JP2010079605A - デポジット付き商品販売システム並びに商品の廃材回収装置および自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品利用後に廃材2が発生する商品1を販売するシステムにおいて、懲罰的方法ではなく、積極的に当該廃材2の投棄および放置をなくすようにする。
【解決手段】商品代金に付加するデポジット金5を管理するデポジット管理サーバ30と、商品購入時のカード4の情報を読み取って購入者3と判定したときに投入を許可し投入された廃材2の数を計数し当該数量をデポジット管理サーバ30に通知する廃材回収機60とを設け、当該購入者3のデポジット金5の範囲内で投入された廃材2の数量に応じたデポジット金5の返却を行うことができるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、利用後に廃材が発生する商品を販売するシステムにおいて、当該廃材の投棄および放置をなくす技術に関する。
商品利用後に廃材が発生する商品を販売するシステムで、購入時に個人識別情報が記録された媒体を用いて販売するシステムとしては、図16に示すようなたばこ販売システムがよく知られており、喫煙可能な成人であることを示す個人識別情報が記録されたタスポカードを用いて成人のみに販売するシステムとなっている。
すなわち、社団法人日本たばこ協会100が管理するカード発行センタが発行するタスポカードを保有する成人喫煙者101のみが、自動販売機103によりたばこを購入することができ、この購入の際、タスポカードを提示して、たばこを購入する。
たばこは、現金でも購入できるが、電子マネー「ピデル」により購入することもでき、電子マネー「ピデル」で購入したときは、電子マネー管理会社104を介して金融機関105からたばこ販売店102に代金が支払われるようになっている。
また、購入の際、提示されたタスポカードが盗難等の届けのあったカードであるかどうかを社団法人日本たばこ協会100が管理するタスポ管理センタにて常時チェックしており、このような不正利用を防止できるようになっている。
ところで、近年、環境問題の観点からゴミ問題がクローズアップされており、廃棄されたゴミの調査の結果、たばこの吸殻が最大の問題となっており、廃棄されたゴミのうち、世界においては約26%が、日本においては約13%がたばこの吸殻となっている。
このような背景から、たばこの吸殻などの不法投棄を防止するために、たばこのフィルタ部などにRFID(Radio Frequency IDentification)などの情報記憶機構を設け、当該情報記憶機構へのデータの読み書きを可能とし、個人識別情報が記録された前述のタスポカードなどを用いて当該物品を購入する際に、販売物品に埋め込まれた情報記憶機構に購入者の個人識別情報を書き込んでおき、不法投棄があったときに、前記販売物品に埋め込んだ情報記憶機構から購入者を特定し、購入者に対して懲罰を課すという技術はあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−332060号公報
しかしながら、上記従来の不法投棄に懲罰を課すシステムでは、懲罰を免れる方法、例えば販売物品に埋め込まれた情報記憶機構を壊して不法投棄したり、不法投棄が判明し難い山中や河川等に不法投棄したりすることが可能であり、不法投棄を顕著に減らすことはできなかった。
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、利用後に廃材が発生する商品を販売するシステムにおいて、所定の預かり金(以下、「デポジット金」という)を付加して販売する自動販売機と、前記デポジット金の設定および管理を行うデポジット管理サーバと、投入された商品の廃材の数に応じたデポジット金を返却する廃材回収機とを設けた。
本発明のデポジット付き商品販売システムによれば、利用後に廃材が発生する商品を販売するシステムにおいて、所定のデポジット金を付加して販売する自動販売機と、前記デポジット金の設定および管理を行うデポジット管理サーバと、投入された商品の廃材の数に応じて前記デポジット金を返却する廃材回収機とを設けたので、不法投棄を積極的に減少させ、ゴミ問題を解決することができる。
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。
(システム構成)
図1は、実施例1のデポジット付き商品販売システムの構成を示す図である。カード管理サーバ10は、個人識別情報(以下、「個人ID」という)が記録されたカード4の発行および運用を管理するサーバである。
そして、カード管理サーバ10を構成するカード申込み受付機能11は、たばこ購入者に必要なカード4の申込みを受け付けるものであり、カード発行機能12は、受け付けた申込みに対して所定の審査確認の後、正当である場合にカード4を発行するものである。
個人識別情報管理機能13は、カード管理サーバ10が扱う個人IDをセキュアに管理し、カード管理機能14は、紛失や盗難などで無効となったカードと有効なカードを管理するなどの機能を有する。カードAP管理機能15は、公知のICカードなどの個人IDを記録するカード上に追加登録できるアプリケーション(以下、「AP」という)の申込み・許可を管理する機能であり、アプリケーションの例としては、電子マネーAPや購入履歴APなどがある。
電子マネー管理サーバ20は、前述のように購入者3が保有するカード4上に追加登録できるAPの1つとして機能するサーバである。
そして、電子マネー管理サーバ20を構成するカードID管理機能21ではカード4を区別するためのIDを管理する。電子マネーを保有する購入者3は、販売店などの自動販売機50で所望する商品を購入する権利を有する。電子マネー残高管理機能22は、個々のカード4の残高を管理し、電子マネー取引管理機能23は、個々のカード4の利用履歴を管理する。
デポジット管理サーバ30は、たばこ代金に付加するデポジット金を管理するサーバである。
そして、デポジット管理サーバ30を構成するデポジット設定機能31は、販売箇所毎のデポジット金額を設定する機能であり、販売機管理機能32は、個々の販売箇所のデポジット設定がどのように設定されているか、日々どれほどのデポジットとなっているかを管理するものである。
回収機管理機能33は、吸殻回収機60の稼働状況および計数結果及び返金状況を管理し、カードID管理機能34は、利用されるIDカードを管理するものである。デポジット管理機能35は、個々のIDカードごとの販売時デポジット金額と回収による返金額を管理する。
