JP2010072685A - 作業実行システム、作業実行装置、制御装置、作業実行プログラム、および制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することを可能にする。
【解決手段】作業実行システム1は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報を記憶する定義情報記憶部10と、上記定義情報に従って一連の作業を実行する作業実行装置であって、上記一連の作業の実行中に上記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、上記変更後の定義情報に従って一連の作業を上記変更箇所から実行する作業実行装置50とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】作業実行システム1は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報を記憶する定義情報記憶部10と、上記定義情報に従って一連の作業を実行する作業実行装置であって、上記一連の作業の実行中に上記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、上記変更後の定義情報に従って一連の作業を上記変更箇所から実行する作業実行装置50とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、作業実行システム、作業実行装置、制御装置、作業実行プログラム、および制御プログラムに関する。
作業の流れを定義するワークフロー定義情報に従って、作業の流れを管理するワークフロー管理システムがある(例えば特許文献1を参照)。
特許文献1には、一連の処理を行うために実行されるべき部分処理の実行順序が記述されたワークフローを参照し、ユーザが実行順序通りに部分処理を実行するように勧誘するワークフロー管理システムであって、特定の部分処理の実行を勧誘しているときに、別のワークフローの定義を受け付け、当該特定の部分処理を上記別のワークフローに置き換えることにより、参照しているワークフローに上記別のワークフローを連結し、連結後は、連結後のワークフローを参照し、ユーザが実行順序通りに部分処理を実行するように勧誘するものが記載されている。
一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、上記一連の作業の実行中の案件について、変更後の定義情報を適用したいという要望がある。この要望を満たすために、変更後の定義情報に従って一連の作業を最初からやり直すこととすると、実行済みの作業を重複して実行しなければならない場合がある。
本発明は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能な作業実行システム、作業実行装置、制御装置、作業実行プログラム、および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る作業実行システムは、一連の作業の実行順序を定義する定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、前記定義情報に従って一連の作業を実行する作業実行手段であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する作業実行手段と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様では、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知する。
本発明に係る作業実行装置は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従って一連の作業を実行する手段であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する手段を有することを特徴とする。
本発明の一態様では、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知する。
本発明に係る制御装置は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する手段を有する。
本発明の一態様では、前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知する。
本発明に係る作業実行プログラムは、コンピュータに、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従って一連の作業を実行する手順であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する手順を実行させることを特徴とする。
