JP2010083156A - 産業車両 - Google Patents

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祥 川端
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Yukihiro Ando
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Abstract

【課題】自然冷却に比べてバッテリを効率よく冷却するとともに、ペルチェ素子の吸熱作用に起因したバッテリの被水を抑制すること。
【解決手段】フォークリフトは、カウンタウェイトWを車両後方に搭載している。そして、カウンタウェイトWには、ペルチェ素子37が取り付けられている。ペルチェ素子37は、カウンタウェイトWの前面Waに接するとともに、第1ダクト33の後面33bに接している。そして、ペルチェ素子37は、通電されると、第1ダクト33内を流通する外気の熱を吸熱し、吸熱した熱をカウンタウェイトWに放熱するように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、バッテリ及びカウンタウェイトを搭載した産業車両に関する。
バッテリを搭載した産業車両としては、例えば、着座した運転者の足を支承する床面の下方にバッテリ収容部が設けられ、床面よりも下方にバッテリを収容したフォークリフトが知られている。ところが、このようなフォークリフトでは、散水洗車されたときに床面は頻繁に被水するためバッテリ収容部には水が浸入する虞がある。そこで、水浸入防止措置(例えば、バッテリ収容部の上部開口とトーボードとの間のシール)を行うと、今度は、バッテリ収容部内に外気を導入することが難しくなるため、バッテリの冷却を行うことが難しくなる。そして、フォークリフトに搭載されたバッテリでは、冷却されない場合、バッテリの温度が上昇してしまうことがあり、十分な電力を出力できなくなってしまうことがあった。そのため、バッテリを搭載した産業車両では、バッテリの被水対策と、バッテリの温度上昇対策の両方を行うことが望まれていた。
ここで、従来、バッテリを冷却する装置の一例としては、バッテリに直接ペルチェ素子を取り付けるとともにペルチェ素子の外側に放熱フィンを取り付けた電気自動車用バッテリの温度調節装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の電気自動車用のバッテリ温度調節装置では、ペルチェ素子の内側が吸熱するとともにペルチェ素子の外側が発熱する方向に電流を流し、ペルチェ素子の外側と接する放熱フィンに送風をあてることで吸熱した熱を放熱する。そして、このバッテリ温度調節装置では、そうすることで、ペルチェ素子の内側でバッテリの熱を吸熱し、バッテリを冷却していた。
特開平8−148189号公報
ところが、特許文献1に記載の電気自動車用のバッテリ温度調節装置では、ペルチェ素子の内側に吸熱作用を生じさせたときに、ペルチェ素子の内側はその温度が下がることで結露が生じてしまう。その結果、この電気自動車用のバッテリ温度調節装置では、ペルチェ素子の内側の結露に起因してバッテリが被水してしまうため、問題であった。また、この電気自動車用のバッテリ温度調節装置では、ペルチェ素子で吸熱した熱を放熱するために放熱フィンを用いており、放熱フィンから熱を放出する構成であるため効率がよくなかった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、自然冷却に比べてバッテリを効率よく冷却することができるとともに、ペルチェ素子の吸熱作用に起因したバッテリの被水を抑制することができる産業車両を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両後方に金属製のカウンタウェイトを搭載した産業車両において、エネルギー源として使用されるとともに、乗員の足を支承する床面よりも上方に設けられたバッテリと、外気を前記バッテリにまで導くダクトと、前記ダクトと前記カウンタウェイトとの間に配設されており、前記ダクトを流通する外気の熱を吸熱し、前記吸熱した熱を前記カウンタウェイトに放熱するペルチェ素子と、を備えたことを要旨とする。
