部311にて解像度の変換率Trが設定された場合には、変換率設定部311にて設定された解像度の変換率Trを用いて、上述したように、カットオフ角周波数ω´を算出するものである。
一方、カットオフ周波数算出部314は、利用者により操作装置4に調整操作が実施された場合には、利用者による解像度選択操作により変換率設定部311にてメモリ32に記憶された解像度の変換率Trを読み出し、読み出した解像度の変換率Trを用いて、上述したように、カットオフ角周波数ω´を算出するものである。
カットオフ周波数校正部315は、外部から画像信号が入力され、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度に基づいて変換率設定部311にて解像度の変換率Trが設定された場合に、該設定された解像度の変換率Trに対応した校正値αをメモリ32から読み出し、カットオフ周波数算出部314にて算出されたカットオフ角周波数ω´に校正値αを乗じることで、カットオフ角周波数ω´を校正する(校正処理)。
また、カットオフ周波数校正部315は、利用者により操作装置4に調整操作が実施された場合に、利用者による解像度選択操作により変換率設定部311にてメモリ32に記憶された解像度の変換率Trを読み出し、読み出した解像度の変換率Trに応じて、カットオフ角周波数ω´を校正するための校正値αを算出する(校正値算出処理)。そして、カットオフ周波数校正部315は、算出した校正値αを前記読み出した解像度の変換率Trに関連付けてメモリ32に記憶させる。
なお、カットオフ周波数校正部315は、前記読み出した解像度の変換率Trが100%未満である場合に、校正値αを算出するものである。
具体的に、カットオフ周波数校正部315は、以下に示すように、校正値αを算出する。
すなわち、カットオフ周波数校正部315は、以下の式(5)により、変数kを任意の値としてカットオフ角周波数ω´´を算出する。また、カットオフ周波数校正部315は、算出したカットオフ角周波数ω´´を用いてフィルタ係数算出部313にフィルタ係数h(n)を算出させる。さらに、カットオフ周波数校正部315は、スケーラ34により用いられる空間ローパスフィルタのフィルタ係数を上記フィルタ係数h(n)に設定し、校正用画像情報制御部312から出力されたテストパターンをスケーラ34に処理させる。そして、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたスケーラ34による処理後のテストパターンを確認しながら、テストパターンのコントラストを示す指標値を算出し、指標値が所定の閾値以下となるまで、変数kを変更しながら、上記の処理を繰り返し実施する。
そして、カットオフ周波数校正部315は、指標値が所定の閾値以下となる変数kの最適値を認識した後、以下の式(6)により、カットオフ角周波数ω´を最適値の変数kにてカットオフ角周波数ω´´とするための校正値αを算出する。
メモリ32は、制御プログラム、テストパターン、CPU31にて処理された情報(校正値α、利用者による解像度選択操作により変換率設定部311にて演算された解像度の変換率Tr等)等を記憶する。
すなわち、メモリ32は、本発明における校正値記憶手段に相当する。
図3は、テストパターンを模式的に示す図である。
本実施形態では、テストパターンとしては、図3に示すように、マルチバーストパターンMbを採用している。
具体的に、マルチバーストパターンMbは、6つのブロックBL1〜BL6に分かれている。各ブロックBL1〜BL6は、垂直方向に白および黒の線が伸び、白および黒の線が水平方向に所定の周期で交互に配列して構成されている。そして、ブロックBL1からブロックBL6にかけて白および黒の線の密度が増加している。すなわち、ブロックBL1は、白線と黒線が6本ずつ交互に現れる比較的空間周波数の低い領域であるのに対して、ブロックBL6は、白線と黒線が6本ずつ交互に現れる最も空間周波数の高い領域である。
〔プロジェクタの動作〕
次に、上述した制御装置3の処理動作を説明する。
なお、以下では、校正値算出処理および校正処理を主に説明し、その他の処理については、説明を簡略化する。
〔校正値算出処理〕
図4は、校正値算出処理を説明するフローチャートである。
なお、以下では、予め、利用者により操作装置4に解像度選択操作が実施され、選択された解像度と光変調装置22の解像度とに基づいて変換率設定部311にて解像度の変換率Trが演算され、該解像度の変換率Trがメモリ32に記憶されているものとする。
利用者により操作装置4に調整操作が実施されると、CPU31は、メモリ32に格納された制御プログラムを読み出し、制御プログラムにしたがって、以下の処理を実行する。
