JP2010080765A - ソレノイドの駆動回路における電流制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動信号に対する応答遅れを考慮してFETをオンオフし、リニアソレノイドの駆動用電源の短絡防止、消費電力低減が可能なソレノイドの駆動方法を提供する。
【解決手段】電源13とグランド間に直列接続された2つのFET11,12の接続点にリニアソレノイド1の一端が接続され、他端がリニアソレノイド1を流れる電流検出用の抵抗15を介してグランドに接続され、FET11,12のゲートには制御回路14から駆動信号が入力されるソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、FET11をオンからオフにし、FET12をオフからオンにする場合には、FET11のオフ信号検出後に、抵抗15の両端電圧の増加から減少への変化でFET12をオンし、FET11をオフからオンにし、FET12をオンからオフにする場合には、FET12のオフ信号検出後に、抵抗15の両端電圧の急変でFET11をオンするものである。
【選択図】図2
【解決手段】電源13とグランド間に直列接続された2つのFET11,12の接続点にリニアソレノイド1の一端が接続され、他端がリニアソレノイド1を流れる電流検出用の抵抗15を介してグランドに接続され、FET11,12のゲートには制御回路14から駆動信号が入力されるソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、FET11をオンからオフにし、FET12をオフからオンにする場合には、FET11のオフ信号検出後に、抵抗15の両端電圧の増加から減少への変化でFET12をオンし、FET11をオフからオンにし、FET12をオンからオフにする場合には、FET12のオフ信号検出後に、抵抗15の両端電圧の急変でFET11をオンするものである。
【選択図】図2
Description
本発明はソレノイドの駆動回路における電流制御方法に関し、特に、PWM制御(パルス幅変調制御)により、リニアソレノイドに流れる電流を制御するソレノイドの駆動回路における電流制御方法に関する。
近年、自動車の安全性、低燃費、低公害化の社会的気運の高まりから、カーエレクトロニクスの分野は急速に発達している。このような背景の中で、変速ショックが少ないオートマチックトランスミッション、可変吸排気バルブが自動車に採用されるようになってきている。リニアソレノイドはこのようなオートマチックトランスミッションの遊星ギヤ、ロックアップクラッチ、ライン圧の制御や、可変吸排気バルブの開閉動作の制御を行うものであり、ECU等の駆動回路によって駆動される。そして、リニアソレノイドによって動作する車載機器が増えるにつれ、リニアソレノイドの駆動回路の採用が著しく増加することが考えられる。
リニアソレノイドは、通電電流に応じて出力をリニア(直線的)に調整することができるソレノイドであり、例えば、図1(a)に示すようにライン油圧を得るためにリニアソレノイドバルブ10として使用される。この場合、リニアソレノイドバルブ10は、図1(b)に示すような制御電流に対してリニアに変化する油圧を供給することができる。
図1(a)に示す構成では、リニアソレノイドバルブ10は、自動車のトランスミッションのライン油圧を制御するのに使用されており、リニアソレノイド1、プランジャ2、プランジャ2によって駆動されるバルブ部3、及び電流制御コネクタ4を備えている。水温やクランクポジション等のエンジン制御パラメータが入力されるエンジン制御コンピュータ5から、油温やトランスミッションの回転数等のトランスミッション制御パラメータが入力されるトランスミッション制御コンピュータ6に指令が出ると、トランスミッション制御コンピュータ6は必要なライン油圧に対応する制御電流を、リニアソレノイドバルブ10の電流制御コネクタ4に出力する。
リニアソレノイドバルブ10のバルブ部3には、オイル溜まり7からポンプ8によって吸い上げられた油圧が、プライマリレギュレータバルブ9を経て供給されている。そして、電流制御コネクタ4に入力された制御電流の大きさに応じてリニアソレノイド1がプランジャを移動させると、プランジャ2の移動によってバルブ部3のバルブ位置が変化し、制御電流値に対応するライン油圧がトランスミッションに供給される。
リニアソレノイドバルブ10を自動車のトランスミッションに使用することにより、変速時のショック低減、燃費向上を図ることができる。また、リニアソレノイドバルブ10は、吸排気バルブの制御に使用することもでき、この場合は、排気ガスの清浄性、トルク、出力、及び燃費を向上することができる。
図2は、特許文献1に記載されたリニアソレノイド1の駆動回路20の構成を示すものである。この回路では、第1のトランジスタであるFET11と第2のトランジスタであるFET12が直列に接続され、ドレインが電源13に接続され、ソースが接地されている、また、FET11とFET12のゲートはそれぞれスイッチング制御回路14に接続されており、FET11とFET12の結合点がリニアソレノイド1と、ソレノイド電流検出用抵抗15を通じて接地されている。更に、ソレノイド電流検出用抵抗15の両端の電圧を入力とする差動増幅器(以後アンプという)16が設けられており、このアンプ16の出力がスイッチング制御回路14に入力されている。スイッチング制御回路14は、図1に示したトランスミッション制御コンピュータ6、或いはトランスミッション制御コンピュータ6の中の一部の回路に対応する。
