JP2010070278A - バケットコンベヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンベヤケース110の内部を循環走行する無端循環体120と、無端循環体120に取り付けられコンベヤケース110の底部に投入された粉粒体を掬って上部に搬送するバケット容器130と、無端循環体120の下部周回軌道に係合し無端循環体120の張力を調整する上下動可能に軸支された従動輪182とを備えたバケットコンベヤ100において、従動輪182と連動して一定の形状を維持したまま上下動可能な残留防止板140が無端循環体120の下部周回軌道の下方に設けられ、残留防止板140の長手方向端部に摺接する垂直板160が残留防止板140の可動範囲と対応する範囲に取り付けられていることによって、上記の課題を解決する。
【選択図】図1
Description
図5は、そのような従来のバケットコンベヤ500の主要部の概略側面図である。このような用途に用いられるバケットコンベヤ500は、一般に、コンベヤケース510の内部を循環走行するチェーンなどの無端循環体520と、この無端循環体520に取り付けられたバケット容器530とを備えている。そして、無端循環体520は、コンベヤケース510の上部に設けられた駆動輪(図示はされていない)とコンベヤケース510の下部に設けられたスプロケットなどの従動輪582との間に掛架されている。
さらに、コンベヤケース510の下部には、粉粒体が残留するのを防ぐため、無端循環体520の下部周回軌道の下方に、残留防止板540が設けられている。
さらに、コンベヤケース510の側壁が、図5に示すように、傾斜している場合、残留防止板540の高さを変更させると、残留防止板540とコンベヤケース510の側壁との間に隙間が生じる。
そのため、残留防止板540を上流部540a、中央部540b、下流部540cの3つの部材により構成して、それぞれの部材間を蝶番550で接続して、中央部540bに対する上流部540a及び下流部540cの開閉度合いを変えることによって、残留防止板540とコンベヤケース510の側壁との間に隙間が生じることを防いでいた。
そして、残留防止板140は長手方向端部の一方をコンベヤケース110の垂直な面に摺接させ、他方を垂直板160に摺接させた状態で従動輪182と連動して上下動する。そのため、残留防止板140は、上下動しても長手方向の長さが変化しないので、一定の形状を維持したまま上下動することができる。
したがって、残留防止板140が上下動するときに、残留防止板140の長さを調整する必要がない。
なお、本実施例では、無端循環体120の戻り側軌道に面する側のコンベヤケース110のみが上方に向かうに連れて外側に傾斜しているが、無端循環体120の運び側軌道に面する側のコンベヤケース110も上方に向かうに連れて外側に傾斜している場合には、垂直板160を残留防止板140の長手方向端部の両側に摺接するように取り付けることによって、前述と同様に、残留防止板140を一定の形状を維持したまま上下動させることができる。
これにより、粉粒体は、残留防止板140上に滞留することなく運び側軌道方向に送られるので、搬送する粉粒体の種類を変えたときに前の搬送物である粉粒体が後の搬送物である粉粒体に混入することが抑制され、搬送物の品質が向上する。
残留防止板140には、上に開いた湾曲状の金属製の板の最下部の片端縁に取付部140aが垂設されており、そこに、上下方向に離間配置された2つのピン孔142aを有する吊下げ枠142がボルトで固定されている。この吊下げ枠142は、コンベヤケース110の内側折曲部110bに案内されてコンベヤケース110の内側面に沿って上下方向に摺動する。また、コンベヤケース110の外側折曲部110cに案内されてコンベヤケース110の外側面に沿って上下方向に摺動する防塵板111が設けられている。この防塵板111には、吊下げ枠142の2つのピン孔142aと同間隔のピン孔111aが上下方向に2つ設けられている。
そして、2本の吊下げピン115が、コンベヤケース110に設けられたスリット110aを貫通して、防塵板111のピン孔111aと吊下げ枠142のピン孔142aとを連結している。また、従動輪182に固設された従動軸180が、吊下げ枠142の2つのピン孔142aがそれぞれ設けられている2枚の板の間を抜けて、コンベヤケース110に設けられたスリット110aを貫通して防塵板111に固設された軸受184により軸支されている。
次に、ハンドル114を介してスピンドル113を回転させる。すると、スピンドル113の回転に伴い角ナット112がはめ込まれた防塵板111がコンベヤケース110の外側折曲部110cに案内されてコンベヤケース110の外側面に沿って上下動する。
その結果、軸受184及び従動軸180を介し防塵板111の上下動に連動して従動輪182が上下動する。
また、吊下げピン115を介して防塵板111の上下動に連動して吊下げ枠142が上下動し、吊下げ枠142に固定された残留防止板140が上下動する。
このようにして、従動輪182の上下動に連動させて残留防止板140を上下動させることができる。
また、残留防止板140が従動輪182の上下動に連動して動くので、バケット容器の軌道先端と残留防止板140との距離、すなわちクリアランスを常に一定に保つことができる。
