JP2010073964A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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弘之 松井
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Abstract

【課題】ダイシング工程でのチップの品質低下を回避する。
【解決手段】被処理基板上に水溶性保護膜を形成した後、レーザダイシングを行い、その除去物と保護膜を水洗により除去する(ステップS1〜S3)。その後、例えば、ブレードダイシングを行って被処理基板をチップに個片化し、そのチップをアルカリ溶液に浸漬し、さらに水洗処理を行う(ステップS4〜S6)。このアルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理により、先の水洗で除去されずにチップ表面に残った保護膜残渣を除去し、保護膜残渣に起因したチップの品質低下を回避する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、チップのダイシング工程を有する半導体装置の製造方法に関する。
ウェーハ上に形成された複数のチップを個片化する方法の1つに、ブレードによってウェーハをダイシングラインに沿ってダイシングする方法(ブレードダイシング)がある。また、ブレードダイシングの際に生じ得るチップへのダメージを考慮し、ウェーハのダイシングラインにレーザビームを照射して照射面側の部分的な除去(レーザダイシング)を行った後に、ブレードダイシングを行う方法も提案されている。
レーザダイシングでは、その時の除去物がチップ表面に付着する、所謂デブリといった現象がしばしば発生する。そのようなチップ表面に付着した除去物は、その後、除去することが難しい。そこで、例えば、ウェーハ表面に水溶性の保護膜を形成した上で、レーザダイシング及びブレードダイシングを順に行い、その後、レーザダイシングの際に保護膜上に付着した除去物を、水洗によりその保護膜と共に除去する方法が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2004−188475号公報 特開2005−150523号公報
しかし、水溶性の保護膜を水洗により除去する際には、保護膜が完全に溶解されずに、チップ表面に残ってしまう場合があった。このようなチップ表面の保護膜の残渣は、チップ電極付近に残って実装基板との接続を阻害することがあり、また、実装基板との間にアンダーフィル材を用いる場合にその充填を阻害したり内部にボイドを発生させてしまったりすることがある。そのため、チップ表面の保護膜の残渣は、チップの品質低下や、チップと実装基板等との接続信頼性の低下を招くおそれがある。
本発明の一観点によれば、被処理基板の表面に保護膜を形成する工程、前記保護膜及び前記被処理基板の一部をエネルギービームにより選択的に除去する工程、前記保護膜及び前記被処理基板を選択的に除去した後、前記被処理基板上に残留する前記保護膜を水洗により除去する工程及び、前記被処理基板上に残留する前記保護膜を除去した後、前記被処理基板の表面をアルカリ溶液に晒す工程を含む半導体装置の製造方法が提供される。
開示の半導体装置の製造方法によれば、保護膜残渣のない、高品質で高信頼性の半導体装置が実現可能になる。
以下、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1は第1の実施の形態の半導体装置形成フローの一例を示す図である。また、図2〜図9は半導体装置形成フローの各工程の説明図である。ここで、図2は初期状態の要部断面模式図、図3は保護膜形成工程の要部断面模式図、図4はレーザダイシング工程の要部断面模式図、図5はレーザダイシング工程後の要部断面模式図、図6は保護膜の水洗処理工程の要部断面模式図である。図7はブレードダイシング工程の要部断面模式図、図8はアルカリ溶液への浸漬処理工程の要部断面模式図、図9は水洗処理工程の要部断面模式図である。以下、第1の実施の形態の半導体装置形成フローを図1〜図9を参照して説明する。
ここでは、初期状態として、図2に示すような、複数のチップ10aが形成された被処理基板10を用いる。なお、図2に示したチップ10aの内部構造は、一部分を模式的に例示したものである。
図2に例示した被処理基板10は、シリコン基板11の各チップ10a領域に形成されたMOSトランジスタ12、その上に形成された多層配線13、及びポリイミド(PI)等を用いて形成されたパッシベーション膜14を有している。各チップ10a間の領域は、ダイシングエリア(スクライブライン)15となっており、被処理基板10は、この部分でダイシングされることで、個々のチップ10aに個片化されるようになっている。
