JP2010074766A - Ip通信機器及びipアドレス取得方法 - Google Patents
Ip通信機器及びipアドレス取得方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010074766A JP2010074766A JP2008242976A JP2008242976A JP2010074766A JP 2010074766 A JP2010074766 A JP 2010074766A JP 2008242976 A JP2008242976 A JP 2008242976A JP 2008242976 A JP2008242976 A JP 2008242976A JP 2010074766 A JP2010074766 A JP 2010074766A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- address
- dhcp server
- message
- communication device
- dhcp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
【課題】 複数のDHCPサーバと通信可能なIP網上にIP通信機器を接続した場合に、特定のDHCPサーバからIPアドレスを取得することができるIP通信機器及びIPアドレス取得方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 IP網に接続されて通信を行うIP通信機器100と、IP網に接続され予め識別情報を記憶しているIP通信機器100へIPアドレスの割当てを行う第1のDHCPサーバ10と、IP網に接続されDHCP Authorityオプションが設定されている第2のDHCPサーバ20とを有するIP通信システムであって、IP通信機器100は、自らの通信装置が送信したDiscoverメッセージに対するOfferメッセージを受信すると、Offerメッセージの送信元のIPアドレスを記憶するIPアドレス保存メモリ132を有する。
【選択図】 図3
【解決手段】 IP網に接続されて通信を行うIP通信機器100と、IP網に接続され予め識別情報を記憶しているIP通信機器100へIPアドレスの割当てを行う第1のDHCPサーバ10と、IP網に接続されDHCP Authorityオプションが設定されている第2のDHCPサーバ20とを有するIP通信システムであって、IP通信機器100は、自らの通信装置が送信したDiscoverメッセージに対するOfferメッセージを受信すると、Offerメッセージの送信元のIPアドレスを記憶するIPアドレス保存メモリ132を有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、IP網においてIP電話機やデータ通信機器等のIP通信機器を導入する際に行う、IP通信機器のIPアドレス取得に関する。
近年、通信網のIP(Internet Protocol)化が進み、インターネット接続やLAN(Local Area Network)接続を行うデータ通信網だけでなく、電話網のIP化も進み、同一のIP網上に、データ通信を行うデータ機器とIP電話機が共存するようになった。さらには、データ通信機器とIP電話機(以下、データ通信機器とIP電話機とを総称して「IP通信機器」とする)との両方の機能を持つIP通信機器も登場している。しかしながら、従来、電話網とデータ機器網は異なるIP網上に存在していたため、それらのIP網が統合することによる問題が種々ある。
例えば、データ通信機器とIP電話機との両方の機能を持つIP通信機器が、データ通信用のIPアドレスと電話用のIPアドレスとを保持する場合に、データ通信用のパケットと電話用のパケットとをルータは区別することができなく、それぞれのIP網に正しく送出することが困難であった。この問題を解決する技術として、例えば特許文献1に記載されているそれぞれのIP網に正しく送出するルータが知られている。
また、電話とデータ通信が共存するIP網では、IP電話機やデータ通信機器のIPアドレス取得にも問題がある。IP通信機器をその通信網に初めて接続する場合などにはそれらのIP通信機器は、その通信網での識別子であるIPアドレスを取得し、自らのIP通信機器へ取得したIPアドレスを設定する必要がある。このIPアドレスを取得するためには、IPアドレスの割当を行うDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバと通信し、DHCPサーバからIPアドレスを割当される必要がある。
しかしながら、自らのIP通信機器へIPアドレスを割当するDHCPサーバ以外にもDHCPサーバが存在し、そのDHCPサーバにDHCP Authorityオプションが設定されている場合、DHCPサーバとIP通信機器との間で行われるIPアドレス割当/取得のシーケンスが正しく終了しないためにIP通信機器がIPアドレスを取得できないという問題がある。このDHCP Authorityオプションは、自らのDHCPサーバに予め登録されていないIP通信機器からRequestメッセージを受信した場合に、否定を示すNAKメッセージを送信するという設定のことである。これは、IP通信機器がIP網へ接続する際に生じるエラーをIP通信機器が受信するためにしばしば使用されるオプションである。このDHCP Authorityオプションが設定されていない場合は、IP通信機器がIP網へ接続した際にエラーが発生していてもそのIP通信機器がタイムアウトするまでエラーを検出することができず、接続のリトライまでに長時間を有する。そのため、このエラーをIP通信機器へ通知するためにDHCPサーバにDHCP Authorityオプションが設定されている。
