JP2010080848A - 抵抗変化メモリ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗変化素子を微細化する。
【解決手段】抵抗変化メモリは、半導体基板上に形成され、段差部14aを有する層間絶縁膜11と、段差部を含む層間絶縁膜上に形成された下部電極層15と、下部電極層上に形成された固定層16と、固定層上に形成された第1の絶縁膜17と、第1の絶縁膜の一部上に形成された記録層18と、記録層を覆い、第1の絶縁膜に接する第2の絶縁膜19と、第2の絶縁膜上に形成された導電層20と、導電層に接続された配線23とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、段差部上に形成された抵抗変化素子を有する抵抗変化メモリ及びその製造方法に関する。
抵抗変化メモリの一種として、磁気抵抗効果(TMR:Tunneling Magnto Resitive)を利用した磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory)がある。このMRAMの実用化に向けた研究は、世界中で盛んに行われている。現在、4Mビットと小規模ではあるが、MRAMをチップとして量産・販売するところまで、その技術の応用化は進んできている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
このMRAMにおいて、大規模なメモリを実現する技術として期待されているのが、「スピン注入磁化反転」の動作原理を用いたスピン注入型MRAMである。
しかし、従来のスピン注入型MRAMでは、MTJ(Magnetic tunnel Junction)素子のサイズはリソグラフィ及びエッチングという通常の微細加工プロセスの限界によって既定される。従って、スピン注入型MRAMとして素子の特性を十分に引き出せるだけの微細加工が難しい。
ISSCC2000 Technical Digest p.128 "A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell" M.Durlam et al., "A 0.18um 4Mb Toggling MRAM", IEDM 2003 Proceedings,34.6,Dec.2003
本発明は、抵抗変化素子を微細化することが可能な抵抗変化メモリ及びその製造方法を提供する。
本発明の第1の視点による抵抗変化メモリは、半導体基板上に形成され、段差部を有する層間絶縁膜と、前記段差部を含む前記層間絶縁膜上に形成された下部電極層と、前記下部電極層上に形成された固定層と、前記固定層上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の一部上に形成された記録層と、前記記録層を覆い、前記第1の絶縁膜に接する第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成された導電層と、前記導電層に接続された配線とを具備する。
本発明の第2の視点による抵抗変化メモリは、半導体基板上に形成され、段差部を有する層間絶縁膜と、前記段差部を含む前記層間絶縁膜上に形成された下部電極層と、前記下部電極層上に形成された固定層と、前記固定層上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の一部上に形成された記録層と、前記記録層を覆い、前記第1の絶縁膜に接する第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜の側面上に形成された第3の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜を介して前記記録層に接続された配線とを具備する。
本発明の第3の視点による抵抗変化メモリの製造方法は、半導体基板上に段差部を有する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記段差部上に下部電極層を形成する工程と、前記下部電極層上に固定層、第1の絶縁膜及び記録層を順に積層する工程と、熱処理により前記段差部に前記記録層を凝集させる工程と、前記記録層及び前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜及び導電層を順に積層する工程と、前記第2の絶縁膜及び前記導電層を前記段差部に残るように加工する工程と、前記第1の絶縁膜、前記固定層及び前記下部電極層を前記段差部に残るように加工し、抵抗変化素子を形成する工程と、前記抵抗変化素子を覆う第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜を平坦化し、前記導電層を露出させる工程と、前記導電層の露出した上面上に配線を形成する工程とを具備する。
本発明の第4の視点による抵抗変化メモリの製造方法は、半導体基板上に段差部を有する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、前記段差部上に下部電極層を形成する工程と、前記下部電極層上に固定層、第1の絶縁膜及び記録層を順に積層する工程と、熱処理により前記段差部に前記記録層を凝集させる工程と、前記記録層及び前記第1の絶縁膜上に第2及び第3の絶縁膜を順に積層する工程と、前記第2及び第3の絶縁膜を前記段差部に残るように加工する工程と、前記第1の絶縁膜、前記固定層及び前記下部電極層を前記段差部に残るように加工し、抵抗変化素子を形成する工程と、前記抵抗変化素子を覆う第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間絶縁膜を平坦化し、前記第2の絶縁膜又は前記記録層を露出させる工程と、前記第2の絶縁膜又は前記記録層の露出した上面上に配線を形成する工程とを具備する。
本発明によれば、抵抗変化素子を微細化することが可能な抵抗変化メモリ及びその製造方法を提供できる。
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[1]第1の実施形態
第1の実施形態は、セル毎に分離したMTJ素子を凝集によって形成するに際し、MTJ素子の下地に凸型の段差部を形成する。
[1−1]構造
図1(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図及び平面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図1(a)及び(b)に示すように、層間絶縁膜11内にコンタクトプラグ13が形成され、このコンタクトプラグ13上に下部電極層15が形成されている。下部電極層15上にMTJ素子MTJが形成され、このMTJ素子MTJ上に絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20を介してビット線23が形成されている。
MTJ素子MTJは、固定層16と記録層18と固定層16及び記録層18間に形成されたトンネル絶縁膜17とを有している。固定層16は、記録層18より下方に位置し、記録層18よりもコンタクトプラグ13側に形成されている。