MOSトランジスタ12は、例えば、シリコン基板11に形成された素子分離領域11aによって画定された素子領域に、ゲート絶縁膜12aを介してゲート電極12bが形成され、その両側のシリコン基板11内にソース・ドレイン領域12cが形成されている。ゲート電極12bの側壁には、側壁絶縁膜12dが形成されている。
また、多層配線13は、例えば、層間絶縁膜13aを介して異なる層に配線13bが形成され、MOSトランジスタ12と配線13b間、異なる層の配線13b間はビア13cによって電気的に接続されている。ここでは、層間絶縁膜13aの一部或いは全部に、チップ10aの電気的特性向上のため、低誘電率膜(Low−k膜)が用いられている。また、パッシベーション膜14からは、配線13b等と電気的に接続された、外部接続用の電極13dが部分的に露出している。
この図2に示すような初期状態の被処理基板10に対し、そのスクライブライン15に沿ってブレードダイシングを行うと、特に層間絶縁膜13aにLow−k膜を用いているような場合には、層間絶縁膜13aが剥離する等、チップ10aにダメージが加わることがある。
また、図2に示すような初期状態の被処理基板10に対し、まずそのスクライブライン15に沿ってレーザダイシングを行ってその部分の多層配線13等を除去し、その後、ブレードダイシングを行う方法がある。この方法では、層間絶縁膜13aにLow−k膜を用いているような場合にも、ダイシング工程でチップ10aに加わるダメージを抑制することが可能になる。但し、レーザダイシング時に発生した除去物がチップ10a表面に直接付着してしまうことがあり、この付着物は、その後、チップ10a表面から除去することが難しい。
そこで、まずダイシングに先立ち、初期状態の被処理基板10表面に、図3に示すように、保護膜16を形成する(ステップS1)。保護膜16には、後に除去可能な材料を用いる。ここでは、保護膜16を、後に水洗によって溶解除去が可能な水溶性の樹脂材料を用いて形成する。そのような水溶性樹脂材料としては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)を挙げることができる。例えば、樹脂材料にPVAを用いる場合、保護膜16は、まず水、PVA及び添加剤を含む混合水溶液をスピンコート等の方法で被処理基板10表面に塗布し、それを硬化させることによって形成することができる。
そして、このようにして保護膜16を形成した後、図4に示すように、スクライブライン15にレーザビーム20を照射し、レーザダイシングを行う(ステップS2)。照射するレーザビーム20には、紫外線レーザビームや赤外線レーザビームを用いることができる。このレーザダイシングにより、例えば、被処理基板10の保護膜16及び多層配線13と、シリコン基板11の一部を除去する。
このようにレーザダイシングを行うと、被処理基板10に加工溝10cが形成される。また、加工溝10cの形成に伴い、被処理基板10からの除去物(被処理基板10のレーザビーム20の照射による加工屑や被処理基板10の構成材料の蒸気等)10bが飛散し、或いはさらに凝集して、図5に示すように、保護膜16上に堆積するようになる。ここでは、保護膜16を形成しているため、除去物10bがチップ10a表面に直接堆積してしまうことがない。
図4及び図5に示したようなレーザダイシング後、保護膜16を除去するため、図6に示すように、被処理基板10を水21に浸漬して水洗処理を行う(ステップS3)。この水洗処理は、保護膜16をチップ10a表面から溶解除去し、その際、保護膜16上に堆積していた除去物10bもチップ10a表面から除去しようとするものである。
但し、この水洗処理では、図6に示したように、被処理基板10表面に形成した保護膜16の大部分が除去されるものの、保護膜16の一部が除去されず、チップ10a表面に残渣16aが発生してしまう場合がある。この残渣16aの発生には、レーザダイシング時に局所的なレーザビーム20の照射によって発生した熱がパッシベーション膜14上の保護膜16を変質させ、チップ10a表面に固化させたことが要因の1つとして挙げられる。残渣16aは、特に、各チップ10aの電極13dが形成される段差部付近のパッシベーション膜14上や電極13d上に残り易い。
このような保護膜16の残渣16aの発生を考慮し、ここでは以下のような流れで処理を進める。
即ち、まず、図6に示した保護膜16及び除去物10bを除去するための水洗処理後、図7に示すように、レーザダイシングの結果できた加工溝10cに沿ってブレード22によるブレードダイシングを行い、チップ10aを個片化する(ステップS4)。このとき、残渣16aは、未だチップ10a表面に残ったままである。
次いで、図8に示すように、表面に残渣16aが残る個片化したチップ10aを所定のアルカリ溶液23に浸漬する(ステップS5)。チップ10aを浸漬するアルカリ溶液23には、例えば、水酸化ナトリウム又はモノエタノールアミンが含まれる。
