JP2010074331A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能なCMOSイメージセンサ用の列AD変換回路を実現する。
【解決手段】列AD変換回路は、デジタル信号の下位ビットを変換する下位AD変換回路107と、DCオフセット電圧を与える電圧シフト回路2と、出力信号電圧のオフセット後の電圧が下位AD変換回路の入力レンジに入るか否かを判定する判定手段3と、電圧シフト回路を制御してデジタル信号の上位ビットの複数の値にそれぞれ対応する電圧値にDCオフセット電圧を調整するとともに当該上位ビットの値と判定手段の判定結果との関係に応じて上位ビットの値を決定する制御手段4とを有し、下位AD変換回路は、出力信号電圧のオフセット後の電圧をAD変換することで下位ビットの値を出力し、メモリ108は当該下位ビットの値とともに決定された上位ビットの値を保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子上に形成されるアナログ−デジタル変換回路(AD変換回路)に関わるものであり、特にCMOSイメージセンサにおいて好適な、高分解能で高速な列AD変換回路を実現可能とするものである。
2次元上に画素が配列された固体撮像デバイスとして、CMOSデバイスを用いて、光電変換された信号を画素毎に増幅して読み出しを行う画素増幅型CMOSイメージセンサが広く応用されている。このCMOSイメージセンサは周辺回路を同一チップ上に形成することが可能であり、列毎に増幅回路やAD変換回路を搭載して、デジタル信号を出力するデジタル出力型のイメージセンサが実現されている。
図7に列増幅回路と列AD変換回路を有するCMOSイメージセンサの構成を示し、その動作を説明する。画素101はアレイ状に配置され、各画素には行選択用の1本または複数本の制御信号線からなる行選択線102と、選択された行の読み出しを行う列信号線103が接続されている。これらの行選択線は垂直選択シフトレジスタ104により順次選択され、選択された行の画素信号は各列信号線毎に設けられた列増幅回路106を介して列AD変換回路107にて量子化され、量子化されたデジタル信号はメモリ108に格納された後に、水平選択シフトレジスタ105にて選択され、選択列のデジタル信号がメモリから読み出される。このように列増幅回路、列AD変換回路を有するCMOSイメージセンサでは、行単位で選択された画素信号を列回路にて並列に信号処理が行われるため、高速化に適している。
図8(a)に図7の101に示した画素の一例を示す。画素はフォトダイオードPDと、そのフォトダイオード信号をフローティングディフュージョン領域(FD)に転送する転送トランジスタM1と、FDをリセットするリセット用トランジスタM2と、FDの電位を増幅出力する増幅用トランジスタM3と、その増幅用トランジスタM3を垂直信号線103に接続して読み出しを行うための行選択トランジスタM4により構成されている。ここで、トランジスタM1,M2,M4のゲートは図7に示された行選択線102を構成する制御信号線群であるTX,RST,READにそれぞれ接続され、図8(b)のタイミングチャートに示されるように制御される。このタイミングチャートにてT1はリセット期間、T2は1回目の読み出し期間、T3は画素信号転送期間、T4は2回目の読み出し期間となり、T2の1回目の読み出し期間にてリセット信号VRが出力され、T4の2回目読み出し期間にはそのリセット信号に画素信号VSが負の方向に加わり、VR-VSが出力されるので、1回目と2回の読み出し信号の差分を演算することで、画素の信号出力電圧VSが得られる。
図9(a)に図7の列増幅回路の一例を具体化した列回路を示し、図9(b)にその動作を表すタイミングチャートを示す。列増幅回路106は非反転入力端子に電圧VBOTが与えられた差動増幅器1と、その反転入力端子と出力端子間に並列に設けられた帰還容量CFおよび制御信号φRSTAで制御されるリセットスイッチと、図7の列信号線103に接続される入力信号端子VSIGと反転入力端子の間に設けられた入力容量CINにて構成されている。また、列増幅回路出力端子には増幅回路出力VAOを保持するための容量CSHと制御信号φSHで制御されるサンプリングスイッチによるサンプル−ホールド回路が設けられている。
この回路構成において、φRSTAおよびφSHは図9(b)に示すタイミングチャートのように与えられる。図9(b)でREADは図8(b)にて示した画素の制御信号を表し、期間T2で1回目の読み出しを期間T4で2回目の読み出しが行われる。期間T2では画素のリセット信号出力VRが入力信号端子VSIGより入力容量に与えられた後、期間T3の画素信号転送期間を経た後の期間T4にて画素信号VSを含む信号電圧が入力端子VSIGに電圧VR-VSとして与えられる。図9(b)に示すようにφRSTAを期間T2にてφRSTA=1からφRSTA=0とすると、増幅回路出力VAOは、期間T2ではVAO=VBOTと非反転入力端子の印加電圧VBOTとなり、期間T4にて入力信号電圧VR-VSが印加されると、増幅回路出力VAOは式(1)のようになり、電圧VBOTを基準に画素信号電圧VSがゲインCIN/CFで増幅された形の電圧出力を伝達して、この電圧がサンプリング容量CSHにサンプリングされる。
VAO = VBOT + VS * CIN/CF (1)
この式(1)の信号電圧がAD変換器107でAD変換され、量子化されたデジタル信号がメモリ108に一時的に格納された後に、図7で示されている水平走査回路105により選択されたときに、メモリ108のデジタルデータが読み出される。式(1)において電圧VBOTを列AD変換器107の入力レンジの下限に一致させておくとADレンジを有効に使用できるので、ここでは電圧VBOTは列AD変換器の入力レンジの下限電圧とする。なお、図9(a)では増幅器1はリセット解除後の初期電圧を電圧VBOTとするために差動入力増幅器を用いているが、差動入力でなくシングル入力形式の反転増幅器に置き換えることも可能であるが、ADレンジを有効に使用するように、増幅回路出力VAOの基準を式(1)のようにAD入力レンジの下限電圧VBOTと設定するには、回路構成を工夫する必要がある。ひとつの方法として以下の特許文献1に示されるような回路構成がある。また他の方法としては、増幅回路出力VAOに2つの直列容量からなるクランプ回路を接続して、図9(b)の期間T2にてクランプ回路における2つの容量の中間ノードに電圧VBOTを印加する等の方法がある。
このように列増幅回路と列AD変換回路を有するCMOSイメージセンサでは、ADレンジを有効に活用するために増幅回路出力電圧をAD入力レンジに合わせるだけでなく、列増幅回路のゲインを可変として、被写体が暗くて画素信号が小さな時はゲインを高く、逆に画素信号が大きなときはゲインを低くするという手法が一般的に用いられている。しかしながら、撮像対象に明るさが大きく異なる2つ以上の被写体が含まれている場合は、ゲインが高いと明るい部分がADレンジをオーバーし、ゲインが低いと暗い部分の階調が不足してしまう。
この問題に対処するために、画素信号が大きな場合は列アンプのゲインを小さくして、画素信号が小さな場合は列アンプのゲインを大きくするという、適応ゲイン列増幅回路方式の概念が以下の非特許文献1等において提案されている。この方式では列アンプのゲインを画素信号レベルに応じて可変として明るい部分のADレンジオーバーを防止しながら、暗い部分の階調を上げることを目的としている。図10にその方式を用いた列増幅回路の入出力特性の一例を示す。図10ではゲインを1倍、2倍、4倍、8倍と4段階の切り替えを行うことが可能な列増幅回路を用いて、ADレンジの1/8以下の信号電圧の場合はゲインを8倍、1/8以上かつ1/4以下ではゲインを4倍、1/4以上かつ1/2以下ではゲインを2倍、1/2以上ではゲインを1倍と信号電圧に応じてゲインを変えた特性を示している。
特許第2965777号公報 M. Sakakibara, S. Kawahito, D. Handoko, N. Nakamura, H. Satoh, M. Higashi, K. Mabuchi, and H. Sumi, "A high-sensitivity CMOS image sensor with gain-adaptive column amplifiers," IEEE J. Solid-State Circuits, vol.40, pp.1147-1156, May 2005.
