JP2010072839A - 衝突予測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーブにおいて転倒した場合の二輪車と自車との衝突の可能性を高精度に予測する衝突予測装置を提供することを課題とする。
【解決手段】自車と二輪車との衝突を予測する衝突予測装置1であって、カーブにおいて対向車線走行中の二輪車を検出する二輪車検出手段10と、二輪車を検出した場合にカーブにおいて二輪車が転倒したときの進路を予測する二輪車転倒進路予測手段33と、自車の進路を予測する自車進路予測手段34と、二輪車転倒進路予測手段33で予測した二輪車の進路と自車進路予測手段34で予測した自車の進路とに基づいて衝突予測を行う衝突予測手段35a,36aとを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、自車と二輪車との衝突を予測する衝突予測装置に関する。
近年、他車との衝突を予測し、衝突を未然に防止したりあるいは衝突による影響を軽減するための各種システムが開発されている。例えば、特許文献1に記載の装置では、自車前方の撮像画像から自車周辺の他車を検出し、他車が自車の方向に飛び出してくることを想定して移動可能範囲を予測するとともに自車の進路を予測し、その他車の移動可能範囲と自車の予測位置とから衝突の可能性を判定し、衝突の可能性がある場合には自車が他車と衝突しないように走行支援制御を実行する。
特開2006−256493号公報
上記した装置では、他車としては四輪車を想定しており、二輪車(オートバイ)を想定していない。二輪車は、四輪車と違って、カーブでは車体を傾斜させて旋回しているので、路面摩擦係数が低いなどの状況のときには転倒の虞がある。二輪車が転倒した場合、走行できなくなり(そのため、四輪車で行うような衝突回避のための走行支援制御もできない)、走行時と挙動が大きく変わる。そのため、上記した装置での衝突予測方法では、二輪車の転倒時の予測精度が低下する。
そこで、本発明は、カーブにおいて転倒した場合の二輪車と自車との衝突の可能性を高精度に予測する衝突予測装置を提供することを課題とする。
本発明に係る衝突予測装置は、自車と二輪車との衝突を予測する衝突予測装置であって、カーブにおいて対向車線走行中の二輪車を検出する二輪車検出手段と、二輪車検出手段で二輪車を検出した場合、カーブにおいて二輪車が転倒したときの進路を予測する二輪車転倒進路予測手段と、自車の進路を予測する自車進路予測手段と、二輪車転倒進路予測手段で予測した二輪車の進路と自車進路予測手段で予測した自車の進路とに基づいて衝突予測を行う衝突予測手段とを備えることを特徴とする。
この衝突予測装置では、二輪車検出手段によりカーブにおいて対向車線に二輪車が走行しているかを検出する。二輪車を検出した場合、衝突予測装置では、二輪車転倒進路予測手段によりカーブにおいて二輪車が転倒したときの進路を予測する。また、衝突予測装置では、自車進路予測手段により自車の進路を予測する。そして、衝突予測装置では、衝突予測手段により二輪車の転倒時の予測進路と自車の予測進路とに基づいて衝突の可能性を予測する。このように、衝突予測装置では、カーブでの転倒という二輪車特有の挙動を考慮して二輪車の転倒時の進路を予測し、カーブで二輪車が転倒した場合の衝突予測を行うことにより、カーブにおいて転倒した場合の二輪車と自車との衝突の可能性を高精度に予測することができる。その結果、カーブにおいて二輪車が転倒した場合でも、二輪車との衝突を未然に防止できる。また、カーブにおいて二輪車を検出する毎に衝突を防止するために減速する必要がないので、走行効率の低下を抑制できる。
本発明の上記衝突予測装置では、二輪車転倒進路予測手段は、転倒後に二輪車が走行軌跡の接線方向に移動すると想定して進路を予測すると好適である。
カーブで二輪車が転倒した場合、通常、二輪車は、カーブを走行してきた走行軌跡(カーブ円周)の接線方向に滑るように移動する。そこで、この衝突予測装置では、二輪車転倒進路予測手段により転倒後に二輪車が走行軌跡の接線方向に移動すると想定して進路を予測することにより、二輪車の転倒時の進路を高精度に予測することができる。
