JP2010069349A - 固液分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスポーザのように排水の水質を悪化させず、構成の簡素化と排水の水質悪化を防止できる固液分離装置を提供する。
【解決手段】キッチンのシンク1に設けた排水口2と、排水口2に連通するように設けられ、排水口2に投入にされた投入生ごみ6と水の混在物から水分を分離する固液分離部8と、固液分離部8により構成され、投入生ごみ6を排水口2から移動させる搬送手段12と、搬送手段12により移動した投入生ごみ6を掻き落とす押し出し部24を設ける。これにより、排水口2から、投入生ごみ6は水と共に固液分離部8の上に落とされ、搬送装置12が作動して投入生ごみ6を回転移動させると、移動した固液分離部8の湾曲面22に沿って押し出し部24が移動して水切りされた生ごみを固液分離装置から落下させて回収するようにしている。
【選択図】図1
【解決手段】キッチンのシンク1に設けた排水口2と、排水口2に連通するように設けられ、排水口2に投入にされた投入生ごみ6と水の混在物から水分を分離する固液分離部8と、固液分離部8により構成され、投入生ごみ6を排水口2から移動させる搬送手段12と、搬送手段12により移動した投入生ごみ6を掻き落とす押し出し部24を設ける。これにより、排水口2から、投入生ごみ6は水と共に固液分離部8の上に落とされ、搬送装置12が作動して投入生ごみ6を回転移動させると、移動した固液分離部8の湾曲面22に沿って押し出し部24が移動して水切りされた生ごみを固液分離装置から落下させて回収するようにしている。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に家庭のキッチンで発生する生ごみを水切りさせ、回収する生ごみの固液分離装置に関するものである。
従来、この種の固液分離装置は、ディスポーザ(破砕装置)で粉砕された粉砕生ごみが注水器から放出される水とともに導入口から脱水スクリーン内に導入され、脱水スクリーン内の搬送スクリューにより粉砕生ごみを搬送しながら脱水し、排出口から外部に排出されるように構成されている。搬送スクリューは、駆動手段として搬送モータが接続されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−254632号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ディスポーザが生ごみを粉砕して水とともに排水するので、粉砕生ごみと水を分離するための固液分離装置が複雑になり、固液分離装置のコストも重量も増大するという課題を有していた。また、完全に粉砕生ごみと水の分離はできないので、このまま放流すると下水の水質を悪化させるという課題も有していた。また、ディスポーザは、生ごみを微粉砕することができるが、生ごみとともに投入する水の量を節水のつもりで減少させると排水管を詰まらせてしまうという課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ディスポーザと同じ生ごみの廃棄動作を行いながら、固液分離装置の構成を簡素化し、低コスト化を図り、ディスポーザのように排水の水質を悪化させず、生ごみと共に投入する水を節水しても排水管が詰まらないようにすることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の固液分離装置は、キッチンのシンクに設けた排水口と、この排水口に連通するように設けられ、排水口に投入にされた生ごみと水の混在物から水分を分離する固液分離部と、この固液分離部により構成され、前記生ごみを排水口から移動させる搬送手段と、この搬送手段により移動した生ごみを掻き落とす押し出し部を設けるようにしたものである。
これによって、排水口から投入された生ごみは、投入された水と共に固液分離部の上に落とされ、この固液分離部により構成された搬送装置が作動して生ごみを回転移動させると、この移動した固液分離部の周面沿って押し出し部が移動するので、搬送装置の作動により水切りされた生ごみを固液分離装置から落下させて回収するようにしている。
本発明の固液分離装置は、ディスポーザのように生ごみを微粉砕せずに生ごみの原形のまま水切りを行うので、固液分離装置の構成を簡素化し、低コスト化を図り、ディスポーザのように排水の水質を悪化させず、生ごみと共に投入する水を節水しても排水管が詰まらないようにすることができる。
第1の発明は、キッチンのシンクに設けた排水口と、この排水口に連通するように設けられ、排水口に投入にされた生ごみと水の混在物から水分を分離する固液分離部と、この
