JP2010084889A - アンダーレース潤滑用玉軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑油の給油量が多い場合に限らず、攪拌抵抗を低減するために給油量を減らした場合にも十分な冷却効果を発揮することができるアンダーレース潤滑用玉軸受を提供する。
【解決手段】アンダーレース潤滑用玉軸受は、内輪12に形成された径方向に貫通する貫通孔12bを介して軸受空間内に潤滑剤を供給する。保持器14のポケット14aは、円筒部15と、円筒部15より内周側に形成され、ポケット14aの中心Oに向かって突出する縮径部16と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】アンダーレース潤滑用玉軸受は、内輪12に形成された径方向に貫通する貫通孔12bを介して軸受空間内に潤滑剤を供給する。保持器14のポケット14aは、円筒部15と、円筒部15より内周側に形成され、ポケット14aの中心Oに向かって突出する縮径部16と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、アンダーレース潤滑用玉軸受に関し、より詳細には、工作機械や航空機ジェットエンジン等に適用されるアンダーレース潤滑用玉軸受に関する。
例えば、工作機械本体の工具主軸を支持するスピンドル装置では、工具主軸の高速回転に伴い、遠心力によって主軸内から軸受内輪に流体を供給するアンダーレース潤滑方式が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。特許文献1に記載のスピンドル装置100では、図4に示すように、中空回転軸101が一対の軸受102,102により回動自在に支持されている。中空回転軸101には、一端が軸受102,102に向かって開口する潤滑油供給用孔103が半径方向に形成されており、その外周面には、環状溝104が形成されている。また、各軸受102,102の内輪105には、環状溝104と軸方向に対応する位置に径方向に貫通する貫通孔106が形成されている。これにより、潤滑油パイプ107から中空回転軸101に供給された潤滑油が、潤滑油供給孔103、環状溝104、貫通孔106を介して、保持器108の案内面109に供給される。
また、特許文献2に記載のアンダーレース潤滑軸受では、図5に示すように、保持器200のポケット部201を、周方向内径が玉202を収容するのに必要最低限の長さで、軸方向内径が玉202を収容するのみ必要な長さ以上の異形とし、この異形ポケット201を軸方向において交互反対方向に偏心させている。これにより、内輪給油口が繰り返し露出するため、保持器200のポケット部201や軌道面に対する潤滑供給油量を増大させることができるとしている。
特開平07−145819号公報
特開2004−293567号公報
ところで、特許文献2に記載のアンダーレース潤滑軸受では、軸受に供給される油量が多い場合にはポケット部201の隙間から潤滑油が外径側に抜けるため、十分な冷却効果が得られるが、給油量がそれほど多くない場合には、保持器200のポケット部201の隙間を通過した油は高温となった玉202を冷却することができず、保持器の冷却効果が十分得られない可能性がある。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、潤滑油の給油量が多い場合に限らず、攪拌抵抗を低減するために給油量を減らした場合にも十分な冷却効果を発揮することができるアンダーレース潤滑用玉軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面及び前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、該玉を円周方向に所定の間隔で保持する複数のポケットを有する保持器と、を備え、前記内輪に形成された径方向に貫通する貫通孔を介して軸受空間内に潤滑剤を供給するアンダーレース潤滑用玉軸受であって、
前記保持器のポケットは、円筒部と、該円筒部より内周側に少なくとも部分的に形成され、該ポケットの中心に向かって突出する縮径部と、を備えることを特徴とするアンダーレース潤滑用玉軸受。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面及び前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、該玉を円周方向に所定の間隔で保持する複数のポケットを有する保持器と、を備え、前記内輪に形成された径方向に貫通する貫通孔を介して軸受空間内に潤滑剤を供給するアンダーレース潤滑用玉軸受であって、
前記保持器のポケットは、円筒部と、該円筒部より内周側に少なくとも部分的に形成され、該ポケットの中心に向かって突出する縮径部と、を備えることを特徴とするアンダーレース潤滑用玉軸受。
本発明のアンダーレース潤滑用玉軸受によれば、保持器のポケットが、円筒部と、該円筒部より内周側に少なくとも部分的に形成され、該ポケットの中心に向かって突出する縮径部と、を備えるので、保持器の内周側から給油された潤滑油が通過する玉とポケットとの間の隙間が狭い部分が円筒部のみの場合に比べて長くなっており、玉を冷却せずに通過してしまう潤滑油を最小限に抑えることができる。これにより、潤滑油の給油量が多い場合に限らず、攪拌抵抗を低減するために給油量を減らした場合にも十分な冷却効果を発揮することができる。
以下、本発明に係るアンダーレース潤滑用玉軸受の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、アンダーレース潤滑用玉軸受10は、図示しないハウジングに内嵌され、内周面に外輪軌道面11a及び外輪軌道面11aと隣接するカウンターボア面11bを有する外輪11と、図示しない回転軸に外嵌され、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11a及び内輪軌道面12aとの間に接触角αを持って転動自在に配置される複数の玉13と、玉13を円周方向に所定の間隔で保持する複数のポケット14aを有して内輪案内された保持器14と、を備えるアンギュラ玉軸受である。
