JP2010084932A - ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法 - Google Patents

ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010084932A
JP2010084932A JP2008257706A JP2008257706A JP2010084932A JP 2010084932 A JP2010084932 A JP 2010084932A JP 2008257706 A JP2008257706 A JP 2008257706A JP 2008257706 A JP2008257706 A JP 2008257706A JP 2010084932 A JP2010084932 A JP 2010084932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
coil spring
spring pressure
coil
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008257706A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Akagi
一 赤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2008257706A priority Critical patent/JP2010084932A/ja
Publication of JP2010084932A publication Critical patent/JP2010084932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Springs (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構造でありながらも、簡易な操作でコイルばねの特性を変化させることができ、煩雑なコイルばねの取替え作業を必要としないばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法の提供。
【解決手段】本発明は、螺旋状に形成された線状体からなり、当該線状体の隣接するピッチに対応する部分が互いに接触することのないコイルばね2つからなり、前記コイルばねの1つと、他の1つとが互いに同一軸心上においてそれぞれの螺旋状の線状体の間に嵌入されてなるばね圧調整式コイルばねを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法に関する。さらに詳しくは、配設したコイルばねを取り外すことなく、簡単な構造で自由にばねのピッチを変更することができるばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法に関する。
コイルばねは、自動車や新幹線などの乗り物において車輪と車体の間に取り付けられるサスペンションや、各種工場における製造機械などの大型の機械に限られず、自転車などの中型のものや、シャープペンシルやホッチキスなどの小型のものなど非常に幅広い分野で用いられている。
このように、コイルばねは非常に幅広い分野で使用され、汎用性が高い。また、用途に応じて必要な特性(たとえば、ばね定数)が様々であり、各用途に合わせたコイルばねの設計・製造が必要になってくる。
該ばねの特性は、コイルばねの材質および設計内容(たとえば、巻き線数やばねの線径など)によって決定される。したがって、先に必要とされるコイルばねの特性が決定されてから材質の選択および設計が開始され、コイルばねの製造が実施される。
しかしながら、製造された単一のコイルばねの特性を変化させることはできず、単一の装置が複数の用途を有している場合には単一のばねでは対応できない。そのような場合には、取り付けたばねを新たなばねと取替えるか、新たな特性を有した製品を作成することが必要である。このような状況下において、長年の間、コイルばねを取り替えることなく、コイルばねの特性を変更することができるコイルばねが要求されていた。
そこで、従来では、かかる要求に応えるためにばね定数を3段階に変化するように構成されたコイルばねの構成が提案されている(特許文献1)。
特開平9−142128号公報
しかしながら、特開平9−142128号公報に記載のコイルばねは、たわみ量の増加に伴ってばね定数を3段階に変化できるように構成されているので、コイルばね自体の構造が複雑化してしまうという問題があった。また、特開平9−142128号公報に記載のコイルばねでは、荷重によってコイルばねの特性が変化するので、種々の状況に合わせて設計することは困難である。また、ばね定数の変化は線形性を示しており、細かいばね定数の設定は不可能である。
