JP2010082237A - 電気掃除機用吸込み具を及びこれを備えた電気掃除機用吸込み口体 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば脚付き家具の脚等の下端に付着した塵を簡単な操作で吸引して取除くのに好適な電気掃除機用吸込み具を提供する。
【解決手段】吸込み具5は、合流空間を有する合流部11と、接続管15と、一対の吸引アーム16とを具備している。接続管15は合流部11内に負圧を波及させるものであって、この接続管15を合流部11から後向きに突設する。一対の吸引アーム16を、相互間に脚付き家具の脚等の掃除対象物を受入れ可能でかつ合流部11に近づく程狭くなるスペースSを形成して、合流部11から前方に二股状に突出させて配設する。これら吸引アーム16の互いの対向面下部に合流部11内に連通する吸口を設けたことを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】吸込み具5は、合流空間を有する合流部11と、接続管15と、一対の吸引アーム16とを具備している。接続管15は合流部11内に負圧を波及させるものであって、この接続管15を合流部11から後向きに突設する。一対の吸引アーム16を、相互間に脚付き家具の脚等の掃除対象物を受入れ可能でかつ合流部11に近づく程狭くなるスペースSを形成して、合流部11から前方に二股状に突出させて配設する。これら吸引アーム16の互いの対向面下部に合流部11内に連通する吸口を設けたことを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば脚付き家具の脚の下端周り等を掃除するのに好適な電気掃除機用吸込み具及びこれを備えた電気掃除機用吸込み口体関する。
従来、床用吸込み口体を、この口体の中央部で回動可能に接続された一対の可動吸込み部で形成するとともに、これら可動吸込み具を左右方向に並んだ状態にばねで付勢し、広い場所を掃除する形態の他に、可動吸込み部を可動させて部屋の隅等を掃除するのに適した形態を採り得るようにした床用吸込み口体が知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特許文献1の床用吸込み口体の一対の可動吸込み部はばねで下向きに付勢されている。この特許文献1の床用吸込み口体は、壁の隅に一対の可動吸込み部を押付けて互いの上面が近づくように回動させて、一方の可動吸込み部を床面に沿わせるとともに他方の可動吸込み部を壁面に沿わせることにより、壁の隅の掃除に適した形態で使用できる。
特許文献2の床用吸込み口体の一対の可動吸込み部はばねで前向きに付勢されている。この特許文献2の床用吸込み口体が前側に押し動かされて、少なくとも一方の可動吸込み部が前方の障害物に当たった場合に、この障害物を避けるように可動吸込み部は後方に回動される。したがって、家具と壁等の間の狭い場所に挿入するのに適した形態で使用でき、又は、壁の隅に一方の可動吸込み具を沿わせるのに適した形態で使用できる。
実願平1-8744号(実公平2-102154号)のマイクロフィルム
特開2000-79080号公報
テーブルや椅子等の脚付き家具の中には、3本ないし5本の柱状の脚を備えるものがあり、これらの脚の下端に綿状の塵等が床面との間で挟まれるように付着することが知られている。
特許文献1,2に記載された電気掃除機用吸込み口体は、その前側から積極的に吸塵ができないことに加えて、吸込み口体の幅(左右方向の長さ)は家具の脚の断面の大きさに対して遥かに大きい。そのため、特許文献1,2に記載された電気掃除機用吸込み口体を用いて、家具の脚の下端に付着した綿状の塵等を吸引して取除くには、家具の脚に対して様々な方向(角度)から脚の下端部に吸込み口体の前端を押し当てる操作を何度もする必要がある。したがって、作業性が悪く、その改善が望まれている。
なお、可動吸込み部を有することなく床の広い面積を掃除するのに適していて前側からも積極的な吸塵ができる一般的な吸込み口体においても、家具の脚の下端周りを掃除する場合、様々な方向から脚の下端部に吸込み口体の前端を押し当てる操作を何度もする必要があり、事情は同じである。