決済サーバ40は、電子マネーによる販売、チャージなどに対して電子マネー管理サーバ20の指示による指定の振込み等を決済機能41により実施するものである。
自動販売機50は、たばこ1を販売する場であり、販売にあたり購入者3が提示するカード4を読み書きするカードRW機能51及びカード4を読み取った結果から購入可否を判定する成人識別機能52を有する。
さらに、商品ハンドリング機能53は、商品であるたばこの格納や販売時に指定数量を排出する。現金ハンドリング機能54は、購入者3が商品購入または電子マネチャージのために投入する現金の収納及び商品販売後の余剰金の排出を行う。
電子マネー決済機能55は、販売やチャージに伴なうカード4への電子マネー残高の書換え及び電子マネー管理サーバ20への取引情報通知を行う。デポジット設定機能56は、デポジット管理サーバ30が設定したデポジット金額を販売価格に反映し販売時のデポジット金額を購入者IDと共にデポジット管理サーバ30に通知する機能を有する。
吸殻回収機60は、購入者3が持参した吸殻2を取り込み、計数し、計数結果に応じたデポジット5を返金する機能を有する。返金にあたり購入者3が提示するカード4を読み書きするカードRW機能61と購入者3が投入した吸殻を吸殻計数機能62で計数する。
現金ハンドリング機能63は、現金でデポジットを返金する場合に計数結果に応じた現金を排出する。電子マネー加算機能64は、デポジットの返金を電子マネーで返金する場合に媒体の電子マネー残高の書換え及び電子マネー管理サーバ20への取引情報通知を行う。デポジット設定機能65は、デポジット管理サーバ30が設定した返金額を計数結果に応じた返金総額計算に適用するとともに、返金金額を購入者IDと共に管理サーバ30に通知する機能を有する。
以上のカード管理サーバ10、電子マネー管理サーバ20、デポジット管理サーバ30、決済サーバ40、自動販売機50、吸殻回収機60が各種ネットワーク70を介し互いに接続された構成となっている。
(自動販売機の構成)
自動販売機の構成は、図1の自動販売機50の機能構成として述べたように、デポジット設定機能56を設け、デポジット管理サーバ30からの通知によりデポジット価格を設定し、購入者3が商品を購入する際のデポジット情報を電子マネー運用サーバ20およびデポジット管理サーバ30に通知するようにしており、そのほかは従来の自動販売機の構成とほぼ同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明を省略する。
(吸殻回収機の構成)
図2は、前述の実施例1の吸殻回収機の構成を示した図である。顧客操作表示部71は、購入者3がカード4を持参して吸殻回収機70を利用する際、購入者3の選択操作、結果の表示などを行うものであり、操作ボタン付き表示部やタッチパネルつき表示部などで構成される。
現金ハンドリング部72は、前述の現金ハンドリング機能63に対応するもので、シャッタを備え、紙幣や硬貨を収納し制御部84から指示された金額を出金口に排出しシャッタをあけて返金できる構成となっている。
カードRW部73は、前述(図1)のカードRW機能61に対応するもので、カード4に記録された情報の読み書きを行うものである。このカードRW部73は、電子マネー制御部83を介し、ネットワーク70に接続された制御部84に接続されている。電子マネー制御部83は、カード4と電子マネー運用サーバ20の電子マネー取引管理機能23との授受を制御する。
吸殻投入口シャッタ74は、回収する吸殻の投入口をふさぐシャッタである。なお、投入口には図示していないが吸殻以上のサイズの異物を取り込まないように所定の粗さのフィルタを設けるのがよい。
灰分離搬送路75は、吸殻2を吸殻分離部79へ搬送するもので、吸殻以下のサイズの灰などを搬送中に落下させるために網状のベルトで構成し、当該ベルトを駆動する搬送路となっている。灰分離搬送路75の下には貯水灰受け部82が設けられており、灰などの吸殻以下の小さな投入物が蓄積される。なお、貯水灰受け部82は、吸殻の燃え残りに備えて貯水されている。
消火検知センサ76は、感熱センサであり、投入された吸殻2が消火されているかどうかを検知するものである。消火ノズル77は、制御部84の指示により消化剤を搬送中の吸殻2に噴霧する。吸殻分離部79は底部を網状のフィルタを設けた容器であり、灰分離搬送路75により搬送された吸殻2を受ける。この容器に所定の振動を与えることにより吸殻2が網状のフィルタから下にある吸殻搬送路80に落ちる。
撮影カメラ78は吸殻搬送路80上の吸殻2を撮影するカメラである。この撮影カメラ78により撮影された画像を用いて画像処理および画像認識を行い吸殻2の数を計数が行われる。そして、吸殻2は吸殻蓄積部81に運ばれる。なお、吸殻2の計数方法としては、1個ずつ搬送できるようにガイドを設け、当該ガイドによりガイドされた吸殻を透過センサや反射型センサにより検知して計数するようにしても勿論よい。
(システム動作)
以上の構成により、実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムは以下のように動作する。この動作を図1のシステム構成図及び図3の販売手順のフローチャートを用いて説明する。
まず、購入者3は、たばこ購入に際し事前にカード管理サーバ10に対して、カード4の発行を依頼する必要があり、カード申込みにより依頼する(ステップS01)。カード管理サーバ10は、カード申込者を所定の審査を行いカード発行可能と判断した場合にカード発行を行う(ステップS02)。
デポジット管理サーバ30は、デポジット販売を管轄し、デポジットを適用する地域についてデポジット価格を設定し当該地域の販売店等の自動販売機50に通知する(ステップS03)。
例えば、たばこ1本あたり10円のデポジットを設定する場合では、1箱20本入りのときは1箱200円がデポジットなり、販売店等に置かれた自動販売機50はデポジット管理サーバ30からの前記通知により、通常売価にデポジット価格として1箱200円の上乗せをし、通常価格が1箱300円の場合では、500円にて販売を行う。
そして、購入者3は、入手したカード4を販売店等の自動販売機50に取り付けられたカードRW機能51にカード4を提示すると(ステップS04)、カード4の判定を行い、有効なカードでありカード4内の電子マネー残高を確認し販売可能と判断した場合(ステップS05)、選択可能商品を購入可能として表示する(ステップS06)。
