JP2010076610A - 車両用シートの着座高さ位置表示構造 - Google Patents

車両用シートの着座高さ位置表示構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シート本体の着座高さ位置を表示する表示構造を、合理的にかつ簡素に構成する。
【解決手段】シート本体10の着座高さ位置を表示可能な表示器具40を備えた表示構造である。シート本体10は、車両本体との間にリンク連結された前側リンク21aの回転運動に伴って、車両本体に対する高さ位置が変動する。前側リンク21aには、表示器具40の指標部となる針部41aが一体的に設けられている。針部41aは、前側リンク21aのシート本体10との連結点側の回転中心軸を通る特定の半径方向を指し示して前側リンク21aの回転角度位置を指し示すことにより、シート本体10の着座高さ位置を指し示す。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートの着座高さ位置表示構造に関する。詳しくは、着座部となるシート本体の特定の基準高さ位置に対する着座高さ位置を表示可能な表示器具を備えた車両用シートの着座高さ位置表示構造に関する。
従来、車両用シートにおいて、シート本体の着座高さを着座者の体格に合わせて調整できるようになっているものが知られている。ここで、下記特許文献1及び特許文献2には、フォークリフト等の産業車両用のシートにおいて、シート本体と車両本体との間に、シート本体の着座高さ位置を調整できるようにする機能をもつ昇降装置が配設された構成が開示されている。
これら昇降装置は、それぞれ、シート本体に着座者が座り込む前の無負荷状態時には、シート本体をバネの附勢力によって上限位置まで浮上させた状態として保持するようになっている。そして、各昇降装置は、シート本体に着座者が座り込むことにより、この着座者の体重によってシート本体がバネ附勢に抗して沈み込んだ位置にて、シート本体をバネ力によって下方側から弾性支持する構成となっている。
そのため、各昇降装置には、着座者の体重によってシート本体が底付きの下限位置まで沈み込んでしまって弾性支持されなくなってしまったり、或いはシート本体の沈み込みが浅くて着座高さが高すぎてしまったりすることがないように、着座者の体重に合わせてバネ力の強弱を調整できるようにする調整機構が設けられている。そして、これに伴って、各シート構造には、シート本体の着座高さ位置(沈み込み位置)を表示することのできる表示器具が備え付けられている。
これにより、着座者がシート本体に座り込んだ際に、シート本体の沈み込み位置が表示器具が標準的な着座高さ位置を指し示す位置となるように、バネ力の強弱を調整して、シート本体の高さ位置の調整を行えるようになっている。そしてこれにより、様々な体格の着座者が、常に、シート本体が良好に弾性支持された状態として、シート本体を着座使用することができるようになっている。
独国特許発明10129124号明細書 欧州特許出願公開第1533175号明細書
上記した各文献に開示の従来技術では、表示器具は、シート本体の昇降移動に伴って、シート本体と車両本体との間に架設された変動部材の形状が押引されて変化する変化量が表示器具の指標針を動かす移動量として出力伝達されて、指標針が指標する位置が変えられる構成となっている。このように、表示器具が昇降装置やシート本体とは別の動きをする別可動機構として付設されていることにより、部品点数が増大し、かつ、構造全体が煩雑なものとなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート本体の着座高さ位置を表示する表示構造を、合理的にかつ簡素に構成することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの着座高さ位置表示構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、着座部となるシート本体の特定の基準高さ位置に対する着座高さ位置を表示可能な表示器具を備えた車両用シートの着座高さ位置表示構造である。シート本体は、車両本体との間にリンク連結された回転リンクの回転運動に伴って、車両本体に対する高さ位置が変動するようになっている。回転リンクには、表示器具の構成部材となる指標部が一体的に設けられている。指標部は、回転リンクの一方の回転中心軸を通る特定の半径方向を指し示して回転リンクの回転角度位置を指し示すことにより、回転リンクの回転姿勢によって定められるシート本体の着座高さ位置を指し示すようになっている。
