JP3218528U - キーホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】容易かつ確実に鍵を離脱不能に連結するキーホルダーを提供する。【解決手段】ワイヤ2と、ワイヤ2の左側端部に設けられたネジ端子20を離脱不能に連結してワイヤを環状に保持する連結金具10と、を備えるキーホルダー1であって、ネジ端子20には、雄ネジ部21と、雄ネジ部21の左側に配設された棒状体の被加締部23と、が形成され、連結金具10は、ネジ端子20が連結される連結穴13が形成され、連結穴13は、雌ネジ孔16と、被加締部を収容可能な収容孔17と、が形成され、周壁11の外面に、平面状の加締面が形成され、連結金具10にネジ端子20を連結させる際に、雌ネジ孔16に雄ネジ部21を螺合して収容孔17に被加締部23が収容された状態で、加締面を外面側から加締めて周壁11を塑性変形することにより、連結金具10の周壁11と被加締部23を圧着させる。【選択図】図3
Description
本考案は、複数の鍵を一つにまとめるためのキーホルダーに関する。詳細には、物理的に破壊しないと鍵を離脱することができない安全性の高いキーホルダーに関する。
キーホルダーは、複数の鍵を一つにまとめることができる。一般的に、キーホルダーは、一度取り付けられた鍵を取り外すことができるように、鍵が着脱自在に連結されているものが多い。このため、悪意ある者が、管理者に気が付かれないよう秘密裏に、キーホルダーから特定の鍵のみを取り外して外部に持ち出し、特定の鍵の合鍵を作成した後に、再度キーホルダーに取り付けるという不正が行われることがある。このような不正の発生を防止する手段の一例として、キーホルダーに鍵を離脱不能に連結し、特定の鍵のみを取り外して外部に持ち出し難くするものがある。
このような鍵を離脱不能に連結するキーホルダーについて一例を挙げると、鍵をキーホルダーの金輪に装着し、金輪の一端部に接合された締結パイプの連結穴内に、金輪の他端部外周に配設されたC型止輪を嵌合し、締結解除不能にするデットロックキーホルダーが開示されている(特許文献1)。
しかし、特許文献1に記載のものは、金輪の端部を締結パイプに挿入する際に、C型止輪を外径が小さくなるように弾性変形させて案内穴を通過させる必要があり、締結するのに大きな力を要し、連結作業が容易ではない。
本考案はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、容易かつ確実に鍵を離脱不能に連結するキーホルダーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案に係るキーホルダーは、屈曲可能なワイヤと、上記ワイヤの右側端部に上記ワイヤから離脱不能に取り付けられていると共に上記ワイヤの左側端部に設けられたネジ端子を離脱不能に連結して上記ワイヤを環状に保持する連結金具と、を備えるキーホルダーであって、上記ネジ端子には、雄ネジ部と、上記雄ネジ部の左側に配設された棒状体の被加締部と、が形成され、上記連結金具は、左右に開口した筒状の周壁と、上記周壁の左側の開口を閉鎖する底板により、上記ネジ端子が連結される連結穴が形成され、上記連結穴は、上記雄ネジ部が螺合される雌ネジ孔と、上記雌ネジ孔の左側に形成されると共に上記被加締部を収容可能な収容孔と、が形成され、上記周壁の外面に、平面状の加締面が形成され、上記連結金具に上記ネジ端子を連結させる際に、上記雌ネジ孔に上記雄ネジ部を螺合して上記収容孔に上記被加締部が収容された状態で、上記加締面を外面側から加締めて上記連結金具の上記周壁を塑性変形することにより、上記連結金具の上記周壁と上記被加締部を圧着させる、ことを特徴とする(請求項1)。
このように構成することによって、雌ネジ孔に雄ネジ部を螺合して収容孔に被加締部が収容された状態で、加締面を外面側から加締めて連結金具の周壁を塑性変形する作業のみで、鍵とキーホルダーを離脱不能に連結することができる。
この場合、上記連結金具は、上記底板に上記ワイヤが挿通可能な挿通口が形成されており、上記ワイヤが上記挿通口に挿通された状態において、上記ワイヤの右側端部に設けられた係止部と上記底板が係止することにより、上記連結金具が上記ワイヤの右側端部から離脱不能になる方がよい(請求項2)。
このように構成することによって、連結金具をワイヤの右側端部に取り付けることができると共に、連結金具がワイヤから離脱不能にすることができる。
この場合、上記周壁は、左右方向と直交する方向の外周断面が六角形である方がよい(請求項3)。
このように構成することによって、加締め工具による周壁の挟持を容易にして、加締め作業を容易にすることができる。
この場合、上記被加締部は、六角柱形状の棒状体である方がよい(請求項4)。
このように構成することによって、加締面を外周側から加締めて周壁を塑性変形させた際に、周壁と被加締部とが圧着し易くなる。
この場合、上記加締面は、上記周壁を介した直下に上記収容孔が配置される位置にマーク溝が形成されている方がよい(請求項5)。