図5は、従来のIP電話システムにおけるIP電話のIPアドレス取得の際のシーケンス図である。
IP電話機は異種網間を接続するL3スイッチを介してデータ用DHCPサーバと電話機用DHCPサーバとに接続されている。また、IP電話機をIP網に接続する際に、そのIP電話機のMAC(Media Access Control)アドレスを電話機用DHCPサーバに登録しておく。
IP電話機は異種網間を接続するL3スイッチを介してデータ用DHCPサーバと電話機用DHCPサーバとに接続されている。また、IP電話機をIP網に接続する際に、そのIP電話機のMAC(Media Access Control)アドレスを電話機用DHCPサーバに登録しておく。
このような状態で、IP電話機はIPアドレスを取得するために、IP網上へDHCPサーバを探すためのDiscoverメッセージをブロードキャスト送信する(S301)。ブロードキャスト送信されたDiscoverメッセージを受信したL3スイッチは、予め設定されている異種網に設置されているDHCPサーバへ代理中継するリレーエージェント機能により、電話機用DHCPサーバとデータ用DHCPサーバとへDiscoverメッセージを転送する(S302、S303)。データ用DHCPサーバは、Discoverメッセージを受信しても、データ用DHCPサーバには受信したDiscoverメッセージの送信元IP電話機のMACアドレスが登録されていないため、Offerメッセージは送信しない。
一方、電話機用DHCPサーバは、受信したDiscoverメッセージの送信元IP電話機のMACアドレスが登録されているため、割当てる候補のIPアドレスを含むOfferメッセージをブロードキャスト送信する(S304)。L3スイッチは、このOfferメッセージをIP電話機へブロードキャスト送信し、IP電話機が受信する(S305)。
Offerメッセージを受信したIP電話機は、Offerメッセージに含まれる候補のIPアドレスを正式に取得するため、IPアドレスを要求するRequestメッセージをブロードキャスト送信する(S306)。L3スイッチは、ステップS302、S303と同様にリレーエージェント機能によりデータ用DHCPサーバと電話機用DHCPサーバへRequestメッセージを転送する(S307、S308)。
Requestメッセージを受信したデータ用DHCPサーバは、送信元のMACアドレスが登録されていない場合に、自らのデータ用DHCPサーバへのRequestメッセージでないと判断してIPアドレスの割当拒否を示すNAKメッセージを送信するDHCP Authorityオプションが設定されているとする。このオプションが設定されているため、データ用DHCPサーバは、NAKメッセージをブロードキャスト送信する。L3スイッチは、このNAKメッセージをブロードキャスト送信する。IP電話機は、このNAKメッセージを受信すると、IPアドレスの取得に失敗したと判断し、IPアドレスを取得するためのDHCPシーケンスを再度やり直す。
一方、Requestメッセージを受信した電話機用DHCPサーバは、Requestメッセージの送信元MACアドレスが登録されているため、正式に割当するIPアドレスを通知するACKメッセージをブロードキャスト送信する。L3スイッチは、このACKメッセージをブロードキャスト送信する。
しかしながら、IP網の配置や構造によって、電話機用DHCPサーバからのACKメッセージとデータ用DHCPサーバからのNAKメッセージとのどちらが先にIP電話機へ到達するかは異なるため、図5のシーケンスのステップS309〜ステップS313ように、データ用DHCPサーバからのNAKメッセージが、電話機用DHCPサーバからのACKメッセージよりも先にIP電話機へ到達してしまうと、DHCPシーケンスを最初から繰り返してしまうため、IPアドレスを取得できない。
特開2007−67719号公報
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、複数のDHCPサーバと通信可能なIP網上にIP通信機器を接続した場合に、特定のDHCPサーバからIPアドレスを適確に取得することができるIP通信機器及びIPアドレス取得方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によるIP通信機器は、関連する通信機器の識別情報を予め記憶し、DHCPシーケンスにて前記通信機器より各種要求を受けた場合、要求受託の可否に関わる応答メッセージとしてのACK信号又はNAK信号を前記通信機器に返す複数のDHCPサーバを有するIP通信システムで利用されるIP通信機器において、前記DHCPサーバを探すための第1のメッセージを送信する第1のメッセージ送信手段と、前記第1のメッセージに対し前記複数のDHCPサーバのうち所定のDHCPサーバより送られてきた前記応答メッセージを受けた場合、前記応答メッセージに含まれた前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを記憶する記憶手段と、前記所定のDHCPサーバに対し自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を要求する第2のメッセージを送信する第2のメッセージ送信手段と、前記第2のメッセージに対し前記所定のDHCPサーバより送られてきた応答メッセージのうち前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含まないものを破棄し、前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