本発明は、前記種々の問題点を解決するためのものであって、簡易な構造でありながらも、簡易な操作でコイルばねの特性を変化させることができ、煩雑なコイルばねの取替え作業を必要としないばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、コイルばねの特性が外力(たとえば、ばねにかかる荷重)によって大きな影響を与えられることなく好適なコイルばねの特性を示すことができ、かつ細かいばね定数の設定が可能になるばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明にかかるばね圧調整式コイルばねは、螺旋状に形成された線状体からなり、当該線状体の隣接するピッチに対応する部分が互いに接触することのないコイルばね2つからなり、前記コイルばねの1つと、他の1つとが互いに同一軸心上においてそれぞれの螺旋状の線状体の間に嵌入されてなることを特徴とする。
また、前記2つのコイルばねのうちの1つと、他の1つとが互いに同一軸心上にそれぞれの線状体の間に接触することなく嵌入されていてもよい。
また、本発明にかかるばね圧調整コイルばねは、可動式ばね圧調整機構を有したばね圧調整式コイルばねであって、該可動式ばね圧調整機構が、軸心上に延設された外筒および該外筒に挿通可能に形成された内筒と、該軸心に平行かつ前記コイルばねの外径よりも軸心から離間して延設される棒状の歯車とからなり、該内筒に、前記コイルばねの一方の端部が固着された小歯車およびばね支持ローラが一体的に形成されることを特徴とする。
前述の課題を解決するため、本発明は、互いに同一の外径と、内径と、ピッチとを有する2つのコイルばねを、同一軸線上で同一の外径、内径およびピッチを維持して互いに絡まりあわせることを特徴とする。
また、前記軸線は、直線または曲線であってもよい。
また、本発明にかかるばね圧調整式コイルばねは、互いに同一の外径、内径およびピッチを有するばねが、同一軸線上で互いに絡まりあわされてなる2重のコイルばねを備え、同一軸線上で同一の外径、内径およびピッチを維持して互いに絡まりあわせることを特徴とする。
また、本発明にかかる車輪支持構造体Stは、図4に示されるように、車両の架台Cと、該架台Cの下端に設けられた1対の車輪Wとからなり、該車輪Wが該架台Cと第1の弾性部材S1で連結され、該1対の車輪W同士が互いに第2の弾性部材S2で連結されてなることを特徴とする。ここで、第1の弾性部材S1は圧縮コイルばねであり、ばね圧調整式コイルばねであることが好ましい。また、第2の弾性部材S2は引っ張りコイルばねであり、ばね圧調整式コイルばねを用いることが好ましい。
また、本発明にかかる第1の態様における汎用車体支持構造は、前記車輪支持構造体を自転車に用い、前記2つのコイルばねの前記軸線上に、互いに入れ子式に形成される内筒と外筒とが設けられ、前記1対のばね圧調整式コイルばねが、該自転車の進行方向に両側において前記架台および軸受け間に設けられ、前記1対の車輪がボール状の自在輪であることを特徴とする。
また、自転車の前輪ブレーキと連動して、前記1対のボール状の自在輪を固定できる構造を有することが好ましい。
本発明によるコイルばねのばね圧調整方法を用いたばね圧調整式コイルばねは、非常に簡易な構造でありながらも、コイルばねの特性を使用状況に応じて変化させることができる。また、該コイルばねは、外力に大きな影響を受けずにコイルばねの特性を示すことができ、さらに、コイルばねの上限と下限だけが設定され、該上限および下限の範囲内でコイルばねの特性が変更可能となる。
また、本発明のばね圧調整式コイルばねによると、ばねの圧力および張力を同時に変更することができる。
また、本発明のばね圧調整式コイルばねを車のショックアブソーバに用いると、ばねの高さおよびばね圧を調整することが可能であるので、車高を変化させることなく車のクッションを変化させることも実現できる。また、逆に、車高を変化させたい場合(バリアフリーの介護車などへの適用)には、車高を変化するように調整することができる。
さらに、たとえば周知の技術である圧力を検知するセンサーを当該ショックアブソーバに連動するように設け、各タイヤにかかる圧力の変化に応じてばね圧を自動調整する機構を備えることで、自動車のコーナリング性能を向上させることができる。
以下、添付された図面により本発明の技術的構成を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1にかかる絡みあう前のばね圧調整式コイルばねを示す図、図2は本発明の実施の形態1にかかる完全に絡みあった状態のばね圧調整式コイルばねを示す図、図3aは本発明の実施の形態1にかかる中途に絡みあった状態のばね圧調整式コイルばねを示す図、図3bは本発明のばね圧調整式コイルばねの力のかかり方を説明するための模式図、図4は本発明の車輪支持構造体を示す概念図、図5は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造を取り付けた自転車の左側面図、図6は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の正面図、図7は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造と自転車のフレームの連結部の一態様を示す図、図8(a)は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の通常状態の第1の態様を示す図、図8(b)は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の通常状態の第2の態様を示す図、図9aは本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造を説明する部分断面図、図9bは本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造の第1の態様を示す側面断面図、図9cは本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造の第2の態様を示す側面断面図である。