本発明に係る制御プログラムは、コンピュータに、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する手順を実行させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、定義情報の変更により影響を受ける利用者に、定義情報の変更を知らせることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、定義情報の変更により影響を受ける利用者に、定義情報の変更を知らせることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、定義情報の変更により影響を受ける利用者に、定義情報の変更を知らせることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、実行済みの作業が重複して実行されることを回避しつつ、上記一連の作業の実行中の案件について変更後の定義情報を適用することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施の形態に係る作業実行システム1の構成の一例を示すブロック図である。この作業実行システム1は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従って一連の作業を実行するものである。具体的な一態様では、作業実行システム1は、ワークフローを定義するワークフロー定義情報に従ってワークフローを処理するワークフローシステムである。
作業実行システム1は、一つの態様では、ハードウェア資源とソフトウェアとの協働により実現され、例えばコンピュータである。具体的には、後述する作業実行システム1の各種機能は、記録媒体に記録されたプログラムが主記憶装置(メインメモリ)に読み出されて中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)により実行されることによって実現される。上記プログラムは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されることも可能であるし、データ信号として通信により提供されることも可能である。ただし、作業実行システム1は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。また、作業実行システム1は、物理的に1つの装置により実現されてもよいし、複数の装置により実現されてもよい。図1の例では、作業実行システム1は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークN上のサーバコンピュータであり、ネットワークNを介して1以上のパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置2と接続されている。
図1において、作業実行システム1は、定義情報記憶部10、実行状態記憶部20、作業結果記憶部30、定義情報管理部40、および作業実行装置50を有する。
定義情報記憶部10は、一連の作業の実行順序を定義する定義情報を記憶するものであり、例えばハードディスク装置などの記憶装置により実現される。
一つの態様では、定義情報は、一連の作業を構成する複数の作業間の順序関係を示す情報と、一連の作業を構成する各作業の内容を示す情報とを含む。定義情報は、さらに、各作業を行う主体(担当者、装置、プログラムモジュールなど)を示す情報や、各作業の終了条件を示す情報などを含んでもよい。また、定義情報は、処理対象(例えば回覧対象)の文書のフォームを定義する情報を含んでもよい。具体的な一態様では、定義情報は、いわゆるワークフローを定義するワークフロー定義情報であり、例えば、アクティビティ(作業)の実行順序を定義する情報と、各アクティビティを定義する情報とを含む。
図2には、定義情報記憶部10の記憶内容の一例が示されている。図2の例では、定義情報記憶部10は、一連の作業を構成する複数の作業間の順序関係を定義する順序定義情報と、各作業を定義する作業定義情報とを含む。順序定義情報は、定義情報を識別するための定義IDと、当該定義情報の版を示す版番号と、一連の作業を構成する複数の作業を識別するための作業IDと、各作業の次の作業の作業IDを示す次作業IDとを含む。作業定義情報では、作業を識別するための作業IDと、当該作業が持っている属性を示す情報と、当該作業を行う担当者を示す情報とが互いに関連付けられている。なお、図2の例では、定義ID「approval」の1つの定義情報が例示されているが、定義情報記憶部10には、複数の定義情報が格納されてもよい。
実行状態記憶部20は、定義情報に従って一連の作業が実行される際の実行状態を記憶するものであり、例えばハードディスク装置などの記憶装置により実現される。
一つの態様では、実行状態記憶部20は、定義情報に従って一連の作業が実行される場合に、当該一連の作業における現在実行中の作業を示す情報を記憶する。
図3には、実行状態記憶部20の記憶内容の一例が示されている。図3の例では、実行状態記憶部20は、案件毎に、当該案件を識別するための案件IDと、当該案件に使用される定義情報を示す定義IDと、当該案件に使用される定義の版を示す版番号と、当該案件で現在実行中の作業を示す現在の作業IDとを互いに関連付けて記憶している。ここで、「案件」とは、定義情報に従って一連の作業を実行することにより処理されるものをいう。