含んだ応答メッセージにより送られてきた自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を取得し、前記IPアドレスに係る情報に基づき自己のIPアドレスを設定するIPアドレス設定手段とを具備することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明によるIPアドレス取得方法は、関連する通信機器の識別情報を予め記憶し、DHCPシーケンスにて前記通信機器より各種要求を受けた場合、要求受託の可否に関わる応答メッセージとしてのACK信号又はNAK信号を前記通信機器に返す複数のDHCPサーバを有するIP通信システムで利用されるIP通信機器におけるIPアドレス取得方法であって、前記DHCPサーバを探すための第1のメッセージを送信し、前記第1のメッセージに対し前記複数のDHCPサーバのうち所定のDHCPサーバより送られてきた前記応答メッセージを受けた場合、前記応答メッセージに含まれた前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを記憶し、前記所定のDHCPサーバに対し自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を要求する第2のメッセージを送信し、前記第2のメッセージに対し前記所定のDHCPサーバより送られてきた応答メッセージのうち前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含まないものを破棄し、前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含んだ応答メッセージにより送られてきた自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を取得し、前記IPアドレスに係る情報に基づき自己のIPアドレスを設定することを特徴とする。
本発明のIP通信機器及びIPアドレス取得方法によれば、複数のDHCPサーバと通信可能なIP網上に接続した場合でも、特定のDHCPサーバからIPアドレスを適確に取得することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示すIP通信システムのブロック図である。
このIP通信システムは、IP電話機100、データ通信機器200、電話機用DHCPサーバ10、データ用DHCPサーバ20、L3スイッチ(Layer 3スイッチ)SWを有している。L3スイッチSWは、ネットワーク層のスイッチで、IPアドレスによる経路制御・ルーティング機能や、異種網間で転送を行うリレーエージェント機能を備えている。このL3スイッチSWは、複数のIP網を接続するスイッチであり、ここでは2つのIP網1、2を接続している。
このIP通信システムは、IP電話機100、データ通信機器200、電話機用DHCPサーバ10、データ用DHCPサーバ20、L3スイッチ(Layer 3スイッチ)SWを有している。L3スイッチSWは、ネットワーク層のスイッチで、IPアドレスによる経路制御・ルーティング機能や、異種網間で転送を行うリレーエージェント機能を備えている。このL3スイッチSWは、複数のIP網を接続するスイッチであり、ここでは2つのIP網1、2を接続している。
これらのIP網のうち、一方のIP網2には、IP電話機100およびデータ通信機器200が接続されている。なお、データ通信機器200とは、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)などのIP網に接続してデータ通信を行う機器の総称である。また、IP電話機100やデータ通信機器200は、電話機用DHCPサーバ10やデータ用DHCPサーバ20に対して、DHCPクライアントとも呼ばれる。ここではIP電話機100およびデータ通信機器200は、説明の都合上1台ずつのみ示したが、IP網2または他方のIP網1に多数接続されているものである。他方のIP網1には、IP電話機100へIPアドレスの割当を行う電話機用DHCPサーバ10およびデータ通信機器200へIPアドレスの割当を行うデータ用DHCPサーバ20が接続されている。
図2は、IP通信システムに備えられたIP電話機100の構成を示したブロック図である。IP電話機100には、ユーザインターフェース制御部110、サービス制御部120、LAN(Local Area Network)送受信制御部130が備えられている。
ユーザインターフェース制御部110は、通話時に使用するハンドセットや入力ボタンなどを制御するものである。サービス制御部120は、発信/着信、転送機能、会議機能、保留機能など、IP電話機100の電話としての機能を制御するものである。
LAN送受信制御部130は、IP網2とIP電話機100との間で通信を行うための制御部であり、DHCPクライアント処理部131、呼制御処理部133、音声制御処理部134、LAN送受信処理部135が備えられている。DHCPクライアント処理部131は、電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得するDHCPメッセージの処理を行うもので、DHCPシーケンス中にOfferメッセージを送信してきたDHCPサーバのIPアドレスを記憶するIPアドレス保存メモリ(記憶手段)132が備えられている。
このIPアドレス保存メモリ132がIP電話機100に備えられ、Offerメッセージを送信してきたDHCPサーバのIPアドレスをDHCPクライアント処理部131がIPアドレス保存メモリ132に保存することで、後に詳述するOfferメッセージを送信していないDHCPサーバからNAKメッセージが送信されても、Offerメッセージを送信してきたDHCPサーバからIPアドレスを取得することができる。