コンタクトプラグ13の上面は層間絶縁膜11の上面よりも突出している。これにより、凸型の段差部14aが形成されている。この段差部14a上に積層された下部電極層15、固定層16及びトンネル絶縁膜17は、段差部14aの形状に沿った凸型の形状になっている。具体的には、段差部14aの形状に沿って下部電極層15の底面が窪み、この窪みに応じて下部電極層15の上面が突出する。この下部電極層15の上面の突出形状に沿って固定層16の底面が窪み、この窪みに応じて固定層16の上面が突出する。この固定層16の上面の突出形状に沿ってトンネル絶縁膜17の底面が窪み、この窪みに応じてトンネル絶縁膜17の上面が突出する。これにより、記録層18の底面は窪み部を有し、この窪み部にトンネル絶縁膜17及び固定層16が入り込んでいる。
記録層18は、段差部14aを覆って形成されている。記録層18の平面形状の面積は、コンタクトプラグ13の平面形状の面積よりも大きく、下部電極層15、固定層16及びトンネル絶縁膜17の平面形状の面積より小さい(図1(b)参照)。下部電極層15、固定層16及びトンネル絶縁膜17の平面形状は同じであり、下部電極層15、固定層16及びトンネル絶縁膜17の側面は一致している。
絶縁性ギャップ層19の中央部は記録層18を覆っており、絶縁性ギャップ層19の端部はトンネル絶縁膜17と直接接している。導電性キャップ層20は絶縁性ギャップ層19上に形成されている。絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20の平面形状は同じであり、絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20の側面は一致している。絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20の平面形状の面積は、下部電極層15、固定層16及びトンネル絶縁膜17の平面形状の面積より小さく、記録層18の平面形状の面積よりも大きい。
記録層18は、絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20を介してビット線23に電気的に接続されている。ここで、絶縁性ギャップ層19は絶縁層であるが、非常に薄く、トンネル抵抗が十分低く、近似的に導体とみなせるため、記録層18及びビット線23の電気的な接続における悪影響はほとんどない。
記録層18と固定層16との間に形成されたトンネル絶縁膜17の厚さは、導電性キャップ層20と固定層16との間に形成された絶縁性ギャップ層19及びトンネル絶縁膜17の合計の厚さより薄い。これにより、MTJ素子MTJの端部に流れる電流は、中央部に流れる電流と比較して、無視できるほど小さくなるので、読み出し動作におけるMR比の安定化を図ることができる。
絶縁性ギャップ層19の材料は、トンネル絶縁膜17の材料と同じであることが望ましいが、それ以外の材料であってもよい。絶縁性ギャップ層19とトンネル絶縁膜17は、その抵抗が絶縁膜厚に指数関数的に比例する材料が望ましい。固定層16と記録層18の間のRA(Resistance Area Products[Ω・μm2])は、固定層16と導電性キャップ層20の間のRAに対して、少なくとも100分の1程度以下の値に制御できることが望ましい。
[1−2]製造方法
図2(a)及び(b)乃至図5(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図2(a)及び(b)に示すように、半導体基板(図示せず)上にスイッチング素子及び多層配線(図示せず)が形成される。次に、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成され、このコンタクトホール12内及び層間絶縁膜11上にメタル材が形成される。次に、CMP(Chemical Mechanical Polish)等によりメタル材が平坦化され、スイッチング素子に電気的に接続するコンタクトプラグ13が形成される。この際、コンタクトプラグ13のメタル材よりも層間絶縁膜11のエッチングレートが早くなるように制御され、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度突出させる。これにより、凸型の段差部14aが形成される。尚、この数10nmの段差は、単にMTJパターンと同じリソグラフィマスクを用いて酸化膜をエッチバックして形成してもよい。
次に、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に下部電極層15が形成され、この下部電極層15上にMTJ材料層が形成される。具体的には、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に数10nmの下部電極層15及び固定層16が形成され、この固定層16上に1nm程度のトンネル絶縁膜17が形成され、このトンネル絶縁膜17上に数nmの記録層18が形成される。
次に、図3(a)及び(b)に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14aが存在することで、この段差部14aを含む領域に記録層18の凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14a以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。この凝集の程度は、記録層18の膜厚、アニール温度、雰囲気によって制御が可能である。
次に、図4(a)及び(b)に示すように、記録層18の凝集粒及びトンネル絶縁膜17上に1nm程度以下の絶縁性ギャップ層19が堆積され、この絶縁性ギャップ層19上に数10nm程度の導電性キャップ層20が堆積される。次に、通常のフォトリソグラフィ工程によって、MTJ加工用のレジストパターン21が導電性キャップ層20上に形成される。
次に、図5(a)及び(b)に示すように、通常のRIE(Reactive Ion Etching)などのエッチング工程を経て、レジストパターン21が導電性キャップ層20に転写される。この導電性キャップ層20をマスクとし、イオンミリングなどの方法を用いて、絶縁性ギャップ層19、コンタクトプラグ13の上方領域以外に形成された記録層18の凝集粒がエッチング除去される。その後、レジストパターン21が除去される。
次に、図1(a)及び(b)に示すように、通常のフォトリソグラフィ及びエッチング技術を用いて、トンネル絶縁膜17、固定層16及び下部電極層15が、ビット毎に電気的に切り離されるように、下部電極用の所望のパターンに分離加工される。次に、全面に層間絶縁膜22が堆積及び平坦化され、導電性キャップ層20の一部が露出される。この導電性キャップ層20と電気的にコンタクトするように、ビット線23が形成される。このビット線23は、例えば、バリアメタル/低抵抗材料/バリアメタルからなる積層構造である。その後、通常のリソグラフィ及びエッチング工程によってビット線23が加工され、メモリセルが完成する。
尚、本実施形態において、導電性キャップ層20の代わりに絶縁性ハードマスク層30を用いた場合は、図6(a)及び(b)に示すようになる。この場合、MTJ素子MTJの加工後に形成される層間絶縁膜22がエッチバックされる際、絶縁性ハードマスク層30もエッチバックし、絶縁性ハードマスク層30の下にある絶縁性ギャップ層19又は記録層18の一部を露出させる。そして、絶縁性ギャップ層19又は記録層18の露出された一部がビット線23に電気的に接触するように形成される。図6(a)及び(b)の場合、絶縁性ギャップ層19と絶縁性ハードマスク層30は機能が重なるため、絶縁性ギャップ層19を省略することが可能である。
また、本実施形態において、トンネル絶縁膜17、固定層16、下部電極層15、絶縁性ギャップ層19、導電性キャップ層20は、一括加工により形成することも可能である。
[1−3]効果