アルカリ溶液23は、例えば、水酸化ナトリウムを用いる場合、濃度1.5%〜5.0%の水酸化ナトリウム水溶液とすることができる。この水酸化ナトリウム水溶液には、所定濃度の水酸化ナトリウムと水のほか、界面活性剤等の添加剤を含めるようにしてもよい。また、アルカリ溶液23は、例えば、モノエタノールアミンを用いる場合、濃度5.0%〜20.0%のモノエタノールアミン水溶液とすることができる。このモノエタノールアミン水溶液には、所定濃度のモノエタノールアミンと水のほか、界面活性剤等の添加剤を含めるようにしてもよい。
このような水酸化ナトリウム又はモノエタノールアミンを含んだアルカリ溶液23にチップ10aを浸漬すると、図8に示したように、チップ10a表面に固化していた残渣16aが膨潤するようになる。この膨潤の結果、チップ10a表面と残渣16aとの密着力は弱まるようになる。
このようにしてアルカリ溶液23への浸漬処理を行った後、図9に示すように、被処理基板10を水24に浸漬して水洗処理を行う(ステップS6)。この水洗処理を行うことにより、チップ10aからアルカリ溶液23が除去されると共に、膨潤によりチップ10a表面との密着力が弱まった残渣16aも除去されるようになる。その結果、表面に保護膜16の残渣16aが残らないチップ10aを得ることができる。
例えば、残渣16aが、チップ10aの電極13d上やその付近に残っていると、バンプやワイヤの形成が阻害され、チップ10aとそれをバンプやワイヤを介して実装する基板やリードフレーム等との電気的接続信頼性を確保することができない場合が起こり得る。また、特にチップ10aがフリップチップ実装品である場合、バンプを介した実装基板との接続後、チップ10aとその実装基板との間にはアンダーフィル材が充填される。しかし、チップ10a表面に残渣16aが残っていると、アンダーフィル材の充填が阻害されたり、アンダーフィル材の濡れ性悪化によって内部にボイドが発生したりして、接続強度を確保することができない場合がある。
上記のように、アルカリ溶液23への浸漬処理及び水洗処理を行って残渣16aをチップ10a表面から除去することにより、チップ10aの品質低下、チップ10aと実装基板等との接続信頼性の低下を回避することが可能になる。
なお、チップ10aを浸漬する際のアルカリ溶液23の液温は、50℃より高く、且つ100℃未満、好ましくは60℃以上100℃未満とする。液温が50℃以下の場合には、残渣16aとチップ10a表面との密着力を弱めることが難しい。また、液温が100℃以上の場合には、アルカリ溶液23によるチップ10aの損傷を引き起こしてしまう可能性が高くなる。さらに、液温が100℃以上の場合、アルカリ溶液23の組成維持や取扱いも難しくなる。
チップ10a表面からの残渣16aの除去後は、そのチップ10aをイソプロピルアルコール(IPA)溶液に浸漬し、その表面に残留するアルカリ成分(水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン)をIPAで置換する(ステップS7)。さらに、IPA置換後のチップ10aを純水置換するようにしてもよい。このようなIPA溶液への浸漬処理により、アルカリ溶液23の成分が残留することによる電極13dやバンプの酸化等の劣化を抑制する。なお、このIPA溶液への浸漬処理等は、省略することもできる。
上記フローにおいて、例えば、チップ10aをフリップチップ実装品とする場合には、ステップS3の保護膜16の水洗処理後(図6)、電極13dにはんだ等の金属を用いたバンプを搭載するようにしてもよい。その場合、以後のステップS4のブレードダイシング(図7)、ステップS5,S6のアルカリ溶液23への浸漬処理(図8)、水24による水洗処理(図9)、及びステップS7のIPA溶液への浸漬処理等は、バンプを搭載した状態で行うようにすればよい。
なお、上記説明では、水酸化ナトリウムを含むアルカリ溶液23を用いる場合、アルカリ溶液23中の水酸化ナトリウム濃度として、1.5%〜5.0%の範囲を例示した。1.5%〜5.0%の範囲であれば、アルカリ溶液23によってチップ10aに損傷を与えることなく、保護膜16の残渣16aとチップ10aとの密着力を弱めることができ、その後の水洗処理でその残渣16aを除去することができる。チップ10aへの損傷としては、例えば、パッシベーション膜14の膨潤や剥離、また、既にバンプが形成されている場合にはそのバンプの特定金属成分(スズ等)のエッチング等が挙げられる。
但し、アルカリ溶液23中の水酸化ナトリウム濃度は、このような1.5%〜5.0%の範囲に限定されるものではない。
