JP2010080907A - リアクトル集合体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リアクトル集合体1Aは、並列された一対のコイル巻回部と、端部コア10eとを有する環状のコア10と、一対の主コイル11a,11bを有する主コイル部11と、一対の副コイル12a,12bを有する副コイル部12とを具える。主コイル11aと副コイル12aとは、一方のコイル巻回部に同軸に隣り合って配置され、主コイル11bと副コイル12bとは、他方のコイル巻回部に同軸に隣り合って配置される。主コイル部11の巻線11wの一端部11e1と副コイル部12の巻線12wの一端部12e1とが接合されている。主コイル部11と副コイル部12とに共通にコア10を利用することで、共振用リアクトルを別部材とする場合と比較して、リアクトル集合体を小型にできる。
【選択図】図1
Description
(実施形態1)
主として図1,2を参照して、実施形態1のリアクトル集合体1Aを説明する。以下、図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、図2及び後述する図3,4では、巻線の端部、巻返し部を含むコイル同士の接続箇所、インシュレータを省略している。
コア10は、主コイル部11及び副コイル部12が配置される一対の直方体状のコイル巻回部10ca,10cb(図2)と、主コイル部11及び副コイル部12が実質的に配置されない一対の端部コア10eとを有する。このコア10は、離間して並列されるコイル巻回部10ca,10cbを挟むように端部コア10eが配置されて閉ループ状(環状)に形成される。また、コア10は、鉄や鋼などの鉄を含有する軟磁性材料からなる磁性体部10m(図2)とアルミナなどの非磁性材料からなるギャップ材(図示せず)とからなる。コイル巻回部10cは、磁性体部10mからなるコア片とギャップ材とを交互に積層して構成される。各コア片は、軟磁性粉末の圧粉成形体や、複数の電磁鋼板を積層した積層体が利用できる。ギャップ材は、インダクタンスの調整のためにコア片間に設けられる隙間に配置される部材である(エアギャップの場合もある)。これらコア片及びギャップ材は、接着剤などで一体に接合される。コア片の分割数やギャップ材の個数は、主コイル部11及び副コイル部12がそれぞれ所望のインダクタンスとなるように適宜選択することができる。
主コイル部11は、1本の連続する巻線11wを巻回してなり、一対の主コイル11a,11bを具える。主コイル11a,11bは、各コイルの軸方向が平行するように並列されている。巻線11wは、銅製の平角線(導体)の表面にエナメル被覆を具える被覆平角線である。両主コイル11a,11bは、この巻線11wをエッジワイズ巻きにして形成されたエッジワイズコイルであり、巻線11wの一部を折り返してなる巻返し部11rを介して連結されている。巻線11wの両端部11e1,11e2は、適宜延伸されており、一端部11e1は、副コイル部12を構成する巻線12wの一端部12e1に接続され、他端部11e2は、端子部材(図示せず)が接続される。接続された両端部11e1,12e1にも一つの端子部材(図示せず)が接続される。即ち、リアクトル集合体1Aは、主コイル部11と副コイル部12とで共用する端子部材が取り付けられる。これら端子部材を介して、各コイル部11,12に電力供給を行う電源などの外部装置(図示せず)が接続される。上記巻線11w,12wの両端部11e1,12e1の接続には、TIG溶接、レーザ溶接、抵抗溶接などの溶接、圧着、冷間圧接、振動溶着を好適に利用することができる。巻線の端部と端子部材との接続には、上記TIG溶接などの溶接の他、圧着などを利用することができる。
副コイル部12は、主コイル部11と同様に1本の連続する巻線12wを巻回してなり、一対の副コイル12a,12bを具える。副コイル12a,12bは、各コイルの軸方向が平行するように並列されている。巻線12wは、巻線11wと同様の形状の被覆平角線であり、両副コイル12a,12bは、この巻線12wをエッジワイズ巻きにして形成されたエッジワイズコイルであり、巻線12wの一部を折り返してなる巻返し部12rを介して接続される。但し、この巻線12wは、主コイル部11を構成する巻線11wと同じ幅であるが、厚さが半分(巻線11wの厚さの1/2)である。両コイル部11,12が同じ幅の被覆平角線から構成されることから、主コイル11a,11b及び副コイル12a,12bは、図1に示すように輪郭形状がほぼ等しい。また、各副コイル12a,12bの巻き数n2と主コイル部11の各主コイル11a,11bの巻き数n1との比は、n2:n1=1:2である。巻線12wの両端部12e1,12e2は、主コイル部11と同様に適宜延伸されて、上述のように端子部材が接続される。特に、一端部12e1は、上述のように主コイル部11を構成する巻線11wの一端部11e1に接続される。なお、上記巻線の厚さや巻き数の比は、一例であり、適宜選択することができる。