上記第1の実施形態によれば、MTJ素子MTJの下地に凸型の段差部14aを設けることで、熱処理によって記録層18を凝集した際に、この段差部14aに凝集粒が集まるようにする。これにより、セル毎に分離した記録層18を形成することができる。このような方法を用いることによって、通常のフォトリソグラフィ技術の限界を超えた微細かつ高い結晶性を有するMTJ素子MTJを、ビット毎に形成したい領域に制御性よく形成することができる。このため、より安定して低電流書き込み動作が可能なMRAMセル用のMTJ素子MTJを提供することができる。
[2]第2の実施形態
上記第1の実施形態では、MTJ素子下の段差部が凸型であったのに対し、第2の実施形態では、MTJ素子下の段差部を凹型にする。尚、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[2−1]構造
図7(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図及び平面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図7(a)及び(b)に示すように、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、コンタクトプラグ13の上面が層間絶縁膜11の上面よりも窪み、凹型の段差部14bが形成されている点である。
具体的には、段差部14bの形状に沿って下部電極層15の底面が突出し、この突出に応じて下部電極層15の上面が窪む。この下部電極層15の上面の窪み形状に沿って固定層16の底面が突出し、この突出に応じて固定層16の上面が窪む。この固定層16の上面の窪み形状に沿ってトンネル絶縁膜17の底面が突出し、この突出に応じてトンネル絶縁膜17の上面が窪む。これにより、記録層18の底面は突出部を有し、この突出部がトンネル絶縁膜17の上部内に入り込んでいる。
[2−2]製造方法
図8(a)及び(b)乃至図11(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図及び平面図を示す。以下に、第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図8(a)及び(b)に示すように、第1の実施形態と同様、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成され、このコンタクトホール12内及び層間絶縁膜11上にメタル材が形成される。次に、CMP等によりメタル材が平坦化され、スイッチング素子に電気的に接続するコンタクトプラグ13が形成される。この際、第2の実施形態では、層間絶縁膜11よりもコンタクトプラグ13のメタル材のエッチングレートが早くなるように制御され、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度窪ませる。これにより、凹型の段差部14bが形成される。その後、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に、下部電極層15、固定層16、トンネル絶縁膜17、記録層18が順に積層される。
次に、図9(a)及び(b)に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14bが存在することで、この段差部14bを含む領域に記録層18の凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14b以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。
その後は、第1の実施形態と同様の工程で、図10(a)及び(b)、図11(a)及び(b)の工程を経て、図7(a)及び(b)に示すようなメモリセルが完成する。
尚、本実施形態において、導電性キャップ層20の代わりに絶縁性ハードマスク層30を用いた場合は、図12(a)及び(b)に示すようになる。この構造の詳細は、第1の実施形態と同様である。
[2−3]効果
上記第2の実施形態によれば、MTJ素子MTJの下地に凹型の段差部14bを設けることで、記録層18を凝集した際に、この段差部14bに凝集粒が集まるようにする。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[3]第3の実施形態
第3の実施形態は、上記第1の実施形態と同様、凸型の段差部を形成する。但し、第3の実施形態は、上記第1の実施形態よりも、記録層に対してコンタクトプラグを大きくすることで、段差部を大きくする。尚、第3の実施形態において、第1の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[3−1]構造
図13(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図及び平面図を示す。以下に、第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図13(a)及び(b)に示すように、第3の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、記録層18の平面形状の面積がコンタクトプラグ13の平面形状の面積よりも小さく、記録層18が段差部14aの内側に形成されている点である。
具体的には、段差部14aの形状に沿って下部電極層15の底面が窪み、この窪みに応じて下部電極層15の上面が突出する。この下部電極層15の上面の突出形状に沿って固定層16の底面が窪み、この窪みに応じて固定層16の上面が突出する。この固定層16の上面の突出形状に沿ってトンネル絶縁膜17の底面が窪み、この窪みに応じてトンネル絶縁膜17の上面が突出する。このトンネル絶縁膜17の突出した平面形状の面積はコンタクトプラグ13の面積に応じて大きく、トンネル絶縁膜17の平坦な上面上に記録層18が形成される。このため、記録層18の底面は平坦である。
[3−2]製造方法
図14(a)及び(b)乃至図17(a)及び(b)は、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図及び平面図を示す。以下に、第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図14(a)及び(b)に示すように、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成される。この際、第1の実施形態よりも大きなコンタクトホール12が形成される。その後、コンタクトホール12内に、コンタクトプラグ13が形成される。この際、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度突出させ、層間絶縁膜11内に凸型の段差部14aが形成される。その後、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に、下部電極層15、固定層16、トンネル絶縁膜17、記録層18が順に積層される。
次に、図15(a)及び(b)に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14aが存在することで、この段差部14aで切り離されるように粒の凝集が起こり、記録層18の微細な凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14a以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。
