JP2010077736A - 水栓装置及び同水栓装置の立壁への取付方法 - Google Patents

水栓装置及び同水栓装置の立壁への取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】挿貫孔の両側に固定する台座と取付板の各挿貫孔の形状に工夫をして、給水ホースと電気コードとの互いの接触干渉がなく、強固な固定状態を簡便な作業で現出できる水栓装置及び同水栓装置の立壁への取付方法を提供すること。
【解決手段】取付部材20は、立壁Wの前面に配置される台座31と、立壁Wの裏面に配置され、台座31と連結されることにより台座31と協働して立壁を挟持可能とした取付板21とを備え、この台座31及び取付板21には、給水ホース2が貫通可能なホース挿通部33,23と、給水ホース2の幅よりも幅が狭く、且つホース挿通部33,23と連通するように連続形成された電気コード挿通部34,24とを有する挿通口32,22が夫々形成されており、しかも、台座31及び取付板21は、ホース挿通部33,23に対して電気コード挿通部34,24が下方に位置するように、立壁Wの取付口1に取付けられることとした。
【選択図】図5

Description

本発明は、水栓装置及び同水栓装置の立壁への取付方法に関する。
従来、水平カウンターに水栓装置を立設固定する構造として、特許文献1及び特許文献2が開示されている。これらは、自動水栓の給水ホースを、または給水ホースと電気コードが水平カウンターの取付口に挿貫され、自動水栓本体の所定個所と接続された構造となっている。
したがって、水平カウンターには、これらの給水ホースや電気コードを挿貫する挿貫口(取付穴)を穿設し、外筒を挿貫口に挿着して、その外筒内に水管などの給水ホースや、給水ホースと電気コードを挿通した構造となっている。
特に、給水ホースと電気コードを挿通する構造においては、外筒中で給水ホースと電気コードとが接触して電気コードに損傷が生起しないように、給水ホースと電気コードとの間にスペーサとしての隔壁を配設する外筒構造が考えられている。例えば、特許文献1に開示されているように、水平カウンターの挿貫孔に挿着する外筒を左右縦2つ割りとして、一方の外筒片中に給水ホースを挿貫し、他方の外筒片の壁中に電気コードを挿貫する配線ガイドを形成したものがあり、これらの左右の外筒片によって、給水ホースと電気コードとが外筒中で接触して電気コードの外表面に損傷を生起し、不用意な電気短絡を生起しないようにしている。
他方、電気コードを有していない給水ホースのみを連結した水栓をカウンターへ取付ける構造においては、特許文献2に示すように、予め水平カウンターの下側面と上側面にそれぞれ固定部材と固定台座を当接して、これらを紐状の連結部材で連結緊締して水平カウンターの上下面を固定台座と固定部材とで挟着した構造とするものがあり、これらは、給水ホースと電気コードとの接触防止の目的はないものであるが、固定台座と固定部材とをいかに簡便な作業で水平カウンターの挿貫孔周辺に挟着固定するかに関する発明であり、予め固定台座と固定部材とを連結部材で一定の緩みの長さで連結し、カウンター下面に当接する固定部材を傾斜させながらカウンターに形成した挿貫孔から押し出しカウンター下方に引出して、固定部材の挿貫孔とカウンターの挿貫孔とを合わせてカウンター下面に固定部材を当接する。しかも、これらの操作は、カウンター上方から連結部材を操作しながらカウンター下方の目視できない状態で行う。次いで、連結部材を緊締しながら固定台座と固定部材とをカウンターに固定する作業に入る。すなわち、挿貫孔同士を合わせながら固定台座をカウンター上面に当接し、連結部材の左右自由端を一体に連結しながら連結部分を徐々に固定台座に近接調整し連結部材の左右自由端を一体に緊締固定すると、固定台座と固定部材とは、カウンター上下面を間に挟んでカウンターに固定された状態となる。
特開2006−144330号公報 特開2000−282525号公報
しかし、特許文献1は、給水ホースと電気コードが当接して電気コードを損傷するおそれのない構造となっているが、カウンターの挿貫孔に挿貫する外筒の構造が左右縦2つ割りの外筒片を構成するガイド部材と配線ガイドよりなるため、構造が複雑となり、しかも、左右外筒片の密着固定が弛緩した場合、電気コードに弛みが生じてかえって絶縁体の外表面を損傷するおそれがあった。さらに、ガイド部材を水平カウンターの挿貫孔に固定するために、別途用意したアダプタ本体とホルダーにより水平カウンターを上下から挟持してアダプタ本体にガイド部材の下端を連結固定する構造であるため、ガイド部材とアダプタ本体の連結作業も必要となるため作業が煩雑となり作業効率が低下するおそれがあった。
また、特許文献2においては、予め水平カウンターの下側面と上側面にそれぞれ固定部材と固定台座を当接して、これらを紐状の連結部材で連結緊締して水平カウンターの上下面を固定台座と固定部材とで挟着した構造とするものであるから電気コードを伴合わない給水ホースのみの水栓装置においては、取付け作業性が向上するものの、かかる構造において給水ホースと共に電気コードも同時に挿貫孔に挿通しなければならない自動水栓装置やランプなどの電気機能を一部に保持させた通常の水栓装置の場合には、固定台座と固定部材の各挿貫孔に給水ホースと共に電気コードも一体で挿通しなければならないため、給水ホースと電気コードとが干渉接触して電気コード表面の損傷を生起するおそれがあった。
そして、特許文献1、2のいずれにおいても、水栓本体を立壁に突出させた状態で取り付けた構造の水栓装置については一切記載されておらず、たとえ特許文献2に開示された技術を特許文献1に適用したところで、水栓本体を立壁に取り付ける場合、やはりガイド部材や配線ガイドなどは構成が複雑化するし、取付け作業にしても煩雑になってしまう。