残留防止板140の裏側の周囲にウレタンなどの弾性体からなるシール部材190を取り付けるシール受け板192が固着されている。そして、シール部材190に断面L字状のシール押さえ板191をあてがい、このシール押さえ板191に開けられた長穴を挿通して取付ボルト193をシール受け板192に設けられたねじ穴にねじ込むことによってシール部材190が残留防止板140の裏面の周囲に取り付けられている。
さらに、シール受け板192に離間して垂設された支持板195に設けられたねじ穴に螺入されたシール押さえボルト194の先端がシール押さえ板191に当接してシール部材190をコンベヤケース110の内側面に押圧している。
そして、シール押さえボルト194のねじ込み量を変えることによりシール部材190のコンベヤケース110の内側面への押圧度合いを変えることができるので、コンベヤケース110の側板に歪みが存在していても、その歪みにシール部材190を沿わすことができ、高いシール性を実現することができる。
110、510 ・・・ コンベヤケース
110a ・・・ (コンベヤケースの)スリット
110b ・・・ (コンベヤケースの)内側折曲部
110c ・・・ (コンベヤケースの)外側折曲部
111 ・・・ 防塵板
111a ・・・ (防塵板の)ピン孔
112 ・・・ 角ナット
113 ・・・ スピンドル
114 ・・・ ハンドル
115 ・・・ 吊下げピン
116 ・・・ 押さえねじ受座
116a ・・・ (押さえねじ受座の)ねじ穴
117 ・・・ 押さえねじ
120、520 ・・・ 無端循環体
130、530 ・・・ バケット容器
140、540 ・・・ 残留防止板
142 ・・・ 吊下げ枠
142a ・・・ (吊下げ枠の)ピン孔
170 ・・・ エアブロー
170a ・・・ (エアブローの)ノズル
180、580 ・・・ 従動軸
182、582 ・・・ 従動輪
184 ・・・ 軸受
190 ・・・ シール部材
191 ・・・ シール押さえ板
192 ・・・ シール受け板
193 ・・・ 取付ボルト
194 ・・・ シール押さえボルト
195 ・・・ 支持板
550 ・・・ 蝶番
560 ・・・ ターンバックル装置
Claims (4)
- コンベヤケースの内部を循環走行する無端循環体と、該無端循環体に取り付けられ前記コンベヤケースの底部に投入された粉粒体を掬って上部に搬送するバケット容器と、前記無端循環体の下部周回軌道に係合し該無端循環体の張力を調整する上下動可能に軸支された従動輪とを備えたバケットコンベヤにおいて、
前記従動輪と連動して一定の形状を維持したまま上下動可能な残留防止板が前記無端循環体の下部周回軌道の下方に設けられ、前記残留防止板の長手方向端部に摺接する垂直板が該残留防止板の可動範囲と対応する範囲に取り付けられていることを特徴とするバケットコンベヤ。 - 前記残留防止板に固定されコンベヤケースの内側面に沿って上下方向に摺動する吊下げ枠と、前記コンベヤケースの外側面に沿って上下方向に摺動する防塵板と、前記吊下げ枠と防塵板とを連動する吊下げピンとを有し、前記従動輪に固設された従動軸が防塵板に軸支され、前記従動軸及び吊下げピンが貫通するスリットがコンベヤケースに設けられていることを特徴とする請求項1記載のバケットコンベヤ。
- 前記残留防止板の周囲にシール部材が取り付けられ、該シール部材が前記コンベヤケースの内側面に対してボルトにより押圧力を調整可能に押圧されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバケットコンベヤ。
- 前記残留防止板にエアブローが取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載のバケットコンベヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008236714A JP2010070278A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | バケットコンベヤ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105460505A (zh) * | 2016-01-18 | 2016-04-06 | 浙江宏业农装科技股份有限公司 | 收谷机上的送粒装置 |
CN116280900A (zh) * | 2023-05-24 | 2023-06-23 | 安徽建筑大学 | 一种物料提升机结构 |
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JPH07215433A (ja) * | 1994-02-04 | 1995-08-15 | Nikko Co Ltd | バケットエレベータ |
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2008
- 2008-09-16 JP JP2008236714A patent/JP2010070278A/ja active Pending
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