この発明では、バッテリは床面よりも上方に配置されているため、散水洗車されて、水が床面下に入り込んでも、バッテリが被水することはない。また、ペルチェ素子は、通電されると、そのダクト側でダクト内の外気の熱を吸熱し、吸熱した熱をペルチェ素子のカウンタウェイト側からカウンタウェイトに放熱することで、ダクト内を流通する外気を冷却することができる。そして、冷却された外気はダクトによってバッテリにまで供給され、バッテリは強制冷却される。しかも、ペルチェ素子はバッテリに直接取り付けられていないため、ペルチェ素子が外気を冷却したときに、ペルチェ素子のダクト側に結露が生じても、バッテリが被水することはない。
また、ペルチェ素子によって吸熱した熱は、カウンタウェイトに向けて放熱され、カウンタウェイトから産業車両の外部に放熱される。したがって、吸熱した熱をフィンから放熱する場合に比べて効率よく放熱することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、内部が外気の流通経路として使用される中空状のピラーが設けられ、前記ピラーには、前記ピラー内部に外気を導入する外気導入口が設けられ、前記ダクトは、前記ピラー内部に導入された外気を前記ピラー外部に導出するように構成され、前記ピラーの前記外気導入口から前記バッテリまでの外気の流通経路上において前記ピラーよりも下流側には、前記ペルチェ素子によって吸熱された後の外気を吸い込んで前記バッテリに向けて送り出す送風手段が設けられていることを要旨とする。
この発明では、送風手段からバッテリに対して勢いよく外気を供給することができ、ブロアがピラーよりも上流側に設けた場合に比べてバッテリに供給される単位時間当たりの外気の流量を増加させることができる。
本発明によれば、自然冷却に比べてバッテリを効率よく冷却することができるとともに、ペルチェ素子の吸熱作用に起因したバッテリの被水を抑制することができる。
以下、本発明をハイブリッドフォークリフトに具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は、フォークリフトの運転者が車両前方(前進方向)を向いた状態を基準とした場合の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」を示す。
図1に示すように、ハイブリッドフォークリフト(以下、「フォークリフト」と記載する。)11の車体12の前側にはマスト13が装備されている。マスト13にはフォーク14がリフトブラケットBを介して昇降可能に装備されるとともに、リフトシリンダ15の伸縮作動によりフォーク14がリフトブラケットBとともに昇降される。
また、車体12の前側下部には駆動輪(前輪)16が設けられているとともに、車体12の後側下部には操舵輪(後輪)17が設けられている。駆動輪16は、車軸18に装備された図示しない差動装置及び図示しないギアを介して走行用モータ19により駆動される。操舵輪17は、ハンドルHの操作量に応じて操舵される。
また、車体12は、車体フレームFと、車体フレームFの後部に締結固定されたカウンタウェイトWとから構成されている。車体フレームFは複数枚の厚板(鋼板)を溶接で一体化して構成されているとともに、カウンタウェイトWは鋳物製とされている。車体フレームFには、その前側に左右一対のフロントピラー20が立設されるとともに、その後側に左右一対のリアピラー21,22が立設されている。フロントピラー20はヘッドガード23と一体に形成されている。そして、フロントピラー20、リアピラー21,22及びヘッドガード23に囲まれた空間によって運転室Dが構成されている。運転室Dの前側下方には、運転シート24に着座した運転者の足を支承する床面としてのトーボード25が設けられている。そして、運転シート24の下方には、エンジン26、クラッチ27、モータジェネレータ(発電電動機)28及び油圧ポンプ29が車体フレームFの後部に固定されて、フード30で覆われた状態で装備されている。
本実施形態のフォークリフト11において、エンジン26は車体12の中心よりも後方に配置されるとともに、クラッチ27を介してモータジェネレータ28が連結されている。そして、運転シート24の下方には、エンジン26及びモータジェネレータ28に隣接するようにバッテリ31が配置されている。
バッテリ31は、直方体状のバッテリケース31a(図3(a)参照)内に図示しない複数のバッテリセルが収容されることで構成されている。バッテリ31としては、例えば、ニッケル水素蓄電池が使用され、回生電流が受け入れ易いバッテリとなっている。バッテリ31にはバッテリ31の表面温度を検出する温度センサ32(図5参照)が取り付けられるとともに、フォークリフト11の走行動作や荷役動作のために必要に応じて適宜駆動電力を供給可能に構成されている。