その後は、第1の実施形態と同様の工程で、図16(a)及び(b)、図17(a)及び(b)の工程を経て、図13(a)及び(b)に示すようなメモリセルが完成する。
尚、本実施形態において、導電性キャップ層20の代わりに絶縁性ハードマスク層30を用いた場合は、図18(a)及び(b)に示すようになる。この構造の詳細は、第1の実施形態と同様である。
[3−3]効果
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、第1の実施形態よりも大きな段差部14aを形成することで、さらに制御性よく記録層18の凝集粒を形成できる。このため、プロセスの安定性が増し、歩留まりが向上し、コスト低減が可能となる。
[4]第4の実施形態
第4の実施形態は、上記第2の実施形態と同様、凹型の段差部を形成する。但し、第4の実施形態は、上記第2の実施形態よりも、記録層に対してコンタクトプラグを大きくすることで、段差部を大きくする。尚、第4の実施形態において、第1及び第2の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[4−1]構造
図19(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図及び平面図を示す。以下に、第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの構造について説明する。
図19(a)及び(b)に示すように、第4の実施形態において、第2の実施形態と異なる点は、記録層18の平面形状の面積がコンタクトプラグ13の平面形状の面積よりも小さく、記録層18が段差部14bの内側に形成されている点である。
具体的には、段差部14bの形状に沿って下部電極層15の底面が突出し、この突出に応じて下部電極層15の上面が窪む。この下部電極層15の上面の窪み形状に沿って固定層16の底面が突出し、この突出に応じて固定層16の上面が窪む。この固定層16の上面の窪み形状に沿ってトンネル絶縁膜17の底面が突出し、この突出に応じてトンネル絶縁膜17の上面が窪む。このトンネル絶縁膜17の窪んだ平面形状の面積はコンタクトプラグ13の面積に応じて大きく、トンネル絶縁膜17の平坦な上面上に記録層18が形成される。このため、記録層18の底面は平坦である。
[4−2]製造方法
図20(a)及び(b)乃至図23(a)及び(b)は、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図及び平面図を示す。以下に、第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図20(a)及び(b)に示すように、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成される。この際、第2の実施形態よりも大きなコンタクトホール12が形成される。その後、コンタクトホール12内に、コンタクトプラグ13が形成される。この際、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度窪ませ、層間絶縁膜11内に凹型の段差部14bが形成される。その後、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に、下部電極層15、固定層16、トンネル絶縁膜17、記録層18が順に積層される。
次に、図21(a)及び(b)に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14bが存在することで、この段差部14bで切り離されるように粒の凝集が起こり、記録層18の微細な凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14b以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。
その後は、第1の実施形態と同様の工程で、図22(a)及び(b)、図23(a)及び(b)の工程を経て、図19(a)及び(b)に示すようなメモリセルが完成する。
尚、本実施形態において、導電性キャップ層20の代わりに絶縁性ハードマスク層30を用いた場合は、図24(a)及び(b)に示すようになる。この構造の詳細は、第1の実施形態と同様である。
[4−3]効果
上記第4の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、第2の実施形態よりも大きな段差部14aを形成することで、さらに制御性よく記録層18の凝集粒を形成できる。このため、プロセスの安定性が増し、歩留まりが向上し、コスト低減が可能となる。
[5]第5の実施形態
上記第1乃至第4の実施形態では、固定層が記録層より下に形成されたボトムピン構造であったのに対し、第5の実施形態では、固定層が記録層より上に形成されたトップピン構造を採用する。尚、第5の実施形態は、第3の実施形態と同様、凸型の突出部であって、コンタクトプラグが記録層よりも大きな例であるが、第1、第2の実施形態にも変更可能である。ここでは、上記各実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[5−1]構造
図25は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。
図25に示すように、第5の実施形態において、第3の実施形態と異なる点は、固定層16が記録層18よりもビット線23側に配置されている点である。
具体的には、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に下部電極層15が形成され、この下部電極層15上に絶縁性ギャップ層19が形成されている。この絶縁性ギャップ層19上に記録層18が形成され、この記録層18を覆うようにトンネル絶縁膜17が形成されている。このトンネル絶縁膜17上に固定層16が形成され、この固定層16上にビット線23が形成されている。
コンタクトプラグ13の上面は層間絶縁膜11の上面より突出し、凸型の段差部14aが形成されている。この段差部14aの形状に沿って下部電極層15の底面が窪み、この窪みに応じて下部電極層15の上面が突出する。この下部電極層15の上面の突出形状に沿って絶縁性ギャップ層19の底面が窪み、この窪みに応じて絶縁性ギャップ層19の上面が突出する。この絶縁性ギャップ層19の突出した平面形状の面積はコンタクトプラグ13の面積に応じて大きく、絶縁性ギャップ層19の平坦な上面上に記録層18が形成される。このため、記録層18の底面は平坦である。
記録層18の平面形状の面積は、コンタクトプラグ13の平面形状の面積よりも小さい。コンタクトプラグ13の平面形状の面積は、固定層16及びトンネル絶縁膜17平面形状の面積よりも小さい。固定層16及びトンネル絶縁膜17の平面形状の面積は、下部電極層15、絶縁性ギャップ層19の面積よりも小さい。
下部電極層15及び絶縁性ギャップ層19の平面形状は同じであり、下部電極層15及び絶縁性ギャップ層19の側面は一致している。固定層16及びトンネル絶縁膜17の平面形状は同じであり、固定層16及びトンネル絶縁膜17の側面は一致している。
トンネル絶縁膜17の中央部は記録層18を覆っており、トンネル絶縁膜17の端部は絶縁性ギャップ層19と直接接している。記録層18と固定層16との間に形成されたトンネル絶縁膜17の厚さは、下部電極層15と固定層16との間に形成された絶縁性ギャップ層19及びトンネル絶縁膜17の合計の厚さより薄い。これにより、MTJ素子MTJの端部に流れる電流は、中央部に流れる電流と比較して、無視できるほど小さくなるので、読み出し動作におけるMR比の安定化を図ることができる。