先ず、校正用画像情報制御部312は、メモリ32に格納されたマルチバーストパターンMbを読み出し、読み出したマルチバーストパターンMbをスケーラ34に出力する(ステップS1)。
ステップS2では、CPU31は、メモリ32に記憶された解像度の変換率Trを読み出し、読み出した解像度の変換率Trが「100%」未満であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において、CPU31は、「N」と判定した場合、すなわち、読み出した解像度の変換率Trが「100%」以上の変換率である場合には、校正値算出処理を終了する。
一方、ステップS2において、CPU31は、「Y」と判定した場合、すなわち、読み出した解像度の変換率Trが「100%」未満の変換率である場合には、読み出した解像度の変換率Trを用いて、式(3)により、カットオフ角周波数ω´を算出する(ステップS3)。
ステップS3の後、カットオフ周波数校正部315は、変数kを0に設定するとともに(ステップS4)、変数kを「1」増加する(ステップS5)。
ステップS5の後、カットオフ周波数校正部315は、ステップS3において算出されたカットオフ角周波数ω´、およびステップS5において「1」増加した変数kを用いて、式(5)により、カットオフ角周波数ω´´を算出する(ステップS6)。
ステップS6の後、フィルタ係数算出部313は、ステップS6において算出されたカットオフ角周波数ω´´を用いて(式(1)におけるω´をω´´として)、式(1)により、フィルタ係数h(n)を算出する(ステップS7)。
ステップS7の後、CPU31は、算出したフィルタ係数h(n)を含む制御指令をスケーラ34に出力し、ステップS1において出力したマルチバーストパターンMbをスケーラ34に処理させる(ステップS8)。
そして、スケーラ34は、制御指令に含まれるフィルタ係数h(n)を用いて、マルチバーストパターンMbに対して処理を施す。スケーラ34により処理が施されたマルチバーストパターンMbは、フレームメモリ34Aに一時的に記憶される。
ステップS8の後、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたスケーラ34による処理後のマルチバーストパターンMbを読み出し、ブロックBL1における白と黒のコントラストを示す指標値(ブロックBL1に相当する信号の振幅の平均値)に対するブロックBL5における白と黒のコントラストを示す指標値(ブロックBL5に相当する信号の振幅平均値)の割合(%)(以下、ブロックBL5における減衰率)が第1閾値「70%」以下であるか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、カットオフ周波数校正部315は、「Y」と判定した場合には、ステップS11に移行する。
一方、ステップS9において、カットオフ周波数校正部315は、「N」と判定した場合には、さらに、ブロックBL1における白と黒のコントラストを示す指標値に対するブロックBL6における白と黒のコントラストを示す指標値(ブロックBL6に相当する信号の振幅平均値)の割合(%)(以下、ブロックBL6における減衰率)が第2閾値「30%」以下であるか否かを判定する(ステップS10)。
ステップS10において、カットオフ周波数校正部315は、「Y」と判定した場合には、ステップS11に移行する。
一方、ステップS10において、カットオフ周波数校正部315は、「N」と判定した場合には、ステップS5に移行する。
すなわち、カットオフ周波数校正部315は、ステップS9において「Y」と判定する、あるいは、ステップS10において「Y」と判定するまで、すなわち、変数kの最適値を見出すまで、ステップS5〜S10の処理を繰り返し実施する。
そして、カットオフ周波数校正部315は、変数kの最適値を見出した場合には、変数kの最適値を用いて、式(6)により、校正値αを算出し(ステップS11)、ステップS2でメモリ32から読み出した解像度の変換率Trに関連付けて校正値αをメモリ32に記憶させる(ステップS12)。
なお、上記ステップS9,S10の解釈は、以下の通りである。
すなわち、マルチバーストパターンMbに対して空間ローパスフィルタを用いたフィルタ処理が施された場合には、上述したように、画像信号の空間周波数が高い領域の画素値が調整されるため、ブロックBL1からブロックBL6にかけて徐々に、白と黒のコントラストを示す指標値(各ブロックに相当する信号の振幅平均値)が低下するものである。
そして、本実施形態では、設計上、ブロックBL5における減衰率が「70%」以下、あるいは、ブロックBL6における減衰率が「30%」以下となるように構成されている。