固液分離部により構成され、前記生ごみを排水口から移動させる搬送手段と、この搬送手段により移動した生ごみを掻き落とす押し出し部を設けるようにしたことにより、排水口から投入された生ごみは、投入された水と共に固液分離部の上に落とされ、この固液分離部により構成された搬送装置が作動して生ごみを回転移動させると、この移動した固液分離部の周面沿って押し出し部が移動するので、搬送手段の作動により水切りされた生ごみを固液分離装置から落下させて回収することができる。
固液分離部により構成され、前記生ごみを排水口から移動させる搬送手段と、この搬送手段により移動した生ごみを掻き落とす押し出し部を設けるようにしたことにより、排水口から投入された生ごみは、投入された水と共に固液分離部の上に落とされ、この固液分離部により構成された搬送装置が作動して生ごみを回転移動させると、この移動した固液分離部の周面沿って押し出し部が移動するので、搬送手段の作動により水切りされた生ごみを固液分離装置から落下させて回収することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の固液分離部は、複数個の透孔で構成された湾曲面を有し、その湾曲面に生ごみを載せながら移動させる間に水の混在物から水分を分離するようにしたことにより、排水口から落下する生ごみを湾曲面で受け止める量を増加させ、搬送手段が作動するときに生ごみを圧縮するので、生ごみの水切りを促進することができる。
第3の発明は、特に、第1の発明または第2の発明の搬送手段は、複数個の固液分離部を組み合わせ、その湾曲面が回転することで生ごみを移動できるように筒状に構成したことにより、搬送手段自体がストレーナ(水切りごみかご)の役目をはたし、水が固液分離部を通過して搬送手段の内部に抜けるので、生ごみと共に多量の水が流入しても容易に排出することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の搬送手段は、固液分離部の端部が固液分離装置のケース内壁に沿って接触しながら回転することにより湾曲面で生ごみを確実に移動させるようにしたことにより、生ごみと共に投入された水が搬送手段とケース内壁の間隙を抜けることなく、すべて固液分離部を通過するので、確実に固液を分離できる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の押し出し部は、固液分離部の湾曲面に沿って、接触しながら移動するときに、その先端で湾曲面の透孔を掃除するようにしたことにより、固液分離部の湾曲面上の生ごみを落下させる毎に透孔の掃除も行うので、固液分離部は、常に水を通過させる状態に保たれ、固液分離部の生ごみの脱水性能を維持することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の押し出し部は、先端に弾力性のあるブラシを有したことにより、固液分離部の湾曲面に沿って、接触しながら移動するときに、ブラシの先端が透孔の内部まで入り込むので、湾曲面の透孔を確実の掃除することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の排水口は、作動スイッチを有するフタを装着することで搬送手段の運転を行うようにしたことにより、フタをしない限りは、搬送手段が作動しないようにしたので、排水口から生ごみを投入しているときは、固液分離部が回転せず、安全性を確保することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の搬送手段は、押し出し部により落とされた生ごみを受け取り、乾燥処理を行う生ごみ処理部を連設したことにより、生ごみ処理部では、落下した生ごみの減容処理を行うので、長期間わたって連続的に生ごみ処理を行うことができ、乾燥生ごみの廃棄の手間を省くことができる。
第9の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明の搬送手段は、押し出し部により落とされた生ごみを受け取る脱着可能な収納部を設けたことにより、固液分離装置から落下する生ごみを収納部で回収し、すぐ取り出せるので、固液分離装置の構成がコンパクト化され、生ごみの廃棄も容易にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜4は、本発明の第1の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図1〜4は、本発明の第1の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図1〜4において、1は、生ごみや水(水道水等)が共に投入されたり、混入したりする排水口2を有した台所のシンクである。通常このような排水口2は、ストレーナ(生ごみかご等)を設けている。本実施の形態では、このストレーナを図示していないが、ストレーナを設けることは、可能である。
