JP2010078766A - 色分離合成プリズムおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光の利用効率および合成画像の色再現性を向上できる色分離合成プリズムを提供することにある。
【解決手段】第1プリズム11と、第1プリズム11に接合された第2プリズム12と、第1プリズム11と第2プリズム12との接合面13の異なる領域に形成された光学特性の異なる第1光学膜14および第2光学膜15と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、反射型の空間光変調器を用いる投影型表示装置に使用するのに好適な色分離合成プリズムおよびその製造方法に関するものである。
従来、反射型の空間光変調素子として、例えば、反射型液晶表示素子(LCOS:Liquid Crystal On Silicon)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD:Digital Micromirror Device)が知られている。また、このような反射型の空間光変調素子を用いる投影型表示装置として、例えば、空間光変調素子により、変調光を照明光の入射方向と異なる方向に反射させるようにしたものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図17は、非特許文献1に開示されている2枚のDMD素子を用いる2板式の投影型表示装置の概要を示す概略構成図である。この投影型表示装置では、まず、光源111から出射される照明光(白色光)を、カラーホイール112に入射させる。カラーホイール112は、赤色(R)光および緑色(G)光とを透過させるイエーロ(Y)領域と、R光および青色(B)光を透過させるマゼンタ(M)領域とを有し、図示しないモータにより回転駆動されて、照明光の光軸に対して、Y領域とM領域とが時分割で交互に切り換えられるようになっている。
カラーホイール112を透過した照明光は、インテグレータロッド113およびリレー光学系114を経て照明投影分離用プリズム115に入射する。照明投影分離用プリズム115は、2個のプリズム115A,115Bを、エアーギャップ115aを介して対向配置したTIR(Total Internal Reflection)プリズムから成り、リレー光学系114からの照明光は、プリズム115Aに入射してエアーギャップ115a側の面で全反射されて、該プリズム115Aから出射され、色分離合成プリズム116に入射する。
色分離合成プリズム116は、2個のプリズム116A,116Bを、赤色反射ダイクロイック膜116aを介して接合してなり、照明投影分離用プリズム115からの照明光は、プリズム116Aのプリズム面116bを経て赤色反射ダイクロイック膜116aに入射し、ここでR光は全反射され、他の色光は透過されて色分離される。
赤色反射ダイクロイック膜116aで反射されたR光は、プリズム面116bで全反射されてR光用のDMD素子117Rに導かれる。一方、色分離合成プリズム116に入射した照明光のうち、G光またはB光は、カラーホイール112の回転に従い時分割で、赤色反射ダイクロイック膜116aを透過することにより色分離されて、G光/B光用のDMD素子117GBに導かれる。
DMD素子117R,117GBは、μmサイズの極小反射鏡を多数配列してなる半導体型投影デバイスであり、色信号に基づいて、例えば所定の振れ角±12°の高速な振れ動作により角度制御を行うことで偏向反射された色光を投影させるよう色光の変調を行うものである。DMD素子117Rにより偏向反射されるR変調光は、色分離合成プリズム116のプリズム面116cに入射して、プリズム面116bで全反射され、さらに赤色反射ダイクロイック膜116aで反射された後、照明投影分離用プリズム115を透過して投影レンズ118により投影される。
一方、DMD素子117GBにより時分割で偏向反射されるG変調光またはB変調光は、色分離合成プリズム116のプリズム面116dに入射し、ダイクロイック膜116aを透過してR変調光と色合成された後、照明投影分離用プリズム115を透過して投影レンズ118により投影される。
図18は、非特許文献1に開示されている3枚のDMD素子を用いる3板式の投影型表示装置の概要を示す概略構成図である。この投影型表示装置では、まず、光源121から出射される照明光(白色光)を、インテグレータロッド122およびリレー光学系123を経て照明投影分離用プリズム124に入射させる。照明投影分離用プリズム124は、図17の照明投影分離用プリズム115と同様に、2個のプリズム124A,124Bを、エアーギャップ124aを介して対向配置したTIRプリズムから成り、リレー光学系123からの照明光は、プリズム124Aに入射してエアーギャップ124aの面で全反射されて、該プリズム124Aから出射され、色分離合成プリズム125に入射する。
色分離合成プリズム125は、3個のプリズム125A,125B,125Cを有し、プリズム125Aおよびプリズム125Bは、エアーギャップを介して対向配置されているとともに、プリズム125Aのエアーギャップ側の面には青色反射ダイクロイック膜125aが形成されている。また、プリズム125Cは、赤色反射ダイクロイック膜125cを介してプリズム125Bと接合されている。
色分離合成プリズム125に入射した照明光のうち、B光は、青色反射ダイクロイック膜125aで反射されて色分離された後、プリズム125Aのプリズム面125bで全反射されてプリズム面125eからB光用のDMD素子126Bに導かれる。また、R光は、青色反射ダイクロイック膜125aを透過後、赤色反射ダイクロイック膜125cで反射されて色分離され、さらにプリズム125Bのエアーギャップ側のプリズム面125dで全反射されてプリズム面125fからR光用のDMD素子126Rに導かれる。さらに、G光は、青色反射ダイクロイック膜125aおよび赤色反射ダイクロイック膜125cを透過して、プリズム面125gからG光用のDMD素子126Gに導かれる。
DMD素子126Bにより偏向反射されるB変調光は、プリズム面125eからプリズム125Aに入射して、プリズム面125bで全反射され、さらに青色反射ダイクロイック膜125aで反射されて、照明投影分離用プリズム124を透過して投影レンズ127により投影される。また、DMD素子126Rにより偏向反射されるR変調光は、プリズム面125fからプリズム125Bに入射して、プリズム面125dで全反射され、さらに赤色反射ダイクロイック膜125cで反射されて、青色反射ダイクロイック膜125aを透過した後、照明投影分離用プリズム124を透過して投影レンズ127により投影される。さらに、DMD素子126Gにより偏向反射されるG変調光は、プリズム面125gからプリズム125Cに入射し、赤色反射ダイクロイック膜125cおよび青色反射ダイクロイック膜125aを透過して、R変調光およびB変調光と色合成されて、照明投影分離用プリズム124を透過して投影レンズ127により投影される。
光技術情報誌「ライトエッジ」No.19/特集 映像…デジタル化時代に向けて(2000年7月発行)第3章