この第1の発明によれば、指標部は、回転リンクの一方の回転中心軸を通る特定の半径方向を指し示すように回転リンクに一体的に設けられた簡素な構成とされる。そして、このような指標部の設定により、例えば、シート本体と車両本体との間に、シート本体の高さ方向の移動変化量を抽出する機構を別途設けなくても、回転リンクの回転姿勢によって直接、シート本体の着座高さ位置を抽出して表示することができるようになる。このように、シート本体の着座高さ位置を表示する表示構造を、合理的にかつ簡素に構成することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、回転リンクのシート本体に対するリンク連結点は、シート本体の後部より前部に近い位置に設定されている。指標部は、回転リンクとシート本体とがリンク連結された回転中心軸を通る特定の半径方向を、シート本体の前部領域箇所に指し示すようになっている。
この第2の発明によれば、シート本体と回転リンクとのリンク連結点は、シート本体が昇降移動しても、シート本体に対する配置は変化しない。したがって、指標部による表示が、このシート本体と回転リンクとのリンク連結点の近傍箇所(シート本体の前部領域箇所)に設定されることにより、シート本体に座り込んだ着座者から見易い位置に指標部による表示をすることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、シート本体は、その前部と後部とが、フロントリンクとリヤリンクとによってそれぞれ車両本体とリンク連結されることにより、車両本体との間に両リンクの協働した起倒回転運動に伴って昇降運動を行う四節リンク機構が構成されている。回転リンクは、上記したフロントリンク或いはリヤリンクとして構成されている。
この第3の発明によれば、四節リンク機構を構成するフロントリンク或いはリヤリンクとして構成された回転リンクは、シート本体を昇降動作させるために起倒回転して大きく回転変位する。したがって、指標部によって指し示される位置も、回転リンクの回転運動に伴って大きく回転して位置変動するため、その指標位置の変化を分かり易く表示することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
以下、本発明を図面に基づいて説明すると、図1〜図3には、本発明の車両用シートの着座高さ位置表示構造が概略的に示されている。当該シートはフォークリフト等の産業車両用のシートであり、シートクッション11およびシートバック12からなるシート本体10と、サスペンション機構20と、シートトラック機構30を備えている。シートトラック機構30は左右一対のシートトラック30a,30bからなり、車室フロアF上に配設されている。サスペンション機構20は、この両シートトラック30a,30bに組付けられた状態で、シートクッション11を受承して支持している。
なお、シートトラック30a,30bは、ロアレール31と、ロアレール31に長手方向へ摺動可能に組付けたアッパレール32を主体とするもので、ロアレール31にて車室フロアF上に組付けられている。
サスペンション機構20は、図4〜図6に示すように、シートクッション11を構成する枠状のクッションフレーム13と、シートトラック30a,30bを構成するアッパレール32とに組付けられて、シートクッション11とシートトラック機構30間に位置している。サスペンション機構20は、サスペンション本体20aと、バネ力調整機構20bとにより構成されている。
サスペンション機構20を構成するサスペンション本体20aは、左右一対の前側リンク21a,21b、左右一対の後側リンク22a,22b、左右一対のテンションスプリング23a,23b、前側の第1、第2連結ロッド24a,24b、後側連結ロッド24c、連結アーム24d、および、ショックアブゾーバ25を備えている。前側の第1連結ロッド24aは、図5〜図7に示すように筒状を呈しているもので、第2連結ロッド24bは第1連結ロッド24a内を挿通した状態で同ロッド24a内にて回転可能に支持されており、かつ、その左右両端部にてクッションフレーム13の左右の側枠部13a,13bに設けた嵌合孔13dに嵌合されて回転可能に支持されている。
ここで、前側リンク21aが本発明のフロントリンクに相当し、後側リンク22aが本発明のリヤリンクに相当する。なお、第1連結ロッド24aの内周と、同連結ロッド24a内を挿通する第2連結ロッド24bの外周との間には、左右一対のカラー24a1,24a2が介在している。各カラー24a1,24a2は、第1連結ロッド24a内での第2連結ロッド24bの軸振れを吸収すべく機能する。