実施の形態1
本実施の形態1におけるばね圧調整式コイルばね1は、図1〜図3bに示されているように、第1のばね2aと、第2のばね2bとからなる。
該第1のばね2aは、コイルばね3aと、該コイルばね3aの一端が1または2以上の固定手段4aによって固定される中空の固定部材5aとからなる。
該第2のばね2bは、該コイルばね3aと略同一の外径、内径およびピッチを有するコイルばね3bと、該コイルばね3bの一端が1または2以上の固定手段4bによって固定され、該中空の固定部材5a内を挿通自在に形成されるパイプ6が螺子7によって螺設されている。
前記コイルばね3a、3bは、互いに略同一の外径、内径およびピッチを有しており、一端が開放されており(開放端)、他端が閉塞されている(終端)。図1に示すように、当該コイルばね3a、3bは、軸心を同一にして、互いの開放端が対向し、図2〜図3bに示すように絡まりあっていく。
前記固定部材5a、5bは、それぞれ把部51a、51bと、該コイルばね3a、3bの終端が該固定手段4a、4bによって固定されるばね受け部52a、52bとからなる。該把部51a、51bの外径は、該コイルばね3a、3bの外径よりも大きく形成されてなり、該受け部52a、52bおよびパイプ6の外径は、該コイルばね3a、3bの内径よりも小さく形成されてなる。
図2は、本実施の形態1におけるばね圧調整式コイルばね1の第1の状態を示す図であり、該第1の状態におけるばね圧調整式コイルばね1のばね定数は該コイルばね3a、3bのもともとのばね定数よりも大きくなる(以下に示す式(2)参照)。図1の状態から図2の状態へ移行するには、固定部材5a(5b)をコイルばね3a(3b)の巻き方向に回転させるとよい。しかし、それに限らず、固定部材5aおよび5bを両方を同時に回転させてもよい。この場合、一方を回転させて絡めあう場合の半分の回転数で該第1の状態に移行できるので、ばね圧を調整する時間が短縮できる。
図3aは、本実施の形態1におけるばね圧調整式コイルばね1の第2の状態を示す図であり、図示していないが、たとえば受け部52aを介してパイプ6を螺着することにより第2の状態が維持され得る。なお、図3aに示すような中途に絡まったばね圧調整式コイルばね1の場合、ばね圧が元々のコイルばね3a、3bのばね圧、第2の状態におけるばね圧調整式コイルばね1のばね圧とは異なる値を示す(式(3)参照)。
次に、ばね圧についての基本的事項を説明する。ばね圧とばね定数の関係は、式(1)で示される。
F=kx (1)
また、ばね定数kは、一般的にはばね材料、ばねの線径、有効巻き数および平均コイル径から決定される。ばね定数kは、式(2)によって導出される。
Figure 2010084932
(ばね定数:k、ばね材料の横弾性係数:G、ばねの線径:d、有効巻き数:Na、平均コイル径:D)つまり、ばね定数kは、ばねの線径dが太くなると大きくなり、有効巻き数Naおよび平均コイル径Dが大きくなると小さくなる。
図3bに示すように、該第2の状態におけるばね圧調整式コイルばね1は、概略的には第1ばね部X、第2ばね部Yおよび第3ばね部Zが直列接続されたばねである。ここで、図3bに示すように、第1ばね部X、第2ばね部Yおよび第3ばね部Zには、第1ばね部X方向から力F1をかけた場合、第1ばね部Xの上端部において下向きの力F1が加わり、第1ばね部Xがつり合った状態である場合に、下端において上向きの力F2が加わっている。第1ばね部Xの下端に上向きの力F2が加わっているので、第2ばね部Yの上端には、力F2とつり合う力である下向きの力F1がかかり、第1ばね部Xと同様に、第2ばね部Yの下端においても上向きの力F2が加わる。第3のばね部Zにおいても同様である。また、式(1)と、図3bの力F1、F2により、3本のばねが直列接続された場合のばね定数は式(3)で導出される。
Figure 2010084932
第1の状態におけるばね圧調整式コイルばね1は、図2に示すように該第1ばね部Xおよび第3ばね部Zが存在しないので、該コイルばね3aおよび3bが同一の線径を有しているならば、見た目の線径が2倍になり、式(1)に即してばね定数kが増加しばね圧は増加する。
また、本実施の形態1において、コイルばね3aおよび3bの線径は規定されていないが、該線径は該コイルばね3aおよび3bが同一の材質を用いている場合、互いの線径の比率が1:3以内であることが望ましい。
また、本実施の形態1において、コイルばね3aおよび3Bの線径と、該コイルばね3aおよび3Bの線状体間の離間距離との比率については、線径:離間距離との比率がたとえば1:3〜1:5程度であることが好ましい。ただし、当該ばね圧調整式コイルばねのパラメーターはコイルばねの材質などによって変化し得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