この発明は、特に、立壁に片持ち状態で水栓装置を突設状態に取付ける構造において、立壁に形成した取付口の両側に固定する台座と取付板に工夫をして給水ホースと共に電気コードを取付口に挿通する場合に互いの接触がなく、強固な固定状態を簡便な作業で現出し、電気コードの接触を可及的に防止できる水栓装置及びその取付方法を提供して上記課題を解決せんとするものである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、立壁に設けた取付口に取付けられる水栓装置であって、吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、この水栓本体を前記取付口に取付けるための取付部材と、前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、前記電気部品と前記制御部とを接続する電気コードと、前記水栓本体へ給水する可撓性の給水ホースと、を備える水栓装置において、前記取付部材は、前記立壁の前面に配置される台座と、前記立壁の裏面に配置され、前記台座と連結されることにより前記台座と協働して前記立壁を挟持可能とした取付板とを備え、この台座及び取付板には、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成されており、しかも、当該台座及び前記取付板は、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁の取付口に取付けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記台座の中央位置に、前記挿通口が形成されるとともに、前記水栓本体の基部を嵌合可能なボス部を形成し、このボス部の外周であって、前記取付口に取り付けられた状態において、前記電気コード挿通口の下方に、前記水栓本体を当該台座に固定するために用いられるビスのビス受部が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記台座及び前記取付板に、弾性体からなる連結体を挿通可能な一対の連結体挿通孔と、前記取付板に螺合する固定ボルトを挿通可能な一対のボルト挿通孔とを夫々設けるとともに、前記連結体挿通孔は前記ホース挿入部の外側に形成し、前記ボルト挿通孔は前記電気コード挿入部の外側に形成していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記取付板における前記一対の連結体挿通孔間の幅は、前記台座における前記一対の連結体挿通孔間の幅よりも広いことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、水栓装置の立壁への取付方法であって、前記水栓装置は、吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、前記電気部品と前記制御部とを接続するために、前記水栓本体に一端が接続された電気コードと、前記水栓本体へ給水するために、前記水栓本体に一端が接続された可撓性の給水ホースと、前記水栓本体を前記立壁に形成した取付口に取付けるための取付部材であり、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成された台座及び取付板と、を備えており、(1)前記台座と所定の連結体で連結した取付板を、前記取付口に挿通して前記立壁の裏面側に配置し、前記連結体を前記立壁側から縮め、前記台座及び前記取付板を、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁を挟んで対向状態に保持しつつ、両者を所定の連結具により連結して前記取付口にそれぞれ固定する取付部材設置行程と、(2)前記台座と前記取付板の両挿通口に、前記立壁の表側から前記電気コードを挿通するとともに、自重により、当該電気コードを前記ホース挿通部の下方に位置した前記電気コード挿通部に配置するコード設置工程と、(3)前記台座と前記取付板の両ホース挿通部に前記給水ホースを挿通するホース設置工程と、(4)前記水栓本体を、前記台座に連結固定する水栓本体固定工程と、(5)前記電気コードの他端を前記制御部と接続するとともに、前記給水ホースの他端を給水源と接続する工程と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、台座及び取付板には、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成されており、しかも、当該台座及び前記取付板は、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁の取付口に取付けられるようにしたので、水栓装置を立壁に片持ち状態で水平に取付け組み立てる際に、台座及び取付板の挿通口に電気コードと給水ホースを挿通するときは、上方のホース挿通部から電気コードを挿通すれば同電気コードは下方に撓みながら電気コード挿通部に収まり、その上方のホース挿通部に給水ホースを挿通すれば、給水ホースと電気コードが上下に配設された状態で立壁の挿貫孔を挿通することができ、しかも、給水ホースは下方の電気コードとが接触することがなくなるため、立壁への片持ちの水栓本体の取り付けという特殊な形態を利用して、極めて簡単な構造により電気コードの損傷を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、台座の中央位置に前記挿通口を形成し、その周辺に水栓本体の基部が嵌合可能なボス部を突設し、このボス部の外周であって取付口に取り付けられた状態において電気コード挿通部の鉛直下方となる位置にビス受部を設け、ビスによって台座のボス部に嵌着した水栓本体基部を固定するように構成したので、水栓本体を取付けるビスがこの水栓本体の下方から台座に向けて挿入されることになり、そのビスの挿入部分から水が浸入する危険性を低減でき、また、水栓装置の使用状態である上方からの使用者の目線から外れた見え難い位置であるため意匠性も向上する。また、立壁への片持ち構造でありながら、電気部品やその他の部品等の重量負荷がかかる水栓本体を、確実に立壁で支持することができる
請求項3に記載の発明によれば、一対のボルト挿通孔はホース挿通部の下方に張り出し形成した電気コード挿通部の外側に形成したので、台座及び取付板の中心に可及的に近い位置に可及的に大きな径を有したボルト挿通孔を形成することができる。したがって、立壁に形成された開口面積の小さい取付口の内部空間を有効利用することができる。
請求項4に記載の発明によれば、取付板における一対の連結体挿通孔間の幅は、台座における一対の連結体挿通孔間の幅よりも広くしたので、連結体の締結が容易となり、台座と取付板とを仮固定する際の作業性が向上する。
請求項5に記載の発明によれば、台座と所定の連結体で連結した取付板を、取付口に挿通して立壁の裏面側に配置し、連結体を前記立壁側から縮め、台座及び前記取付板を、ホース挿通部に対して電気コード挿通部が下方に位置するように、立壁を挟んで対向状態に保持しつつ、両者を所定の連結具により連結して取付口にそれぞれ固定するので、取付部材設置工程が円滑にかつ作業性よく行えるとともに、コード設置工程がホース設置工程と別個に行え、作業性を飛躍的に向上させることができる。しかも、電気コード挿通部よりも上方に位置するホース挿通部から先ず電気コードを下撓み状態で設置するので、電気コードと給水ホースとの干渉を避けて電気コードの損傷を防止することができる。
