しかしながら、特許文献1〜3などの従来の技術にあっては、例えば、動画中の登場人物や登場物体などの関連する情報を表示することができるものの、これらの情報は、動画を閲覧することができるユーザであれば、すべてのユーザが閲覧することができる。従って、ユーザの立場から見れば、他のすべてのユーザが閲覧することができる情報に特段の面白さや興味を感じることができないという場合も多くあった。このため、他人が知らない、自分だけの情報を見たいという要望があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、広く一般のユーザが閲覧する画像に、特定のユーザへのメッセージを入れ込むことができる画像提供システム、該画像提供システムを構成する画像提供装置、該画像提供装置を実現するためのコンピュータプログラム及び画像提供方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る画像提供システムは、複数の画像を記憶する記憶手段を有する中央装置と、画像を表示する表示手段を有し、前記中央装置に対して画像の閲覧を要求する端末装置とを備え、該端末装置からの閲覧要求に応じて画像を提供する画像提供システムにおいて、前記端末装置は、画像の閲覧要求とともに、閲覧者の属性に関する属性情報を前記中央装置へ送信する送信手段を備え、前記中央装置は、画像に付加される付加情報及び該付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報を記憶する記憶手段と、前記端末装置が送信した閲覧要求及び属性情報を受信する受信手段と、該受信手段で受信した属性情報が、前記閲覧要求された画像に付加される付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定する属性情報判定手段と、該属性情報判定手段で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、前記閲覧要求された画像とともに該画像に付加される付加情報を前記端末装置へ送信する送信手段とを備え、前記端末装置は、前記中央装置が送信した画像及び付加情報を受信する受信手段を備え、前記表示手段は、前記受信手段で受信した画像とともに前記付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係る画像提供システムは、第1発明において、前記中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及び該付加情報それぞれの閲覧が許可された異なる閲覧者毎の異なる属性情報を複数記憶してあり、前記端末装置から異なる属性情報を受信した場合に、前記属性情報判定手段で属性情報が所定の関連性を有すると判定したときには、前記属性情報に応じて異なる付加情報を前記端末装置へ送信するように構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る画像提供システムは、第1発明において、前記中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及び該付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を記憶してあり、前記属性情報判定手段で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、該属性情報に対応する複数の異なる付加情報を前記端末装置へ送信するようにしてあり、前記端末装置は、前記画像の表示開始から表示終了までの間の時間経過に応じて異なる付加情報を順次表示するように構成してあることを特徴とする。
第4発明に係る画像提供システムは、第1発明において、前記中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及び該付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を記憶してあり、前記属性情報判定手段で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、該属性情報に対応する複数の付加情報の中から、送信時点に応じて異なる付加情報を前記端末装置へ送信するように構成してあり、前記端末装置は、画像を表示する時点に応じて異なる付加情報を表示するように構成してあることを特徴とする。
第5発明に係る画像提供システムは、第1発明乃至第4発明のいずれか1つにおいて、前記端末装置は、一の付加情報の部分毎に順次表示するように構成してあることを特徴とする。
第6発明に係る画像提供システムは、第1発明乃至第5発明のいずれか1つにおいて、前記端末装置は、閲覧要求された画像の一覧をサムネイル表示するとともに、サムネイル表示された画像に付加された付加情報がある場合、その旨を表示するように構成してあることを特徴とする。
第7発明に係る画像提供システムは、第6発明において、前記端末装置は、サムネイル表示された画像を付加情報の有無に応じて区分して表示するように構成してあることを特徴とする。
第8発明に係る画像提供システムは、第1発明乃至第7発明のいずれか1つにおいて、前記付加情報は、閲覧者へのメッセージ、画像の撮像場所、撮像時点又は撮像対象に関する情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする。
第9発明に係る画像提供システムは、第1発明乃至第8発明のいずれか1つにおいて、前記付加情報は、音声情報であり、前記端末装置は、前記音声情報を出力する音声出力手段を備えることを特徴とする。
第10発明に係る画像提供システムは、第1発明乃至第9発明のいずれか1つにおいて、前記属性情報は、閲覧者のユーザID、名前、年齢、性別若しくは嗜好又は閲覧者が所属するコミュニティの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
第11発明に係る画像提供装置は、複数の画像を記憶する記憶手段を備え、閲覧者の閲覧要求に応じて画像を提供する画像提供装置において、画像に付加される付加情報及び該付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報を記憶する記憶手段と、閲覧要求及び閲覧者の属性に関する属性情報を取得する取得手段と、該取得手段で取得した属性情報が、前記閲覧要求された画像に付加される付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定する属性情報判定手段と、該属性情報判定手段で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、前記閲覧要求された画像とともに該画像に付加される付加情報を提供する提供手段とを備えることを特徴とする。
