JP2010082996A - ヘッドキャップ、液滴吐出ヘッドの回復機構、及び、液滴吐出プリンタ - Google Patents

ヘッドキャップ、液滴吐出ヘッドの回復機構、及び、液滴吐出プリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】キャップ内と外部とを所定の流路抵抗で確実に連通させる。
【解決手段】キャップ76が、上方に突出した環状突起76aと、環状突起76aの基端部が接続されている底板部76bとを有している。環状突起76aと底板部76bとが一体となって凹部76cを形成している。底板部76bが下方からホルダ78に支持されている。底板部76bの裏面80aに、環状突起76aと対向する一対の壁体79aと、一対の壁体79aの間を延在する溝79bとが形成されている。環状突起76aが吐出面に押圧されたとき、一対の壁体79aがホルダ78の表面80bに押圧され、一対の壁体79a、溝79bを含む裏面80a及び表面80bが、凹部76cと外部とを連通させる大気連通流路80を画定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドの吐出面を覆うヘッドキャップ、液滴吐出ヘッドの吐出特性を回復するための液滴吐出ヘッドの回復機構、及び、液滴吐出ヘッドを有する液滴吐出プリンタに関する。
インクジェット式プリンタにおいて、非印刷時にヘッドの吐出面をキャップで密封し、吐出面において開口したノズルの乾燥を防止するという技術が知られている。吐出面をキャップで密封すると、プリンタ又はヘッド単体を長期保管又は航空機等で輸送する際に、周辺雰囲気の圧力変動によって、キャップ内と大気との圧力差が大きくなり、ノズルからインクや保存液が漏れ出すことがある。これを防止するために、キャップ内と大気とを連通させると共にノズルの乾燥を防止するための適切な流路抵抗を有する大気連通流路を形成することが提案されている(特許文献1参照)。
この大気連通流路は流路抵抗が小さくなるほどキャップによるノズルの乾燥防止効果が低減する。上記のような大気連通流路においては、流路抵抗を得るために長さを確保している。例えば、特許文献1では、キャップを保持するキャップホルダの上面に屈曲しつつ延在する大気連通溝を掘り込み、キャッピング時の圧力によって、ゴム状弾性体のキャップの裏面とキャップホルダの上面とを密着させて大気連通溝を密封し、大気連通流路を形成する。
特開2003−089210号公報(図6)
この技術によると、キャップをキャップホルダ上に配置するという簡単な作業で大気連通流路を形成することができる。しかしながら、インクジェットヘッドが大型化すると、キャッピング時の圧力が偏在して大気連通溝のサイズや寸法が変化するので、所期の流路抵抗が得られない。さらに、キャップの裏面とキャップホルダの上面とが均一に密着せず、大気連通溝が密封されないことがある。大気連通溝が密封されないと、大気連通流路の流路抵抗が著しく低下し、キャップによるノズルの乾燥防止効果が低減する。
そこで、本発明の目的は、キャップ内と外部とを所定の流路抵抗で確実に連通させることができるヘッドキャップ、液滴吐出ヘッドの回復機構、及び、液滴吐出プリンタを提供することである。
本発明のヘッドキャップは、液滴吐出ヘッドの吐出面に先端が当接して前記吐出面に形成された液滴吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に凹部を画定する底板部を有するキャップと、前記キャップを支持するホルダと、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えている。前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されている。
別の観点から観て、本発明のヘッドキャップは、複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのノズル面に当接したときに、前記複数のノズルを包囲する環状のリップ部、及び、前記リップ部が立設されており前記リップ部と共に凹部を画定する底板部を有する平面視で矩形状のキャップと、前記キャップを支持するホルダと、前記キャップの短手方向に関する一方側端部において、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ前記キャップの長手方向に沿って延在し、平面視で前記リップ部と重なるように前記底板部に形成された一対の壁体と、前記キャップの短手方向に関する他方側端部において、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ前記キャップの長手方向に沿って延在し、平面視で前記リップ部と重なるように前記底板部に形成された一対のダミー壁体と、前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記底板部に形成された貫通孔を介して前記凹部と外部とを連通させる溝と、前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えている。前記溝は、前記底板部に形成されており、平面視において、前記一対の壁体及び前記連結部により全周に亘って包囲されている。
本発明の液滴吐出ヘッドの回復機構は、液滴吐出ヘッドの吐出特性を回復するための回復動作を行う液滴吐出ヘッドの回復機構であって、前記液滴吐出ヘッドの液滴吐出領域を凹部内に内包するように吐出面に当接するヘッドキャップと、前記ヘッドキャップを、前記吐出面に当接する当接位置と前記吐出面から鉛直方向に離隔した離隔位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる昇降機構と、前記ヘッドキャップを、前記液滴吐出ヘッドに対向する対向位置と前記対向位置から前記鉛直方向と交差する方向に離隔した退避位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる移動機構とを備えており、前記ヘッドキャップは、前記吐出面に当接して前記液体吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に前記凹部を画定する底板部を有するキャップと、前記キャップを支持するホルダと、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えており、前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されている。