本実施形態に係る水栓装置は、立壁に設けた取付口に取付けられる水栓装置であって、吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、この水栓本体を前記取付口に取付けるための取付部材と、前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、前記電気部品と前記制御部とを接続する電気コードと、前記水栓本体へ給水する可撓性の給水ホースと、を備える水栓装置において、前記取付部材は、前記立壁の前面に配置される台座と、前記立壁の裏面に配置され、前記台座と連結されることにより前記台座と協働して前記立壁を挟持可能とした取付板とを備え、この台座及び取付板には、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成されており、しかも、当該台座及び前記取付板は、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁の取付口に取付けられることとしたものである。
すなわち、立壁に水栓本体が突出した状態で取り付けられる水栓装置であって、立壁に穿設した取付口の両側に固定する台座と取付板との各挿通口の形状を工夫をし、給水ホースと共に電気コードを前記挿通口に挿貫する場合に、互いの接触をなくして電気コードの損傷を防止しつつ、水栓本体を、極めて簡単な作業で立壁に強固に固定することを可能にしたものである。
かかる構成の水栓装置であれば、水栓装置を立壁に片持ち状態で水平に取付け組み立てる際に台座及び取付板の挿通口に電気コードと給水ホースを挿通するとき、上方のホース挿通部から電気コードを挿通すれば同電気コードは下方に撓みながら電気コード挿通部に収まり、その上方のホース挿通部に給水ホースを挿通すれば、給水ホースと電気コードが上下に配設された状態で立壁の挿貫孔を挿通することができ、しかも、給水ホースは径が大であるため下方の電気コード挿通部に干渉することがなく、ホース挿通部に挿通した給水ホースと下方の電気コードとが接触することがなくなり、立壁という特殊な環境と片持ちの水栓本体の取り付けという特殊な形態を利用して簡単な構造により電気コードの損傷を防止することができる。
そのために、水栓装置の立壁への取付方法としては、水栓装置は、吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、前記電気部品と前記制御部とを接続するために、前記水栓本体に一端が接続された電気コードと、前記水栓本体へ給水するために、前記水栓本体に一端が接続された可撓性の給水ホースと、前記水栓本体を前記立壁に形成した取付口に取付けるための取付部材であり、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成された台座及び取付板と、を備えており、(1)前記台座と所定の連結体で連結した取付板を、前記取付口に挿通して前記立壁の裏面側に配置し、前記連結体を前記立壁側から縮め、前記台座及び前記取付板を、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁を挟んで対向状態に保持しつつ、両者を所定の連結具により連結して前記取付口にそれぞれ固定する取付部材設置行程と、(2)前記台座と前記取付板の両挿通口に、前記立壁の表側から前記電気コードを挿通するとともに、自重により、当該電気コードを前記ホース挿通部の下方に位置した前記電気コード挿通部に配置するコード設置工程と、(3)前記台座と前記取付板の両ホース挿通部に前記給水ホースを挿通するホース設置工程と、(4)前記水栓本体を、前記台座に連結固定する水栓本体固定工程と、(5)前記電気コードの他端を前記制御部と接続するとともに、前記給水ホースの他端を給水源と接続する工程とを有するものとしている。
このように、例えば、カウンター上に水栓本体を取付ける場合のように、作業時に必要部材を水平板に載置して一時保管するというような状況も作ることができないため、本来作業性が悪く、作業に関連する必要部材も取扱いにくい状態であるにも拘らず、本実施形態によれば、連結部材を利用して台座と取付板を確実にかつ簡単に立壁の取付口に装着し、なおかつ、その後の水栓装置関連部材の組み付け作業を、電気コードと給水ホースとの干渉を避けつつ、迅速かつ簡便に行うことができ、作業性を飛躍的に向上させることができる。
すなわち、連結部材を利用して台座と取付板を立壁の取付口に装着した後、先ず、電気コードを電気コード挿通部に対して上方に位置するホース挿通部から挿通することにより、電気コードが下方に撓みながら電気コード挿通部に収まって保持され、その後、給水ホースをホース挿通部から挿通すれば、給水ホースと電気コードが上下に配設された状態で立壁の取付口を挿通することになる。給水ホースは径が大であるため、電気コードの先端にコネクタなどが装着されていても、電気コードの挿通口への挿通は容易であり、しかも、給水ホースが下方に位置する電気コードとは接触することがない。
こうして、立壁に片持ちの水栓本体の取り付けるという特殊な場合であっても、電気コードを自重によってホース挿通部から電気コード挿通部に移動させるという、立壁という特殊な形態を利用した簡単な構造及び取付方法によって、電気コードの損傷を防止しつつ、合理的な水栓装置、及びその立壁への取付方法が実現される。
また、本実施形態に係る水栓本体は、前記取付部材を構成する台座の中央位置に、前記挿通口が形成されるとともに、前記水栓本体の基部を嵌合可能なボス部を形成し、このボス部の外周であって、前記取付口に取り付けられた状態において、前記電気コード挿通部の下方となる位置に、前記水栓本体を当該台座に固定するために用いられるビスのビス受部が設けられている。
そのため、水栓本体の基端部を台座に一体的に強固に連設固定でき、したがって、水栓本体を取付けるビスがこの水栓本体の下方から台座に向けて挿入されることになり、そのビスの挿入部分から水が浸入する危険性を低減でき、また、水栓装置の使用状態である上方からの使用者の目線から外れた見え難い位置であるため意匠性も向上する。また、立壁への片持ち構造でありながら水栓本体先端に電気部品や水栓本体を構成する部品等の重量負荷がかかっても簡単な構造で充分に水栓本体の重量負荷を立壁で支持することができる。
また、前記台座及び前記取付板に、弾性体からなる連結体を挿通可能な一対の連結体挿通孔と、前記取付板に螺合する固定ボルトを挿通可能な一対のボルト挿通孔とを夫々設けるとともに、前記連結体挿通孔は前記ホース挿入部の外側に形成し、前記ボルト挿通孔は前記コード挿入部の外側に形成している。