ここで、例えば、マルチバーストパターンMbに対してフィルタ処理が施された結果、ブロックBL5やブロックBL6に折り返しノイズが生じた場合には、該折り返しノイズにより、ブロックBL5における減衰率が「70%」より大きくなったり、あるいは、ブロックBL6における減衰率が「30%」より大きくなったりすることとなる。
そこで、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたマルチバーストパターンMbを確認しながら、ステップS9において「Y」と判定する、あるいは、ステップS10において「Y」と判定するまで、ステップS5〜S10の処理を繰り返し実施し、折り返しノイズが発生しないカットオフ角周波数ω´(校正値α)を探索している。
〔校正処理〕
図5は、校正処理を説明するフローチャートである。
図6は、図5におけるステップS25を説明するフローチャートである。
なお、以下では、予め、上記校正値算出処理が実行され、メモリ32に校正値αが記憶されているものとする。
先ず、外部から画像信号が入力された場合、CPU31は、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度、および光変調装置22の解像度に基づいて、解像度の変換率Trを設定する(ステップS21)。
ステップS21の後、CPU31は、ステップS21において設定した解像度の変換率Trが「100%」であるか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において、CPU31は、「Y」と判定した場合には、基準カットオフ角周波数ωをカットオフ角周波数ω´として式(1)によりフィルタ係数h(n)を算出する(ステップS26:フィルタ係数算出ステップ)。そして、CPU31は、算出したフィルタ係数h(n)、およびステップS21において設定した解像度の変換率Trを含む制御指令をスケーラ34に出力する。
そして、スケーラ34は、制御指令に含まれる解像度の変換率Trを用いて解像度変換処理を施すとともに(ステップS27)、制御指令に含まれるフィルタ係数h(n)を用いて、画像信号に対して、フィルタ処理を施す(ステップS28)。
スケーラ34により処理(解像度変換処理、フィルタ処理)が施され、フレームメモリ34Aに記憶された画像信号は、パネル駆動部35を介して駆動信号として光変調装置22に出力され、光変調装置22において、該光変調装置22の表示フォーマットに適合した表示画像が形成される。
一方、ステップS22において、CPU31は、「N」と判定した場合には、ステップS21において設定したた解像度の変換率Trに対応した校正値αがメモリ32に記憶されているか否かを判定する(ステップS23)。
ステップS23において、CPU31は、「Y」と判定した場合には、変換率Trに応じて式(3)によりカットオフ角周波数ω´を算出し、さらに、算出したカットオフ角周波数ω´に校正値αを乗じて、カットオフ角周波数ω´を校正し、別のカットオフ角周波数ω´´を算出する(ステップS24)。
ステップS24の後、CPU31は、ステップS26の処理に移行する。なお、CPU31は、ステップS24によりカットオフ角周波数ω´を校正した場合には、ステップS26において、式(1)におけるω´をω´´として、フィルタ係数h(n)を算出する。
一方、ステップS23において、CPU31は、「N」と判定した場合には、図6に示す処理を実行する(ステップS25)。
すなわち、CPU31は、ステップS21において設定した解像度の変換率Trが「100%」より大きいか否かを判定する(ステップS25A)。
ステップS25Aにおいて、CPU31は、「Y」と判定した場合には、変換率Trに応じて式(4)によりカットオフ角周波数ω´を算出する(ステップS25B)。また、CPU31は、「N」と判定した場合には、変換率Trに応じて式(3)によりカットオフ角周波数ω´を算出する(ステップS25C)。
ステップS25の後、CPU31は、ステップS26の処理に移行する。
そして、CPU31は、上記のステップS27,28をスケーラ34に継続して実施させる。ここで、CPU31は、外部からの画像信号が切り替えられた場合(ステップS29)には、ステップS21に移行する。
以上説明したステップS4〜S12,S23,S24が本発明におけるカットオフ周波数校正ステップに相当する。
上述した実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、スケーラ34を制御するCPU31は、フィルタ係数算出部313およびカットオフ周波数校正部315を備える。そして、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたスケーラ34による処理後の画像信号に基づいて、カットオフ角周波数ω´(カットオフ周波数)を校正する。このことにより、種々の解像度の画像信号が入力された場合であっても、折り返しノイズを低減し、表示画像の画質劣化を防止できる。