また、図2(a)に示す左右のリアピラー21,22は、それぞれ中空状に形成されるとともに、右側のリアピラー22には外気導入口部22aが形成されている。図2(b)に示すように、リアピラー22には外気導入口部22aよりも下方の部位に略四角箱状の第1ダクト33が接続されている。リアピラー22は外気導入口部22aを介して中空部22bに外気を導入するように構成されている。
第1ダクト33の入口部33aは、リアピラー22の導出口部22cと連通している。第1ダクト33内には、リアピラー22の中空部22bを流通する外気が入口部33aを通って流入するように構成されている。そして、図3(a)に示すように、第1ダクト33には、その下部で、左端部寄りの部位に第2ダクト34が接続されている。図3(b)に示すように、第2ダクト34は、その出口部34bが送風手段としてのブロア35の吸入口部35aに接続されている。ブロア35の送り出し口部35bは、第3ダクト36の入口部36aに接続されている。
また、図3(a)に示すように、第3ダクト36はその出口部36bがバッテリケース31aの後端部に形成された図示しない入口部に接続されている。第3ダクト36は、第3ダクト36を流れる外気の流れ方向と直交する方向の通路断面積が入口部36a側から出口部36b側に向うにつれて大きくなるように形成されている。第3ダクト36は、ブロア35から送り出された外気をバッテリケース31a内に導入させるために設けられている。そして、ブロア35駆動時に、外気は、第3ダクト36を介してブロア35の前方に位置するバッテリ31へ送り込まれるようになっている。本実施形態において、外気導入口部22aで導入した外気をバッテリ31にまで導入するダクトは、第1ダクト33、第2ダクト34、第3ダクト36によって構成されている。なお、図1では、図面の都合上、第1ダクト33、第2ダクト34、ブロア35、及び第3ダクト36を図示していない。そして、バッテリ31のバッテリケース31aには、図示しない排出口が形成されている。そのため、バッテリ31内に導入された外気は、最も奥のバッテリセルにまで到達した後、排出口から排出され、その後、カウンタウェイトWに形成された図示しない排出通路を介して車外に排出されるように構成されている。
一方、図4に示すように、カウンタウェイトWの前面Waには、ペルチェ素子37が取り付けられている。ペルチェ素子37は、その一例として、任意の数のP型半導体38とN型半導体39とを交互に電極40で電気的に直接に接合配列したものをセラミック製の一対の基板41,42によって挟むことで構成されている。ペルチェ素子37は、直流電源が加えられると、どちらか一方の基板41,42で吸熱するとともにどちらか他方の基板41,42では放熱する。ペルチェ素子37は、流される電流の方向によって吸熱作用及び放熱作用の生じる側が切り換わる。ペルチェ素子37は、カウンタウェイトW側の第1基板41がボルト43によってカウンタウェイトWの前面Waに締結固定されるとともに、第1基板41の後面41a全体がカウンタウェイトWの前面Waに接している。さらに、ペルチェ素子37は、第1ダクト33側の第2基板42の前面42a全体が第1ダクト33の後面33bに接している。ペルチェ素子37は、第1ダクト33内の外気を目的とする温度まで冷却できる能力を有している。
次に、フォークリフト11の電気的構成について説明する。
図5に示すように、車体12内に搭載されるとともにフォークリフト11の荷役動作及び走行動作を制御する車両制御装置45には、制御動作を所定の手順で実行することができるCPU(中央処理装置)46と、RAM(ランダムアクセスメモリ)47と、ROM(読み出し専用メモリ)48とが設けられている。ROM48には、フォークリフト11の走行や荷役等の各種動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。