この構成では、スイッチング制御回路14からのFET11への駆動信号がハイレベルとなり、FET12への駆動信号がローレベルになると、FET11はオン状態になり、FET12はオフ状態になる。この時は図に符号Aで示すように、電源13からの電流が、FET11,リニアソレノイド1、抵抗15の経路(電流供給経路)で流れる。一方、この状態からスイッチング制御回路14からのFET11への駆動信号がローレベルとなり、FET12への駆動信号がハイレベルになると、FET11はオフ状態になり、FET12はオン状態になる。この時は図に符号Bで示すように、グランドからの誘導性の電流が、FET12,リニアソレノイド1、抵抗15の経路(還流電流計路)で流れる。
しかしながら、特許文献1に開示の駆動回路では、電流供給回路にあるFET11と還流電流経路にあるFET12のオンオフのタイミングが記載されておらず、FETの応答遅れを考慮せずにFETのオンオフを切り換えた場合には、電源がグランドに対して短絡する虞があるという問題点がある。また逆に、FETの切り換えに十分な切換時間を設定した場合は、FETの寄生ダイオードによる還流電流通電時間が長くなり、消費電力(発熱量)がアップする。例えば、リニアソレノイドの電流が1Aとし、FETのオン抵抗が0.1Ω、FETの寄生ダイオードの順方向電圧を1Vとすると、FETが、オンの時は0.1W、オフの時(還流時)は1Wとなる。更に、リニアソレノイドに流す電流を急激に小さくすることが必要な場合については、特許文献1の駆動回路には開示がない。
そこで、本発明は、FETの駆動信号に対する応答遅れを考慮し、FETのオンオフを切り換えた場合に電源がグランドに対して短絡する虞がなく、更に、リニアソレノイドに流す電流を急激に小さくすることが必要な場合にも対応することが可能な、ソレノイドの駆動回路における電流制御方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明の第1の形態のソレノイドの駆動回路における電流制御方法は、第1の駆動信号によってオンオフする第1のトランジスタを介して第1の電源からの電流をソレノイドに供給する電流供給経路と、電流供給経路が遮断された時に、第2の駆動信号によってオンオフする第2のトランジスタを介して第2の電源からの誘導性の電流をソレノイドに供給する還流電流経路と、ソレノイドを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗とを備えたソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合には、第1のトランジスタをオフにする第1の駆動信号を検出した後に、電流検出用抵抗の両端に発生する電圧が増加から減少に変化した時点を検出してから第2のトランジスタをオンさせ、第1のトランジスタをオフ状態からオン状態にし、第2のトランジスタをオン状態からオフ状態に切り換える場合には、第2のトランジスタをオフにする第2の駆動信号を検出した後に、電流検出用抵抗の両端に発生する電圧の変化が急変した時点を検出してから第1のトランジスタをオンさせるようにしたことを特徴としている。
前記目的を達成する本発明の第2の形態のソレノイドの駆動回路における電流制御方法は、第1の駆動信号によってオンオフする第1のトランジスタを介して第1の電源からの電流をソレノイドに供給する電流供給経路と、電流供給経路が遮断された時に、第2の駆動信号によってオンオフする第2のトランジスタを介して第2の電源からの誘導性の電流をソレノイドに供給する還流電流経路と、ソレノイドを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗と、第1と第2のトランジスタの接続点の電圧変化を検出する電圧検出手段とを備えたソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合には、第1のトランジスタをオフにする第1の駆動信号を検出した後に、電流電圧検出手段の出力波形の立下がりエッジを検出してから前記第2のトランジスタをオンさせ、第1のトランジスタをオフ状態からオン状態にし、第2のトランジスタをオン状態からオフ状態に切り換える場合には、第2のトランジスタをオフにする第2の駆動信号を検出した後に、電流電圧検出手段の出力波形の立下がりエッジを検出してから第1のトランジスタをオンさせるようにしたことを特徴としている。
本発明によれば、リニアソレノイドをFETを用いた駆動回路で駆動する場合に、FETのオンオフを切り換えた場合でも電源がグランドに対して短絡する虞がなく、更に、リニアソレノイドに流す電流を急激に小さくすることが必要な場合に対応が可能である。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。
本発明のソレノイドの駆動回路における電流制御方法の第1の実施例は、図2で説明した特許文献1に記載されたリニアソレノイド1の駆動回路20における電流制御方法であり、図2に示した構成において、第1のFET11と第2のFET12のオンオフを制御して電流を制御するものである。図2のリニアソレノイド1の駆動回路20についてはその構成を既に説明してあるので、ここではその説明を省略する。
図3は、図2に示したソレノイドの駆動回路20における本発明の第1の実施例のソレノイドの駆動方法の手順を説明するフローチャートである。図3に示した制御手順は、図2のスイッチング制御回路14によって所定時間毎に行われるものであり、FET11,12のオンオフを制御するものである。
ステップ301ではFET11,FET12のオンオフの切換時期か否かを判定する。FET11,FET12のオンオフの切換時期でない場合はこのままこのルーチンを終了するが、FET11,FET12のオンオフの切換時期であると判定された場合はステップ302に進む。