また、CPU31が校正用画像情報制御部312を備えるので、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたスケーラ34による処理後のマルチバーストパターンMbに基づいて、校正値αを算出できる。すなわち、マルチバーストパターンMb(テストパターン)に基づいて算出するため、校正値αを適切に算出でき、カットオフ角周波数ω´を適切に校正できる。
さらに、カットオフ周波数校正部315は、フレームメモリ34Aに記憶されたマルチバーストパターンMbを確認しながら、ステップS9において「Y」と判定する、あるいは、ステップS10において「Y」と判定するまで、ステップS5〜S10の処理を繰り返し実施し、折り返しノイズが発生しないカットオフ角周波数ω´(校正値α)を探索する。このことにより、折り返しノイズを低減するように、簡単な処理で迅速に校正値αを算出できる。また、フレームメモリ34Aに記憶されたマルチバーストパターンMbを確認しながら、上記の処理を実施しているので、必要以上にカットオフ角周波数ω´が小さくなるように校正することなく、すなわち、表示画像がぼけない範囲で折り返しノイズを低減できる校正値αを算出できる。
また、プロジェクタ1が操作装置4を備えるので、例えば、利用者は、所定の解像度の入力画像に基づく表示画像に折り返しノイズが含まれていることを認識した際に、操作装置4に解像度選択操作および調整操作を実施すれば、表示画像に含まれる折り返しノイズが低減することとなり、利便性の向上が図れる。また、利用者が画質を最適化したいと望む解像度に応じた校正値αのみを算出するとともに、該校正値αを用いたカットオフ角周波数ω´の校正を実施するため、利便性の向上を図りつつ、CPU31の処理負荷を低減できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、CPU31は、操作装置4への入力操作(解像度選択操作、調整操作)に応じて、校正値算出処理を実行する構成としていたが、これに限らない。
例えば、CPU31は、以下に示すように、解像度選択操作によらず、調整操作のみに応じて処理を実施する構成としても構わない。
すなわち、CPU31は、外部から画像信号が入力されている際に、利用者により操作装置4に調整操作が実施された場合に、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度に基づいて変換率設定部311にて設定された解像度の変換率Trをメモリ32に記憶させる。そして、CPU31は、外部からの画像信号の処理を中断した状態で上述した校正値算出処理を実行し、校正値算出処理の後、上記外部からの画像信号の処理を再開して上述した校正処理を実行する。
また、例えば、CPU31は、以下に示すように、解像度選択操作および調整操作の双方によらず、処理を実施する構成としても構わない。
すなわち、CPU31は、外部から画像信号が入力された際に、解像度検出部36にて検出された入力画像の解像度に基づいて変換率設定部311にて設定された解像度の変換率Trをメモリ32に記憶させる。そして、CPU31は、外部からの画像信号の処理を中断した状態で上述した校正値算出処理を実行し、校正値算出処理の後、上記外部からの画像信号の処理を再開して上述した校正処理を実行する。
前記実施形態では、CPU31は、ステップS9,S10において、閾値をそれぞれ「70%」、「30%」としていたが、空間ローパスフィルタの特性(フィルタのタップ数等)に応じて、適宜、変更しても構わない。
前記実施形態において、フレームメモリ34Aは、スケーラ34に内蔵された構成としていたが、これに限らず、スケーラ34の外部に設けても構わない。
前記実施形態では、解像度の変換率Trが100%以上である場合には、カットオフ角周波数ω´の校正値αを算出しない構成としていたが、これに限らず、100%未満の変換率Trでの場合と同様に校正値αを算出する構成としても構わない。
前記実施形態では、校正用画像情報として、マルチバーストパターンMbを採用していたが、これに限らず、その他のテストパターンを採用しても構わない。
前記実施形態では、光変調装置22として液晶パネルを採用したが、光変調装置22としては、透過型の液晶パネルや反射型の液晶パネルの他、DMD(Digital Micromirror Device)(米国テキサスインスツルメント社の商標)等を採用してもよい。
前記実施形態では、画像表示装置としてプロジェクタ1を採用していたが、これに限らず、固定画素表示デバイスを有していれば、液晶ディスプレイや、PDP、有機EL表示装置等の他の画像表示装置を採用しても構わない。