本発明の液滴吐出プリンタは、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、液体を吐出する液滴吐出領域が形成された吐出面を有し、前記搬送機構に搬送された記録媒体に画像を形成する液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドの吐出特性を回復するための回復動作を行う回復機構であって、前記液滴吐出領域を凹部内に内包するように前記吐出面に当接するヘッドキャップ、前記ヘッドキャップを、前記吐出面に当接する当接位置と前記吐出面から鉛直方向に離隔した離隔位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる昇降機構、及び、前記ヘッドキャップを、前記液滴吐出ヘッドに対向する対向位置と前記対向位置から前記鉛直方向と交差する方向に離隔した退避位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる移動機構を有する回復機構とを備えている。前記ヘッドキャップは、前記吐出面に当接して前記液体吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に前記凹部を画定する底板部を有するキャップと、前記キャップを支持するホルダと、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えている。前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向からに関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されている。
本発明によると、環状突起の先端が液滴吐出ヘッドの吐出面に押圧されることによって、環状突起と対向する位置に配置された壁体が高い面圧で底板部及びホルダに押圧される。これにより、壁体が底板部及びホルダに密着し、溝によって確保された連通流路が確実に形成され、キャップ内と外部とを所定の流路抵抗で確実に連通させることができる。
本発明においては、前記一対の壁体が、前記第1面及び前記第2面の一方に接続されていることが好ましい。これによると、壁体の位置決めが容易になるため、連通流路をより確実に形成することができる。
このとき、前記一対の壁体が、前記底板部と一体的に形成されていることが好ましい。これによると、ヘッドキャップの低コスト化を図ることができる。
本発明においては、前記溝が、前記第1面及び前記第2面のうち前記一対の壁体が接続されている前記一方のみに形成されていることが好ましい。これによると、壁体と溝との間で位置ズレが生じることがないため、連通流路をより一層確実に形成することができる。
また、本発明においては、前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかと接する前記一対の壁体の各端面が、凸状の曲面となっていることがより一層好ましい。これによると、壁体がより高い面圧で底板部及びホルダに押圧される。これにより、連通流路をより一層確実に形成することができる。
さらに、本発明においては、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向するように且つ前記一対の壁体と異なる位置に配置されたダミー壁体をさらに備えており、前記ダミー壁体は前記一対の壁体と同じ高さを有していることがより一層好ましい。これによると、ホルダに対してキャップが傾くのを抑制することができる。
加えて、本発明においては、前記底板部に、前記凹部の底面から前記第1面を貫通して前記溝に連通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔の前記凹部内の開口に連通し、前記凹部内に立設された中空状の当接体をさらに備えており、前記環状突起が前記吐出面に当接したときに、前記当接体の先端部は、前記吐出領域を避けて前記吐出面に当接することが好ましい。
また、本発明においては、前記凹部内において、前記貫通孔の開口と連通するように前記底板部に立設された中空の円柱状当接体をさらに備えており、前記リップ部が前記ノズル面に当接したときに、前記当接体の先端部が、前記複数のノズルを避けて前記ノズル面に当接することが好ましい。これらによると、当接体が吐出面に押圧されることによって、当接体と対向する位置に配置された壁体が底板部及びホルダに強く押圧されるため、開口の周縁に配置された壁体を底板部及びホルダに密着させることができる。これにより、開口を環状突起から離れた位置に形成することができ、環状突起の吐出面に対する均一な密着性を実現することができる。
このとき、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向からに関して、前記一対の壁体及び前記連結部の少なくとも一部は、前記貫通孔を包囲すると共に、前記当接体の基端部に重なって配置されていることが好ましい。これによると、当接体が吐出面に当接したときの圧力が、直接的に壁体及び連通部に加えられる。これにより、連通流路をより確実に形成することができる。
本発明においては、前記当接体が前記底板部と一体となっていてもよい。これによると、ヘッドキャップの低コスト化を図ることができる。
または、前記当接体が前記底板部より硬度の高い材料で形成されていてもよい。これによると、当接体と対向する位置に配置された壁体を底板部及びホルダに強く押圧することができる。
本発明によると、環状突起の先端が液滴吐出ヘッドの吐出面に押圧されることによって、環状突起と対向する位置に配置された壁体が高い面圧で底板部及びホルダに押圧される。これにより、壁体が底板部及びホルダに密着し、溝によって確保された連通流路が確実に形成され、キャップ内と外部とを所定の流路抵抗で確実に連通させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の好適な形態のインクジェットプリンタの内部構成を示す断面図である。図2は、インクジェットプリンタ1の内部構成を示す概略平面である。図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図である。図4は、4つのインクジェットヘッド2を下方から見た図である。
インクジェットプリンタ1は、図1〜図3に示すように、直方体形状の筐体1aを有している。筐体1aの上部には、排紙部31が設けられている。筐体1a内は、上から順に3つの空間A、B、Cに区分されている。空間Aには、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2、搬送ユニット20、及び、メンテナンスユニット70(搬送ユニット20の図1中紙面奥側)が配置されている。空間B、Cはそれぞれ、筐体1aに対して着脱可能な給紙ユニット1b及びインクタンクユニット1cが配置される空間である。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
インクジェットプリンタ1の内部には、給紙ユニット1bから排紙部31に向けて、用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている(図1中太矢印)。給紙ユニット1bは、複数枚の用紙Pを収納できる給紙トレイ23と、給紙トレイ23に取り付けられた給紙ローラ25とを有している。給紙ローラ25は、給紙トレイ23に積層して収納された複数の用紙Pのうち、最も上方にある用紙Pを送り出す。給紙ローラ25によって送り出された用紙Pは、ガイド27a,27bによりガイドされ且つ送りローラ対26によって挟持されつつ搬送ユニット20へと送られる。