作業結果記憶部30は、定義情報に従って実行された作業の結果を記憶するものであり、例えばハードディスク装置などの記憶装置により実現される。
例えば、作業結果記憶部30は、担当者がフォームに記入した情報や、担当者が承認したことを示す情報など、作業を担当する主体が作業を実行することにより得られた結果を記憶する。
定義情報管理部40は、定義情報記憶部10に記憶される定義情報を管理する。具体的には、定義情報管理部40は、利用者からの指示に応じて、新規の定義情報を定義情報記憶部10に登録する処理、定義情報記憶部10に記憶されている定義情報を利用者に提示する処理、定義情報記憶部10に記憶されている定義情報を変更する処理を行う。定義情報管理部40は、上記利用者からの指示を、例えば情報処理装置2から受け取る。
作業実行装置50は、定義情報記憶部10に記憶されている定義情報に従って、一連の作業を実行する。具体的には、作業実行装置50は、定義情報で定義された順序で、定義情報で定義された作業を実行する。作業を実行する一つの態様では、作業実行装置50は、定義情報で定義された担当者に作業を実行させる。ただし、作業実行装置50は、定義情報で定義された装置やプログラムモジュールに作業を実行させてもよいし、自ら作業を実行してもよい。
作業実行装置50は、定義情報に従って一連の作業を実行することにより案件を処理する際、当該案件の実行状態を示す情報(具体的には、現在実行中の作業を示す情報)を実行状態記憶部20に記録しつつ、当該実行状態記憶部20に記憶されている実行状態を示す情報に基づいて一連の作業を実行していく。
また、作業実行装置50は、定義情報に従って一連の作業を実行することにより案件を処理する際、作業の結果を当該案件と関連付けて作業結果記憶部30に格納する。例えば、作業実行装置50は、作業を担当する主体に作業を実行させる場合、当該主体から情報を受け取り、当該情報を作業の結果として当該案件と関連付けて作業結果記憶部30に格納する。ここで、作業の結果としては、例えば、担当者によりフォームに記入された情報、担当者が承認した旨を示す情報、装置による処理の結果を示す情報などが挙げられる。
先述したとおり、定義情報に従った一連の作業の実行中に、当該定義情報が変更された場合、上記一連の作業の実行中の案件について、変更後の定義情報を適用したいという要望がある。例えば、ワークフロー定義情報に従った案件の処理中に、当該ワークフロー定義情報が変更された場合、当該処理中の案件について、変更後のワークフロー定義情報で(例えば変更後のフローやフォームで)処理を終わらせたいという要望がある。
このような要望を満たすために、変更後の定義情報に従って一連の作業を最初からやり直すことが考えられるが、これでは実行済みの作業を重複して実行しなければならない場合がある。例えば、起案者にとっては、一度フォームに記入した内容を再度フォームに記入しなければならない場合があり、承認者にとっては、一度承認したのに再度承認しなければならない場合がある。
本実施の形態では、作業実行装置50は、さらに次の機能を有する。すなわち、作業実行装置50は、定義情報に従った一連の作業の実行中に当該定義情報が変更された場合(例えば更新された場合)、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、変更後の定義情報に従って一連の作業を上記変更箇所から実行する機能を有する。具体的には、作業実行装置50は、定義情報に従って案件を処理している間に当該定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、変更後の定義情報に従って上記変更箇所から上記処理中の案件を処理する。この場合、作業実行装置50は、実行済みの作業により得られた結果を保持したまま処理を開始する。例えば、作業実行装置50は、定義情報が変更される前に得られた作業の結果を保持し、当該作業の結果を用いて、変更箇所以降の作業を実行する。
上記「現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき」としては、例えば、現在実行中の作業よりも前(すなわち作業順序の上流)に新規の作業が追加されたときや、現在実行中の作業よりも前の作業に変更が加えられたときがある。
一つの態様では、作業実行装置50は、現在実行中の作業よりも前の変更箇所のうち、最も前(上流)の変更箇所から作業の実行を開始する。
なお、作業実行装置50は、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるときであっても、変更箇所に戻る必要がないと判断する場合には、変更箇所からではなく、現在処理中の作業から処理を開始してもよい。
一つの態様では、作業実行装置50は、変更後の定義情報に従って一連の作業を変更箇所から実行する場合、上記現在実行中の作業(すなわち変更前に実行中だった作業)と変更箇所との間の作業に関係する利用者に、変更があった旨を通知する。ここで、作業に関係する利用者としては、例えば、当該作業の担当者が挙げられる。
図1の例では、作業実行装置50は、機能ブロックとして、実行部51と制御部52とを有する。