電子マネー残高が足りない場合は現金購入による販売となり商品選択・料金投入に進む(ステップS07)。なお、購入不可能な場合は、次ぎの処理に進まないようにし、購入できないようにする。
購入者3が所望の商品を選択すると、自動販売機50は商品ハンドリング機能53により、当該商品を排出し(ステップS10)、現金ハンドリング機能54または電子マネー決済機能55により商品購入代金として、本例では、通常代金300円とデポジット金の200円の合計500円を投入金額から差し引いた残金を返却する。
このとき、当該購入履歴情報が、カード管理サーバ10および電子マネー管理サーバ20に通知されるとともに、預かったデポジット情報がデポジット管理サーバ30に情報通知され(ステップS08)、カード4から判明するユニークな個人IDに関連付けて購入場所と数量すなわちデポジット金額がデポジット管理サーバ30にて記録される(ステップS09)。
そして、購入者3が、たばこ1を消費し吸殻2が発生したときは、携帯する灰皿等を利用して保管し、吸殻2を返却してデポジット金の返却を受けたいときは、吸殻回収機60の設置場所において、まず、カード4を吸殻回収機60のカードRW機能61にカード4を提示し、カード4から判明するユニークな個人IDが読み取られる(ステップS11)。
次に、購入者3は、保管しておいた吸殻2を吸殻回収機60に投入する(ステップS11s)。すると、吸殻回収機60の吸殻計数機能62により投入された吸殻の数量を計数し(ステップS12)、デポジット管理サーバ30に対してカード4から判明するユニークな個人IDと吸殻計数機能62において投入された吸殻の数量の計数結果を通知する(ステップS13)。
デポジット管理サーバ30ではデポジット管理機能35から通知された個人IDについて現在預かっているデポジット金に対して、通知された計数結果がオーバーしていないかを確認し、預かっているデポジット金の範囲内での返金額を吸殻回収機60に通知する(ステップS14)。
吸殻回収機60のデポジット設定機能65は、購入者3に対して計数結果および返金額を表示し購入者3の選択する返金方法により、現金ハンドリング機能63または電子マネー加算機能64を用いてデポジット返金を行い(ステップS16)、その結果をデポジット管理サーバ30に通知し、電子マネー取引の場合は加算金を電子マネー管理サーバ20にも通知する。
(自動販売機の動作)
次に、図4の動作フローチャートを用いて、実施例1の自動販売機の動作の一例を詳細に説明する。まず、購入者3が、入手したカード4を販売店等の自動販売機50に取り付けられたカードRW機能51にカード4を提示すると、カード4に記録された情報を読み取り(ステップS51)、読み取った情報からカード4が有効かどうかを判定し(ステップS52)、有効でないときは、取引を終了する。
一方、カード4が有効であると判定した場合は、商品選択ボタンを有効として表示する(ステップS53)。そして、購入者3が商品を選択すると(ステップS54)、当該商品の金額を表示し(ステップS55)、現金による支払か電子マネーによる支払かの支払方法の選択表示を行う(ステップS56)。
そして、現金による取引を購入者3が選択した場合は(ステップS57)、現金の投入を待ち、現金が投入されると(ステップS58)、現金決済を行う(ステップS59)。
一方、電子マネーによる取引を購入者3が選択した場合は、カード残高があるかどうかを判定し(ステップS60)、残高が不足している場合は、残高不足の旨を表示し(ステップS61)、ステップS57の電子マナー選択ステップに戻り、現金購入を可能とする。
残高がある場合は、電子マネー決済を行い(ステップS62)、デポジット情報を電子マネー運用サーバ20およびデポジット管理サーバ30に通知する(ステップS63)。
そして、購入者3が選択した商品を排出し(ステップS64)、販売された商品名およびデポジット販売による販売である旨の履歴を記録する(ステップS65)。
(吸殻回収機の動作)
次に、実施例1の吸殻回収機の動作について、図2の吸殻回収機の構成図および図5の動作フローチャートを用いて、さらに詳細に説明する。まず、購入者がカード4を持参して吸殻回収機60を利用するときに、ステップとして表示していないが、顧客操作表示部71から吸殻回収を選択すると、制御部84は、カードRW部33を起動し、カード4をカードRW部73に提示するように顧客操作表示部71に案内を表示する。
すると、購入者はカード4をカードRW部73に提示し(ステップS71)、購入履歴からデポジット対象の有無や電子マネーの残高などを読み取る(ステップS72)。読み取りを完了すると、制御部84は吸殻投入口シャッタ74のロックを解除して、吸殻2の投入を可能とする(ステップS73)。
次に、購入者3が持参した吸殻2を投入口に投入すると(ステップS74)、吸殻投入口シャッタ74を閉め(ステップS75)、投入口には吸殻以上のサイズの異物を取り込まないような網状のフィルタを設けてあるので吸殻でない大きな異物は網状のフィルタの上に残留し吸殻以下のサイズの投入物が灰分離搬送路75に落下する。灰分離搬送路75は吸殻以下のサイズの灰などを落下させる網状の搬送ベルトとしているので、吸殻以下の灰などは網状の搬送ベルトを通過し貯水灰受け部82に落下して蓄積される(ステップS76)。
落下したものに燃え残りがあれば、貯水灰受け部82に貯水された水で消火される。一方、吸殻2は灰分離搬送路75により吸殻分離部79に搬送される。吸殻分離部79では、吸殻2の燃え残りの有無を消火検知センサ76で検知しており、閾値以上の熱を検知した場合には(ステップS77)、燃え残り有りと判断し制御部84の指示により消火ノズル77から消化剤を、搬送中の吸殻2に噴霧し(ステップS78)、消火検知センサ76のアラームがなくなることを確認する。
吸殻分離部79は、底部に吸殻2を落下させる程度の粗さの網状のフィルタを設けた容器となっており、灰分離搬送路75により搬送された吸殻2を受ける。そして、容器を振動させることにより吸殻2が網状のフィルタを1つずつ通過し落下する。これにより吸殻2が重なることなく下にある吸殻搬送路80に落ちる(ステップS79)。
撮影カメラ78は吸殻搬送路80上の吸殻2を撮影するカメラである。撮像したイメージは、制御部84に送られ、一般的な画像認識技術も用いて吸殻2の計数を行う(ステップS80)。そして、計数結果をデポジット管理サーバ30に通知するとデポジット管理サーバ30により返金額が確定され、吸殻回収機60に返金額の通知があるので(ステップS81)、顧客操作表示部71に回収数量と返金額を表示する(ステップS82)。