しかしながら、図17および図18に示したように、空間光変調素子により、変調光を照明光の入射方向と異なる方向に反射させる投影型表示装置では、色分離合成プリズムを構成するダイクロイック膜に対する照明光と変調光との入射角が異なることになる。すなわち、図17においては、色分離合成プリズム116の赤色反射ダイクロイック膜116aに対する照明光の入射角と、R変調光の入射角とが異なることになる。また、図18においては、色分離合成プリズム125の青色反射ダイクロイック膜125aに対する照明光の入射角とB変調光の入射角とが異なるとともに、赤色反射ダイクロイック膜125cに対する照明光の入射角とR変調光の入射角とが異なることになる。
このため、例えば、赤色反射ダイクロイック膜の光学特性を、図19に示すように、照明光の入射角に対して、分離するR光LRiの反射率が最大となるように最適化すると、合成するR変調光LRmは、その入射角が照明光の入射角と異なるため、入射角依存性によって、反射率が最大となる波長がシフトすることになる。このため、図19において、照明光のR光LRiのうち、波長域Aの変調光は、投影光として出射されなくなって、光の利用効率が低下するとともに、表示画像に偽色が発生して色再現性が低下することになる。また、逆に、赤色反射ダイクロイック膜の光学特性を、R変調光LRmの入射角に対して、反射率が最大となるように最適化すると、照明光からR光LRiを分離する際に、その一部が分離されなくなるため、同様の問題が生じることになる。
また、図18に示す構成の色分離合成プリズム125においては、プリズム125Aとプリズム125Bとをエアーギャップを介して対向配置するため、エアーギャップの精度を確保したまま両者を保持するのが難しく、その結果、色分離合成プリズム125の作製が複雑で製造コストが嵩むことになる。さらに、R光成分およびG光成分については、投影レンズ127に達するまでに光軸に対して斜めに配置されたエアーギャップを往復することになるため、光量ロスが大きくなって、光の利用効率がさらに低下することになる。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の第1の目的は、光の利用効率および合成画像の色再現性を向上できる色分離合成プリズムを提供することにある。
さらに、本発明の第2の目的は、上記の色分離合成プリズムを簡単かつ低コストで、しかも精度よく製造できる色分離合成プリズムの製造方法を提供することにある。
上記第1の目的を達成する請求項1に係る色分離合成プリズムの発明は、
第1プリズムと、
該第1プリズムに接合された第2プリズムと、
前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる第1光学膜および第2光学膜と、
を有することを特徴とするものである。
さらに、上記第1の目的を達成する請求項2に係る色分離合成プリズムの発明は、
第1プリズムと、
該第1プリズムに接合された第2プリズムと、
前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面に、該接合面を2つの領域に分離するように形成された段差と、
該段差により分離された一方の領域の前記接合面に形成された色分離合成用の第1光学膜と、
前記段差により分離された他方の領域の前記接合面に形成された前記第1光学膜とは光学特性の異なる色分離合成用の第2光学膜と、
を有することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の色分離合成プリズムにおいて、
前記第2プリズムは、接合された第1プリズム要素および第2プリズム要素からなり、
前記第1プリズムと前記第1プリズム要素との前記接合面に前記第1光学膜を有し、前記第1プリズムと前記第2プリズム要素との前記接合面に前記第2光学膜を有する、ことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1,2または3に記載の色分離合成プリズムにおいて、
前記第1光学膜はダイクロイック膜からなり、前記第2光学膜は偏光膜からなる、ことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1,2または3に記載の色分離合成プリズムにおいて、
前記第1光学膜は、第1ダイクロイック膜からなり、
前記第2光学膜は、第2ダイクロイック膜からなり、
前記第2プリズムには、前記第1プリズムとの前記接合面に平行な第2接合面に、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜と光学特性が異なる色分離合成用の第3ダイクロイック膜を介して第3プリズムを接合した、ことを特徴とするものである。
さらに、上記第2の目的を達成する請求項6に係る色分離合成プリズムの製造方法の発明は、第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる色分離合成用の第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
前記第1プリズムまたは前記第2プリズムの一方に前記第1光学膜を形成し、他方に前記第2光学膜を形成した後、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを接合することを特徴とするものである。
さらに、上記第2の目的を達成する請求項7に係る色分離合成プリズムの製造方法の発明は、第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる色分離合成用の第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
前記接合面が2つの領域に分離されるように、前記第1プリズムおよび前記第2プリズムに互いに係合する段差を形成し、
次に、前記段差により分離された一方の領域の前記第1プリズムまたは前記第2プリズムの前記接合面に前記第1光学膜を形成するとともに、他方の領域の前記第2プリズムまたは前記第1プリズムの前記接合面に前記第2光学膜を形成し、
その後、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを接合することを特徴とするものである。
さらに、上記第2の目的を達成する請求項8に係る色分離合成プリズムの製造方法の発明は、第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第1プリズム要素および第2プリズム要素からなる第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる色分離合成用の第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
前記第1プリズム要素の前記第1プリズムとの接合面に前記第1光学膜を形成するとともに、前記第2プリズム要素の前記第1プリズムとの接合面に前記第2光学膜を形成し、