本発明の目的は、例えば脚付き家具の脚等の下端に付着した塵を簡単な操作で吸引して取除くのに好適な電気掃除機用吸込み具及びこの吸込み具を備えた電気掃除機用吸込み口体を提供することにある。
本発明の吸込み具は、合流空間を有する合流部と、接続管と、一対の吸引アームとを具備し、合流部内に負圧を波及させる接続管を合流部から後向きに突設し、一対の吸引アームを、相互間に脚付き家具の脚等の掃除対象物を受入れ可能でかつ合流部に近づく程狭くなるスペースを形成して、合流部から前方に二股状に突設し、これら吸引アームの互いの対向面下部に合流部内に連通する吸口を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、例えば脚付き家具の脚等の下端に付着した塵を簡単な操作で吸引して取除くのに好適な電気掃除機用吸込み具及びこの吸込み具を備えた電気掃除機用吸込み口体を提供できる。
図1〜図6を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図3中符号1は電気掃除機を示しており、この電気掃除機1は、図示しない電動送風機が内蔵された掃除機本体2と、吸塵風路体3と、吸込み口体4を備えている。吸塵風路体3は、掃除機本体2の吸塵口に接続された吸塵ホース(図示しない)、及びこのホースの手元操作部に着脱可能に接続された延長管(図示しない)を備えており、吸込み口体4は延長管の先端部又は手元操作部に着脱可能に接続されている。
吸込み口体4は、吸込み具5と、吸込みヘッド6と、ロック手段7と、を具備している。
図1及び図2に示すように吸込み具5は、合流部11と、接続管15と、一対の吸引アーム16と、検出手段例えば紐23と、付勢部材例えば一対の板ばね25を具備している。
合流部11は、例えば、上ケース部材12と下ケース部材13を連結して中空に形成されている。この合流部11の前壁はその長手方向中央部が最も後方に向けて凹むように湾曲している。図2に示すように下ケース部材13の後壁には管支え部13aが一体に突設されている。
合流部11の左右両側壁の夫々には図示しないアーム接続口が開口されている。合流部11内には図5に示す隔壁12b,13bが一体に設けられている。これらの隔壁12b,13bは合流部11内を、アーム接続口が臨んだ内部空間(合流空間)11aと、この内部空間11aとは独立したロック室11bとに区画している。ロック室11bは合流部11の内部前部でかつ上部に位置して形成されている。合流部11の前壁上部中央位置に、被ロック部として例えばロック孔14(図1及び図5参照)が、ロック室11bに臨んで開口されている。
接続管15は、合流部11の後壁中央部に取付けられていて、この合流部11から後向きに突出されている。この接続管15の後端部は前記延長管の先端部又は手元操作部に着脱可能に嵌合される。したがって、電気掃除機の使用時に、電動送風機の運転により発生する負圧が前記吸塵風路体3を通って合流部11の内部空間11aに波及されるようになっている。なお、接続管15は合流部11への取付け部を支点に起倒可能であり、その起倒動作に伴い接続管15の前部が管支え部13aに対してその上方から接離可能である。管支え部13aで下側から支持された状態の接続管15は、図1に示すように斜め上後方に向けて突出するように位置決めされる。
図1及び図2に示すように一対の吸引アーム16は、アーム部17と、撓み部18と、合流部側端部をなす嵌合端部19と、吸口20とからなる。
アーム部17は、パイプ状でかつ好ましい例として平面視円弧状をなしているとともに、その一端、つまり吸引アーム16の先端は閉じられている。撓み部18は、アーム部17の他端に一体に連続して設けられていて、例えば短い蛇腹管部で形成されている。嵌合端部19は撓み部18に一体に連続して設けられていて周方向に連続する環状の溝を有している。吸口20はアーム部17に開口されている。具体的には、後述のように相対向して配設される一対のアーム部17の対向面下部に開口されている(図2参照)。これらの吸口20はアーム部17と同方向に沿って延びている。
なお、吸口20は、アーム部17が延びる方向に間隔的に複数設けることも可能である。又、第1実施形態では、図4に示すように吸口20は、断面円形のアーム部17の下端には達していないが、この下端に達するような大きさの吸口であってもよい。
