JP2010082544A - ガス吸着材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】水素の吸着量及び構造安定性をより高めることができる新規のガス吸着材料を提供する。
【解決手段】ガス吸着材料は、複数の錯体核金属(Zn)と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部(ベンゼン環)を有し錯体核金属を取り囲むようにこの錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸(安息香酸)と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、触媒金属としての貴金属(Pt)を無機担体(カーボン)に担持した第2材料と、を含んで構成されている。第1材料と第2材料との比率は、重量比で90:10である。このガス吸着材料は、第1材料と第2材料とのそれぞれの水素吸着量から理論計算された計算値よりも高い水素ガス吸着量を示し、第1材料と第2材料との相乗効果を示していることが明らかとなった。
【選択図】なし
【解決手段】ガス吸着材料は、複数の錯体核金属(Zn)と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部(ベンゼン環)を有し錯体核金属を取り囲むようにこの錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸(安息香酸)と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、触媒金属としての貴金属(Pt)を無機担体(カーボン)に担持した第2材料と、を含んで構成されている。第1材料と第2材料との比率は、重量比で90:10である。このガス吸着材料は、第1材料と第2材料とのそれぞれの水素吸着量から理論計算された計算値よりも高い水素ガス吸着量を示し、第1材料と第2材料との相乗効果を示していることが明らかとなった。
【選択図】なし
Description
本発明は、ガス吸着材料に関する。
従来、ガス吸着材料としては、遷移金属イオンと有機分子とを3次元的に集積させ、規則的なサイズ・配列のナノ細孔を有する多孔性金属錯体(Metal−Organic Frameworks:MOF)が報告されている(例えば、非特許文献1,2や特許文献1,2など)。この多孔性金属錯体は、3000m2/g以上の比表面積を有し、規則的に配置されたナノ空間(2nm以下など)を有する特徴があり、細孔内に水素を物理吸着することから、水素貯蔵材料として有望視されている。
J.Am.Chem.Soc.,2007,129,14176−14177
Science,2003,300,1127−1129
特表2005−506305号公報
特表2007−516221号公報
しかしながら、非特許文献1,2及び特許文献1,2のガス吸着材料では、水素を吸蔵することができるが、まだ十分でなく、更なる水素吸着量の増加が望まれていた。また、従来のガス吸着材料では、水蒸気の吸着により多孔性金属錯体の構造が変化するなど、構造の安定性に問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、水素の吸着量及び構造安定性をより高めることができるガス吸着材料を提供することを主目的とする。
上述した目的を達成するために鋭意研究したところ、本発明者らは、複数のモノカルボン酸が配位した複数の錯体核金属を備えた構造体が非結合性相互作用により複数集積した集積体により構成される第1材料と、触媒金属を無機担体に担持した第2材料と、を含むものとすると、水素の吸着量及び構造安定性をより高めることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のガス吸着材料は、
複数の錯体核金属と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し前記錯体核金属を取り囲むように該錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、
触媒金属を無機担体に担持した第2材料と、
を含むものである。
複数の錯体核金属と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し前記錯体核金属を取り囲むように該錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、
触媒金属を無機担体に担持した第2材料と、
を含むものである。