第12発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、閲覧者の属性に関する属性情報を用いて、閲覧者の閲覧要求に応じて画像を提供する手段として機能させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、取得された閲覧者の属性情報が、閲覧要求された画像に付加される付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定する属性情報判定手段と、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、前記閲覧要求された画像とともに該画像に付加される付加情報を提供する提供手段として機能させることを特徴とする。
第13発明に係る画像提供方法は、複数の画像を記憶する記憶手段を有する中央装置と、画像を表示する表示手段を有し、前記中央装置に対して画像の閲覧を要求する端末装置とを備え、該端末装置からの閲覧要求に応じて画像を提供する画像提供システムによる画像提供方法において、前記端末装置は、画像の閲覧要求とともに、閲覧者の属性に関する属性情報を前記中央装置へ送信し、前記中央装置は、画像に付加される付加情報及び該付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報を記憶しておき、前記端末装置が送信した閲覧要求及び属性情報を受信し、受信した属性情報が、前記閲覧要求された画像に付加される付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定し、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、前記閲覧要求された画像とともに該画像に付加される付加情報を前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記中央装置が送信した画像及び付加情報を受信し、受信した画像とともに前記付加情報を表示することを特徴とする。
第1発明、第11発明、第12発明及び第13発明にあっては、中央装置(又は画像提供装置)は、画像(動画又は静止画)の閲覧を要求する閲覧要求及び閲覧者の属性に関する属性情報を受信(又は取得)する。この場合、属性情報は、例えば、閲覧者のユーザID、名前、年齢、性別、嗜好などの情報、あるいは、閲覧者が所属するコミュニティなどの情報である。中央装置(又は画像提供装置)は、受信(又は取得)した属性情報が、閲覧要求された画像に付加される付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定する。付加情報は、ある閲覧者(ユーザ)が特定のユーザに対して提供するメッセージであり、例えば、テキストメッセージ、音声メッセージ、画像などである。なお、付加情報は、特定のユーザへ提供したいと考えるユーザが予め中央装置(又は画像提供装置)に登録しておくことができる。特定のユーザへ付加情報(メッセージ)を提供したいと考えるユーザは、付加情報の閲覧を許可するユーザの属性を付加情報と関連付けておくことにより、どの閲覧者が付加情報を閲覧することができるかを属性情報により判定することができる。所定の関連性は、属性情報同士が一致(一部一致や全部一致など)する場合のみならず、属性情報同士がある条件を満たす場合や、属性情報同士が類似するような場合、あるいは、属性情報と閲覧要求された画像に予め付帯した付帯情報とに関連性がある場合などを含むものとする。中央装置(又は画像提供装置)は、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、閲覧要求された画像とともに該画像に付加される付加情報を提供する。
例えば、付加情報がない画像の場合、あるいは付加情報が存在しても属性情報が所定の関連性を有しない閲覧者が閲覧要求した場合には、公開されている画像の任意の画像を閲覧することができるが、付加情報は閲覧することができない。一方、付加情報が存在し、かつ属性情報が所定の関連性を有する閲覧者が閲覧要求した場合には、公開されている画像の任意の画像を閲覧することができるとともに、許可されている付加情報を画像と一緒に閲覧することができ、その閲覧者は、他のユーザが見ることのできない付加情報が提供されるので、特別な喜びや感動を抱くことができる。なお、画像とともに提供される付加情報は、ユーザの端末装置で画像と同時に表示される場合だけでなく、画像と付加情報との送信タイミングに時間差があり、ユーザの端末装置で画像と付加情報とが適宜の時間差を有して表示される場合も含む。
第2発明にあっては、中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された異なる閲覧者毎の異なる属性情報を複数記憶してあり、端末装置から異なる属性情報を受信した場合に、属性情報が所定の関連性を有すると判定したときには、その属性情報に応じて異なる付加情報を端末装置へ送信する。例えば、ある1つの画像Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージa、メッセージb、メッセージc、メッセージd)が対応付けられ、メッセージa、b、c、dそれぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、ユーザの所属するコミュニティX1、X2、X3、X4とする。この場合、コミュニティX1に所属するユーザが画像Aを閲覧する場合、メッセージaを見ることができ、コミュニティX2に所属するユーザが画像Aを閲覧する場合、メッセージbを見ることができ、コミュニティX3に所属するユーザが画像Aを閲覧する場合、メッセージcを見ることができ、コミュニティX4に所属するユーザが画像Aを閲覧する場合、メッセージdを見ることができる。このように、閲覧者(ユーザ)の属性に絡めて画像とともに提供されるメッセージの内容を変更することができ、様々なユーザに対して、それぞれ違った喜び、感動、面白さや興味を同時に与えることができる。
第3発明にあっては、中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を記憶してあり、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、その属性情報に対応する複数の異なる付加情報を端末装置へ送信する。端末装置は、画像の表示開始から表示終了までの間の時間経過に応じて異なる付加情報を順次表示する。例えば、ある1つの画像Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージa、メッセージb)が対応付けられ、メッセージa、bそれぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、ユーザの所属するコミュニティX1とする。なお、この場合、コミュニティX1に属するユーザに対してメッセージa、bを提供したいと考えるユーザは、画像A(例えば、動画)の表示中のどのタイミングでメッセージa、bを表示するかを予め設定しておくことができる。このように、画像の表示中に時間経過とともに異なるメッセージが表示されるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、画像の表示内容に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