上記適応ゲイン列増幅回路方式におけるAD変換回路の分解能は、ゲインを大きくした領域では、入力信号VSにおいて入力換算されたAD変換回路の1LSBがゲインの逆数の割合で細かくなるため、ゲインが8倍の領域では実質的に3ビット増加し、ゲインが4倍では2ビット、ゲイン2倍では1ビット増加する。しかし、暗い部分での実効的な分解能は増えるが、明るい部分の分解能は、図9の列AD変換器107の分解能以上とはならないため、全入力レンジに対して、AD変換回路の分解能が上がるものではない。このため、画像処理等で画素間の演算を行う場合には分解能の低い領域で演算結果の精度が決まってしまうという問題を有している。
また、このようなゲイン切り替えを行う列増幅回路において、列増幅回路のゲインばらつきがある場合、ゲインの切り替えポイントにて理想値からずれることによる誤差が発生して、AD変換回路の微分非直線性誤差(DNL)が著しく損なわれることがある。それに対処するためには、ゲイン誤差を計測してデジタル信号上にてデジタル補正を行えば良いが、一般的にゲイン誤差を計測するには傾きを求めるために2点測定が必要であるため測定回数が多くなるとともに、ゲイン誤差補正にはデジタル演算にて割り算が必要なため、システムに大きな負荷を強いるという問題をも有している。
以上に述べた従来回路の問題を顧みて、本発明の目的は、従来の列AD変換回路を用いながら、その分解能に対して、さらに高い分解能を実現することが可能な構成を提供して、明るい部分を含む全入力信号領域にわたって高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能なAD変換を実現することである。さらに、副次的な目的は、デバイスばらつき等に起因するAD変換回路の非直線性誤差に対して、その誤差補正を簡単に行うことが可能な回路構成および方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、2次元状に配列された画素アレイと、該画素アレイを行単位でその一部または全部の信号を列信号線を介して並列に信号を読み出す列増幅回路と、該列増幅回路の出力信号電圧を量子化する列AD変換回路と、該列AD変換回路によりAD変換されたデジタル信号を保持するメモリと、を有する固体撮像装置において、前記列AD変換回路は、前記デジタル信号の下位ビットを変換する下位AD変換回路と、前記列増幅回路の前記出力信号電圧をオフセットするためのDCオフセット電圧を与える電圧シフト回路と、前記出力信号電圧のオフセット後の電圧が前記下位AD変換回路の入力レンジに入るか否かを判定する判定手段と、前記電圧シフト回路を制御して前記デジタル信号の上位ビットの複数の値にそれぞれ対応する電圧値に前記DCオフセット電圧を調整するとともに当該上位ビットの値と前記判定手段の判定結果との関係に応じて前記出力信号電圧のオフセット後の電圧が前記下位AD変換回路の入力レンジに入るように前記上位ビットの値を決定する制御手段と、をさらに有し、前記下位AD変換回路は、前記制御手段により決定された前記上位ビットの値に対応する電圧値に調整された前記DCオフセット電圧による前記出力信号電圧のオフセット後の電圧をAD変換することで前記下位ビットの値を出力し、前記メモリは、当該下位ビットの値とともに前記決定された上位ビットの値を保持することを特徴とする。
このように電圧シフト回路によりDCオフセット電圧を与えることにより列増幅回路の出力信号電圧がオフセットされるため、制御手段によりDCオフセット電圧を調整することで、下位AD変換回路の入力レンジをオーバーしないようにすることができるとともに、DCオフセット電圧と判定手段の判定結果との関係に応じてデジタル信号の上位ビットを決定することで、DCオフセット電圧による出力信号電圧のオフセット量は当該決定された上位ビットの値としてメモリに保持されるので、従来構成の下位AD変換回路をそのまま用いながら、高分解能化を図ることができる。したがって、例えば、単純に増幅するだけでは増幅回路の出力信号電圧が下位AD変換回路の入力レンジをオーバーするときでも、出力信号電圧をオフセットし、そのオフセット量を上位ビットの値として取得することで、実際のAD変換時における増幅回路出力を下位AD変換回路の入力レンジ内に収めることができるため、列増幅回路のゲインを常に高ゲインとし、例えば一定に保つことができる。
この方法では明るさでゲインを変化させる必要がないため、適応ゲイン型増幅回路にて発生する、ゲイン変化にともなう画素信号入力に対する分解能の変化が生じないように構成できる。したがって、DCオフセット電圧による出力信号電圧に対するオフセット量に相当するデジタル出力を上位ビットとし、下位AD変換回路のデジタルデータを下位ビットとすれば、そのデジタル値は暗い領域から明るい領域までの全領域にて分解能が上がることとなり、高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能な列AD変換回路を実現するという第1の目的が達成できる。
なお、複数桁の上位ビットが設定されている場合に、判定手段による複数の判定によって複数桁の上位ビットを決定するために、当該複数桁の上位ビットで表される複数の値のうちどの値をどの順番で用いてDCオフセット電圧を設定していくかは任意である。また、複数桁の上位ビットで表される値のうち上位の値から下位の値に向けて順次にDCオフセット電圧を設定し、その都度、上記入力レンジの下限電圧を比較対象として出力信号電圧のオフセット後の電圧を比較判定していく(後述する第1実施形態)ようにしてもよく、或いはまた、下位の値から上位の値に向けて順次にDCオフセット電圧を設定し、その都度、上記入力レンジの上限電圧を比較対象として同オフセット後の電圧を比較判定していく(後述する第2実施形態)ようにしてもよい。
さらにこの方法では、デバイスばらつきによりDCオフセット電圧量に誤差が生じた場合を想定して、その誤差補正を行う場合でも、列増幅回路のゲインは入力信号レベルにかかわらず常に一定とすることができるため、入力信号とは無関係にDCオフセット電圧誤差のみを測定して、そのDCオフセット電圧誤差分を加算または減算すればよいため、測定方法も簡易で、誤差補正のためのデジタル演算も、システムに与える負荷は非常に小さくてすむため、誤差補正を簡単に行うという副次的な目的も為し得やすい。