その後、前記第1プリズム要素および前記第2プリズム要素を接合して前記第2プリズムを形成するとともに、前記第1プリズム要素および前記第2プリズム要素と前記第1プリズムとを接合することを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項6,7または8に記載の色分離合成プリズムの製造方法において、
前記第1光学膜として、ダイクロイック膜を形成し、前記第2光学膜として、偏光膜を形成する、ことを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項6,7または8に記載の色分離合成プリズムの製造方法において、
前記第1光学膜として、第1ダイクロイック膜を形成し、
前記第2光学膜として、第2ダイクロイック膜を形成し、
前記第2プリズムには、前記第1プリズムとの前記接合面に平行に第2接合面を形成して、該第2接合面に、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜と光学特性が異なる色分離合成用の第3ダイクロイック膜を介して第3プリズムを接合する、ことを特徴とするものである。
本発明の色分離合成プリズムによると、第1プリズムと第2プリズムとの接合面の異なる領域に光学特性の異なる色分離合成用の第1光学膜および第2光学膜を形成するので、それぞれの膜を色分離用または色合成用として、独立して最適化することができ、これにより入射角依存性による波長シフトを低減することが可能となる。しかも、エアーギャップを有しないので、光量ロスも最小限に抑えることが可能となる。したがって、光の利用効率および合成画像の色再現性を向上することが可能となる。
さらに、本発明の色分離合成プリズムの製造方法によると、第1光学膜および第2光学膜を別々のプリズムに形成するので、第1光学膜および第2光学膜を並行して形成することができる。したがって、例えば、同一のプリズムに第1光学膜を形成した後、第1光学膜をマスキングして第2光学膜を形成する場合と比較して、製造工数を削減でき、製造時間を短縮できるので、色分離合成プリズムを簡単かつ低コストで製造することができる。また、第2光学膜を形成する際に、第1光学膜を不所望に加熱して劣化させることもないので、所望の光学特性の第1光学膜および第2光学膜を有する色分離合成プリズムを精度よく製造することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。この色分離合成プリズム10は、三角形の非対称断面形状を有する三角柱状の2個の第1プリズム11および第2プリズム12を接合面13で一体に接合されて全体がキュービック形状に形成されたもので、接合面13には第1光学膜であるダイクロイック膜14と、第1光学膜と光学特性が異なる第2光学膜である偏光膜15とを有する。
ダイクロイック膜14および偏光膜15は、重ならないように接合面13内で異なる領域にずらして配設されている。また、接合面13は、フラットな面として形成されており、ダイクロイック膜14と偏光膜15とは同一平面上に配設されている。なお、色分離合成プリズム10の形状は、機能的にキュービック形状であれば足り、その頂部等を一部切り欠いた形状とすることも可能である。その場合は、三角柱状の第1プリズム11および第2プリズム12の断面である三角形の頂部等が一部切り欠かれた形状となる。この三角形は、左右対称とすることも不可能ではないが、全体形状の小型化には非対称形状が有利である。第1プリズム11は、プリズム面10a,10bと接合面13とで三角形が定義可能な形状であり、立体的には三角柱状のものである。また、第2プリズム12は、プリズム面10c,10dと接合面13とで三角形が定義可能な形状であり、立体的には三角柱状のものである。
ここで、ダイクロイック膜14は、例えば、赤色(R)光は反射させ、緑色(G)光および青色(B)光は透過させる特性に設定されている。また、偏光膜15は、P偏光は透過させ、S偏光は反射させる特性に設定されている。したがって、ダイクロイック膜14は、波長による色分離合成機能を有し、偏光膜15は、偏光による色分離合成機能を有する。
この色分離合成プリズム10を製造するにあたっては、図2に示すように、先ず、第1プリズム11の接合面13の所定領域に、例えば誘電体多層膜からなるダイクロイック膜14を蒸着等の公知の方法で形成する。また、第2プリズム12の接合面13の所定領域には、例えば誘電体多層膜からなる偏光膜15を、同様に蒸着等の公知の方法により形成する。その後、ダイクロイック膜14を形成した第1プリズム11と、偏光膜15を形成した第2プリズム12とを、ダイクロイック膜14と偏光膜15とが重ならないように、接合面13で接着剤を介して隙間無く一体に接合する。
図1に示した構成の色分離合成プリズム10によると、第1プリズム11と第2プリズム12との接合面13の異なる領域に光学特性の異なるダイクロイック膜14と偏光膜15とを形成するので、例えば、ダイクロイック膜14を色分離用として、偏光膜15は色合成用として、それぞれ独立して最適化することができ、これにより入射角依存性による波長シフトを低減することができる。しかも、エアーギャップを有しないので、光量ロスも最小限に抑えることができ、光の利用効率および合成画像の色再現性を向上することが可能となる。
また、色分離合成プリズム10を製造するにあたっては、図2を参照して説明したように、ダイクロイック膜14と偏光膜15とを別々のプリズムに形成した後、例えば、ダイクロイック膜14は第1プリズム11に、偏光膜15は第2プリズム12にそれぞれ形成した後、第1プリズム11と第2プリズム12とを接合するので、第1プリズム11または第2プリズム12の一方の接合面13に、ダイクロイック膜14および偏光膜15の両方を形成してから、第1プリズム11と第2プリズム12とを接合する場合と比較して、色分離合成プリズム10を簡単かつ低コストで、しかも精度よく製造することができる。
すなわち、ダイクロイック膜14および偏光膜15の両方を、例えば第1プリズム11の接合面13に形成してから、第2プリズム12を接合すると、例えばダイクロイック膜14を形成した後、偏光膜15を形成する際に、先に形成したダイクロイック膜14をマスキングする必要がある。このため、製造工数が増えるとともに、製造時間も増えることになる。また、偏光膜15を形成する際に、ダイクロイック膜14を不所望に加熱して劣化させるおそれもある。
これに対し、図2で説明した製造方法の場合は、例えば、ダイクロイック膜14は第1プリズム11に、偏光膜15は第2プリズム12に別々に形成するので、マスキング等の製造工数を削減でき、製造時間を短縮できるとともに、ダイクロイック膜14および偏光膜15を不所望に加熱することもない。したがって、上述したように、色分離合成プリズム10を簡単かつ低コストで、しかも精度よく製造することができる。
(第2実施の形態)
図3は、本発明の第2実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。この色分離合成プリズム20は、図1に示した構成の色分離合成プリズム10において、第1プリズム11および第2プリズム12の接合面13が、段差21により接合面13aと接合面13bとの2つの領域に分離され、一方の接合面13aにダイクロイック膜14を有し、他方の接合面13bに偏光膜15を有するものである。