ステップ302では、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期か否かを判定する。そして、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期である場合にはステップ303に進み、そうでない時、即ち、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期である場合にはステップ306に進む。
まず、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える場合について説明する。この場合はステップ303においてFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになったか否か、即ち、FET11のオフ信号が出力されたか否かを判定する。FET11のオフ信号が出力されていない場合はオフ信号が出力されるまで待ち、FET11のオフ信号が出力された時点でステップ304に進む。
ステップ304では図2のアンプ16の出力が増加(+)から減少(−)に変化したか否かを判定する。アンプ16の出力が増加(+)から減少(−)に変化していない場合は変化するまで待ち、アンプ16の出力が増加(+)から減少(−)に変化した時点でステップ305に進んでFET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHにし、即ち、FET12のオン信号を出力してこのルーチンを終了する。
次に、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える場合について説明する。この場合はステップ306においてFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになったか否か、即ち、FET12のオフ信号が出力されたか否かを判定する。FET12のオフ信号が出力されていない場合はオフ信号が出力されるまで待ち、FET12のオフ信号が出力された時点でステップ307に進む。
ステップ307では図2のアンプ16の出力が急激に変化したか否かを判定する。アンプ16の出力が急変していない場合は急変するまで待ち、アンプ16の出力が急変した時点でステップ308に進んでFET11の駆動信号をローレベルLからハイレベルHにし、即ち、FET11のオン信号を出力してこのルーチンを終了する。
ここで、図3で説明した制御手順によるFET11の駆動信号,FET12の駆動信号,及びアンプ16の出力信号の変化を、図4に示す波形図を用いて説明する。まず、ステップ302で説明したFET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期とは、例えば、図4の時刻T2よりも時間D1+α(α>0)だけ前の時点である。ここで時間D1は、FET11の駆動信号に対する応答遅れ時間である。
よって、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期では、ステップ303で説明したように、時刻T2よりも時間D1だけ前の時間でFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになるのを待つ。そして、時刻T2よりも時間D1だけ前の時間でFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになると、アンプ16の出力は、FET11に駆動信号に対する応答遅れ時間があるので、この時刻から時間D1だけ遅れた時刻T2で変化し、増大から減少に切り換わって急激に減少する。
この実施例では、ステップ304,305で説明したように、アンプ16の出力が増大から減少に切り換わって急激に減少する時点を検出した時に、FET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに切り換えて、FET12をオンさせる。アンプ16の出力はこの後、FET12の駆動信号に対する応答遅れ時間D2の間は急激に減少するが、応答遅れ時間D2の経過後は緩やかに減少する。
次に、ステップ302でNOとなった時の、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期について説明する。この時期は、例えば、図4の時刻T1又は時刻T3よりも時間D2+α(α>0)だけ前の時点である。ここで時間D2は、FET12の駆動信号に対する応答遅れ時間である。ここでは時刻T1の時点について説明する。
よって、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期では、ステップ306で説明したように、時刻T1よりも時間D2だけ前の時間でFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになるのを待つ。そして、時刻T1よりも時間D2だけ前の時間でFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになると、アンプ16の出力は、FET12に駆動信号に対する応答遅れ時間があるので、この時刻から時間D2だけ遅れた時刻T1で変化し、減少度が緩やかな減少から急激な減少に変化する。