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6,7と、両ローラ6,7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8と、テンションローラ10とを有している。テンションローラ10は、搬送ベルト8の下側ループにおいて、その内周面に接触しつつ下方に付勢されることで搬送ベルト8にテンションを付加している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、搬送モータMから複数のギアを介して駆動力が与えられることで、図1中時計回り方向に回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って、図1中時計回り方向に回転する。
搬送ベルト8の外周面8aにはシリコーン処理が施されており、粘着性を有している。用紙搬送経路上において搬送ベルト8を挟んでベルトローラ6と対向する位置には、ニップローラ5が配置されている。ニップローラ5は、給紙ユニット1bから送り出された用紙Pを搬送ベルト8の外周面8aに押さえ付ける。外周面8aに押さえ付けられた用紙Pは、その粘着力によって外周面8a上に保持されつつ、図1右方へと搬送される。
また、搬送ベルト8を挟んでベルトローラ7と対向する位置には、剥離プレート13が設けられている。剥離プレート13は、搬送ベルト8に保持されている用紙Pを外周面8aから剥離する。剥離プレート13によって外周面8aから剥離された用紙Pは、ガイド29a,29bによりガイドされ且つ二組の送りローラ対28によって挟持されつつ搬送され、筐体1a上部に形成された開口30から排紙部31へと排出される。
図2〜図4に示すように、4つのインクジェットヘッド2は、それぞれ主走査方向に沿って延在し、用紙搬送方向Bに沿って互いに隣接配置された状態で、枠状のフレーム4に固定されている。フレーム4は、インクジェットヘッド2が固定される支持部4aが、インクジェットヘッド2の長手方向両端部の下面と対向する位置まで突出して形成されている。そして、支持部4aとインクジェットヘッド2の両端部とがネジ50で固定されている。各インクジェットヘッド2の下面は、インク滴が吐出される吐出面3aとなっている。すなわち、インクジェットプリンタ1は、主走査方向に延びた吐出領域(後述のノズル3bが開口した領域)が形成されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。
図1に示すように、搬送ベルト8のループ内には、4つのインクジェットヘッド2と対向するようにプラテン9が配置されている。プラテン9の上面は、搬送ベルト8の上側ループの内周面と接触しており、搬送ベルト8の内周側からこれを支持している。これにより、搬送ベルト8の上側ループの外周面8aとインクジェットヘッド2の下面、即ち吐出面3aとが対向しつつ平行になり、且つ、吐出面3aと搬送ベルト8の外周面8aとの間に僅かな隙間が形成されている。搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pが4つのインクジェットヘッド2のすぐ下方を通過する際に、各インクジェットヘッド2から用紙Pの上面に向けて各色のインクが順に吐出され、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
また、図2及び図3に示すように、フレーム4は、インクジェットプリンタ1に設けられたフレーム移動機構51により、上下に移動可能に支持されている。フレーム移動機構51は、4つのインクジェットヘッド2の並びを挟んで両側(図2中上下)に配設されている。各フレーム移動機構51は、フレーム4を上下動する駆動源としての駆動モータ52と、各駆動モータ52の軸に固定されたピニオンギヤ53と、各ピニオンギヤ53と噛合されるようにフレーム4に立設されたラックギヤ54と、ピニオンギヤ53とでラックギヤ54を挟む位置に配置されたガイド56とを含んでいる。
2つの駆動モータ52は、用紙搬送方向Bに関して互いに対向して配置されたインクジェットプリンタ1の本体フレーム1dに固定されている。2つのラックギヤ54は、上下方向に延在しており、下端部がフレーム4の側面にそれぞれ固定されている。また、ラックギヤ54のガイド56側の側面は、ガイド56と摺動可能に接している。ガイド56は、本体フレーム1dに固定されている。
この構成において、2つの駆動モータ52を同調させて各ピニオンギヤ53を正及び逆方向に回転させると、ラックギヤ54が上下方向に移動する。このラックギヤ54の上下動に伴ってフレーム4及び4つのインクジェットヘッド2が上下方向に移動する。
また、ガイド部59が、インクジェットヘッド2の長手方向の両側に配設されている。各ガイド部59は、棒状部材58とこれを挟む一対のガイド57とから構成されている。このうち、一対のガイド57は、図3に示すように上下方向に延在し、用紙搬送方向Bと直交する方向に関して、互いに対向する本体フレーム1eにそれぞれ固定されている。一方、棒状部材58は、ガイド57と同様に上下方向に延在し、本体フレーム1eと平行に対向配置されたフレーム4の側面にそれぞれ固定されている。さらに、棒状部材58は、一対のガイド57間にそれぞれ摺動可能に挟まれている。このガイド部59は、フレーム移動機構51によってフレーム4が上下方向に移動したときに、インクジェットヘッド2の吐出面3aが外周面8aに対して傾くのを防ぐ。
通常、フレーム4は、4つのインクジェットヘッド2が用紙に対してインクを吐出し印刷する「印刷位置」(図3に示す位置)に配置されている。インクジェットヘッド2のメンテナンス時(例えば、インクジェットヘッド2からインクを強制的に吐出するパージのとき、吐出面3aに付着したインクを拭き取るとき及び吐出面3aをキャップで覆うとき)には、フレーム移動機構51によって移動されて、フレーム4は、「印刷位置」よりも上方の「ヘッドメンテナンス位置」に配置される。
各インクジェットヘッド2は、空間Cに装着されたインクタンクユニット1c内のインクタンク49と接続されている。4つのインクタンク49には、それぞれ対応するインクジェットヘッド2が吐出するインクが貯留されている。本実施形態では、各インクタンク49からチューブ(図示せず)等を介してインクジェットヘッド2にインクが供給される。
次に、インクジェットヘッド2に対してメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット70について詳細に説明する。インクジェットプリンタ1には、図2及び図3に示すように、メンテナンスユニット70がインクジェットヘッド2の図2中左側に配置されている。メンテナンスユニット70は、水平移動可能な2つのトレイ71、75を有している。このうち、トレイ71は、上方に開口したほぼ方形の箱形状を有し、トレイ75を内包可能となっている。トレイ71とトレイ75とは、後述の係合手段によって着脱可能に結合されている。両者は、メンテナンス処理の内容に応じて着脱される。