このガス吸着材料によれば、水素の吸着量及び構造安定性をより高めることができる。このような効果が得られる理由は明らかではないが、以下のように推測される。例えば、複数の構造体が集積した集積体により構成される第1材料では、複数の構造体が移動することにより空間が生じたり、ガス吸着に適した形状の空間を元来有するなどし、この空間にガスを吸着する。この集積構造は、より堅固であり、例えば水などを吸着した場合でも構造の崩壊が抑制される。一方、触媒金属(例えば貴金属など)を無機担体に担持した第2材料が、水素を化学吸着させる作用を有している。このガス吸着材では、構造体の移動による吸着を主とする第1材料と化学吸着を主とする第2材料との相乗効果により水素の吸着量がより高められるものと推察される。
本発明のガス吸着材料は、複数の錯体核金属と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し前記錯体核金属を取り囲むように該錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、触媒金属を無機担体に担持した第2材料と、を含んでいる。本発明の第1材料は、複数の構造体が集積した集積体により構成されている。この構造体は、複数の錯体核金属と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し錯体核金属を取り囲むように錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸と、を備えている。ここで、「非結合性相互作用」とは、π−πスタッキング、CH−π相互作用や水素結合等の、個々の結合エネルギーが10kcal/mol以下の弱い結合又は分子間相互作用をいう。例えば、この第1材料は、四配位の酸素(μ4−O)により四面体状に結合した4つの錯体核金属Mと、相互作用部としての官能基R1を有する6つのモノカルボン酸と、を備える次式(1)で表されるモノマーを構造体とし、集積体は、官能基R1によって3次元構造となるようモノマーを集積して構成されているものとしてもよい。官能基R1は、モノカルボン酸の置換基である。このモノマーは、隣接するモノマーの置換基R1間に生じる非結合性相互作用によって3次元的に集積化することで、第1材料を構成する。このように構成された第1材料は、吸着対象である所定のガス種(吸着ガスとも称する)に対して相互作用部により複数のモノマー間に空間を設けるようこの複数のモノマーが移動して吸着ガスを吸脱着する(後述図2参照)。若しくは、元来有するガス吸着に適した形状の空間に吸着ガスを吸脱着する。ここでは、説明の便宜のため、この複数のモノマーの移動を構造相転移と称するものとする。この構造相転移は、モノマー間の非結合性相互作用の柔軟性に起因して起こり、吸着ガスが接近することにより、より安定な吸着ガスを取り込んだ構造へ変化する場合に起こる。非結合性相互作用は、構造相転移を起こしやすいという観点から、π−πスタッキング、CH−π相互作用及び水素結合のうち少なくとも1以上であることが好ましい。
本発明の第1材料は、モノマーと有機分子とからなる集積体を加熱処理して有機分子を除去することにより得られたものであることが好ましい。この理由は、有機分子を一度取り込んだ後、除去することにより、第1材料の結晶内に多数の気孔や亀裂などが形成され、吸着ガスが取り込まれやすくなるためであると推察される。形成される気孔は、閉気孔、又は入口径が吸着するガス分子よりも小さい気孔であることが好ましい。こうすれば、吸着ガス以外を吸着しにくくなると考えられる。この除去される有機分子は、アセトニトリル、アセトン、メタノール、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミドであることが好ましい。このうち、揮発性が高く除去しやすく、取り扱いが容易なことから、アセトンとするのが好ましい。有機分子を除去する加熱処理は、真空条件下によって行われることが好ましい。この第1材料は、有機分子を除去する処理(活性化処理)を行った場合は、構造を変化させて安定構造に相転移し、目的以外のガスを吸着しにくい特性を示す。一方、吸着ガスが接近した場合は、構造を変化させて(構造相転移して)この吸着ガスをその構造内に取り込む。よって、本発明の第1材料は、活性化処理を行っても目的以外のガスを吸着しにくく、また構造相転移によって構造の歪みを緩和し、安定化しているため、構造が崩壊しにくい。この第1材料は、水素、メタン、アセチレン、二酸化炭素及びネオンのうちいずれかのガスを吸着するものとすることができるが、このうち水素を吸着するものが好ましい。
構造体に含まれる錯体核金属は、所望の第1材料が得られやすいという観点から、Zn、Cu、Mg、Al、Mn、Fe、Co及びNiのうちいずれかであることが好ましく、このうちZnやCuなどがより好ましい。また、構造体に含まれる相互作用部は、非結合性相互作用を作用させるという観点から、モノカルボン酸に結合した官能基である、芳香環、アルキル基、水酸基、アミノ酸、ニトリル基、ハロゲン基のうちいずれかであることが好ましく、このうち芳香環であることがより好ましい。また官能基の構成は、官能基1つのみが含まれていてもよく、同一又は異種の官能基が複数含まれていてもよい。また、芳香環に関しては、単環であってもよく、多環であってもよく、それぞれが複素環であってもよい。さらに、オルト位、メタ位、パラ位等の置換位置が上述したような置換基によって置換されていてもよく、その置換位置が1箇所であっても複数個所であってもよい。