次に、返金方法の選択画面が表示され、現金選択またはカード4の電子マネー返金が選択できる。現金が選択された場合は、現金ハンドリング部72により計数された現金が排出される。一方、電子マネーが選択された場合は、電子マネー制御部83により、購入者のカードに返金分の電子マネーがチャージされる(ステップS83・S84)。
なお、デポジットに対応する吸殻2は吸殻回収機60内部では最終的に吸殻蓄積部81に蓄積され、一杯になると業者がこれを回収して消却等するが、この蓄積された吸殻2を、再度、投入されてデポジット金の返金を受ける不正行為を防止するため、吸殻蓄積部81に蓄積された吸殻2に赤インクや不可視インクなどを噴霧し、当該インクが付着した吸殻2は、撮影カメラ78等による計数の際、カウントしないようにするとなおよい。
以上のように、実施例1の吸殻回収機60では、網状の搬送ベルトを用いて灰分離しながら吸殻2を搬送し、かつ消火検知センサ76により燃え残りを検知した場合には消火ノズル77から消火液が噴霧されるため、吸殻回収機60の焼損事故を未然に防ぐことができる。また、吸殻分離部79を振動させ網状フィルタから吸殻2を排出させるようにすることで、吸殻搬送路80上での吸殻2の重なりを防止し、撮影カメラ78により正確に計数することが可能となり、安全でかつ正確な吸殻の計数を行うことができる。
(実施例1の効果)
以上のように実施例1のデポジット付き商品販売システムでは、たばこを販売するときに所定のデポジット金を付加して販売する自動販売機と、当該デポジット金を管理するデポジット管理サーバと、たばこ購入時の購入履歴に基づき購入者と判定したときに吸殻投入を許可し投入された吸殻の数を計数し当該数量をデポジット管理サーバに通知する吸殻回収機とを設け、当該購入者のデポジット金の範囲内で投入された数量に応じたデポジット金の返却を行うことができるようにしたので、不法投棄を減少させてゴミ問題を積極的に解決することができ、さらに、不正な吸殻の回収をも防止することができる。
(システム構成)
実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムは、図6に示したように、デポジット管理サーバ30が実施例1では1つであったのに対して、実施例2の構成では、商品を販売する地域ごとにデポジット管理サーバ30が設けられた構成となっている。なお、デポジット管理サーバ30は1つとし、地域ごとにデポジットの管理ができるようにデポジット設定機能31やデポジット管理機能35等の各機能を地域別に設ける構成としても勿論よい。
このようにデポジット管理サーバ30を地域ごとに設ける構成とすることにより、地区ごとに異なるデポジット金額を設定することができるようになる。その他の構成は、実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムの構成と同様であり、自動販売機50、吸殻回収機60の構成も実施例1にて説明した構成と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
以下の説明では、図6に示したように、地域Aに、デポジット管理サーバA(30a)、自動販売機A(50a)、吸殻回収機A(60a)が配置され、地域Bに、デポジット管理サーバB(30b)、自動販売機B(50b)、吸殻回収機B(60b)に配置されたシステムにおいて、地域Aでたばこを購入し、地域Bで吸殻を回収する例として説明する。
(システム動作)
以上の構成により、実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムは以下のように動作する。この動作を図6のたばこデポジット付き商品販売システム構成図および図7のたばこデポジット付き商品販売システムの動作フローチャートを用いて以下詳細に説明する。なお、自動販売機50、吸殻回収機60の動作は、実施例1の動作と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
まず、購入者3は、たばこ購入に際し事前にカード管理サーバ10に対して、カード4の発行を依頼する必要があり、カード申込みにより依頼する(ステップS01)。カード管理サーバ10は、カード申込者を所定の審査を行いカード発行可能と判断した場合にカード発行を行う(ステップS02)。
各地域でデポジット設定が異なる場合、デポジット管理サーバA(30a)、デポジット管理サーバB(30b)はそれぞれの地域に存在し、デポジット販売をそれぞれ管理する。例えば、地域Aにあるデポジット管理サーバA(30a)は地域Aのデポジット価格を設定し地域Aの販売店等の自動販売機A(50a)に通知する(ステップS03a)。
そして、たばこ1本あたり10円のデポジットを設定する場合では、1箱20本入りのときは1箱200円がデポジットなり、地域Aの販売店に置かれた自動販売機A(50a)はデポジット管理サーバA(30a)からの前記ステップS03aの通知により、自動販売機A(50a)での通常売価にデポジット価格として1箱200円の上乗せをし、通常価格が1箱300円の場合では、500円にて販売を行う。
一方、デポジット管理サーバB(30b)が管理する地域では、別のデポジット価格を設定し地域Bの自動販売機B(50b)に通知する。例えば、たばこ1本あたり20円のデポジットを設定する場合では、1箱20本入りのときは1箱400円がデポジットなり、地域Bの販売店に置かれた自動販売機B(50b)は、簡略化のために図7にはそのステップを示していないが、デポジット管理サーバB(30b)からの通知により自動販売機B(50b)での通常売価にデポジット価格として1箱400円の上乗せをし、通常価格が1箱300円の場合では、700円にて販売を行う。
そして、購入者3は、デポジット管理サーバA(30a)が管理する地域Aにて、入手したカード4を地区Aの販売店等の自動販売機A(50a)に取り付けられたカードRW機能51にカード4を提示すると(ステップS04)、カード4の判定を行い有効なカードでありカード4内の電子マネー残高を確認し販売可能と判断した場合(ステップS05)、選択可能商品を購入可能として表示する(ステップS06)。電子マネー残高が足りない場合は現金購入による販売となり商品選択・料金投入に進む(ステップS07)。なお、購入不可能な場合は、次ぎの処理に進まないようにし、購入できないようにする。