本発明は、カーブでの二輪車の転倒時の進路を予測し、カーブで二輪車が転倒した場合の衝突予測を行うことにより、カーブにおいて転倒した場合の二輪車と自車との衝突の可能性を高精度に予測することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る衝突予測装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係る衝突予測装置を、車両に搭載される運転支援装置に適用する。本実施の形態に係る運転支援装置は、自車の前方に存在する車両を検出し、前方車両を検出した場合には自車と前方車両との衝突の可能性を予測し、衝突の可能性が高い場合には前方車両との衝突を回避するための車両制御を行う。特に、本実施の形態では、運転支援装置における幾つかの機能のうち、対象の前方車両を二輪車(オートバイ)とし、右カーブにおける二輪車との衝突に対応するための右カーブ時二輪車対応機能について詳細に説明する。本実施の形態には、2つの形態があり、第1の実施の形態が基本の形態であり、第2の実施の形態が衝突確率の計算方法を限定した形態である。
二輪車は、カーブでは車体を傾けることで旋回しているので、路面摩擦係数が低いなどの条件下で運転操作が不適切だと転倒する場合がある。二輪車がカーブの内側車線を走行している場合(左側通行国では、二輪車にとっては左カーブを走行している場合)に転倒すると、二輪車では制御不能となり、外側車線(対向車線)に飛び出してゆく可能性がある。その外側車線を自車が走行している場合(左側通行国では、自車にとっては右カーブを走行している場合)、二輪車が転倒してから外側車線に飛び出してくるまでは僅かな時間であるので、衝突を回避するためには、出来るだけ早い時期に(二輪車が転倒する前に)自車が減速しておくほうがよい。しかし、カーブで対向する二輪車を検出する毎に自車で減速すると、自車の走行効率が低下する。そこで、右カーブ時二輪車対応機能では、対向車線を走行する二輪車を検出した場合に二輪車が転倒することを想定して二輪車の進路を予測し、その予測進路と自車の予測進路との衝突確率が高いときだけ減速する。
図1及び図2を参照して、第1の実施の形態に係る運転支援装置1について説明する。図1は、本実施の形態に係る運転支援装置の構成図である。図2は、右カーブでの自車と対向車線の二輪車との位置関係を示す図である。
運転支援装置1では、幾つかの機能のうち右カーブ時二輪車対向機能が働いている場合、右カーブの対向車線に二輪車を検出すると、二輪車の転倒時の進路と自車の進路を予測し、2つの予測進路から得られた衝突確率が高い場合に衝突回避ための減速制御を行う。特に、運転支援装置1では、カーブ走行中の二輪車の走行軌跡から求めたカーブ円周の接線方向に基づいて二輪車の転倒時の進路を予測する。そのために、運転支援装置1は、カメラ10、ナビゲーションシステム11、車速センサ12、加速度センサ13、舵角センサ14、ブレーキECU[Electronic Control Unit]20、運転支援ECU31を備えており、運転支援ECU31に二輪車転倒進路計算部33、自車進路計算部34、衝突確率計算部35a、自車制御判定部36aが構成される。
なお、第1の実施の形態では、カメラ10が特許請求の範囲に記載する二輪車検出手段に相当し、二輪車転倒進路計算部33が特許請求の範囲に記載する二輪車転倒進路予測手段に相当し、自車進路計算部34が特許請求の範囲に記載する自車進路予測手段に相当し、衝突確率計算部35aと自車制御判定部36aが特許請求の範囲に記載する衝突予測手段に相当する。
カメラ10は、自車の前方に取り付けられる。カメラ10では、自車の前方を撮像し、その撮像した画像を取得する。そして、カメラ10では、その撮像画像のデータを示す画像信号を運転支援ECU31に送信する。カメラ10は、左右方向に撮像範囲が広く、走行している車線及び対向車線を十分に撮像可能である。
ナビゲーションシステム11は、自車の現在位置や走行方向の検出及び目的地までの経路案内などを行うシステムである。特に、ナビゲーションシステム11では、検出した現在位置や現在位置周辺の地図情報をナビ信号として運転支援ECU31に送信する。