なお、本実施の形態1におけるばね圧調整式コイルばね1は、線状体間の離間距離が互いに略同一であるコイルばね3a、3bを用いているがこれに限定されるものではなく、一方のコイルばね3aの線状体間の離間距離が他方のコイルばね3bの線状体の線径よりも大きく、互いに絡みあえる形状であれば十分である。ただし、互いのコイルばね3a、3bが略同一の離間距離を有していることが好ましい。略同一の離間距離を有している場合、スムーズに絡みあわせることができる。
また、該コイルばね3a、3bの外径および内径は略同一であることが好ましいが、これに限定されるものではなく、コイルばね3a、3bが同一軸心上において互いに内径または外径で当接し得る程度の外径および内径を有しているコイルばね3a、3bであれば使用し得る。この場合、同一の外径および内径を有するコイルばね3a、3bに限定されないので、既存のコイルばねを代用することが容易になる。
実施の形態2
図5に示すように、本実施の形態2における汎用車体支持構造8は、自転車9の前輪Fと後輪Rの間で、該自転車9のフレーム10に取り外し自在に設けられている。該汎用車体支持構造8は、該フレーム10に対して垂直下向きに固着される支柱11と、該支柱11とフレーム10とを連結する連結具12と、支柱11の下端に上下方向に回動自在に設けられたキャスター13と、該支柱11とキャスター13とを連結するばね第1の弾性部材14と、対向するキャスター13同士を連結する引っ張りばね15(図6a参照)とからなる。該汎用車体支持構造8は前輪Fおよび後輪Rの間に設けられるので、前輪Fおよび後輪Rの動きを邪魔することはない。また、該汎用車体支持構造のキャスター13は、該支柱11の下端に設けられているため、ペダル16を漕ぐ際にも邪魔にならない。
図5に示すように、フレーム10に固着された支柱11の下端において、2本のアーム17aおよび17bが自転車9に対して左右に突設されている。アーム17aおよび17bの自由端には路面上において転動可能である補助輪18aおよび18bが垂下される。補助輪18aおよび18bは、直線性を有する車輪ではなく球体のローラを用いるのが好ましい。これは、本実施の形態1にかかる汎用車体支持構造8は該自転車9の進行方向および支柱11を介して伝達される衝撃を受け流すために左右方向に動く(つまり、平面内を自在に移動する)必要があるためであり、該移動を実現可能である球体のローラを用いることで自転車9の通常走行を妨げることなく汎用車体支持構造としての機能を発揮することができる。
また、該支柱11の下端にはスリットが設けられており(図示せず)、互いに嵌合するように形成された該アーム17aおよび17bの一端が嵌合され、留め具11aによって上下方向に回動可能に連結されている。留め具11aとしては、たとえばボルトとナットが用いられるが、これに限定されるものではなく、両端が溶接された軸を用いてもよく、既知の種々の方法が用いられ得る。
該支柱11および該アーム17a、17bそれぞれは、自転車9が転倒する際に転倒を防止する方向に力が加えられるための第1の弾性部材14で連結されている。ここで、前記第1の弾性部材14はばね圧調整式コイルばね1を用いることが好ましい。
また、対向するアーム17aおよび17bは、互いに第2の弾性部材15で連結されており、外部からの衝撃を緩和するのに用いられる。また、該第2の弾性部材15にばね圧調整式コイルばね1を用いることがより好ましい。ばね圧調整式コイルばね1を用いることで、図8(a)および図8(b)に示すように、補助輪の状態に合わせたばね圧に設定することができる。図8(a)のように補助輪18aおよび18bが常に接地するように設計することで、静止状態で自転車9が傾くことがほぼなくなり、図8(b)のように補助輪18aおよび18bが若干路面Rから離間するように引っ張りばね15の強度を設定することにより、走行中に段差があった場合でも、キャスター13aおよび13bが引っかかることなく走行することが可能になる。
図7に示されるように、連結具12は、支柱11と連結されている下部連結部材12aと、上部連結部材12bとからなる。まず、下部連結部材12aが、フレーム10に当接され、フレーム10の上側から上部連結部材12bが覆い被され、ボルト10aおよびナット10bを介して螺着される。なお、本実施の形態1では、ボルト10aおよびナット10bを介して下部連結部材12aおよび上部連結部材12bを螺着しているが、これに限定されるものではなく周知の留め具を用いることができる。
また、前述したとおりに、本実施の形態では図8(a)に示すように、補助輪18a、18bが常に接地するように引っ張りばね15のばね強度が設定されるが、図8(b)のように補助輪18a、18bが持ち上げられる程度に弱いばね強度の引っ張りばね15を用いてもよい。図8(a)および図8(b)には接地されているかどうかを示すためにタイヤTを図示している。このように、第1弾性部材14および引っ張りばね15に、ばね圧調整式コイルばね1を適用し、ばね圧を変更可能な機構を設けることにより補助輪の通常時における接地状態を変更できる。