この実施例では、ステップ307,308で説明したように、アンプ16の出力が急激に変化し始めた時点を検出した時に、FET11の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに切り換えて、FET11をオンさせる。アンプ16の出力はこの後、FET11の駆動信号に対する応答遅れ時間D1の間は急激に減少するが、応答遅れ時間D1の経過後は緩やかな増大に切り換わる。
このように、第1の実施例では、図2に示されるソレノイドの駆動回路20において、FET11,12の駆動信号に対する応答遅れ時間を、アンプ16の出力変化を検出することによって考慮してFET11,12のオンオフを切り換えているので、FET11,12が両方同時にオンする虞が無く、FET11,12のオンオフの切り換え時に電源が短絡することがない。また、FETの切り換えに必要な切換時間を短くしたので、FET12の寄生ダイオードによる還流電流通電時間が短くなり、消費電力(発熱量)を抑えることができる。
ところで、図2に示したソレノイドの駆動回路20において、ソレノイド1に流れる電流を急激に減少させたい場合がある。このような場合、第1の実施例では、FET11をオフさせた後にFET12をオンさせないことによって、ソレノイド1に流れる電流を急激に減少させることができる。これを図4を用いて説明する。
時刻T4では、時刻T2と同様に、FET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLに変化した後にアンプ16の出力が増大から急激な減少に変化した。時刻T2ではこの時にFET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに変化させた。ところが、時刻T4の時点ではFET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに変化させていない。すると、時刻T4で増大から急激な減少に変化したアンプ16の出力はそのまま減少を続けて0Vになる。このことは、アンプ16の入力側に接続されたソレノイド電流検出用抵抗15を流れる電流が急激に減少したことを示し、ソレノイド1を流れる電流が急激に減少したことになる。
図5は、本発明の駆動方法を適用する別のリニアソレノイドの駆動回路30の回路構成を示す回路構成図である。リニアソレノイドの駆動回路30の構成がリニアソレノイドの駆動回路20と異なる点は、FET11とFET12の接続点をスイッチング制御回路14のエッジ検出ポート17に接続し、FET11とFET12の接続点に現れる電位の変化をスイッチング制御回路14で検出できるようにした点である。リニアソレノイドの駆動回路30のその他の構成はリニアソレノイドの駆動回路20の構成と同じであるので、同じ構成部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図6は、図5に示したソレノイドの駆動回路30における本発明のソレノイドの駆動方法の手順を説明するフローチャートである。図6に示した制御手順は、図5のスイッチング制御回路14によって所定時間毎に行われるものであり、FET11,12のオンオフを制御するものである。
ステップ601ではFET11,FET12のオンオフの切換時期か否かを判定する。FET11,FET12のオンオフの切換時期でない場合はこのままこのルーチンを終了するが、FET11,FET12のオンオフの切換時期であると判定された場合はステップ602に進む。
ステップ602では、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期か否かを判定する。そして、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期である場合にはステップ603に進み、そうでない時、即ち、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期である場合にはステップ606に進む。
まず、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える場合について説明する。この場合はステップ603においてFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになったか否か、即ち、FET11のオフ信号が出力されたか否かを判定する。FET11のオフ信号が出力されていない場合はオフ信号が出力されるまで待ち、FET11のオフ信号が出力された時点でステップ604に進む。
ステップ604では図5のエッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出したか否かを判定する。エッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出していない場合は検出するまで待ち、エッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出した時点でステップ605に進んでFET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHにし、即ち、FET12のオン信号を出力してこのルーチンを終了する。
次に、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える場合について説明する。この場合はステップ606においてFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになったか否か、即ち、FET12のオフ信号が出力されたか否かを判定する。FET12のオフ信号が出力されていない場合はオフ信号が出力されるまで待ち、FET12のオフ信号が出力された時点でステップ607に進む。