3は、排水口2のフタである。このフタ3は、排水口2にシンク1側より、着脱自在に装着できるようにしている。フタ3は、樹脂またはゴム等の絶縁材料で構成している。フタ3には、スイッチの機能が付加され、フタ3を排水口2に装着することで、排水口2の下方に接続された固液分離装置4の運転を開始するようにしている。排水口2と固液分離装置4の間は、生ごみ投入通路5が設けられ、排水口2から投入される投入生ごみ6が、固液分離装置4に挿入されやすいように断面形状を構成している。排水口2は、一般的に丸穴が多い(ディスポーザの入口は、大半が丸穴)が、固液分離装置4に投入生ごみ6が挿入されやすいように楕円または長四角等の形状も可能であり、生ごみ投入通路5もその形状に合わせるようにしている。
固液分離装置4は、多数の透孔7を設けた固液分離部8を複数個(図1においては、3個連接している)つなぎ合わせる形で構成している。固液分離部8は、腐食防止のためステンレスの板で形成され、一部を湾曲し、それを繋いで筒状に設けている。図1のように固液分離部8を3個連接して、駆動軸9に向かってそれぞれ湾曲させて略正三角形の各辺が凹んだ形状に構成している。この固液分離部8の個数や湾曲の形状は、固液分離部8が1、2個の場合や4個以上の場合に合わせて変えることも可能である。
隣り合う固液分離部8の接合部分(正三角形の頂点部分)は、端部11を構成して固液分離装置4のケース10に接触させるかまたは微細なスキマ(例えば、1mm以下)を構成して、この部分から多量の水が侵入しないようにしている。この接合部分は、磨耗を防止するためステンレスやセラミックや硬質の樹脂で構成されたシール部として設けられている。
この複数個の固液分離部8を回転させることで、投入生ごみ6が移動し、搬送手段12が構成されている。搬送手段12は、図2のようにドラム状に構成され、駆動軸9を中心に回転することで、ケース10の内周壁13と固液分離部8の湾曲部分で構成する搬送ポケット14に投入生ごみ6を載せて移動させるようにしている。透孔7の大きさは、通常のキッチンの排水口に設けられたストレーナのごみカゴの大きさに準じている。ストレーナの穴は、琵琶湖条例をもとに丸穴の場合は、φ1.5穴以下、丸穴以外の場合は、2mm2以下との基準が設けられている。
シール部11には、駆動軸9の回転を複数個の固液分離部8に伝えるための指示部15を設けている。指示部15は、複数個の固液分離部8で構成する筒状の搬送手段12が変形しないように補強も行っている。搬送手段12の横方向端部16は、ケース10の側面17に接触しながら回転するかまたは横方向端部16にキャップ(図示無)をはめて微細なスキマ(例えば、1mm以下)を構成して、この部分から多量の水が侵入しないようにしている。
18は、ケース10の側面17の最下部に設けた固液分離排水口で、固液分離部8の複数個の透孔7を抜け落ちた水が固液分離排水管19を介して下水管(図示無)に送られるように構成している。図1の構成では、投入生ごみと共に水が供給された場合は、固液分離部8の透孔7を抜けた水が再度他の固液分離部8を抜けて固液分離排水口18から排出するようにしている。
20は、駆動軸9の駆動手段で、ケース10の外側で駆動軸9の端部に連結されている。駆動手段20は、ギアドモータで構成され、搬送手段12としては略正三角形の各辺ごとに断続的に移動するようにしている。図3の(a)のようにシンク1の排水口2から固液分離装置4内に投入生ごみ6が入れられ、図3の(b)のように搬送手段12の複数個の固液分離部8が1/3回転して、略正三角形の頂点(シール部11)が最上部に来たときに、一回分の生ごみの搬送が行われる。
この搬送された投入生ごみ6に対して、図4の(a)のように固液分離装置4の出口21側の投入生ごみ6が載せられた固液分離部8の湾曲面22に沿って、ケース10内の上部の格納庫23に収納されていた押し出し部24が回転して、固液分離部8上の投入生ごみ6を掻き落とすようにしている。押し出し部24は、投入生ごみ6を落下させた後に再度、格納庫23に収納され、搬送手段21の作動を阻害しないようにしている。
押し出し部24は、固液分離部8上の投入生ごみ6を落とす際に(格納庫23に戻る時も同じ)、固液分離部8の湾曲面22に接触して擦る動作を行い、固液分離部8に設けられた多数の透孔7の掃除を行うようにしている。押し出し部24は、弾力性のある樹脂製(または金属板)のヘラで構成され、掃除動作を促進している。押し出し部24は、ケース10内の一部に設けた回転軸25を支点にして湾曲面22に沿うようにして、駆動装置26により回転させるようにしている。駆動装置26は、ステッピングモータ、ギアドモータ、ソレノイド等で構成されている。
