JP2010068067A - 帯域割当方法及び帯域割当装置 - Google Patents

帯域割当方法及び帯域割当装置 Download PDF

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Abstract

【課題】帯域共有のために実装されるハードウェア量を低減でき、帯域利用効率を向上させることができる帯域割当方法及び帯域割当装置を提供する。
【解決手段】加入者側装置0〜(N−1)の内の帯域を割当てるべき加入者側装置を加入者側装置K(0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)としたときに、加入者側装置(K−1)が使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップと、通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップと、通信チャネルch(K−1)の帯域に割当てられなかった、加入者側装置Kの残りの要求帯域に応じて、通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップと、通信チャネルchKの空き帯域に、加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップとを有し、これらステップをすべての加入者側装置の各々について実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、波長多重光アクセス網(WDM−PON)や符号多重光アクセス網(CDMA−PON)などのような使用チャネル数に制限があるネットワークにおける帯域割当に使用される帯域割当方法及び帯域割当装置に関するものである。
図1は、局側設備10と加入者端末(例えば、PC)との間で加入者側装置(ネットワーク機器)11,…,14を介して通信する際の帯域割当の例を説明するための図である。局側設備10と加入者側装置11,…,14との間で使用できる帯域に制限がある場合には、図1に示されるように、各加入者側装置11,…,14は、局側設備10に対して通信を行う際の帯域等の、パラメータを申告する(ステップST1)。局側設備10は、各加入者側装置11,…,14からの申告が受入れ可能であれば、申告を許可し、受入れ不可能であれば、申告を拒否する(ステップST2)。各加入者側装置11,…,14は、局側設備10によって許可された帯域で通信を行い、許可されていない(違反した)帯域で通信すると、その情報は廃棄される(ステップST3)。なお、違反による廃棄を防止するため、各加入者側装置11,…,14が、送信前に、再度、局側設備10に送信を要求し、局側設備10から送信の許可、送信タイミング、及びチャネルの帯域などを受け取り、これらの情報に基づいて送信する、という動作を繰り返す方法もある。
図2は、図1に示される設備の具体例である光アクセス網を説明するための図である。図2に示されるように、この光アクセス網は、局側設備であるOLT(Optical Line Terminal)20と、加入者側装置であるONU(Optical Network Unit)21,…,24と、カプラ(スプリッタ)25と、ONU21,…,24とカプラ25とを接続する光ファイバ26a,…,26dと、OLT20とカプラ25とを接続する1本の光ファイバ27とを有している。各ONUは、上りの信号が、カプラ25で他のONUからの上り信号と衝突しないタイミングで、光信号を送出しなければならない。送出タイミングは、OLT20から各ONU21,…,24に通知される。
図3は、図1に示される設備の他の具体例であるCDMA無線アクセス設備を説明するための図である。図3に示される無線通信では、基地局(局側設備)30と加入者端末31,…,34は、空間という共有伝送媒体と電波を用いて通信する。CDMAでは、周波数帯域を符号で分割してチャネル(例えば、CH1,…,CH4)として用意し、そのチャネルを時間で分割して通信している。これは、光CDMA技術を用いた光アクセスシステムでも同じである。
図1乃至図3に示されるような通信システムでは、各加入者側装置に帯域を割当てる仕組みが重要である。この仕組みの実現に利用可能な技術である、2段階リーキーバケット方式が、例えば、非特許文献1に開示されている。また、UPC(Usage Parameter Control)によるATM(非同期転送モード)網におけるトラヒックマネージメント方式が、例えば、非特許文献2に開示されている。
図4は、リーキーバケット方式によるUPCを説明するための図である。この方式においては、情報(トラヒック若しくはパケット、又はトークン)を‘水’に、情報保持手段としてのキューを‘穴あきバケツ’に見立てた帯域制御モデルを用いて、帯域制御を説明している。図4に示されるように、この方式では、入力回線毎に、2段の‘穴あきバケツ’(キュー)41,42と、そこからの読み出し機能を使用する。入力される‘水’43は、1段目の‘穴あきバケツ’41に入力される。この入力される‘水’は、加入者端末が送信を希望する情報であり、情報量は増減し、場合によりゼロになる。1段目の‘穴あきバケツ’41からは単位時間当たり一定量の‘水’が流れ出る(すなわち、単位時間当たりに定められた量の情報がキューから読み出される)。申告されたピークレートTpが1段目の‘穴あきバケツ’41の‘穴’41aの大きさ(単位時間当たりの読み出し情報量)に相当する。1段目の‘穴あきバケツ’41の容積41bが、ピークレートを違反する(超過する)‘水’の許容量を決定する。長時間に渡ってピークレートを違反する‘水’の入力が続くと、‘水’は1段目の‘穴あきバケツ’41から溢れて廃棄される。