[5−2]製造方法
図26乃至図29は、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図26に示すように、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成される。この際、第1の実施形態よりも大きなコンタクトホール12が形成される。その後、コンタクトホール12内に、コンタクトプラグ13が形成される。この際、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度突出させ、層間絶縁膜11内に凸型の段差部14aが形成される。尚、この数10nmの段差は、単にMTJパターンと同じリソグラフィマスクを用いて酸化膜をエッチバックして形成してもよい。その後、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に、下部電極層15、絶縁性ギャップ層19、記録層18が順に積層される。
次に、図27に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14aが存在することで、この段差部14aで切り離されるように粒の凝集が起こり、記録層18の微細な凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14a以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。
次に、図28に示すように、記録層18及び絶縁性ギャップ層19上にトンネル絶縁膜17、固定層16が順に積層される。次に、通常のフォトリソグラフィ工程によって、MTJ加工用のレジストパターン21が固定層16上に形成される。
次に、図29に示すように、通常のRIEなどのエッチング工程を経て、レジストパターン21をマスクとし、イオンミリングなどの方法を用いて、固定層16及びトンネル絶縁膜17が加工される。この際、コンタクトプラグ13の上方領域以外に形成された記録層18の凝集粒がエッチング除去される。その後、レジストパターン21が除去される。
次に、図25に示すように、通常のフォトリソグラフィ及びエッチング技術を用いて、下部電極層15及び絶縁性ギャップ層19が分離加工される。次に、全面に層間絶縁膜22が堆積及び平坦化され、固定層16の一部が露出される。この固定層16と電気的にコンタクトするように、ビット線23が形成される。このビット線23は、例えば、バリアメタル/低抵抗材料/バリアメタルからなる積層構造である。その後、通常のリソグラフィ及びエッチング工程によってビット線23が加工され、メモリセルが完成する。
尚、本実施形態における固定層16は、固定層とこの固定層上に形成された上部電極層とで構成されてもよい。
また、本実施形態において、トンネル絶縁膜17、固定層16、下部電極層15、絶縁性ギャップ層19は、一括加工により形成することも可能である。
[5−3]効果
上記第5の実施形態によれば、上記第1及び第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第5の実施形態では、固定層16が記録層18の上方に形成されたトップピン構造を採用している。このため、記録層18の形成及び粒化プロセス時に固定層16及びトンネル絶縁膜17が存在しないため、より記録層18の結晶化、性能向上に最適な熱工程を含むプロセスを選択することが可能となる。従って、より安定して低電流書き込み動作が可能なMRAMセル用のMTJ素子MTJを提供することができる。
[6]第6の実施形態
上記第5の実施形態では、MTJ素子下の段差部が凸型であったのに対し、第6の実施形態では、MTJ素子下の段差部を凹型にする。尚、第6の実施形態において、第5の実施形態と同様の点については、説明を省略する。
[6−1]構造
図30は、本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの断面図を示す。以下に、第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリについて説明する。
図30に示すように、第6の実施形態において、第5の実施形態と異なる点は、コンタクトプラグ13の上面が層間絶縁膜11の上面よりも窪み、凹型の段差部14bが形成されている点である。
具体的には、段差部14bの形状に沿って下部電極層15の底面が突出し、この突出に応じて下部電極層15の上面が窪む。この下部電極層15の上面の窪み形状に沿って絶縁性ギャップ層19の底面が突出し、この突出に応じて絶縁性ギャップ層19の上面が窪む。この絶縁性ギャップ層19の窪んだ平面形状の面積はコンタクトプラグ13の面積に応じて大きく、絶縁性ギャップ層19の平坦な上面上に記録層18が形成される。このため、記録層18の底面は平坦である。
[6−2]製造方法
図31乃至図34は、本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程の断面図を示す。以下に、第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造方法について説明する。
まず、図31に示すように、第1の実施形態と同様、層間絶縁膜11内にコンタクトホール12が形成され、このコンタクトホール12内及び層間絶縁膜11上にメタル材が形成される。次に、CMP等によりメタル材が平坦化され、スイッチング素子に電気的に接続するコンタクトプラグ13が形成される。この際、第6の実施形態では、層間絶縁膜11よりもコンタクトプラグ13のメタル材のエッチングレートが早くなるように制御され、コンタクトプラグ13の上面を層間絶縁膜11の上面よりも数10nm程度窪ませる。これにより、凹型の段差部14bが形成される。その後、コンタクトプラグ13及び層間絶縁膜11上に、下部電極層15、絶縁性ギャップ層19、記録層18が順に積層される。
次に、図32に示すように、例えば500℃程度のアニールが行われる。これにより、数nmの記録層18が凝集される。この際、記録層18の下地に段差部14bが存在することで、この段差部14b内の領域に記録層18の凝集粒が形成される。尚、コンタクトプラグ13の段差部14b以外にも、記録層18の凝集粒はランダムに形成される。
その後は、第5の実施形態と同様の工程で、図33、図34の工程を経て、図30に示すようなメモリセルが完成する。
[6−3]効果
上記第6の実施形態によれば、MTJ素子MTJの下地に凹型の段差部14bを設けることで、記録層18を凝集した際に、この段差部14bに凝集粒が集まるようにする。これにより、第5の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[7]メモリセル
図35を用いて、本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのメモリセルの構造について説明する。
図35に示すように、半導体基板1にスイッチング素子となるトランジスタTrが形成されている。このトランジスタTrは、半導体基板1上にゲート絶縁膜(図示せず)を介して形成されたゲート電極2と、このゲート電極2の両側の半導体基板1内に形成されたソース/ドレイン拡散層3a、3bとを有する。ソース/ドレイン拡散層3aには、コンタクト4a、4b、4c、13、配線5a、5b、5c及び下部電極層15を介して、MTJ素子MTJが接続されている。このMTJ素子MTJは上部層40を介してビット線23に接続されている。ここで、上部層40は、例えば、第1乃至第4の実施形態における絶縁性ギャップ層19及び導電性キャップ層20又は絶縁性ギャップ層19及び絶縁性ハードマスク層30に相当する。ソース/ドレイン拡散層3bには、コンタクト4dを介して、配線5dが接続されている。