アルカリ溶液23中の水酸化ナトリウム濃度が1.5%を下回る場合でも、アルカリ溶液23によってチップ10aに損傷を与えることなく、保護膜16の残渣16aとチップ10aとの密着力を弱めることは可能である。但し、その後の水洗処理で除去可能な程度まで密着力を弱めるために要する時間は、1.5%以上としたときに比べて長くなる可能性がある。また、アルカリ溶液23中の水酸化ナトリウム濃度が5.0%を上回る場合でも、残渣16aとチップ10aとの密着力を弱めることは可能である。この場合、5.0%以下としたときに比べて短時間で、その後の水洗処理で除去可能な程度にチップ10aとの密着力を弱めることが可能である。但し、5.0%以下としたときに比べ、チップ10aがアルカリ溶液23によって損傷を受ける可能性は高まる。
同様に、モノエタノールアミンを含むアルカリ溶液23を用いる場合、アルカリ溶液23中のモノエタノールアミン濃度は、先に例示した5.0%〜20.0%の範囲に限定されるものではない。
アルカリ溶液23中のモノエタノールアミン濃度が5.0%を下回る場合でも、アルカリ溶液23によってチップ10aに損傷を与えることなく、残渣16aとチップ10aとの密着力を弱めることは可能である。但し、その後の水洗処理で除去可能な程度まで密着力を弱めるために要する時間は、5.0%以上としたときに比べて長くなる可能性がある。また、アルカリ溶液23中のモノエタノールアミン濃度が20.0%を上回る場合でも、残渣16aとチップ10aとの密着力を弱めることは可能である。この場合、20.0%以下としたときに比べて短時間で密着力を弱めることが可能である。但し、20.0%以下としたときに比べ、チップ10aがアルカリ溶液23によって損傷を受ける可能性は高まる。
水酸化ナトリウム又はモノエタノールアミンを含むアルカリ溶液23には、他工程においても使用されるものを用いるようにしてもよい。例えば、アルカリ溶液23として、モノエタノールアミンを含む、ドライフィルムレジスト(DFR)剥離液を流用することが可能である。例えば、5.0%〜20.0%のモノエタノールアミンと、5.0%〜30.0%の水を含んだもの等を用いることができる。
以上述べたように、ここでは、まず、レーザダイシング前に保護膜16を形成し、レーザダイシング時の除去物10bを保護膜16上に堆積させ、その除去物10bと一緒に保護膜16を水洗処理によって除去する。そして、その水洗処理の際に除去しきれずに残った保護膜16の残渣16aを、アルカリ溶液23によってチップ10a表面との密着力を弱め、水洗処理によって除去する。
レーザダイシングを行うため、チップ10aにLow−k膜等を用いている場合にも、ダイシングによってダメージが加わるのを抑え、チップ10aの品質劣化を抑えることができる。また、アルカリ溶液23を用いることにより、形成過程で生じる残渣16aが除去された清浄なチップ10aを得ることができ、チップ10aの実装基板等との接続信頼性を確保することができる。
続いて、上記のようなアルカリ溶液を用いた保護膜残渣の除去について、さらに詳しく説明する。
図10はアルカリ溶液に浸漬する方法及び他の方法による保護膜残渣除去の比較を示す図である。また、比較結果をまとめたものを表1に示す。
Figure 2010073964
ここでは比較のため、次のような第1の方法、第2の方法及び第3の方法によってチップを作製している。
まず、第1の方法では、上記フローの例に従い、水溶性保護膜を形成してレーザダイシングを行った後、保護膜除去のための水洗処理を行い、はんだバンプ31aの搭載を経て、ブレードダイシングにより個片化したチップ30aを得る。そして、そのチップ30aについて、フラックスの塗布、はんだ融点以上の温度でのリフロー、及び溶剤によるフラックス洗浄を行う(フラックス・リフロー処理)。その後、そのチップ30aを60℃のIPA溶液に5分、10分、15分浸漬する。また、IPA溶液に15分浸漬した後のチップ30aについては、溶剤及びフラックス成分を除去する、界面活性剤等を用いた仕上げ工程(リンス工程)を行う。図10には、IPA溶液浸漬処理前(初期)、IPA溶液浸漬処理5分、10分、15分、及び仕上げ工程後のそれぞれのチップ表面状態を模式的に図示している。
第2の方法では、第1の方法と同様にして、はんだバンプ31bを搭載した、個片化したチップ30bを得た後、そのチップ30bを、フラックス・リフロー処理を行うことなく、60℃のIPA溶液に5分、10分、15分浸漬する。また、IPA溶液に15分浸漬した後のチップ30bについては、フラックス・リフロー処理、さらに仕上げ工程まで行う。図10には、IPA溶液浸漬処理前(初期)、IPA溶液浸漬処理5分、10分、15分、及び仕上げ工程後のそれぞれのチップ表面状態を模式的に図示している。