この色分離合成プリズム20を製造するにあたっては、先ず、図4(a)あるいは図4(b)に示すように、第1プリズム11および第2プリズム12の接合面13に、互いに係合する段差21を形成して、接合面13を接合面13aと接合面13bとの2つの領域に分離する。次に、例えば、図4(a)に示すように、第1プリズム11および第2プリズム12のそれぞれ凸側の接合面、すなわち、第1プリズム11については、接合面13aにダイクロイック膜14を形成し、第2プリズム12については、接合面13bに偏光膜15を形成する。あるいは、図4(b)に示すように、第1プリズム11および第2プリズム12のそれぞれ凹側の接合面、すなわち、第1プリズム11については、接合面13bに偏光膜15を形成し、第2プリズム12については、接合面13aにダイクロイック膜14を形成する。なお、ダイクロイック膜14および偏光膜15は、第1実施の形態の場合と同様に、例えば蒸着等の公知の方法により誘電体多層膜を成膜して形成する。その後、第1プリズム11と第2プリズム12とを、互いの接合面13の段差21を係合させて、接着剤を介して隙間無く一体に接合する。
本実施の形態の色分離合成プリズム20によると、第1実施の形態の色分離合成プリズム10と同様の効果が得られる。特に、本実施の形態の場合は、色分離合成プリズム20を製造するにあたって、第1プリズム11および第2プリズム12の接合面13に、互いに係合する段差21を形成し、この段差21によって分離された一方の領域の第1プリズム11または第2プリズム12の接合面13aにダイクロイック膜14を形成し、他方の領域の第2プリズム12または第1プリズム11の接合面13bに偏光膜15を形成し、その後、第1プリズム11と第2プリズム12とを、互いの接合面13の段差21を係合させて接合する。したがって、ダイクロイック膜14や偏光膜15を形成する領域の位置決めや、第1プリズム11と第2プリズム12とを接合する際の位置決め等を容易にできるので、より簡単かつ低コストで製造できる。
(第3実施の形態)
図5は、本発明の第3実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。この色分離合成プリズム30は、図1に示した構成の色分離合成プリズム10において、第2プリズム12が、第1プリズム要素12aと第2プリズム要素12bとを接合して構成されているとともに、第1プリズム要素12aの第1プリズム11との接合面13aにダイクロイック膜14を有し、第2プリズム要素12bの第1プリズム11との接合面13bに偏光膜15を有するものである。
この色分離合成プリズム30を製造するにあたっては、図6に示すように、先ず、第2プリズム12を構成する第1プリズム要素12aの第1プリズム11との接合面13aに、例えば誘電体多層膜からなるダイクロイック膜14を蒸着等の公知の方法で形成する。また、第2プリズム要素12bの第1プリズム11との接合面13bに、例えば誘電体多層膜からなる偏光膜15を、同様に蒸着等の公知の方法により形成する。その後、第1プリズム1と、ダイクロイック膜14を形成した第1プリズム要素12aおよび偏光膜15を形成した第2プリズム要素12bとを、接着剤を介して隙間無く一体に接合するとともに、第2プリズム12を構成する第1プリズム要素12aと第2プリズム要素12bとを接着剤を介して隙間無く一体に接合する。
したがって、本実施の形態の色分離合成プリズム30においても、第1実施の形態の色分離合成プリズム10と同様の効果が得られる。特に、本実施の形態の場合は、色分離合成プリズム30を製造するにあたって、第2プリズム12を第1プリズム要素12aと第2プリズム要素12bとで構成し、第1プリズム要素12aの第1プリズム11との接合面13aにダイクロイック膜14を形成し、第2プリズム要素12bの第1プリズム11との接合面13bに偏光膜15を形成するので、ダイクロイック膜14や偏光膜15を形成する領域の位置決めが不要になるとともに、第1プリズム要素12aおよび第2プリズム要素12bを、第1プリズム11に接合する際の位置決めも容易にできる。したがって、より簡単かつ低コストで製造できる。
(第4実施の形態)
図7は、本発明の第4実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。この色分離合成プリズム40は、第1プリズム41、第2プリズム42および第3プリズム43を有する。第1プリズム41および第2プリズム42は、第1接合面45で一体に接合されており、この第1接合面45の異なる領域には、第1光学膜である第1ダイクロイック膜47と、第1光学膜とは光学特性の異なる第2光学膜である第2ダイクロイック膜48が形成されている。また、第2プリズム42および第3プリズム43は、第1接合面45と平行な第2接合面46で一体に接合されており、この第2接合面46には、第1ダイクロイック膜47および第2ダイクロイック膜48と光学特性が異なる色分離合成用の第3ダイクロイック膜49が形成されている。
この色分離合成プリズム40を製造するにあたっては、先ず、第1プリズム41と第2プリズム42とを、第1実施の形態で説明したと同様にして接合する。すなわち、第1プリズム41の第1接合面45に、例えば誘電体多層膜からなる第1ダイクロイック膜47を蒸着等の公知の方法で形成し、また、第2プリズム42の第1接合面45には、同様に例えば誘電体多層膜からなる第2ダイクロイック膜48を蒸着等の公知の方法で形成する。その後、第1ダイクロイック膜46と第2ダイクロイック膜47とが重ならないように、第1プリズム41と第2プリズム42とを接着剤を介して隙間無く一体に接合する。また、第3ダイクロイック膜49は、第3プリズム43の第2接合面46に、同様に蒸着等の公知の方法で誘電体多層膜を成膜して形成し、この第3ダイクロイック膜49を形成した第3プリズム43を、第1プリズム41を接合した第2プリズム42に、第2接合面46で接着剤を介して隙間無く一体に接合する。
したがって、本実施の形態の色分離合成プリズム40においても、第1実施の形態の色分離合成プリズム10と同様の効果が得られる。特に、本実施の形態の場合は、第2プリズム42に、第1接合面45と平行な第2接合面46を形成し、この第2接合面46に第3ダイクロイック膜49を介して第3プリズム43を接合したので、例えば、後述するように3板式の投影型表示装置に好適に用いることができる。
なお、図7において、第1プリズム41および第2プリズム42は、第2実施の形態と同様に、接合面に段差を形成して、第1ダイクロイック膜47および第2ダイクロイック膜48を形成することもできる。また、図7において、第2プリズム42は、第3実施の形態と同様に、第1プリズム要素と第2プリズム要素とに分割して、第1ダイクロイック膜47および第2ダイクロイック膜48を形成することもできる。
次に、本発明に係る色分離合成プリズムの使用例について、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、投影型表示装置に適用した場合を例にとって説明するが、本発明に係る色分離合成プリズムは、投影型表示装置に限らず、色分離合成を行う他の光学機器にも有効に適用できるものである。