本発明の画像表示装置は、種々の解像度の画像情報に対応して、表示画像の画質劣化を防止できるため、プレゼンテーションやホームシアタに用いられるプロジェクタ等の画像表示装置に利用できる。
本実施形態における画像表示装置としてのプロジェクタの概略構成を示す模式図。 前記実施形態における空間ローパスフィルタの特性を模式的に示す図。 前記実施形態におけるテストパターンを模式的に示す図。 前記実施形態における校正値算出処理を説明するフローチャート。 前記実施形態における校正処理を説明するフローチャート。 図5におけるステップS25を説明するフローチャート。
符号の説明
1・・・プロジェクタ(画像表示装置)、2・・・画像投射装置(表示手段)、4・・・操作装置(操作手段)、31・・・CPU(制御手段)、32・・・メモリ(校正値記憶手段)、34・・・スケーラ(画像処理手段)、34A・・・フレームメモリ(描画用記憶手段)、312・・・校正用画像情報制御部、313・・・フィルタ係数算出部、315・・・カットオフ周波数校正部、S4〜S12,S23,S24・・・カットオフ周波数校正ステップ、S24・・・フィルタ係数算出ステップ。

Claims (5)

  1. 画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置であって、
    前記制御手段は、
    カットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じて前記空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出部と、
    前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記カットオフ周波数を校正するカットオフ周波数校正部とを備える
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記制御手段は、
    輝度値が所定の周期で変動する校正用画像情報を前記画像処理手段に処理させる校正用画像情報制御部を備え、
    前記カットオフ周波数校正部は、
    前記描画用記憶手段に記憶された前記画像処理手段による処理後の校正用画像情報に基づいて、前記処理後の校正用画像情報のコントラストを示す指標値を算出し、前記指標値が所定の閾値以下となるように、前記カットオフ周波数を校正する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置において、
    種々の前記画像情報の解像度のうち、前記カットオフ周波数の校正を必要とする解像度を選択させる操作手段と、
    前記カットオフ周波数を校正するための校正値を記憶する校正値記憶手段とを備え、
    前記カットオフ周波数校正部は、
    前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記操作手段にて選択された解像度に応じた前記校正値を算出して前記校正値記憶手段に記憶させるとともに、前記操作手段にて選択された解像度の前記画像情報が入力された場合に前記校正値記憶手段に記憶した前記校正値を用いて前記カットオフ周波数を校正する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  4. 画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置の制御方法であって、
    前記制御手段が、
    前記描画用記憶手段に記憶された前記処理後の画像情報に基づいて、前記空間ローパスフィルタのカットオフ周波数を校正するカットオフ周波数校正ステップと、
    校正した前記カットオフ周波数をパラメータとする標本化関数に窓関数を乗じて前記空間ローパスフィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出ステップとを実行する
    ことを特徴とする制御方法。
  5. 画像を表示する表示手段と、入力した画像情報に対して解像度を変換する解像度変換処理を施すとともに空間ローパスフィルタによるフィルタ処理を施す画像処理手段と、前記画像処理手段による処理後の画像情報を一時的に記憶する描画用記憶手段と、前記画像処理手段を制御する制御手段とを備えた画像表示装置の制御プログラムであって、
    請求項4に記載の制御方法を前記制御手段に実行させる
    ことを特徴とする制御プログラム。
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