前側の左右両リンク21a,21bは、その前端部にて、第1連結ロッド24aの左右の各端部の近傍に固着されていて、第1連結ロッド24aを介して互いに連結されて連動するように構成されており、また、その後端部にて、シートトラック30a,30bのアッパレール32の前端部に突設したブラケット32aに回動可能に連結されている。左右の両テンションスプリング23a,23bは、その前端にて、第2連結ロッド24bの左右の各端部に設けたアーム部24eに掛止されていて、第2連結ロッド24bを介して互いに連結されて連動するように構成されている。
後側の左右両リンク22a,22bは、その後端部にて、後側連結ロッド24cの左右の各端部上に固着されていて、後側連結ロッド24cを介して互いに連結されて連動するように構成されている。各リンク22a,22bは、その前端部にて、クッションフレーム13の左右の側枠部13a,13bにて回転可能に支持され、かつ、その中間部にて、各シートトラック30a,30bを構成するアッパレール32の後端部上に突設したブラケット32bに回動可能に支持されている。また、両リンク22a,22bには、その中間部に同一形状の掛止部22a1,22b1が形成されていて、各掛止部22a1,22b1に各テンションスプリング23a,23bの後端が掛止されている。
連結アーム24dは、前側の両リンク21a,21bと後側の両リンク22a,22bを作動的に連結するもので、第1連結ロッド24aの左端部に設けたブラケット24fと後側のリンク22aの前端に設けた突起部22a2とに回動可能に連結されていて、クッションフレーム13の左側枠部13aに沿って位置している。なお、ショックアブゾーバ25は、その前端部にてクッションフレーム13の左側枠部13aに回動可能に連結され、かつ、その後端部にて連結アーム24dの後部に回動可能に連結されている。
バネ力調整機構20bは、図5および図8に示すように、操作ノブ26、ネジシャフト27、ナット部材28を備えているもので、操作ノブ26はクッションフレーム13の右側枠部13bを貫通して組付けられていて、軸部26aの外端部にノブ26bが固定されており、また、軸部26aの内端部は右側枠部13bの内面側に設けた箱状のブラケット13c内に臨んでいて、ブラケット13cに回転可能に支持した傘歯車29aに連結されている。
なお、当該車両用シートにおいては、バネ力調整機構20bをクッションフレーム13の右側枠部13b側に位置させ、かつ、連結アーム24dをクッションフレーム13の左側枠部13a側に位置させているが、バネ力調整機構20bおよび連結アーム24dを左右入れ替えて位置させるようにしてもよい。この場合、ショックアブゾーバ25は、連結アーム24dと同様に、クッションフレーム13の右側枠部13b側に位置させるようにする。
ネジシャフト27は、ブラケット13cに対して回転可能に貫通して前後方向に延びていて、後端には傘歯車29bが連結されており、また、前端側のネジ部にはナット部材28が進退可能に螺合している。ナット部材28は、第2連結ロッド24bの右端部上に突設したブラケット24gに回動可能に連結した左右一対のアーム24hに挟持された状態で回動可能に連結されている。この状態で、ブラケット13c内では、両傘歯車29a、29bが互いに噛合している。
これにより、バネ力調整機構20bにおいては、操作ノブ26を回転操作すると両傘歯車29a、29bが回転してネジシャフト27を回転させ、ナット部材28をネジシャフト27に沿って進退させる。この結果、両アーム24hおよびブラケット24gを介して第2連結ロッド24bが回転して、両テンションスプリング23a,23bを同時に伸張または収縮させて、両テンションスプリング23a,23bのバネ力を調整する。
なお、図4および図6に示す符号33はシートトラックハンドルであり、シートトラックハンドル33はその左右方向への回動操作により、各シートトラック30a,30bに設けたロック機構34によるアッパレール32のロアレール31に対するロック状態を同時に解除するもので、ロック状態を解除することにより、アッパレール32をロアレール31に対してその長手方向へ摺動可能として、シート本体10の前後方向の位置調整を可能とする。