尚、図35では、コンタクト13、下部電極層15、MTJ素子MTJ、上部層40の部分を概略的に図示するが、この部分は上記各実施形態の構造が適用される。
[8]MTJ素子の材料
上記各実施形態に係るMTJ素子は、以下のような材料で構成される。
[8−1]面内磁化型
面内磁化型の1重トンネル接合構造又は2重トンネル接合構造のMTJ素子は、例えば以下の材料を用いて形成される。
固定層16及び記録層18の材料には、例えば、Fe,Co,Ni又はそれらの合金、スピン分極率の大きいマグネタイト、CrO,RXMnO3−y(R;希土類、X;Ca,Ba,Sr)などの酸化物の他、NiMnSb,PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることが好ましい。また、これら磁性体には、強磁性を失わないかぎり、Ag,Cu,Au,Al,Mg,Si,Bi,Ta,B,C,O,N,Pd,Pt,Zr,Ir,W,Mo,Nbなどの非磁性元素が多少含まれていてもよい。
固定層16の一部を構成する反強磁性層の材料には、Fe−Mn,Pt−Mn,Pt−Cr−Mn,Ni−Mn,Ir−Mn,NiO,Feなどを用いることが好ましい。
トンネル絶縁膜17の材料には、スピン注入用のMTJ素子としてはコヒーレントトンネリング効果を有する酸化マグネシウム(MgO)あるいはマグネシウム(Mg)と酸化マグネシウム(MgO)を積層し、アニールなどによって形成したトンネルバリアを用いることが望ましい。これらの材料以外にも、Al,SiO,AlN,Bi,MgF,CaF,SrTiO,AlLaO3などの様々な誘電体を使用することができる。これらの誘電体には、酸素、窒素、フッ素欠損が存在していてもよい。
[8−2]垂直磁化型
トンネル絶縁膜17に関しては、面内磁化型磁気トンネル接合と同じである。
[A]高い保磁力を持つ磁性材料は、1×10erg/cc以上の高い磁気異方性エネルギー密度を持つ材料により構成される。
以下、その材料例について説明する。
(1)例1
「Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)のうちの少なくとも1つと、Cr(クロム)、Pt(白金)、Pd(パラジウム)のうちの少なくとも1つとを含む合金からなるもの」
規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、Co(50)Pt(50)などがある。不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、CoCrNb合金などがある。
(2)例2
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つもの」
例えば、Co/Pt人工格子、Co/Pd人工格子、CoCr/Pt人工格子などがある。Co/Pt人工格子を使用した場合及びCo/Pd人工格子を使用した場合においては、抵抗変化率(MR比)は、約40%、という大きな値を実現できる。
(3)例3
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどがある。
[B]記録層18は、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料から構成することもできるし、組成比の調整、不純物の添加、厚さの調整などを行って、上述のような高い保磁力を持つ磁性材料よりも磁気異方性エネルギー密度が小さい磁性材料から構成してもよい。
以下、その材料例について説明する。
(1)例1
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つと、Cr、Pt、Pdのうちの少なくとも1つとを含む合金に、不純物を添加したもの」
規則合金としては、Fe(50)Pt(50)、Fe(50)Pd(50)、又は、Co(50)Pt(50)に、Cu、Cr、Agなどの不純物を加えて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。不規則合金としては、CoCr合金、CoPt合金、CoCrPt合金、CoCrPtTa合金、又は、CoCrNb合金について、非磁性元素の割合を増加させて磁気異方性エネルギー密度を低下させたものなどがある。
(2)例2
「Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金とが、交互に積層された構造を持つものであって、前者の元素若しくは合金からなる層の厚さ、又は、後者の元素若しくは合金からなる層の厚さを調整したもの」
Fe、Co、Niのうちの少なくとも1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値と、Pd、Ptのうちの1つ又はこれらのうちの1つを含む合金についての厚さの最適値とが存在し、厚さがこれら最適値から離れるに従い、磁気異方性エネルギー密度は、次第に低下する。
(3)例3
「希土類金属のうちの少なくとも1つ、例えば、Tb(テルビウム)、Dy(ジスプロシウム)、又は、Gd(ガドリニウム)と、遷移金属のうちの少なくとも1つとからなるアモルファス合金の組成比を調整したもの」
例えば、TbFe、TbCo、TbFeCo、DyTbFeCo、GdTbCoなどのアモルファス合金の組成比を調整し、磁気異方性エネルギー密度を小さくしたものがある。
記録層18として、例えば、Co/Pt人工格子を用いる場合、CoとPtの厚さを調節することにより、MTJ素子の保磁力を調節できる。
固定層16として、例えば、FePt、CoPtなどの規則合金を用いる場合、垂直磁気異方性を発生させるためには、fct(001)面を配向させる必要がある。このため、結晶配向制御層として、数nm程度のMgOからなる極薄下地層を用いることが好ましい。MgOの他にも、格子定数が0.28nm、0.40nm、0.56nm程度のfcc構造、bcc構造をもつ元素、化合物、例えば、Pt、Pd、Ag、Au、Al、Cu、Cr、Fe等、あるいはそれらの合金等を用いることができる。ボトムピン構造の場合には、ヨーク材と固定層16との間に結晶配向制御層を配置すればよい。結晶配向制御層とヨーク材との間には、例えば、Ta、TiN、TaNなどからなるバッファ層が配置されていてもよい。トップピン構造の場合には、バリア層にfcc(100)面が配向したMgOを用いることが好ましい。この場合、MRが劣化しない程度に上述した結晶配向制御層をさらに積層してもよい。
記録層18として、FePt、CoPtなどの規則合金を用いる場合にも同様にfct(001)面を配向させる必要がある。トップピン(ボトムフリー)構造の場合には、ヨーク材と固定層16との間に結晶配向制御層を配置すればよい。結晶配向制御層とヨーク材との間には、例えば、Ta、TiN、TaNなどからなるバッファ層が配置されていてもよい。ボトムピン(トップフリー)構造の場合には、バリア層にfcc(100)面が配向したMgOを用いることが好ましい。この場合、MRが劣化しない程度に上述した結晶配向制御層をさらに積層してもよい。
また、固定層16、記録層18の垂直磁化性を高めるために、これらの層とトンネル絶縁膜17の間に、CoFeB、Fe単層などの軟磁性層を挿入する場合がある。