したがって、立壁に形成された開口面積の小さい取付口の内部空間を有効利用することができる。そして、水栓本体を立壁に片持ち支持して水平突出状に固定する構造において最も重要な構成部材となる台座と取付板とさらには立壁との一体連結構造を簡単にかつ強固につくることができる、すなわち、最も取付効果のある位置と言える台座と取付板の可及的中心位置において可及的に断面積の大きい大径のボルトを利用してより強固に取付固定ができる。
また、前記取付板における前記一対の連結体挿通孔間の幅は、前記台座における前記一対の連結体挿通孔間の幅よりも広くしている。
したがって、連結体の締結が容易となり、台座と取付板とを仮固定する際の作業性が向上する。また、連結体を利用して立壁の前方で台座と取付板とを緊締操作する場合に、連結体の両自由端が中央に寄り勝手となるため、緊締作業時に連結体の両自由端を手前に引張る場合において、手前側に狭くなる方向で連結体の両端が寄るので引張り応力が中心方向に向かって集中し、充分な引張り応力を台座と取付板に及ぼすことになり強固な緊締作業が可能となる。
以下、この発明の実施形態の一例を、図面に基づき説明する。図1は本実施形態に係る水栓装置を立壁に施工した状態を示す全体の説明図、図2は取付板及び台座を示す平面図、図3は取付部材の立壁への取付手順を示す断面説明図、図4は本実施形態に係る水栓装置の要部を示す断面図、図5は立壁に取付けた取付部材に電気コード及び給水ホースを挿通する作業手順を示す説明図、図6は水栓装置の要部を示す一部透視斜視図、図7は挿通口の変形例を示す平面図である。
図1に示すように、立壁Wには、本実施形態に係る水栓装置Mの水栓本体10が、取付口1に片持ち状態で略水平に取付けられており、水栓本体10には、立壁W裏側に配置した給水ホース2と電気コード3とが接続されている。
水栓本体10は、立壁Wの前方に片持ち状態で突出状に配設されており、立壁Wの前方で水栓本体10先端の吐水口11の下方位置には立壁Wに突設した台板12が水平に配設されており、吐水口11の下方の台板12上にはボール13が配設されている。このボール13の内底面中央には台板12の下方に連通した排水管14が連通連設されており、排水管14の延設部分は、立壁Wを貫通して立壁Wの裏側に配設した所定配管に連通連結されている。
水栓装置Mは、主たる構成として、前記水栓本体10と、これに一端がそれぞれ接続された前記給水ホース2及び電気コード3と、さらには、使用者の動作を検知するために、水栓本体10が備えている電気部品であるセンサ50(図4参照)の検知動作を制御するためにセンサ50と電気的に接続された制御部15とを備えている。なお、水栓本体10に備える電気部品としては、制御部15からの指令によって検知動作を制御して使用者の動作を検知して、その信号を制御部15へ送信するセンサ50に限らず、使用者により押されたことに伴う操作信号を制御部15へ送信するだけの押しボタンスイッチ等や、制御部15からの一方的な指令に基いて通水状態や電源の投入状態の動作状態を表示するLED等が挙げられる。
そして、この制御部15は、立壁Wの裏側に取り付けられたシーケンサボックス16内に収納されている。すなわち、前記水栓本体10に一端がそれぞれ接続された給水ホース2と電気コード3はシーケンサボックス16を介して給水源17と制御部15とにそれぞれ連設されている。なお、図中、符号18で示したものは給水ホース2と給水源17との間に介設した電磁弁であり、この電磁弁18の開閉動作は前記制御部15によって制御される。このように、本実施形態に係る水栓装置Mは自動水栓として機能するものであり、吐水口11の下方に差し出した使用者の手をセンサ50が検知すると、制御部15が電磁弁18を制御することにより、自動的に吐水させることができる。
図2は、水栓本体10を立壁Wの取付口1に取付けるための取付部材20を示す。取付部材20は、立壁Wの裏側に配置される略長方形状の取付板21と、中央にボス部38を突設した立壁Wの表側に配置される円板状の台座31とよりなる。
取付板21は、図2に示すように、少なくとも横幅は立壁Wに穿設した取付口1の径よりも大とし、縦幅は、立壁Wに穿設した上記取付口1の径よりも小とした形状に構成している。このように縦横の寸法を異ならせた取付板21の形状は、取付板21を立壁Wの取付口1から裏側へ変位させる際に必要であり、後述する図3に示すように、取付板21の縦幅を利用して立壁Wの取付口1から立壁Wの裏側へ挿通させることができるようにしている。
また、取付板21の中央には、給水ホース2が貫通可能なホース挿通部23と、前記給水ホース2の幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部23と連通するように連続形成された電気コード挿通部24からなる長孔状の挿通口22が穿設されている。本実施形態では、挿通口22を逆ひょうたん形に形成しており、上半部の挿通口22の大径部分22aを給水ホース2を挿通することができる径を有するホース挿通部23とし、下半部の挿通口22の小径部分22bを、電気コード3を挿通することができる径を有する電気コード挿通部24としている。本実施形態では、ホース挿通部23と電気コード挿通部24との連通部分の幅を挿通口22の小径部分22bと等しくして、電気コード3がホース挿通部23と電気コード挿通部24との間を上下方向に容易に通過可能な形状としている。
さらにまた、電気コード挿通部24の両側には、1対のボルト挿通孔25,25を穿設している。このボルト挿通孔25,25は内周に雌ねじ部(図示せず)を備えており、取付板21と後述する台座31とをボルト挿通孔25,25を挿通するボルト29,29(図3(c)参照)を介して一体に連結固定することができるように構成している。さらにはホース挿通部23の両側には、一対の連結体挿通孔26,26を穿設しており、後述する連結体30により取付板21と台座31とを一体に連結可能に構成している。
なお、電気コード挿通部24が小径の孔であるためホース挿通部23の両側に比し、同電気コード挿通部24の両側に大面積部分が形成されるので、ボルト挿通孔25は可及的に大径で、かつ、取付板21の可及的中心に配設することができ、後述する台座31とのボルト連結を可及的中心に近い位置で大径の断面積のボルト29により確実に、かつ強固に行うことができる。
上記取付板21における一対の連結体挿通孔26,26間の幅L2は、台座31における一対の連結体挿通孔36,36間の幅L1よりも広くしている。かかる構成によれば、連結体30を利用して立壁Wの前方で台座31と取付板21とを緊締操作する場合に連結体30の両自由端30a,30bが中央に寄り勝手となり、したがって、緊締作業時に連結体30の両自由端30a,30bを手前に引張る場合において、手前側に狭くなる方向で連結体30の両端が寄るので、引張り応力が中心方向に向かって集中し充分な引張り応力を台座31と取付板21に及ぼすことになり強固な緊締作業が可能となる効果がある。