このように構成したサスペンション機構20を装備した車両用シートにおいては、シート本体10は図1に示すように、サスペンション機構20により受承されて支持される。サスペンション機構20の同図に示す状態は、シート本体10の自重のみが負荷している状態であり、シートクッション11に乗員が着座すると、シートクッション11はサスペンション機構20を押圧して、図2に示すように両テンションスプリング23a,23bを伸張させて沈み込み、これに対して両テンションスプリング23a,23bはその反力によりシートクッション11の所定以上の沈み込みを規制して、シートクッション11の着座者に心地よいクッション性を付与する。
また、当該車両用シートにおいては、サスペンション機構20が有するバネ力調整機構20bにより、両テンションスプリング23a,23bのバネ力を調整して、着座者の体重差に起因するクッション性の変化に対応することができる。両テンションスプリング23a,23bのバネ力を調整するに当たっては、バネ力調整機構20bの操作ノブ26を回転操作する。
これにより、バネ力調整機構20bを構成する両傘歯車29a、29bが回転してネジシャフト27を回転させ、ナット部材28をネジシャフト27に沿って進退させる。この結果、両アーム24hおよびブラケット24gを介して第2連結ロッド24bが回転して、両テンションスプリング23a,23bが同時に伸張または収縮して、両テンションスプリング23a,23bのバネ力が調整される。
ところで、当該車両用シートにおいては、サスペンション機構20のサスペンション本体20aを構成する前側の左右両リンク21a,21b同士を連結する第1連結ロッド24aと、両テンションスプリング23a,23b同士を連結する第2連結ロッド24bが互いに同心的に配置されているため、これら両連結ロッド24a,24bの配設位置が一致し、両連結ロッド24a,24bを共に、シートクッション11の下方にてその中央部から退避した前方側に位置させているため、両連結ロッド24a,24bによるシートクッション11の沈み込み量の規制が解除されている。
また、当該車両用シートにおいては、サスペンション機構20が両テンションスプリング23a,23bのバネ力を調整するバネ力調整機構20bを備えているが、前側リンク21aと後側リンク22aとを連結アーム24dを介して互いに連結するように構成して、バネ力調整機構20bを同連結アーム24dの配設部位とは反対側の部位に位置させて、バネ力調整機構20bおよび連結アーム24dをシートクッション11の下方における中央部から退避した左右の側部に位置させているため、バネ力調整機構20bおよび連結アーム24dによるシートクッション11の沈み込み量の規制が解除されている。
従って当該車両用シートによれば、シートクッション11の座部を高くすることなく、シートクッション11の沈み込み量を大きくして、そのクッション性を向上させることができる。ここで、当該車両用シートには、更に、シート本体10の着座高さ位置(沈み込み位置)を表示することのできる表示器具40が備え付けられている。
これにより、着座者がシート本体10に座り込んだ際に、シート本体10の沈み込み位置が、表示器具40が標準的な着座高さ位置として指し示す位置となるように、バネ力調整機構20bによって両テンションスプリング23a,23bのバネ力を強弱を調整して、シート本体10の高さ位置の調整を行えるようになっている。そしてこれにより、様々な体格の着座者が、常に、良好に弾性支持された状態のシート本体10に着座して使用することができるようになっている。
具体的には、上記した表示器具40は、図5に示されるように、前側リンク21aに一体的に設けられたブラケット41の先端の針部41aによって、シート本体10の着座高さ位置(沈み込み位置)を指し示す構成となっている。ここで、針部41aが本発明の指標部に相当する。この針部41aは、その先端の指し示す方向が、前側リンク21aの第1連結ロッド24aとの連結点(両連結ロッド24a,24bの回転中心点)を通る特定の半径方向を指し示すように配置形成されている。なお、針部41aが指し示す「特定」の半径方向は、特に限定されるものではなく、着座者がシート本体10に座り込んだ状態から見やすい方向を指し示すように配されていることが好ましい。
そして、このように針部41aによって前側リンク21aの回転角度位置が指し示されることにより、この前側リンク21aの回転姿勢によって定められるシート本体10の着座高さ位置が指し示されるようになっている。ここで、上記したクッションフレーム13の左側枠部13aには、この左側枠部13aの内側に配された前側リンク21aに固着されている針部41aを、左側枠部13aの外側に露呈させて表示させられるようにするための開口部13eが形成されている。