実行部51は、定義情報記憶部10に記憶されている定義情報に従って、一連の作業を実行する。具体的には、実行部51は、定義情報に従って一連の作業を実行することにより案件を処理する際、当該案件の実行状態を示す情報を実行状態記憶部20に記録しつつ、当該実行状態記憶部20に記憶されている実行状態を示す情報に基づいて一連の作業を実行する。また、実行部51は、定義情報に従って一連の作業を実行することにより案件を処理する際、作業の結果を当該案件と関連付けて作業結果記憶部30に格納する。
制御部52は、実行部51による定義情報に従った一連の作業の実行中に当該定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、変更後の定義情報に従って一連の作業が上記変更箇所から実行されるように制御する。具体的には、制御部52は、変更後の定義情報に従って一連の作業が上記変更箇所から実行されるように、実行状態記憶部20の内容を変更する。この場合、制御部52は、実行状態記憶部20の内容を自ら変更してもよいし、内容を変更するよう実行部51に指示を出してもよい。
一つの態様では、制御部52は、変更後の定義情報に従って一連の作業が変更箇所から実行されるように制御する場合、現在実行中の作業(すなわち変更前に実行中だった作業)と変更箇所との間の作業に関係する利用者に、変更があった旨を通知する。
以下、上記構成を有する本実施の形態に係る作業実行システム1の動作について説明する。なお、以下の説明では、例えば、定義ID「approval」の定義情報を定義情報「approval」と称し、案件ID「flow001」の案件を案件「flow001」と称し、作業ID「001」の作業を作業「001」と称す。
図4は、実行部51の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図4を参照して、実行部51の動作の一例を説明する。
実行部51は、定義情報を指定した利用者からの起動指示を受けると(S11)、定義情報記憶部10を参照し、指定された定義情報に基づき、今回の案件の作業状態を示す情報を実行状態記憶部20に格納する(S12)。具体的には、実行部51は、当該案件の案件IDを生成し、当該案件IDと、指定された定義情報の定義IDと、当該定義情報の最新の版番号と、現在の作業ID(ここでは、定義情報で定義された最初の作業の作業ID)とを互いに関連付けて実行状態記憶部20に格納する。例えば、実行部51は、図2に示される定義情報「approval」を指定した起動指示を受けた場合、図5に示されるように、案件ID「flow001」と、定義ID「approval」と、版番号「1」と、現在の作業ID「start」とを互いに関連付けて実行状態記憶部20に格納する。
ついで、実行部51は、実行状態記憶部20に記憶されている情報に基づき、作業を実行する(S13)。具体的には、実行部51は、ある案件を処理する場合、当該案件に関連付けられた定義情報に従って、現在の作業IDで特定される作業を実行する。例えば、実行部51は、図5の情報に基づき、定義情報「approval」の版「1」に従って、作業「start」を起案者に実行させる。
上記作業が終了すると、実行部51は、当該作業の結果を作業結果記憶部30に格納する(S14)。例えば、実行部51は、ステップS13で起案者から受け付けた起案内容および起案印の押印操作を、作業結果記憶部30に格納する。
そして、実行部51は、実行状態記憶部20の現在の実行状態を示す情報を更新し(S15)、処理をステップS13に戻す。例えば、実行部51は、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」を、作業ID「start」から作業ID「001」に変更し、処理をステップS13に戻す。
上記ステップS13〜S15の処理が繰り返し行われることにより、定義情報で定義された一連の作業が、定義情報で定義された実行順序で実行される。例えば、定義情報「approval」の版「1」に従って、作業「start」、作業「001」、作業「end」が当該順番で実行される。
図6は、制御部52の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図6を参照して、制御部52の動作の一例を説明する。
定義情報管理部40は、利用者からの定義情報の変更指示(例えば更新指示)を受けると、定義情報記憶部10に定義情報の変更内容を保存する。
制御部52は、上記定義情報の変更を検知すると(S21)、当該変更の内容を解析し、当該解析の結果に基づいて、実行状態記憶部20の内容を変更するように実行部51に指示を出す(S22)。具体的には、制御部52は、当該変更された定義情報で処理されている各案件について、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるか否かを判断し、変更箇所があると判断した場合には、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」を変更箇所に対応する作業IDに書き換えるように実行部51に指示する。また、制御部52は、実行状態記憶部20の定義情報の「版」を変更後の版番号に書き換えるように実行部51に指示する。