次に、取付板21に対応する台座31について説明する。図2に示すように、台座31には、中央に取付板21の挿通口22に対応する位置で、かつ、同形状の挿通口32を穿設しており、挿通口32は取付板21と同様に逆ひょうたん形で大径のホース挿通部33と小径の電気コード挿通部34とを上下に形成している。上半部の挿通口32の大径部分32aは給水ホース2が挿通される径のホース挿通部33とし、下半部の挿通口32の小径部分32bは電気コード3が挿通される大きさの径を有する電気コード挿通部34としている
また、挿通口32の両側上下に穿設した一対のボルト挿通孔35,35は取付板21のボルト挿通孔25,25と同様に相対する大きさで同位置に配置形成している。但し、このボルト挿通孔25,25の内周には雌ねじ部は形成されていない。しかも、台座31の中央には挿通口32と連結体挿通孔36,36とボルト挿通孔35,35の集合群を囲繞する径を有し、水栓本体10の基部と嵌合するボス部38を一定長さに突設している。
すなわち、ボス部38の径は、逆ひょうたん型の挿通口32とその左右両側の一対の連結体挿通孔36,36及び一対のボルト挿通孔35,35の集合群よりも大としており、したがって、棒状のボス部38に、台座31の挿通口32及び連結体挿通孔36及びボルト挿通孔35が取付板21の挿通口22及び連結体挿通孔26及びボルト挿通孔25と対応して連通可能に穿設されていることになる。
なお、ボス部38の他の実施形態として、ボス部38を中空の筒状に形成して先端に天井板を一体に連設し、天井板に挿通口32と連結体挿通孔36,36及びボルト挿通孔35,35を形成して、給水ホース2と連結体30とボルト29とが中空のボス内を挿通するようにしてもよい。
なお、上述した取付板21及び台座31の挿通口32,22の形状としては、本実施形態のような逆ひょうたん形に限定されるものではなく、各種の形状が考えられる。例えば、図7(a)に示すように、ホース挿通部23,33を、電気コード挿通部24,34よりも大きな四角形状とし、電気コード挿通部24,34を小さな四角形状としてもよい。また、図7(b)に示すようなホース挿通部23,33を、給水ホース2を挿通できるだけの逆台形状とし、電気コード挿通部24,34を、給水ホース2よりも小径の電気コード3を挿通できるだけの大きさの四角形状としてもよい。かかる形状とすることで、上述した挿通口22(32)と同様の効果を奏する。
さらに、図7(c),(d)に示すように、電気コード挿通部24,34を、下方に向けて漸次幅が狭くなるように略V字形状とすることもできる。
図7(c)に示したものは、ホース挿通部23,33を逆台形状とし、電気コード挿通部24,34を、略逆三角形状としている。また、図7(d)に示したものは、ホース挿通部23,33を、給水ホース2を挿通できるだけの相対的に大径の円形状とし、電気コード挿通部24,34を略逆三角形状のとしてもよい。このように、電気コード挿通部24,34を、その下端部に向って先細り形状とすることで、同じ取付部材20でありながら、異なる径からなる種類の異なる電気コード3にも対応可能となり、各種の径の電気コード3に対しても、電気コード挿通部24,34の内側面に接触させて確実に保持することが可能となる。
このように、挿通口32,22の形状は種々考えられるが、少なくとも、ホース挿通部23と電気コード挿通部24との連通部分の幅については、電気コード3が上下方向に容易に通過可能な寸法を確保しておく必要がある。
上述してきた取付板21及び台座31は、ホース挿通部23,33に対して、電気コード挿通部24,34が下方に位置するように、立壁Wの取付口1に取付けられるものである。
かかる取付板21と台座31とを、立壁Wの取付口1を中心として立壁Wを挟持する状態で固定するためには、図3に示すように、取付板21と台座31との相対する各連結体挿通孔26,26,36,36に、弾性体からなる連結体30を挿通して取付板21と台座31とを連結するようにしている。連結体30の各自由端30a,30bは台座31のボス部38先端面から突出しており、連結体30の各自由端30a,30bを緊締していくことができるようになっている。
すなわち、ボス部38の前面に突出した連結体30の自由端30a,30bは、一方の自由端30bに形成したワンウェイ結合体30cに他方の自由端30aを挿通する。ワンウェイ結合体30cは、連結体30の締め付け方向にのみワンウェイで引張ることができる構成としており、したがって、他方の連結体30の自由端をワンウェイ結合体30cから締め付け方向に引張っていくと取付板21と台座31とが近接しながら立壁Wを挟持する方向で締め付け固定がなされる。
かかる連結体30の操作手順について、図3(a)〜図3(c)を基に説明する。
図3(a)に示すように、まず立壁Wの表側から取付板21を傾斜させつつ取付板21の短い縦幅を利用して、立壁Wの取付口1から挿通して取付板21を立壁Wの裏側に位置させる。このとき、取付板21及び台座31は、ホース挿通部23,33に対して、電気コード挿通部24,34が下方に位置する姿勢となっている。
次に、図3(b)に示すように、連結体30を手前に引いて取付板21を立壁Wの取付口1周辺の立壁Wの裏側に当接させる。同時に連結体30を手前に引張りワンウェイ結合体30cから連結体30の他方の自由端30aを引張っていくと徐々に台座31が立壁Wに近づいていく。
次に、図3(c)に示すように、台座31は立壁Wの前面に当接し、台座31と取付板21が立壁Wを挟持した状態で立壁Wに密着当接して対峙した状態となり、この状態でボルト挿通孔25,35を介してボルト29を挿通して台座31と取付板21とをボルト29,29で連結固定する。このようにしてボルト29,29による台座31と取付板21の立壁W挟持固定が終了すれば、連結体30を切断して除去する。
以上の手順により、立壁Wの取付口1に取付板21と台座31とを一体に固定することができる。そして、かかる台座31のボス部38に水栓本体10基部を水平方向に嵌着して連設固定することにより、立壁Wへの水栓本体10の片持ち支持構造が完成する。
ここで、水栓本体10への電気コード3及び給水ホース2の連結構造について説明する。
図4に示すように、水栓本体10はケーシング54内において、先端に斜め下向きの吐水口11を設けており、さらにその先端には吐水口11の吐水方向と同じ方向に赤外線照射が可能なセンサ50が設けられている。