一対の吸引アーム16はその嵌合端部19を上ケース部材12と下ケース部材13とに挟まれて合流部11の両側壁に取付けられている。この場合、嵌合端部19の嵌合溝は、合流部11のアーム接続口の縁部11c(図2参照)に嵌合されている。この取付けにより、図1に示すように一対の吸引アーム16は、合流部11から前方に二股状に突設されている。これとともに、一対の吸引アーム16は、相互間に合流部11に近づくほど狭くなるスペースSを形成して、合流部11を中心に左右対称に配設されている。スペースSは掃除対象物例えばテーブルや椅子などの脚付き家具の脚L(図6(A)(B)参照)を受け入れ可能な大きさとなっている。したがって、合流部11に取付けられた両方の吸引アーム16の吸口20は、互いに対向しているとともに、これら吸口20と合流部11の内部空間11aとは連通されている。
紐23は、図1に示すように一対の吸引アーム16の先端部にわたって設けられている。紐23は、布、皮、紙等から形成することができる他、繊維又は針金等により形成することも可能である。
板ばね25は、合流部11内部の図示しないばね固定部(図示しない)に固定されており、その自由端部が図2に示すように撓み部18の後部内面を後方へ押している。これにより、一対の吸引アーム16が互いに開く方向、言い換えれば、一対の吸引アーム16が互いに離反させる方向に付勢されている。そのため、紐23は図1に示すように張った状態に維持されているとともに、この紐23が合流部11に向けて押されて変形した場合に一対の吸引アーム16が互いに接近する方向に嵌合端部19を支点として動かされるようになっている。なお、図2中26は板ばね25の自由端部に固定されて撓み部18の内面に接する接触部材を示している。
吸込みヘッド6は、室内の床面を掃除する際に吸込み具5とともに用いられるものであり、図3〜図5に示したヘッド部31と、受け部35と、アーム取付け部38とを備えている。
図3に示すようにヘッド部31は左右方向に延びる横長形状をなしており、その下面に吸込み口32が開口されている。この吸込み口32は左右方向に延びている。なお、図5中符号33はバンパーを示している。
図3に示すように受け部35はヘッド部31の後部中央位置の下部から後方に向けて突設されている。この受け部35は、水平な上面を有していて、吸込み具5が着脱可能に載置される座として用いられる。なお、受け部35の内部は中空でヘッド部31内と連通しているが、これらの間に仕切り壁を設けて非連通状態とすることもできる。
アーム取付け部38はヘッド部31の後部中央位置上面と受け部35の中央部上面にわたって設けられていて、このアーム取付け部38内とヘッド部31内とは連続している。図3に示すようにアーム取付け部38は、平面視略円形で、かつ、ヘッド部31及び受け部35の上面よりも高く形成されている。アーム取付け部38の周壁において前後方向に沿う円弧の形と、一対の吸引アーム16の相対向する面の円弧の形とは略同じである。
図4に示すようにアーム取付け部38の周壁の下部は上下方向に沿う円弧状に形成されている。この根元部の円弧面と吸引アーム16の外周面とは略同じ曲率で形成されていて、それにより、アーム取付け部38の周壁の下部外側面に沿って吸引アーム16が配置されるようになっている。アーム取付け部38の周壁において上下方向に円弧状となっている下部には通孔39が開口されている。吸込み具5が吸込みヘッド6に連結された状態で、吸込みヘッド6の内部と吸引アーム16の内部とは、通孔39とこれに対向した吸引アーム16の吸口20を介して連通されるようになっている。
ロック手段7は、前記ロック孔14と、このロック孔14の孔縁に係脱される係脱機構部41とからなる。係脱機構部41は図5に示すようにアーム取付け部38の後部に、このアーム取付け部38の内部とは隔離して取付けられていて、後述する押し釦部を除いてアーム取付け部38に取付けられたカバー42で覆われている。
図5に示すように係脱機構部41は、ロック部材43とロックばね44を備えている。ロック部材43は、ベルクランク状をなしていて枢軸45を支点に回動可能に取付けられている。ロック部材43の後端部は爪状をなすロック部43aをなしていて、このロック部43aはロック孔14に挿脱可能であって、ロック孔14に挿入されることによりロックばね44のばね力でロック孔14の縁部に引っ掛け保持されるようになっている。ロック部材43の上端部はカバー42を貫通して設けられた押し釦部43bをなしている。この押し釦部43bを押し下げてロック部材43を図5中反時計回りに回動させることにより、図5中二点鎖線で示すようにロック部43aがロック孔14の縁部から外されるようになっている。