呼制御処理部133は、IP電話機100が通話を開始/終了する際に行うSIP(Session Initiation Protocol)メッセージの処理を行うものである。音声制御処理部134は、通話の際にハンドセットから入力される音声データをIP化したり、IP網2から受信したIP化された音声データをハンドセットから出力するデータへ変換したりするものである。また、この音声制御処理部134は、IP網2から受信したパケットが音声データの再生順でない場合に、音声データの再生順にパケットを並び替えするジッタ処理も行うようになっている。ハンドセットから出力するデータをデコードしたりするものである。LAN送受信処理部135は、IP電話機100がIP網2へ接続する箇所であり、IP電話機100からIP網2へ送信する信号やIP網2からIP電話機100が受信する信号を処理するものである。
図3は、IP電話機が電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得する際のIP通信システムのシーケンス図である。
ここでは、図1に示した構成のIP通信システムにおいてIP電話機100が電話機用DHCPサーバからIPアドレスを取得するシーケンスについて説明する。
ここでは、図1に示した構成のIP通信システムにおいてIP電話機100が電話機用DHCPサーバからIPアドレスを取得するシーケンスについて説明する。
まず、シーケンスが始まる前の事前準備として、IP電話機100をIP網2に接続する前に、そのIP電話機100へIPアドレスを割当する電話機用DHCPサーバ10にそのIP電話機100のMACアドレスを登録しておく。
このような状態で、IP電話機100はIPアドレスを取得するために、IP網2上へDHCPサーバを探すためのDiscoverメッセージ(第1のメッセージ)をブロードキャスト送信する(S101)。ブロードキャスト送信されたDiscoverメッセージを受信したL3スイッチSWは、予め設定されているDHCPサーバへ代理中継するリレーエージェント機能により、電話機用DHCPサーバ10とデータ用DHCPサーバ20とへDiscoverメッセージを転送する(S102、S103)。データ用DHCPサーバ20は、Discoverメッセージを受信しても、データ用DHCPサーバ20には受信したDiscoverメッセージの送信元IP電話機100のMACアドレスが登録されていないため、Offerメッセージ(応答メッセージ)は送信しない。一方、電話機用DHCPサーバ10は、受信したDiscoverメッセージの送信元IP電話機100のMACアドレスが登録されているため、割当てる候補のIPアドレスを含むOfferメッセージをブロードキャスト送信する(S104)。L3スイッチは、このOfferメッセージをIP電話機100へブロードキャスト送信し、IP電話機100が電話機用DHCPサーバ10からのOfferメッセージを受信する(S105)。このとき、IP電話機100は、DHCPクライアント処理部131によってOfferメッセージのヘッダを参照し、そのヘッダに記述されている送信元IPアドレス、すなわち電話機用DHCPサーバ10のIPアドレスをコピーしてIPアドレス保存メモリ132へ記憶する(S106)。
Offerメッセージの送信元である電話機用DHCPサーバ10のIPアドレスを記憶したIP電話機100は、Offerメッセージに含まれる候補のIPアドレスを正式に取得するため、IPアドレスを要求するRequestメッセージ(第2のメッセージ)をIP網2へブロードキャスト送信する(S107)。L3スイッチSWは、ステップS102、S103と同様にリレーエージェント機能によりデータ用DHCPサーバ20と電話機用DHCPサーバ10へRequestメッセージを転送する(S108、S109)。
このとき、データ用DHCPサーバ20は、Requestメッセージを受信しても、送信元のMACアドレスが登録されていない場合に、自らのデータ用DHCPサーバ20へのRequestメッセージでないと判断してIPアドレスの割当拒否を示すNAKメッセージを送信するDHCP Authorityオプションが設定されているとする。このオプションが設定されているため、データ用DHCPサーバ20は、NAKメッセージをブロードキャスト送信する(S110)。L3スイッチSWは、データ用DHCPサーバ20から受信したNAKメッセージをリレーエージェント機能によりIP網2へ転送する(S110)。
IP電話機100は、このNAKメッセージを受信すると、DHCPクライアント処理部131がIPアドレス保存メモリ132に記憶されているIPアドレスと、NAKメッセージの送信元のIPアドレスとが一致しているか否かを照合する。このNAKメッセージの送信元はデータ用DHCPサーバ20であるためIPアドレスは一致せず、このNAKメッセージを破棄する(S112)。
一方、Requestメッセージを受信した電話機用DHCPサーバ10は、Requestメッセージの送信元MACアドレスが登録されているため、正式に割当するIPアドレスを通知するACKメッセージをブロードキャスト送信する(S113)。L3スイッチSWは、このACKメッセージをリレーエージェント機能によりIP網2へブロードキャスト送信する(S114)。