また、本発明におけるばね圧調整式コイルばねおよび汎用車体支持構造における材質としては、耐久性の観点から鉄、アルミニウムまたはジェラルミンなどの適した金属が用いられ得る。
なお、本実施の形態では自転車に主眼をおいて説明しているが、図8にも示したとおりの構造である本発明の車輪支持構造体は、バイク、車いす(競技用の車いすを含む)にも適用でき得ることは言うまでもない。
実施の形態3
図9aに示されるように、本実施の形態3にかかる汎用車体支持構造20は、左右のばね圧調整式コイルばね21の上端それぞれが一枚のスライド22に回動自在に連結され、下端が回動不能に前記アーム17a、17bそれぞれに連結され、該スライド22が支柱11に設けられたスリット23に上下動自在に嵌入され、該スライド22の上端が、上方に付勢される付勢手段24によって付勢されており、該スライド22の下端がケーブル25を介して前記自転車9(図4参照)のブレーキ(図示せず)に連動して下方向に付勢されてなる点以外は、実施の形態2の汎用車体支持構造8と同様である。ブレーキと連動してスライド22が下方に付勢されるので、連結されるばね圧調整式コイルばねも下方に付勢され、キャスター13が路面に確実に接地される。したがって、急ブレーキをかけた場合の安定性も向上し、転倒する危険性をさらに軽減できる。
図9bは、本実施の形態3のケーブル25とブレーキの連結方法の第1の態様を示す図である。ブレーキを握ると、ケーブル25は上方に引っ張られる。そこで、支柱11内のスライド22の下方にピン26を設け、該ピン26を介してスライド22を下方に引っ張ることで、該スライド22に下方への付勢力を与える。第1の態様の連結方法では、支柱11の内部をケーブル25が通過するので、外部からの影響を受けにくく、外観も損なわない。
次に、図9cは本実施の形態3のブレーキ25とブレーキの連結方法の第2の態様を示す図である。第1の態様と動作は同様であり、第2の態様では、支柱11の外部に形成された凸部27、開口部28およびピン26を介してブレーキとスライド22を連動させる。第2の態様による連結方法を用いると、後から設置する際も容易に設置することが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかる絡みあう前のばね圧調整式コイルばねを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる完全に絡みあった状態のばね圧調整式コイルばねを示す図である。 本発明の実施の形態1にかかる中途に絡みあった状態のばね圧調整式コイルばねを示す図である。 図3aの状態のばね圧調整式コイルばねにかかる力を説明するための模式図である。 本発明の車輪支持構造体を示す概略図である。 本発明の汎用車体支持構造を取り付けた自転車の左側面図である。 本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の正面図である。 本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造と自転車のフレームの連結部の一態様を示す図である。 (a)は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の通常状態の第1の態様を示す図、(b)は本発明の実施の形態2にかかる汎用車体支持構造の通常状態の第2の態様を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造を説明する部分断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造の第1の態様を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる汎用車体支持構造の第2の態様にかかる汎用車体支持構造を示す側面断面図である。
符号の説明
1、21 ばね圧調整式コイルばね
2a 第1のばね
2b 第2のばね
3a、3b コイルばね
4a、4b 固定手段
5a、5b 固定部材
6 パイプ
7 螺子
8、20 汎用車体支持構造
9 自転車
10 フレーム
10a ボルト
10b ナット
11 支柱
11a、11c、11d 留め具
11b、19a、19b 突起
12 連結具
12a 下側連結部材
12b 上側連結部材
13a、13b キャスター
14 第1の弾性部材
15 第2の弾性部材
16 ペダル
17a、17b アーム
18a、18b 補助輪
22 スライド
23 スリット
24 付勢手段
25 ケーブル
26 ピン
27 凸部
28 開口部

Claims (7)

  1. 螺旋状に形成された線状体からなり、
    当該線状体の隣接するピッチに対応する部分が互いに接触することのないコイルばね2つからなり、
    前記コイルばねの1つと、他の1つとが互いに同一軸心上においてそれぞれの螺旋状の線状体の間に嵌入されてなるばね圧調整式コイルばね。
  2. 前記2つのコイルばねのうちの1つと、他の1つとが互いに同一軸心上にそれぞれの線状体の間に接触することなく嵌入されてなるばね圧調整式コイルばね。
  3. 可動式ばね圧調整機構を有したばね圧調整式コイルばねであって、
    該可動式ばね圧調整機構が、軸心上に延設された外筒および該外筒に挿通可能に形成された内筒と、
