JP2010078694A - マッハツェンダ干渉計型光機能素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、入力光導波路5と、分波部6と、第1の光路7及び第2の光路8と、第2の光路に設けられた光変調部12と、前記第1の光路と第2の光路に接続された合波部9と、該合波部からの合波光が出射される出力導波路10、11とを有するマッハツェンダ干渉計型光機能素子であって、第2の光路は光変調部に起因して第1の光路よりも光伝搬損失が大きくされ、分波部は固定の非等分岐比とされ、第2の光路に入射する光強度が第1の光路に入射する光強度よりも強くされてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
また、電気光学効果を利用した光機能素子として、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)を用いた光変調器が広く普及している。
しかしながら、先に記載された技術は、熱光学効果を用いたものについては熱伝導を利用していることから応答速度が遅く、光スイッチとして用いた時の切替速度は数ミリ秒程度である。また、ニオブ酸リチウムを用いた光変調器の素子寸法は大きく、高密度集積することが出来ない上に、高価であるという課題がある。
従って、マッハツェンダ型干渉計(MZI)の2つの光路の一方にのみ位相制御器を用意し、これにより干渉を制御して出力光のオン/オフを行う構成の光変調器や光スイッチを構成した場合には、位相制御器のある光路のみ損失が増大することから、干渉光の強度バランスがとれず、消光比が劣化するという問題がある。
しかしながら、この技術の場合にはマッハツェンダ干渉計の光カプラ部に電極を設け、この電極により分岐比を制御する構造となっており、電極が増加する分、制御が複雑になる問題がある。
本発明のマッハツェンダ干渉計型光機能素子において、前記光変調部にP型半導体である領域とN型半導体である領域の両方または一方が含まれ、この光変調部が、位相制御信号として2個の電極に電圧を印加することによって該半導体の領域にキャリア濃度変化による屈折率変化を誘起する構造であり、前記第2の光路に前記第1の光路と比較して過剰に有する光伝搬損失が、自由キャリア吸収による損失とされてなることを特徴とする。
本発明のマッハツェンダ干渉計型光機能素子において、前記分波部がY分岐型光導波路とされ、分波部の入射側から出射側に徐々にコア部幅の広がるテーパー部が形成され、入力光導波路の中心の延長軸に対するテーパー部の両側面の傾斜角度が第1の光路側と第2の光路側とで異なっていることを特徴とする。
本発明のマッハツェンダ干渉計型光機能素子は、前記第1の光路と第2の光路のうち、光路長の短い方の光路にのみ位相制御器を設けたことを特徴とする。
光変調部にP型とN型の少なくとも一方の半導体領域を含ませ、電極による電圧により前記半導体領域のキャリア濃度変化による屈折率変化を誘起する構造で位相制御するならば、光スイッチとしての応答速度を高速にすることができる。
分波部として、9対1を下回る固定の分岐比を有し、非等分岐であるような中間の分岐比を有する構造をシングルモードのY分岐型基板型導波路において低損失であり、大きな製造トレランスにて実現することができる。
また、分波部のテーパー長として、入力光導波路の入射光パワーに対する第1の出力導波路と第2の出力導波路からの出射光パワーの強度比を測定した結果のグラフを利用し、テーパー部の長さが長くなるに従って分岐比が増大する最初の第1の区間ではなく、これに続くテーパー部の長さが長くなるに従って分岐比が減少する第2の区間を利用することにより、更に低損失、かつ、大きな製造トレランスを達成可能なマッハツェンダ干渉計型光機能素子を提供することができる。
更に、第1の光路と第2の光路について光路長の短い方に位相制御器を設ける構造とすることで、光路長の長い方に位相制御器を設ける構造よりも、伝送損失差を抑制することができる。
図1〜図4は本実施形態のマッハツェンダ干渉計型光機能素子を模式的に示すもので、この実施形態のマッハツェンダ干渉計型光機能素子Aは、基板1とその上に形成された伝送路2とこの伝送路2の途中に設けられた位相制御器3を主体として構成されている。
本実施形態の伝送路2は、いわゆるマッハツェンダ型の光導波路であって、例えば、屈折率が調整された窒化シリコン(SiN)などのコア部と該コア部を囲んで設けられる屈折率が調整されたクラッド層からなる光導波路を備えて構成されている。