ステップ607では図5のエッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出したか否かを判定する。エッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出していない場合は検出するまで待ち、エッジ検出ポート17で立ち下がりエッジを検出した時点でステップ608に進んでFET11の駆動信号をローレベルLからハイレベルHにし、即ち、FET11のオン信号を出力してこのルーチンを終了する。
ここで、図5で説明した制御手順によるFET11の駆動信号,FET12の駆動信号,及びエッジ検出ポート17の入力信号の変化を、図7に示す波形図を用いて説明する。まず、ステップ602で説明したFET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期とは、例えば、図7の時刻t2よりもFET11の駆動信号に対する応答遅れ時間D1+α(α>0)だけ前の時点である。
よって、FET11をオンからオフへ、且つFET12をオフからオンへ切り換える時期では、ステップ603で説明したように、時刻t2よりも時間D1だけ前の時間でFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになるのを待つ。そして、時刻t2よりも時間D1だけ前の時間でFET11の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになると、エッジ検出ポート17の入力は、FET11に駆動信号に対する応答遅れ時間があるので、この時刻から時間D1だけ遅れた時刻t2で立ち下がりエッジが入力される。
この実施例では、ステップ604,605で説明したように、エッジ検出ポート17に立ち下がりエッジが入力された時に、FET12の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに切り換えて、FET12をオンさせる。エッジ検出ポート17にはこの後、FET12の駆動信号に対する応答遅れ時間D2の間だけ立ち下がったままの信号が入力されるが、応答遅れ時間D2の経過後は立ち上がって所定の低いレベルになった信号が入力される。
次に、ステップ602でNOとなった時の、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期について説明する。この時期は、例えば、図7の時刻t1又は時刻t3よりもFET12の駆動信号に対する応答遅れ時間D2+α(α>0)だけ前の時点である。ここでは時刻t1の時点について説明する。
よって、FET11をオフからオンへ、且つFET12をオンからオフへ切り換える時期では、ステップ606で説明したように、時刻t1よりも時間D2だけ前の時間でFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになるのを待つ。そして、時刻t1よりも時間D2だけ前の時間でFET12の駆動信号がハイレベルHからローレベルLになると、FET12に駆動信号に対する応答遅れ時間があるので、エッジ検出ポート17の入力信号は、この時刻から時間D2だけ遅れた時刻t1で立ち下がる。
この実施例では、ステップ607,608で説明したように、エッジ検出ポート17に立ち下がりエッジが入力された時に、FET11の駆動信号をローレベルLからハイレベルHに切り換えて、FET11をオンさせる。エッジ検出ポート17にはこの後、FET11の駆動信号に対する応答遅れ時間D1の間だけ立ち下がったままの信号が入力されるが、応答遅れ時間D1の経過後は立ち上がって所定の高いレベルになった信号が入力される。
このように、第2の実施例では、図5に示されるソレノイドの駆動回路30において、FET11,12の駆動信号に対する応答遅れ時間を、エッジ検出ポート17に入力される立ち下がりエッジを検出することによって考慮してFET11,12のオンオフを切り換えているので、FET11,12が両方同時にオンする虞が無く、FET11,12のオンオフの切り換え時に電源が短絡することがない。
なお、図5に示したソレノイドの駆動回路30において、ソレノイド1に流れる電流を急激に減少させたい場合は、第1の実施例と同様に、FET11をオフさせた後に、時刻t4の後にFET12をオンさせないことによって、ソレノイド1に流れる電流を急激に減少させることができる。この動作については第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
1 リニアソレノイド
2 プランジャ
3 バルブ部
10 リニアソレノイドバルブ
11 第1のFET
12 第2のFET
13 電源
14 スイッチング制御回路
2 プランジャ
3 バルブ部
10 リニアソレノイドバルブ
11 第1のFET
12 第2のFET
13 電源
14 スイッチング制御回路
Claims (5)
- 第1の駆動信号によってオンオフする第1のトランジスタを介して第1の電源からの電流をソレノイドに供給する電流供給経路と、前記電流供給経路が遮断された時に、第2の駆動信号によってオンオフする第2のトランジスタを介して第2の電源からの誘導性の電流を前記ソレノイドに供給する還流電流経路と、前記ソレノイドを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗とを備えたソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、