このように構成することによって、作業者はマーク溝を視認することにより、加締めるのに最適な部位を特定でき、加締め作業を失敗なく行うのを容易にすることができる。
本考案のキーホルダーによれば、上記のように構成されているので、容易かつ確実に鍵を離脱不能に連結することができる。
以下、本考案の実施形態に係るキーホルダーについて、図面を参照して説明する。この発明に係るキーホルダー1は、図1〜3に示すように、屈曲可能なワイヤ2と、ワイヤ2の左側端部に設けられたネジ端子20と、ワイヤの右側端部に設けられた係止部5と、ワイヤ2を環状に保持する連結金具10と、で主に構成されている。
ワイヤ2は、図1〜3に示すように、例えばステンレス製のワイヤロープであって、外周面が青色のポリ塩化ビニルでコーティングされている。ワイヤ2は、図3で示すように、屈曲可能であって、左側の端面と右側の端面を接合させてワイヤ2が環を形成するように屈曲をすることができる。ワイヤ2の左側端部にはネジ端子20が設けられており、ワイヤ2の右側端部には係止部5が設けられている。
ネジ端子20は、図1〜3に示すように、例えば黄銅製の筒状体の外周にネジ山が設けられた雄ネジ部21と、例えば黄銅製の筒状体であって雄ネジ部21の左側に連設された中間部22と、例えば黄銅製の六角柱形状の有底筒状体であって中間部22の左側に連設された被加締部23と、を備えている。雄ネジ部21の外径は被加締部23の外径より大きく、被加締部23の外径は中間部22の外径より大きく形成されている。雄ネジ部21、中間部22の貫通孔及び被加締部23の中空部には、上述したワイヤ2の左側端部が挿通されている。ネジ端子20とワイヤ2は、加締めて結合されており、ネジ端子20はワイヤ2の左側端部から離脱不能に連結されている。
係止部5は、図1〜3に示すように、例えば黄銅製の四角柱形状の有底筒状体である。係止部5の中空部には、上述したワイヤ2の右側端部が挿通されている。係止部5の外径は、後述する収容孔17の内径より小さいが、後述する挿通口18の内径より大きい。係止部5とワイヤ2は、加締めて結合されており、係止部5はワイヤ2の右側端部から離脱不能に連結されている。
連結金具10は、図1〜3に示すように、例えば黄銅製であって、左右に開口した筒状の周壁11と、周壁11の左側の開口を閉鎖する底板12と、により構成されている。周壁11と底板12により形成される略円柱形状の中空部は、上述したネジ端子20が連結される連結穴13となる。連結穴13は、図2に示すように、上述した雄ネジ部21が螺合される雌ネジ孔16と、雌ネジ孔16の左側に形成されると共に被加締部23を収容可能な収容孔17と、が形成されている。雌ネジ孔16の内径は、収容孔17の内径より大きく形成されている。
連結金具10の周壁11は、左右方向と直交する方向の外周断面が六角形になるように形成されており、図1に示すように、周壁11の外面に6個の平面長方形状の加締面14が形成されている。連結金具10の周壁11の外面に、平面状の加締面14が形成されることにより、小さな力で周壁を塑性変形することができる。また、周壁11の外面が6個の平面長方形状の加締面14が形成されていることにより、後述する加締め工具50による周壁11の挟持を容易にして、加締め作業を容易にすることができる。また、図1,2に示すように、加締面14は、周壁11を介した直下に収容孔17が配置される位置にマーク溝15が形成されている、
連結金具10の底板12は、図2,3に示すように、上述したワイヤ2が挿通可能な円筒状の挿通口18が形成されている。挿通口18の開口は、ワイヤ2が遊挿可能な内径ではあるが、ワイヤ2の左側端部に固定されるネジ端子20の雄ネジ部21、及び、ワイヤ2の右側端部に固定される係止部5が通過できない内径で形成されている。
上記のように構成されるキーホルダー1の組み立て作業について説明する。作業者は連結金具10の底板12に形成された挿通口18にワイヤ2を挿通させる。次いで、連結金具10の底板12の裏面方向のワイヤ2の端部(左側端部)にネジ端子20を加締めて結合する。次いで、ワイヤ2の右側端部に係止部5を加締めて結合する。以上でキーホルダー1の組み立て作業は完了である。
組み立て作業が完了すれば、連結金具10は、挿通口18にワイヤ2が遊挿された状態になり、図2のαにて示す方向すなわち左右方向で移動することができる。挿通口18の開口は、ワイヤ2の左側端部に固定されるネジ端子20の雄ネジ部21が通過できない内径で形成されているため、雄ネジ部21と連結金具10の底板12の裏面が係止することにより、連結金具10がワイヤの左側端部から離脱することはない。また、挿通口18の開口は、ワイヤ2の右側端部に固定される係止部5が通過できない内径で形成されているため、係止部5と連結金具10の底板12の表面が係止することにより、連結金具10がワイヤ2の右側端部から離脱することはない。