第3の方法は、上記フローのようにアルカリ溶液を用いる方法である。第3の方法では、まず第1の方法と同様にして、はんだバンプ31cを搭載した、個片化したチップ30cを得る。そして、そのチップ30cを、フラックス・リフロー処理を行うことなく、60℃のアルカリ溶液に5分浸漬し、水洗処理を行い、さらにIPA溶液浸漬処理を行う。また、同様にして、個片化したチップ30cを、フラックス・リフロー処理を行うことなく、60℃のアルカリ溶液に10分浸漬し、水洗処理を行い、さらにIPA溶液浸漬処理を行う。図10には、アルカリ溶液浸漬処理前(初期)、及びアルカリ溶液浸漬処理5分、10分それぞれの場合のチップ表面状態を模式的に図示している。
このような第1の方法、第2の方法及び第3の方法を比較する。
まず、第1の方法では、図10に示したように、IPA溶液浸漬処理前(フラックス・リフロー処理後)、保護膜の水洗処理によって除去しきれなかった残渣32aがはんだバンプ31a付近に残る。この残渣32aは、その後、60℃のIPA溶液に5分浸漬しても除去されず、浸漬時間を10分、15分と延ばしても除去されない。さらに、IPA溶液への15分の浸漬後、仕上げ工程まで行ってみても、残渣32aは除去されない。このようなことから、保護膜の水洗処理によって除去されなかった残渣32aは、リフロー前のフラックスや、リフロー時の高温のフラックスに溶解せず、また、フラックス存在下の60℃のIPA溶液にも溶解しないということができる。
また、第2の方法では、図10に示したように、IPA溶液浸漬処理前(個片化後)、保護膜の水洗処理によって除去しきれなかった残渣32bがはんだバンプ31b付近に残る。この残渣32bは、その後、60℃のIPA溶液に5分、10分、15分と浸漬しても除去されない。さらに、IPA溶液への15分の浸漬後、フラックス・リフロー処理、さらに仕上げ工程まで行ってみても、残渣32bは除去されない。このようなことから、保護膜の水洗処理によって除去されなかった残渣32bは、60℃のIPA溶液に溶解せず、また、IPA溶液浸漬処理後のフラックス・リフロー処理によっても溶解しないということができる。
第3の方法では、図10に示したように、IPA溶液浸漬処理前(個片化後)、保護膜の水洗処理によって除去しきれなかった残渣32cがはんだバンプ31c付近に残る。この残渣32cは、60℃のアルカリ溶液に5分浸漬して水洗処理を行うと、その一部が除去される。そして、60℃のアルカリ溶液に10分浸漬して水洗処理を行った場合には、残渣32cが完全に除去される。このようなことから、保護膜の水洗処理によって除去されなかった残渣32cは、アルカリ溶液を用いることで、効果的に除去可能であるということができる。
チップ30c表面について、残渣32cが除去された領域と、元々残渣32cが存在していなかった領域とを、走査型電子顕微鏡により観察すると、両領域の間で差は見られない。アルカリ溶液を用いるこの第3の方法によれば、残渣32cをチップ30c表面に損傷を与えることなく除去可能である。
なお、アルカリ溶液として、モノエタノールアミン水溶液と水酸化ナトリウム水溶液のいずれを用いた場合にも、同様の効果が得られる。また、アルカリ溶液は、その液温を50℃〜100℃の範囲に設定して用いることができ、このような温度範囲内であれば、液温60℃に限らず、同様の効果が得られる。
続いて、上記のようなアルカリ溶液を用いた保護膜残渣の除去を行う際に用いる治具及び処理装置について説明する。
図11は治具の構成例の平面模式図であって、(A)はトレイ、(B)はキャップ、(C)はキャップ付トレイを示す図である。図12はキャップ付トレイを保持するトレイホルダの構成例を示す図である。
図11(A)に示すように、トレイ50には、縦横にそれぞれ複数(ここでは3本)の溝51が形成されている。これら縦横の溝51によって囲まれた部分には、第1貫通孔52が形成されており、さらに、縦横の溝51が交差する部分には、その第1貫通孔52よりも大きな径の第2貫通孔53が形成されている。アルカリ溶液への浸漬処理を行うチップ40は、縦横の溝51の交差位置、即ち第2貫通孔53上に載置される。このようなトレイ50は、例えば、ステンレスを用いて形成することができる。
このトレイ50の上には、図11(B)に示すようなキャップ60が被せられるようになっている。キャップ60には、トレイ50に形成されている第2貫通孔53に対応する位置に貫通孔61が形成されている。このようなキャップ60は、例えば、ステンレスを用いて形成することができる。
このようなキャップ60を、所定位置にチップ40を載置したトレイ50に重ね合わせることにより、図11(C)に示すような、チップ40を保持したキャップ付トレイ70が得られる。
このようにして得られたキャップ付トレイ70は、図12に示すようなトレイホルダ80にセットされる。トレイホルダ80は、枠81の一方側からキャップ付トレイ70を挿入可能な支持部材82を備えている。支持部材82は、複数のキャップ付トレイ70を縦方向に一定間隔で並べて(ここでは3段)配置できるように設けられている。