本発明において、前記列増幅回路は、増幅器と、該増幅器の入力に直列に接続された入力容量と、前記増幅器と並列に接続された帰還容量とを有し、前記電圧シフト回路は、前記増幅器の入力に一端が前記入力容量と並列に接続され他端に電圧選択スイッチが設けられた複数の容量を有し、該複数の容量の容量比がバイナリ構成とされたDA変換回路であることが好ましい。すなわち、前記多段階のDCオフセット電圧を出力信号電圧に与える電圧シフト回路は、入力容量と帰還容量に接続された増幅器の入力に一端が接続され他端に電圧選択スイッチが設けられた複数の容量で構成され、それらの容量比が1:2:4:・・・:2という形式をとる、nビットバイナリ構成のDA変換回路(nは2以上の自然数)であることが望ましい。このような構成とすることで、判定手段での判定回数を最小限にすることができるため、上位ビットの値を決定するための変換時間を短時間にすることができる。
また本発明において、前記下位AD変換回路は、前記下位ビットの値に対応するカウント値を出力するカウンタと、前記カウンタ値に連動して漸次単調に変化する比較信号を出力する比較信号形成手段と、を有し、前記出力信号電圧と前記比較信号を前記判定手段を構成する比較器で比較し、該比較器の出力が反転したときの前記カウンタ値を前記下位ビットの値とすることが好ましい。例えば、上記判定手段に比較器を用いることは周知技術であるが、この場合に、前記下位AD変換回路は、カウンタ値に連動して漸次変化する比較信号と信号電圧とを比較する比較器と、比較器が反転したときのカウンタ値を保持するメモリとで構成された積分型AD変換回路であるとともに、その比較器は判定手段を構成する比較器と共用されていることが望ましい。このような構成を採用することで、比較器を新たに追加しなくても良いため、小さな回路規模でも高分解能の列AD変換回路を実現できる。
また本発明において、前記増幅回路のDCオフセット電圧を調整する制御手段の動作は、DCオフセット電圧を下位AD変換器で測定するDCオフセット測定モードを有していることが望ましい。すなわち、前記制御手段は、前記上位ビットの複数の値にそれぞれ対応する前記DCオフセット電圧による共通の前記出力信号電圧のオフセット値を前記下位AD変換回路でAD変換した値を測定するDCオフセット測定モードを有していることが好ましい。このようにすることで、上位ビットに対応するDCオフセット電圧の誤差を、下位ビットである下位AD変換回路による量子化値として計量できるため、正確な誤差補正をデジタル演算上で行うことが可能であるとともに、このような測定モードを設けることで、最小限のシステム上の負荷にて誤差補正が行えるため、デバイスばらつき等に起因するAD変換回路の非直線性誤差に対して、その誤差補正を簡単に行うことが可能な回路構成および方法を提供するという副次的な目的が達成できる。
本発明によれば、列増幅回路の出力信号電圧に多段階のDCオフセット電圧を与える電圧シフト回路と、出力信号電圧のオフセット後の電圧が下位AD変換回路の入力レンジに入っているか否かを判定する判定手段と、DCオフセット電圧を調整する制御手段とを用いて、列増幅回路の出力信号電圧のオフセット後の電圧を下位AD変換回路の入力レンジに入るように調整するとともに、調整後のDCオフセット電圧に対応したデジタル出力を上位ビットデータとして、下位AD変換回路の下位ビットデータに加えることで、高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能な列AD変換回路が実現できる。
[第1実施形態]
図1は本発明を図9の列回路に適用して、図9の列回路の分解能に対して3ビット分解能を上げるための列回路と、そのタイミングチャートを第1実施形態として示したものである。図9と同じ要素は同じ符号で表しているが、108のメモリは分解能が増える分、図9より3ビット余分に必要であり、新たに追加した分を上位ビットメモリ108b(Upper Code)として、図9に示した従来回路のメモリ領域を108a(Lower Code)で示す下位ビットメモリに置き換えて、説明の便宜上2つのメモリ領域に分けて表している。また、実施例では、従来の列AD変換回路107と同じ構成を下位AD変換回路107と称することとし、その代わりに、下位AD変換回路107、DA変換回路2、比較器3、逐次比較レジスタ4並びに制御手段の図示しない部分をも含めた構成を列AD変換回路と称することとする。
図1には、この上位ビットメモリ108aが追加されているとともに、上位3ビット分のADデータを生成するための回路として、列増幅回路の増幅器1の反転入力端子に、制御信号φD0〜D2で調整されるDCオフセット電圧を与えるDA変換回路2(上記の電圧シフト回路に相当する。)と、列増幅回路出力VAOと比較電圧VBOTとを比較する比較器3(上記の判定手段に相当する。)と、その比較器出力COUTに基づき、制御信号φD0〜D2の状態を制御するための逐次比較レジスタ4(上記の制御手段の一部に相当する。)とが付加されている。ここでDA変換回路2は、一端が共通に接続され、他端にグランドと列AD変換回路107の入力レンジに相当する電圧VREFとの間で切り替えられるスイッチが接続された、容量比が4:2:1の3ビットバイナリ構成の容量C0,C1,C2で構成されている。
このDA変換回路2は図1(b)のタイミングチャートに示すようにリセット期間T2にて制御信号をφD0=0,φD1=0,φD2=0として、すべてグランドに接続した後に、読み出し期間T4にて入力信号電圧に応じて制御信号φD0〜D2の状態を決定する。その状態をD0〜D2のコードで表すと、増幅回路出力VAOには式(2)の第3項に示すような負のDCオフセット電圧がコードD0〜D2の状態により加算される。ここでCIN=8*CF、C2=CFとすればC0:C1:C2=4:2:1なので式(2)は式(3)のように変形でき、これはコードD0〜D2によりVREF単位で8段階のDCオフセット電圧調整が可能であることを表している。またこのD0〜D2のコードはDCオフセット電圧(すなわち、出力信号電圧に対するオフセット量)をバイナリコードで表したものであり、AD変換の上位3ビットのデータとすることができる。