図8は、本発明に係る色分離合成プリズムを使用する投影型表示装置の一例の構成を示す図である。この投影型表示装置51は、反射型空間光変調器としてDMD素子(Digital Micromirror Device)を用いたDLP(Digital Light Processing)方式の2板式のもので、概略的には、光源52、波長選択性偏光素子53、インテグレータロッド54、リレー光学系55、図1に示した色分離合成プリズム10、2つのDMD素子56R,56GB、および投影レンズ系57を備える。
光源52は、DMD素子56R,56GBを照明する照明光Liとして白色光を発光出力する。波長選択性偏光素子53は、光源52から出射された照明光Liの偏光方向を波長選択的にP偏光からS偏光に変換するもので、図9に概略正面図を示すように、ホイール形状に形成されて中心軸周りに回転駆動され、その周囲には、例えば、放射状に均等に4分割された領域G−CS,B−CSを交互に有する。
ここで、領域G−CSは、照明光Liに含まれる3原色RGB中のG光の偏光方向をP偏光からS偏光に変換する(G光を投影光として有効にする)領域であり、R光やB光は偏光変換されずに透過する。また、領域B−CSは、照明光Liに含まれる3原色RGB中のB光の偏光方向をP偏光からS偏光に変換する(B光を投影光として有効にする)領域であり、R光やG光は偏光変換されずに透過する。したがって、これら領域G−CSおよびB−CSを白色光の光軸上に位置させて波長選択性偏光素子53を回転させることにより、G光とB光との偏光状態が時分割的に交互にP偏光からS偏光に変換され、R光は偏光変換されず、投影光として常に有効になる。
なお、領域G−CSおよびB−CSを構成する分割数は、適宜でよく、例えば均等2分割構成であってもよい。また、波長選択性偏光素子53の前段に、照明光Liの偏光状態をP偏光に揃える偏光変換素子を備えるようにすれば、光利用効率が向上する。
インテグレータロッド54は、照明光Liを均質化させるために、必要に応じて設けられるもので、フライアイレンズ等であってもよい。リレー光学系55は、インテグレータロッド54を経た照明光Liを、色分離合成プリズム10の所定位置に入射させる。
DMD素子は、非特許文献1等に示されるように、μmサイズの多数の極小反射鏡を配列させた半導体型投影デバイスであり、色信号に基づいて、例えば所定の振れ角±12°の高速な振れ動作により角度制御(オンオフ制御)を行うことで、偏向反射された色光を投影させるよう、色光の変調を行う。ここでは、3原色RGBのうちR光用のDMD素子56Rと、残りのG光およびB光の2色分を波長選択性偏光素子53に従い時分割で共用するDMD素子56GBとを備える。
投影レンズ系57は、DMD素子56Rおよび56GBによって変調されて、色分離合成プリズム10から出射される投影光Lpを、図示しないスクリーンに向けて投影する。
この投影型表示装置51では、図1に示した色分離合成プリズム10として、ダイクロイック膜14は、R光を反射し、G光およびB光は透過する特性に設定され、偏光膜15は、P偏光を透過し、S偏光は反射させる特性に設定されたものを用い、この色分離合成プリズム10のダイクロイック膜14を照明光Liの色分離用として機能させ、偏光膜15は、DMD素子56Rおよび56GBで反射された変調光の色合成用として機能させる。
このため、波長選択性偏光素子53を経て色分離合成プリズム10のプリズム面10aに入射する照明光Liの光軸は、ダイクロイック膜14に向かうように光路設定されている。また、ダイクロイック膜14で反射されたR光は、色分離合成プリズム10内で反射や全反射されることなく、そのままプリズム面10bを透過して色分離合成プリズム10から出射することでDMD素子56Rに直接導かれて、このDMD素子56Rの上面に対して斜めに照明するように光路設定されている。また、ダイクロイック膜14を透過したG光およびB光も、色分離合成プリズム10内で反射や全反射されることなく、そのままプリズム面10cを透過して色分離合成プリズム10から出射することでDMD素子56GBに直接導かれて、このDMD素子56GBの上面に対して斜めに照明するように光路設定されている。
一方、DMD素子56Rのオンオフ制御に伴う微小ミラーの振れ動作によって反射されたR変調光は、プリズム面10bに対して照明光と異なる角度で再入射して、偏光膜15に向かうように光路設定されている。また、DMD素子56GBのオンオフ制御に伴う微小ミラーの振れ動作によって反射されたG変調光またはB変調光は、プリズム面10cに対して照明光と異なる角度で再入射して、偏光膜15に向かうように光路設定されている。また、色分離合成プリズム10は、DMD素子56RからのR変調光の進行方向であるプリズム面10dが投影光の出射面に設定されている。したがって、投影レンズ系57は、プリズム面10dに対して所定位置に位置付けられている。
以下、図10〜図13を参照しながら、図8に示した投影型表示装置の動作を説明する。先ず、光源52から出射された照明光Liは、そのうちのG光およびB光のP偏光が波長選択性偏光素子53によって交互にS偏光に変換されて、インテグレータロッド54およびリレー光学系55を経て色分離合成プリズム10のプリズム面10aに入射する。プリズム面10aに入射した照明光Liは、図10に示すように、ダイクロイック膜14に入射することで色分離される。すなわち、照明光Li中のR光は、ダイクロイック膜14で反射されて、プリズム面10bを経てR用のDMD素子56Rを照明する。一方、照明光Li中のG光およびB光は、ダイクロイック膜14を透過し、プリズム面10cを経てDMD素子56GBを照明する。すなわち、DMD素子56GBは、S偏光のG光とP偏光のB光、またはP偏光のG光とS偏光のB光によって照明される。
R光で照明されたDMD素子56Rは、R用の色信号に基づいて変調動作を行い、図11に示すように、R変調光をプリズム面10bに対してR照明光と異なる方向から再入射させる。このR変調光は、偏光膜15に導かれるが、P偏光のままであるので、偏光膜15を透過して、プリズム面10dから投影光Lpとして投影レンズ系57に向けて出射する。
一方、G光およびB光で照明されたDMD素子56GBは、波長選択性偏光素子53のG−CS領域に照明光Liが入射している場合は、G用の色信号に基づいて変調動作を行い、図12(a)に示すように、G変調光およびB変調光をプリズム面10cに対して照明光と異なる方向から入射させる。これらG変調光およびB変調光は、偏光膜15に導かれるが、G変調光はS偏光に変換されているので、偏光膜15で反射され、プリズム面10dから投影光Lpとして投影レンズ系57に向けて出射する。これに対し、B変調光は、P偏光のままであるので、偏光膜15を透過して廃棄される。