トレイ71は、インクジェットヘッド2とは反対側の側面が開放されており、例えばワイプ動作時のように両者の係合が解かれているとき、トレイ75を残して移動可能となる。また、係合手段の係合状態に係わらず、メンテナンスユニット70が後述のように水平移動する際には、予めフレーム4が「印刷位置」より上方(図3中矢印C方向)の「ヘッドメンテナンス位置」まで移動され、4つの吐出面3aと外周面8aとの間にメンテナンスユニット70用のスペースが確保される。この後、メンテナンスユニット70が、図3中矢印D方向に水平移動されることになる。
また、メンテナンスユニット70のすぐ下方には、廃インク受けトレイ77が配置されている。この廃インク受けトレイ77は、平面視でトレイ71を内包するサイズを有し、トレイ71が図2において右端まで移動したときでも、トレイ71のインクジェットヘッド2と反対側の辺縁部が重なる形状を有している。廃インク受けトレイ77のインクジェットヘッド2側の端部には、上下方向に貫通したインク排出孔77aが形成されている。インク排出孔77aは、廃インク受けトレイ77上に流れ込んだインクを図示しない廃インク溜めに流通させる。
トレイ71内には、インクジェットヘッド2に近い側から順に、ワイパー72及びトレイ75が配置されている。ワイパー72は、後述のワイプ動作において、吐出面3aを払拭するための弾性材料からなる板状部材であり、用紙搬送方向Bと平行に延在するように配設されている。トレイ75内には、図2に示すように、各インクジェットヘッド2の吐出面3aに対応して、矩形平面形状を有した4つのキャップ76が並べて設けられている。各キャップ76は、その長手方向をインクジェットヘッド2の長手方向に平行とされ、用紙搬送方向Bにインクジェットヘッド2と同じピッチで配置されている。また、キャップ76は、キャップ機構90によって上下方向に所定の押圧力をもって移動可能に支持されている。トレイ75と4つのキャップ76と各キャップ76に対応したキャップ機構90とがヘッドキャップユニットを構成している。
キャップ機構90について、図5及び図6をさらに参照しつつ詳細に説明する。図5(a)は、吐出面3aから見たキャップ機構90の平面図であり、図5(b)は、キャップ機構90の側面図である。なお、図5(a)では、吐出面3aを実線で描いている。キャップ機構90は、上方から順に、キャップ76、ホルダ78、バネ88、トレイ75が配置されたユニットである。キャップ機構90は、図5(a)に示すように、平面視で略矩形状の外形を有している。キャップ76は、ホルダ87によって保持されている。キャップ76(底板部76b)の両側面には、図5(b)に示すように、それぞれ5つの突出部76dが等間隔に形成されている。いずれの突出部76dも、キャップ76の短手方向外側に向かって突出している。これに対応して、ホルダ78の長手方向に延びた両側面には、それぞれ5つの係合部78aが形成されている。各係合部78aは、突出部76dと係合可能な穴を有し、突出部76dと係合している。この係合によって、キャップ76の底面(第1面)が、ホルダ78の上面(第2面)に所定の押圧力で押し付けられることになる。
ホルダ78は、5つのバネ88を介してトレイ75に支持されている。バネ88は、ホルダ78をトレイ75から離れる方向(上方)に付勢する。トレイ75は、図5(b)に示すように、上方に開口した箱体で、内側に支持台75a及び係合部75bを含む。支持台75aは、トレイ75の底面に固定され、等間隔に配置されたバネ88の各基端部を支持している。支持台75aの短手方向の両側端部には、それぞれ2つの係合部75bが立設されている。ホルダ78の長手方向に延びた両側面には、それぞれ2つの突出部76eが形成されている。各突出部76eは、ホルダ78の短手方向外側に向かって突出し、それぞれ係合部75bの穴に係合している。係合部75bの穴は、突出部76eが上下方向に所定距離だけ変位可能な形状を有している。
これにより、キャップ76が吐出面3aに当接したとき、バネ88がその衝撃力を緩和し、キャップ76を所定の押圧力で吐出面3aに押し付ける。このとき、キャップ76と吐出面3aとによって、閉空間が形成される。さらに、吐出面3aに対するキャップ76の平行度に多少の誤差が生じていても、キャップ76は吐出面3aに滑らかに追従できる。
図6(a)は、図5に示すVI−VI線に関する断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示す矩形領域VIBの拡大図である。図6(c)は、図6(a)に示す矩形領域VICの拡大図である。キャップ76は、図5及び図6に示すように、上方に突出した略矩形状のリップである環状突起76aと、環状突起76aの基端部が外周縁部に接続されていると共に一方向に延在した略矩形状の底板部76bとを有している。環状突起76a及び底板部76bは、ゴムや樹脂などの弾性材料からなり、両者が一体となって上方に開口した凹部76cを画定している。この凹部76cは、後述するキャップ動作により、環状突起76aと吐出面3aとが当接したときに、ノズル3bを密封する。
底板部76bの裏面(第1面)80aには、図6(b)に示す一対の壁体79aと溝79b及び図6(c)に示す一対のダミー壁体76eが形成されている。本実施形態は、2種類の壁体79a、76eが平面視で環状突起76aに重なって配置されていることが特徴である。
いずれの壁体79a、76eも、裏面80aから断面がアーチ状に突出している。一対の壁体79aと溝79bは、キャップ76がホルダ78に係合した状態で、ホルダ78の上面(第2面)80bと共に所定の流路抵抗を有する流路を構成し、キャップ76と吐出面3aとが作る閉空間を外部に連通する。一方、一対のダミー壁体76eは、一対の壁体79aに対して、キャップ76とホルダ78との係合力を均一に加える働きをする。そのため、一対の壁体79aと一対のダミー壁体76eとは、底板部76bの長手方向に延びる中心線に関して、対称に配置(図7参照)されている。さらに、図6(b)及び図6(c)に示されるように、環状突起76aの頂点を通る垂線に関して、一対の壁体79a及び一対のダミー壁体76eが、互いに対称位置に配置されている。また、溝79bは、環状突突起76aの頂点の真下にあり、垂線が溝79bの幅方向中央を通る。
底板部76bについて、図7〜図9をさらに参照しつつ説明する。図7は、底板部76bの底面図である。図8は、図7に示す底板部76bの部分拡大図である。図9は、図8に示すIX-IX線に関する断面図である。なお、図9においては、環状突起76aの先端が吐出面3aに当接しているときの状態を、ホルダ78と共に描いている。図7〜図9に示すように、底板部76bのホルダ78と接する裏面(第1面)80aに、一対の壁体79a、溝79b及びダミー壁体76eに加えて連結部79c、79dが形成されている。また、底板部76bの凹部76cの底面に、当接体79fが立設されている。これら一対の壁体79a、溝79b、連結部79c、79d、ダミー壁体76e及び当接体79fは、底板部76bと一体的に形成されている。