そして、上記した開口部13eに対して、表示器具40のブラケット41が内方側から外方側に挿通されて張り出すことにより、針部41aが左側枠部13aの外側に張り出した状態で配されている。上記のように配された針部41aは、前側リンク21aのリンク運動に伴って、前側リンク21aと一体的となって、前側リンク21aと第1連結ロッド24aとの連結点(両連結ロッド24a,24bの回転中心点)を中心に回転運動し、その指し示す位置を変化させる。
ここで、図9に示されるように、針部41aが外側に張り出した開口部13eの周縁部(クッションフレーム13の左側枠部13aの外側面)には、針部41aが指し示す回転位置を示す目盛り42が記されている。なお、目盛り42は、着座者がシート本体10に着座した状態から視認し易い位置に表示されていることが好ましく、例えば、クッションフレーム13の左側枠部13aの外側面が図示しない樹脂カバー等の被覆材によって覆い被されて見えない構成となっている場合には、針部41aをこの被覆材よりも更に外側の位置まで張り出させるようにして、この被覆材の外側面に目盛り42を記すようにする。
したがって、同図に示されるように、着座者は、シート本体10に座り込んだ状態で、上記した針部41aが、例えば目盛り42の標準的な着座位置として示される上限位置42aと下限位置42cとの間の中心位置42bを指し示す状態となるように、針部41aと目盛り42とを覗き込みながら、バネ力調整機構20bによって両テンションスプリング23a,23bのバネ力を強弱を調整して、シート本体10の着座高さ位置の調整を行うことができる。
ここで、上記した目盛り42の上限位置42aは、シート本体10に着座者が座り込む前の状態などで、シート本体10が車室フロアF上から上がりきった状態の上限の高さ位置を示している。また、目盛り42の下限位置42cは、シート本体10に着座者が座り込むなどして、シート本体10が両テンションスプリング23a,23bのバネ力に抗して下がりきった状態の下限の高さ位置を示している。したがって、この下限の高さ位置でシート本体10が着座使用されると、シート本体10が底付きしたりして、着座感の悪い状態で着座使用されることとなる。
このように、本実施例の車両用シートの着座高さ位置表示構造によれば、指標部となる針部41aは、前側リンク21aの一方の回転中心軸(両連結ロッド24a,24bの回転中心点)を通る特定の半径方向を指し示すように前側リンク21aに一体的に設けられた簡素な構成とされる。そして、このような針部41aの設定により、例えば、シート本体10と車両本体との間に、シート本体10の高さ方向の移動変化量を抽出する機構を別途設けなくても、前側リンク21aの回転姿勢によって直接、シート本体10の着座高さ位置を抽出して表示することができるようになる。このように、シート本体10の着座高さ位置を表示する表示構造を、合理的にかつ簡素に構成することができる。
また、シート本体10と前側リンク21aとのリンク連結点(両連結ロッド24a,24bの回転中心点)は、シート本体10が昇降移動しても、シート本体10に対する配置は変化しない。したがって、針部41aによる表示が、このシート本体10と前側リンク21aとのリンク連結点の近傍箇所(シート本体10の前部領域箇所)に設定されることにより、シート本体10に座り込んだ着座者から見易い位置に針部41aによる表示をすることができる。
また、シート本体10を昇降させるための四節リンク機構を構成する前側リンク21aは、シート本体10を昇降動作させるために起倒回転して大きく回転変位する。したがって、針部41aによって指し示される位置も、前側リンク21aの回転運動に伴って大きく回転して位置変動するため、その指標位置の変化を分かり易く表示することができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、シート本体10の着座高さを表示する指標部(針部41a)を、シート本体10に対して左側に配された前側リンク21aに一体的に配設した構成を例示したが、右側の前側リンク21bや後側に配された左右の後側リンク22a,22bに配設してもよい。また、指標部(針部41a)が、前側リンク21aのシート本体10(クッションフレーム13)との連結点(両連結ロッド24a,24bの回転中心点)を通る特定の半径方向を指し示すように配された構成を例示したが、前側リンク21aの他方側の回転中心点を通る特定の半径方向を指し示すように配されていてもよい。