VAO=VBOT+VS*CIN/CF-VREF*(D0*C0/CF+D1*C1/CF+D2*C2/CF) (2)
VAO=VBOT+VS*8-VREF*(4*D0 +2*D1 +D2) (3)
なお上記の例ではDA変換回路2の切り替え電圧を下位AD変換回路107の入力レンジに相当する電圧VREFとするとともに、最小容量値をC2=CFとしたが、この電圧を2倍の2*VREFとしてC2=CF/2としても、DA変換回路2の1LSBあたりのDCオフセット電圧はVREFとなり、式(3)と一致する。このように、印加電圧と容量値の積が一定となるような形であれば印加電圧、容量値を任意に調整することができる。
また上述した例では、入力端子VSIGの画素信号入力レンジが下位AD変換回路の入力レンジVREFと一致することを前提に列増幅回路のゲインをCIN=8*CFとしているが、画素信号入力レンジが広ければこのゲインを小さくし、狭ければゲインを大きくすることで画素信号入力レンジの調整が可能である。このゲイン設定は帰還容量CFを一定のまま入力容量CINのみを変えて行えば、DA変換回路2の1LSBあたりのDCオフセット電圧はVREFのままであり変化はないため、DA変換回路2の定数とは独立して決定できる。
このようにDCオフセット電圧が制御信号φD0〜D2によりVREF単位で調整できるDA変換機能が付加された反転増幅回路を用いて、式(3)の増幅回路出力VAOが、下位ビット用となる後段の下位AD変換回路107の入力レンジ内に調整するとためのコードD0〜D2を、比較器3の出力に基づき決定する方法を、図1(b)のタイミングチャートおよび図2のフローチャートを用いて説明する。図2は比較器3の出力にしたがって期間T4における制御信号φD0〜D2の最終状態であるD0〜D2のコードを決めるためのフローチャートである。
図1(b)の期間T2にてリセット動作を行った後に、転送動作期間T3を経て期間T4となった直後(この時点ではD0=0,D1=0,D2=0でDCオフセット電圧は0である。)の出力電圧VAOはVAO=VBOT+VS*8となる。この状態で一時的にφD0=1として出力電圧VAOを判定する。このとき出力電圧はVAO=VBOT+VS*8-VREF*4となり、これを図2のフローチャートではVAO_C=VAOとしている。この電圧VAO_Cを比較器3でVBOTと比較すると、VS>VREF/2のときはVAO_C>VBOT、VS<VREF/2のときはVAO_C<VBOTとなるので、VAO_C>VBOTのときはD0=1、VAO_C <VBOTのときはD0=0とD0の値を確定する。するとD0=1ではVAO=VAO_Cとその電圧を保ち、D0=0ではφD0=1とする前の電圧VAO=VBOT+VS*8に戻るので、この状態ではいずれ場合もVAO>VBOTとなる。なお、このときの比較器3の出力COUTがそのまま上位ビットD0の値として上位ビットメモリ108bに保持されるように構成してもよく、また、逐次比較レジスタ4の上位ビットD0の値が上位ビットメモリ108bに保持されるように構成してもよい。この点は以下の上位ビットD1,D2についても同様である。
次に、上記φD0の値を上記の確定値としたまま、φD1を同様な手順で一時的にφD1=1(この時点ではφD2=0である。)として、このときの出力電圧VAO_Cを判定し、VAO_C>VBOTのときはD1=1、VAO_C<VBOTのときはD1=0とD1の値を確定する(このとき出力電圧、すなわち、出力信号電圧のオフセット後の電圧はVAO=VBOT+VS*8-VREF*(4*D0+2*D1)となる)。さらにφD2を同様な手順で制御してD2の値を確定する。このように確定したコードD0〜D2をDA変換回路2に与えると増幅回路の出力VAO(すなわち、増幅回路の出力信号電圧のオフセット後の電圧)は式(3)に示した電圧となる。この一連の動作を行った後の出力電圧VAOを入力信号電圧VSに対応して表すと、図3に示すのこぎりの刃のような形の入出力特性となり、増幅回路出力VAOの不連続点毎にDCオフセット電圧がVREF単位で大きくなっていることを表している。
この図3の入出力特性を従来方法の入出力特性を示す図10と比較すると、図10では入力信号電圧VSにより入出力特性の傾きが変わっているが、図3では一定であることがわかる。これは増幅回路出力VAOを下位AD変換回路107にて量子化したときの1LSBの分解能を入力信号電圧VSにて換算したときの入力換算分解能が、図9では入力信号に応じて変わるのに対して、図3では一定であることを表している。図3にて入出力特性の傾きはゲインCIN/CFで一定なので、入力換算された1LSBはこのゲインの逆数を乗じた分だけ精細となり、図3の場合1/8となる。また負のDCオフセット電圧量がバイナリコードD0〜D2として表されるため、これらは上位3ビットのADデータとして用いられる。このように、入力換算した1LSBは下位AD変換回路107の1/8と高精細になるうえに、上位3ビットのデータが付加されるため、下位AD変換回路107よりも3ビット分AD変換回路の分解能が増えることがわかる。
図1において下位ビットデータに相当する下位AD変換回路のAD変換データを108aに格納し、D0〜D2の上位3ビットのデータを108bに格納して、そのデジタル値を読み出すことで、3ビット分解能が高くなったAD変換データを得ることができる。このように、本発明を用いることですべての入力信号範囲において、列増幅回路のゲインを大きくしても、DCオフセット電圧を調整して列増幅回路出力電圧を下位AD変換回路107の入力レンジに合わせることができ、DCオフセット電圧(出力信号電位に対するオフセット量)に応じた上位コードD0〜D2を加えて、より高い分解能のAD変換データを得ることが可能となる。この上位の分解能は図1のDCオフセット電圧を与えるDA変換回路2の分解能を上げることで、さらに高分解能化が可能である。