吸込み具5は、それを用いて直接吸塵をするとき以外は、吸込みヘッド6から掃除機本体2に至る吸込み経路の一部をなして使用される。この場合、吸込み具5は、吸込みヘッド6に連結され、この吸込みヘッド6とともに吸込み口体4を構成して使用される。
すなわち、吸込み口体4を組立てるには、吸込み具5を吸込みヘッド6に対してその後方から前方に押し込んで、吸込み具5の合流部11及び一対の吸引アーム16を、吸込みヘッド6の受け部35上面に載置させればよい。
これにより、一対の吸引アーム16のスペースSに吸込みヘッド6のアーム取付け部38が受け入れられるとともに、紐23がアーム取付け部38に後側から巻き付けられる。それに伴い一対の吸引アーム16が紐23に引っ張られるので、撓み部18を可撓変形させるとともに板ばね25をその付勢力が強くなるように弾性変形させながら、一対の吸引アーム16が互いに接近する方向に動かされる。このため、これら吸引アーム16が図3に示すようにアーム取付け部38の側面に沿ってこのアーム取付け部38を抱持した状態となる。これとともに、図4に示したように吸引アーム16の吸口20がアーム取付け部38の通孔39に対向された状態となる。
それと同時に、係脱機構部41のロック部材43のロック部43aが、吸込み具5のロック孔14を通ってロック室11b内に入り込んで、ロックばね44の力により、ロック孔14の孔縁に引っ掛かる。
以上の手順により、吸込みヘッド6に吸込み具5がロック手段7で連結されて、吸込み口体4が組立てられる。この組立て状態では、吸込みヘッド6の吸込み口32が、ヘッド部31及びアーム取付け部38の内部を通じて、互いに連通している通孔39及び吸口20を介して一対の吸引アーム16の内部に連通しており、更に、吸込み具5の吸引アーム16と接続管15とは合流部11を介して連通している。
そのため、延長管等に接続管15を嵌合により接続した状態で、電気掃除機1を使用すれば、電動送風機の運転により発生される負圧(吸引力)が吸込み口体4の吸込み口32に波及するので、この吸込み口32を通して床面の塵を空気とともに吸込むことができる。この場合、吸込み口32から吸込まれた含塵空気は、吸込みヘッド6の内部からアーム取付け部38の内部を経由して、通孔39及び吸口20を通って一対の吸引アーム16内に吸込まれ、更に、これら吸引アーム16から合流部11の内部空間11aに吸込まれて合流された後、接続管15から吸塵風路体3を通って掃除機本体2に吸込まれる。
掃除の途中等において、脚付き家具の脚Lの下端周りを掃除する場合は、吸込み口体4を分解して吸込み具5の吸口20から直接吸塵をすれば良い。
すなわち、係脱機構部41の押し釦部43bをロックばね44に抗して押しながらロック部材43を、図5中実線の状態から二点鎖線で示した状態に回動させて、そのロック部43aをロック孔14の孔縁から外すことにより、ロック手段7によるロックを解除できる。そうすると、板ばね25が復元しようとする付勢力によって、一対の吸引アーム16が互いに遠ざかる方向に動かされるに伴い、アーム取付け部38に対してその後方へ吸込み具5を外すことができる。
吸込み具5が吸込みヘッド6から外された状態で、その紐23は、板ばね25の付勢力により、図1に示すように一対の吸引アーム16の先端部間にわたって張った状態となっている。
そのため、この紐23を図6(A)に示すように家具の脚Lに対向させて、この脚Lに紐23を押付けることにより、図6(B)に示す状態で、脚Lの下端周りを吸引して掃除することができる。
詳しくは、脚Lに紐23を押付けることにより相対的に紐23が脚Lに対して略半周にわたり巻き付けられる。言い換えれば、紐23が脚Lを検出する。それに伴い、一対の吸引アーム16が紐23に引っ張られる。このため、撓み部18を可撓変形させるとともに板ばね25をその付勢力が強くなるように弾性変形させながら、一対の吸引アーム16が互いに接近する方向に動かされる。それにより、これら吸引アーム16が脚Lの下端部に接近して、この脚Lの下端部を恰も挟んだのと近似した状態となる。