また、G光およびB光で照明されたDMD素子56GBは、波長選択性偏光素子53のB−CS領域に照明光Liが入射している場合は、B用の色信号に基づいて変調動作を行い、図12(b)に示すように、G変調光およびB変調光をプリズム面10cに対して照明光と異なる方向から入射させる。これらG変調光およびB変調光は、偏光膜15に導かれるが、B変調光はS偏光に変換されているので、偏光膜15で反射され、プリズム面10dから投影光Lpとして投影レンズ系57に向けて出射する。これに対し、G変調光は、P偏光のままであるので、偏光膜15を透過して廃棄される。
すなわち、図11に示すR変調光の投影は常に行うとともに、図12(a)および(b)に示すG変調光およびB変調光の投影は、時分割で交互に行うこととなる。したがって、投影レンズ系57に対する投影光Lpとしては、偏光膜15の機能により、図13に示すように、R変調光とG変調光、またはR変調光とB変調光との色合成が時分割で交互に行われ、これらの色合成されたカラー画像がスクリーン上に表示されることとなる。
図8に示した投影型表示装置51によると、図1に示した2個の三角形状の第1プリズム11および第2プリズム12を接合してなる全体がキュービック形状の単純で安価・小型な1個の色分離合成プリズム10を用いることで、照明投影分離と色分離合成とを行わせることができ、照明投影分離および色分離合成のための光学系を構成する部品を減らすことができる。また、照明投影分離および色分離合成のための光学系を構成する色分離合成プリズム10にエアーギャップが存在しないので、エアーギャップに伴う光量低下等の問題も回避することができる。
なお、図8に示した投影型表示装置51では、色分離合成プリズム10のダイクロイック膜14を色分離用として機能させ、偏光膜15を色合成用として機能させたが、偏光膜15を色分離用として機能させ、ダイクロイック膜14を色合成用として機能させることもできる。この場合は、例えば、図14に示すように、第2プリズム12のプリズム面10d側から、偏光膜15に対して、R光は常時P偏光、G光およびB光は時分割でS偏光に変換して入射させて、R光は常時透過させるとともに、G光およびB光は時分割で反射および透過させて、DMD素子56RをR光とB光、またはR光とG光により照明し、DMD素子56GBは、G光またはB光により照明する。そして、DMD素子56Rで常時R光を変調し、DMD素子56GBでは、G光およびB光を時分割で変調して、ダイクロイック膜14により、DMD素子56RからのR変調光を反射させ、DMD素子56GBからの時分割のG変調光およびB変調光は、ダイクロイック膜14を透過させて、R変調光と色合成して投影光Lpとしてプリズム面10aから出射させる。
また、照明光Liおよび投影光Lpは、異なるプリズム面に限らず、同一のプリズム面から入出射させるよう構成することもできる。例えば、図15(a)に示すように、色分離合成プリズム10のダイクロイック膜14を色分離用として機能させ、偏光膜15を色合成用として機能させて、第1プリズム12のプリズム面10a側から、ダイクロイック膜14に対して、R光は常時S偏光、G光およびB光は時分割でS偏光に変換して入射させて、R光を反射、G光およびB光は透過させて、DMD素子56RをR光により照明し、DMD素子56GBは、G光およびB光により照明する。そして、DMD素子56RでR光を変調し、DMD素子56GBでは、G光とB光とを時分割で変調して、偏光膜15により、DMD素子56RからのS偏光のR変調光を反射させ、DMD素子56GBからの時分割のP偏光のB変調光またはG変調光は透過させて、R変調光と色合成して投影光としてプリズム面10aから出射させる。
あるいは、図15(b)に示すように、色分離合成プリズム10のダイクロイック膜14を色合成用として機能させ、偏光膜15を色分離用として機能させて、第1プリズム12のプリズム面10a側から、偏光膜15に対して、R光は常時S偏光、G光およびB光は時分割でS偏光に変換して入射させて、R光を反射、G光およびB光は時分割で透過させて、DMD素子56RをR光とG光、またはR光とB光により照明し、DMD素子56GBは、B光またはG光により照明する。そして、DMD素子56RでR光を変調し、DMD素子56GBでは、B光とG光とを時分割で変調して、ダイクロイック膜14により、DMD素子56RからのR変調光を反射させ、DMD素子56GBからの時分割のB変調光またはG変調光は透過させて、R変調光と色合成して投影光としてプリズム面10aから出射させる。
また、図8に示す構成において、DMD素子56Rおよび56GBと、色分離合成プリズム10との間に、それぞれフィールドレンズを配置して、DMD素子56Rおよび56GBに対して投影光学系をテレセントリック光学系とし、これにより投影レンズ系57の小型化を図ることもできる。さらに、図8に示した投影型表示装置51では、図1に示した構成の色分離合成プリズム10を用いたが、図3に示した構成の色分離合成プリズム20や、図5に示した構成の色分離合成プリズム30を用いて、同様に構成することもできる。
図16は、本発明に係る色分離合成プリズムを使用する投影型表示装置の更に他の例の構成を示す図である。この投影型表示装置61は、反射型空間光変調器としてDMD素子を用いたDLP方式の3板式のもので、概略的には、光源62、照明光学系63、図7に示した色分離合成プリズム40、3つのDMD素子65R,65G,65B、および投影レンズ系66を備える。
この投影型表示装置61では、光源62から白色光の照明光Liを出射させ、この照明光Liを、照明光学系63を経て色分離合成プリズム40に入射させて、光の3原色であるR,G,Bの各色成分の照明光LRi,LGi,LBiに分離し、これら分離された各色成分の照明光LRi,LGi,LBiを対応するDMD素子65R,65G,65Bに入射させる。
DMD素子65R,65G,65Bに入射した各色成分の照明光LRi,LGi,LBiは、対応するDMD素子65R,65G,65Bにより表示画像に応じてそれぞれ空間変調して、変調光LRm,LGm,LBmを入射照明光LRi,LGi,LBiの方向とは異なる方向に反射させ、これら各色成分の変調光LRm,LGm,LBmを色分離合成プリズム40に入射させる。色分離合成プリズム40に入射した各色成分の変調光LRm,LGm,LBmは、該色分離合成プリズム40で合成して投影光Lpとして出射させ、この投影光Lpを投影レンズ系66により、装置外部に設置されるスクリーン67に投影して画像を表示する。なお、図16では、各DMD素子65R,65G,65Bの中心に入射する照明光LRi,LGi,LBiと、中心から反射される変調光LRm,LGm,LBmを図示している。
次に、各部の構成について、さらに詳細に説明する。
光源62は、高圧水銀ランプやキセノンランプ等の白色光を出射する公知のランプを用いて構成するか、あるいは、R,G,Bの3色LEDや3色レーザを用いて白色光を出射するように構成する。また、照明光学系63は、公知のコンデンサレンズで構成したり、必要に応じて、インテグレータロッドやフライアイレンズ等を組み合わせて構成したりすることができる。