購入者3が所望の商品を選択すると、自動販売機50は商品ハンドリング機能53により、当該商品を排出し(ステップS10)、現金ハンドリング機能54または電子マネー決済機能55により商品購入代金として、本例では、通常代金300円とデポジット金の200円の合計500円を投入金額から差し引いた残金を返却する。
このとき、購入履歴情報がカード管理サーバ10、電子マネー管理サーバ20に通知されるとともに、預かったデポジット情報がデポジット管理サーバA(30a)に情報通知され(ステップS08)、カード4から判明するユニークな個人IDに関連付けて購入場所と数量すなわちデポジット金額がデポジット管理サーバA(30a)にて記録される(ステップS9)。
購入者3が、たばこ1を消費し吸殻2が発生したときは、携帯する灰皿等を利用して保管する。そして、購入者3が、地域Bにおいて、吸殻2を返却してデポジット金の返却を受けたいときは、デポジット管理サーバB(30b)が管理する吸殻回収機B(60b)の設置場所において、カード4を吸殻回収機B(60b)のカードRW機能61bにカード4を提示すると、カード4から判明するユニークな個人IDが読み取られる(ステップS11)。
そして、購入者3は、吸殻2を吸殻回収機B(60b)に投入する(ステップS11s)。吸殻回収機B(60b)の吸殻計数機能62により投入された吸殻の数量を計数し(ステップS12)、デポジット管理サーバB(30b)に対してカード4から判明するユニークな個人IDと吸殻計数機能62において投入された吸殻の数量の計数結果を通知する(ステップS13)。
デポジット管理サーバB(30b)では、通知された購入履歴などの情報から、購入時のデポジット管理サーバがデポジット管理サーバA(30a)であることを認識し、デポジット管理サーバA(30a)に対して計数結果に応じたデポジット金の移管の要請を行う(ステップS17)。
デポジット管理サーバA(30a)は、デポジット管理機能35aにより、通知された個人IDの現在預かっているデポジット金に対して、通知された計数結果がオーバーしていないかを確認し、デポジット管理サーバB(30b)に対し、預かっている範囲内での返金額および回収代行手数料の情報とともに移管を完了した旨を通知する(ステップS18)。
デポジット管理サーバB(30b)は、移管された金額から手数料を除いたデポジット金について吸殻回収機B(60b)に返金額を通知する(ステップ14)。
吸殻回収機B(60b)は、デポジット設定機能65bにより、購入者3に対して計数結果・返金額を表示し購入者3の選択する返金方法により現金ハンドリング機能63bまたは電子マネー加算機能64bを用いてデポジット返金を行い(ステップS16)、その結果をデポジット管理サーバA(30a)に通知し、電子マネー取引の場合は電子マネー管理サーバ20にも加算金を通知して、本処理を終了する。
図8は、実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムにおいて、たばこを購入した場所と吸殻を回収する場所を管轄するデポジット管理サーバが異なる場合の税も考慮したデポジット金5の流れを示す図である。同図の例では、地域Aにて、Xさんが、デポジット金が付加された代金でたばこを購入し、地域Bにてたばこを吸い、吸い終わった吸殻を地域Bにて回収する場合のデポジット金の流れを示している。
この場合、地域Aにて、Xさんに購入されたたばこの費用内訳は、たばこ製造業者に支払われる商品代金5cのほかに国税他5bと地方税5a、デポジット金5と手数料5dで構成される。手数料5dは、吸殻回収手数料に相当する。
地域Aはデポジット管理サーバA(30a)の管理地域であり、地域Bはデポジット管理サーバB(30b)の管理地域であり、Xさんが地域Bで吸殻を回収したとき、地域Bのデポジット管理サーバB(30b)はデポジット管理サーバA(30a)にデポジット金移管要請(図7のステップS17)を行った結果、デポジット金5と手数料5dがデポジット管理サーバA(30a)に移管され、このうちデポジット金5がXさんに返金される。
その結果、図9に示すように、地域Aではたばこ購入により地方税5a、国税他5bが留保され、地域Bにおいては、吸殻の回収を代行することにより地域Aから吸殻回収手数料に相当する手数料5dを受領することになる。なお、以上の例とは異なり、地域Aで購入し、地域Aにて吸殻を回収する場合は、地方税5a、国税他5bに加え、手数料5dも地域Aに留保されることになる。
(実施例2の効果)
以上のように実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムによれば、商品を販売する地域ごとにデポジット管理サーバを設け、販売地域と異なる地域の吸殻回収機にて吸殻を回収したときは販売した地域のデポジット管理サーバへデポジットの返金の代行を要請できるようにしたので、地域ごとに異なるデポジットを設定することができるとともに、購入者が所望する地域にて吸殻を回収しデポジットの返金を受けることができ、さらに不法投棄を減少させてゴミ問題を積極的に解決することができ、不正な吸殻の回収をも防止することができる。
また、前記返金代行の要請のときに、デポジット金に吸殻回収手数料を付加して代行を要請できるようにしたので、吸殻回収機を設置する者に対し吸殻の回収量に応じた吸殻回収手数料を支払うこともできる。
(システム構成)
実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムの構成は、図1の実施例1とほぼ同様の構成となっているが、図10に示したように、実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムでは、全国一斉に一律のデポジット金を設定する構成となっている。
このため、実施例1ではデポジット管理サーバ30のデポジット設定機能31は販売箇所毎のデポジット金額を設定し管理する機能があったが、実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムでは全国一斉に一律のデポジット金を設定するため、販売箇所毎に管理する機能は不要であり当該機能を有しないデポジット設定機能31xとなっている。
また、自動販売機50において、実施例1では、デポジット設定機能56が、デポジット管理サーバ30が設定したデポジット金額を販売価格に反映し販売時のデポジット金額を購入者IDとともにデポジット管理サーバ30に通知する機能を有するものであったのに対して、実施例3では、購入者IDについては通知する必要がなくデポジット金額のみをデポジット管理サーバ30xに通知する機能があればよく、購入者IDは通知しないデポジット設定機能56xとなっている。