第4発明にあっては、中央装置は、1つの画像に付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を記憶してあり、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、その属性情報に対応する複数の付加情報の中から、送信時点に応じて異なる付加情報を端末装置へ送信する。端末装置は、画像を表示する時点に応じて異なる付加情報を表示する。例えば、ある1つの画像Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージa、メッセージb)が対応付けられ、メッセージa、bそれぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、ユーザの所属するコミュニティX1とする。なお、この場合、コミュニティX1に属するユーザに対してメッセージa、bを提供したいと考えるユーザは、画像Aが閲覧される時点で、いずれのメッセージを表示させるかは、予め設定しておくことができる。例えば、月日、曜日、時間帯などに応じて、いずれのメッセージを表示させるかを決めることができる。あるいは、1つの画像に対して、複数のメッセージを作成した場合には、画像が閲覧される時点で直近に作成された(最新の)メッセージを表示させるようにすることもできる。このように、画像の表示時点(閲覧時点)に応じて同じ画像に対して異なるメッセージが表示されるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、画像の閲覧時点に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
第5発明にあっては、端末装置は、付加情報を表示する場合に、一の付加情報の部分毎に順次表示する。例えば、付加情報を表示する画面内で、テロップのようにメッセージの部分毎に順次表示する。あるいは、表示画面内で表示内容を順次切り替えることにより、メッセージの部分毎に順次表示する。これにより、1つの付加情報の情報量が多い場合でも、ユーザは容易に内容を把握することができる。
第6発明にあっては、端末装置は、閲覧要求された画像の一覧をサムネイル表示するとともに、サムネイル表示された画像に付加された付加情報がある場合、その旨を表示する。これにより、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在することを容易に把握することができ、特別の喜びや感動を抱くことができる画像だけを優先して閲覧することが容易になる。
第7発明にあっては、端末装置は、サムネイル表示された画像を付加情報の有無に応じて区分して表示する。これにより、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在する画像だけを容易に区別することができる。
第8発明にあっては、付加情報は、閲覧者へのメッセージ、画像(動画又は静止画)の撮像場所、撮像時点又は撮像対象に関する情報の少なくとも1つを含む。例えば、カラオケが好きなコミュニティの場合、撮像場所はカラオケ店舗、撮像対象はカラオケに参加したユーザ、選曲された曲名や歌手名などの情報である。また、他の撮像場所としては、例えば、展示会や販売会などのイベント会場、結婚式や同窓会などの式場、飲食店や観光スポットなどの目的地などである。これにより、動画や静止画を撮影する場所に応じて、様々なメッセージを特定のユーザだけに画像と同時に提供することができ、様々なシーンにおいて、特別の喜びや感動を抱くことができる。
第9発明にあっては、付加情報は、音声情報であり、端末装置は、音声情報を出力する。これにより、ユーザは、特別のメッセージを音声で提供されるので、一層の臨場感や親近感を抱くことができる。
第10発明にあっては、属性情報は、閲覧者のユーザID、名前、年齢、性別若しくは嗜好又は閲覧者が所属するコミュニティの少なくとも1つを含む。嗜好は、例えば、音楽、スポーツ、映画、書物、ファッション、ビジネス、地域、食物などである。これにより、多くのユーザの中から、種々の切り口で特定のユーザを決めることができ、様々なユーザに、それぞれ異なる特別のメッセージを提供することができる。
第1発明、第11発明、第12発明及び第13発明によれば、公開されている画像の任意の画像を閲覧することができるとともに、許可されている付加情報を画像と一緒に閲覧することができ、他のユーザが見ることのできない付加情報が提供されるので、特別な喜びや感動を抱くことができる。
第2発明によれば、閲覧者(ユーザ)の属性に絡めて画像とともに提供されるメッセージの内容を変更することができ、様々なユーザに対して、それぞれ違った喜び、感動、面白さや興味を同時に与えることができる。
第3発明によれば、画像の表示中に時間経過とともに異なるメッセージが表示されるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、画像の表示内容に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
第4発明によれば、画像の表示時点(閲覧時点)に応じて同じ画像に対して異なるメッセージが表示されるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、画像の閲覧時点に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
第5発明によれば、1つの付加情報の情報量が多い場合でも、ユーザは容易に内容を把握することができる。
第6発明によれば、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在することを容易に把握することができ、特別の喜びや感動を抱くことができる画像だけを優先して閲覧することが容易になる。
第7発明によれば、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在する画像だけを容易に区別することができる。
第8発明によれば、動画や静止画を撮影する場所に応じて、様々なメッセージを特定のユーザだけに画像と同時に提供することができ、様々なシーンにおいて、特別の喜びや感動を抱くことができる。
第9発明によれば、ユーザは、特別のメッセージを音声で提供されるので、一層の臨場感や親近感を抱くことができる。