図7は、定義情報が変更された場合における実行部51の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図7を参照して、定義情報が変更された場合における実行部51の動作の一例を説明する。
実行部51は、制御部52から上記指示を受けると(S31)、当該指示に従って、実行状態記憶部20の内容を変更する(S32)。例えば、実行部51は、変更された定義情報で処理されている各案件について、「現在の作業ID」を変更箇所に対応する作業IDに書き換えたり、定義情報の「版」を変更後の版番号に書き換えたりする。
ついで、実行部51は、実行状態記憶部20に記憶されている情報に基づき、作業を実行する(S33)。具体的には、実行部51は、ある案件を処理する場合、当該案件に関連付けられた定義情報に従って、現在の作業IDで特定される作業を実行する。
上記作業が終了すると、実行部51は、当該作業の結果を作業結果記憶部30に格納する(S34)。
そして、実行部51は、実行状態記憶部20の現在の実行状態を示す情報を更新し(S35)、処理をステップS33に戻す。
上記ステップS33〜S35の処理が繰り返し行われることにより、変更後の定義情報に従って、変更後の定義情報で定義された実行順序で作業が実行されて、案件が処理される。現在実行中の作業よりも前に変更箇所があった場合には、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」が変更箇所に対応する作業IDに書き換えられ、変更箇所から作業の実行が開始されることとなる。
図8は、図6のステップS22の処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照して、ステップS22の処理の一例を説明する。なお、図8の処理は、変更された定義情報に係る処理中の案件の各々について実行される。すなわち、ある定義情報に従って複数の案件が処理されている間に、当該定義情報が変更された場合、当該複数の案件の各々について、図8の処理が実行される。
制御部52は、実行状態記憶部20から、処理中の案件の現在の作業IDを取得する(S41)。
ついで、制御部52は、上記現在の作業IDで示される作業よりも前に、内容(例えば属性)が変更された作業があるか否かを判断する(S42)。
そして、内容が変更された作業があると判断された場合(S42:YES)、制御部52は、新しい作業が追加されたか否かを判断する(S43)。
そして、新しい作業が追加されたと判断された場合(S43:YES)、制御部52は、変更された作業および追加された作業の中で一番前の作業の作業IDを、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」に設定するよう、実行部51に指示し(S44)、処理をステップS50に進める。
一方、新しい作業は追加されていないと判断された場合(S43:NO)、制御部52は、変更された作業の中で一番前の作業の作業IDを、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」に設定するよう、実行部51に指示し(S45)、処理をステップS50に進める。
ステップS42で内容が変更された作業はないと判断された場合(S42:NO)、制御部52は、上記現在の作業IDで示される作業よりも前に、新しい作業が追加されたか否かを判断する(S46)。
そして、新しい作業が追加されたと判断された場合(S46:YES)、制御部52は、追加された作業の中で一番前の作業の作業IDを、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」に設定するよう、実行部51に指示し(S47)、処理をステップS50に進める。
一方、新しい作業は追加されていないと判断された場合(S46:NO)、制御部52は、作業が削除されたか否かを判断する(S48)。
そして、作業が削除されたと判断された場合(S48:YES)、制御部52は、作業が削除された場合の処理を実行し(S49)、処理をステップS50に進める。例えば、制御部52は、当該削除された作業の結果を、作業結果記憶部30から消去する処理または無効化する処理を行う。
一方、作業は削除されていないと判断された場合(S48:NO)、制御部52は、処理をステップS50に進める。
ステップS50では、制御部52は、実行状態記憶部20の「版」に変更後の定義情報の版番号を設定するよう、実行部51に指示する。
ついで、制御部52は、定義情報の変更により影響を受ける担当者へ、定義情報が変更された旨を通知する(S51)。具体的には、制御部52は、実行状態記憶部20の「現在の作業ID」の変更を実行部51に指示した場合、変更前の現在の作業IDで示される作業と、変更後の現在の作業IDで示される作業との間に設定されている担当者へ、定義情報の変更が発生したことを通知する。