2段目の‘穴あきバケツ’42の‘穴’42aの大きさ(単位時間当たりの読み出し情報量)が平均帯域(平均レート)の大きさに相当する。2段目の‘穴あきバケツ’42の容積42bは、‘穴’42aから出力される平均流量Tを違反する(超過する)‘水’の許容量を決定する。すなわち、2段目の‘穴あきバケツ’42の容積が、流入する‘水’(到着するパケット)の時間偏りの許容範囲を規定する。ある時間P内に到着した情報量Tpeが、T×Pを上回る(すなわち、Tpe>T×P)場合、違反トラヒックは、2段目の‘穴あきバケツ’42から溢れて廃棄される。
図4に示されるような仕組みは、各加入者側装置(ネットワーク機器)に実装し、‘水’としてパケット(トラヒック)を入力するように構成することができる。しかし、上記非特許文献1及び2に示されるように、図4に示されるような仕組みを局側設備に各加入者分備え、各加入者側装置は局側設備からの制御データに応じてユーザデータの送信タイミング及び送信時間を制御するように構成することもできる。この場合には、‘穴あきバケツ’には、加入者側装置からの通信帯域の申告や、加入者端末に実装されたキュー内のトラヒック情報であるトークンが入力され、‘穴あきバケツ’からの出力は送信許可信号として加入者側装置(ONU)に送られ、加入者側装置において、許可された量だけトラヒックを出力する。
図5は、次世代PON(Passive Optical Network)システムの帯域割当の仕組みを示す図である。現世代PONであるG−PONやGE−PONにおいては、帯域共有するために、TDM(Time Division Multiplex)技術の一種であるパケット多重技術を用いている(図2参照)。これに対し、次世代PONにおいては、パケット多重技術に加えて、WDM(Wavelength Division Multiplex)技術又はOCDM(Optical Code Division Multiplex)技術を用いている。
図5に示されるシステムにおいては、例えば、加入者側装置0〜(N−1)は、チャネルch0〜ch(N−1)を、デフォルトの通信チャネルとして通信している。図5において、N=16である。各加入者宅に設置された加入者側装置であるONU及び局側設備501であるOLTトランスポート機能部503は、通信すべき帯域を、OLT制御部(帯域計算機能部)502に通知する(図5におけるステップST11)。この通知は、要求帯域の通知、及び、各加入者側装置内のキューバッファのキュー長の通知などを含む。あるいは、使用している帯域を、ONU又はOLTのいずれかで監視して、通知する方法もある。仮に、加入者側装置1がチャネルch1の帯域に満たない帯域における通信を希望し、加入者側装置0がチャネルch0の帯域を超える帯域における通信を希望するとき、加入者側装置0はチャネルch0に加え、チャネルch1で加入者側装置0が未使用の帯域を用いて通信するようOLT制御部502が指示する(図5におけるステップST12)。このように、各加入者側装置の帯域の空き資源を、他の加入者側装置が用いることで、帯域の利用効率を上げることができる。
IEICE TRANS. COMMUN.、 Vol.E75−B、 No.2、 1992年2月、 Naoaki YAMANAKA他、 「Performance Limitation of Leaky Bucket Algorithm for Usage Parameter Control and Bandwidth Allocation Methods」、 pp.82−86. 電子情報通信学会論文誌、B−I、Vol.J76−B−I、No.3、1993年3月、山中直明他、「確定的UPCによるATM網トラヒックマネージメント方式」、pp.253−263. 特開平5−153154号公報
しかしながら、上記従来技術において多くの加入者側装置で帯域共有を行うと、帯域の利用効率は高くなるが、帯域共有のために実装されるハードウェア量が増え、コストが増大するという問題がある。例えば、16台の加入者側装置の各々が16chの帯域共有を行うことを可能にするハードウェアを実装する場合には、16台の加入者側装置の各々が1chの帯域を使用するハードウェア(帯域共有を行わないハードウェア)を実装する場合に比べ、送受信機のコストが16倍となる。
チャネル共有の方法としては、例えば、図6に示すように、2台の加入者側装置が2chを互いに共有する方法がある。図6においては、加入者側装置0と1とがチャネルch0とch1を共有し、加入者側装置2と3とがチャネルch2とch3を共有し、加入者側装置4と5とがチャネルch4とch5を共有している。しかしながら、より帯域利用効率の高い共有方法が望まれる。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、帯域共有のために実装されるハードウェア量を低減でき、帯域利用効率を向上させることができる帯域割当方法及び帯域割当装置を提供することにある。