また、車両制御装置45には、バッテリ31(図3(a)参照)の表面温度を温度信号として出力する温度センサ32が電気的に接続されている。車両制御装置45は温度センサ32から入力された温度信号を演算してバッテリ温度Tを把握するように構成されている。ここで、バッテリ31は、バッテリ温度Tが常温時に比べて高温であるときにバッテリ31の出力電力が小さくなるという特性を有している。すなわち、バッテリ温度Tが通常温度域内にあるとき、バッテリ31から所定の大きさ以上の出力電力を確保することができ、正常に車両動作を行うことができるような出力電力を確保できる。一方、バッテリ温度Tが通常温度域の上限温度よりも高い場合、バッテリ31の出力電力は、バッテリ温度Tが通常温度域内であるときの出力に比べて例えば10%以下にまで制限されるため、バッテリ31の出力電力は車両動作に支障が生じる程低下する。そして、バッテリ31は、バッテリ31の入力電力とバッテリ温度Tとの関係においても、バッテリ31の出力電力とバッテリ温度Tとの関係と同様の特性を有している。そのため、車両制御装置45は、通常温度域の上限温度を温度T1(例えば、35℃〜45℃)として、温度センサ32からの検出結果に基づいてバッテリ温度Tが温度T1よりも高いと判定すると、バッテリ温度Tを下降させるための制御を実行するように構成されている。
また、車両制御装置45には、ペルチェ素子37と、ブロア35と、モータジェネレータ28と、エンジン26と、走行用モータ19とが電気的に接続されている。車両制御装置45は、ペルチェ素子37、ブロア35、モータジェネレータ28、エンジン26、走行用モータ19に対して制御指令を行い、予め定められた制御を行うように構成されている。ペルチェ素子37は、車両制御装置45から冷却指令が入力されて直流電源が加えられると、ペルチェ効果が生じるように構成されている。
また、モータジェネレータ28は、エンジン26によって駆動されて発電を行い、バッテリ(二次電池)31に蓄電(充電)する発電モードと、バッテリ31からの駆動電力を受けてモータとして油圧ポンプ29を駆動するモータモードとの間で適宜切り換え可能とされている。この切り換え制御は、いずれも図示しないインバータアッセンブリを介して制御装置の指令に基づいて行われるようになっている。
モータジェネレータ28が発電モードにある場合、エンジン26はモータジェネレータ28と油圧ポンプ29の駆動源となる。一方、モータジェネレータ28がモータモードにある場合には、エンジン26とモータジェネレータ28とが油圧ポンプ29の駆動源となる。そして、モータジェネレータ28がモータモードにある場合、バッテリ31はモータジェネレータ28のエネルギー源として用いられる。クラッチ27の断接制御は車両制御装置45からの制御信号によって行われる。
バッテリ31は、発電モードのモータジェネレータ28によって発電された電気を蓄電するとともに、フォークリフト11の走行動作や荷役動作のために、必要に応じて適宜駆動電力を供給する。バッテリ31への蓄電及びバッテリ31からの放電は、車両制御装置45に接続されたインバータアッセンブリを介して制御される。
次に、前記のように構成されたフォークリフト11の作用について説明する。
フォークリフト11が散水洗車されるとき、トーボード25は頻繁に被水し、トーボード25下の機台内部に水が浸入することがある。しかし、バッテリ31はトーボード25下には配置されておらず、トーボード25よりも上方で運転シート24の近傍に配置されているため、バッテリ31が被水することはない。
また、バッテリ31を長時間稼動した場合や、フォークリフト11の周囲温度が高い場合、バッテリ温度Tが上昇する。そして、車両制御装置45は、バッテリ温度Tが温度T1よりも高くなったと判定すると、ブロア35に駆動指令を出力するとともにペルチェ素子37に冷却指令を出力する。すると、ペルチェ素子37のP型半導体38及びN型半導体39に電流が流され、ペルチェ素子37では第1ダクト33側において吸熱作用が生じ、カウンタウェイトW側において放熱作用が生じる。そのため、ペルチェ素子37は、図4の実線矢印で示すように第1ダクト33内を流通する外気から熱を吸熱するとともに、図4の点線矢印で示すように吸熱した熱をカウンタウェイトWに向けて放熱する。また、ペルチェ素子37により第1ダクト33内の外気を冷却したとき、ペルチェ素子37の吸熱作用によって第2基板42の前面42a及び第1ダクト33の後面33bには表面結露が生じる。ところが、第1ダクト33に水滴が付着しても、その水滴によってバッテリ31が被水することはない。したがって、ペルチェ素子37の吸熱作用に起因したバッテリ31の被水を抑制できる。
一方、車両制御装置45からブロア35に駆動指令が入力されると、ブロア35は駆動される。ブロア35が駆動されると、外気導入口部22aからリアピラー22の中空部22bに導入された外気は中空部22b、第1ダクト33、第2ダクト34、ブロア35、第3ダクト36、バッテリ31の順に流れる。そして、外気は、第1ダクト33内を流通したときにペルチェ素子37によって冷却され、その後、バッテリ31内部の図示しないバッテリセルにまで到達する。したがって、バッテリセルは外気により強制空冷される。そのため、バッテリ31は、上限温度以下に保持され、フォークリフト11はバッテリ31から常に必要な電力を取り出すことができる。