次に、位相制御器3は第2の光路8の途中部分に設けられた光変調部12とこの光変調部12に電極3A、3Bを介し配線13により電気的に接続された制御器14を具備してなり、制御器14からの制御信号により光変調部12を介して第2の光路8を通過中の光を変調できるように構成されている。
本実施形態の分波部6は、入力光導波路5から入射された信号光を所望の分岐比で第1の光路7と第2の光路8とに分岐する固定分岐比の非等分岐を有するY分岐光導波路としての機能を発揮する。なお、分波部6は同じ機能を奏する方向性結合器であっても良い。
一般に、マッハツェンダ干渉計は1対1に分岐した位相の違う光信号を再び合波させて干渉させるものであるから、位相差を与える2つの光導波路のそれぞれの伝搬損失が一致している必要がある。ここで、第1の光路7と第2の光路8とで伝搬損失量が大きく異なると、打ち消し合うように干渉させた場合に十分に打ち消されることなく伝搬損失量の差に応じた出力光が残ることとなる。よって、変調器として用いた場合、あるいは光スイッチとして用いた場合に、消光比が小さいものとなってしまう。
位相制御器3により位相シフトを与えない時に光信号が出力され、π位相シフトを与えることによって光信号が打ち消されるようにした場合、3dBの損失差が無く、十分に打ち消し合えば光信号は出力されず、実際に製作した素子の性能として一般的に20dB前後の消光比が得られるものであるが、損失差があると打ち消しきれずに15%程度の光出力が残留することとなり、消光比は7dBにまで劣化する。
これに対して本実施形態では、所望の位相シフトを与えた時に第1の光路7と第2の光路8との伝搬損失差が等しくなるようにあらかじめ分波部6の分岐比を非等分岐比とする。例えば、前記の例の場合、分波部6において4対6で第1の光路7よりも第2の光路8に、より多くの光が分配されるように構成すると、10数dBの消光比を得ることが可能となる。これは、例えば、後述する図9または図12に示す分岐比1.5dBとなるテーパ長Lを選択することに相当し、これにより、消光比が7dBに劣化するところを10数dBの消光比を得ることが可能となることを意味する。
「位相制御器」
本実施形態において適用可能な位相制御器は、素子に形成された電極パッドに電圧を印加することにより、あるいは電流を流すことにより光導波路の一部領域の屈折率を可変し、信号光の位相を制御する機能素子である。電気光学効果を利用したものや熱光学効果を利用したものなどがあるが、中でもN型半導体材料あるいはP型半導体材料を用いた、自由キャリアプラズマ効果による屈折率変化を利用したものが高速応答性に優れ、またシリコン材料を用いてこれを実現するシリコンフォトニクスデバイスならばCMOSLSI製造工程で安価に製造が可能であるので有用である。
SOI基板20は、Si基板21上にSiO2層22、SOI層23が形成されたものであり、このSOI層23がシリコンであって、これに周期的に微細な円柱を形成することによりフォトニック結晶部25が形成されている。また、不純物をドープすることにより部分的にN型半導体及びP型半導体としてあり、PN接合が形成されている。伝送路26は例えば屈折率が2の断面矩形の窒化ケイ素コアであり、この窒化ケイ素コアとその下方に位置するSOI層23とが一体となってシングルモード光導波路コアを構成する。また、フォトニック結晶部25を面方向に挟むように電極27、28が配置され、それらの上にはSiON層29が被覆されている。
以上の構成において、フォトニック結晶部25を挟むように配置されている電極27、28間に電圧を印加することにより、SOI層23のキャリア濃度分布が変化し、プラズマ効果により屈折率が変化して、伝搬する信号光の位相を制御することが可能となる。しかし、自由キャリアの増加は、自由キャリア吸収による伝搬損失の増加にもなる。
なお、図6においては伝送路31、フォトニック結晶部36、電極37、38、バリア領域43以外の構成、例えば、伝送路31を覆うSiON(酸窒化シリコン)層等を省略している。
なお、図7においても伝送路51、フォトニック結晶部56、電極57、58、バリア領域63以外の構成を略している。
なお、リン(P)などのN型不純物を添加した場合、キャリアとして電子が分布するが、電子が分布した場合も、以下に説明する電圧印加により発生する作用は、自由キャリア吸収による屈折率変化を除いて、定性的に成立する。
また、不純物は、面内に一様に添加されていてもよいし、伝送路の下部にp−n接合部を備えるように、P型不純物とN型不純物が添加されていてもよい。