なお、上記ステップS42において、制御部52は、現在の作業IDで示される作業よりも前に、内容が変更された作業がある場合であっても、変更内容が再度の作業の実行を必要としないもの(例えば入力項目や属性の削除など)であれば、「NO」と判断して処理をステップS46に移行させてもよい。この場合、制御部52は、ステップS48において作業または属性の削除があったか否かを判断し、作業または属性の削除があったと判断された場合、ステップS49において作業または属性が削除された場合の処理を実行してもよい。例えば、制御部52は、削除された作業または属性に対応する結果を、作業結果記憶部30から消去する処理または無効化する処理を行ってもよい。
以下、具体的な例を挙げて、実行部51および制御部52の動作をより具体的に説明する。
まず、定義情報が変更される前の状況を説明する。
実行状態記憶部20には、図3に示される情報が記憶されている。すなわち、実行部51は、定義情報「approval」に従って案件「flow001」を処理し、定義情報「test」に従って案件「flow002」を処理し、定義情報「security」に従って案件「flow003」を処理している。
図2には、定義情報「approval」に含まれる順序定義情報と作業定義情報とが示されている。また、図9には、定義情報「approval」で定義された回覧文書のフォームの概略図が示されている。また、図10には、定義情報「approval」で定義されたフローの概念図が示されている。また、図10には、フローに沿った回覧文書の遷移も例示されている。なお、回覧文書に記入されている内容や承認印は、作業結果記憶部30に記憶されている。
図3に示されるように、案件「flow001」について、現在実行中の作業は作業「001」である。すなわち、実行部51は、作業「001」の実行中であり、具体的には上長による承認を待っている状態である。この状態において、回覧文書には、図10に示されるように、作業「start」で起案者により記入された内容と、作業「start」で起案者により押印された起案印とが含まれる。
次に、定義情報の変更内容について説明する。ここでは、上記の状況において、定義情報「approval」が次のように変更されたものとする。
図11には、変更後の定義情報「approval」に含まれる順序定義情報と作業定義情報とが示されている。また、図12には、変更後の定義情報「approval」で定義された回覧文書のフォームの概略図が示されている。また、図13には、変更後の定義情報「approval」で定義されたフローの概念図が示されている。また、図13には、フローに沿った回覧文書の遷移も例示されている。
図11〜13に示されるように、本具体例では、フローに作業「002」(特許委員の作業)が追加され、フォームに特許委員の押印欄が追加されている。
次に、上記定義情報の変更が行われた場合における制御部52の動作を、図6,8を参照しながら説明する。
制御部52は、上記定義情報の変更を検知すると(S21)、当該変更の内容を解析し、当該解析の結果に基づいて、実行状態記憶部20の内容を変更するように実行部51に指示を出す(S22)。具体的には、制御部52は、図8のフローチャートに従って以下のように処理を行う。
制御部52は、実行状態記憶部20(具体的には図3の情報)を参照し、定義情報「approval」により処理されている処理中の案件として、案件「flow001」を特定する。そして、制御部52は、当該処理中の案件「flow001」の現在の作業ID「001」を取得する(S41)。
そして、制御部52は、現在の作業「001」よりも前に、内容が変更された作業があるか否かを判断する(S42)。
本具体例では、図2と図11を比較すれば分かるように、内容が変更された作業はない。したがって、制御部52は、内容が変更された作業はないと判断し(S42:NO)、処理をステップS46に移行させる。
ステップS46で、制御部52は、現在の作業「001」よりも前に、新しい作業が追加されたか否かを判断する(S46)。
本具体例では、図2と図11を比較すれば分かるように、現在の作業「001」の前に新しい作業「002」が追加されている。したがって、制御部52は、新しい作業が追加されたと判断し(S46:YES)、処理をステップS47に移行させる。
ステップS47で、制御部52は、追加された作業の中で一番前の作業の作業ID「002」を実行状態記憶部20の「現在の作業ID」に設定するよう、実行部51に指示し(S47)、処理をステップS50に進める。
ステップS50で、制御部52は、実行状態記憶部20の案件「flow001」に対応する「版」に変更後の定義情報「approval」の版番号「2」を設定するよう、実行部51に指示し、処理をステップS51に進める。
そして、ステップS51で、制御部52は、変更前の現在の作業IDで示される作業「001」と、変更後の現在の作業IDで示される作業「002」との間に設定されている担当者に、定義情報の変更が発生した旨を通知する。ここでは、制御部52は、作業「001」の担当者である上長と、作業「002」の担当者である特許委員とに、定義情報の変更が発生した旨を通知する。
次に、上記制御部52からの指示があった場合における実行部51の動作を、図7を参照しながら説明する。