一対の壁体79aは、底板部76bの短手方向に関する一方側端部(図7中右方側端部)近傍を、底板部76bの側面に沿って長手方向に延在している。溝79bは、裏面80aに直交する方向から見て、一対の壁体79aに挟まれつつ当該一対の壁体79aに沿って延在している。また、溝79bは、裏面80aの図7中上方の端部近傍において、環状突起76aと対向する領域から内側に向かって屈曲し、凹部76cの底面と対向する領域まで延在している。溝79bの先端は、底板部76bを貫通する貫通孔79eに接続されている。つまり、貫通孔79eを介して凹部76cと溝79bとが連通している。溝79bの他端は、ホルダ78を貫通する貫通孔78bの開口と対面(連通)している。
連結部79c、79dは、一対の壁体79aを連結するものであり、壁体79aと同じ高さを有するように、裏面80aに直交する方向に突出している。連結部79cは、貫通孔79e(溝79bの一方端)の縁部に沿って延在しており、その両端が一対の壁体79aの端部にそれぞれ接続されている。このとき、裏面80aと直交する方向から見て、連結部79cが、貫通孔79eを半包囲している。また、連結部79dの両端が、環状突起76aと対向する領域において、溝79bの他方端近傍で一対の壁体79aにそれぞれ接続されている。連結部79c、79dは、一対の壁体79aと一体となって、溝79bを包囲する環状の流路壁を構成している。この流路壁の先端は、凸状の曲面を有している。そして、流路壁は、その先端がホルダ78の表面80bに当接することによって、底板部76bの裏面80aとホルダ78の表面80bとに挟まれる。このとき、図9に示すように、一対の壁体79a、連結部79c、79d、溝79bを含む裏面80a、表面80bが大気連通流路80を画定する。
図9に示すように、当接体79fは、中空の円柱である。また、当接体79fは、裏面80aと直交する方向から見て、貫通孔79eの開口を内壁面で囲むように、且つ、その基端部が連結部79cの一部と重なるように配置されている。当接体79fは、凹部76cの底面から先端までの高さが、環状突起76aの先端と同じになっている。当接体79fの先端側側壁にはスリット79gが形成されている。したがって、大気連通流路80は、一方で、底板部76bの貫通孔79e及び当接体79fのスリット79gを介して凹部76c(閉空間)と連通しており、他方で、ホルダ78の貫通孔78bを介して大気と連通している。なお、当接体79fは、後述のキャップ動作において、吐出面3aのノズル3bが開口していない領域に当接する(図5参照)。
ダミー壁体76eは、底板部76bの短手方向に関する他方側端部近傍を、底板部76bの側面に沿って長手方向に延在している。ダミー壁体76eの高さ及び断面形状は、一対の壁体79aと同じで、裏面80aの直交する方向に向かって突出している。本実施形態では、ダミー壁体76eは、一対の壁体79aと同様に底板部76bのほぼ全長に亘って形成されている。なお、ダミー壁体76eは、一対の壁体79aが形成されていない全領域に亘って、環状突起76aと対向して延在していてもよい。
後述するキャップ動作が行われるとき、環状突起76aが吐出面3aに押圧されるため、一対の壁体79a及び連結部79dは、直接的に押圧力が加わることになり、高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧される。このとき、当接体79fは、吐出面3aのノズル3bが開口していない領域(図5参照)に押圧される。当接体79fと対向する連結部79cも、高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧されることになる。これにより、一対の壁体79a及び連結部79c、79dの先端がホルダ78の表面80bに確実に当接し、一対の壁体79a及び連結部79c、79dを含む環状の流路壁と、溝79bを含む底板部76bの裏面80aと、ホルダ78の表面80bとによって、大気連通流路80が所定の流路抵抗を有するように形成される。
図2及び図3に戻って、トレイ71のインクジェットヘッド2側には、ワイパー72が保持された保持部材74が固定されている。保持部材74は、平面形状がU字形状である。保持部材74の用紙搬送方向Bに沿う部分には、ワイパー72が保持されている。一方、保持部材74の用紙搬送方向Bと直交する方向に延在した部分の端部には、係合手段を構成する凹部74aが形成されている。
トレイ71とトレイ75とは、上述の係合手段によって着脱可能に係合されている。係合手段は、トレイ71、75の図2中上下の各辺近傍にそれぞれ設置され、主には、トレイ71の保持部材74に設けられた凹部74aと、トレイ75に回動可能に支持された引っ掛け部材83とから構成されている。引っ掛け部材83は、用紙搬送方向Bと直交する方向に延在しており、中央において回動可能に支持されている。また、引っ掛け部材83のインクジェットヘッド2側の端部には、凹部74aに係合する引っ掛け部83aが形成されている。メンテナンスユニット70の上方には、各引っ掛け部材83のインクジェットヘッド2と最も離れた端部83bに当接可能な当接部材84がそれぞれ回動可能に支持されている。これら当接部材84が回動し、端部83bに当接すると、引っ掛け部83aと凹部74aとの係合が解除される。一方、当接部材84が端部83bから離れると、引っ掛け部83aが凹部74aと係合し、図3に示す状態に戻る。
メンテナンスユニット70は、後述のメンテナンスが行われないとき、図3に示すように、インクジェットヘッド2から離れた「退避位置」(図2において、インクジェットヘッド2と対向しない左側位置)にて静止している。そして、メンテナンスが行われるときには、この「退避位置」からメンテナンスユニット70が吐出面3aに対向した「メンテナンス位置」へ水平移動される。このとき、インクジェットヘッド2は上方の「ヘッドメンテナンス位置」に配置されているので、ワイパー72や環状突起76aの先端が、吐出面3aに接触しない。
なお、メンテナンスでもワイプ動作時には、トレイ75は残してトレイ71だけが「退避位置」からヘッド下部に移動し、ワイパー72によって払拭されたインクを受け取る。また、待機時やパージ動作時において、吐出面3aをキャップ76で覆うときには、トレイ71とトレイ75が結合されて、「メンテナンス位置」に移動されることになる。
各トレイ71、75は、図2に示すように、用紙搬送方向Bに直交する方向に延びた一対のガイド軸96a、96bに移動可能に支持されている。トレイ71には、2つの軸受け部材97a、97bが設けられており、保持部材74の上下両側面から突出している。トレイ75には、2つの軸受け部材98a、98bが設けられており、トレイ75の上下両側面から突出している。また、一対のガイド軸96a、96bは、それぞれの両端が本体フレーム1e、1gに固定されており、両フレーム1e、1g間に互いに平行に配置されている。ここでは、それぞれネジで固定されている。このような構成で、各トレイ71、75がこのガイド軸96a、96bに沿って図中左右方向(矢印D方向)に移動される。
ここで、トレイ71、75を水平移動させる水平移動機構91について説明する。水平移動機構91は、図2に示すように、モータ92、モータプーリ93、アイドルプーリ94、タイミングベルト95、及び、ガイド軸96a、96b等を有する。モータ92は、用紙搬送方向Bに平行に延びる本体フレーム1eの端部に形成された取り付け部1fにネジなどで固定されている。モータプーリ93は、モータ92に接続されており、モータ92の駆動に伴って回転する。アイドルプーリ94は、図2中最も左側の本体フレーム1gに回転可能に支持されている。タイミングベルト95は、ガイド軸96aと平行に配設され、モータプーリ93とアイドルプーリ94との間に架け渡されるように巻回されている。また、タイミングベルト95には、保持部材74に設けられた軸受け部材97aが接続されている。