第10発明によれば、多くのユーザの中から、種々の切り口で特定のユーザを決めることができ、様々なユーザに、それぞれ異なる特別のメッセージを提供することができる。
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像提供システムの構成の一例を示す模式図である。なお、以下の例では、営業用のカラオケ装置を設置したカラオケ店舗内で撮影した画像(動画)を他のユーザに公開する場合について説明するが、撮影された画像はこれに限定されるものではない。図1に示すように、本発明に係る画像提供システムは、中央装置又は画像提供装置としてのサーバ1、及びサーバ1とインターネットなどの通信回線9を介して接続されるとともに、表示部を備える端末装置としてのパーソナルコンピュータ4、7、8、さらに通信センタ6を介して接続されるとともに表示部を備える端末装置としての携帯電話機5などを備えている。また、通信回線9には、カラオケ店舗内に設置されたカラオケ装置2が接続される。
カラオケ装置2は、カラオケ装置本体としてのコマンダ21、コマンダ21と無線LANにより接続され希望の曲を検索及び選曲することができる情報端末22などを備えている。また、コマンダ21には、ビデオカメラ3を接続してあり、ビデオカメラ3で撮影された画像(動画、静止画)は、コマンダ21へ出力される。
コマンダ21には、モニター、スピーカやマイクロホン(いずれも不図示)が接続されるとともに、コマンダ21は、カラオケ演奏に必要な楽曲(歌詞データや音楽データ)や映像が記憶されたハードディスク、音楽を再生するための音楽再生部、映像を再生するための映像再生部、ビデオミキサ、ミキサアンプ、シンセサイザ、情報端末22や通信回線9とのインタフェース部などを備えている。
また、情報端末22は、例えば、タッチパネル液晶、コマンダ21とのインタフェース部などを備え、卓上に置いた状態、あるいは、ユーザが手に持った状態で種々の操作を行うことができる。情報端末22は、カラオケ楽曲の検索機能、選曲した履歴を表示する機能、カラオケ楽曲の歌詞表示機能、アーティス情報やコンサート情報などのエンタテイメント情報などを提供する機能など様々な機能を搭載している。
ユーザは、カラオケ店舗内でカラオケを楽しむ際に、例えば、歌を歌っている様子をビデオカメラ3で撮影し、通信回線9を介して撮影した画像をサーバ1へ登録(記憶)することができる。また、ユーザは、携帯電話機5やパーソナルコンピュータ4、7、8などからも、通信回線9を介して撮影した画像をサーバ1へ登録することができる。サーバ1は、このようにして、多くのユーザが様々な場所、イベント等で撮影した画像、あるいは他の画像データや地図データを提供するサーバなどから取得した画像や地図情報などを記憶するとともに、これらの画像にアクセスが許可されたユーザ、あるいは一般のユーザに対して、記憶した画像や地図情報などを提供する。
図2はサーバ1の構成の一例を示すブロック図である。サーバ1は、サーバ1全体を制御する制御部10、通信回線9を介して他の装置(例えば、カラオケ装置2、携帯電話機5やパーソナルコンピュータ4、7、8など)との間で情報の送受信を行うためのインタフェース部11、所定の情報を記憶する記憶部12、所定の処理を行う処理部13などを備えている。記憶部12は、サーバ1へアクセスするユーザを管理するためのユーザ情報管理テーブル121、ユーザが所有する動画を管理するマイルーム動画管理テーブル122、ユーザに対して動画を公開する際の管理を行うための公開動画管理テーブル123などを記憶している。
処理部13は、ユーザ管理部131、付加情報判定部132、属性情報判定手段としての属性情報判定部133、付加情報を提供する提供手段としての画像管理部134などを備えている。
ユーザ管理部131は、サーバ1にアクセスするユーザのユーザIDやパスワードを照合してアクセスを許可するか否かを判定する処理、各ユーザの属性に関する属性情報の新規登録、更新、消去などの処理、あるユーザが他の特定のユーザに対して画像とともに提供する付加情報(メッセージなど)の登録、更新、消去などの処理を行う。なお、属性情報、付加情報の詳細は後述する。
付加情報判定部132は、閲覧要求された画像の中で、画像に対応付けられた付加情報(画像に付加される付加情報)が存在するか否かを判定する。
属性情報判定部133は、付加情報判定部132で付加情報が存在すると判定した場合に、閲覧を要求したユーザの属性情報と、存在すると判定された付加情報の閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報とが所定の関連性を有するか否かを判定する。なお、所定の関連性は、属性情報同士が一致(一部一致や全部一致など)する場合のみならず、属性情報同士がある条件を満たす場合や、属性情報同士が類似するような場合、あるいは、属性情報と閲覧要求された画像に予め付帯した付帯情報(動画付帯情報)とに関連性がある場合などを含むものとする。
なお、制御部10、処理部13などは、専用のハードウェア回路で構成してもよく、あるいは、各部の処理手順を定めたプログラムコードをRAMにロードし、それをCPUで実行することにより実現することもできる。
画像管理部134は、携帯電話機5やパーソナルコンピュータ4、7、8などの端末装置、カラオケ装置2などの外部装置からサーバ1へ送信される画像を受信して所定の記憶場所へ記憶する処理、閲覧が要求された画像を端末装置へ送信する処理などを行う。画像管理部134は、制御部10の制御の下、属性情報判定部133で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、閲覧要求された画像とともに、その画像に付加される付加情報を端末装置へ送信する。なお、画像とともに提供される付加情報は、ユーザの端末装置で画像と同時に表示される場合だけでなく、画像と付加情報との送信タイミングに時間差があり、ユーザの端末装置で画像と付加情報とが適宜の時間差を有して表示される場合も含む。例えば、端末装置では、最初に画像のみが表示され、端末装置からユーザが付加情報の提供要求(例えば、端末装置に備えられた表示部の表示画面内のメッセージ表示ボタンの押下操作や画像上の登場人物等へのマウスオーバー操作など)に応じて、画像表示の後に付加情報(メッセージ)がサーバ1から端末装置へ送信され、端末装置でメッセージが表示される場合も含む。
図3はユーザ情報管理テーブル121の構成の一例を示す説明図である。ユーザ情報管理テーブル121内の各情報については、ユーザ管理部131がその登録、更新、消去などを行う。図3に示すように、ユーザ情報管理テーブル121は、サーバ1に画像を登録するユーザ、あるいは登録された画像の閲覧者としてのユーザの属性に関する属性情報を記憶するものであり、各ユーザのユーザID、サーバ1へのアクセスするためのログインパスワード、ユーザ名(名前、ニックネームなど)、年齢、性別、所属するコミュニティ、嗜好などのその他の属性などの欄で構成されている。