上記のように構成されるキーホルダー1に鍵7を取り付ける作業について説明する。作業者は、図3で示すように、鍵7の上部に形成された取付孔8にネジ端子20を挿入しワイヤ2を挿通させる。次いで、連結金具10を右側端部まで移動し連結金具10の底板12の表面と係止部5が係止した状態で、図3で示すように、ワイヤ2が環を形成するようにワイヤ2を屈曲し、ワイヤ2の右側端部に移動された連結金具10に、ワイヤ2の左側端部に固定されたネジ端子20を、図3のβにて示す方向から挿入する。
次いで、図4(a)で示すように、連結金具10とネジ端子20を連結する。具体的には、連結金具10の連結穴13にネジ端子20を挿入した後、連結金具10を回転して連結金具10の雌ネジ孔16をネジ端子20の雄ネジ部21に螺合すると共に、連結金具10の収容孔17にネジ端子20の被加締部23を収容する。
次いで、図4(b)で示すように、連結金具10とネジ端子20を離脱不能に連結する。具体的には、図5に示す加締め工具50を使用し、図4(b)のγにて示す方向から、一の加締面15と対向する加締面15を外面側から周壁11を挟持して加締め、連結金具10の周壁11を塑性変形し、連結金具10の周壁11と被加締部23を圧着させる。この際、加締面14には、周壁11を介した直下に収容孔17が配置される位置にマーク溝15が形成されているので、作業者はマーク溝15を視認することにより、加締めるのに最適な部位を特定でき、加締め作業を失敗なく行うのを容易にすることができる。上記のようにして、連結金具10とネジ端子20を離脱不能に連結されたキーホルダー1は、ワイヤ2を切断する等の物理的な破壊しないと鍵7を離脱することができない。
このように本考案のキーホルダー1によれば、雌ネジ孔16に雄ネジ部21を螺合して収容孔17に被加締部23が収容された状態で、加締面14を外面側から加締めて連結金具10の周壁11を塑性変形する作業のみで、鍵7とキーホルダー1を離脱不能に連結することができる。このため、本考案のキーホルダー1は、容易かつ確実に鍵を離脱不能に連結することができる。
本考案は上記の実施形態及び実施例の例示に限定されるものでなく、実用新案登録請求の範囲の技術的範囲には、考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
1 キーホルダー
2 ワイヤ
5 係止部
7 鍵
10 連結金具
11 周壁
12 底板
13 連結穴
14 加締面
15 マーク溝
16 雌ネジ孔
17 収容孔
18 挿通口
20 ネジ端子
21 雄ネジ部
23 被加締部
2 ワイヤ
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12 底板
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15 マーク溝
16 雌ネジ孔
17 収容孔
18 挿通口
20 ネジ端子
21 雄ネジ部
23 被加締部
Claims (5)
- 屈曲可能なワイヤと、上記ワイヤの右側端部に上記ワイヤから離脱不能に取り付けられていると共に上記ワイヤの左側端部に設けられたネジ端子を離脱不能に連結して上記ワイヤを環状に保持する連結金具と、を備えるキーホルダーであって、
上記ネジ端子には、雄ネジ部と、上記雄ネジ部の左側に配設された棒状体の被加締部と、が形成され、
上記連結金具は、左右に開口した筒状の周壁と、上記周壁の左側の開口を閉鎖する底板により、上記ネジ端子が連結される連結穴が形成され、
上記連結穴は、上記雄ネジ部が螺合される雌ネジ孔と、上記雌ネジ孔の左側に形成されると共に上記被加締部を収容可能な収容孔と、が形成され、
上記周壁の外面に、平面状の加締面が形成され、
上記連結金具に上記ネジ端子を連結させる際に、上記雌ネジ孔に上記雄ネジ部を螺合して上記収容孔に上記被加締部が収容された状態で、上記加締面を外面側から加締めて上記連結金具の上記周壁を塑性変形することにより、上記連結金具の上記周壁と上記被加締部を圧着させる、ことを特徴とするキーホルダー。 - 請求項1記載のキーホルダーにおいて、
上記連結金具は、上記底板に上記ワイヤが挿通可能な挿通口が形成されており、上記ワイヤが上記挿通口に挿通された状態において、上記ワイヤの右側端部に設けられた係止部と上記底板が係止することにより、上記連結金具が上記ワイヤの右側端部から離脱不能になる、ことを特徴とするキーホルダー。 - 請求項1又は2記載のキーホルダーにおいて、
上記周壁は、左右方向と直交する方向の外周断面が六角形である、ことを特徴とするキーホルダー。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のキーホルダーにおいて、
上記被加締部は、六角柱形状の棒状体である、ことを特徴とするキーホルダー。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のキーホルダーにおいて、
上記加締面は、上記周壁を介した直下に上記収容孔が配置される位置にマーク溝が形成されている、ことを特徴とするキーホルダー。
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