この構成において、モータ92を駆動すると、モータプーリ93が正又は逆方向に回転するに伴ってタイミングベルト95が走行する。このタイミングベルト95の走行により、タイミングベルト95に軸受け部材97aを介して接続されたトレイ71が、図2左又は右方向に、即ち「退避位置」又は「メンテナンス位置」に向かう方向に移動する。なお、保持部材74の凹部74aと引っ掛け部83aとが係合しているときは、トレイ71内のワイパー72とトレイ75内のキャップ76とが一緒に、引っ掛け部83aが凹部74aから離隔しているときには、トレイ71内のワイパー72のみが移動する。
次に、メンテナンスユニット70の動作について、図10及び図11を参照しつつ以下に説明する。図10(a)は、インクジェットヘッド2が「印刷位置」から「ヘッドメンテナンス位置」に移動し、メンテナンスユニット70のトレイ71が「退避位置」から「メンテナンス位置」に移動したときの状況図である。図10(b)は、ワイパー72により吐出面3aに付着したインクを払拭しているときの状況図である。図11は、キャップ76の環状突起76aと吐出面3aとが接しているときの状況図である。
メンテナンス動作においては、吐出不良などに陥っていたインクジェットヘッド2を回復させるパージ動作を行うため、まず、フレーム移動機構51によりフレーム4を上方に移動させて、インクジェットヘッド2を、「ヘッドメンテナンス位置」に配置する。これにより、吐出面3aと搬送ベルト8との間にメンテナンスユニット70が配置可能なスペースが形成される。「ヘッドメンテナンス位置」にあるインクジェットヘッド2の吐出面3aは、メンテナンスユニット70が「メンテナンス位置」に移動してきたときに、ワイパー72及び環状突起76aの先端と接触しない位置となっている。
そして、水平移動機構91により、当接部材84を引っ掛け部材83の端部83bに当接させて引っ掛け部83aを凹部74aから離隔させ、両者の係合を解除させる。つまり、トレイ71とトレイ75との連結が解除された状態となる。この状態で、水平移動機構91により、図10(a)に示すように、トレイ71を「退避位置」から「メンテナンス位置」に移動させる。
続いて、この状態で、インクタンク内のインクをインクジェットヘッド2へ強制的に送るポンプ(ともに図示せず)を駆動し、インクジェットヘッド2のノズル3bからトレイ71内にインクを吐出するパージ動作を行う。このパージ動作によって、吐出不良に陥っていたノズル3bの詰まりやノズル3b内のインクの増粘が解消される。トレイ71内に吐出されたインクは、トレイ71を伝って廃インク受けトレイ77に流れ込む。そして、廃インク受けトレイ77のインク排出孔77aからインクが排出される。
続いて、ワイプ動作を行うため、フレーム移動機構51によってインクジェットヘッド2を下方に移動させる。このとき、インクジェットヘッド2は、トレイ71が図10中左方(すなわち、「メンテナンス位置」から「退避位置」に向かう方向)に移動するときに、ワイパー72の先端が吐出面3aと当接可能な位置(払拭位置)に配置される。そして、図10(b)に示すように、水平移動機構91によって、トレイ71を「メンテナンス位置」から「退避位置」に移動させる。
このワイプ動作において、ワイパー72は、その上端が吐出面3aより上側にあるので、吐出面3aと撓みながら接触し、パージ動作によって吐出面3aに付着したインクを払拭する。ワイパー72に払拭されたインクは、ワイパー72の表面を伝って廃インク受けトレイ77に流れ込む。そして、廃インク受けトレイ77のインク排出孔77aからインクが排出される。
こうして、インク吐出不良などに陥っていたインクジェットヘッド2をパージ動作で回復し、パージ動作によって吐出面3aに付着したインクをワイプ動作で拭き取るメンテナンス動作が終了する。
次に、インクジェットプリンタ1で用紙に対する印刷などが長時間行われない休止時に、吐出面3aをキャップ76で覆うキャップ動作について以下に説明する。この場合においても、上述と同様に、フレーム移動機構51によりフレーム4を上方に移動させて、インクジェットヘッド2を、「ヘッドメンテナンス位置」に配置する。
そして、水平移動機構91により、図11に示すように、トレイ71とトレイ75とが引っ掛け部材83によって連結された状態で、トレイ71及びトレイ75を「退避位置」から「メンテナンス位置」に移動させる。このとき、キャップ76の凹部76cがノズル3bの形成領域の周囲と対向する位置に配置される。さらに、フレーム移動機構51によりインクジェットヘッド2は、環状突起76aが吐出面3aに当接する位置(キャップ位置)まで下降される。こうして、吐出面3aがキャップ76の凹部76cに覆われ(キャッピング)、密封される。
このとき、上述したように、環状突起76aが吐出面3aに押圧され、一対の壁体79a及び連結部79dが高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧される。また、当接体79fが吐出面3aに押圧され、連結部79cも高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧される。これにより、一対の壁体79a及び連結部79c、79dの先端がホルダ78の表面80bに確実に当接し、一対の壁体79a及び連結部79c、79dを含む環状の流路壁と、溝79bを含む底板部76bの裏面80aと、ホルダ78の表面80bとによって、大気連通流路80が確実に形成される。このとき、環状の流路壁の先端が変形しており、溝79bによる大気連通流路80が確保される。以上で、キャップ動作が完了する。これにより、待機状態においてノズル3bの乾燥を防止でき、キャップ76内と外部との圧力差も解消される。
以上のような本実施の形態によるインクジェットプリンタ1によると、キャップ動作が行われるとき、一対の壁体79a及び連結部79dが高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧されて、大気連通流路80が確実に形成される。このため、凹部76cと大気とを所定の流路抵抗で確実に連通させることができる。
また、一対の壁体79aが、底板部76bの裏面80aに形成されているため、壁体79aの位置決めが容易になり、大気連通流路80をより確実に形成することができる。
さらに、一対の壁体79a及び当接体79fが、底板部76bと一体的に形成されているため、キャップ76の低コスト化を図ることができる。
加えて、一対の壁体79a及び溝79bが、底板部76bの裏面80aに形成されているため、一対の壁体79aと溝79b壁体との間で位置ズレが生じることがなく、大気連通流路80をより一層確実に形成することができる。
また、壁体79a及び連結部79cの各端面が、凸状の曲面となっているため、各端面がより高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧される。これにより、大気連通流路80をより一層確実に形成することができる。