フォトニック結晶部36、56においては、電極から印加する電圧を増加させることによって、SOI層のキャリアの速度が飽和速度を越えると、電界の集中する領域付近に、空間電荷の密度が局所的に増減したダイポール層(dipole layer)と呼ばれる二極領域が発生する。このようなダイポール層では、局所的に電界が強められ、その結果、電子系のエネルギーバンドギャップが空間的に勾配を持つ。その結果、Franz-Keldysh効果により、バンドギャップが低エネルギーシフトし、Kramers-Kronigの関係より、屈折率が増加する。
また、ダイポール層が存在すれば、局所的に、キャリアの密度が増減している。キャリアの密度が増せば、静電相互作用に基づく多体相関効果(many-body correlation effect)によって、バンドギャップが低エネルギーシフトする。この場合も同様に、Kramers-Kronigの関係より、屈折率が増加する。低エネルギーシフトの効果は、キャリア密度が高いほうが強く、キャリア密度が低いと弱い。したがって、フォトニック結晶部全体では、屈折率が増加する。
以上説明した原理から、フォトニック結晶部36、56に対する電圧印加が、フォトニック結晶部36、56に対して上述の如く作用し、結果としてフォトニック結晶部36、56の母材の屈折率が変化し、位相変調を与えることができる。
以下に、先の実施形態のマッハツェンダ干渉計型光機能素子Aに適用可能な非等分岐分波部の具体構造について詳述する。
従来から、基板型光導波路を用いた光分岐素子が広く普及しており、大抵の場合、その構造はY分岐型あるいは方向性結合器型であるが、製造トレランスが大きいという観点からはY分岐型が有利である。また、多くのものは、光パワー分配用として1入力2出力のY分岐型で等分岐、即ち、1対1出力のものであるか、又は、タップカプラ用として、95対5、あるいは99対1など、分岐比の大きいものである。
これらの中間の分岐比を有する光分岐素子、すなわち55対45、6対4、7対3、8対2、9対1といった割合の、9対1を下回る分岐比を有し、非等分岐であるような中間の分岐比を有する光分岐素子をシングルモードのY分岐型基板型光導波路で実現することは困難であることが、特開平6−235843号特許明細書に開示されている。
この特許明細書には、シングルモードの非対称Y宇型光分岐路では、枝分かれした2つの光導波路の内、伝搬定数の大きい光導波路側へ大半の光が流れ込んでしまい、伝搬定数の小さい光導波路にはほとんど光が流れ込まないので、シングルモードの光不等分岐回路においては、分岐比の制御が困難であるということが、非特許文献W.K.Burns et al., IEEE J. Quantum Electron, QE-11, P.32 (1975)を参照して説明されている。
図2は、表示アスペクト比1対4とした本願発明に適用する分波部(光分岐素子)の全体図であり、図3は、その分岐部付近の拡大図であり、その部分断面構造は例えば図4のように、先に説明した光導波路と同様のコア部とクラッド層の複合構造になっている。
そして、一方の導波路7Aの始端部7aが分波部6の出力側端面6Dにおいて第1の側面6B側の端部に光接続され、他方の導波路8Aの始端部8aが分波部6の出力側端面6Dにおいて第2の側面6C側の端部に光接続されている。また、分波部6の出力側端面6Dの幅方向中央部側には導波路7A、8Aの間にギャップGが設けられている。即ち、分波部6の出力側端面6Dの幅AWは、導波路7A、8Aの両者の幅:Wを合算した値にギャップGの値を加算した幅に形成されている。(2W+G=出力側端面6Dの幅)
また、分波部6の第2の側面6Cは、入力側端面6Aの端部から出力側端面6Dの端部まで到達するテーパ面になるように形成され、分波部6において入力側端面6Aと出力側端面6Dは平行になるように配置されている。
入力光導波路5のコア幅と分波部6の各部コア幅は、コア材料の屈折率とクラッド材料の屈折率とから計算によりシングルモード光導波路となる条件範囲を求め決定する。
なお、コア側壁の荒れによる散乱に起因する伝搬損失や素子入出力部における接続損失を低減する観点からは、コア径は大きい方が好ましいが、大きくしすぎてシングルモード条件を逸脱すると、マルチモード干渉やマルチモード分散の原因となる。
ギャップの幅Gは、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程との実力値から安定してギャップGを形成できる数値範囲を求め、決定する。