このように、チップ40をキャップ付トレイ70に保持し、そのキャップ付トレイ70を挿入したトレイホルダ80を、次の図13に例示するような処理装置90にセットして、チップ40のアルカリ溶液等への浸漬処理を行う。
図13は処理装置の構成例の模式図である。
図13に示す処理装置90は、処理に当たってトレイホルダ80がセットされるローダ91、及びローダ91にセットされたトレイホルダ80をアンローダ92まで搬送可能な、レール93aに沿って移動するハンドラ93を有している。
ローダ91とアンローダ92との間には、第1槽94、第2槽95、第3槽96及び第4槽97が配置されている。ここでは、第1槽94をアルカリ溶液が貯留されたアルカリ溶液槽とし、第2槽95を水が貯留された水洗槽とし、第3槽96を窒素が流通可能な乾燥槽とし、第4槽97をIPA溶液が貯留されたIPA溶液槽としている。
第1槽94、第2槽95、第3槽96及び第4槽97はそれぞれ、貯留されている液体の温度や内部の空間温度を所定温度に制御する処理温度制御部98aを備えている。さらに、第1槽94、第2槽95、第3槽96及び第4槽97はそれぞれ、処理時間を制御する処理時間制御部98bを備えている。なお、液体が貯留される第1槽94、第2槽95及び第4槽97には、液体をバブリング等によって撹拌する撹拌機構を設けてもよい。
この処理装置90は、内部のガスを排気する排気口99を備えたドラフト構造になっている。
このような構成を有する処理装置90を用いて、チップ40の保護膜残渣の除去処理を行う場合には、まず、レーザダイシング後の保護膜の水洗処理が済んでいるチップ40を、キャップ付トレイ70に保持する。そして、そのキャップ付トレイ70をトレイホルダ80に挿入し、そのトレイホルダ80をローダ91にセットする。
次いで、ハンドラ93により、そのローダ91のトレイホルダ80を所定温度のアルカリ溶液が貯留されている第1槽94へと搬送する。そして、そのトレイホルダ80を第1槽94のアルカリ溶液に所定時間、例えば10分〜数十分程度、浸漬する。これにより、チップ40表面に残っている保護膜残渣を膨潤させ、チップ40表面との密着力を弱める。
第1槽94への浸漬後は、ハンドラ93により、トレイホルダ80を水が貯留されている第2槽95へと搬送する。そして、そのトレイホルダ80を第2槽95の水に所定時間浸漬し、チップ40の水洗処理を行う。これにより、密着力が弱まった保護膜残渣をチップ40表面から除去する。
第2槽95への浸漬後は、ハンドラ93により、トレイホルダ80を第3槽96へと搬送する。第3槽96では、所定温度で窒素を流通させ、トレイホルダ80、キャップ付トレイ70、及びそれに保持されているチップ40を乾燥させる。
第3槽96での乾燥後は、ハンドラ93により、トレイホルダ80を所定温度のIPA溶液が貯留されている第4槽97へと搬送する。そして、そのトレイホルダ80を第4槽97のIPA溶液に所定時間浸漬する。
第4槽97への浸漬後は、ハンドラ93により、トレイホルダ80を再び第3槽96へと搬送し、チップ40等の乾燥を行い、保護膜残渣の除去処理を終了する。
以上説明したように、この第1の実施の形態では、レーザダイシングを行うに際して形成した保護膜を、レーザダイシング後に水洗処理によって除去し、ブレードダイシングを行って個片化した後に、そのチップのアルカリ溶液への浸漬処理を行い、水洗処理を行う。これにより、レーザダイシング後の水洗処理によって除去されなかった保護膜残渣を、アルカリ溶液への浸漬によってチップ表面との密着力を弱め、その後の水洗処理によってチップ表面から除去する。その結果、高品質で、実装基板等との接続信頼性を確保することのできるチップを得ることが可能になる。
また、この第1の実施の形態では、ブレードダイシングを行って個片化した後のチップに対し、アルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理を行う。そのため、個片化後、外観検査等によって保護膜残渣が残っているチップのみを選別し、その選別したチップに対してアルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理を行うようにすることが可能である。
次に、第2の実施の形態について説明する。
図14は第2の実施の形態の半導体装置形成フローの一例を示す図である。
この図14に示す第2の実施の形態のフローにおいて、レーザダイシング後の保護膜の水洗処理工程までは、上記第1の実施の形態と同じである(ステップS1〜S3,図2〜図6)。
即ち、第2の実施の形態では、まず、ダイシング前の初期状態の被処理基板10表面に保護膜16を形成する(ステップS10,図2,図3)。次いで、その被処理基板10に対し、スクライブライン15に沿ってレーザダイシングを行った後(ステップS11,図4)、除去物10bが堆積した保護膜16を除去するため(図5)、水洗処理を行う(ステップS12,図6)。このとき、前述のように、チップ10a表面には、水洗処理によって除去されなかった保護膜16の残渣16aが発生する場合がある。