出口21の下端は、搬送手段12の略正三角形の出口21側の底辺のシール部11よりも上方に設けられ、ケース10の最下部に設けられた固液分離排水口18に水が集中して排出されるときに出口21から水が落下しないようにしている。
27は、固液分離装置4の出口21の下方に連接した生ごみ処理部で、生ごみ処理部27は、固液分離装置4の駆動軸9に略平行に配置され、その形状は有底円筒状に構成されている。生ごみ処理部27の内部に生ごみ容器28が引出しのように収納されている。
生ごみ撹拌手段29は、この生ごみ容器28内に設けた駆動軸30の延長部分の周囲に構成されている。生ごみ容器28内の駆動軸30の延長部分は、生ごみ容器28内に回収生ごみ31(回収生ごみ31と乾燥処理した生ごみ等)がたまり、捨てるときに生ごみ容器28を生ごみ処理部27から引き出すときに容易に作業が行えるように駆動軸30とは独立して設けられ、生ごみ容器28を生ごみ処理部27に収納するときに独立した駆動軸30と駆動軸30の延長部分が接触して回転を伝達できるようにしている。生ごみ処理部27への駆動軸30の装着は、ベアリングとメカニカルシール等を用いて密閉性を高めている。
生ごみ容器28内の駆動軸30の延長部分に対してもベアリングとメカニカルシール等を用いて密閉性を高めている。生ごみ容器28は、円筒状の生ごみ処理部27にあわせて円筒形状を構成しており、引き出す手前側に円筒よりも大きな径の前板32を設け、この前板32を生ごみ処理部27の壁面にパッキンやシール材を介してレバー等で押し付けるようにして密閉性を高めるようにしている。生ごみ容器28は、引出しのように上部が開放され、固液分離装置4の出口21から押し出された投入生ごみ6が落下して貯留するよ
うになっている。固液分離装置4は、固液分離装置4の出口21から押し出される投入生ごみ6が駆動軸30により回転する生ごみ撹拌手段の回転方向に対して略直角になるように、生ごみ処理部27に載置されている。
うになっている。固液分離装置4は、固液分離装置4の出口21から押し出される投入生ごみ6が駆動軸30により回転する生ごみ撹拌手段の回転方向に対して略直角になるように、生ごみ処理部27に載置されている。
生ごみ撹拌手段29は、複数個の棒またはヘラ状の板で構成され、この先端が生ごみ容器28の円筒状の内壁に沿って回転して回収生ごみ31の撹拌を行うようにしている。33は、生ごみ撹拌手段29の駆動軸30の端部に設けた生ごみ撹拌手段29の駆動手段で、生ごみ処理部27の外側から駆動軸30に結合されている。駆動手段33は、ギアドモータで構成されている。生ごみ撹拌手段29は、このギアドモータにより毎分5〜20回転で正転、反転を繰り返しながら回収生ごみ31の撹拌を行うようにしている。
駆動軸9の端部に駆動手段20を設けるときに固液分離装置4のケース10を貫通するときに駆動軸9にベアリングとメカニカルシール等を装着して、生ごみや水分が漏れないように構成している。同様に押し出し部24の駆動装置26もベアリングとメカニカルシール等を装着している。駆動手段20は、生ごみ処理部27と固液分離装置4を結合させるときに形成される空間に配置され、生ごみ処理部27の側に沿うように収納するようにしている。図3において、34の矢印は、固液分離装置4の搬送手段12の回転方向を示している。
35は、生ごみ処理部27の庫内温度を上昇させるために生ごみ処理部27の下部に設けた加熱手段で、一般的なシーズヒータ、マイカヒータを用い一定の温度調節を行うか、またはPTCヒータを用いて自動調節を行なうようにしている。加熱手段35により、回収生ごみ31を加熱し、撹拌手段29により乾燥処理を加速するようにしている。
36は、生ごみ処理部27内に空気37を送るための空気供給手段で、ターボファンやラジアルファン等の高圧型の送風機やエアーポンプで構成されている。空気供給手段36は、生ごみ処理部27の給気口38を介して、生ごみ処理部27内に空気37を噴出すようにしている。39は、脱臭装置で、回収生ごみ31の乾燥処理を行うときに発生する刺激臭を低減するために、触媒や活性炭を用いて構成している。空気供給手段36により供給された空気37に押し出されるようにして、生ごみ処理部27内の刺激臭と水蒸気を吸い込んだ排気40が生ごみ処理部27の排気口41から脱臭装置39に送られるようにしている。
以上のように構成された固液分離装置において、その動作を説明する。