なお、図1のDCオフセット電圧を与えるDA変換回路2にて容量値の比が正確にC0=4*CF,C1=2*CF,C2=CFとならないとDCオフセット電圧誤差を発生するが、このDCオフセット電圧誤差の計測はゲイン誤差計測よりも簡易な方法でできるとともに、デジタル信号上での補正も加減算のみで可能なため、システムにかかる負荷は小さくてすむためという特徴も有している。この具体的な方法は第4実施形態として後に示す。
[第2実施形態]
図1の形式ではDCオフセット電圧を与えるDA変換回路2とそれを制御する逐次比較レジスタ4を用いる逐次比較構成にて上位3ビットを生成してDCオフセット電圧を調整したが、これは図4(a)に示す一つの容量からなる簡単な積分回路5とカウンタ6に置き換えることでも同等の機能を実現することが可能である。積分回路5は一端が電圧VBOTに接続され、他端が電圧VBOT+VREFと増幅器1の反転入力端子との間で制御信号φCKにて接続が切り替わる積分容量CINTの容量一つのみで構成されており、この回路は制御信号φCKがφCK=1からφCK=0に切り替わる度に、積分容量CINTから帰還容量CFに電荷が転送されるので、増幅回路出力VAOに一定のDCオフセット電圧を与える。CINT=CFとしてこの切り替わり回数をm(mは自然数)とすると、増幅回路出力VAOは式(4)のように示される。
VAO=VBOT+VS*8-VREF*m (4)
図4(b)にタイミングチャートの一例を示し比較器3の出力COUTとφCKの動作を説明する。図4(a)にて比較器3の比較電圧は下位AD変換回路107の入力レンジの上限電圧VTOPに接続されている。図4(b)のタイミングチャートで期間T4の初期状態における増幅回路出力電圧VAOは式(4)にてm=0であるVAO=VBOT+VS*8となる。このとき、カウンタ6の初期値もm=0としておく。
ここで、VAO<VTOPならば制御信号φCKをφCK=0に保ちクロックを入力しない。またVAO>VTOPならばクロックφCKを一つ入力するとともに、カウンタ6では入力したクロック数に応じてカウンタ値をm=1とする。すると、増幅回路出力電圧VAOはVAO=VBOT+VS*8-VREFとなり、負のDCオフセット電圧VREFが加わるので、同様に比較器出力COUTを判定してVAO<VTOPならばクロックの入力を止め、VAO>VTOPならばクロックφCKをさらに一つ入力してカウンタ値をm=2とする。
このような動作を繰り返して、VAO<VTOPとなったらクロックを止めるとともにそのときのカウンタ値を保持しておく。図4(b)のタイミングチャートに一例を示すが、比較器出力COUTが反転するまで制御信号φCKにクロック入力を行い、そのクロック数mをカウンタ6にて数えて、そのカウンタ値を上位ビットメモリ108aに格納する。このクロック数の最大値をm=7とすれば式(4)の入出力特は図3と全く同じになり、第1実施形態と同様に上位3ビット分解能の高いAD変換データを得ることができる。
このように図4(a)の構成を用いても増幅回路出力に下位AD変換回路107の入力レンジに対応する電圧VREF単位で、DCオフセット電圧を複数段与えることが可能となり、そのDCオフセット電圧に応じたコードmを上位ビットとして分解能を高くすることができる。この第2実施形態は第1実施形態に比べるとより簡単な構成で実現可能であるとともに、オフセット電圧誤差を補正する場合でも、クロック1回あたりで加えられるDCオフセット電圧値は一定であるため、1回の誤差電圧計測を行うだけで誤差補正が可能であるという利点がある。しかし、上位ビット数を1ビット上げる毎にクロック数を2倍ずつ多くしなければならないため、第1実施形態よりも図4(b)の期間T4が長く必要となる。
以上、第1実施形態および第2実施形態に示したように、下位ビット用となる下位AD変換回路の入力レンジに相当する電圧単位のDCオフセット電圧を、列増幅回路に対して複数ステップ与えることができる回路を付加するとともに、そのDCオフセット電圧を入力信号電圧に応じて、増幅回路出力が下位AD変換回路の入力レンジに入るように調整する制御手段を設けることで、そのDCオフセット電圧のステップ数に応じた分を上位ビットとして列AD変換回路の分解能を高くすることができる。なお、図1(a)および図4(a)における、下位ビット用となる下位AD変換回路107がどのような回路構成であっても、その回路構成にかかわらず同様に列AD変換回路の分解能を高くすることができる。
[第3実施形態]
第1実施形態および第2実施形態においては、下位ビット用となる下位AD変換回路の具体的な構成は示していないが、ここでは本発明を適用した第3実施形態として、回路規模が小さくできる、効率的な下位ビット用列AD変換回路の具体的な回路例を図5(a)に示して説明する。図5(a)は図1(a)に示した下位AD変換回路107を、比較器3と下位ビットカウンタ201を用いることで実現している。また、図5(a)において特徴的なのは一つの比較器3を上位ビット用と下位ビット用で共用していることである。
図5(a)に示す比較器3と下位ビットカウンタ201にて構成される下位AD変換回路は、積分型AD変換回路として一般的に用いられている構成である。この方式は比較器3にて、サンプリング容量CSHに保持された列増幅回路出力と、下位ビットカウンタ201のカウンタデータに同期して漸次大きくなる(単調に増大する)図5(b)の期間T5に示すようなランプ波形状の比較電圧VCOMPとを比較して、比較器出力が反転したタイミングのカウンタデータを下位ビットメモリ108aに格納することで量子化データを得るという方法である。なお、上位ビットの量子化データは同じ比較器3を用いて、第1実施形態と同様にして上位ビットメモリ108bに格納すればよい。
この積分型AD変換回路は簡単な構成で実現できるため、列回路のピッチを小さくできるという特徴を有するが、高分解能にするためには、1ビット分解能を上げる毎にカウンタのクロック数を2倍にしなければならないため、高分解能化するほどにAD変換時間が指数的に大きくなるという問題を有している。