同様に、吸殻回収機60xのデポジット設定機能65についても、返金金額を管理サーバ30xに通知する機能を有するが、購入者IDについては通知することを要しないので、当該機能を持たないデポジット設定機能65xとなっている。その他の構成は、実施例1の構成と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明は省略する。
(システム動作)
以上の構成により、実施例3の動作について、図10のたばこデポジット付き商品販売システムの構成図及び図11のたばこデポジット付き商品販売システムにおける販売手順の説明図を用いて説明する。
まず、購入者3は、たばこ購入に際し事前にカード管理サーバ10に対して、カード4の発行を依頼する必要があり、カード申込みにより依頼する(ステップS01)。カード管理サーバ10は、カード申込者を所定の審査を行いカード発行可能と判断した場合にカード発行を行う(ステップS02)。
デポジット管理サーバ30xは、デポジット金の授受を管理する。全国一斉かつ一律のデポジット制度を適用する場合、制定されたデポジット価格を設定し当該地域の販売店等の自動販売機50に通知する(ステップS03)。
例えば、たばこ1本あたり10円のデポジットを全国一斉かつ一律に設定する場合では、1箱20本入りのときは1箱200円がデポジットなり、販売店に置かれた自動販売機50xはデポジット管理サーバ30xからの前記通知により、自動販売機50xでの通常売価にデポジット価格として1箱200円の上乗せをし、通常価格が1箱300円の場合では、500円にて販売を行う。
海外等の国外で購入するたばこであっても、国内持ち込み時に免税となるがデポジット金を購入時に一括して徴収するようにすれば、国内一律のデポジット制度を維持できる。
そして、購入者3は、入手したカード4を販売店等の自動販売機50xに取り付けられたカードRW機能51にカード4を提示すると(ステップS04)、カード4の判定を行い有効なカードであり、カード4内の電子マネー残高を確認し販売可能と判断した場合(ステップS05)、選択可能商品を購入可能として表示する(ステップS06)。電子マネー残高が足りない場合は現金購入による販売となり商品選択・料金投入に進む(ステップS07)。なお、購入不可能な場合は、次ぎの処理に進まないようにし、購入できないようにする。
購入者3が所望の商品を選択すると、自動販売機50xは商品ハンドリング機能53により、当該商品を排出し(ステップS10)、現金ハンドリング機能54または電子マネー決済機能55により商品購入代金として、本例では、通常代金300円とデポジット金の200円の合計500円を投入金額から差し引いた残金を返却する。
このとき、購入履歴情報がカード管理サーバ10、電子マネー管理サーバ20に通知されるとともに、預かったデポジット情報がデポジット管理サーバ30xに情報通知され(ステップS08)、デポジット管理サーバ30xはデポジット金額を記録する(ステップS29)。なお、実施例3のシステムでは、デポジット情報にカード4から判明するユニークな個人IDは必要としない。
購入者3が、たばこ1を消費し吸殻2が発生したときは、携帯する灰皿等を利用して保管する。そして、購入者3が、吸殻2を返却してデポジット金の返却を受けたいときは、吸殻回収機60xの設置場所において、まず、カード4を吸殻回収機60xのカードRW機能61にカード4を提示する(ステップS31)。このときも、カード4から判明するユニークな個人IDを読み取る処理は必要ない。
次に、購入者3は、吸殻2を吸殻回収機60xに投入する(ステップS11s)。吸殻回収機60xの吸殻計数機能62により投入された吸殻の数量を計数し(ステップS12)、デポジット管理サーバ30xに対してカード4から判明するユニークな個人IDと吸殻計数機能62において投入された吸殻の数量の計数結果を通知する(ステップS33)。
デポジット管理サーバ30xではデポジット管理機能35から現在預かっているデポジット金に対して、通知された計数結果がオーバーしていないかを確認し、預かっているデポジット金の範囲内での返金額を吸殻回収機60xに通知する(ステップS14)。
吸殻回収機60xのデポジット設定機能65は、購入者3に対して計数結果および返金額を表示し購入者3の選択する返金方法により、現金ハンドリング機能63または電子マネー加算機能64を用いてデポジット返金を行い(ステップS16)、その結果をデポジット管理サーバ30xに通知し、電子マネー取引の場合は加算金を電子マネー管理サーバ20にも通知する。
以上のように、実施例3のシステムの吸殻回収機60xでは、購入履歴に関係なく吸殻を回収して当該数量に応じた返金ができるので、投棄された吸殻を収集している地域ボランティア等の者が清掃活動して収集した吸殻を回収し、デポジット金を受領できる仕組みも構築できる。
図12は、実施例3のシステムにおいて、購入者3と吸殻回収者が異なる場合の税も考慮したデポジット金の流れを示す図である。例えば、Xさんが購入したたばこの費用内訳は、メーカに支払われる商品代金5cのほかに国税他5bと地方税5a、デポジット金5で構成される。購入者Xさんと異なるYさんは、ポイ捨てされた吸殻を回収し吸殻回収機60xに返却すると、返却された吸殻の数に応じたデポジット金5がデポジット管理サーバ30xから吸殻回収機60xに移管され、当該デポジット金5がYさんに返金されることになる。
(実施例3の効果)
以上のように実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムによれば、デポジット管理サーバのデポジット設定機能、自動販売機のデポジット設定機能および吸殻回収機のデポジット設定機能を、購入者IDを管理しない構成としたので、全国一斉に一律のデポジット金設定することができ、たばこ消費者が投棄した吸殻を第三者が清掃収集した場合にも返金でき、さらに不法投棄を減少させてゴミ問題を積極的に解決することができ、不正な吸殻の回収をも防止することができる。
(システム構成)
実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムの構成は、図13に示したように、図10の実施例3の構成とほぼ同様であり、全国一斉に一律のデポジット金を設定できる構成となっており、デポジット管理サーバ30x、自動販売機50x、吸殻回収機60yは一律のデポジットを設定するため、顧客IDごとの管理は不要となる。さらに、実施例4の吸殻回収機60yでは、デポジット対象外の吸殻についても回収可能とし所定の手数料を支払える構成となっている。