狭い方が過剰損失を小さく出来るが、広い方が安定した加工が可能である。
Sベンド型のS字の屈曲形状は中心線の取り方によって複数の形状を提案できるが、コア部とクラッド層との比屈折率差に応じて十分に緩やかな曲率半径を用いて設計すればどのようなS宇形状であっても良い。
以下の事例検討では円弧形状を基本にしたS字導波路にて検討した。Sベンド型の導波路7A、8Aの出力端の離隔量は、次段の位相制御器及び光路長差をつける導波路の配置に依存する。この形態においてSベンド型の導波路7A、8Aに続く2本の導波路は、直線光導波路または曲がり光導波路のいずれかであり、Sベンド型の導波路7A、8Aに接続する始端近傍は直線状に形成されている。
具体的な第1の設計の事例として、矩形断面を有する埋込型光導波路であり、屈折率を1.5に調整したSiON(酸窒化ケイ素)をコア材料とし、屈折率が1.465であるSiO2(シリカ)を下部クラッド層及び上部クラッド層に用いた比屈折率差△=2.3%の高比屈折率差光導波路について3次元ビーム伝搬法(Beam Propagation Method、BPM)シミュレーションによって検討した結果を示す。なお、この種の導波路設計において、3次元ビーム伝搬法によるシミュレーションは当業者が設計時に常用するシミュレーション手段である。
図8は、入力導波路の入射光パワーに対する第1及び第2の出力導波路からの出射光パワーの強度比である。なお、図8における横軸のテーパー部長さは、本例で用いたシミュレーションソフト上のX座標長さの値を示す。
ここで、図2及び図3の上方、すなわちテーパー部で側壁が入力導波路直線部の光軸の延長軸と平行になっている側に接続されている出力導波路を第1の出力導波路、もう一方を第2の出力導波路とする。各出力導波路の出力光強度は、当該出力導波路からの出力光の光強度分布と当該出力導波路の基本伝搬モードの光強度分布との重なり積分をとり、これを入射光強度に対する相対値とすることで求めた。
この間、図10に示す過剰損失は0.3〜0.2dBである。このテーパー長20μmから60μmの区間を第1の区間と呼ぶことにする。
テーパー長L=60μmの位置から分岐比は低下に転じ、L=140μmで1.1となる。テーパー長L=60〜140μmの範囲において過剰損失は0.02dB〜0.01dBと低下する。この範囲を第2の区間と呼ぶことにする。
図8に示す如く、以降、分岐比は増減を繰りかえすが、最大分岐比は小さくなっていっている。所望の分岐比を得るためには、前記第1の区間あるいは第2の区間からテーパー長Lを選択する必要があり、第1の区間と比較して第2の区間の方が過剰損失が少なく、またテーパー長の変化に対する分岐比の変化が緩やかであることから製造時の加工誤差に対するトレランスを大きくすることができる。
下部クラッド層は厚さ15μm、コアは幅:w:7μm×高さ:7μm、上部クラッド層は厚さ22μmとして計算した。分岐ギャップの幅Gは2μmとしたので、テーパー部の出力端の幅は16μmである。Sベンド部の曲率半径は40mm、それに続く導波路の離隔距離は127μmとした。
以上のシミュレーション結果から、この低比屈折率差光導波路の設計においても、テーパー長として第2の区間のL=400〜900μmの範囲から所望の分岐比を実現できる数値を選択することにより、過剰損失が小さくまた製造トレランスが大きい分岐比1.1〜5.2の優れた光分岐素子を得ることが可能である。
分波部6として、9対1を下回る固定の分岐比を有し、非等分岐であるような中間の分岐比を有する構造をシングルモードのY分岐型基板型導波路において低損失であり、大きな製造トレランスにて実現することができる。
なお、マッハツェンダ干渉計型光機能素子B、Cにおいても分波部6と同等構成の分波部32、52を備えているので、マッハツェンダ干渉計型光機能素子Aと同等の作用効果を得ることができる。
更に、マッハツェンダ干渉計型光機能素子A、B、Cにおいて、第1の光路7、33、53と第2の光路8、34、54について光路長の短い方の第2の光路8、34、54に位相制御器12、39、59を設ける構造とすることで、光路長の長い第1の光路7、33、53側方に位相制御器12、39、59を設ける構造よりも、伝送損失差を抑制することができる。
Claims (8)