こうした状態では、脚Lの下端部を挟むように配置された一対の吸引アーム16の吸口20が、脚Lの下端部に接近して対向されているので、家具の脚Lの下端に付着した綿状の塵及び脚Lの下端部周面に付着した綿状の塵等を効果的に吸込み具5で吸取って掃除できる。
以上の掃除では、脚Lの下端部を一方向からだけではなく、脚Lを挟むようにして吸引できるので、脚Lに吸込み具5を様々な角度から押し当てる回数を減らすことができる。それだけではなく、既述のように紐23が脚Lに対し略半周にわたり巻き付けられた状態を保持したまま、紐23を脚Lの周面に沿わせながら吸込み具5を脚Lの周囲に移動させて掃除をすることが可能である。この場合、紐23が脚Lに巻き付いているので、不用意に吸込み具5が脚Lから外れることがない。この点においても、脚Lに吸込み具5を押し当てる回数を減らすことができる。したがって、脚Lの下端部に付着した塵を容易に吸取って掃除することができる。
しかも、第1実施形態では、各吸引アーム16が左右対称でかつ円弧状をなしていて、これら吸引アーム16が脚Lを恰も抱持したのと近似した状態となっている。したがって、脚Lの下端に付着した綿状の塵等をより効果的に吸取ることができる。
第1実施形態では、一対の吸引アーム16の一部に撓み部18を設けたが、吸引アーム16の略全体が可撓性を有するように例えばアーム部17を可撓性の材料で構成してもよい。この構成では、脚Lを検出した紐23の引っ張りに伴って、一対の吸引アーム16を脚Lの外周形状に倣って容易に可撓変形させて、脚Lの下端部を十分に抱持するように各吸引アーム16を配設できる。
そのため、脚Lの断面が円形ではなく四角形等異形形状の脚に対しても、その下端部外周にフィットするように一対の吸引アーム16が配設された状態で、脚Lの下端部を掃除できる点で好ましいとともに、脚Lの掃除に伴ってアーム部17で傷付けられないようにできる。
しかも、アーム部17が可撓性を有した構成では、図3に示した吸込み口体4を用いての掃除において、この吸込み口体4のヘッド部31の前縁が家具等に衝突した場合、その衝撃をアーム部17で干渉することができる。
又、既述のように吸込み具5は吸込み口体4の一部をなす部品として装備されているので、この吸込み具5を保管する場所を掃除機本体2等に考慮する必要がない。
図7〜図9を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は以下説明する事項以外は第1実施形態と同じである。そのため、第1実施形態と同じ構成については第1実施形態と同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態では、一対の吸引アーム16間に家具等の脚が受け入れられたことを検出して、一対の吸引アーム16を脚Lに寄らせる構成が、第1実施形態とは相違し、この構成に第1実施形態の紐に代えて以下の構成を採用している。
即ち、第2実施形態では、検出手段が検出釦51により形成されているとともに、この検出釦51とアーム部17とを連動させるために一対の吸引アーム16がアーム駆動凸部52を備えている。
検出釦51は、合流部11の下ケース部材13の前壁中央部に、これを貫通して前後方向に移動可能に支持されている。なお、図9中符号13dは検出釦51を円滑に移動させるために下ケース部材13の前壁裏面に設けた釦ガイドを示している。
アーム駆動凸部52は、一対の吸引アーム16の嵌合端部(合流側端部)19から夫々一体に突設されている。各アーム駆動凸部52が検出釦51の押し込み移動に追従するように、これらアーム駆動凸部52の先端部は、いずれも合流部11の内部において検出釦51の裏面に接触している(図8参照)。
一対の吸引アーム16は、合流部11への取付け部、詳しくは、吸引アーム16の嵌合端部19と、合流部11の側壁の図示しないアーム接続口との嵌合部を支点として、アーム部17が接近離反する方向に回動可能に設けられている。第2実施形態において吸引アーム16の撓み部18における前側部分は、可撓変形ができないように構成され、例えば接着剤などで固められていて、アーム駆動凸部52の動きにアーム部17の動きが追従できるようにしてある。