これに対して、図1や図5に示したバイナリ型のDCオフセット電圧を与えるDA変換回路2を導入すると、1ビット分解能を上げるときでも判定時間が1回分増えるだけなので、変換時間の増加を最小限にとどめながら、より高分解能なAD変換回路が実現できる。さらに、図5(a)に示すように比較器3を、上位ビットの判定に用いるとともに、下位ビット用にも共用することで、回路規模の増加も最小限に抑えることができる。このように、積分型AD変換回路に本発明を適用するとともに、上位ビット用と下位ビット用の比較器を共用することで、小さな回路規模で高速な変換時間が可能な高分解能のAD変換回路を実現することができる。
[第4実施形態]
これまでの実施形態では列回路の具体的な構成について示してきたが、これらは列増幅回路に付加したDCオフセット電圧を与える回路における電圧のステップが、式(3)および式(4)をみてわかるように、下位AD変換回路の入力ADレンジである電圧VREFと正確に一致しないと、オフセット電圧が切り替わる上位ビットつなぎの部分で不連続が発生して、微分非直線性誤差(DNL)の劣化につながる。このDNLの劣化を防ぐ方法としてデジタル信号上で、誤差電圧分を補正する方法があるが、ここでは第4実施形態として、その上位ビットのつなぎ部分の誤差補正を行うための、誤差電圧の測定モードを有する制御手段について説明する。
回路ブロックとしては図1(a)や図5(a)と同じ構成でよいが、それらの逐次比較レジスタ4から発生する制御信号φD0〜D2を図6(a)から(d)に示すように比較器3(判定手段)の結果にかかわらず、強制的に決まった信号を入力することでDCオフセット電圧を測定することができる。しかしながらDCオフセット電圧のステップは下位AD変換回路のAD入力レンジと同じであるため、誤差電圧があるとAD入力レンジをはずれてしまう可能性が生じる。そこで、下位ビットの列AD変換回路のAD入力レンジを1LSBはそのままに保ちながらAD変換の入力レンジを広くして、誤差があってもAD変換の入力レンジをオーバーしないようにすればよい。言い換えれば下位AD変換回路に冗長度を持たせて、入力レンジおよびビット数を少し大きくすればよい。
具体的な例としては、図5(a)に示した積分型AD変換回路を用いる場合、AD分解能が10ビットならばランプ波形の範囲はVBOTからVTOPまでを1024ステップのカウンタデータにて実現できる。これに対して、入力レンジとビット数を大きくするには、ランプ波形のステップ幅は同一のまま、例えば、ランプ波形の範囲をVBOT-VREF/4からVTOP+VREF/4と入力レンジをVREF/2分拡張するとともに、それに合わせてカウンタデータを1536に拡張すればよい。これは下位AD変換回路を10.5ビットに拡張して、0.5ビットの冗長度を持たせたということができる。
このように下位AD変換回路に冗長度を持たせることを前提に、どのようにして誤差の測定をすればよいかを以下に述べる。図1(b)や図5(b)のタイミングチャートにしたがって、入力信号が無信号でVS=0の場合、式(2)における容量比誤差により、C0/CF=4+E0,C1/CF=2+E1,C2/CF=1+E2という形でE0〜E2の誤差が生じたとすると、期間T4における制御信号φD0〜D2の状態D0〜D2により列増幅回路出力VAOは式(5)のように表される。
VAO=VBOT-VREF*((4+E0)*D0+(2+E1)*D1+(1+E2)*D2) (5)
式(5)よりわかるように入力無信号の状態で、期間T2にて制御信号φD0〜D2をすべてφDi=0(i=0,1,2)として、期間T4にて状態を切り替えても、増幅回路出力VAOは下位AD変換回路の入力下限電圧VBOTよりVREF単位で小さくなるため、通常動作のAD変換を実行するための図1(b)や図5(b)に示したタイミングチャートと同じ駆動方法で誤差E0〜E2を計測するのは現実的でない。
そこで図6の(a)から(d)に示すような駆動方法を行うことで増幅回路出力電圧VAOは式(6)のようにすることができる。ここで、ΔD0,ΔD1,ΔD2は制御信号φD0〜D2の期間T2と期間T4の差分を表し、期間T2と期間T4の状態が同じならばΔDi=0、期間T2でΦDi=0、期間T4でΦDi=1ならばΔDi=1、期間T2でΦDi=1、期間T4でΦDi=0ならばΔDi=-1である。
VAO=VBOT-VREF*((4+E0)*ΔD0+(2+E1)*ΔD1+(1+E2)*ΔD2) (6)
図6のタイミングチャート(b)から(d)のように、期間T2にて制御信号φD0〜D2のいずれかをΦDi=1、期間T4でΦDi=0とすることで、増幅回路出力VAOを下位AD変換回路の入力レンジに収めることが可能となる。なお、タイミングチャート(a)は基準となるADデータを測定するためのものである。図6の(a)から(d)のタイミングチャートにしたがったときの出力電圧をそれぞれVAO1〜VAO4として表すと、それらは式(7)〜(10)のようになる。
VAO1=VBOT (7)
VAO2=VBOT+VREF*(1+E2) (8)
VAO3=VBOT+VREF*(1+E1-E2) (9)
VAO4=VBOT+VREF*(1+E0-E1-E2) (10)
式(8)〜(10)は誤差がなければVAO=VTOPとなり、下位AD変換回路の入力レンジ上限付近となるため、冗長度をもたせて入力レンジを少し拡大すれば誤差E0〜E2を含むVAO1〜VAO4を測定することができる。このようにして下位AD変換回路を用いて測定した式(7)〜(10)の量子化されたVAO1〜VAO4のADデータより、式(5)におけるD0〜D2の係数はそれぞれ次の計算式にて求めることができる。
VREF*(1+E2)=VAO2-VAO1 (11)
VREF*(2+E1)=VAO3+VAO2-2*VAO1 (12)
VREF*(4+E0)=VAO4+VAO3+2*VAO2-4*VAO1 (13)