前記第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、前記第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合には、前記第1のトランジスタをオフにする前記第1の駆動信号を検出した後に、前記電流検出用抵抗の両端に発生する電圧が増加から減少に変化した時点を検出してから前記第2のトランジスタをオンさせ、
前記第1のトランジスタをオフ状態からオン状態にし、前記第2のトランジスタをオン状態からオフ状態に切り換える場合には、前記第2のトランジスタをオフにする前記第2の駆動信号を検出した後に、前記電流検出用抵抗の両端に発生する電圧の変化が急変した時点を検出してから前記第1のトランジスタをオンさせるようにしたことを特徴とするソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法。 - 前記リニアソレノイドを流れる電流を急激に減少させる場合のソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、
前記第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、前記第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合に、前記第1のトランジスタをオフにする前記第1の駆動信号を検出した後に、前記電流検出用抵抗の両端に発生する電圧が増加から減少に変化した時点を検出しても前記第2のトランジスタをオンさせないようにしたことを特徴とする請求項1に記載のソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法。 - 第1の駆動信号によってオンオフする第1のトランジスタを介して第1の電源からの電流をソレノイドに供給する電流供給経路と、前記電流供給経路が遮断された時に、第2の駆動信号によってオンオフする第2のトランジスタを介して第2の電源からの誘導性の電流を前記ソレノイドに供給する還流電流経路と、前記ソレノイドを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗と、前記第1と第2のトランジスタの接続点の電圧変化を検出する電圧検出手段とを備えたソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、
前記第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、前記第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合には、前記第1のトランジスタをオフにする前記第1の駆動信号を検出した後に、前記電流電圧検出手段の出力波形の立下がりエッジを検出してから前記第2のトランジスタをオンさせ、
前記第1のトランジスタをオフ状態からオン状態にし、前記第2のトランジスタをオン状態からオフ状態に切り換える場合には、前記第2のトランジスタをオフにする前記第2の駆動信号を検出した後に、前記電流電圧検出手段の出力波形の立下がりエッジを検出してから前記第1のトランジスタをオンさせるようにしたことを特徴とするソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法。 - 前記リニアソレノイドを流れる電流を急激に減少させる場合のソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法であって、
前記第1のトランジスタをオン状態からオフ状態にし、前記第2のトランジスタをオフ状態からオン状態に切り換える場合に、前記第1のトランジスタをオフにする前記第1の駆動信号を検出した後に、前記電流電圧検出手段の出力波形の立下がりエッジを検出しても前記第2のトランジスタをオンさせないようにしたことを特徴とする請求項3に記載のソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法。 - 前記第1と第2のトランジスタがMOSFETであることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のソレノイドの駆動回路におけるソレノイドの駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008248809A JP2010080765A (ja) | 2008-09-26 | 2008-09-26 | ソレノイドの駆動回路における電流制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2525043C1 (ru) * | 2013-05-15 | 2014-08-10 | Вадим Александрович Дрошнев | Способ постоянного контроля целостности цепей управления кранами трубопроводов и схема для его осуществления |
JP2020096125A (ja) * | 2018-12-14 | 2020-06-18 | 株式会社ケーヒン | ソレノイド駆動装置 |
-
2008
- 2008-09-26 JP JP2008248809A patent/JP2010080765A/ja not_active Withdrawn
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