図2に示すように主コイル部11の一方の主コイル11aと、副コイル部12の一方の副コイル12aとがコア10の一方のコイル巻回部10caに配置されている。特に、主コイル11aの一方の端面と、副コイル12aの一方の端面とが向かい合うように、同軸に隣り合って配置されている。即ち、主コイル11aの軸と、副コイル12aの軸とが一直線上に並ぶように、両コイル11a,12aが配置されている。また、主コイル部11の他方の主コイル11bと、副コイル部12の他方の副コイル12bとがコア10の他方のコイル巻回部10cbに配置されている。特に、主コイル11bの一方の端面と、副コイル12bの一方の端面とが向かい合うように、同軸に隣り合って配置されている。即ち、主コイル11bの軸と、副コイル12bの軸とが一直線上に並ぶように、両コイル11b,12bが配置されている。端的に言うと、主コイル11aと副コイル12aとが縦並びし、主コイル11bと副コイル12bとが縦並びした隣接配置形態である。更に、主コイル部11の巻返し部11rが一方の端部コア10e側に、副コイル部12の巻返し部12rが他方の端部コア10e側に配置されるように各コイル11a,11b,12a,12bがコア10に配置されている。即ち、主コイル部11を構成する巻線11wの両端部11e1,11e2と、副コイル部12を構成する巻線12wの両端部12e1,12e2とが向かい合うように配置されている。
コア10と主コイル部11及び副コイル部12との組合体には、インシュレータ13(図1)も設けられている。インシュレータ13は、各コイル巻回部10cの外周を覆う筒状部(図示せず)と、主コイル部11において巻返し部11r側の端面に当接される第1の枠状部13f1と、副コイル部12において巻返し部12r側の端面に当接される第2の枠状部13f2と、一面が主コイル部11に当接され、対向する他面が副コイル部12に当接される第3の枠状部(図示せず)とを具える。筒状部は、半割れの角筒片同士を係合する構成とすることで、コイル巻回部10cの外周を容易に覆うことができる。第1の枠状部13f1は、筒状部の一端部に配置される矩形枠であり、一方の端部コア10eに配置されて、巻返し部11rが載置される台部13b1を具える。第2の枠状部13f2は、筒状部の他端部に配置される矩形枠であり、他方の端部コア10eに配置されて、巻返し部12rが載置される台部13b2を具える。第3の枠状部は、筒状部の中間部に挿通配置される矩形枠である。主コイル部11と副コイル部12との間を絶縁できれば、第3の枠状部のような枠状としなくてもよく、両コイル部11,12間に単に絶縁部材を挟み込んでもよい。インシュレータや絶縁部材は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの絶縁材料が利用できる。
コア10と主コイル部11及び副コイル部12との組合体は、例えば、アルミニウム製のケース(図示せず)に収納し、更にケース内に絶縁性のポッティング樹脂(図示せず)を充填した構成とすることができる。帯状のステー(図示せず)などを用いて、端部コアをケースに固定したり、端部コアにボルト孔を設けて、このボルト孔にボルトをねじ込むことにより組合体をケースに固定してもよい。
上記構成を具えるリアクトル集合体は、以下のようにして形成することができる。
リアクトル集合体1Aは、双方向DC-DCコンバータの構成部品として組み付けられた場合、主コイル部11を具えることで、昇圧動作や降圧動作を行え、かつ副コイル部12を具えることで、上記動作にあたり、ソフトスイッチングを行えるため、スイッチング動作に伴う損失を低減することができる。その上、リアクトル集合体1Aは、主コイル部11の各主コイル11a,11bと、副コイル部12の各副コイル12a,12bとが、環状のコア10のコイル巻回部10ca,10cbに、重なり合うことなく、かつ同軸に縦並びして配置された構成であることから、共振用リアクトルを別に設けた場合と比較して、小型である。
以下、図3を参照して実施形態2のリアクトル集合体1Bを説明する。リアクトル集合体1Bは、基本的構成は実施形態1のリアクトル集合体1Aと同様であり、異なる点は、端部コアの形状にある。以下、この点を詳細に説明し、その他の点は説明を省略する。
リアクトル集合体1Bに具える環状のコア20は、一対のコイル巻回部20cと、離間して並列されたコイル巻回部20cを挟むように配置される一対の端部コア20eとを具える。一方のコイル巻回部20cには、主コイル部11の一方の主コイル11a及び副コイル部12の一方の副コイル12aが同軸に隣り合って配置され、他方のコイル巻回部20cには、主コイル部11の他方の主コイル11b及び副コイル部12の他方の副コイル12bが同軸に隣り合って配置されている。端部コア20eには、実質的にコイルが配置されない。両コイル部11,12を構成する巻線11w,12wは、同じ幅で、厚さが異なる被覆平角線(巻線12wの厚さ=巻線11wの1/2)であり、各コイル11a,11b,12a,12bは、上記被覆平角線をエッジワイズ巻きして形成されたエッジワイズコイルである。同じ幅の巻線11w,12wで形成されていることで、各コイル11a,11b,12a,12bは、輪郭形状が等しく、外周面が面一である(図3(B))。そして、リアクトル集合体1Bでは、これら面一なコイル11a,11b,12a,12bと面一になるように端部コア20eが構成されている。即ち、端部コア20eは、端部コア20eを構成する面のうち、対向する二面がコイル巻回部20cよりも突出している。具体的には、図3(B)において端部コア20eの上面20eu、及びこの上面と対向する下面20edの双方がコイル巻回部20cよりも突出しており、コイル11a,11b,12a,12bの外周面と面一である。