本発明の帯域割当方法は、複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるために帯域割当装置によって実行され、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域、又は、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の算出を可能にする指標情報が前記帯域割当装置に入力されたときに、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用し、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用し、加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当方法であって、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の帯域を割当てるべき加入者側装置を加入者側装置K(Kは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)としたときに、加入者側装置(K−1)が使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップと、前記求められた通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップと、前記通信チャネルch(K−1)の帯域に割当てられなかった、加入者側装置Kの残りの要求帯域に応じて、通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップと、前記求められた前記通信チャネルchKの空き帯域に、加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップと、を有し、前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップ、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップ、前記通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップ、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップを、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行することを特徴としている。
また、本発明の帯域割当装置は、複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当て、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域、又は、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の算出を可能にする指標情報が前記帯域割当装置に入力されたときに、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用し、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用し、加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当装置であって、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の帯域を割当てるべき加入者側装置を加入者側装置K(Kは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)としたときに、加入者側装置(K−1)が使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求める手段と、前記求められた通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てる手段と、前記通信チャネルch(K−1)の帯域に割当てられなかった、加入者側装置Kの残りの要求帯域に応じて、通信チャネルchKの空き帯域を求める手段と、
前記求められた前記通信チャネルchKの空き帯域に、加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てる手段と、を有し、前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求める手段、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てる手段、前記通信チャネルchKの空き帯域を求める手段、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てる手段を、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行することを特徴としている。
本発明によれば、帯域共有のために実装されるハードウェア量を低減でき、帯域利用効率を向上させることができるという効果を得ることができる。