図1は、第1材料を構成するモノマー20の一例を示す説明図であり、図2は、モノマー20により構成された集積体10の水素吸着機構の説明図である。ここでは、図1に示すように、集積体10を構成するモノマー20は、錯体核金属22がZnであり、モノカルボン酸24が有する相互作用部25がベンゼン環により構成されている。モノカルボン酸24は、モノカルボン酸24が有するカルボキシル基(−COO)と錯体核金属22とによる配位結合を介して2つの錯体核金属22と結合され、図1に示すような単分子のモノマーを形成する。この集積体10の吸着機構は、定かではないが、図2(a)〜(d)に示すように構造を変化させながら吸着するものと推測される。集積体10は、図2(a)に示すように、複数のモノマー20が各々の相互作用部25により非結合性相互作用により集積した構造を有している。そして、吸着ガス(ここでは水素)が存在すると、吸着ガスの分子サイズより大きく開口させて吸着ガスを取り込んだ構造へ相転移する(図2(b))。更に吸着ガスの圧力が高くなると、より大きな構造相転移が起き、より多くの吸着ガスを取り込む(図2(c),(d))。集積体10では、これらの構造相転移が可逆的に行われることにより吸着ガスの吸脱着が行われるものと考えられる。
本発明のガス吸着材料において、第2材料の触媒金属としては、水素を吸着するものが好ましく、例えば、貴金属や遷移金属などが挙げられ、このうち貴金属が好ましい。貴金属としては、金、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウムなどが挙げられ、このうち白金がより好ましい。遷移金属としては、鉄、コバルト、ニッケル、クロム、モリブデンなどが挙げられ、このうちニッケルやコバルトなどが好ましい。遷移金属は、金属の状態で無機担体に担持されているものとしてもよいし、酸化物の状態で無機担体に担持されているものとしてもよい。本発明のガス吸着材料において、第2材料の無機担体としては、例えば、炭素材料、シリカ、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられ、このうち炭素材料が好ましい。この炭素材料としては、例えば、カーボンブラック、活性炭、活性炭素繊維、カーボンナノチューブ、フラーレンなどが挙げられるが、このうちカーボンブラックがより好ましい。この無機担体の比表面積は、比較的高いことが好ましいが、50m2/g以上1500m2/g以下であることが好ましく、200m2/g以上1000m2/g以下であることがより好ましい。比表面積が50m2/g以上であれば、触媒金属をより高分散とすることが可能であり好ましく、1500m2/g以下であれば、第1材料との水素の受け渡しがより適切となり好ましい。また、触媒金属の担持量は、無機担体の重量に対して、2重量%以上30重量%以下の範囲が好ましく、5重量%以上20重量%以下がより好ましい。触媒金属の担持量が2重量%以上であれば、より水素を触媒金属が吸着しやすいため好ましく、30重量%以下では資源として貴重な触媒金属(例えば貴金属)の使用量を抑えることができる。本発明のガス吸着材料において、第2材料は、全体に対する重量割合が5重量%以上30重量%以下で含まれていることが好ましく、20重量%以下で含まれていることがより好ましく、10重量%以下で含まれていることが更に好ましい。この第2材料の重量割合が5重量%以上30重量%以下であれば、第1材料と第2材料との水素吸着の相乗効果がより効果的に発揮することができる。また、第2材料の割合が30重量%以下であれば、触媒金属の使用量を抑制することができ好ましい。
次に、本発明のガス吸着材料の製造方法について説明する。本発明のガス吸着材料の製造方法は、(1)第1材料を作製する第1材料作製工程と、(2)第2材料を作製する第2材料作製工程と、(3)第1材料と第2材料とを混合しガス吸着材料を作製する混合工程と、を含むものとしてもよい。以下、各工程の順に説明する。
(1)第1材料作製工程
第1材料は、例えば以下のように作製することができる。まず、錯体核金属と、相互作用部を有し錯体核金属に配位するモノカルボン酸と、を有機溶媒へ溶解させ、加熱する。このとき、錯体核金属とモノカルボン酸との塩を有機溶媒へ溶解させるものとしてもよい。加熱温度は、有機溶媒の種類にもよるが沸点以下の範囲、例えば40℃〜70℃とすることができる。次に、この加熱により析出した生成物を濾別し、得られた生成物に含まれる有機溶媒を除去する。この有機溶媒の除去は、例えば100℃〜150℃で加熱することにより行うことができる。このとき、減圧下で加熱することが好ましい。このようにして、第1材料を得ることができる。