図中、符号51で示したものは、水栓本体10内部において、吐水口11に連通する吐水通路を形成するための吐水部材であり、また、符号53は水栓本体10のケーシング54内に吐水部材51を固定するための固定ボルトを示しており、ケーシング54の下面で吐水口11後方において吐水部材51に螺入するように構成している。符号50aは水栓本体10のケーシング54の先端面に嵌入した先端固定部材を示す。
ケーシング54内において、センサ50の後端には、センサ基線55と通電用の電気コード3の先端とが、コネクタ56を介して接続されていると共に、吐水口11の吐水部材51に形成された吐水継手57の終端には、通水用の給水ホース2の一端をなす先端開口部が嵌着されて一体に連通されている。なお、本実施形態における電気コード3は、複数の単線3aからなる束線としているが、単線3aのみの構成であってもよい。
台座31の後側面には、立壁Wの取付口1中に嵌入する円筒部58を突設しており、円筒部58の径は、ボス部38の外径と略同径とし、台座31を立壁Wの取付口1に取付ける作業を行う際の一時係合部材として機能させることができる。符号59で示したものは、台座31の裏面に形成したシート部であり、立壁Wの表面への密着性を高めている。
ここで、水栓装置Mを設置するに際しては、水栓本体10の内部において、予め、電気コード3の先端をセンサ基線55と接続しておくと共に、給水ホース2の先端を吐水継手57と連通連結しておき、電気コード3及び給水ホース2の各終端側を水栓本体10の基端部から伸延しておく。そして、水栓本体10基部を台座31のボス部38に嵌着する前に、電気コード3及び給水ホース2を立壁Wの裏側に通すのである。
具体的には、図5(a)に示すように、立壁Wの表側に位置した電気コード3の先端に連設したコネクタ(図示しない)を、台座31のボス部38のホース挿通部33から挿通して、さらに取付板21のホース挿通部23を通過させて立壁Wの裏側へ向って押し入れる。この際、ホース挿通部33,23に挿通されて押し込まれた電気コード3は、自重により、ホース挿通部33,23より下方に連通形成された電気コード挿通部24,34内に落下して、最終的に、小径の電気コード挿通部24,34内に収納される。そして、押し込まれた電気コード3は下方へ撓み、先端のコネクタは後にシーケンサボックス16(図1参照)内の制御部15と接続されることとなる。
なお、電気コード3の先端に設けられているコネクタの外径は、少なくとも取付板21と台座31のホース挿通部23,33の最大径よりも小さくしている。したがって、電気コード3を立壁Wの裏側へ通す際には、ホース挿通部33,23を利用することで、極めて容易に配線することが可能となる。
次いで、図5(b)に示すように、立壁Wの表側に位置した給水ホース2の先端を、台座31のボス部38のホース挿通部33から挿通して、さらに取付板21のホース挿通部23を通過させて立壁Wの裏側へ向って押し入れる。そして、押し込まれた給水ホース2は下方へ撓み、後にシーケンサボックス16(図1参照)内の電磁弁18と接続して連通することとなる。
このようにして、給水ホース2は、取付板21と台座31の大径のホース挿通部23,33に収容された状態で立壁Wを貫通し、電気コード3は、取付板21と台座31の小径の電気コード挿通部24,34に収容された状態で立壁Wを貫通した状態となる。
したがって、給水ホース2と電気コード3とは、立壁Wを貫通した状態において、お互いに接触干渉する状態が生起しないことになり、給水ホース2との接触干渉により生起する電気コード3表面の損傷を防止することができる。
以上のように、給水ホース2と電気コード3とを立壁Wから貫通させた後は、図6に示すように、水栓本体10のケーシング54の基端部54aを、台座31のボス部38外周面に嵌着することによって、水栓本体10の片持ち支持状態による立壁Wへの取付けが行われる。
水栓本体10の基端下側周面にはビス孔60が設けられており、ボス部38の下側周面にはビス受部61が設けられている。すなわち、ボス部38の外周であって、電気コード挿通部34の下方にビス受部61を設けている。更に詳細に説明すれば、ホース挿通部33に対して電気コード挿通部34が鉛直下方となる状態において、その更に鉛直下方位置に相当するボス部38の外周にビス受部61が設けられている。従って、台座31を取り付ける際に、ホース挿通部33に対して、電気コード挿通部34及びビス受部61が鉛直下方となった状態で取り付けることが可能である。
このビス受部61は、水栓本体10を台座31のボス部38にビス62により一体固定するためにビス孔状に穿設して形成したものであり、ビス62先端がビス受部61に嵌入することによりビス62を介して水栓本体10のケーシング54と台座31のボス部38とが強固に一体固定される。なお、ビス受部61の形状としては特に限定されず、ビス62の先端の少なくとも一部が挿入状態となり得る凹形状であればよい。
以上説明してきたように、本実施形態に係る水栓装置Mは、立壁Wに設けた取付口1に取付けられる構成を有するものであって、吐水口11及びセンサ50が設けられた水栓本体10と、この水栓本体10を前記取付口1に取付けるための取付部材20と、前記水栓本体10とは別に配設され、前記センサ50の動作を制御する制御部15と、前記センサ50と前記制御部15とを接続する電気コード3と、前記水栓本体10へ給水する可撓性の給水ホース2とを備えている。
そして、かかる構成において、前記取付部材20は、前記立壁Wの前面に配置される台座31と、前記立壁Wの裏面に配置され、前記台座31と連結されることにより前記台座31と協働して前記立壁Wを挟持可能とした取付板21とを備え、この台座31及び取付板21には、前記給水ホース2が貫通可能なホース挿通部33,23と、前記給水ホース2の幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部33,23と連通するように連続形成された電気コード挿通部34,24とを有する挿通口32,22が夫々形成されており、しかも、当該台座31及び前記取付板21は、前記ホース挿通部33,23に対して前記電気コード挿通部34,24が下方に位置するように、前記立壁Wの取付口1に取付けられる構成となっている。
かかる構成によれば、水栓装置Mを立壁Wに片持ち状態で水平に取付け組み立てる際に台座31及び取付板21の挿通口32,22に電気コード3と給水ホース2を挿通するとき上方のホース挿通部33,23から電気コード3を挿通すれば同電気コード3は下方に撓みながら電気コード挿通部34,24に収まり、その上方のホース挿通部33,23に給水ホース2を挿通すれば、給水ホース2と電気コード3が上下に配設された状態で立壁Wの取付口1を挿通することができる。