また、嗜好としては、例えば、音楽、スポーツ、映画、書物、ファッション、ビジネス、地域、食物などの分類項目に関連する情報である。なお、属性情報は、これらに限定されるものではない。また、分類項目毎にさらに詳細な情報を記憶している。例えば、音楽であれば、好きなジャンル、好きな曲名、好きな歌手やアーティストなどである。
なお、ユーザ情報管理テーブル121に記憶された各ユーザの属性情報は、キーワードとして登録しておくことができ、属性情報を検索する際には、キーワードを検索することで、所定の関連性を有するキーワードが発見できた場合に、属性情報が所定の関連性を有すると判定することができる。なお、ユーザ情報管理テーブル121の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
図4はマイルーム動画管理テーブル122の構成の一例を示す説明図である。マイルーム動画管理テーブル122内の各情報については、ユーザ管理部131がその登録、更新、消去などを行う。図4に示すように、マイルーム動画管理テーブル122は、サーバ1上で各ユーザが自分だけの記憶エリアとして定義されたマイルーム(マイページ)に記憶されている動画を管理するものであり、動画ID、動画データ、付加情報、属性情報などの欄で構成されている。図4に示すように、例えば、ユーザAの場合、記憶された動画IDは、A1、A2、…であり、それぞれの動画データが記憶され、動画IDがA2の動画には、付加情報としてテキストメッセージbが対応付けて記憶され、さらに、テキストメッセージbに対応付けて属性情報としてコミュニティXが記憶されている。
付加情報は、画像(図4の例では動画)をサーバ1に記憶(投稿)したユーザが、自分が投稿した画像のうち、いずれかの画像を特定のユーザが閲覧した際に、その特定のユーザに対して提供するメッセージであり、テキストメッセージの他に音声メッセージ、画像などを含む。図4の例では、ユーザAは、動画A1、A2、…をサーバ1に記憶してあり、それらの動画のうち、動画A2を特定のユーザが閲覧した際には、テキストメッセージbも動画A2とともに提供することができる。
そして、ユーザAが、テキストメッセージbを、どの特定のユーザだけに提供するかを設定するのが、属性情報である。図4の例では、属性情報がコミュニティXとなっているので、コミュニティXに所属するユーザが動画A2を閲覧した際には、テキストメッセージbも提供される。一方、コミュニティXに所属しないユーザが動画A2を閲覧した際には、テキストメッセージbは提供されず、動画A2だけが提供される。なお、マイルーム動画管理テーブル122の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
図5は公開動画管理テーブル123の構成の一例を示す説明図である。図5に示すように、公開動画管理テーブル123は、動画を分類するためのカテゴリ、動画ID、動画データ、動画の投稿者(所有者)、その動画に付加された付加情報(メッセージなど)、その付加情報の閲覧を許可するユーザを特定するための属性情報、付加情報や属性情報の更新履歴などの欄で構成されている。なお、公開動画管理テーブル123は、すべてのユーザに対して1つ設ける構成でもよく、あるいは、ユーザ毎、もしくは複数のユーザをまとめた1つのグループ毎に設ける構成でもよい。
なお、付加情報判定部132、公開動画管理テーブル123を参照することにより、付加情報の有無の判定することができ、属性情報判定部133は、公開動画管理テーブル123を参照することにより、属性情報が所定の関連性を有するか否かの判定を行うことができる。
本発明に係る画像提供システムは、上述の構成を備えることにより、以下のような動作を行う。なお、以下の説明では、図1において、ユーザAは、自分が投稿した動画の中で特定のユーザに対して特別のメッセージを動画とともに提供するユーザであり、ユーザB、Cは、サーバ1に登録された動画の閲覧要求をするユーザであるとする。そして、ユーザBは、ユーザAにより付加情報(メッセージ)の閲覧を許可された特定のユーザであり、ユーザCは許可されていない一般のユーザであるとする。
サーバ1は、画像(動画又は静止画)の閲覧を要求する閲覧要求及び閲覧者の属性に関する属性情報を受信する。サーバ1は、閲覧要求された画像に付加される付加情報があるか否かを判定する。サーバ1は、付加情報があると判定した場合、受信した属性情報が、その付加情報の閲覧が許可された閲覧者の属性情報と所定の関連性を有するか否かを判定する。特定のユーザへ付加情報(メッセージ)を提供したいと考えるユーザは、付加情報の閲覧を許可するユーザの属性を付加情報と関連付けておくことにより、どの閲覧者が付加情報を閲覧することができるかを属性情報により判定することができる。サーバ1は、属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、閲覧要求された画像とともに、その画像に付加される付加情報を提供する。
例えば、付加情報がない画像の場合、あるいは付加情報が存在しても属性情報が所定の関連性を有しない閲覧者(図1の例では、ユーザC)が閲覧要求した場合には、公開されている画像の任意の画像を閲覧することができるが、付加情報は閲覧することができない。一方、付加情報が存在し、かつ属性情報が所定の関連性を有する閲覧者(図1の例では、ユーザB)が閲覧要求した場合には、公開されている画像の任意の画像を閲覧することができるとともに、許可されている付加情報を画像と一緒に閲覧することができ、その閲覧者(ユーザB)は、他のユーザが見ることのできない付加情報が提供されるので、特別な喜びや感動を抱くことができる。
以下、本発明に係る画像提供システムの動作の詳細を、動画の投稿処理、付加情報の設定処理、及び動画の提供処理に分けて説明する。なお、以下の説明では、カラオケ店舗内で撮影した動画を投稿する例について説明するが、動画や静止画の投稿は、これに限定されるものではない。
図6は動画の投稿処理の手順を示すフローチャートである。コマンダ21は、動画を録画するか否かを判定し(S11)、録画しない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。なお、動画を録画する操作は、例えば、ユーザが情報端末22やビデオカメラ3により行うことができる。動画を録画する場合(S11でYES)、コマンダ21は、曲の決定を行う(S12)。この場合、ユーザが情報端末22を用いて曲を検索し、選曲することで曲を決定することができる。
コマンダ21は、決定された曲がモニターに映し出された状態を録画することができる曲であるか否かを判定し(S13)、録画できない場合(S13でNO)、その旨を表示して別の曲を決定すべくステップS12の処理を行う。録画可能な曲である場合(S13でYES)、コマンダ21は、録画を開始し(S14)、ユーザの録画停止の操作を受けて録画を終了する(S15)。