第1材料は、例えば以下のように作製することができる。まず、錯体核金属と、相互作用部を有し錯体核金属に配位するモノカルボン酸と、を有機溶媒へ溶解させ、加熱する。このとき、錯体核金属とモノカルボン酸との塩を有機溶媒へ溶解させるものとしてもよい。加熱温度は、有機溶媒の種類にもよるが沸点以下の範囲、例えば40℃〜70℃とすることができる。次に、この加熱により析出した生成物を濾別し、得られた生成物に含まれる有機溶媒を除去する。この有機溶媒の除去は、例えば100℃〜150℃で加熱することにより行うことができる。このとき、減圧下で加熱することが好ましい。このようにして、第1材料を得ることができる。
(2)第2材料作製工程
第2材料は、例えば以下のように作製することができる。まず、無機担体と触媒金属を溶解した溶液とを混合し、無機担体上へ触媒金属を担持させる。触媒金属としては、上述したように、遷移金属や貴金属などが挙げられ、このうち貴金属が好ましい。貴金属としては、例えば、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウムなどが挙げられ、このうち白金がより好ましい。無機担体としては、例えば、炭素材料、シリカ、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられ、このうち炭素材料が好ましい。ここでは、触媒金属としてこの担持量は、例えば、担体の重量に対して2重量%〜30重量%の範囲が好ましく、5重量%以上20重量%以下がより好ましい。担持方法は、沈殿法や含浸法、イオン交換法などにより行うことができる。溶媒は、水や有機溶媒を用いることができる。触媒金属を無機担体へ担持させたあと適宜乾燥し、第2材料を得ることができる。
第2材料は、例えば以下のように作製することができる。まず、無機担体と触媒金属を溶解した溶液とを混合し、無機担体上へ触媒金属を担持させる。触媒金属としては、上述したように、遷移金属や貴金属などが挙げられ、このうち貴金属が好ましい。貴金属としては、例えば、白金、ロジウム、パラジウム、ルテニウムなどが挙げられ、このうち白金がより好ましい。無機担体としては、例えば、炭素材料、シリカ、アルミナ、ゼオライトなどが挙げられ、このうち炭素材料が好ましい。ここでは、触媒金属としてこの担持量は、例えば、担体の重量に対して2重量%〜30重量%の範囲が好ましく、5重量%以上20重量%以下がより好ましい。担持方法は、沈殿法や含浸法、イオン交換法などにより行うことができる。溶媒は、水や有機溶媒を用いることができる。触媒金属を無機担体へ担持させたあと適宜乾燥し、第2材料を得ることができる。
(3)混合工程
次に、第1材料と第2材料とを混合してガス吸着材料を作製する。第1材料と第2材料との混合比は、重量で95:5から、70:30までの範囲が好ましく、90:10から80:20までの範囲がより好ましい。第1材料と第2材料との混合は、両者の構造が破壊されない程度の混合を行うことが好ましく、例えば、ミキサー、シェーカー、混練器、ボールミル、乳鉢などを用いて行うことができる。このように、相互作用部により複数のモノマー間に空間を設けるよう複数のモノマーが移動して吸着ガスを吸着する第1材料と、吸着ガスを触媒金属により化学吸着する第2材料とが混合されたガス吸着材料を作製することができる。
次に、第1材料と第2材料とを混合してガス吸着材料を作製する。第1材料と第2材料との混合比は、重量で95:5から、70:30までの範囲が好ましく、90:10から80:20までの範囲がより好ましい。第1材料と第2材料との混合は、両者の構造が破壊されない程度の混合を行うことが好ましく、例えば、ミキサー、シェーカー、混練器、ボールミル、乳鉢などを用いて行うことができる。このように、相互作用部により複数のモノマー間に空間を設けるよう複数のモノマーが移動して吸着ガスを吸着する第1材料と、吸着ガスを触媒金属により化学吸着する第2材料とが混合されたガス吸着材料を作製することができる。
以上詳述した本実施形態のガス吸着材料によれば、水素の吸着量及び構造安定性をより高めることができる。このような効果が得られる理由は明らかではないが、以下のように推測される。例えば、複数の構造体が集積した集積体により構成される第1材料では、複数の構造体が移動することにより空間が生じたり、ガス吸着に適した形状の空間を元来有するなどし、この空間にガスを吸着する。この集積構造は、より堅固であり、例えば水などを吸着した場合でも構造の崩壊が抑制される。一方、触媒金属を無機担体に担持した第2材料が、水素を化学吸着させる作用を有している。