図7は、本発明の実施の形態に係る帯域割当方法を概念的に示す説明図である。図7には、加入者側装置AがチャネルchAとチャネルch(A−1)を用いて通信し、加入者側装置0はチャネルch0とチャネルch(N−1)を用いて通信する方法が示されている。ここで、Aは、0以上(N−1)以下の整数であり、Nは、加入者側装置の数、すなわち、チャネル数である。図7に示すチャネル共有の方法及びその変形例は、後述する第1〜第4の実施形態において詳細に説明する。また、第1〜第4の実施形態の前提となる技術、特に、動的帯域割当装置内部の構成のイメージ、及び、動作に用いるリーキーバケットアルゴリズムの説明は、参考例として、実施の形態の後に説明する。
なお、参考例においては、例えば、2段階のリーキーバケットを用いて、各加入者側装置の要求量や全体の量を制御する機能が提案されているが、第1及び第2の実施形態では、各加入者側装置が、送信すべき時間とチャネルを決定する方法を提案する。
また、第3の実施形態では、加入者側装置の通信トラヒックの大きさに偏りがある場合に、公平性を高める、あるいは、帯域利用効率を高める加入者側装置の使用方法と、帯域割当ての方法を提案する。
また、後述する第4の実施形態では、利用可能なチャネル数が3ch以上の場合の帯域割当方法を提案する。
《1》第1の実施形態
《1−1》第1の実施形態の構成
図8は、本発明の第1の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される帯域割当装置(帯域割当機能部)510の構成を示す図である。図8に示されるように、帯域割当機能部510は、入力インタフェース511と、出力インタフェース512と、帯域計算制御機能部513と、許容要求値判定機能部514と、最低保証帯域割当機能部515と、要求量最小加入者検索機能部516と、ch(A−1)未使用帯域検索機能部517と、ch(A−1)帯域割当機能部518と、chA未使用帯域検索機能部519と、chA帯域割当機能部520と、優先加入者検索機能部521と、統計情報記憶機能部522とを有している。なお、図8には、理解を助けるために、帯域割当機能部510が用いられる加入者網も例示されている。図8に示されるように、加入者網は、複数の加入者端末531と、複数の加入者側装置532と、伝送物理媒体533と、局トランスポート機能部(OLTトランスポート機能部)534とを有している。
局トランスポート機能部534は、送受信器を含み、加入者側装置532との間で、伝送物理媒体(例えば、電波伝搬空間や光ファイバ)533を介して通信を行う。伝送物理媒体533の帯域は、各加入者側装置532によって共有されている。図8において、加入者側装置532の数はN(Nは2以上の整数)であり、伝送物理媒体533で使用可能なチャネル数もNである。Aは、0から(N−1)までの範囲内の整数であり、加入者側装置A(すなわち、加入者番号Aの加入者側装置)は、チャネルch(A−1)の帯域とチャネルchAの帯域を利用して通信することができる。ただし、A=0のときのチャネルch(A−1)は、チャネルch(N−1)になる。すなわち、加入者側装置0は、チャネルch0の帯域とチャネルch(N−1)の帯域を利用して通信することができる。なお、以降の説明においても、加入者側装置0が利用できる帯域は、同様である。このような、帯域の共有の仕方は、図7に示されており、サイクリック(巡回的)な帯域共有とも言う。
通信チャネルを他の加入者側装置と共有するため、各加入者側装置が勝手に通信チャンルを選択すると、使用チャネルの衝突が発生する。そこで、上り及び下りの各々の通信において、帯域割当機能部510が、加入者側装置(例えば、ONU)532及び局側装置(例えば、OLT)が送信すべき時間とチャネルを求め、指示することで衝突を防ぐ。第1の実施形態においては、帯域割当機能部510を、光アクセス網において使用する場合を説明するが、帯域割当機能部510を、光ファイバではなく無線通信網、すなわち、空間を用いた通信においても同様に用いることができる。
《1−2》第1の実施形態の動作
図8に示す構成で、まず第1ステップとして、各加入者側装置532から、各加入者側装置532の要求帯域、又は、キュー長情報などの帯域割当計算指標(要求値)が入力インタフェース511から入力される。
次の第2ステップとして、帯域計算制御機能部513は、受信した要求値を許容要求値判定機能部514に転送する。許容要求値判定機能部514は、例えば、2段階リーキーバケット機構などで構成され、各加入者側装置532が送信できる帯域を帯域計算制御機能部513及び出力インタフェース512を経由して各加入者側装置532と局トランスポート機能部534に送信する。この送信された値は、加入者側装置532とプロバイダ(図示せず)の契約で定められた帯域を保証するために用いられる。
図9乃至図16は、第1の実施形態における各加入者側装置の要求帯域(右側)とタイムスロットテーブル(左側)の一例を示す図である。タイムスロットテーブルは、縦に伝送物理媒体533において使用するチャネルの番号ch0〜ch5が、横に時間が示されている。第1の実施形態においては、理解を助けるために、時間をリニアではなく離散値としてマス目に区切って示しているが、このような通信方法は必須ではない。ただし、離散的な数値に区切って通信した方が、計算速度が速くなり、処理時間を短縮できることは期待できる。第1の実施形態に係る帯域割当装置に対する帯域要求は、マス目で15コマ時間毎(15タイムスロット毎)に行われる。