コマンダ21は、録画した動画を再生するか否かを判定し(S16)、ユーザが再生する操作を行った場合、再生すると判定し(S16でYES)、再生処理を行い(S17)、ステップS16の処理を行う。再生しないと判定した場合(S16でNO)、コマンダ21は、動画付帯情報を取得し(S18)、取得した動画付帯情報とともに録画した動画をサーバ1へ送信し(S19)、処理を終了する。なお、動画付帯情報は、例えば、ユーザID、ユーザのニックネーム、カラオケ店舗名、録画日時、演奏された曲名や歌手名などの情報である。
図7は付加情報の設定処理の手順を示すフローチャートである。以下、図1のユーザAが付加情報の設定を行うとして説明する。パーソナルコンピュータ4(以下、「CPU4」という)は、ユーザAが入力したユーザID、パスワードを取得し(S31)、取得したユーザID、パスワードをサーバ1へ送信後、サーバ1から送信されたマイルーム動画一覧を受信し、受信したマイルーム動画一覧を表示する(S32)。
CPU4は、表示された動画一覧の中からユーザAが選択した動画を決定し(S33)、ユーザAが選択した動画に付加するメッセージ(付加情報)の種類を判定する(S34)。メッセージがテキストメッセージである場合(S34でテキスト)、CPU4は、ユーザが入力したテキストデータを取得する(S35)。また、メッセージが音声メッセージである場合(S34で音声)、CPU4は、ユーザAが入力した音声データを取得する(S36)。また、メッセージが画像メッセージである場合(S34で画像)、CPU4は、ユーザAが入力した画像データを取得する(S37)。
図8は動画一覧の画面表示例を示す説明図である。図8の例では、ユーザA自身が投稿した動画A1、A2、…の一覧が表示されている。そして、ユーザAは、表示された動画の中から動画A2を選択し、メッセージ編集アイコン(ボタン)を操作することにより、メッセージ編集画面を呼び出すことができる。
図9はテキスト入力の場合のメッセージ編集の画面表示例を示す説明図である。図9に示すように、テキスト入力を行う場合、メッセージ編集画面の「テキスト入力」というタブを選択することにより、テキストを入力する画面が表示される。ユーザAは、テキスト入力欄に文字を入力することができる。そして、文字入力が終了した場合、登録又は更新のアイコンを操作することでテキストデータがサーバ1へ送信される。また、入力したテキストを無効にしたい場合には、消去のアイコンを操作することによりテキストデータを消去することができる。また、貼り付けのアイコンを操作することにより、他のアプリケーションで作成されたテキストデータを取り込むことができる。
図10は音声入力の場合のメッセージ編集の画面表示例を示す説明図である。図10に示すように、音声入力を行う場合、メッセージ編集画面の「音声入力」というタブを選択することにより、音声を入力する画面が表示される。ユーザAは、例えば、マイクロホンを持って、録音のアイコンを操作することで音声を録音することができる。また、再生のアイコンを操作することで録音した音声を再生して確認することができる。そして、録音が終了した場合、登録又は更新のアイコンを操作することで音声データがサーバ1へ送信される。また、録音した音声データを無効にしたい場合には、消去のアイコンを操作することにより音声データを消去することができる。なお、すでに録音して記憶されている音声データを取り込むようにしてもよい。
CPU4は、動画が表示される際に、メッセージをどのタイミングで表示又は出力させるかの表示タイミング又は出力タイミングを設定する(S38)。
図11は表示設定の場合のメッセージ編集の画面表示例を示す説明図である。図11に示すように、メッセージの表示タイミングの設定を行う場合、メッセージ編集画面の「表示設定」というタブを選択することにより、表示タイミングを設定する画面が表示される。ユーザAは、例えば、簡易設定のアイコンを操作し、始め、中程、終りのいずれかのチェックボックスを選択することにより、メッセージの表示タイミングを動画が再生される始めのタイミング、再生時間の中程のタイミング、あるいは動画が終了するタイミングのいずれかに設定することができる。
また、ユーザAは、詳細設定のアイコンを操作することにより、動画の再生中のいずれのタイミングにメッセージを表示させるかをさらに精度よく設定することもできる。この場合、動画を再生して映像を見ながら、このタイミングに、というように設定することもでき、あるいは、再生時間の経過時間やフレーム数に基づいて表示タイミングを設定することもできる。
CPU4は、ユーザAが、メッセージをどの特定ユーザだけに提供するかを選択することにより、閲覧可能な(閲覧が許可された)ユーザを決定する(S39)。
図12は閲覧者設定の場合のメッセージ編集の画面表示例を示す説明図である。図12に示すように、閲覧者の設定を行う場合、メッセージ編集画面の「閲覧者設定」というタブを選択することにより、閲覧者を設定する画面が表示される。ユーザAは、例えば、簡易設定のアイコンを操作し、マイルームのお友達リスト、あるいは、所属コミュニティのいずれかのチェックボックスを選択することにより、メッセージの閲覧を許可する特定のユーザを設定することができる。
また、ユーザAは、詳細設定のアイコンを操作することにより、ユーザIDやニックネーム、コミュニティ、あるいはその他の属性(嗜好など)で特定のユーザを設定することができる。
CPU4は、他のメッセージがあるか否かを判定し(S40)、他のメッセージがある場合(S40でYES)、ステップS34以降の処理を続ける。これにより、1つの動画に対して複数のメッセージを設定することができる。また、設定した複数のメッセージそれぞれの閲覧を許可する異なるユーザを設定することもでき、複数のメッセージそれぞれの閲覧を許可する同一のユーザを設定することもできる。
他のメッセージがない場合(S40でNO)、CPU4は、他の動画があるか否かを判定し(S41)、他の動画がある場合(S41でYES)、ステップS33以降の処理を続け、他の動画がない場合(S41でNO)、設定した付加情報をサーバ1へ送信し(S42)、処理を終了する。なお、付加情報(メッセージ)とともにメッセージの設定や閲覧者の設定情報も送信することができる。
付加情報のサーバ1への送信は、携帯電話機5から電子メールで送信することもできる。図13は携帯電話機5から付加情報を送信する場合の画面表示の例を示す説明図である。図13(a)に示すように、ユーザAは、携帯電話機5にてパーソナルコンピュータ4の場合と同様に動画一覧を表示させ、メッセージを付加させたい動画を選択する。そして、図13(b)に示すように、サーバ1を送信先として設定するとともに、テキストメッセージを入力して、送信ボタンを操作することで、メッセージを送信することができる。なお、この際も同様に、表示設定、閲覧者の設定を行うことができる。