- 入力光導波路と、この入力光導波路に接続されて入力光導波路から入射された信号光を2つに分配して出射する分波部と、この分波部から出射される光が入射される第1の光路及び第2の光路と、該第2の光路の一部として設けられ外部から入力される位相制御信号に応じて信号光の位相を調整する光変調部と、前記第1の光路と第2の光路に接続されて前記第1の光路からの信号光と第2の光路からの信号光を合波して出射する合波部と、該合波部からの合波光が出射される出力導波路とを有するマッハツェンダ干渉計型光機能素子であって、
前記第2の光路は前記光変調部に起因して第1の光路よりも光伝搬損失が大きくされ、前記分波部は固定の非等分岐比とされ、前記第2の光路に入射する光強度が前記第1の光路に入射する光強度よりも強くされてなることを特徴とするマッハツェンダ干渉計型光機能素子。 - 前記分波部の分岐比が、出力導波路からの出射光強度を最大とするように前記光変調部において位相を制御した状態において、前記第1の光路からの合波部に対する信号光強度と、第2の光路からの合波部に対する信号光強度とが等しくなるように決められたものであることを特徴とする請求項1に記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
- 前記光変調部にP型半導体である領域とN型半導体である領域の両方または一方が含まれ、この光変調部が、位相制御信号として2個の電極に電圧を印加することによって該半導体の領域にキャリア濃度変化による屈折率変化を誘起する構造であり、前記第2の光路に前記第1の光路と比較して過剰に有する光伝搬損失が、自由キャリア吸収による損失とされてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
- 前記入力光導波路と分波部と第1の光路と第2の光路と合波部において、信号光が透過する各部位は屈折率の高い材料からなるコア部を屈折率の低い材料からなるクラッド層が包囲してなる光導波路構造であり、前記コア部がシリコン、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素のいずれかからなり、前記光変調部の半導体領域がシリコンにドーパントとなる元素を注入して構成され、基板型光導波路部品であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
- 前記分波部がY分岐型光導波路とされ、分波部の入射側から出射側に徐々にコア部幅の広がるテーパー部が形成され、入力光導波路の中心の延長軸に対するテーパー部の両側面の傾斜角度が第1の光路側と第2の光路側とで異なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
- 前記分波部の出力端に2本のSベンド型の光導波路が接続されて前記第1の光路と第2の光路が形成されるとともに、前記分波部において、前記テーパー部に入射する手前の入力光導波路部分が直線状とされ、該テーパー部の2つの側壁のうち、一方が該入力光導波路のテーパー部近傍の直線部の光軸に平行とされ、他方が該入力光導波路のテーパー部近傍の直線部の光軸に対して傾斜され、該テーパー部の出力端の幅が、該テーパー部の出力端に接続された2本のSベンド型の光導波路の幅の合計に、該2本のSベンド型の光導波路の始端のギャップ幅を加算した値と等しくされ、2本のSベンド型の光導波路部の間隔が、該テーパー部の出力端に接続された始端部側で一番狭く、終端に向かって互いに徐々に離隔されてなり、前記Sベンド型の光導波路を接続した前記テーパー部の端面が前記入力光導波路終端の端面と平行とされ、分波部が非等分岐比を有することを特徴とする請求項5に記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
- 前記分岐部のテーパー部の長さを横軸に、分岐比を縦軸にとって、前記入力光導波路の入射光パワーに対する前記第1の出力導波路と第2の出力導波路からの出射光パワーの強度比を測定した結果のグラフを描画し、前記テーパー部の長さが長くなるに従って分岐比が増大する最初の区間が第1の区間とされ、これに続くテーパー部の長さが長くなるに従って分岐比が減少する区間が第2の区間とされた時、前記テーパー部の長さが第2の区間の範囲から選択されたことを特徴とする請求項6に記載の干渉型光機能素子。
- 前記第1の光路と第2の光路のうち、光路長の短い方の光路にのみ、位相制御器が設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のマッハツェンダ干渉計型光機能素子。
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