(システム動作)
以上の構成により、実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムの動作について図13の構成図及び図14の販売手順の説明図を用いて以下詳細に説明する。
まず、購入者3は、たばこ購入に際し事前にカード管理サーバ10に対して、カード4の発行を依頼する必要があり、カード申込みにより依頼する(ステップS01)。カード管理サーバ10は、カード申込者を所定の審査を行いカード発行可能と判断した場合にカード発行を行う(ステップS02)。
デポジット管理サーバ30xは、デポジット金の授受を管理する。全国一斉かつ一律のデポジット制度を適用する場合では、制定されたデポジット価格を設定し当該地域の販売店等の自動販売機50に通知する(ステップS03)。
例えば、たばこ1本あたり10円のデポジットを全国一斉かつ一律に設定する場合では、1箱20本入りのときは1箱200円がデポジットなり、販売店に置かれた自動販売機50xはデポジット管理サーバ30xからの前記通知により、自動販売機50xでの通常売価にデポジット価格として1箱200円の上乗せをし、通常価格が1箱300円の場合では、500円にて販売を行う。
海外等、国外で購入したたばこであっても、国内持ち込み時に免税となるがデポジット金を購入時に一括して徴収するようにすれば、国内一律のデポジット制度を維持できることは実施例3と同様である。
そして、購入者3は、入手したカード4を販売店等の自動販売機50xに取り付けられたカードRW機能51にカード4を提示すると(ステップS04)、カード4の判定を行い有効なカードでありカード4内の電子マネー残高を確認し販売可能と判断した場合(ステップS05)、選択可能商品を購入可能として表示する(ステップS06)。
そして、電子マネー残高が足りない場合は、現金購入による販売となり商品選択・料金投入に進む(ステップS07)。なお、購入不可能な場合は、次ぎの処理に進まないようにし、購入できないようにする。
購入者3が所望の商品を選択すると、自動販売機50xは商品ハンドリング機能53により、当該商品を排出し(ステップS10)、現金ハンドリング機能54または電子マネー決済機能55により商品購入代金として、本例では、通常代金300円とデポジット金の200円の合計500円を投入金額から差し引いた残金を返却する。
このとき、購入履歴情報がカード管理サーバ10、電子マネー管理サーバ20に通知されるとともに、預かったデポジット情報がデポジット管理サーバ30xに情報通知され(ステップS08)、デポジット管理サーバ30xはデポジット金額を記録する(ステップS29)。デポジット情報にカード4から判明するユニークな個人IDは必要とはしない。
購入者3が、たばこ1を消費し吸殻2が発生したときは、携帯する灰皿等を利用して保管する。そして、購入者3は、吸殻2を返却してデポジット金の返却を受けるとき、吸殻回収機60yの設置場所において、まず、カード4を吸殻回収機60yのカードRW機能61にカード提示すると、カード4に記録された購入履歴から未回収のデポジット総数情報を取得する(ステップS31)。このとき、実施例3と同様、カード4から判明するユニークな個人IDを読み取る必要はない。
次に、購入者3は、吸殻2を吸殻回収機60yに投入する(ステップS11s)。吸殻回収機60yの吸殻計数機能62において投入された吸殻の数量を計数し(ステップS12)、デポジット管理サーバ30xに対して、吸殻計数機能62において投入された吸殻の数量がカード4に記録された購入履歴の未回収のデポジット総数の内数ならば計数結果をそのまま通知し、計数結果が上回る場合は、デポジット対象数とデポジット対象外で吸殻処理手数料の対象となる余数をそれぞれ通知する(ステップS33)。
そして、デポジット管理サーバ30xでは通知されたデポジット対象数と余数それぞれの計数結果からデポジット管理機能35により、現在預かっているデポジット金に対して、通知された計数結果がオーバーしていないかを確認し預かっている範囲内での返金額を吸殻回収機60yに通知する(ステップS14)。
通知を受領した吸殻回収機60yのデポジット設定機能65は、購入者3に対して計数結果・返金額を表示し(ステップS15)、購入者3の選択する返金方法により現金ハンドリング機能63または電子マネー加算機能64を用いてデポジット返金を行い(ステップS16)、その結果をデポジット管理サーバ30xに通知し、電子マネー取引の場合は電子マネー管理サーバ20にも加算金を通知し、カード4の購入履歴に記録する。
この吸殻回収機60yでは、デポジット対象外の吸殻を集計し当該数量に応じて吸殻処理手数料として返金できるようにしているので、デポジット対象外の吸殻についても投棄された吸殻を収集している地域ボランティア等の方の清掃活動による収集した吸殻であっても、吸殻処理手数料を受領できる仕組みを構築できる。
図15は、実施例4のシステムにおいて、購入者3と吸殻回収者が異なる場合の税も考慮したデポジット金の流れを示す図である。例えば、Xさんが購入したたばこの費用内訳は、メーカに支払われる商品代金5cのほかに国税他5bと地方税5a、デポジット金5で構成され、デポジット金5の一部を吸殻処理手数料5dに充当している。
購入者3と異なるYさんは、ポイ捨てされた吸殻を回収し、吸殻回収機60yに返却したとき、デポジット管理サーバ30xから吸殻回収機60yに吸殻処理手数料5dが移管され、吸殻処理手数料がYさんに返金されることになる。
(実施例4の効果)
以上のように実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムによれば、デポジット管理サーバのデポジット設定機能、自動販売機のデポジット設定機能および吸殻回収機のデポジット設定機能を、購入者IDを管理しない構成とし、さらに吸殻回収機のデポジット設定機能をデポジット対象外の吸殻も吸殻回収手数料として返金できるようにしたので、さらに回収量を増やしゴミ問題を積極的に解決することができる。
《その他の変形例》
以上の実施例の説明では、たばこの吸殻を例として説明したが、購入商品の一部が廃棄される包装容器、食品、食料などの容器などにも適用可能である。
また、以上の実施例3および実施例4の説明では、全国一斉に一律のデポジットを設定するように説明したが、所定のエリア、例えば、1つ或いは複数の県内や市内にて一律のデポジットを設定するようにしてもよい。