図14はユーザAのマイルームの構成例を示す模式図である。図14に示すように、ユーザAのマイルームでは、ユーザA自身が投稿した動画一覧のうち、例えば、動画A2にメッセージが付加されている。そして、ユーザAのメッセージ一覧のうち、テキストメッセージbが動画A2に対応付けられている。
図15は動画の提供処理の手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部10は、パーソナルコンピュータ7、8から送信されたユーザID,パスワードを取得し(S51)、ユーザB、Cがサーバ1にログイン可能であるか否かを判定し(S52)、ログイン不可の場合(S52でNO)、ログインできない旨を出力して処理を終了する。ログイン可能な場合(S52でYES)、制御部10は、動画の閲覧要求があるか否かを判定する(S53)。
閲覧要求がない場合(S53でNO)、制御部10は、ステップS53の処理を続ける。閲覧要求があった場合(S53でYES)、制御部10は、閲覧要求された動画にメッセージがあるか(付加されているか)否かを判定し(S54)、メッセージがある場合(S54でYES)、メッセージの閲覧許可があるか否かを判定する(S55)。この場合、ユーザB、Cの属性情報と、メッセージに対応付けられた属性情報とが所定の関連性を有するか否かにより判定する。
メッセージの閲覧許可がある場合(S55でYES)、制御部10は、閲覧要求された動画をソートする(S56)。なお、動画のソートは、例えば、メッセージが付加された動画と付加されていない動画とを分類して表示することや、メッセージが付加された動画を優先してページの先頭から表示するように動画の表示位置を設定する。
制御部10は、ユーザのマイルーム動画一覧を出力する(S57)。これにより、ユーザ側のパーソナルコンピュータなどで動画の一覧を表示することができる。制御部10は、動画の再生要求があるか否かを判定し(S58)、動画の再生要求がない場合(S58でNO)、ステップS58の処理を続ける。再生要求がある場合(S58でYES)、制御部10は、動画を再生し(S59)、再生する動画に付加されたメッセージを出力し(S60)、処理を終了する。
一方、閲覧要求された動画にメッセージがない場合(S54でNO)、あるいは、メッセージの閲覧許可がない場合(S55でNO)、制御部10は、ユーザのマイルーム動画一覧を出力する(S61)。制御部10は、動画の再生要求があるか否かを判定し(S62)、動画の再生要求がない場合(S62でNO)、ステップS62の処理を続ける。再生要求がある場合(S62でYES)、動画を再生し(S59)、メッセージを出力することなく、処理を終了する。なお、別の動画を閲覧する場合には、上述の処理を繰り返すことにより実現することができる。
図16は全ユーザに公開された動画一覧の画面表示の一例を示す説明図である。動画A2、B1、C3、D3、E5、F2は、それぞれユーザA、B、C、D、E、Fがサーバ1に登録(投稿)した動画のうち、公開したものを示す。例えば、ユーザAの場合、動画A1、A2、…をサーバ1のマイルームに記憶し、そのうち、動画A2を公開している。なお、動画はサムネイル表示されている。
図17はコミュニティXに所属するユーザBが見た公開動画一覧の画面表示の一例を示す説明図である。図17に示すように、全ユーザに公開された動画A2、B1、C3、D3、E5、F2のうち、動画A2、D3には、メッセージありの表示がされている。例えば、動画A2は、ユーザAによって公開されたものであり、ユーザAはコミュニティXに所属するユーザに対してメッセージの閲覧許可を与えている。また、メッセージのある動画A2、D3は、動画一覧の中でページの先頭に位置するように区分されている。
図17に示すように、閲覧要求された画像の一覧をサムネイル表示するとともに、サムネイル表示された画像に付加された付加情報がある場合、その旨を表示することにより、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在することを容易に把握することができ、特別の喜びや感動を抱くことができる画像だけを優先して閲覧することが容易になる。また、サムネイル表示された画像を付加情報の有無に応じて区分して表示することにより、ユーザは、自分だけに提供される情報が存在する画像だけを容易に区別することができる。
一方、コミュニティXに所属しないユーザCが見た公開動画一覧の画面表示は、図16の例と同様であり、付加情報がある旨の表示はされない。
図18は動画再生時の一例を示す説明図である。図18(a)はコミュニティXに所属するユーザBが動画を再生した場合であり、動画とともにメッセージbが提供されている。これにより、ユーザBは、他のユーザが見ることのできない付加情報が提供されるので、特別な喜びや感動を抱くことができる。一方、図18(b)はコミュニティXに所属しないユーザCが動画を再生した場合であり、メッセージは表示されない。
図19は動画再生時の他の例を示す説明図である。図19に示すように、1つの動画Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、メッセージ4)が対応付けられ、メッセージ1、2、3、4それぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、ユーザC、D、コミュニティYに所属するユーザ、歌手の鈴木A子が好きなユーザとする。この場合、ユーザCは、動画Aを閲覧する場合に、メッセージ1を見ることができ、ユーザDが動画Aを閲覧する場合、メッセージ2を見ることができ、コミュニティYに所属するユーザが動画Aを閲覧する場合、メッセージ3を見ることができ、歌手の鈴木A子が好きなユーザが動画Aを閲覧する場合、メッセージ4を見ることができる。このように、閲覧者(ユーザ)の属性に絡めて画像とともに提供されるメッセージの内容を変更することができ、様々なユーザに対して、それぞれ違った喜び、感動、面白さや興味を同時に与えることができる。
なお、この場合には、動画Aに付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された異なる閲覧者毎の異なる属性情報を設定すればよい。
図20は動画再生時の他の例を示す説明図である。図20に示すように、ある1つの動画Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージ5、メッセージ6)が対応付けられ、メッセージ5、6それぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、歌手の鈴木A子が好きなユーザとする。なお、この場合、歌手の鈴木A子が好きなユーザに対してメッセージ5、6を提供したいと考えるユーザは、画像Aが閲覧される時点で、いずれのメッセージを表示させるかを、予め設定しておくことができる。例えば、月日、曜日、時間帯などに応じて、いずれのメッセージを表示させるかを決めることができる。あるいは、1つの動画に対して、複数のメッセージを作成した場合には、画像が閲覧される時点で直近に作成された(最新の)メッセージを表示させるようにすることもできる。このように、動画の表示時点(閲覧時点)に応じて同じ動画に対して異なるメッセージが表示されるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、動画の閲覧時点に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