まず台所のシンク1で発生した生ごみを処理するために排水口2から投入生ごみ6や共に水が投入される。この時点で、シンク1内の掃除等があらかた終わると、使用者は、フタ3を排水口2の入口にはめ込む。このときフタ3を押し込むかまたは回転させると固液分離装置4のスイッチが入り運転を開始する。排水口2や投入通路5は、固液分離装置4の搬送手段12の長手方向に楕円または長穴状の断面を構成していて、ドラム状の搬送手段12上に投入生ごみ6が搬送しやすい形で載せられている。駆動手段20により駆動軸9が1/3回転すると搬送手段12の略正三角形の断面形状に構成された固液分離部8が投入生ごみ6を載せたまま、固液分離装置4の出口21側に向いて停止する。次に駆動装置26が作動し、回転軸25を動かして押し出し部24を固液分離部8の湾曲面22に接触しながら固液分離部8上に載っている投入生ごみ6を削り落とし、生ごみ処理部27に落下させる。
投入生ごみ6と共に投入された水は、固液分離装置4を作動させる前に大半が固液分離部8の透孔7を通って、固液分離排水口18から排出される。また、投入生ごみ6に付着した水分は、搬送手段12の作動中に投入生ごみ6が動かされることで、固液分離部8の
透孔7より下方に落下して、固液分離排水口18から排出される。
透孔7より下方に落下して、固液分離排水口18から排出される。
生ごみ処理部27に落下した投入生ごみ6は、加熱手段35により、生ごみ処理部27が加熱されることで、回収生ごみ31として加熱され水蒸気を発生しながら乾燥処理が行われる。このとき、空気供給手段36が生ごみ処理部27内に空気37を送り、空気37は、生ごみ容器28内を循環して回収生ごみ31から発生する刺激臭と水蒸気を回収して排気口41から排出するようにしている。脱臭装置39は、触媒や活性炭による脱臭の前に、排気40の温度を速やかに低下させ、排気40の飽和蒸気圧が下がり排気40中の蒸気が凝縮させた後、脱臭を完了する。
以上本実施の形態の固液分離装置の技術的効果を総括すれば、以下の通りである。
(1)固液分離部8は、複数個の透孔7で構成された湾曲面22を有し、その湾曲面22に投入生ごみ6を載せながら移動させる間に水の混在物から水分を分離するようにしたので、排水口2から落下する投入生ごみ6を湾曲面で受け止める量を増加させ、搬送手段12が作動するときに投入生ごみ6を圧縮するので、投入生ごみ6の水切りを促進することができる。
(2)ディスポーザを用いないで投入生ごみ6を回収できるので、ディスポーザのように投入生ごみ6を粉砕することが無く、微細な投入ごみを下水に排出せず、排水の水質の悪化を防止できる。
(3)ディスポーザを用いないで投入生ごみ6を回収できるので、ディスポーザのように粉砕した投入生ごみ6を多量の水で押し流す必要が無く、投入生ごみ6と共に投入する水を節水しても排水管が詰まらないようにすることができる。
(4)ディスポーザを用いないで投入生ごみ6を回収できるので、固液分離装置4の構成を簡素化し、低コスト化を図ることができる。
(5)固液分離部8を略正三角形の筒状に構成したので、固液分離部8が2重構成になり、投入生ごみ6と共に多量の水が流入しても固液分離装置4の出口21から生ごみ処理部27に水を多量に落下させることを防止できる。
(6)固液分離部8の端部に設けたシール部11が固液分離装置4のケース10内周壁13に沿って接触しながら回転することにより湾曲面22で投入生ごみ6を確実に移動させるようにしたので、投入生ごみ6と共に投入された水が搬送手段12とケース10の内周壁13の間隙を抜けることなく、すべて固液分離部8を通過し、確実に固液を分離できる。
(7)押し出し部24は、固液分離部8の湾曲面22に沿って、接触しながら移動するときに、その先端で湾曲面22の透孔7を掃除するようにしたので、固液分離部8の湾曲面22上の投入生ごみ6を落下させる毎に透孔7の掃除も行うので、固液分離部8は、常に水を通過させる状態に保たれ、固液分離部8の投入生ごみ6の脱水性能を維持することができる。
(8)搬送手段12は、複数個の固液分離部8を連接してドラム状に構成したので、全体として弾力性を持たせ、投入生ごみ6の形状に合わせて変化することで搬送手段12の変形を防止することができる。また、押し出し部24が固液分離部8の湾曲面22に接触して移動することを容易にすることができる。
(9)排水口2は、作動スイッチを有するフタ3を装着することで搬送手段12の作動のオンオフを行うようにしたので、フタ3をしない限りは、搬送手段12が作動しないようにし、排水口2から投入生ごみ6を投入しているときは、固液分離部8が回転せず、作業の安全性を確保することができる。
(10)搬送手段12は、押し出し部24により落とされた投入生ごみ6を受け取り、乾燥処理を行う生ごみ処理部27を結合したこので、生ごみ処理部27では、落下した投入生ごみ6の減容処理を行い、長期間わたって連続的に生ごみ処理を行うことができ、乾燥生ごみの廃棄の手間を省くことができる。