両コイル部11,12は、実施形態1のように巻返し部を具える形態とする場合、端部コア20eをコイル11a,11b,12a,12bと面一とするために、巻返し部を端部コア20eの上方に引き上げ、コイル側に折り返したり、巻返し部をコイルの軸方向に押し潰したりする構成が利用できる。その他、端部コアの一部に切欠を設けて、巻返し部を配置できるようにする構成が利用できる。この場合、端部コアの一部のみがコイル巻回部よりも突出した形状となる。
上記構成を具えるリアクトル集合体1Bは、双方向DC-DCコンバータの構成部品として組み付けられた場合、実施形態1のリアクトル集合体1Aと同様に両コイル部11,12を具えることで、昇圧動作や降圧動作が行え、かつソフトスイッチングを実現できる上に、小型である。その他、リアクトル集合体1Aと同様の効果を奏する。
以下、図4を参照して別の実施形態のリアクトル集合体1C〜1Fを説明する。リアクトル集合体1C〜1Fの特徴とするところは、主コイルと副コイルの配置形態にあるため、配置形態を中心に説明し、その他の点は基本的に実施形態1と同様であるため説明を省略する。
実施形態1では、主コイル部11及び副コイル部12の双方がコイル巻回部10cの外周に配置された構成を説明した。図4(A)に示すリアクトル集合体1Cのように、主コイル部11の主コイル11a,11bがそれぞれ各コイル巻回部10cの外周に配置され、副コイル部12の副コイル12a,12bがそれぞれ各端部コア10eの外周に配置された形態とすることができる。このリアクトル集合体1Cでは、コイル巻回部10cに縦並びに両コイル部11,12が配置されないため、各コイル部11,12をコア10に配置し易い。特に、各コイル部11,12を上述した接合コイルとすると、コア10への配置が容易である。
或いは、図4(B)に示すリアクトル集合体1Dのように、主コイル部11の主コイル11a,11bがそれぞれ各コイル巻回部10cの外周に配置され、副コイル部12の一方の副コイル12aが一方のコイル巻回10cの外周に配置され、他方の副コイル12bが一方の端部コア10eの外周に配置された形態とすることができる。また、主コイル11a,11bのターン数を異ならせることができる。このリアクトル集合体1Dも、少なくとも副コイル部12を上述した接合コイルとすると、コア10への配置が容易である。
或いは、図4(C)に示すリアクトル集合体1Eのように、副コイル部12の副コイルを一つとすることができる。この場合、例えば、図4(C)に示すように主コイル部11の主コイル11a,11bがそれぞれ各コイル巻回部10cの外周に配置され、副コイル部12が一方のコイル巻回10cの外周に配置された形態としたり、副コイル部12が一方の端部コア10eに配置された形態とすることができる。副コイル部12に具える副コイルが一つであることで、コア10への配置が容易である。
或いは、図4(D)に示すリアクトル集合体1Fのように、主コイル部11の主コイル及び副コイル部12の副コイルの双方を一つとすることができる。この場合、例えば、図4(D)に示すように主コイル部11が一方のコイル巻回部10c(又は端部コア10e)の外周に配置され、副コイル部12が他方のコイル巻回10c(又は端部コア10e)の外周に配置された形態としたり、主コイル部11がコイル巻回部10cの外周に配置され、副コイル部12が端部コア10eの外周に配置された形態とすることができる。両コイル部11,12に具えるコイルが一つであることで、コア10への配置が容易である。
上述の実施形態では、巻線の導体が銅からなるものを説明した。共振用リアクトルに利用される場合などで使用時に副コイル部に流される電流量が少ない場合、副コイル部を構成する巻線の導体として、銅よりも導電率が小さいアルミニウムやアルミニウム合金からなるものを利用してもよい。導体がアルミニウムやその合金からなる巻線を利用することで、リアクトル集合体の軽量化に寄与することができる。
上述の実施形態では、両コイル部を構成する巻線として、被覆平角線を説明した。主コイル部及び副コイル部の少なくとも一方の巻線を被覆平角線以外の巻線、例えば、被覆丸線や被覆電線を利用してもよいし、両コイル部の巻線に被覆丸線や被覆電線を利用してもよい。被覆丸線や被覆電線は、被覆平角線と比較して柔らかく、巻回作業を行い易い。被覆電線の絶縁被覆層の構成材料には、例えば、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、シリコンゴムなどが挙げられ、被覆電線を利用することで絶縁性に優れるコイルが得られる。両コイル部の少なくとも一方の巻線を被覆平角線にすると、両コイル部の巻線の一端部同士の接合を行うに当たり、接触面積が大きく取り易く好ましい。
10c,10ca,10cb,20c コイル巻回部 10e,20e 端部コア 10m 磁性体部
11 主コイル部 11w,12w 巻線 11a,11b 主コイル 11r,12r 巻返し
11e1,11e2,12e1,12e2 巻線の端部部 12 副コイル部 12a,12b 副コイル
13 インシュレータ 13f1,13f2 枠状部 13b1,13b2 台部