なお、この場合、動画Aに付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を設定しておく。そして、サーバ1で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、その属性情報に対応する複数の付加情報の中から、動画の送信時点に応じて異なる付加情報を端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)へ送信する。端末装置は、動画を表示する時点、すなわち動画を再生する時点に応じて異なる付加情報を表示することができる。
図21は動画再生時の他の例を示す説明図である。図21に示すように、1つの動画Aに対して、複数の異なる付加情報(メッセージ7、メッセージ8)が対応付けられ、メッセージ7、8それぞれの閲覧が許可された閲覧者(ユーザ)の属性情報を、例えば、ユーザの所属するコミュニティXとする。なお、この場合、コミュニティXに属するユーザに対してメッセージ7、8を提供したいと考えるユーザは、動画Aの表示中のどのタイミングでメッセージ7、8を表示するかを予め設定しておくことができる。このように、動画の再生時の時間経過とともに異なるメッセージを表示することができるので、メッセージを提供するユーザにとって見れば、動画の表示内容に合わせてダイナミックに伝えたい情報を変えることができるとともに、メッセージを見るユーザにとって見れば、一層喜び、感動、面白さや興味を抱くことができる。
なお、この場合、動画Aに付加される複数の異なる付加情報及びその付加情報それぞれの閲覧が許可された同一の閲覧者の属性情報を設定しておく。そして、サーバ1で属性情報が所定の関連性を有すると判定した場合、その属性情報に対応する複数の異なる付加情報を端末装置へ送信する。端末装置は、動画の表示開始から表示終了までの間の時間経過に応じて異なる付加情報を順次表示することができる。
上述の実施の形態において、属性情報同士が所定の関連性を有するか否かを判定する場合の所定の関連性には、以下のような条件を含めることができる。例えば、ユーザの属性情報のひとつである年齢をもとに付加情報の閲覧を制御する際に、30歳以上という条件に対し、45歳の人が閲覧した場合には、条件を満たすとし、属性情報同士に所定の関連性があると判定することができ、その人は付加情報を閲覧することができる。
また、映像や動画に付帯情報として付帯された歌手名や曲名などの付帯情報をもとに付加情報の閲覧を制御する際に、ビジュアル系の歌手Aの歌の歌唱映像を、ビジュアル系の歌手B好きのユーザが閲覧した場合に、属性情報に所定の関連性があると判定し、付加情報(例えば、ライブ情報、新曲情報、各種広告情報など)を閲覧することができる。
上述の実施の形態において、付加情報は、閲覧者(ユーザ)へのメッセージ、画像(動画又は静止画)の撮像場所、撮像時点又は撮像対象に関する情報などとすることができる。例えば、上述したように、カラオケが好きなコミュニティの場合、撮像場所はカラオケ店舗、撮像対象はカラオケに参加したユーザ、選曲された曲名や歌手名などの情報である。また、他の撮像場所としては、例えば、展示会や販売会などのイベント会場、結婚式や同窓会などの式場、飲食店や観光スポットなどの目的地などとすることもできる。これにより、動画や静止画を撮影する場所に応じて、様々なメッセージを特定のユーザだけに画像と同時に提供することができ、様々なシーンにおいて、特別の喜びや感動を抱くことができる。
また、付加情報として音声メッセージを用いた場合には、ユーザは、特別のメッセージを音声で提供されるので、一層の臨場感や親近感を抱くことができる。
また、上述のとおり、属性情報は、閲覧者のユーザID、名前、年齢、性別若しくは嗜好又は閲覧者が所属するコミュニティなどの情報とすることができ、これにより、多くのユーザの中から、種々の切り口で特定のユーザを決めることができ、様々なユーザに、それぞれ異なる特別のメッセージを提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、広く一般のユーザが閲覧する画像に、特定のユーザへのメッセージを入れ込むことができ、その特定のユーザ(閲覧者)は、他のユーザが見ることのできない付加情報が提供されるので、特別な喜びや感動を抱くことができる。
上述の実施の形態では、カラオケ店舗内で撮影した動画を公開するとともに、特定のユーザに対してメッセージを提供する例について説明したが、本発明はかかる形態に限定されるものではなく、動画や静止画を多くのユーザに対して開放しているサイトやサービスであれば、本発明を適用することができ、動画や静止画を提供するとともに、特定のユーザの属性に絡めて提供するメッセージをダイナミックに変更することができる。
例えば、製品やサービスを提供するサイトなどで、製品やサービスの広告を行う場合、広告内容を動画や静止画で提供するとともに、特定のユーザには、そのユーザだけの個人広告をメッセージとして画像に付加して提供することで、ユーザの購買意欲を高めたり、集客力を高めたりすることができる。
また、地図情報を利用して、ユーザを目的地まで案内するような場合には、目的地地点付近の動画や画像を表示する際に、特定のユーザには、そのユーザだけの案内情報をメッセージとして提供することで、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、オークションサイトなどで出品されている商品に関する動画や静止画を表示させる場合、オークションに出品されている商品に関連する属性情報のユーザ(例えば、特定の車種に興味があるユーザ)だけに特別のメッセージを提供することで、販売促進することもできる。
また、同窓会や結婚式など、多くの人が集まった際に撮影された動画や静止画を公開する際に、集まった人の中で、特定の人だけに特別なメッセージを送りたい場合などにも本発明を適用することができる。
上述の実施の形態において、端末装置は、付加情報を表示する場合に、一の付加情報の部分毎に順次表示することもできる。例えば、付加情報を表示する画面内で、文字列を表示画面の右から左へ1文字ずつ移動させることでメッセージの部分毎に順次表示する。あるいは、表示画面内で表示内容を順次切り替えることにより、メッセージの部分毎に順次表示する。これにより、1つの付加情報の情報量が多い場合でも、ユーザは容易に内容を把握することができる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であり制限的なものではない。