色分離合成プリズム40は、第1ダイクロイック膜47が、B成分の光は透過し、他の色成分の光は反射させる光学特性を有し、第2ダイクロイック膜48は、第1ダイクロイック膜47とは逆に、B成分の光は反射させ、他の色成分の光は透過させる光学特性を有し、第3ダイクロイック膜49は、G成分の光は反射させ、R成分の光は透過する光学特性を有するものを用いる。ここでは、第1ダイクロイック膜47は、照明光の色分離用として、第2ダイクロイック膜48は、変調光の色合成用としてそれぞれ機能させ、第3ダイクロイック膜49は、照明光の色分離用および変調光の色合成用として機能させる。
また、色分離合成プリズム40の第2プリズム42のプリズム面42aは、照明光Liの入射面とし、第1プリズム41のプリズム面41aは、投影光Lpの出射面とする。このため、光源62から出射される照明光Liは、照明光学系63を経て第2プリズム42のプリズム面42aに入射させ、このプリズム面42aに入射する照明光Liを、該プリズム面42aを透過させて第1ダイクロイック膜47に入射させて、B成分の照明光LBiは透過、他の色成分の照明光Liは反射させて、B成分の照明光LBiを分離する。
第1ダイクロイック膜47で分離されたB成分の照明光LBiは、第1プリズム41内を経て、該第1プリズム41のプリズム面41bから出射させ、該プリズム面41bから出射したB成分の照明光LBiを、対応するDMD素子65Bに入射させて、表示画像のB色信号に基づいて空間変調する。
また、DMD素子65Bで空間変調されたB成分の変調光LBmは、第1プリズム41のプリズム面41bを透過させて第2ダイクロイック膜48に入射させ、ここで反射させて第1プリズム41のプリズム面41aから出射させる。
一方、第1ダイクロイック膜47で反射された照明光Liは、第2プリズム42内を経て第3ダイクロイック膜49に入射させ、ここでG成分の照明光LGiは反射、R成分の照明光LRiは透過させてそれぞれ分離する。
第3ダイクロイック膜49で分離されたG成分の照明光LGiは、第2プリズム42内を経て、該第2プリズム42のプリズム面42bから出射させ、該プリズム面42bから出射したG成分の照明光LGiを、対応するDMD素子65Gに入射させて、表示画像のG色信号に基づいて空間変調する。
また、DMD素子65Gで空間変調されたG成分の変調光LGmは、第2プリズム42のプリズム面42bを透過させて第3ダイクロイック膜49に入射させ、ここで反射させて第2プリズム42内を経て第2ダイクロイック膜48に入射させ、該第2ダイクロイック膜48を透過させることにより、B成分の変調光LBmに合成して、第1プリズム41のプリズム面41aから出射させる。
さらに、第3ダイクロイック膜49で分離されたR成分の照明光LRiは、第3プリズム43内を経て、該第3プリズム43のプリズム面43aから出射させ、該プリズム面43aから出射したR成分の照明光LRiを、対応するDMD素子65Rに入射させて、表示画像のR色信号に基づいて空間変調する。
また、DMD素子65Rで空間変調されたR成分の変調光LRmは、第3プリズム43のプリズム面43aを透過させて第3ダイクロイック膜49に入射させ、該第3ダイクロイック膜49を透過させることにより、G成分の変調光LGmと合成する。これらR,G成分が合成された変調光は、第2プリズム42内を経て第2ダイクロイック膜48に入射させて、該第2ダイクロイック膜48を透過させることにより、B成分の変調光LBmと合成し、これらR,G,B成分が合成された変調光を、投影光Lpとして第1プリズム41のプリズム面41aから出射させて、投影レンズ系66により、装置外部に設置されるスクリーン67に投影して画像を表示する。
なお、図16において、第1プリズム41から出射される投影光Lpのうち、B成分の変調光LBmは第2ダイクロイック膜48で1回反射され、同様に、G成分の変調光LGmは第3ダイクロイック膜49で1回反射されるが、R成分の変調光LRmは反射されることなく出射される。このため、B用およびG用のDMD素子65B,65Gで空間変調する画像と、R用のDMD素子65Rで空間変調する画像とは、信号処理により相対的に反転したものとする。
図16に示した投影型表示装置61によると、照明光を分離する第1ダイクロイック膜47と、変調光を合成する第2ダイクロイック膜48とが、独立して最適化されているので、照明光Liと投影光Lpとの間での入射角依存性による波長シフトを低減することができる。しかも、色分離合成プリズム40にエアーギャップが存在しないので、光量ロスを生じることがないとともに、エアーギャップの精度を確保する必要もない。したがって、光の利用効率をより向上できるとともに、簡単かつ低コストにでき、しかも、装置全体の組み立て性も向上できる。
なお、図16に示した投影型表示装置61では、色分離合成プリズム40の第2プリズム42のプリズム面42aを、照明光Liの入射面とし、第1プリズム41のプリズム面41aを、投影光Lpの出射面としたが、第1ダイクロイック膜47を変調光の合成用とし、第2ダイクロイック膜48を照明光の分離用として、第1プリズム41のプリズム面41aを、照明光Liの入射面とし、第2プリズム42のプリズム面42aを、投影光Lpの出射面として構成することもできる。
また、第1ダイクロイック膜47を照明光の分離用とし、第2ダイクロイック膜48を変調光の合成用として、第1プリズム41のプリズム面41aを、照明光Liの入射面および投影光Lpの出射面として構成したり、第2プリズム42のプリズム面42aを、照明光Liの入射面および投影光Lpの出射面として構成したり、することもできる。さらに、第1ダイクロイック膜47を変調光の合成用とし、第2ダイクロイック膜48を照明光の分離用として、第1プリズム41のプリズム面41aを、照明光Liの入射面および投影光Lpの出射面として構成したり、第2プリズム42のプリズム面42aを、照明光Liの入射面および投影光Lpの出射面として構成したり、することもできる。
また、図16に示す構成において、DMD素子65R,65G,65Bと、色分離合成プリズム40との間に、それぞれフィールドレンズを配置して、DMD素子65R,65G,65Bに対して投影光学系をテレセントリック光学系とし、これにより投影レンズ径66の小型化を図ることもできる。
さらに、図16に示す3板式の場合は、色分離合成プリズム40の第1ダイナミック膜47および第2ダイクロイック膜48に代えて、光学特性の異なる第1偏光膜および第2偏光膜とすることもできる。この場合は、例えば、第1偏光膜を照明光の分離用とし、第2偏光膜を変調光の合成用として、第1プリズム41のプリズム面41aを、照明光Liの入射面および投影光Lpの出射面として、照明光LiのうちR成分をS偏光、GおよびB成分をP偏光として第1偏光膜に入射させて、R成分を反射、GおよびB成分を透過させて分離する。この第1偏光膜で分離されたR成分の光は、R用のDMD素子65Rで変調したのち、第2偏光膜で反射させて第1プリズム41のプリズム面41aから投影光Lpとして出射させる。また、第1偏光膜を透過したGおよびB成分の光は、第3ダイクロイック膜49で色分離した後、対応するDMD素子65Gおよび65Bでそれぞれ変調して、第3ダイクロイック膜49で合成し、さらに第2偏光膜を透過させることによりR成分の変調光と色合成して投影光Lpとして出射させる。