[9]書き込み
図36(a)及び(b)、図37(a)及び(b)を用いて、本実施形態に係るスピン注入による磁化反転の原理について説明する。
まず、反平行状態を平行状態にするためには、図36(a)に示すように、固定層と同じ向きのスピンを持つ電子が、固定層から反対向きのスピンを持つ記録層に注入される。この場合、電流密度JcP→APを超えた時点で、記録層全体の磁化反転が起こり、図36(b)に示すように、MTJ素子が平行状態となる。
一方、平行状態を反平行状態にするためには、図37(a)に示すように、固定層と同じ向きを持つ電子が、記録層から固定層に注入される。つまり、スピンの反射によって記録層の電子のスピンの向きと反対向きのスピンを持つ電子が記録層に注入される。この場合、電流密度JcAP→Pを超えた時点で、記録層全体の磁化反転が起こり、図37(b)に示すように、MTJ素子が反平行状態となる。
このようなスピン注入磁化反転方式において、磁化反転のために必要な電流密度JcP→AP、JcAP→Pは、固定層及び記録層を構成する材料の種類、異方性、膜厚などによって決まる値であるため、素子サイズが小さくなるほど、書き込み動作に必要な電流値はトータルでは減ることになり、微細化に適していると言える。
また、スピン注入型の磁気ランダムアクセスメモリは、MTJ膜に垂直方向に電流を流し、その方向によって、記録層にスピンが注入されて磁化反転が起こる。垂直型(膜面垂直方向磁化型)の場合、膜面垂直方向に一軸異方性を持たせればよく、平面型(膜面内方向磁化型)のように平面方向に形状磁気異方性を持たせる必要がないために、MTJ素子をアスペクト1にして、加工限界まで原理的には小さくすることが可能であり、また、平面型のように2軸でそれぞれ異なる方向に電流磁場を発生させる電流磁界配線が不要となり、MTJ膜の上下電極につながる2端子が存在すれば動作が可能となるため、1ビット辺りのセル面積を縮小させることが可能である。
ここで、平面型のスピン注入膜の反転電流は、式(1)(2)で与えられる。
Figure 2010080848
Figure 2010080848
ここで、M:記録層の飽和磁化、V:記録層の体積、α:記録層のGilbertダンピング定数、A:輸送モデルに関する定数、H:ウェハ面内方向の印加磁場(面内方向)、Hdip:固定層からの漏れ磁場(面内方向)、P:スピン分極率、Hk//:異方性磁場(面内方向)、g:記録層と固定層の相対角度に関する係数、をそれぞれ表している。
一方、垂直型のスピン注入膜の反転電流は、式(3)(4)で与えられる。
Figure 2010080848
Figure 2010080848
ここで、M:記録層の飽和磁化、V:記録層の体積、α:記録層のGilbertダンピング定数、A:輸送モデルに関する定数、H:ウェハ面内方向の印加磁場(垂直方向)、Hdip:固定層からの漏れ磁場(垂直方向)、P:スピン分極率、Hk⊥:異方性磁場(垂直方向)、g:記録層と固定層の相対角度に関する係数、をそれぞれ表している。
このように、スピン注入型の磁気ランダムアクセスメモリにおいては、スピン反転電流Iが重要なパラメータとなる。
尚、TMR用のトンネルバリアとして、(001)面の多結晶MgOを同じく(001)面の多結晶CoFeBで挟み込み、CoFeB(001)/MgO(001)/CoFeB(001)構造にする。この構造によって、コヒーレントトンネリングというΔ1(s-電子likeな)電子のみを選択的に透過させるスピンフィルターとして作用する効果がある。従って、高TMR化の実現だけでなく、スピン注入効率の向上にも大きく寄与しうる材料であるといえる。
[10]読み出し
図38(a)及び(b)、図39(a)及び(b)を用いて、本実施形態に係るMTJ素子のTMR効果の概念を説明する。
Julliereにモデルでは、電子のトンネル過程で電子スピンの向きが変わらないと仮定すると、両側の強磁性電極層の磁化の向きが平行なとき、マジョリティ−スピン(マイノリティ−スピン)電子は、他方の強磁性電極層のマジョリティ−スピン(マイノリティ−スピン)バンドにトンネルする(図38(a)及び(b))。一方、両側の強磁性電極層の磁化の向きが反平行なとき、マジョリティ−スピン(マイノリティ−スピン)電子は、他方の強磁性電極層のマイノリティ−スピン(マジョリティ−スピン)バンドにトンネルする(図39(a)及び(b))。
この結果、磁化が平行な時のトンネル抵抗(Rp)と磁化が反平行な時のトンネル抵抗(Rap)の変化率(磁気抵抗効果比又はMR比)は、式(5)で表される。
MR比=(Rap−Rp)/Rp=2P/(1−P)…(5)
α=(Dα↑(Ef))−Dα↓(Ef))/(Dα↑(Ef))+Dα↓(Ef))
α=1,2
ここで、Pはスピン分極率と呼ばれる量であり、電極のフェルミレベルEfにおけるマジョリティ−スピンバンドの状態密度D(Ef)とマイノリティ−スピンバンドの状態密度D(Ef)によって定義される。
本実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリにおいては、このようなTMR効果によるMTJ素子の抵抗変化を外部から読み出して、記録状態の読み出し動作を行う。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。例えば、本発明は、他の抵抗変化型メモリのプロセスにも有効である。具体的には、ReRAM(Resistance Random Access Memory)では、NiOやTiOなどのメタル酸化物を記録層に用い、2端子で書き込み電流を流し、高抵抗状態又は低抵抗状態を作り出すため、本発明を用いてセルの微細化を進めることで、消費電流を抑えることができ、有効である。同様に、PRAM(Phase-change Random Access Memory)でも用いることができる。PRAMでは絶縁膜中に書き込み用のプラグを形成した上に、記録層用のカルコゲナイド系の導電膜を形成する際に、本発明を用いてプラグ周辺のみに記録層を形成することで微細セルを形成することが可能となり、低消費電力型のセルが形成できる。
さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図2に続く、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図3に続く、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図4に続く、本発明の第1の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 本発明の第1の実施形態に係る他の磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図8に続く、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図9に続く、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図10に続く、本発明の第2の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 本発明の第2の実施形態に係る他の磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図14に続く、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図15に続く、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図16に続く、本発明の第3の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 本発明の第3の実施形態に係る他の磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図20に続く、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図21に続く、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 図22に続く、本発明の第4の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図及び平面図。 