内輪12には、その軸方向両側で径方向に貫通し、溝肩部12bに開口する複数の貫通孔12cが形成されている。このため、このような玉軸受10が図4に示すようなアンダーレース潤滑が行なわれるスピンドル装置に適用されると、回転軸の潤滑油供給孔から給油された潤滑油が内輪12の貫通孔12cを介して、遠心力により軸受空間内、具体的には、保持器14の案内面14bからポケット14a内へと供給され、玉13や外輪及び内輪軌道面11a,12aを潤滑する。
保持器14のポケット14aは、玉13の直径より若干大きな内径を有して玉13を案内する円筒部15と、円筒部15より内周側に形成され、ポケット14aの中心Oに向かって突出する縮径部16と、を備える。縮径部16は、保持器14の内周面と傾斜面とによってテーパ状に形成されており、その先端縁は、径方向から見て、玉13とオーバーラップする。これにより、玉13と縮径部16との間の隙間が狭くなるように形成されている。
ただし、縮径部16は、保持器14の稼動範囲内では玉13と接触しないような長さでポケット14aの中心Oに向かって突出する。なお、縮径部16は、円筒部15の内周側で全周に亘って形成されてもよいが、一部に形成されるようにしてもよい。
ただし、縮径部16は、保持器14の稼動範囲内では玉13と接触しないような長さでポケット14aの中心Oに向かって突出する。なお、縮径部16は、円筒部15の内周側で全周に亘って形成されてもよいが、一部に形成されるようにしてもよい。
このように構成されたアンダーレース潤滑用玉軸受10によれば、玉13とポケット14との間の隙間が縮径部16によって狭くなっているので、保持器14の内周側から給油された潤滑油が玉13に確実に付着することができ、また、縮径部16に到達した潤滑油が外周側に向かって遠心力で飛ばされ、玉13に跳ねかけられる。これにより、玉13を冷却せずに通過してしまう潤滑油を最小限に抑えることができ、潤滑油の給油量が多い場合に限らず、攪拌抵抗を低減するために給油量を減らした場合にも十分な冷却効果を発揮することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、縮径部16の形状は、上述したテーパ形状に限定されるものでなく、図2(a)に示すような凹状に湾曲した形状であってもよいし、図2(b)に示すような先端縁が尖っておらず、径方向に厚みを持った凸形状であってもよい。
また、貫通孔12bは、上述した溝肩部に開口するものに限定されず、図3(a)や図3(b)に示すように、内輪軌道面12aに開口するものであってもよく、本発明の縮径部16は、同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の玉軸受としては、アンギュラ玉軸受に限定されるものでなく、深溝玉軸受等、他の玉軸受であってもよい。また、玉を案内する円筒部の形状も、円筒に限定されるものではない。
また、貫通孔12bは、上述した溝肩部に開口するものに限定されず、図3(a)や図3(b)に示すように、内輪軌道面12aに開口するものであってもよく、本発明の縮径部16は、同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の玉軸受としては、アンギュラ玉軸受に限定されるものでなく、深溝玉軸受等、他の玉軸受であってもよい。また、玉を案内する円筒部の形状も、円筒に限定されるものではない。
10 アンダーレース潤滑用玉軸受
11 外輪
12 内輪
12b 貫通孔
13 玉
14 保持器
15 円筒部
16 縮径部
11 外輪
12 内輪
12b 貫通孔
13 玉
14 保持器
15 円筒部
16 縮径部
Claims (1)
- 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面及び前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、該玉を円周方向に所定の間隔で保持する複数のポケットを有する保持器と、を備え、前記内輪に形成された径方向に貫通する貫通孔を介して軸受空間内に潤滑剤を供給するアンダーレース潤滑用玉軸受であって、
前記保持器のポケットは、円筒部と、該円筒部より内周側に少なくとも部分的に形成され、該ポケットの中心に向かって突出する縮径部と、を備えることを特徴とするアンダーレース潤滑用玉軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008256328A JP2010084889A (ja) | 2008-10-01 | 2008-10-01 | アンダーレース潤滑用玉軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008256328A JP2010084889A (ja) | 2008-10-01 | 2008-10-01 | アンダーレース潤滑用玉軸受 |
Publications (1)
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JP2010084889A true JP2010084889A (ja) | 2010-04-15 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008256328A Pending JP2010084889A (ja) | 2008-10-01 | 2008-10-01 | アンダーレース潤滑用玉軸受 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010084889A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102829073A (zh) * | 2011-06-14 | 2012-12-19 | 瓦房店正达冶金轧机轴承有限公司 | 一种钢球引导的深沟球轴承 |
CN103267065A (zh) * | 2013-05-27 | 2013-08-28 | 常熟长城轴承有限公司 | 新型角接触球轴承保持架结构 |
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2008
- 2008-10-01 JP JP2008256328A patent/JP2010084889A/ja active Pending
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