このガス吸着材では、構造体の移動による吸着を主とする第1材料と化学吸着を主とする第2材料との相乗効果により水素の吸着量がより高められるものと推察される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、第1材料は、式(1)で示すモノマーの集積体として説明したが、複数の錯体核金属と非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し錯体核金属を取り囲むようにこの錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸とを備えた構造体を、相互作用部により集積した集積体として構成されるものであれば、特に限定されない。例えば、図3に示すように、第1材料は、2つの錯体核金属Mと、相互作用部としての官能基R2を有し平面状に錯体核金属と配位する4つのモノカルボン酸と、他の構造体と接続する結合基R3と、を備える次式(2)で表される構成単位により構成された1次元骨格を構造体とし、集積体は官能基R2によって3次元構造となるよう1次元骨格を集積して構成されているものとしてもよい。式(2)において、R2は相互作用部としての官能基であり、R3は他の構造体と接続する結合基であり、Mは錯体核金属である。このとき、結合基R3は、炭素鎖及び/又は環状化合物である。この環状化合物としては、炭素鎖(例えば炭素数1〜6までなど))、芳香環のうちのいずれか1つ以上であってもよい。このうち、結合基R3は、芳香環が好ましく、含窒素六員複素環式化合物がより好ましい。図3は、構成単位21により構成された集積体10Bの説明図である。この集積体10Bは、複数の構成単位21が連続した1次元骨格12が、相互作用部25により集積した構造を有している。ここでは、構成単位21は、錯体核金属22BがCuであり、相互作用部25がベンゼン環であり、結合基R3が含窒素六員複素環式化合物(ピラジン)により構成されているもの([Cu2(C6H5COO)4NC4H4N]n:nは正の整数)とする。なお、集積体10Bにおいて、結合基R3を含窒素六員複素環式化合物としたが、結合基R3を二重結合のない含窒素環式化合物(ピペラジン)としてもよいし、結合基R3を含窒素環式化合物以外のものとしてもよいし、結合基R3がないものとしても構わない。この集積体10Bにおいても、ガス吸着量を高めることができる。なお、官能基R2は、上述した官能基R1と同じものとしてもよいし、異なるものとしてもよい。
以下には、ガス吸着材料を具体的に製造した例を実験例として説明する。
[実験例1]
市販の安息香酸亜鉛(Zn(C6H5COO)2)(関東化学製)の1.0gを、無酸硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥したアセトン70mLに溶解させたあと、この溶液を50℃で30分加熱したところ、白色の析出物が沈殿した。この白色の析出物を吸引濾過により濾別し、濾別した生成物を常温により真空乾燥した。この生成物の収量は、0.71gであった。得られた生成物に対して化学分析、赤外吸収スペクトル、X線回折などの測定を行ったところ、図1に示したアセトンを含有したZn錯体[Zn4O(C6H5COO)6]であることが確認された。次に、得られたアセトンを含有する生成物を150℃、4時間真空下で加熱処理することによりアセトンを除去し、実験例1の第1材料(以下、Zn錯体、Zbzとも称する)を得た。なお、このアセトンの除去後のZbzの重量は、5.6重量%の減少があり、その収量は、0.67gであった。この重量減少は、モノマーZbzあたり1分子のアセトンが失われた値(5.5重量%)と略一致した。次に、触媒金属の貴金属としての白金を20重量%担持し、無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20-III)を用意した。なお、説明の便宜のため、白金を担持したカーボン触媒を「Pt/C」と称する。第1材料(Zbz)と第2材料(Pt/C)とが重量割合で9:1となるように乳鉢を用いて60分間、物理混合し、実験例1のガス吸着材料を得た。実験例1の第1材料、第2材料などの物性値を表1に示す。なお、表1には、後述する実験例2〜6の各数値も示した。
市販の安息香酸亜鉛(Zn(C6H5COO)2)(関東化学製)の1.0gを、無酸硫酸マグネシウム(MgSO4)で乾燥したアセトン70mLに溶解させたあと、この溶液を50℃で30分加熱したところ、白色の析出物が沈殿した。この白色の析出物を吸引濾過により濾別し、濾別した生成物を常温により真空乾燥した。この生成物の収量は、0.71gであった。得られた生成物に対して化学分析、赤外吸収スペクトル、X線回折などの測定を行ったところ、図1に示したアセトンを含有したZn錯体[Zn4O(C6H5COO)6]であることが確認された。次に、得られたアセトンを含有する生成物を150℃、4時間真空下で加熱処理することによりアセトンを除去し、実験例1の第1材料(以下、Zn錯体、Zbzとも称する)を得た。