さらに、底板部76bの裏面80aにおける、環状突起76aの長手方向に延在する部分と対向する領域のうち、一対の壁体79aが形成されていない領域にダミー壁体76eが形成されているため、ホルダ78に対して底板部76bが傾くのを抑制することができる。
加えて、凹部76cの底面に当接体79fが立設されており、当接体79fが連結部79cの一部と対向している。また、当接体79fの先端に係る凹部76cの底面からの高さが、環状突起76aの先端と同じになっている。このため、キャップ動作を行うときに、当接体79fが吐出面3aに確実に押圧され、当接体79fと対向する連結部79cも高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧することができる。これにより、貫通孔79eを環状突起76aから離れた位置に形成することができ、キャッピング時の環状突起76aの均一変形を阻害することがなくなる。
また、当接体79fが、裏面80aと直交する方向から見て、貫通孔79eの開口を壁面で囲むように、且つ、連結部79cの一部と重なるように配置されているため、当接体79fが吐出面3aに当接したときの圧力が、直接的に壁体79aに加えられる。これにより、大気連通流路80をより確実に形成することができる。
<変形例>
上述の本発明においては、当接体79fが底板部76bと一体的に形成されているが、図12に示すように、当接体179fが底板部176bより硬度の高い材料(例えば、硬質樹脂)で形成されていてもよい。この場合、底板部176bの貫通孔79eの周囲に形成された穴に当接体179fを嵌合させることが好ましい。これによると、キャップ動作において、当接体79fと対向する連結部79cをより高い面圧でホルダ78の表面80bに押圧することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、一対の壁体79a、溝79b、連結部79c、79d及びダミー壁体76eが、底板部76bと一体的に形成されている構成であるが、一対の壁体79a、溝79b、連結部79c、79d及びダミー壁体76eの少なくとも一部が、ホルダと一体的に形成されていてもよい。また、一対の壁体79a、連結部79c、79d及びダミー壁体76eの少なくとも一部が、独立の部材として形成されていてもよい。
また、本実施形態においては、底板部76bの裏面80aにおける、環状突起76aの長手方向に延在する部分と対向する領域のうち、一対の壁体79aが形成されていないすべての領域にダミー壁体76eが形成されている構成であるが、ダミー壁体76eの少なくとも一部が形成されていない構成でもよい。ホルダを底板部より硬度の高い部材で構成したとき、壁体79aやダミー壁体76eを柔軟な底板部側に形成すると、壁体79aやダミー壁体76eはホルダによって押し潰されて密着する。一方、壁体79aやダミー壁体76eを硬質のホルダ側に形成すると、壁体79aやダミー壁体76eは底板部を潰すように密着することになる。
さらに、本実施形態においては、凹部76cの底面に当接体79fが立設されている構成であるが、当接体79fが立設されていない構成であってもよい。貫通孔79eのインクによる目詰まりを防ぐという観点から、貫通孔79aの凹部76c側開口は、底面より高い位置に配置されるとよい。
また、上述の実施形態においては、インクジェットプリンタ1に本発明を適用し、トレイ75と4つのキャップ76とからなるヘッドキャップユニットが、メンテナンスユニット70に組み込まれた構成となっているが、メンテナンスユニット又はヘッドキャップユニットのみが独立した構成であってもよい。このとき、ヘッドキャップユニットは、1〜3又は5以上のキャップ76を有していてもよい。
本発明の一実施形態によるインクジェットプリンタの概略側断面図である。 図1に示すインクジェットプリンタ要部の概略平面図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図2に示す4つのインクジェットヘッドを下方から見たときの図である。 (a)は図2に示すキャップ機構の平面図である。(b)はキャップ機構の側面図である。 図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。 図5に示す底板部の底面図である。 図7に示す底板部の部分拡大図である。 図8に示すIX-IX線に関する断面図である。 (a)は図2に示すインクジェットヘッドが「印刷位置」から「ヘッドメンテナンス位置」に移動しメンテナンスユニットのトレイが「メンテナンス位置」に移動したときの状況図であり、(b)は図2に示すワイパーにより吐出面に付着したインクを払拭しているときの状況図である。 図5に示すキャップの環状突起と吐出面とが当接しているときの状況図である。 変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
3a 吐出面
70 メンテナンスユニット
72 ワイパー
76 キャップ
76a 環状突起
76b 底板部
76c 凹部
76d 突出部
76e ダミー壁体
78 ホルダ
78a 係合部
78b 貫通孔
79a 壁体
79b 溝
79c、79d 連結部
79e 貫通孔
79f 当接体
79g スリット
80 大気連通流路
80a 裏面
80b 表面
88 バネ
90 キャップ機構

Claims (14)

  1. 液滴吐出ヘッドの吐出面に先端が当接して前記吐出面に形成された液滴吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に凹部を画定する底板部を有するキャップと、
    前記キャップを支持するホルダと、
    前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、
    前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、
    前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えており、
    前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されていることを特徴とするヘッドキャップ。
  2. 前記一対の壁体が、前記第1面及び前記第2面の一方に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドキャップ。
  3. 前記一対の壁体が、前記底板部と一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のヘッドキャップ。
  4. 前記溝は、前記第1面及び前記第2面のうち前記一対の壁体が接続されている前記一方のみに形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のヘッドキャップ。