(11)押し出し部24は、固液分離部8から投入生ごみ6を落下させる作業を行わないときは、ケース10の上部に構成される格納庫23に収納されているので、搬送手段12が作動しているときの投入生ごみ6の移動作業を阻害しないようにすることができる。
(12)固液分離装置4は、駆動軸9をメカニカルシール等を用いてケース10を貫通させて設けたので、駆動手段20を生ごみ処理部27の側部に配置でき、生ごみ乾燥処理装置として外装内に場所をとらないように収納することができ、生ごみ乾燥処理装置をコンパクトに構成することができる。
(13)固液分離装置4は、生ごみ処理部27に臨ませた出口21を生ごみ容器28内の生ごみ撹拌手段29の駆動軸30に対して略直角に向けているので、例えば生ごみ撹拌手段29の形状を変則的な配置にしておくことで、回収生ごみ31が駆動軸30方向に移動し、回収生ごみ31の分散を促進し、乾燥処理時間を短縮することができる。
(14)回収生ごみ31から発生する水蒸気に含まれる水に溶解する臭気成分(例えば、トリメチルアミン、アンモニア、硫化水素等)は、結露水として回収し、臭気を確実に抑えることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図5は、本発明の第2の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図5において、押し出し部24は、先端に弾力性のあるブラシ42を設けている。ブラシ24は、弾力性かつ柔軟性のある樹脂材料(またはゴム等)か金属の弾性体で構成され、ヘラのような形状またはタワシや筆先のような形状をしていて、その先端が固液分離部8の透孔7に入り込み、投入生ごみ6の残りや石鹸の残渣やぬめりを除去するようにしている。
以上のように構成された固液分離装置において、その動作を説明する。
投入生ごみ6が搬送手段12により、固液分離部8に載せられたまま、固液分離装置4の出口21側に向いて停止すると、回転軸25の作動により押し出し部24が格納庫23から移動して、固液分離部8の湾曲面22に接触しながら固液分離部8上に載っている投入生ごみ6を削り落とし、生ごみ処理部27に落下させる。このとき、ブラシ42が、湾曲面22を擦りながら移動し、湾曲面22と透孔7の掃除を行うようにしている。また、押し出し部24が投入生ごみ6の落下作業を終えて格納庫23に戻るときも逆方向から湾曲面22を擦りながら移動し、湾曲面22と透孔7の掃除を行うようにしている。
以上のように、本実施の形態においては、ブラシ42の先端が透孔7の内部まで入り込むので、湾曲面22の透孔7を確実の掃除することができる。
また、柔軟性のある材料でブラシ42を構成したので、湾曲面22に沿ってブラシ42を押し付けることが可能で、逆方向にも自在にブラシ42の先端が反転できるので、確実に固液分離部8の掃除を行うことができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の第3の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図6は、本発明の第3の実施の形態における固液分離装置の構成図である。
図6において、搬送手段12は、押し出し部24により落とされた投入生ごみ6を受け取り、生ごみの廃棄を容易に行うようにした収納部43を設けている。収納部43は、大きなカップ状の構成をしていて、固液分離装置4から取っ手44を用いて着脱自在に取り付けを行うようにして、投入生ごみ6の回収と廃棄を容易に行うようにしている。収納部43は、樹脂で構成している。
以上のように構成された生ごみ乾燥処理装置において、その動作を説明する。
投入生ごみ6が搬送手段12により、固液分離部8に載せられたまま、固液分離装置4の出口21側に向いて停止すると、回転軸25の作動により押し出し部24が格納庫23から移動して、固液分離部8の湾曲面22に接触しながら固液分離部8上に載っている投入生ごみ6を削り落とし、収納部43に落下させる。収納部43に投入生ごみ6が溜まり収納部43が満杯になったときは、取っ手44を持ちながら、回収生ごみ31をごみ袋等に廃棄するようにしている。
以上のように、本実施の形態においては、固液分離装置4から落下する投入生ごみ6を収納部43で回収し、すぐ取り出せるので、固液分離装置4の構成がコンパクト化され、生ごみの廃棄も容易にすることができる。
以上のように、本願発明によれば、固液分離装置の構成を簡素化し、低コスト化を図り、ディスポーザのように排水の水質を悪化させず、生ごみと共に投入する水を節水しても排水管が詰まらないようにすることができるので、家庭用の生ごみ処理だけでなく、業務用の生ごみ処理等の固液分離装置等にも適用できる。