これらアーム駆動凸部52は板ばね(付勢部材)25の付勢力により検出釦51に押付けられている。すなわち、板ばね25の付勢力によりアーム部17とアーム駆動凸部52とを介して検出釦51が図8に示す元の位置に戻される。このため、検出釦51が押し込まれていない状態では、この検出釦51は図7及び図8に示すように合流部11の前壁から突出した状態に保持されている。以上説明した以外の構成は、図7〜図9に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。
この第2実施形態の吸込み具5の使用において、その一対の吸引アーム16間のスペースSに、吸込みヘッド6のアーム取付け部38又は家具の脚を受入れて、これらアーム取付け部38又は家具の脚に合流部11を押し当てるようにすると、相対的にアーム取付け部38又は家具の脚が検出釦51に当たって、この検出釦51が図9中二点鎖線の位置から実線で示した位置まで押込まれる。
それに伴い、検出釦51が一対のアーム駆動凸部52を図8中矢印B方向に押し動かす。これと同時に、図8中矢印C方向に一対の吸引アーム16が合流部11への取付け部を支点として動かされて、アーム部17同士が互いに近寄せられる。このため、アーム部17が家具の脚の下端部に接近した状態に配置される。なお、この時、撓み部18の後部が蛇腹を長くする方向に延びて吸引アーム16の前記回動を許容するとともに、板ばね25は更に付勢力が強くなるように弾性変形される。
したがって、第2実施形態においても、第1実施形態で既に説明した理由によって、吸込みヘッド6のアーム取付け部38を抱持した状態で、吸込みヘッド6に対して吸込み具5をロック手段7により連結して吸込み口体4を組立てることができる。これとともに、吸込み具5を用いて家具の脚を掃除する際には、第1実施形態で既に説明した理由によって、脚の下端部を一方向からだけではなく、脚を挟むようにして脚の下端部に付着した塵を吸引できる。このため、脚の下端部に付着した塵を吸込んで掃除するに際して、吸込み具5を様々な角度から押し当てる回数を減らすことができる。
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、吸込み具5は、これを構成部品として用いない構成の吸込み口体とは別にして電気掃除機の付属品として装備することができる。この場合、掃除機本体や吸塵風路体の適当な箇所に保持部を設けて、この保持部に吸込み具5を着脱可能に保持することが好ましい。
また、吸込み具5が有する一対の吸引アームは、所定の角度で開いて二股状に配置されたものであればよく、前記各実施形態のように互いに接近離反する方向に可動することは、本発明において必ずしも要するものではない。したがって、これら一対の吸引アームを動かない構成として実施することもできる。
更に、一対の吸引アーム間への掃除対象物の受け入れを検出し、これら吸引アームが互いに近寄る方向に可動する構成を採用する場合、前記第1、第2の実施形態では、掃除対象物をこれとの接触により検出する検出手段を利用して一対の吸引アームを互いに近付く方向に移動させたので、構成が簡単である点で好ましい。しかし、本発明はこれらの実施形態に代えて、一対の吸引アーム間のスペースに受入れられた掃除対象物の非接触式検出手段として、例えば合流部の前壁に反射型の近接センサを組込むとともに、電動機等を駆動源とする駆動部を合流部に組込み、この駆動部を近接センサの検出に基づいて動作させて一対の吸引アームを互いに反対方向に回動させるようにして実施することも可能である。
又、前記各実施形態では好ましい例として一対の吸引アームの両方を可動させたが、本発明は、両吸引アームの内の一方を、他方の吸引アームに対して接近離反する方向に可動させて実施することも可能である。
4…吸込み口体、5…吸込み具、6…吸込みヘッド、7…ロック手段、11…合流部、11a…内部空間(合流空間)、14…ロック孔(ロック手段の被ロック部)、15…接続管、16…吸引アーム、17…アーム部、18…撓み部、19…嵌合端部(合流部側端部)、20…吸口、S…スペース、23…紐(検出手段)、25…板ばね(付勢部材)、31…ヘッド部、32…吸込み口、38…アーム取付け部、39…通孔、41…ロック手段の係脱機構部、51…検出釦(検出手段)、52…アーム駆動凸部