実行部51は、制御部52から上記指示を受けると(S31)、当該指示に従って、実行状態記憶部20の内容を変更する(S32)。具体的には、実行部51は、図14に示されるように、案件「flow001」について、「現在の作業ID」を「001」から「002」に変更し、「版」を「1」から「2」に変更する。
そして、実行部51は、実行状態記憶部20に記憶されている情報(図14の情報)に基づき、案件「flow001」を処理する。具体的には、実行部51は、作業「002」を特許委員に実行させ、作業「001」を上長に実行させる(S33〜S35)。これにより、変更後の定義情報に従って案件「flow001」が処理される。この場合、作業「start」で得られた結果は作業結果記憶部30に記憶されたままであるので、起案者による再度のフォームへの記入や起案印の押印は必要とされない。また、作業「start」で得られた結果を必要に応じて用いて、作業「002」以降の作業が実行される。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更することができる。例えば、上記の具体的な例では、定義情報の変更により新しい版が作成されているが、新しい版は作成されず、1つの定義情報が書き換えられてもよい。この場合、実行状態記憶部20への版番号の格納や、実行状態記憶部20の版番号の変更(図8のステップS50)などは省略されてもよい。
1 作業実行システム、2 情報処理装置、10 定義情報記憶部、20 実行状態記憶部、30 作業結果記憶部、40 定義情報管理部、50 作業実行装置、51 実行部、52 制御部。
Claims (8)
- 一連の作業の実行順序を定義する定義情報を記憶する定義情報記憶手段と、
前記定義情報に従って一連の作業を実行する作業実行手段であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する作業実行手段と、
を有することを特徴とする作業実行システム。 - 請求項1に記載の作業実行システムであって、
前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知することを特徴とする作業実行システム。 - 一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従って一連の作業を実行する手段であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する手段を有することを特徴とする作業実行装置。
- 請求項3に記載の作業実行装置であって、
前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知することを特徴とする作業実行装置。 - 一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する手段を有することを特徴とする制御装置。
- 請求項5に記載の制御装置であって、
前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する場合、前記現在実行中の作業と前記変更箇所との間の作業に関係する利用者に、定義情報が変更された旨を通知することを特徴とする制御装置。 - コンピュータに、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従って一連の作業を実行する手順であって、前記一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業を前記変更箇所から実行する手順を実行させることを特徴とする作業実行プログラム。
- コンピュータに、一連の作業の実行順序を定義する定義情報に従った一連の作業の実行中に前記定義情報が変更された場合、現在実行中の作業よりも前に変更箇所があるとき、前記変更後の定義情報に従って一連の作業が前記変更箇所から実行されるように制御する手順を実行させることを特徴とする制御プログラム。
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JP2008236258A JP2010072685A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | 作業実行システム、作業実行装置、制御装置、作業実行プログラム、および制御プログラム |
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JP2015135592A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社リコー | 情報処理システム及び情報処理方法 |
JP7444935B1 (ja) | 2022-08-25 | 2024-03-06 | フリー株式会社 | プログラム、情報処理装置、及び方法 |
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2008
- 2008-09-16 JP JP2008236258A patent/JP2010072685A/ja active Pending
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