車速センサ12は、自車の車速を検出するセンサである。このセンサとしては、例えば、車輪速を取得するためのセンサである。車速センサ12では、自車の車速を検出し、その検出した車速を示す車速信号を運転支援ECU31に送信する。
加速度センサ13は、自車の加速度(プラス値の場合には加速を示し、マイナス値の場合には減速を示す)を検出するセンサである。加速度センサ13では、自車の加速度を検出し、その検出した加速度を示す加速度信号を運転支援ECU31に送信する。なお、自車の加速度は、加速度センサを用いずに、車速センサ12で検出した車速の時間変化から求めてもよい。
舵角センサ14は、自車の舵角(ドライバがステアリングホイールから入力した操舵角、転舵輪の転舵角など)を検出するセンサである。舵角センサ14では、舵角を検出し、その検出した舵角を示す舵角信号を運転支援ECU31に送信する。
ブレーキECU20は、各輪のブレーキ(ひいては、制動力)を制御する制御装置である。ブレーキECU20では、ドライバによるブレーキ操作などに基づいて目標減速度を設定する。そして、ブレーキECU20では、その目標減速度になるために必要な各輪のホイールシリンダ(図示せず)のブレーキ油圧を設定し、そのブレーキ油圧を目標油圧信号としてブレーキアクチュエータ(図示せず)に送信する。特に、ブレーキECU20では、運転支援ECU31からブレーキ制御信号を受信すると、ブレーキ制御信号に示される目標減速度となるための目標油圧信号をブレーキアクチュエータに送信する。
ブレーキアクチュエータは、各輪のホイールシリンダのブレーキ油圧を調整するアクチュエータである。ブレーキアクチュエータでは、ブレーキECU20からの目標油圧信号に応じて作動し、ホイールシリンダのブレーキ油圧を調整する。目標油圧になると、自車は、ブレーキECU20で設定した目標減速度となる。
運転支援ECU31は、CPU[Central ProcessingUnit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]などからなる電子制御ユニットであり、運転支援装置1を統括制御する。運転支援ECU31では、ROMに格納されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより、二輪車転倒進路計算部33、自車進路計算部34、衝突確率計算部35a、自車制御判定部36aを構成する。
運転支援ECU31では、各種情報の検出手段10〜14から各種信号を取り入れ、その各種信号に基づいて各部33,34,35a,36aの処理を行う。そして、運転支援ECU31では、減速制御が必要な場合には目標減速度を設定し、目標減速度に基づいてブレーキECU20に制御信号を送信する。
二輪車転倒進路計算部33では、カメラ10からの自車前方の撮像画像あるいはナビゲーションシステム11の現在位置周辺の地図情報に基づいて、自車が右カーブ走行中か否かを判定する。右カーブ走行中と判定した場合、二輪車転倒進路計算部33では、カメラ10からの自車前方の撮像画像に基づいて、対向車線を二輪車が走行中かを検出する。この検出方法としては、従来の方法を適用し、例えば、パターンマッチングを用いる。
対向車線走行中の二輪車を検出できた場合、二輪車転倒進路計算部33では、二輪車が現在位置走行中の位置で転倒することを想定して転倒時の進路を計算する。カーブの内側車線を走行中の二輪車が転倒した場合、図2に示すように、二輪車Mは、通常、カーブ円周(カーブ走行中の二輪車Mの走行軌跡)の接線方向Tに沿って滑るように移動する。そこで、二輪車転倒進路計算部33では、カメラ10からの自車前方の撮像画像の現在から過去の所定期間の時系列データ(自車から撮像できている二輪車Mのカーブ走行期間の時系列データ)に基づいて、二輪車のカーブでの走行軌跡を計算する。そして、二輪車転倒進路計算部33では、その二輪車の走行軌跡(カーブ円周)の接線方向Tを計算し、二輪車の現在位置から接線方向T上に進路MCを設定する(図2参照)。この予測進路MCには、地図上での位置情報の他に、各位置での速度情報や加速度情報なども含むものとする。予測進路MCは、二輪車の進行に伴って時々刻々と更新される。