なお、このアセトンの除去後のZbzの重量は、5.6重量%の減少があり、その収量は、0.67gであった。この重量減少は、モノマーZbzあたり1分子のアセトンが失われた値(5.5重量%)と略一致した。次に、触媒金属の貴金属としての白金を20重量%担持し、無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20-III)を用意した。なお、説明の便宜のため、白金を担持したカーボン触媒を「Pt/C」と称する。第1材料(Zbz)と第2材料(Pt/C)とが重量割合で9:1となるように乳鉢を用いて60分間、物理混合し、実験例1のガス吸着材料を得た。実験例1の第1材料、第2材料などの物性値を表1に示す。なお、表1には、後述する実験例2〜6の各数値も示した。
[実験例2,3]
無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例2のガス吸着材料を作製した。また、無機担体を活性炭とした第2材料(Strem Chemical製78−1600)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例3のガス吸着材料を作製した。
無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例2のガス吸着材料を作製した。また、無機担体を活性炭とした第2材料(Strem Chemical製78−1600)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例3のガス吸着材料を作製した。
[実験例4]
第1材料として、図3に示したCu錯体を用いたものを実験例4とした。このCu錯体は、Cryst.Eng.Comm.2005,7,476-4799に準じて作製した。具体的には、市販の酢酸銅一水和物(Cu(C6H5COO)2)・H2O(関東化学製)の1.6gとピラジン(関東化学製)の0.32gとを、水とアセトニトリルとの混合溶媒(水45mL、アセトニトリル30mL)に溶解させ、この溶液を、2〜3週間放置した。すると、青緑色柱状結晶が析出したので、この結晶を吸引濾過により取り出した。取り出した生成物を常温により真空乾燥した。得られた生成物に対して化学分析、赤外吸収スペクトル、X線回折などの測定を行ったところ、図3に示したCu錯体([Cu2(C6H5COO)4NC4H4N]n:nは正の整数)であることが確認された。以上より実験例1の第1材料(以下、Cu錯体とも称する)を得た。次に、触媒金属の貴金属としての白金を20重量%担持し、無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20-III)を用意した。第1材料(Cu錯体)と第2材料(Pt/C)とが重量割合で9:1となるように乳鉢を用いて60分間、物理混合し、実験例4のガス吸着材料を得た。
第1材料として、図3に示したCu錯体を用いたものを実験例4とした。このCu錯体は、Cryst.Eng.Comm.2005,7,476-4799に準じて作製した。具体的には、市販の酢酸銅一水和物(Cu(C6H5COO)2)・H2O(関東化学製)の1.6gとピラジン(関東化学製)の0.32gとを、水とアセトニトリルとの混合溶媒(水45mL、アセトニトリル30mL)に溶解させ、この溶液を、2〜3週間放置した。すると、青緑色柱状結晶が析出したので、この結晶を吸引濾過により取り出した。取り出した生成物を常温により真空乾燥した。得られた生成物に対して化学分析、赤外吸収スペクトル、X線回折などの測定を行ったところ、図3に示したCu錯体([Cu2(C6H5COO)4NC4H4N]n:nは正の整数)であることが確認された。以上より実験例1の第1材料(以下、Cu錯体とも称する)を得た。次に、触媒金属の貴金属としての白金を20重量%担持し、無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20-III)を用意した。第1材料(Cu錯体)と第2材料(Pt/C)とが重量割合で9:1となるように乳鉢を用いて60分間、物理混合し、実験例4のガス吸着材料を得た。
[実験例5,6]
無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例5のガス吸着材料を作製した。また、無機担体を活性炭とした第2材料(Strem Chemical製78−1600)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例6のガス吸着材料を作製した。
無機担体をカーボンブラックとした第2材料(石福金属(株)製IFPC20)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例5のガス吸着材料を作製した。また、無機担体を活性炭とした第2材料(Strem Chemical製78−1600)を用いた以外は実験例1と同様の工程を経て実験例6のガス吸着材料を作製した。