しかも、給水ホース2は径が大であるため下方の電気コード挿通部34,24に干渉することがなく、ホース挿通部33,23に挿通した給水ホース2と下方の電気コード3とが接触することがなくなり、立壁Wという特殊な環境と片持ちの水栓本体10の取り付けという特殊な形態を利用して簡単な構造により電気コード3の損傷を防止することができる。
また、台座31の中央位置に挿通口32を形成し、その周辺に水栓本体10の基部が嵌合可能なボス部38を突設し、このボス部38の外周であって電気コード挿通部34の下方にビス受部61を設け、ビス62によって台座31のボス部38に嵌着した水栓本体10の基部を固定するように構成したので、水栓本体10を取付けるビス62がこの水栓本体10の下方から台座31に向けて挿入されることになり、そのビス孔60から水が浸入する危険性を低減でき、また、水栓装置の使用状態である上方からの使用者の目線から外れた見え難い位置であるため意匠性も向上する。また、水栓本体10の基端部54aを台座31のボス部38に一体的に強固に連設固定でき、したがって、立壁Wへの片持ち構造でありながら水栓本体10先端にコネクタ56やセンサ50等の電気部品や水栓本体10を構成する部品等の重量負荷がかかっても簡単な構造で充分に水栓本体10の重量負荷を立壁Wで支持することができる効果がある。
さらに、一対のボルト挿通孔25,35はホース挿通部23,33の下方に張り出し形成した電気コード挿通部24,34の外側に形成したので、台座31及び取付板21の中心に可及的に近い位置に可及的に大きな径を有したボルト挿通孔25,35を形成することができ、したがって、水栓本体10を立壁Wに片持ち支持して水平突出状に固定する構造において最も重要な構成部材となる台座31と取付板21とさらには立壁Wとの一体連結構造を簡単にかつ強固につくることができる、すなわち、最も取付効果のある位置と言える台座31と取付板21の可及的中心位置において可及的に断面積の大きい大径のボルト29を利用してより強固に取付固定ができる効果がある。
以下、上述してきた構成からなる水栓装置Mを立壁Wに取付ける方法について、取付工程の全体にわたって説明する。この取付方法は、(1)取付部材設置行程、(2)コード設置工程、(3)ホース設置工程、(4)水栓本体固定工程、(5)電気コード3及び給水ホース2を接続する接続工程よりなる。
(1)取付部材設置行程では、図3に示すように、台座31と所定の連結体30で連結した取付板21を、取付口1に挿通して立壁Wの裏面側に位置させるように配置し、取付板21を立壁Wの取付口1周辺の立壁Wの裏側に当接させる。同時に連結体30を手前に引張りワンウェイ結合体30cから連結体30の他方の自由端30aを引張っていくと徐々に台座31が立壁Wに近づいていき、台座31は立壁Wの前面に当接し、台座31と取付板21が立壁Wを挟持した状態で立壁Wに密着当接した状態となり、台座31及び取付板21を、ホース挿通部23,33に対して電気コード挿通部24,34が下方に位置するように、立壁Wを挟んで対向状態に保持する。両者を所定の連結具としての連結体30により連結して取付口1にそれぞれ固定する。そして、この状態でボルト挿通孔25,35を介してボルト29を挿通して台座31と取付板21とをボルト29,29で連結固定する。このようにしてボルト29,29による台座31と取付板21の立壁W挟持固定が終了すれば、連結体30を切断して除去する。
(2)コード設置工程では、図5(a)に示すように、立壁Wの表側に位置した電気コード3の先端に連設したコネクタ(図示しない)を、台座31のボス部38より押し込みつつ、取付板21と台座31のホース挿通部23,33より挿通して、立壁Wの裏側へ向って押し入れる。この際、ホース挿通部23,33を挿通して押し込まれた電気コード3は、自重により、ホース挿通部23,33より下方に連通形成された電気コード挿通部24,34内に落下して、最終的に、小径の電気コード挿通部24,34内に収納保持され、コード先端は撓んで立壁Wの裏側において、下方へ垂下した状態となる。
(3)ホース設置工程では、図5(b)に示すように、立壁Wの表側に位置した給水ホース2の先端を台座31のボス部38より押し込みつつ、取付板21と台座31のホース挿通部23,33より挿通する。そして、給水ホース2はホース挿通部23,33に収納保持され、ホース先端は撓んで立壁Wの裏側において、下方へ垂下した状態となる。
(4)水栓本体固定工程では、図6に示すように、立壁Wに突設した台座31のボス部38に水栓本体10の基部を挿入する。次に水栓本体10のビス孔60にビス62を挿入して螺着する。このとき、ビス62先端が台座31のボス部38のビス受部61に嵌入し、このビス62を介して水栓本体10のケーシング54と台座31のボス部38とが強固に一体的に連結固定される。
(5)各電気コード3及び給水ホース2を接続する接続工程では、取付部材20の挿通口32,22から挿通されて立壁Wの裏側に伸延している電気コード3の基端部を、シーケンサボックス16(図1参照)内の制御部15と接続する。また、同様に、取付部材20の挿通口32,22から挿通されて立壁Wの裏側に伸延している給水ホース2の基端をシーケンサボックス16内の電磁弁18を介して給水源17と接続する。
このようにして、水栓本体10が立壁Wに片持ち状態で取り付けられる水栓装置Mの設置が完了するのであるが、かかる取付方法によれば、取付部材設置工程が円滑にかつ作業性よく行える。さらに、コード設置工程がホース設置工程と別個に行えるので、可及的に給水ホース2と接触しないように電気コード3を下撓み状態で設置することができ、さらには、水栓本体固定工程は、立壁Wへの水栓本体10の取付作業であるために、作業時に関連する部材の一時保管を水平板に載置するというような状況を作ることができないため、本来、作業性が悪く関連する部材も取扱いにくい状態であるにも拘らず、連結体30を利用して台座31と取付板21を確実にかつ簡単に立壁Wの取付口1に装着し、その後の水栓装置関連部材の組み付け作業も迅速かつ簡便に行え、作業性を飛躍的に向上することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述してきた各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本実施形態では、給水ホース2及び電気コード3は、立壁Wの表側からホース挿通部23,33に挿通して立壁Wの裏側に押し込む手順としたが、その逆に、立壁Wの裏側から表側へ引出すことも考えられる。