また、以上の実施例の説明では、たばこの通常の代金にデポジットを付加して販売するように説明したが、従来の自動販売機や店舗の販売が存在する場合には、従来の自動販売機や店舗にて購入する方が安く購入できることになり、従来の購入方法にて購入されてしまう可能性があるので、デポジットの返金を受領したときには通常の購入による代金より安くなるように販売代金を設定するとなおよい。
また、以上の実施例の説明では、自動販売機と吸殻回収機を別の装置として説明したが、自動販売機に吸殻回収手段を設けた構成としても勿論よい。
以上述べたように、本発明は、商品利用後に廃材が発生する商材について、デポジットとして販売価格に上乗せし、商品利用後の廃材を返却すると預かり金を消費者に戻すシステムに広く用いることができる。
実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムの構成図である。 実施例1の吸殻回収機の構成図である。 実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムの販売手順を説明する動作フローチャートである。 実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムの自動販売機の動作フローチャートである。 実施例1のたばこデポジット付き商品販売システムの吸殻回収機の動作フローチャーである。 実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムの構成図である。 実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムの販売手順を説明する動作フローチャートである。 実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムの返金動作を説明する図である。 実施例2のたばこデポジット付き商品販売システムの返金動作を説明する図である。 実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムの構成図である。 実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムの販売手順を説明する動作フローチャートである。 実施例3のたばこデポジット付き商品販売システムの返金動作を説明する図である。 実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムの構成図ある。 実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムの販売手順を説明する動作フローチャートある。 実施例4のたばこデポジット付き商品販売システムの返金動作を説明する図ある。 従来のタスポカードによるたばこ自動販売システムの構成図ある。
符号の説明
1 たばこ
2 吸殻
3 購入者
4 カード
5 デポジット
5d 手数料
10 カード運用サーバ
20 電子マネー管理サーバ
30 デポジット管理サーバ
40 決済サーバ
50 自動販売機
60 吸殻回収機

Claims (11)

  1. 利用後に廃材が発生する商品を販売するシステムにおいて、
    所定のデポジット金を付加して販売する自動販売機と、
    前記デポジット金の設定および管理を行うデポジット管理サーバと、
    投入された商品の廃材の数に応じてデポジット金を返却する廃材回収機と、を設けたことを特徴とするデポジット付き商品販売システム。
  2. 前記自動販売機は、販売のときに個人識別情報を読み取って販売し、
    前記デポジット管理サーバは、前記デポジット金を返却するときに、前記個人識別情報に基づき、デポジット金の範囲内で返金するようにしたことを特徴とする請求項1記載のデポジット付き商品販売システム。
  3. 前記デポジット管理サーバは、前記自動販売機を設置した所定の地域ごとにデポジット金を設定可能に設け、
    商品購入地域と、前記廃材回収機の地域が異なるときは、廃材回収機の地域を管理するデポジット管理サーバから商品購入地域のデポジット管理サーバにデポジット金の返金を委託できるようにしたことを特徴とするデポジット付き商品販売システム。
  4. 所定のエリアのデポジット管理サーバ、自動販売機および廃材回収機にて一律のデポジット金を設定するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のデポジット付き商品販売システム。
  5. 前記廃材回収機のデポジット設定機能を、デポジットを付加せずに販売した商品の廃材についてもデポジット金の一部を充当した廃材回収手数料として返金できるようにしたことを特徴とする請求項4記載のデポジット付き商品販売システム。
  6. 前記商品は、たばこであって、前記廃材は当該吸殻であることを特徴とする請求項1ないし請求項5いずれか記載のデポジット付き商品販売システム。
  7. 投入された商品の廃材の数を計数する計数手段と、
    デポジット金を返却する返却手段と、を設け
    計数した商品の廃材の数に応じて、デポジット金を返却するようにしたことを特徴とする商品の廃材回収装置。
  8. 前記投入された商品廃材の温度を検出する検出手段と、
    消化液を噴霧する消化手段と、を設け
    前記投入された商品の廃材の温度が所定の温度以上のときは消化液を噴霧するようにしたことを特徴とする請求項7記載の商品の廃材回収装置。
  9. 前記商品の廃材は、所定の粗さの網状のベルトにより搬送し、粉塵は落下させようにしたことを特徴とする請求項7または請求項8記載の商品の廃材回収装置。
  10. 前記商品はたばこであって、前記廃材は当該吸殻であることを特徴とする請求項7ないし請求項9いずれか記載の商品の廃材回収装置。
  11. 商品を販売するときに付加するデポジット金の設定が可能なデポジット設定機能を設けたことを特徴とする自動販売機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021019773A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 フリュー株式会社 アーケードゲーム機、ゲーム提供方法、およびプログラム

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