図9には、各加入者側装置の要求帯域の初期状態(右側)とタイムスロットテーブル(左側)とが示されている。図9の右側に示されるように、加入者側装置0の要求帯域は14タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置1の要求帯域は11タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置2の要求帯域は16タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置3の要求帯域は22タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置4の要求帯域は14タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置5の要求帯域は21タイムスロット分の帯域である。図9の左側に示されるように、受付可能な帯域は、チャネル数×15コマ(=6×15)であるので、合計90タイムスロットとなる。受付可能な帯域を示すタイムスロットテーブルは、図9の左側に示されている。図9の時点では、タイムスロットテーブルには、未だ、いずれの加入者側装置にも帯域が割当てられておらず、すべてが未使用帯域である。
次の第3ステップとして、帯域計算制御機能部513は、最低保証帯域割当機能部515に対して最低保証帯域の割当を行うように指示する。図10に、最低保証帯域を割当てたタイムスロットテーブル(左側)と、未割当要求帯域(右側)を示す。第1の実施形態では、各チャネルについて5タイムスロット分の帯域が最低保証帯域として割当てている。なお、要求帯域が5タイムスロット未満の帯域であっても最低保証帯域として5タイムスロット分の帯域を割当てる。
次の第4ステップとして、帯域計算制御機能部513は、要求する帯域が最小の加入者側装置を検索するように、要求量最小加入者検索機能部516に指示し、要求量最小加入者検索機能部516は要求する帯域が最小の加入者側装置を検索して帯域計算制御機能部513に回答する。複数の加入者側装置が等しく最小であった場合には、例えば、優先加入者検索機能部521が、いずれの加入者側装置の要求をより優先するかを判定する。例えば、帯域計算制御機能部513は、統計情報記憶機能部522と通信し、過去の送信量が少ない加入者側装置を優先する。なお、ポリシとして、統計情報記憶機能部522が保持する統計情報を用いた公平性ではなく、例えば、加入者が支払っている契約料(金額)に応じて優先度をつけるなど、統計情報を用いない方法もある。ここでは、最小の要求帯域の加入者側装置を、加入者側装置K(Kは0以上の整数)と表示する。第1の実施形態においては、加入者側装置Kが加入者側装置1である場合を説明する。また、帯域の割当は、加入者側装置K、加入者側装置(K+1)、加入者側装置(K+2)の順に、加入者側装置の番号を1ずつインクリメントして行う。
次の第5ステップとして、加入者側装置Kの割当を行うのに、帯域計算制御機能部513は、加入者側装置Kが利用可能なチャネルch(K−1)の未使用帯域を計算するようch(A−1)未使用帯域検索機能部517に指示する。ch(A−1)未使用帯域検索機能部517は、チャネルch(K−1)の未使用帯域を計算し回答する。図10の例では、加入者側装置(K−1)は、加入者側装置0である。図10の右側に示されるように、加入者側装置0は、9タイムスロット分の帯域の割当を希望しており、図10の左側に示されるようにチャネルch0の未使用帯域は10タイムスロットであるので、ch(A−1)未使用帯域検索機能部517は、チャネルch(A−1)の未使用帯域を、10−9=1から計算して、1タイムスロットと回答する。
帯域計算制御機能部513は、加入者側装置Kの割当を行うのに、ch(A−1)帯域割当機能部518に対して、帯域割当を行うように指示する。図11の例では、ch(A−1)帯域割当機能部518は、加入者側装置Kの帯域割当として、先程、回答を受け取った1タイムスロットだけをチャネルch0に割当てる。もしも加入者側装置(K−1)の未割当要求帯域が、チャネルch(K−1)の未使用帯域より大きければ、加入者側装置Kの帯域は、チャネルch(K−1)に割当てられない。
次の第6ステップとして、帯域計算制御機能部513は、chA未使用帯域検索機能部519に対してチャネルchAの未使用帯域を計算して報告するよう指示する。chA未使用帯域検索機能部519は、チャネルchAの未使用帯域を計算して、帯域計算制御機能部513に回答する。次に、帯域計算制御機能部513は、chA帯域割当機能部520に対して帯域割当を行うように指示する。加入者側装置1の未割当要求帯域は、5タイムスロット(図10において、1タイムスロットをチャネルch(K−1)に割り当ている)であるので、図11に示されるように、残りの5タイムスロットすべてをチャネルchK、すなわち、ch1に割当てる。チャネルch1の残りのタイムスロットは、加入者側装置(K+1)、すなわち、加入者側装置2に使用させる。もしも加入者側装置K、すなわち、加入者側装置1の未割当要求帯域が10タイムスロットより大きい場合、10タイムスロット全部を割当てることはできないので、残りは送信できない。