すなわち、取付板21と台座31とを立壁Wの取付口1に固定した後は、先に給水ホース2の基端開口部を予めシーケンサボックス16内の電磁弁18(図1参照)と連結しておくとともに、電気コード3の基端を制御部15と接続しておく。そして、給水ホース2及び電気コード3の各先端を台座31と取付板21の挿通口22,32を通して立壁Wの表側へ引出し、その後、給水ホース2及び電気コード3の各先端を水栓本体10に連結するのである。
すなわち、立壁Wの裏側に位置した電気コード3の先端に連設したコネクタ(図示しない)を取付板21と台座31のホース挿通部23,33より挿通して、台座31のボス部38より電気コード3と共に引出す。
この引出したコネクタ56は、水栓本体10のケーシング54(図4参照)内に収納されたセンサ基線55と連結されてセンサ50と電気コード3との接続連結作業を完了するのであるが、このときも、ホース挿通部23,33を挿通して引出された電気コード3は、自重により、ホース挿通部23,33より下方に連通形成された電気コード挿通部24,34内に撓みながら落下して、最終的に、小径の電気コード挿通部24,34内に収納されることになる。
次いで、立壁Wの裏側に位置した給水ホース2の先端を取付板21と台座31のホース挿通部23,33より挿通して、台座31のボス部38より引出し、中途は、ホース挿通部23,33に収納した状態において、給水ホース2の先端を吐水口11に連通した吐水継手57と嵌着連通させるのである。
本発明に係る水栓装置を立壁に施工した状態を示す全体の説明図である。 取付板及び台座を示す平面図である。 取付部材の立壁への取付手順を示す断面説明図である。 本発明に係る水栓装置の要部を示す断面図である。 立壁に取付けた取付部材に電気コード及び給水ホースを挿通する作業手順を示す説明図である。 水栓装置の要部を示す一部透視斜視図である。 挿通口の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 取付口
2 給水ホース
3 電気コード
10 水栓本体
11 吐水口
12 台板
13 ボール
14 排水管
15 制御部
16 シーケンサボックス
17 給水源
20 取付部材
21 取付板
22 挿通口
23,33 ホース挿通部
24,34 電気コード挿通部
25,35 ボルト挿通孔
26,36 連結体挿通孔
30 連結体
31 台座
32 挿通口
50 センサ
51 吐水部材

Claims (5)

  1. 立壁に設けた取付口に取付けられる水栓装置であって、
    吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、
    この水栓本体を前記取付口に取付けるための取付部材と、
    前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、
    前記電気部品と前記制御部とを接続する電気コードと、
    前記水栓本体へ給水する可撓性の給水ホースと、
    を備える水栓装置において、
    前記取付部材は、
    前記立壁の前面に配置される台座と、前記立壁の裏面に配置され、前記台座と連結されることにより前記台座と協働して前記立壁を挟持可能とした取付板とを備え、
    この台座及び取付板には、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成されており、
    しかも、当該台座及び前記取付板は、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁の取付口に取付けられる
    ことを特徴とする水栓装置。
  2. 前記台座の中央位置に、前記挿通口が形成されるとともに、前記水栓本体の基部を嵌合可能なボス部を形成し、このボス部の外周であって、
    前記取付口に取り付けられた状態において、前記電気コード挿通口の下方に、前記水栓本体を当該台座に固定するために用いられるビスのビス受部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  3. 前記台座及び前記取付板に、弾性体からなる連結体を挿通可能な一対の連結体挿通孔と、前記取付板に螺合する固定ボルトを挿通可能な一対のボルト挿通孔とを夫々設けるとともに、前記連結体挿通孔は前記ホース挿入部の外側に形成し、前記ボルト挿通孔は前記電気コード挿入部の外側に形成している
    ことを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  4. 前記取付板における前記一対の連結体挿通孔間の幅は、前記台座における前記一対の連結体挿通孔間の幅よりも広い
    ことを特徴とする請求項3記載の水栓装置。
  5. 水栓装置の立壁への取付方法であって、
    前記水栓装置は、
    吐水口及び所定の電気部品が設けられた水栓本体と、
    前記水栓本体とは別に配設され、前記電気部品と電気的に接続される制御部と、
    前記電気部品と前記制御部とを接続するために、前記水栓本体に一端が接続された電気コードと、
    前記水栓本体へ給水するために、前記水栓本体に一端が接続された可撓性の給水ホースと、
    前記水栓本体を前記立壁に形成した取付口に取付けるための取付部材であり、前記給水ホースが貫通可能なホース挿通部と、前記給水ホースの幅よりも幅が狭く、且つ前記ホース挿通部と連通するように連続形成された電気コード挿通部とを有する挿通口が夫々形成された台座及び取付板と、
    を備えており、
    (1)前記台座と所定の連結体で連結した取付板を、前記取付口に挿通して前記立壁の裏面側に配置し、前記連結体を前記立壁側から縮め、前記台座及び前記取付板を、前記ホース挿通部に対して前記電気コード挿通部が下方に位置するように、前記立壁を挟んで対向状態に保持しつつ、両者を所定の連結具により連結して前記取付口にそれぞれ固定する取付部材設置行程と、
    (2)前記台座と前記取付板の両挿通口に、前記立壁の表側から前記電気コードを挿通するとともに、自重により、当該電気コードを前記ホース挿通部の下方に位置した前記電気コード挿通部に配置するコード設置工程と、
    (3)前記台座と前記取付板の両ホース挿通部に前記給水ホースを挿通するホース設置工程と、
    (4)前記水栓本体を、前記台座に連結固定する水栓本体固定工程と、
    (5)前記電気コードの他端を前記制御部と接続するとともに、前記給水ホースの他端を給水源と接続する工程と、
    を有することを特徴とする水栓装置の立壁への取付方法。
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