1 シンク
2 排水口
3 フタ
4 固液分離装置
6 投入生ごみ
7 透孔
8 固液分離部
10 ケース
11 シール部(端部)
12 搬送手段
22 湾曲面
24 押し出し部
26 駆動装置
27 生ごみ処理部
42 ブラシ
43 収納部
2 排水口
3 フタ
4 固液分離装置
6 投入生ごみ
7 透孔
8 固液分離部
10 ケース
11 シール部(端部)
12 搬送手段
22 湾曲面
24 押し出し部
26 駆動装置
27 生ごみ処理部
42 ブラシ
43 収納部
Claims (9)
- キッチンのシンクに設けた排水口と、この排水口に連通するように設けられ、排水口に投入にされた生ごみと水の混在物から水分を分離する固液分離部と、この固液分離部により構成され、前記生ごみを排水口から移動させる搬送手段と、この搬送手段により移動した生ごみを掻き落とす押し出し部を設けるようにした固液分離装置。
- 固液分離部は、複数個の透孔で構成された湾曲面を有し、その湾曲面に生ごみを載せながら移動させる間に水の混在物から水分を分離するようにした請求項1に記載の固液分離装置。
- 搬送手段は、複数個の固液分離部を組み合わせ、その湾曲面が回転することで生ごみを移動できるように筒状に構成した請求項1または2に記載の固液分離装置。
- 搬送手段は、固液分離部の端部が固液分離装置のケース内壁に沿って接触しながら回転することにより湾曲面で生ごみを確実に移動させるようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の固液分離装置。
- 押し出し部は、固液分離部の湾曲面に沿って、接触しながら移動するときに、その先端で湾曲面の透孔を掃除するようにした請求項1〜4のいずれか1項に記載の固液分離装置。
- 押し出し部は、先端に弾力性のあるブラシを有した請求項1〜5のいずれか1項に記載の固液分離装置。
- 排水口は、作動スイッチを有するフタを装着することで搬送手段の運転を行うようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の固液分離装置。
- 押し出し部により落とされた生ごみを受け取り、乾燥処理を行う生ごみ処理部を連設した請求項1〜6のいずれか1項に記載の固液分離装置。
- 押し出し部により落とされた生ごみを受け取る脱着可能な収納部を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の固液分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008236096A JP2010069349A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | 固液分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008236096A JP2010069349A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | 固液分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010069349A true JP2010069349A (ja) | 2010-04-02 |
Family
ID=42201630
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JP2008236096A Pending JP2010069349A (ja) | 2008-09-16 | 2008-09-16 | 固液分離装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010069349A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105597406A (zh) * | 2014-11-19 | 2016-05-25 | 浙江三龙环保科技有限公司 | 一种固液分离装置和污水处理系统及方法 |
CN111991896A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-11-27 | 张继平 | 一种新型多功能陶瓷过滤机 |
-
2008
- 2008-09-16 JP JP2008236096A patent/JP2010069349A/ja active Pending
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