IP電話機100は、このNAKメッセージを受信すると、DHCPクライアント処理部131がIPアドレス保存メモリ132に記憶されているIPアドレスと、NAKメッセージの送信元のIPアドレスとが一致しているか否かを照合する。このNAKメッセージの送信元は電話機用DHCPサーバ10であるためIPアドレスが一致し、このACKメッセージを受信する。このACKメッセージには、電話機用DHCPサーバ10がIP電話機100に割当したIPアドレスを含み、ACKメッセージに含まれるIPアドレスを自らのIP電話機100に設定する(IPアドレス設定手段)ことによって、電話機用DHCPサーバ10が割当したIPアドレスを取得することができる(S115)。また、IPアドレスの他の取得方法として、ステップS115でIP電話機100が受信するACKメッセージは、IP電話機100へ割当したIPアドレスを含まず、その代わりにIPアドレスを実際に割当するサーバのアドレスが書き込まれ、そのアドレスにアクセスすることでIP電話機100がIPアドレスを取得することができるという方法もある。
このように、IP電話機100がステップS106、S112、S115の処理を行うことで、IPアドレスを割当するDHCPサーバ以外にもDHCPサーバが存在していても、目的の電話機用DHCPサーバ20からIPアドレスを取得することができる。
図4は、IP電話機100が電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得する際のフローチャートである。
ここでは、図3に示したシーケンスにおいてIP電話機100が行う処理について説明する。
ここでは、図3に示したシーケンスにおいてIP電話機100が行う処理について説明する。
まず、IP電話機100がIP網2に接続された状態で電源が投入されると、DHCPサーバのDiscoverメッセージをIP網2内へブロードキャスト送信する(S201)。Discoverメッセージを送信すると、DHCPサーバからのOfferメッセージを受信するために待機してOfferメッセージの受信を判断する(S202)。所定の待機時間が経過するとタイムアウトし、DHCP処理を初めからやり直すために処理S201を行う。所定の待機時間中にOfferメッセージを受信すると、Offerメッセージの送信元のIPアドレスをIPアドレス保存メモリ132に記憶する(S203)。
受信したOfferメッセージの送信元のIPアドレスを記憶すると、RequestメッセージをIP網2へブロードキャスト送信する(S204)。Requestメッセージを送信すると、ACKメッセージまたはNAKメッセージを受信するために待機してACKメッセージまたはNAKメッセージの受信を判断する(S205)。所定の待機時間が経過するとタイムアウトし、再度Requestメッセージを送信するために処理S204を行う。所定の待機時間中にACKメッセージまたはNAKメッセージを受信すると、受信したACKメッセージまたはNAKメッセージの送信元のIPアドレスと、処理S203で記憶したIPアドレスとが一致しているか否かを照合する(S206)。
照合の結果IPアドレスが不一致と判断した場合は、このNAKメッセージを破棄し、IPアドレス保存メモリ132に保存されているIPアドレスと一致するACKメッセージまたはNAKメッセージを受信するために処理S205を行う。照合の結果、IPアドレスが一致していると判断した場合は、受信したメッセージがNAKメッセージであるか否かを判断する(S207)。NAKメッセージであると判断した場合は、DHCP処理を初めからやり直すために処理S201を行う。ACKメッセージであると判断した場合は、自らのIP電話機100へ割当されたIPアドレスを取得する。
このように、IP電話機100のDHCPクライント処理部131が受信したOfferメッセージの送信元のIPアドレスをIPアドレス保存メモリ132へ記憶することで、後に受信するIPアドレスを割当を行うDHCPサーバからのACKメッセージまたはNAKメッセージと、このIP電話機100へのIPアドレスの割当に寄与しないDHCPサーバからのACKメッセージまたはNAKメッセージとを判別することができる。そのため、IP電話機100をIP網2に接続して電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得する際に、その電話機用DHCPサーバ20以外に、複数の電話機用DHCPサーバやデータ用DHCPサーバが設置されている場合であっても、そのIP電話機100へIPアドレスを割当する電話機用DHCPサーバからIPアドレスを取得することができる。
(変形例1−1)
実施例1では、DHCPクライアントとしてIP電話機100が電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得する処理を示したが、DHCPクライアントとしてパーソナルコンピュータなどのデータ通信機器が、複数のデータ用DHCPサーバの内、特定のデータ用DHCPサーバからIPアドレスを取得する場合も実施例1と同様の処理で実現することができる。
実施例1では、DHCPクライアントとしてIP電話機100が電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得する処理を示したが、DHCPクライアントとしてパーソナルコンピュータなどのデータ通信機器が、複数のデータ用DHCPサーバの内、特定のデータ用DHCPサーバからIPアドレスを取得する場合も実施例1と同様の処理で実現することができる。
DHCPクライアントとしてのパーソナルコンピュータなどのデータ通信機器200には、IP電話機100に備えられているものと同様のDHCPクライアント処理部131およびIPアドレス保存メモリ132を備えることで、実施例1でIP電話機100が電話機用DHCPサーバ10からIPアドレスを取得することができるのと同様に、データ通信機器200が特定のデータ用DHCPサーバ20からIPアドレスを取得することができる。