自車進路計算部34では、ナビゲーションシステム11からの自車の現在位置情報とカーブの地図情報、車速センサ12からの車速情報、加速度センサ13からの加速度情報、舵角センサ14からの舵角情報に基づいて、自車の進路CCを計算する(図2参照)。この進路予測方法は、従来の方法を適用する。この予測進路CCには、地図上での位置情報の他に、各位置での速度情報や加速度情報なども含むものとする。予測進路CCは、自車の進行に伴って時々刻々と更新される。
衝突確率計算部35aでは、二輪車転倒進路計算部33で計算した二輪車の予測進路と自車進路計算部34で計算した自車の予測進路とに基づいて、二輪車と自車との衝突確率を計算する。この計算では、必要に応じて、二輪車と自車の速度などの他の情報が利用される。衝突確率の計算方法は、従来の方法を適用する。
図2に示すように、自車Cの予測進路CCと二輪車Mの予測進路MCとの交点が衝突予測地点Pなる。衝突予測地点Pは、自車Cと二輪車Mの進行に伴って変化し、時々刻々と更新される。衝突確率は、自車Cが衝突予測地点Pに到達するまでの時間と二輪車Mが衝突予測地点Pに到達するまでの時間とが近いほど高くなる。
自車制御判定部36aでは、衝突確率計算部35aで計算した衝突確率が閾値より大きいか否かを判定する。閾値は、衝突確率に基づいて自車と二輪車との衝突の可能性が高いか否かを判定するための閾値であり、実験などに予め設定される。衝突確率が閾値以下の場合、自車制御判定部36aでは、二輪車が転倒した場合でも衝突する可能性が低い(あるいは、可能性がない)と判断する。
衝突確率が閾値より大きい場合、自車制御判定部36aでは、二輪車が転倒した場合には衝突する可能性が高いと判断する。そして、自車制御判定部36aでは、自車の車速、加速度、衝突予測地点Pまでの距離などに基づいて、転倒二輪車が衝突予測地点Pを通過してから自車が通過するために必要な目標減速度あるいは衝突予測地点Pの手前で自車が停止するために必要な目標減速度を計算する。
図1及び図2を参照して、運転支援装置1における右カーブ時二輪車対応機能での動作について説明する。特に、運転支援ECU31における処理について図3のフローチャートに沿って説明する。図3は、第1の実施の形態に係る運転支援ECUにおける右カーブ時二輪車対応機能の処理の流れを示すフローチャートである。
カメラ10では、一定時間毎に、自車の前方を撮像し、その撮像画像を示す画像信号を運転支援ECU31に送信している。ナビゲーションシステム11では、一定時間毎に、現在位置や現在位置周辺の地図情報を示すナビ信号を運転支援ECU31に送信している。車速センサ12では、一定時間毎に、自車の車速を検出し、その車速を示す車速信号を運転支援ECU31に送信している。加速度センサ13では、一定時間毎に、自車の加速度を検出し、その加速度を示す加速度信号を運転支援ECU31に送信している。舵角センサ14では、一定時間毎に、自車の舵角を検出し、その舵角を示す舵角信号を運転支援ECU31に送信している。運転支援ECU31では、一定時間毎に、これらの各信号を受信する。
一定時間毎に、運転支援ECU31では、自車前方の撮像画像に基づいて、右カーブを走行中に対向車線走行中の二輪車を検出できたか否かを判定する(S10)。S10にて二輪車を検出できないと判定した場合、運転支援ECU31では、今回の処理を終了し、一定時間後に次回のS10での判定を行う。
S10にて二輪車を検出できたと判定した場合、運転支援ECU31では、自車前方の撮像画像の時系列データに基づいて二輪車が転倒した場合の進路を予測する(S11)。また、運転支援ECU31では、自車の現在位置情報、カーブの地図情報、車速情報、加速度情報、舵角情報に基づいて自車の進路を予測する(S12)。そして、運転支援ECU31では、二輪車の予測転倒時進路と自車の予測進路とに基づいて二輪車と自車との衝突確率を計算する(S13)。さらに、運転支援ECU31では、衝突確率が閾値より大きいか否かを判定する(S14)。