また、車両制御装置45は、バッテリ温度を監視しており、バッテリ温度が上限温度から十分下降したと判断すると、ブロア35に出力していた駆動指令及びペルチェ素子37に出力していた冷却指令を停止し、バッテリ31の冷却を終了する。
この実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)バッテリ31は、トーボード25よりも上方に配置されている。したがって、フォークリフト11が散水洗車されるときであっても、バッテリ31が被水することを抑制できる。
(2)外気はリアピラー22の中空部22b、第1ダクト33、第2ダクト34、第3ダクト36を通ってバッテリ31に供給される。そして、第1ダクト33の後面33bとカウンタウェイトWの前面Waとの間には、第1ダクト33内を流通する外気の熱を吸熱するペルチェ素子37が設けられている。したがって、第1ダクト33内の外気をペルチェ素子37によって冷却することができ、冷却された外気をバッテリ31に供給することでバッテリ31を強制空冷することができる。
(3)ペルチェ素子37は、バッテリ31から離れた箇所に設けられており、第1ダクト33内を流通する外気を冷却するために用いられる。したがって、ペルチェ素子37が外気を冷却することで結露が生じても、結露によって生じた水滴がバッテリ31に付着することはないため、バッテリ31の漏電が発生することを回避できる。
(4)ペルチェ素子37の第1基板41はカウンタウェイトWと接し、第2基板42は第1ダクト33と接している。したがって、ペルチェ素子37と第1ダクト33との間、及びペルチェ素子37とカウンタウェイトWとの間には空間が存在せず、吸熱した熱をカウンタウェイトWに放熱して、カウンタウェイトWから外部に放熱することができる。その結果、吸熱した熱をフィンから放熱する場合に比べて効率よく放熱できるため、第1ダクト33内の外気を速やかに冷却でき、バッテリ31に対する冷却効率を向上させることができる。
(5)ブロア35は、外気導入口部22aからバッテリ31までの外気の流通経路上において、リアピラー22よりも下流側で、バッテリ31の近傍に設けられている。そして、ブロア35からバッテリ31までの流通経路距離は、外気導入口部22aからブロア35までの流通経路距離よりも短くなっている。したがって、ブロア35から送り込まれた外気がバッテリ31に到達するまでに外気の流れの勢いが弱まることを抑制でき、ブロア35がリアピラー22よりも上流側に設けた場合に比べてバッテリ31に供給される単位時間当たりの外気の流量を増加させることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ ペルチェ素子37が第1ダクト33内の外気を暖気するようにペルチェ素子37を制御してもよい。例えば、車両制御装置45は、温度センサ32からの検出結果に基づいてバッテリ温度Tが過度に低いと判断した場合、加熱指令をペルチェ素子37に入力してもよい。そして、ペルチェ素子37に加熱指令を入力することで、ペルチェ素子37を流れる電流の方向が、冷却指令が入力されたときに流れる電流の方向とは逆方向となるように制御し、ペルチェ素子37のカウンタウェイトW側(第2基板42側)で吸熱作用が生じ、ペルチェ素子37の第1ダクト33側(第1基板41側)で放熱作用が生じるようにしてもよい。すると、第1ダクト33内の外気は加熱され、バッテリ31には暖かい外気が供給されるため、バッテリ温度を通常温度域内の温度に保持できる。そして、この構成は、バッテリ温度が通常温度域内よりも低温になったときにバッテリ31の出力電力が小さくなるという特性を有するバッテリ31を搭載した場合には好適である。
○ ペルチェ素子37の取り付け箇所を変更してもよい。例えば、ペルチェ素子37を第1ダクト33の後面33bに取り付けて、カウンタウェイトWの前面Waには第1基板41が接するだけにしてもよい。
○ バッテリ31の配置を変更してもよい。例えば、運転シート24よりも後方で、カウンタウェイトWよりも前方となる位置にバッテリ31を配置してもよいし、カウンタウェイトWの上面にバッテリ31を載置してもよい。