なお、式(7)乃至(13)を見ればわかるように、上記のように入力無信号の状態でなくとも、測定中に入力信号(或いは、入力信号に対応する出力信号電圧)が一定であれば、上記式(11)乃至(13)は成立する。
これは式(5)の上位ビットD0〜D2の係数となるオフセット電圧値を、下位AD変換回路の量子化値にて換算できることを表している。このようにして求めた各上位ビットの換算値は理想値との差を算出することでオフセット誤差を求めることができる。例えば下位AD変換回路が10ビットで誤差がなければ、E2=0のときに式(11)はVAO2-VAO1=1024が理想的な換算値となるが、これが1000と計測されれば、このD2のビットには24LSB分の誤差が含まれており、VREF*E2=-24となるため、このD2のビットに対して24LSB分をデジタルデータ上で減算補正することでオフセット誤差による非直線性誤差を修正することができる。
このように、本発明では上位ビットの量子化値を生成するための制御手段に、DCオフセット電圧を下位AD変換回路で測定する測定モードを設けることで、誤差電圧を簡単に測定できるとともに、デジタル演算上にて簡単な加減算のみを実効して誤差補正を行うことができるため、非常に簡易な方法で誤差補正を行うことができ、本発明の副次的な目的である、デバイスばらつき等に起因するAD変換回路の非直線性誤差に対して、その誤差補正を簡単に行うことが可能な回路構成および方法を提供することが実現できる。
以上説明したように、本実施形態では以下の方法を用いている。すなわち、2次元状に配列された画素アレイを有し、その画素アレイを行単位でその一部または全部の信号を、列信号線を介して並列に信号を読み出し、なおかつ並列に量子化を行うための列回路として、入力容量と帰還容量とを増幅器に設けて構成される列増幅回路と、その列増幅回路出力を量子化する列AD変換回路と、AD変換されたデジタル信号を保持して任意のタイミングで読み出しを行うためのメモリとを有する固体撮像装置において、列AD変換回路は、下位ビット用のAD変換回路と、多段階のDCオフセット電圧を出力信号電圧に与える電圧シフト回路と、列増幅回路の出力が列増幅回路の入力レンジに入っているか否かを判定する判定手段(列増幅回路出力と比較電圧とを比較する比較器)と、その判定結果(比較器出力)に応じてDCオフセット電圧を調整する制御手段とを有し、電圧シフト回路、判定手段(比較器)及び制御手段により、調整後のDCオフセット電圧に対応したデジタル出力を発生する上位ビット用のAD変換回路を構成しているとともに、下位ビット用のAD変換回路出力と上位ビット用の列AD変換回路出力とで下位ビット用のAD変換回路より高ビットの量子化データが得られる列AD変換回路を構成している。
このように増幅回路にDCオフセット電圧を与える電圧シフト回路を付加するとともに、制御手段によりADレンジをオーバーしないように調整することで、単純に増幅するだけでは増幅回路出力がADレンジをオーバーするときでも、増幅回路出力をADレンジ内に収めることができるため、列増幅回路のゲインを常に高ゲインとして一定に保つことができる。
この方法では明るさでゲインが変化しないため、適応ゲイン型増幅回路にて発生する、ゲイン変化にともなう画素信号入力に対する分解能の変化がない。したがって、DCオフセット電圧量に対するデジタル出力を上位ビットとして、下位AD変換回路のデジタルデータを下位ビットとすれば、そのデジタル値は暗い領域から明るい領域までの全領域にて分解能が上がることとなり、高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能な列AD変換回路を実現するという第1の目的が達成できる。
さらにこの方法では、デバイスばらつきによりDCオフセット電圧量に誤差が生じた場合を想定して、その誤差補正を行う場合でも、列増幅回路のゲインは入力信号レベルにかかわらず常に一定であるため、入力信号とは無関係にDCオフセット電圧誤差のみを測定して、そのDCオフセット電圧誤差分を加算または減算すればよいため、測定方法も簡易で、誤差補正のためのデジタル演算も、システムに与える負荷は非常に小さくてすむため、誤差補正を簡単に行うという副次的な目的も為し得やすい。
この場合に、前記多段階のDCオフセット電圧を出力信号電圧に与える電圧シフト回路は、前記増幅器の入力に一端が接続され他端に電圧選択スイッチが設けられた複数の容量で構成され、それらの容量比が1:2:4という形式をとるバイナリ構成のDA変換回路とされる場合がある。このような構成とすることで、判定手段(比較器)での判定回数を最小限にすることができるため、上位ビット用のAD変換回路の変換時間を短時間にすることができる。
また、下位ビット用のAD変換回路は、カウンタ値に連動して漸次変化する比較信号と信号電圧とを比較する比較器と、比較器が反転したときのカウンタ値を保持するメモリとで構成された積分型AD変換回路であるとともに、その比較器が上位ビット用のAD変換回路を構成する比較器と共用されている場合もある。このような構成を採用することで、上位ビット用のAD変換回路の比較器を新たに追加しなくても良いため、小さな回路規模でも高分解能の列AD変換回路を実現できる。
さらに、前記増幅回路のDCオフセット電圧を調整する制御手段は、DCオフセット電圧を下位ビット用のAD変換器で測定するDCオフセット測定モードを有していることが望ましい。このようにすることで、上位ビットに対応するDCオフセット電圧の誤差を、下位ビット用のAD変換回路による量子化値として計量できるため、正確な誤差補正をデジタル演算上で行うことが可能であるとともに、このような測定モードを設けることで、最小限のシステム上の負荷にて誤差補正が行えるため、デバイスばらつき等に起因するAD変換回路の非直線性誤差に対して、その誤差補正を簡単に行うことが可能な回路構成および方法を提供するという副次的な目的が達成できる。