ここでは、次のようなフローによって、水洗処理後のチップ10a表面に残る保護膜16の残渣16aを除去する。
図15はアルカリ溶液への浸漬処理工程の要部断面模式図、図16は水洗処理工程の要部断面模式図、図17はブレードダイシング工程の要部断面模式図である。以下、第2の実施の形態における保護膜16の水洗処理後のフローについて、図14〜図17を参照してさらに説明する。
ここでは、図15に示すように、レーザダイシング後の保護膜16の水洗処理後、表面に残渣16aが残る被処理基板10をアルカリ溶液23に浸漬する(ステップS13)。これにより、被処理基板10表面の残渣16aを膨潤させ、被処理基板10表面と残渣16aとの密着力を弱める。そして、図16に示すように、アルカリ溶液23への浸漬後の被処理基板10を水24に浸漬して水洗処理を行うことにより(ステップS14)、被処理基板10から残渣16aを除去する。
被処理基板10表面からの残渣16aの除去後は、その被処理基板10をIPA溶液に浸漬し、その表面に残留するアルカリ成分をIPAで置換する(ステップS15)。さらに、このIPA置換後、純水置換を行うようにしてもよい。なお、このIPA溶液への浸漬処理等は、省略することもできる。
このようなアルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理の後、或いはIPA溶液への浸漬処理の後、図17に示すように、先のレーザダイシングによってできた加工溝10cに沿ってブレード22によるブレードダイシングを行う(ステップS16)。これにより、被処理基板10を複数のチップ10aに個片化する。
なお、ステップS12の保護膜16の水洗処理後(図6)、電極13dにはんだ等の金属を用いたバンプを搭載する場合には、以後のステップS13〜S16(図15〜図17)の処理は、バンプを搭載した状態で行うようにすればよい。
このように、第2の実施の形態では、チップに個片化する前に、被処理基板に対し、アルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理を行う。そのため、被処理基板に形成されている複数のチップに対するアルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理を一括で行うことができ、処理に先立ってチップを選別したり、選別したチップを所定のトレイに並べてセットしたりする等の作業が不要になる。
以上、第1及び第2の実施の形態について説明したが、アルカリ溶液を用いた保護膜残渣の除去は、チップ或いはチップを形成した被処理基板のアルカリ溶液への浸漬処理及び水洗処理に限定されるものではない。例えば、チップや被処理基板の表面にアルカリ溶液を滴下したりスプレーしたりして保護膜残渣の密着力を弱め、その後、水洗処理を行うようにすることもできる。アルカリ溶液への浸漬処理に替えて、このようなアルカリ溶液の滴下処理やスプレー処理を行っても、チップや被処理基板の表面からの保護膜残渣の除去が可能である。
以上説明した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 被処理基板の表面に保護膜を形成する工程と、
前記保護膜及び前記被処理基板の一部をエネルギービームにより選択的に除去する工程と、
前記保護膜及び前記被処理基板を選択的に除去した後、前記被処理基板上に残留する前記保護膜を水洗により除去する工程と、
前記被処理基板上に残留する前記保護膜を除去した後、前記被処理基板の表面をアルカリ溶液に晒す工程と、
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記アルカリ溶液は、水酸化ナトリウム、又はモノエタノールアミンを含むことを特徴とする付記1記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記アルカリ溶液の温度は、50℃より高く、且つ、100℃未満であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記アルカリ溶液の温度は、60℃以上で、且つ、100℃未満であることを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記保護膜は、ポリビニルアルコールであることを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記被処理基板の表面に前記保護膜を形成する前に、前記被処理基板上に低誘電率膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記エネルギービームは、レーザビームであることを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記エネルギービームは、前記被処理基板上に形成されたスクライブラインに照射されることを特徴とする付記1乃至7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