以上述べたように、IP電話機100やデータ通信機器200などのDHCPクライアントにDHCPクライアント処理部131およびIPアドレス保存メモリ132を備え、DHCPクライアント処理部131が、受信したOfferメッセージの送信元のIPアドレスをIPアドレス保存メモリ132へ記憶することで、後に受信するIPアドレスの割当を行うDHCPサーバからのACKメッセージまたはNAKメッセージと、このDHCPクライアントへのIPアドレスの割当に寄与しないDHCPサーバからのACKメッセージまたはNAKメッセージと、を判別することができる。そのため、DHCPクライアントをIP網に接続して特定のDHCPサーバからIPアドレスを取得する際に、そのDHCPサーバ以外に、複数のDHCPサーバが設置されている場合であっても、そのDHCPクライアントへIPアドレスを割当するDHCPサーバからIPアドレスを取得することができる。
また、IPアドレスを割当する特定のDHCPサーバからIPアドレスを取得するために、DHCPシーケンスを何度も最初からやり直ししないため、DHCPシーケンスによるパケットのブロードキャスト送信によるIP網の帯域の消費を軽減することができる。
なお、本発明は、以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、IP通信システムの構成は、通信装置が接続されるIP網とDHCPサーバが接続されるIP網はL3スイッチを介して接続されているが、通信装置とDHCPサーバは同一のIP網に接続されるように構成してもよい。
1、2…IP網、10…電話機用DHCPサーバ、20…データ用DHCPサーバ、100…IP電話機、200…データ通信機器、SW…L3スイッチ
Claims (2)
- 関連する通信機器の識別情報を予め記憶し、DHCPシーケンスにて前記通信機器より各種要求を受けた場合、要求受託の可否に関わる応答メッセージとしてのACK信号又はNAK信号を前記通信機器に返す複数のDHCPサーバを有するIP通信システムで利用されるIP通信機器において、
前記DHCPサーバを探すための第1のメッセージを送信する第1のメッセージ送信手段と、
前記第1のメッセージに対し前記複数のDHCPサーバのうち所定のDHCPサーバより送られてきた前記応答メッセージを受けた場合、前記応答メッセージに含まれた前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを記憶する記憶手段と、
前記所定のDHCPサーバに対し自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を要求する第2のメッセージを送信する第2のメッセージ送信手段と、
前記第2のメッセージに対し前記所定のDHCPサーバより送られてきた応答メッセージのうち前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含まないものを破棄し、前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含んだ応答メッセージにより送られてきた自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を取得し、前記IPアドレスに係る情報に基づき自己のIPアドレスを設定するIPアドレス設定手段と
を具備することを特徴とするIP通信機器。 - 関連する通信機器の識別情報を予め記憶し、DHCPシーケンスにて前記通信機器より各種要求を受けた場合、要求受託の可否に関わる応答メッセージとしてのACK信号又はNAK信号を前記通信機器に返す複数のDHCPサーバを有するIP通信システムで利用されるIP通信機器におけるIPアドレス取得方法であって、
前記DHCPサーバを探すための第1のメッセージを送信し、
前記第1のメッセージに対し前記複数のDHCPサーバのうち所定のDHCPサーバより送られてきた前記応答メッセージを受けた場合、前記応答メッセージに含まれた前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを記憶し、
前記所定のDHCPサーバに対し自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を要求する第2のメッセージを送信し、
前記第2のメッセージに対し前記所定のDHCPサーバより送られてきた応答メッセージのうち前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含まないものを破棄し、前記所定のDHCPサーバのIPアドレスを含んだ応答メッセージにより送られてきた自己に割当てられるIPアドレスに係る情報を取得し、前記IPアドレスに係る情報に基づき自己のIPアドレスを設定することを特徴とするIPアドレス取得方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008242976A JP2010074766A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | Ip通信機器及びipアドレス取得方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008242976A JP2010074766A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | Ip通信機器及びipアドレス取得方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010074766A true JP2010074766A (ja) | 2010-04-02 |