(比表面積測定、担体粒径測定、貴金属粒径測定)
実験例1〜3の第2材料の無機担体の比表面積測定を行った。比表面積測定は、比表面積/細孔分布測定装置ASAP2020(マイクロメリティクス製)を用いて、77K、窒素ガスによるBET法により行った。無機担体の粒径は、走査型電子顕微鏡(日本電子製JSM−5410)を用いた外観観察により測定した。また、担持した貴金属の粒径は、X線回折装置(理学電機製RAD−1B)により測定したX線回折パターンに対してシェラーの式を適用することにより算出した。
実験例1〜3の第2材料の無機担体の比表面積測定を行った。比表面積測定は、比表面積/細孔分布測定装置ASAP2020(マイクロメリティクス製)を用いて、77K、窒素ガスによるBET法により行った。無機担体の粒径は、走査型電子顕微鏡(日本電子製JSM−5410)を用いた外観観察により測定した。また、担持した貴金属の粒径は、X線回折装置(理学電機製RAD−1B)により測定したX線回折パターンに対してシェラーの式を適用することにより算出した。
(ガス吸着等温線測定)
実験例1のガス吸着材料に用いた第1材料について、比表面積/細孔分布測定装置ASAP2020(マイクロメリティクス製)を用いて、77Kにおいて、水素、酸素、窒素のガス吸着等温線測定を行った。水素及び窒素は0.1MPaまで、酸素は、0.02MPaまで測定した。第1材料であるZn錯体のガス吸着等温線測定結果を図4に示す。この結果より、第1材料は、酸素や窒素は吸着しにくく、水素を選択的に吸着することがわかった。なお、吸着等温線は、吸脱着測定結果を示すときには、吸着側を塗り潰したシンボルを用い、脱着側を白抜きのシンボルを用いて図示した。次に、実験例1〜6について、高温である303Kでの水素ガスの吸着等温線測定を行った。
実験例1のガス吸着材料に用いた第1材料について、比表面積/細孔分布測定装置ASAP2020(マイクロメリティクス製)を用いて、77Kにおいて、水素、酸素、窒素のガス吸着等温線測定を行った。水素及び窒素は0.1MPaまで、酸素は、0.02MPaまで測定した。第1材料であるZn錯体のガス吸着等温線測定結果を図4に示す。この結果より、第1材料は、酸素や窒素は吸着しにくく、水素を選択的に吸着することがわかった。なお、吸着等温線は、吸脱着測定結果を示すときには、吸着側を塗り潰したシンボルを用い、脱着側を白抜きのシンボルを用いて図示した。次に、実験例1〜6について、高温である303Kでの水素ガスの吸着等温線測定を行った。
まず、実験例1のガス吸着材料を用い、比較的高圧範囲である6MPaまで、カーン電気天秤(カーン社製)を用いた高圧ガス吸着量測定装置を利用して、水素ガスの吸着等温線を測定した。図5は、実験例1の303K、6MPaまでの水素ガスの吸着等温線である。なお、以下の測定結果には、参考として第1材料のみを用いた水素吸着、第2材料のみを用いた水素吸着及び実験例1と同じ組成における理論計算により求めた吸着量計算結果を示した。ここで、6MPaでの実験例の吸着量を6MPaでの理論計算値で除算した値を吸着増進率と定義すると、実験例1では、理論値の2.3倍も高い値を示した。即ち、第1材料と第2材料とを単に混合して得られる吸着量を超える吸着量を示していることから、第1材料と第2材料との水素吸着の相乗効果が表れているものと推察された。この実験例1の相乗効果は、水素ガスの圧力が3MPa以上で顕著であった。水素吸着の相乗効果が生じる原因は、例えば、第2材料の貴金属(白金)に化学吸着した水素原子が無機担体(ケッチェンブラック)上を移動し(スピルオーバー現象)この水素原子が第1材料に吸収されやすく、このため吸着量が増加したものと考えられた。なお、実験例1のガス吸着材料は、室内に放置し吸湿させても粉末X線回折の測定結果に変化はなく、水分に対して堅固な構造を有していることがわかった。また、実験例1の第1材料単味では水素ガスの選択性が高いが、第1材料と第2材料とを混合した実験例1のガス吸着材料においても、酸素や窒素は吸着しにくく、水素ガスの選択性が低下することはなかった。また、実験例1では、吸着した水素ガスのほとんどを2MPa程度で放出するため、例えば水素ボンベなどで使用する際に、より多くの水素ガスを利用することができることがわかった。
次に、実験例1〜3について、比較的低圧範囲である800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線を測定した。この圧力範囲では、第2材料である、白金担持カーボンの水素吸着量を主として検討可能であると考えられる。図6は、実験例1の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線であり、図7は、実験例2の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線であり、図8は、実験例3の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線である。これらの結果より、実験例1の第2材料のカーボンブラックを用いたときに、第1材料と第2材料との相乗効果が比較的に低圧範囲から現れることがわかった。なお、実験例1〜3において、この低圧範囲では、吸着増進率が値1程度であるものもあるが、高圧範囲に至るとより大きな値を示し、第1材料と第2材料との相乗効果を示した。