また、指標部(針部41a)は、後側リンク22a,22bのいずれかの回転中心点を通る特定の半径方向を指し示すように配されていてもよい。また、指標部(針部41a)は、回転リンクに直接結合されて一体的となって配設される単純構造となっており、指標位置がずれるなどの誤作動が生じにくい構成となっているため、例えば上記した各リンクの回転中心点まわりに回転するように指標部を複数配するなどして、複数の箇所でシート本体10の着座高さ位置の確認を行えるようにしてもよい。
また、本発明が対象とする車両用シートは、上記実施例で示したフォークリフト等の産業車両に搭載されるシートに限定されず、大型車両等の様々な車両に搭載されるシートを含むものである。
実施例1の概略構成として車両用シートに人が座り込む前の状態を表した概略的側面図である。 車両用シートに人が座り込んだ状態を表した概略的側面図である。 車両用シートの構成を表した概略的正面図である。 車両用シートの内部骨格構造を表した斜視図である。 サスペンション機構の分解状態とクッションフレームとの関係を示す斜視図である。 サスペンション機構の分解状態とシートトラックとの関係を示す斜視図である。 サスペンション機構を構成する前側の両リンクを互いに連結し、かつ両テンションスプリングの前端部を互いに連結する両連結ロッドの切断面図である。 サスペンション機構を構成するバネ力調整機構の斜視図(a)、および同バネ力調整機構の歯車機構部の断面図(b)である。 表示器具の構成を拡大して表した模式図である。
符号の説明
10 シート本体
11 シートクッション
12 シートバック
13 クッションフレーム
13a 左側枠部
13b 右側枠部
13c ブラケット
13d 嵌合孔
13e 開口部
20 サスペンション機構
20a サスペンション本体
20b バネ力調整機
21a,21b 前側リンク(フロントリンク)
22a,22b 後側リンク(リヤリンク)
22a1,22b1 掛止部
22a2 突起部
23a,23b テンションスプリング
24a 第1連結ロッド
24a1,24a2 カラー
24b 第2連結ロッド
24c 後側連結ロッド
24d 連結アーム
24e アーム部
24f,24g ブラケット
24h アーム
25 ショックアブゾーバ
26 操作ノブ
26a 軸部
26b ノブ
27 ネジシャフト
28 ナット部材
29a,29b 傘歯車
30 シートトラック機構
30a,30b シートトラック
31 ロアレール
32 アッパレール
32a,32b ブラケット
33 シートトラックハンドル
34 ロック機構
40 表示器具
41 ブラケット
41a 針部(指標部)
42 目盛り
42a 上限位置
42b 中心位置
42c 下限位置

Claims (3)

  1. 着座部となるシート本体の特定の基準高さ位置に対する着座高さ位置を表示可能な表示器具を備えた車両用シートの着座高さ位置表示構造であって、
    前記シート本体は車両本体との間にリンク連結された回転リンクの回転運動に伴って前記車両本体に対する高さ位置が変動するようになっており、該回転リンクには前記表示器具の構成部材となる指標部が一体的に設けられており、該指標部は前記回転リンクの一方の回転中心軸を通る特定の半径方向を指し示して該回転リンクの回転角度位置を指し示すことにより該回転リンクの回転姿勢によって定められる前記シート本体の着座高さ位置を指し示すようになっていることを特徴とする車両用シートの着座高さ位置表示構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの着座高さ位置表示構造であって、
    前記回転リンクの前記シート本体に対するリンク連結点は該シート本体の後部より前部に近い位置に設定されており、前記指標部は前記回転リンクとシート本体とがリンク連結された回転中心軸を通る特定の半径方向を該シート本体の前部領域箇所に指し示すようになっていることを特徴とする車両用シートの着座高さ位置表示構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの着座高さ位置表示構造であって、
    前記シート本体はその前部と後部とがフロントリンクとリヤリンクとによってそれぞれ車両本体とリンク連結されることにより当該車両本体との間に両リンクの協働した起倒回転運動に伴って昇降運動を行う四節リンク機構が構成されており、前記回転リンクは前記フロントリンク或いは前記リヤリンクとして構成されていることを特徴とする車両用シートの着座高さ位置表示構造。
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