    該軸心に平行かつ前記コイルばねの外径よりも軸心から離間して延設される棒状の歯車とからなり、
    該内筒に、前記コイルばねの一方の端部が固着された小歯車およびばね支持ローラが一体的に形成される
    ことを特徴とした請求項1または2記載のばね圧調整式コイルばね。
  4. 互いに同一の外径と、内径と、ピッチとを有する2つのコイルばねを、同一軸線上で同一の外径、内径およびピッチを維持して互いに絡まりあわせる
    ことを特徴とするコイルばねのばね圧変更方法。
  5. 前記軸心が、直線または曲線であることを特徴とする請求項1記載のばね圧変更方法。
  6. 前記軸心が曲線であることを特徴とする請求項1記載のばね圧変更方法。
  7. 前記軸心が直線であることを特徴とする請求項1記載のばね圧変更方法。
JP2008257706A 2008-10-02 2008-10-02 ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法 Pending JP2010084932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008257706A JP2010084932A (ja) 2008-10-02 2008-10-02 ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008257706A JP2010084932A (ja) 2008-10-02 2008-10-02 ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010084932A true JP2010084932A (ja) 2010-04-15

Family

ID=42249076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008257706A Pending JP2010084932A (ja) 2008-10-02 2008-10-02 ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010084932A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6304846B1 (ja) * 2016-09-14 2018-04-04 朝日インテック株式会社 接続構造及びその接続構造を備えたガイドワイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6304846B1 (ja) * 2016-09-14 2018-04-04 朝日インテック株式会社 接続構造及びその接続構造を備えたガイドワイヤ
EP3514402A4 (en) * 2016-09-14 2020-05-27 Asahi Intecc Co., Ltd. CONNECTING STRUCTURE AND GUIDE WIRE PROVIDED WITH A CONNECTING STRUCTURE
US11654265B2 (en) 2016-09-14 2023-05-23 Asahi Intecc Co., Ltd. Connection structure and guide wire having the connection structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3549798B1 (en) Multi-tapered suspension component
CN1118397C (zh) 自转向的转向架
WO2014181872A1 (ja) 懸架コイルばね及びストラット型懸架装置
JP2006194428A (ja) スプリング、サスペンション装置及び車両
CN105073209A (zh) 具有悬架机构的滑板支架装置和脚轮
JP2010084932A (ja) ばね圧調整式コイルばねおよびばね圧調整方法
KR102059115B1 (ko) 현가 코일 스프링
JP5303056B1 (ja) キャスタ
JP2016047722A (ja) 懸架コイルばね及びストラット型懸架装置
JP4184757B2 (ja) 圧縮コイルばね
JP2010023599A (ja) ダブルウィシュボーン型サスペンションにおけるキャンバー角の調節方法
DE102004031267A1 (de) Radführung für ein Fahrzeugrad
CN116583457A (zh) 用于鞍座式骑乘车辆的摆臂式前悬架
Cuttino et al. Design and development of an optimized, passive camber system for vehicles
JP5237872B2 (ja) 車両用サスペンション
KR20090064221A (ko) 커플드 토션빔 액슬 현가장치 구조
KR20090062205A (ko) 자동차용 스테빌라이져바
JP2014043234A (ja) キャスタ
DE102012014902A1 (de) Vorrichtung zur Verbesserung der Fahrstabilität