次に、実験例4のガス吸着材料を用い、高圧範囲である6MPaまで水素ガスの吸着等温線を測定した。図9は、実験例4の303K、6MPaまでの水素ガスの吸着等温線である。実験例4では、理論値の2.7倍も高い吸着増進率を示した。即ち、第1材料と第2材料とを単に混合して得られる吸着量を超える吸着量を示していることから、第1材料と第2材料との水素吸着の相乗効果が表れているものと推察された。この実験例4の相乗効果は、水素ガスの圧力が比較的低圧範囲である0.5MPa程度から現れていた。水素吸着の相乗効果が生じる原因は、実験例1と同様の吸着機構が考えられる。
次に、実験例4〜6について、低圧範囲である800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線を測定した。この圧力範囲では、第2材料である、白金担持カーボンの水素吸着量を主として検討可能であると考えられる。図10は、実験例4の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線であり、図11は、実験例5の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線であり、図12は、実験例6の303K、800mmHgまでの水素ガスの吸着等温線である。これらの結果より、実験例4の第2材料のカーボンブラックを用いたときに、第1材料と第2材料との相乗効果が比較的大きいことがわかった。これらの測定結果により、このガス吸着材料では、第1材料と第2材料との相乗効果により、貴金属の使用量をより抑制しつつ、より高い水素ガス吸着特性、構造安定性を示すことが明らかとなった。
本発明は、ガスの吸着材料の技術分野に利用可能である。
Claims (7)
- 複数の錯体核金属と、非結合性相互作用により他の構造体と集積する相互作用部を有し前記錯体核金属を取り囲むように該錯体核金属に配位する複数のモノカルボン酸と、を備えた構造体が複数集積した集積体により構成される第1材料と、
触媒金属を無機担体に担持した第2材料と、
を含むガス吸着材料。 - 前記第1材料は、前記相互作用部が、前記モノカルボン酸に結合した官能基である、芳香環、アルキル基、水酸基、アミノ酸、ニトリル基、ハロゲン基のうちいずれかである、請求項1に記載のガス吸着材料。
- 前記第1材料は、前記金属核がZn、Cu、Mg、Al、Mn、Fe、Co及びNiのうちいずれか1以上を含んでいる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス吸着材料。
- 前記第2材料は、前記触媒金属が白金であり前記無機担体が炭素材料である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス吸着材料。
- 前記第2材料は、全体に対する重量割合が30重量%以下で含まれている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス吸着材料。
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JP2008254290A JP2010082544A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | ガス吸着材料 |
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CN104744496A (zh) * | 2014-08-31 | 2015-07-01 | 广东工业大学 | 一种双核配位聚合物及其制备方法 |
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2008
- 2008-09-30 JP JP2008254290A patent/JP2010082544A/ja active Pending
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CN104744496B (zh) * | 2014-08-31 | 2018-05-08 | 广东工业大学 | 一种双核配位聚合物及其制备方法 |
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