  5. 前記第1面及び前記第2面の少なくともいずれかと接する前記一対の壁体の各端面が、凸状の曲面となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
  6. 前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向するように且つ前記一対の壁体と異なる位置に配置されたダミー壁体をさらに備えており、
    前記ダミー壁体は前記一対の壁体と同じ高さを有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
  7. 前記底板部に、前記凹部の底面から前記第1面を貫通して前記溝に連通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の前記凹部内の開口に連通し、前記凹部内に立設された中空状の当接体をさらに備えており、
    前記環状突起が前記吐出面に当接したときに、前記当接体の先端部は、前記吐出領域を避けて前記吐出面に当接することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘッドキャップ。
  8. 前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部の少なくとも一部は、前記貫通孔を包囲すると共に、前記当接体の基端部に重なって配置されていることを特徴とする請求項7に記載のヘッドキャップ。
  9. 前記当接体が前記底板部と一体となっていることを特徴とする請求項7又は8に記載のヘッドキャップ。
  10. 前記当接体が前記底板部より硬度の高い材料で形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載のヘッドキャップ。
  11. 複数のノズルが形成されたインクジェットヘッドのノズル面に当接したときに、前記複数のノズルを包囲する環状のリップ部、及び、前記リップ部が立設されており前記リップ部と共に凹部を画定する底板部を有する平面視で矩形状のキャップと、
    前記キャップを支持するホルダと、
    前記キャップの短手方向に関する一方側端部において、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ前記キャップの長手方向に沿って延在し、平面視で前記リップ部と重なるように前記底板部に形成された一対の壁体と、
    前記キャップの短手方向に関する他方側端部において、前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ前記キャップの長手方向に沿って延在し、平面視で前記リップ部と重なるように前記底板部に形成された一対のダミー壁体と、
    前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記底板部に形成された貫通孔を介して前記凹部と外部とを連通させる溝と、
    前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えており、
    前記溝は、前記底板部に形成されており、平面視において、前記一対の壁体及び前記連結部により全周に亘って包囲されていることを特徴とするヘッドキャップ。
  12. 前記凹部内において、前記貫通孔の開口と連通するように前記底板部に立設された中空の円柱状当接体をさらに備えており、
    前記リップ部が前記ノズル面に当接したときに、前記当接体の先端部が、前記複数のノズルを避けて前記ノズル面に当接することを特徴とする請求項11に記載のヘッドキャップ。
  13. 液滴吐出ヘッドの吐出特性を回復するための回復動作を行う液滴吐出ヘッドの回復機構であって、
    前記液滴吐出ヘッドの液滴吐出領域を凹部内に内包するように吐出面に当接するヘッドキャップと、
    前記ヘッドキャップを、前記吐出面に当接する当接位置と前記吐出面から鉛直方向に離隔した離隔位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる昇降機構と、
    前記ヘッドキャップを、前記液滴吐出ヘッドに対向する対向位置と前記対向位置から前記鉛直方向と交差する方向に離隔した退避位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる移動機構とを備えており、
    前記ヘッドキャップは、
    前記吐出面に当接して前記液体吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に前記凹部を画定する底板部を有するキャップと、
    前記キャップを支持するホルダと、
    前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、
    前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、
    前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えており、
    前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されていることを特徴とする液滴吐出ヘッドの回復機構。
  14. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    液体を吐出する液滴吐出領域が形成された吐出面を有し、前記搬送機構に搬送された記録媒体に画像を形成する液滴吐出ヘッドと、
    液滴吐出ヘッドの吐出特性を回復するための回復動作を行う回復機構であって、前記液滴吐出領域を凹部内に内包するように前記吐出面に当接するヘッドキャップ、前記ヘッドキャップを、前記吐出面に当接する当接位置と前記吐出面から鉛直方向に離隔した離隔位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる昇降機構、及び、前記ヘッドキャップを、前記液滴吐出ヘッドに対向する対向位置と前記対向位置から前記鉛直方向と交差する方向に離隔した退避位置との間で前記液滴吐出ヘッドに対して相対移動させる移動機構を有する回復機構とを備えており、
    前記ヘッドキャップは、
    前記吐出面に当接して前記液体吐出領域を包囲する環状突起、及び、前記環状突起の基端が接続されており、前記環状突起と共に前記凹部を画定する底板部を有するキャップと、
    前記キャップを支持するホルダと、
    前記底板部と前記ホルダとに挟まれつつ、前記環状突起と対向する領域を延在するように配置された一対の壁体と、
    前記一対の壁体に挟まれつつ延在し、前記凹部と外部とを連通させる溝と、
    前記一対の壁体同士を連結する連結部とを備えており、
    前記溝は、前記一対の壁体が接する前記底板部の第1面及び前記ホルダの第2面の少なくともいずれかに形成され、前記第1面及び前記第2面のいずれか一方と直交する方向に関して、前記一対の壁体及び前記連結部により包囲されていることを特徴とする液滴吐出プリンタ。
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