20eu 端部コアの上面 20ed 端部コアの下面
L リアクトル 100 コア 100e 端部コア 110 コイル部
110a,110b コイル 111 巻線
Claims (11)
- 並列された一対のコイル巻回部と、両コイル巻回部を挟むように配置される一対の端部コアとを有する環状のコアと、
巻線を巻回してなり、前記コイル巻回部の外周に配置される少なくとも一つの主コイルを有する主コイル部と、
前記主コイル部を構成する巻線とは別の巻線を巻回してなり、前記主コイルと重なり合うことなく前記コアの外周に配置される少なくとも一つの副コイルを有する副コイル部とを具え、
前記主コイル部を構成する巻線の一端部と、前記副コイル部を構成する巻線の一端部とが接合されていることを特徴とするリアクトル集合体。 - 前記主コイル部は、前記各コイル巻回部の外周にそれぞれ配置される一対の主コイルを有しており、
前記副コイル部は、前記各コイル巻回部の外周にそれぞれ配置される一対の副コイルを有しており、
前記一方のコイル巻回部に、前記主コイル部の一方の主コイルと前記副コイル部の一方の副コイルとが同軸に隣り合って配置され、前記他方のコイル巻回部に、前記主コイル部の他方の主コイルと前記副コイル部の他方の副コイルとが同軸に隣り合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル集合体。 - 前記主コイル部は、平角線からなる導体と、この導体の外周に設けられた絶縁被覆層とを具える連続した一本の被覆平角線から形成されており、各主コイルはそれぞれ、前記被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルであり、両主コイル同士は、前記被覆平角線の一部を折り返してなる巻返し部を介して連結されており、
前記副コイル部は、平角線からなる導体と、この導体の外周に設けられた絶縁被覆層とを具える連続した一本の被覆平角線から形成されており、各副コイルはそれぞれ、前記被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルであり、両副コイル同士は、前記被覆平角線の一部を折り返してなる巻返し部を介して連結されており、
前記主コイル部の巻返し部が一方の端部コア側、前記副コイルの巻返し部が他方の端部コア側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のリアクトル集合体。 - 前記主コイル部及び前記副コイル部はそれぞれ、平角線からなる導体と、この導体の外周に設けられた絶縁被覆層とを具える被覆平角線から構成されており、
前記両コイル部を構成する被覆平角線は、幅が同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。 - 前記両コイル部に具えるコイルの少なくとも設置側の面と、前記コアにおいて前記コイルが配置されていない箇所の少なくとも設置側の面とが面一であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。
- 前記主コイル部及び前記副コイル部の少なくとも一方は、平角線からなる導体と、この導体の外周に設けられた絶縁被覆層とを具える被覆平角線から構成されており、当該コイル部のコイルが前記被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルであり、
前記主コイル部の巻線の一端部と、前記副コイル部の巻線の一端部とは、溶接により接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。 - 前記主コイル部及び副コイル部はそれぞれ、平角線からなる導体と、この導体の外周に設けられた絶縁被覆層とを具える被覆平角線から構成されており、前記主コイル及び前記副コイルはそれぞれ、前記被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。
- 前記一つのコイル巻回部に、前記主コイル部の主コイルと、前記副コイル部の副コイルとが配置され、これら両コイルの間にコイルの軸方向に隙間を有しており、
前記隙間の間隔は、前記主コイル部及び前記副コイル部のうち、いずれか一方のコイル部に基づく漏れ磁束により規定される所定の漏れインダクタンスが得られる大きさであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。 - 前記副コイル部を構成する巻線の導体は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。
- 前記コアと、前記主コイル部及び前記副コイル部との組合体の外周を覆う樹脂被覆部を具えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。
- 前記リアクトル集合体は、双方向のソフトスイッチングコンバータの構成部品に用いられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のリアクトル集合体。
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