Family
ID=42206086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008242976A Pending JP2010074766A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | Ip通信機器及びipアドレス取得方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010074766A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113141418A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-07-20 | 卡斯柯信号有限公司 | 应用于ctc多中心间的数据通信方法、电子设备及存储介质 |
-
2008
- 2008-09-22 JP JP2008242976A patent/JP2010074766A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113141418A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-07-20 | 卡斯柯信号有限公司 | 应用于ctc多中心间的数据通信方法、电子设备及存储介质 |
CN113141418B (zh) * | 2021-05-17 | 2022-08-16 | 卡斯柯信号有限公司 | 应用于ctc多中心间的数据通信方法、电子设备及存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11070970B2 (en) | Apparatus and method for providing universal plug and play service based on Wi-Fi direct connection in portable terminal | |
JP4723653B2 (ja) | Ipアドレス割り当て方法およびその使用 | |
EP2241091B1 (en) | Combining locally addressed devices and wide area network (wan) addressed devices on a single network | |
US8468382B2 (en) | Methods and equipment for fault tolerant IP service | |
JP2002094558A (ja) | パケット転送方法、移動端末装置及びルータ装置 | |
US8954508B2 (en) | Communication apparatus, control method of communication apparatus, communication system, and program | |
CN113206894B (zh) | Dns服务器的发现方法、装置、计算机设备及存储介质 | |
WO2011107052A2 (zh) | 一种防止地址冲突的方法及接入节点 | |
EP2197169A1 (en) | VoIP registration with multiple call servers | |
EP3796595B1 (en) | Dect network clustering system and clustering method | |
JP2010050819A (ja) | 移動局及びそのハンドオーバー方法、並びに通信システム | |
US20060056381A1 (en) | Mobile communication system and packet processing method thereof | |
EP3817330A1 (en) | Media interaction method in dect network cluster | |
JP2010074766A (ja) | Ip通信機器及びipアドレス取得方法 | |
RU2679184C1 (ru) | Способ распределения ip-адресов в d2d коммуникации и устройство пользователя | |
JP2008227663A (ja) | Ip通信装置及びこれを備えたip通信システム並びにipアドレス設定方法 | |
JP2008113381A (ja) | 通信システム | |
JP4741401B2 (ja) | 情報転送装置 | |
JP4889617B2 (ja) | ゲートウエイ装置および通信制御方法 | |
JP2001136202A (ja) | Tcp/ipにおけるコネクション設定方法および方式 | |
US8472588B2 (en) | Emergency call service system in IP network and method thereof | |
JP5516271B2 (ja) | メディア・ゲートウェイ・システム、メディア・ゲートウェイ制御方法、メディア・ゲートウェイ制御装置、及び、メディア・ゲートウェイ制御プログラム | |
JP2006211545A (ja) | 呼制御終端装置 | |
JP2001186136A (ja) | リモートアクセスサーバ装置 | |
JP2004080816A (ja) | Ip電話用ゲートウェイ装置の発着信処理、そのプログラムを記録した記録媒体、及びip電話システム |