S14にて衝突確率が閾値より大きいと判定した場合、二輪車との衝突を回避するために、運転支援ECU31では、自車の車速、加速度、衝突予測地点までの距離などに基づいて目標減速度を計算し、目標減速度を示すブレーキ制御信号をブレーキECU20に送信する(S15)。このブレーキ制御信号を受信すると、ブレーキECU20では、ブレーキ制御信号に示される目標減速度となるための目標油圧信号をブレーキアクチュエータに送信する。この目標油圧信号を受信すると、ブレーキアクチュエータでは、目標油圧信号に応じて作動し、ホイールシリンダのブレーキ油圧を調整する。目標油圧になると、自車では、制動力が作用し、目標減速度となる。これによって、自車は、減速し、転倒した場合の二輪車が衝突予測地点を通過してから通過するかあるいは衝突予測地点の手前で停止する。
S14にて衝突確率が閾値以下と判定した場合、二輪車との衝突の監視を継続するために、運転支援ECU31では、今回の処理を終了し、一定時間後に次回のS10での判定を行う(S16)。
この運転支援装置1によれば、カーブでの転倒時の二輪車の進路を予測し、その転倒時の二輪車の予測進路と自車の予測進路との衝突確率を求めることにより、カーブにおいて自車と転倒時の二輪車との衝突の可能性を高精度に予測することができる。その結果、右カーブにおいて二輪車が転倒した場合でも、二輪車との衝突を未然に防止できる。また、右カーブにおいて二輪車を検出する毎に衝突を防止するために減速する必要がないので、走行効率の低下を抑制できる。
特に、運転支援装置1では、カーブ走行時の二輪車の走行軌跡(カーブ円周)の接線方向に基づいて進路を予測することにより、二輪車の転倒時の進路を高精度に予測することができる。
図1及び図2を参照して、第2の実施の形態に係る運転支援装置2について説明する。運転支援装置2では、第1の実施の形態に係る運転支援装置1の構成と同様の構成について、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
運転支援装置2は、第1の実施の形態に係る運転支援装置1と比較すると、衝突確率の計算方法を具体化し、その計算された衝突確率に基づいて衝突予測を行う。そのために、運転支援装置2は、カメラ10、ナビゲーションシステム11、車速センサ12、加速度センサ13、舵角センサ14、ブレーキECU20、運転支援ECU32を備えており、運転支援ECU32に二輪車転倒進路計算部33、自車進路計算部34、衝突確率計算部35b、自車制御判定部36bが構成される。なお、第2の実施の形態では、衝突確率計算部35bと自車制御判定部36bが特許請求の範囲に記載する衝突予測手段に相当する。
運転支援ECU32は、CPU、ROM、RAMなどからなる電子制御ユニットであり、運転支援装置2を統括制御する。運転支援ECU32では、ROMに格納されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより、二輪車転倒進路計算部33、自車進路計算部34、衝突確率計算部35b、自車制御判定部36bを構成する。運転支援ECU32は、第1の実施の形態に係る運転支援ECU31と比較すると、衝突確率計算部35bと自車制御判定部36bの処理だかが異なるので、衝突確率計算部35bと自車制御判定部36bについてのみ詳細に説明する。
衝突確率計算部35bでは、二輪車転倒進路計算部33で計算した二輪車Mの予測進路MCと自車進路計算部34で計算した自車Cの予測進路CCとに基づいて、2つの予測進路MC,CCの交点である衝突予測地点Pを計算する(図2参照)。また、衝突確率計算部35bでは、自車の予測進路CCに沿った自車の現在位置から衝突予測地点Pまでの距離Xaを計算するとともに、二輪車の予測進路MCに沿った二輪車の現在位置から衝突予測地点Pまでの距離Xbを計算する。
そして、衝突確率計算部35bでは、自車の衝突予測地点Pまでの距離Xaを自車の速度Vaで除算し、自車が現在位置から衝突予測地点Pに到達するまでに要する所要時間Ta(=Xa/Va)を計算する。この際、速度Vaとして現在の車速を用いればよいが、より精度良く求めるために、現在の加速度に基づく車速の変化も考慮した速度を用いてもよい。
また、衝突確率計算部35bでは、二輪車の衝突予測地点Pまでの距離Xbを二輪車の速度Vbで除算し、二輪車が衝突予測地点Pに到達するまでに要する所要時間Tb(=Xb/Vb)を計算する。この際、速度Vbとして現在の二輪車の車速(転倒直前車速)を用いればよいが、より精度良く求めるために、転倒後に減速する転倒後予測速度も考慮した速度を用いてもよい。