Claims (7)
- 合流空間を有する合流部と、
この合流部から後向きに突出されて前記合流部内に負圧を波及させる接続管と、
相互間に掃除対象物を受入れ可能でかつ前記合流部に近づく程狭くなるスペースを形成して前記合流部から前方に二股状に突設されているとともに、互いの対向面下部に前記合流部内に連通する吸口を有した一対の吸引アームと、
を具備したことを特徴とする電気掃除機用吸込み具。 - 一対の前記吸引アーム間に掃除対象物が受入れられたことを検出する検出手段を備え、一対の前記吸引アームのうち、少なくとも一方の吸引アームがその前記合流部に接続された合流部側端部を支点に可動して他方の吸引アームに対し接近離反可能に設けられていて、前記検出手段が前記掃除対象物を検出したことに基づいて一対の前記吸引アームが互いに接近する方向に動かされるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機用吸込み具。
- 一対の前記吸引アームが円弧状をなしていることを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機用吸込み具。
- 一対の前記吸引アームを互いに離反させる方向に付勢する付勢部材を備え、前記検出手段が、一対の前記吸引アームの先端部間にわたって設けられて前記付勢部材の付勢力で張った状態に維持されるとともに、前記掃除対象物を検出した際に一対の前記吸引アームを互いに接近する方向に動かす紐からなることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気掃除機用吸込み具。
- 一対の前記吸引アームを互いに離反させる方向に付勢する付勢部材を備え、前記検出手段が、前記合流部から前方に突出されていて前記スペースに受入れられた前記掃除対象物によって後方に押込まれる検出釦を有し、一対の前記吸引アームが前記合流部内に延出されて前記検出釦の移動に追従するアーム駆動凸部を有していて、前記検出釦が前記掃除対象物を検出した際の前記アーム駆動凸部の動きに従って一対の前記吸引アームが互いに接近する方向に動かされることを特徴とする請求項2又は3に記載の電気掃除機用吸込み具。
- 一対の前記吸引アームが可撓性を有していることを特徴とする請求項4に記載の電気掃除機用吸込み具。
- 請求項2〜6の内のいずれか一項に記載の吸込み具と、
下面に吸込み口が開口されたヘッド部、及び前記吸込み口に連通する通孔が形成されているとともに前記吸込み具の吸引アームが着脱自在なアーム取付け部を有し、このアーム取付け部に取付けられた前記吸引アームの吸口と前記通孔とが連通される吸込みヘッドと、
前記アーム取付け部に対して前記吸引アームが取付けられた状態を保持するロック手段と、
を具備したことを特徴とする電気掃除機用吸込み口体。
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JP2008255282A JP2010082237A (ja) | 2008-09-30 | 2008-09-30 | 電気掃除機用吸込み具を及びこれを備えた電気掃除機用吸込み口体 |
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Cited By (3)
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JP5143974B1 (ja) * | 2012-09-11 | 2013-02-13 | 富一 斉藤 | 掃除機用ノズル及び掃除機 |
KR200477155Y1 (ko) * | 2014-02-18 | 2015-05-19 | 김현우 | 진공청소기 |
CN107468155A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-12-15 | 苏州市海朋电子商务有限公司 | 环绕型吸尘器吸嘴 |
-
2008
- 2008-09-30 JP JP2008255282A patent/JP2010082237A/ja not_active Withdrawn
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