本発明の第1実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。 図1に示した色分離合成プリズムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。 図3に示した色分離合成プリズムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第3実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。 図5に示した色分離合成プリズムの製造方法を説明するための図である。 本発明の第4実施の形態に係る色分離合成プリズムの構成図である。 本発明に係る色分離合成プリズムを使用する投影型表示装置の一例の構成を示す図である。 図8に示した波長選択性偏光素子の概略正面図である。 図8に示した色分離合成プリズムの照明光に対する作用を説明するための図である。 図8に示した色分離合成プリズムのR変調光に対する作用を説明するための図である。 図8に示した色分離合成プリズムのG変調光およびB変調光に対する作用を説明するための図である。 図8に示した色分離合成プリズムの照明光と変調光に対する作用を説明するための図である。 図1に示した構成の色分離合成プリズムを用いる投影型表示装置の変形例を示す図である。 図1に示した構成の色分離合成プリズムを用いる投影型表示装置の他の2つの変形例を示す図である。 本発明に係る色分離合成プリズムを使用する投影型表示装置の更に他の例の構成を示す図である。 従来の色分離合成プリズムを用いる2板式の投影型表示装置の概要を示す概略構成図である。 従来の色分離合成プリズムを用いる3板式の投影型表示装置の概要を示す概略構成図である。 ダイクロイック膜の入射角依存性を示す特性図である。
符号の説明
10,20,30,40 色分離合成プリズム
11,41 第1プリズム
12,42 第2プリズム
12a 第1プリズム要素
12b 第2プリズム要素
13,13a,13b 接合面
14 ダイクロイック膜
15 偏光膜
21 段差
43 第3プリズム
45 第1接合面
46 第2接合面
47 第1ダイクロイック膜
48 第2ダイクロイック膜
49 第3ダイクロイック膜

Claims (10)

  1. 第1プリズムと、
    該第1プリズムに接合された第2プリズムと、
    前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる色分離合成用の第1光学膜および第2光学膜と、
    を有することを特徴とする色分離合成プリズム。
  2. 第1プリズムと、
    該第1プリズムに接合された第2プリズムと、
    前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面に、該接合面を2つの領域に分離するように形成された段差と、
    該段差により分離された一方の領域の前記接合面に形成された色分離合成用の第1光学膜と、
    前記段差により分離された他方の領域の前記接合面に形成された前記第1光学膜とは光学特性の異なる色分離合成用の第2光学膜と、
    を有することを特徴とする色分離合成プリズム。
  3. 前記第2プリズムは、接合された第1プリズム要素および第2プリズム要素からなり、
    前記第1プリズムと前記第1プリズム要素との前記接合面に前記第1光学膜を有し、前記第1プリズムと前記第2プリズム要素との前記接合面に前記第2光学膜を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の色分離合成プリズム。
  4. 前記第1光学膜はダイクロイック膜からなり、前記第2光学膜は偏光膜からなる、ことを特徴とする請求項1,2または3に記載の色分離合成プリズム。
  5. 前記第1光学膜は、第1ダイクロイック膜からなり、
    前記第2光学膜は、第2ダイクロイック膜からなり、
    前記第2プリズムには、前記第1プリズムとの前記接合面に平行な第2接合面に、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜と光学特性が異なる色分離合成用の第3ダイクロイック膜を介して第3プリズムを接合した、ことを特徴とする請求項1,2または3に記載の色分離合成プリズム。
  6. 第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
    前記第1プリズムまたは前記第2プリズムの一方に前記第1光学膜を形成し、他方に前記第2光学膜を形成した後、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを接合することを特徴とする色分離合成プリズムの製造方法。
  7. 第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
    前記接合面を2つの領域に分離するように、前記第1プリズムおよび前記第2プリズムに互いに係合する段差を形成し、
    次に、前記段差により分離された一方の領域の前記第1プリズムまたは前記第2プリズムの前記接合面に前記第1光学膜を形成するとともに、他方の領域の前記第2プリズムまたは前記第1プリズムの前記接合面に前記第2光学膜を形成し、
    その後、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを接合することを特徴とする色分離合成プリズムの製造方法。
  8. 第1プリズムと、該第1プリズムに接合された第1プリズム要素および第2プリズム要素からなる第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの接合面の異なる領域に形成された光学特性の異なる第1光学膜および第2光学膜と、を有する色分離合成プリズムを製造するにあたり、
    前記第1プリズム要素の前記第1プリズムとの接合面に前記第1光学膜を形成するとともに、前記第2プリズム要素の前記第1プリズムとの接合面に前記第2光学膜を形成し、
    その後、前記第1プリズム要素および前記第2プリズム要素を接合して前記第2プリズムを形成するとともに、前記第1プリズム要素および前記第2プリズム要素と前記第1プリズムとを接合することを特徴とする色分離合成プリズムの製造方法。
  9. 前記第1光学膜として、ダイクロイック膜を形成し、前記第2光学膜として、偏光膜を形成する、ことを特徴とする請求項6,7または8に記載の色分離合成プリズムの製造方法。
  10. 前記第1光学膜として、第1ダイクロイック膜を形成し、
    前記第2光学膜として、第2ダイクロイック膜を形成し、
    前記第2プリズムには、前記第1プリズムとの前記接合面に平行に第2接合面を形成して、該第2接合面に、前記第1ダイクロイック膜および前記第2ダイクロイック膜と光学特性が異なる色分離合成用の第3ダイクロイック膜を介して第3プリズムを接合する、ことを特徴とする請求項6,7または8に記載の色分離合成プリズムの製造方法。
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