○ リアピラー22の代わりにピラーとしてのフロントピラー20を介して外気を導入してもよい。例えば、バッテリ31が車体12の前側に配置されている場合には、フロントピラー20に外気導入口部を設け、フロントピラー20の内部を外気の流通経路として使用する。そして、フロントピラー20に外気導出口部を設け、外気導出口部にダクトを接続し、ダクトによってフロントピラー20内を流通する外気をバッテリ31にまで供給するように構成してもよい。
○ ピラーとしてのリアピラー22を介さずに外気を導入してもよい。例えば、図6に示すように、ブロア35をカウンタウェイトWの上方に配置し、ブロア35の吸入口部35aをフォークリフト11の外部に露出させ、ブロア35の吸入口部35aから直接外気を導入してもよい。そして、ブロア35の送り出し口部35bには、ダクト50の入口部50aを接続し、ダクト50の出口部50bを図示しないバッテリに接続する。そして、ペルチェ素子37は、ダクト50の下面50cに接する状態でカウンタウェイトWの上面Wbに取り付けられるとよい。このように構成すれば、ブロア35から送り出された外気は、ダクト50内を流通するときにペルチェ素子37により冷却され、その後、バッテリ31にまで供給されるため、バッテリ31を強制空冷することができる。
○ ペルチェ素子37が接するカウンタウェイトWの部分を変更してもよい。例えば、バッテリ31及びダクトのレイアウトに応じてペルチェ素子37がカウンタウェイトWの側面に接するように配置してもよいし、カウンタウェイトWの上面に接するように配置してもよい。
○ ペルチェ素子37の構造についてはとくに限定されない。ペルチェ素子37は、通電時に、一方の側で吸熱作用が生じ、他方の側で放熱作用が生じる、いわゆる、ペルチェ効果を生じさせることができる構造のものであればよく、例えば、一対の基板41,42を省略して、電極40を直接第1ダクト33及びカウンタウェイトWに取り付けてもよい。
○ バッテリ31は、ニッケル水素蓄電池に限らず、リチウムイオンバッテリや、キャパシタや、スーパーキャパシタ等の他の二次電池であってもよい。
○ 本発明は、ハイブリッドフォークリフトに限らず、バッテリを搭載した産業車両全般に適用してもよい。例えば、バッテリを搭載した建設機械に適用してもよい。また、例えば、バッテリ式フォークリフトに適用してもよいし、バッテリを搭載した燃料電池型フォークリフトに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記ペルチェ素子は、前記ダクト及び前記カウンタウェイトの両方に接している請求項1又は請求項2に記載の産業車両。
フォークリフトの概略側面図。 (a)は、フォークリフトの概略部分斜視図、(b)はリアピラー及び第1ダクトの概略部分断面図。 (a)はバッテリ、第1ダクト、第2ダクト、ブロア、第3ダクトの概略部分斜視図、(b)は、ブロアの概略斜視図。 カウンタウェイトと第1ダクトとの間に配設されたペルチェ素子を示す概略図。 フォークリフトの電気的構成を示すブロック図。 別の実施形態におけるブロア、ダクト、ペルチェ素子の概略斜視図。
符号の説明
W…カウンタウェイト、11…産業車両としてのハイブリッドフォークリフト、22…ピラーとしてのリアピラー、22a…外気導入口部、25…床面としてのトーボード、31…バッテリ、33…ダクトとしての第1ダクト、34…ダクトとしての第2ダクト、35…送風手段としてのブロア、36…ダクトとしての第3ダクト、37…ペルチェ素子。

Claims (2)

  1. 車両後方に金属製のカウンタウェイトを搭載した産業車両において、
    エネルギー源として使用されるとともに、乗員の足を支承する床面よりも上方に設けられたバッテリと、
    外気を前記バッテリにまで導くダクトと、
    前記ダクトと前記カウンタウェイトとの間に配設されており、前記ダクトを流通する外気の熱を吸熱し、前記吸熱した熱を前記カウンタウェイトに放熱するペルチェ素子と、を備えたことを特徴とする産業車両。
  2. 内部が外気の流通経路として使用される中空状のピラーが設けられ、
    前記ピラーには、前記ピラー内部に外気を導入する外気導入口が設けられ、
    前記ダクトは、前記ピラー内部に導入された外気を前記ピラー外部に導出するように構成され、
    前記ピラーの前記外気導入口から前記バッテリまでの外気の流通経路上において前記ピラーよりも下流側には、前記ペルチェ素子によって吸熱された後の外気を吸い込んで前記バッテリに向けて送り出す送風手段が設けられている請求項1に記載の産業車両。
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