以上のように本実施形態では、列増幅回路に多段階のDCオフセット電圧を出力信号電圧に与える電圧シフト回路を付加して、比較器とDCオフセット電圧を調整する制御手段とを用いて、増幅回路出力を下位ビット用のAD変換回路の入力レンジに調整するとともに、調整後のDCオフセット電圧に対応したデジタル出力を上位ビットデータとして、下位ビット用のAD変換回路の下位ビットデータに加えることで、高ダイナミックレンジ化が可能な、非常に高分解能な列AD変換回路が実現できる。
なお、上記各実施形態において、各種の制御信号や比較電圧については、各種の信号生成手段や電圧生成手段によって形成することができ、これらの手段は、本発明の制御手段として、電源回路、並びに、制御用ハードウエア(制御回路)、若しくは、制御用ハードウエア(制御回路)及び制御用ソフトウエア(制御用プログラム)等の周知の構成によって容易に実現される。
本発明を適用した高分解能な列AD変換が実現可能な第1実施形態であるCMOSイメージセンサ用の列回路の構成(a)とその駆動時のタイミングチャート(b)である。 図1の上位AD変換データとなる制御信号を決定するためのアルゴリズムを示したフローチャートである。 図1の入力信号に対する列増幅回路の入出力特性を示すグラフである。 本発明を適用した高分解能な列AD変換が実現可能な第2実施形態である、第1実施形態と異なる構成のCMOSイメージセンサ用の列回路の構成(a)とその駆動時のタイミングチャート(b)である。 本発明を適用した高分解能な列AD変換が実現可能な第3実施形態である、下位ビット用列AD変換回路の具体例を示したCMOSイメージセンサ用の列回路の構成(a)とその駆動時のタイミングチャート(b)である。 本発明を適用した高分解能な列AD変換における誤差補正方法を実施するための第4実施形態のDCオフセット測定モードにおけるタイミングチャート(a)乃至(d)である。 列増幅回路と列AD変換回路を有する一般的なCMOSイメージセンサのブロック図である。 一般的なCMOSイメージセンサの画素構成(a)とその駆動時のタイミングチャート(b)を示す図である。 列増幅回路と列AD変換回路を有するCMOSイメージセンサの従来の列回路の構成(a)とその駆動時のタイミングチャート(b)を示す図である。 適応ゲイン列増幅回路方式を用いたときの列増幅回路の入出力特性を示すグラフである。
符号の説明
1 増幅器
2 DA変換回路
3 比較器
4 逐次比較レジスタ
5 積分回路
6 上位ビット用カウンタ
101 画素
102 行選択線
103 列信号線
104 垂直シフトレジスタ
105 水平シフトレジスタ
106 列増幅回路
107 下位AD変換回路(列AD変換回路)
108 メモリ
108a 下位ビットメモリ
108b 上位ビットメモリ
201 下位ビットカウンタ
CIN 入力容量
CF 帰還容量
C0,C1,C2 バイナリ構成DA変換回路容量
CINT 積分容量
CSH サンプリング容量
PD フォトダイオード
M1 転送トランジスタ
M2 リセットトランジスタ
M3 画素増幅トランジスタ
M4 選択トランジスタ
VSIG 列回路入力電圧
VR 画素リセット電圧
VS 画素信号電圧
VAO 列増幅回路出力電圧
VBOT 列AD変換回路入力下限電圧
VTOP 列AD変換回路入力上限電圧
VREF 列AD変換回路入力レンジ電圧

Claims (4)

  1. 2次元状に配列された画素アレイと、該画素アレイを行単位でその一部または全部の信号を列信号線を介して並列に信号を読み出す列増幅回路と、該列増幅回路の出力信号電圧を量子化する列AD変換回路と、該列AD変換回路によりAD変換されたデジタル信号を保持するメモリと、を有する固体撮像装置において、
    前記列AD変換回路は、前記デジタル信号の下位ビットを変換する下位AD変換回路と、前記列増幅回路の前記出力信号電圧をオフセットするためのDCオフセット電圧を与える電圧シフト回路と、前記出力信号電圧のオフセット後の電圧が前記下位AD変換回路の入力レンジに入るか否かを判定する判定手段と、前記電圧シフト回路を制御して前記デジタル信号の上位ビットの複数の値にそれぞれ対応する電圧値に前記DCオフセット電圧を調整するとともに当該上位ビットの値と前記判定手段の判定結果との関係に応じて前記出力信号電圧のオフセット後の電圧が前記下位AD変換回路の入力レンジに入るように前記上位ビットの値を決定する制御手段と、をさらに有し、
    前記下位AD変換回路は、前記制御手段により決定された前記上位ビットの値に対応する電圧値に調整された前記DCオフセット電圧による前記出力信号電圧のオフセット後の電圧をAD変換することで前記下位ビットの値を出力し、前記メモリは、当該下位ビットの値とともに前記決定された上位ビットの値を保持することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記列増幅回路は、増幅器と、該増幅器の入力に直列に接続された入力容量と、前記増幅器と並列に接続された帰還容量とを有し、前記電圧シフト回路は、前記増幅器の入力に一端が前記入力容量と並列に接続され他端に電圧選択スイッチが設けられた複数の容量を有し、該複数の容量の容量比がバイナリ構成とされたDA変換回路であることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記下位AD変換回路は、前記下位ビットの値に対応するカウント値を出力するカウンタと、前記カウンタ値に連動して漸次単調に変化する比較信号を出力する比較信号形成手段と、を有し、前記出力信号電圧と前記比較信号を前記判定手段を構成する比較器で比較し、該比較器の出力が反転したときの前記カウンタ値を前記下位ビットの値とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記上位ビットの複数の値にそれぞれ対応する前記DCオフセット電圧による共通の前記出力信号電圧のオフセット後の電圧を前記下位AD変換回路でAD変換した値が測定されるDCオフセット測定モードを実施することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固体撮像装置。
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