(付記9) 前記被処理基板上に残留する前記保護膜を除去した後に、前記スクライブラインに沿ってブレードを用いたダイシングを行う工程をさらに含み、
前記ブレードを用いたダイシング後に、ダイシング後の前記被処理基板片の表面を前記アルカリ溶液に晒すことを特徴とする付記8記載の半導体装置の製造方法。
(付記10) 前記被処理基板の表面を前記アルカリ溶液に晒した後に、前記スクライブラインに沿ってブレードを用いたダイシングを行う工程をさらに含むことを特徴とする付記8記載の半導体装置の製造方法。
(付記11) 前記被処理基板の表面を前記アルカリ溶液に晒した後に、水洗を行う工程をさらに含むことを特徴とする付記1乃至10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
第1の実施の形態の半導体装置形成フローの一例を示す図である。 初期状態の要部断面模式図である。 保護膜形成工程の要部断面模式図である。 レーザダイシング工程の要部断面模式図である。 レーザダイシング工程後の要部断面模式図である。 保護膜の水洗処理工程の要部断面模式図である。 ブレードダイシング工程の要部断面模式図である。 アルカリ溶液への浸漬処理工程の要部断面模式図である。 水洗処理工程の要部断面模式図である。 アルカリ溶液に浸漬する方法及び他の方法による保護膜残渣除去の比較を示す図である。 治具の構成例の平面模式図であって、(A)はトレイ、(B)はキャップ、(C)はキャップ付トレイを示す図である。 キャップ付トレイを保持するトレイホルダの構成例を示す図である。 処理装置の構成例の模式図である。 第2の実施の形態の半導体装置形成フローの一例を示す図である。 アルカリ溶液への浸漬処理工程の要部断面模式図である。 水洗処理工程の要部断面模式図である。 ブレードダイシング工程の要部断面模式図である。
符号の説明
10 被処理基板
10a,30a,30b,30c,40 チップ
10b 除去物
10c 加工溝
11 シリコン基板
11a 素子分離領域
12 MOSトランジスタ
12a ゲート絶縁膜
12b ゲート電極
12c ソース・ドレイン領域
12d 側壁絶縁膜
13 多層配線
13a 層間絶縁膜
13b 配線
13c ビア
13d 電極
14 パッシベーション膜
15 スクライブライン
16 保護膜
16a,32a,32b,32c 残渣
20 レーザビーム
21,24 水
22 ブレード
23 アルカリ溶液
31a,31b,31c はんだバンプ
50 トレイ
51 溝
52 第1貫通孔
53 第2貫通孔
60 キャップ
61 貫通孔
70 キャップ付トレイ
80 トレイホルダ
81 枠
82 支持部材
90 処理装置
91 ローダ
92 アンローダ
93 ハンドラ
93a レール
94 第1槽
95 第2槽
96 第3槽
97 第4槽
98a 処理温度制御部
98b 処理時間制御部
99 排気口

Claims (5)

  1. 被処理基板の表面に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜及び前記被処理基板の一部をエネルギービームにより選択的に除去する工程と、
    前記保護膜及び前記被処理基板を選択的に除去した後、前記被処理基板上に残留する前記保護膜を水洗により除去する工程と、
    前記被処理基板上に残留する前記保護膜を除去した後、前記被処理基板の表面をアルカリ溶液に晒す工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記アルカリ溶液は、水酸化ナトリウム、又はモノエタノールアミンを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記アルカリ溶液の温度は、50℃より高く、且つ、100℃未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記エネルギービームは、前記被処理基板上に形成されたスクライブラインに照射されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記被処理基板の表面を前記アルカリ溶液に晒した後に、水洗を行う工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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