本発明の第4の実施形態に係る他の磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図及び平面図。 本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図26に続く、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図27に続く、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図28に続く、本発明の第5の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリを示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図31に続く、本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図32に続く、本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 図33に続く、本発明の第6の実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの製造工程を示す断面図。 本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリの概要的なメモリセルを示す断面図。 本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのスピン注入磁化反転型の書き込みを説明するための図。 本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのスピン注入磁化反転型の書き込みを説明するための図。 本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのTMR効果による読み出しを説明するための図。 本発明の各実施形態に係る磁気ランダムアクセスメモリのTMR効果による読み出しを説明するための図。
符号の説明
1…半導体基板、2…ゲート電極、3a、3b…ソース/ドレイン拡散層、4a、4b、4c…コンタクト、5a、5b、5c、5d…配線、11、22…層間絶縁膜、12…コンタクトホール、13…コンタクトプラグ、14a、14b…段差部、15…下部電極層、16…固定層、17…トンネル絶縁膜、18…記録層、19…絶縁性ギャップ層、20…導電性キャップ層、21…レジストパターン、23…ビット線、30…絶縁性ハードマスク層、40…上部層、MTJ…MTJ素子。

Claims (5)

  1. 半導体基板上に形成され、段差部を有する層間絶縁膜と、
    前記段差部を含む前記層間絶縁膜上に形成された下部電極層と、
    前記下部電極層上に形成された固定層と、
    前記固定層上に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の一部上に形成された記録層と、
    前記記録層を覆い、前記第1の絶縁膜に接する第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に形成された導電層と、
    前記導電層に接続された配線と
    を具備することを特徴とする抵抗変化メモリ。
  2. 前記記録層と前記固定層との間に形成された前記第1の絶縁膜の厚さは、前記導電層と前記固定層との間に形成された前記第1及び第2の絶縁膜の合計の厚さより薄いことを特徴とする請求項1に記載の抵抗変化メモリ。
  3. 半導体基板上に形成され、段差部を有する層間絶縁膜と、
    前記段差部を含む前記層間絶縁膜上に形成された下部電極層と、
    前記下部電極層上に形成された固定層と、
    前記固定層上に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜の一部上に形成された記録層と、
    前記記録層を覆い、前記第1の絶縁膜に接する第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜の側面上に形成された第3の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜を介して前記記録層に接続された配線と
    を具備することを特徴とする抵抗変化メモリ。
  4. 半導体基板上に段差部を有する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記段差部上に下部電極層を形成する工程と、
    前記下部電極層上に固定層、第1の絶縁膜及び記録層を順に積層する工程と、
    熱処理により前記段差部に前記記録層を凝集させる工程と、
    前記記録層及び前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜及び導電層を順に積層する工程と、
    前記第2の絶縁膜及び前記導電層を前記段差部に残るように加工する工程と、
    前記第1の絶縁膜、前記固定層及び前記下部電極層を前記段差部に残るように加工し、抵抗変化素子を形成する工程と、
    前記抵抗変化素子を覆う第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜を平坦化し、前記導電層を露出させる工程と、
    前記導電層の露出した上面上に配線を形成する工程と
    を具備することを特徴とする抵抗変化メモリの製造方法。
  5. 半導体基板上に段差部を有する第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記段差部上に下部電極層を形成する工程と、
    前記下部電極層上に固定層、第1の絶縁膜及び記録層を順に積層する工程と、
    熱処理により前記段差部に前記記録層を凝集させる工程と、
    前記記録層及び前記第1の絶縁膜上に第2及び第3の絶縁膜を順に積層する工程と、
    前記第2及び第3の絶縁膜を前記段差部に残るように加工する工程と、
    前記第1の絶縁膜、前記固定層及び前記下部電極層を前記段差部に残るように加工し、抵抗変化素子を形成する工程と、
    前記抵抗変化素子を覆う第2の層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜を平坦化し、前記第2の絶縁膜又は前記記録層を露出させる工程と、
    前記第2の絶縁膜又は前記記録層の露出した上面上に配線を形成する工程と
    を具備することを特徴とする抵抗変化メモリの製造方法。
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