自車制御判定部36bでは、自車の所要時間Taと二輪車の所要時間Tbとの大小関係を判定する。自車の所要時間Taと二輪車の所要時間Tbとが等しい場合、自車制御判定部36bでは、二輪車が転倒した場合には衝突する可能性が高いと判断し、第1の実施の形態に係る自車制御判定部36aと同様の処理により目標減速度を計算する。なお、所定時間Taと所定時間Tbとが等しいか否かの判定では、厳密に数値が一致した場合に等しいと判定してもよいし、あるいは、誤差範囲などを設け、その範囲内なら等しいと判定してもよい。
自車の所要時間Taが二輪車の所要時間Tbより長い場合、自車制御判定部36bでは、二輪車が転倒した場合には自車の前に転倒した二輪車が飛び出してくる可能性があると判断し、所要時間Taと所要時間Tbとの差に応じて減速ための準備をしておく。減速ための準備としては、例えば、減速ための目標油圧信号を送信した場合にタイムラグなくブレーキが作動するようにブレーキ油圧を予め上げておいたり、ドライバに対して迅速にブレーキ操作ができるようにブレーキペダルの上に足を持っていくようにアナウンスしたりする。
自車の所要時間Taが二輪車の所要時間Tbより短い場合、自車制御判定部36bでは、現時点では二輪車が転倒した場合でも自車が二輪車より先に衝突予測地点Pを通過するので、衝突する可能性が低いと判断する。
図1及び図2を参照して、運転支援装置2における右カーブ時二輪車対応機能での動作について説明する。特に、運転支援ECU32における処理について図4のフローチャートに沿って説明する。図4は、第2の実施の形態に係る運転支援ECUにおける右カーブ時二輪車対応機能の処理の流れを示すフローチャートである。
カメラ10、ナビゲーションシステム11、車速センサ12、加速度センサ13、舵角センサ14では、第1の実施の形態で説明した同様の動作をそれぞれ行う。
一定時間毎に、運転支援ECU32では、第1の実施の形態において説明した動作のS10、S11、S12の各処理と同様の処理を行う(S20、S21、S22)。
S20にて二輪車を検出できたと判定した場合に二輪車と自車の各進路を予測すると、運転支援ECU32では、二輪車の予測転倒時進路と自車の予測進路との交点(衝突予測地点)を計算する。そして、運転支援ECU32では、二輪車の予測転倒時進路に基づいて二輪車の現在位置から衝突予測地点までの距離Xbを計算し、その距離Xbと二輪車の速度に基づいて二輪車の現在位置から衝突予測地点に到達するまでに要する所要時間Tbを計算する(S23)。また、運転支援ECU32では、自車の予測進路に基づいて自車の現在位置から衝突予測地点までの距離Xaを計算し、その距離Xaと自車の速度に基づいて自車の現在位置から衝突予測地点に到達するまでに要する所要時間Taを計算する(S24)。
そして、運転支援ECU32では、所定時間Taと所定時間Tbとが等しいか否かを判定する(S25)。S25にて所定時間Taと所定時間Tbとが等しくないと判定した場合、運転支援ECU32では、所定時間Taが所要時間Tbより長いか否かを判定する(S26)。
S25にて所定時間Taと所定時間Tbとが等しいと判定した場合、二輪車との衝突を回避するために、運転支援ECU32では、第1の実施の形態において説明した動作のS15の処理と同様の処理により目標減速度を計算し、目標減速度を示すブレーキ制御信号をブレーキECU20に送信する(S27)。このブレーキ制御信号をブレーキECU20で受信すると、ブレーキECU20やブレーキアクチュエータなどでは第1の実施の形態において説明した動作と同様の動作を行う。
S26にて所定時間Taが所定時間Tbより長いと判定した場合、二輪車との衝突の可能性があるので、運転支援ECU32では、減速ための準備を行う(S28)。
S26にて所定時間Taが所定時間Tbより短いと判定した場合、二輪車との衝突の監視を継続するために、運転支援ECU32では、今回の処理を終了し、一定時間後に次回のS20での判定を行う(S29)。
この運転支援装置2によれば、第1の実施の形態に係る運転支援装置1と同様の効果を有する。さらに、運転支援装置2では、自車の衝突予測地点までの所要時間Taと二輪車の衝突予測地点までの所要時間Tbを求め、所定時間Taと所定時間Tbとの大小関係を比較することにより、簡単かつ精度良く衝突確率の計算及び判定ができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態では衝突回避のための車両制御まで行う運転支援装置に適用したが、衝突予測までを行う衝突予測装置あるいは自動運転を行う自動運転車にも適用可能である。なお、本発明を適用すると右カーブで二輪車を検出する毎に衝突を防止するために減速する必要がないので、自動運転車の場合には目的地に到達するまでの旅行時間への影響を最小にできる。
また、本実施の形態では衝突回避のための車両制御としてブレーキ制御を適用したが、操舵制御などの他の車両制御を適用してもよいし、また、運転支援としては衝突の可能性や衝突回避に向けたブレーキ操作の必要性などを知らせる情報提供を行うものでもよい。
また、本実施の形態では二輪車を検出した場合に二輪車が転倒したことを想定して進路予測を行う構成としたが、二輪車が転倒するか否かも判定し、二輪車が転倒した場合に転倒時の進路予測を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では二輪車の実際の走行軌跡から転倒時の進路を予測する構成としたが、地図情報に含まれるカーブの半径などを利用して転倒時の進路を予測してもよい。
また、本実施の形態ではカメラによる撮像画像を利用した二輪車の検出方法及び進路の予測方法を示したが、二輪車の検出方法や進路の予測方法については撮像画像を利用しない他の方法でもよい。例えば、インフラ側で検出した二輪車の情報を路車間通信で受信し、その二輪車の情報を利用する方法がある。
また、本実施の形態では自車の現在位置、車速、加速度、舵角を利用した自車の進路の予測方法を示したが、自車の進路の予測方法については他の方法でもよい。例えば、自動運転車の場合、自動運転するための走行予定進路を利用する方法がある。
また、本実施の形態では二輪車の転倒時の予測進路をカーブ円周の接線方向の線上に設定したが、カーブ円周の接線方向を中心として前後に所定角ずつ広げた領域で設定してもよい。
また、本実施の形態では衝突確率を求め、衝突の可能性を予測する方法としたが、自車の予測進路と二輪車の転倒時の予測進路を用いて他の方法で予測してもよい。
また、本実施の形態では左側通行国を想定し、自車が右カーブを走行中のときの対向車線走行中の二輪車を対象としたが、右側通行国の場合、自車が左カーブを走行中のときの対向車線走行中の二輪車を対象とする。
本実施の形態に係る運転支援装置の構成図である。 右カーブでの自車と対向車線の二輪車との位置関係を示す図である。 第1の実施の形態に係る運転支援ECUにおける右カーブ時二輪車対応機能の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る運転支援ECUにおける右カーブ時二輪車対応機能の処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1,2…運転支援装置、10…カメラ、11…ナビゲーションシステム、12…車速センサ、13…加速度センサ、14…舵角センサ、20…ブレーキECU、31,32…運転支援ECU、33…二輪車転倒進路計算部、34…自車進路計算部、35a,35b…衝突確率計算部、36a,36b…自車制御判定部

Claims (2)

  1. 自車と二輪車との衝突を予測する衝突予測装置であって、
    カーブにおいて対向車線走行中の二輪車を検出する二輪車検出手段と、
    前記二輪車検出手段で二輪車を検出した場合、カーブにおいて二輪車が転倒したときの進路を予測する二輪車転倒進路予測手段と、
    自車の進路を予測する自車進路予測手段と、
    前記二輪車転倒進路予測手段で予測した二輪車の進路と前記自車進路予測手段で予測した自車の進路とに基づいて衝突予測を行う衝突予測手段と
    を備えることを特徴とする衝突予測装置。
  2. 前記二輪車転倒進路予測手段は、転倒後に二輪車が走行軌跡の接線方向に移動すると想定して進路を予測することを特徴とする請求項1に記載する衝突予測装置。
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