次の第7ステップとして、加入者側装置(K+1)、すなわち、加入者側装置2について、加入者側装置K、すなわち、加入者側装置1と同様の操作を、第5ステップ及び第6ステップと同様に繰返す。図11に示されるように、加入者側装置2の未割当要求帯域は、11タイムスロットであり、図12に示されるように、5タイムスロットをチャネルch1に割当て、6タイムスロットをチャネルch2に割当てる。
以下、図13〜図16に示されるように、加入者側装置番号を1ずつインクリメントして、同様の操作を行う。例えば、図12に示されるように、加入者側装置3の未割当要求帯域は、17タイムスロットであり、図13に示されるように、4タイムスロットをチャネルch2に割当て、10タイムスロットをチャネルch3に割当て、3タイムスロットは未割当てとなる。次に、図13に示されるように、加入者側装置4の未割当要求帯域は、9タイムスロットであり、図14に示されるように、9タイムスロットをチャネルch4に割当てる。次に、図14に示されるように、加入者側装置5の未割当要求帯域は、16タイムスロットであり、図15に示されるように、1タイムスロットをチャネルch4に割当て、10タイムスロットをチャネルch5に割当て、5タイムスロットは未割当てとなる。次に、図15に示されるように、加入者側装置0の未割当要求帯域は、9タイムスロットであり、図16に示されるように、9タイムスロットをチャネルch0に割当てる。なお、図16に示される加入者側装置3の未割当要求帯域である3タイムスロット及び加入者側装置5の未割当要求帯域である5タイムスロットの帯域は送信されない。これらの未割当要求帯域は、キューバッファで次のタイミングにおける送信を待つ。
次の第8ステップとして、加入者側装置0〜5の帯域割当を行ったら、結果を出力インタフェース512から出力すると共に、統計情報記憶機能部522に記憶する。
なお、許容要求値判定機能部521、最低保証帯域割当機能部515、優先加入者検索機能部521、及び統計情報記憶機能部522の機能は、上記機能に限定されない。また、要求量が最小の加入者側装置から順に帯域を割当てる場合を説明したが、割当ての順を他の順にすることも原理的に可能である。
《1−3》第1の実施形態の効果
以上に説明したように、第1の実施形態に係る帯域割当方法又は帯域割当装置を用いれば、簡単な構成と操作で各加入者側装置の送信チャネルと送信時間の割当てを行うことができる。
また、第1の実施形態に係る帯域割当方法又は帯域割当装置においては、要求帯域の最も少ない加入者側装置(第1の実施形態においては加入者側装置1)の帯域割当てを最初に行い、最初に多くの空き帯域を作り(第1の実施形態においては、図11に示されるように、チャネルch1に5スロットの空き帯域を作り)、次の加入者側装置(第1の実施形態においては加入者側装置2)の要求帯域を、空き帯域に詰める処理を、サイクリック(巡回的)に繰り返しているので、帯域の有効利用を図ることができる。
また、以上の説明においては、要求帯域を最低保証帯域に割当てた後(図10)の未割当要求帯域(図10の右側)が最小の加入者側装置(図10において、加入者側装置1)から帯域割当を行った場合を説明したが、最低保証帯域が加入者側装置毎に異なる場合には、例えば、以下の方法を用いることができる。この方法では、まず、チャネルch(A−1)の残余帯域(R(A−1)1タイムスロット)に加入者側装置(A−1)の要求帯域(Q(A−1)1タイムスロット)を仮に割当る。そして、そのときの残余帯域であるチャネルch(A−1)の未使用帯域R(A−1)2タイムスロット(R(A−1)2=R(A−1)1−Q(A−1)1)とチャネルchAの未使用帯域(RA1タイムスロット)の合計(R(A−1)2+RA1)タイムスロットを求める。その後、この合計(R(A−1)2+RA1)タイムスロットから、加入者側装置Aの未割当要求帯域QA1タイムスロットを引いたチャネルchAの残余帯域RA2タイムスロット(RA2=(R(A−1)2+RA1)−QA1)を求める。最後に、この残余帯域RA2タイムスロットが最大となる加入者側装置Aから帯域割当を行う。
以上の方法は、評価指標『全加入者側装置で割当できないトラヒックの合計値の最小化』に関して、最適解をとらない場合が存在するが、比較的、短時間に高効率での割当が可能である。
また、加入者間の公平性の点に関しては、最悪の場合でも『加入者側装置Aは、少なくともチャネルchAの全帯域を使用することが可能』であることが保証されており、良好な結果が得られることが期待される。
図17(a)及び(b)は、第1の実施形態の変形例を示す説明図であり、タイムスロットテーブル(左側)と各加入者側装置の要求帯域(右側)の一例を示す。図17(a)(又は図16)に示すように、第1の実施形態では加入者側装置3が合計19タイムスロットの帯域を用い、3タイムスロットの未割当て帯域が存在し、加入者側装置5が合計16タイムスロットの帯域を用いて5タイムスロットの未割当て帯域が存在する。これを、図17(b)に示されるように、加入者側装置3は、合計18タイムスロットの帯域を用いて4タイムスロットの未割当てとし、そこで生じた空き帯域1タイムスロットを加入者側装置5が用いて、合計17タイムスロットの帯域を使用して4タイムスロットの未割当てとする。この操作を行うことで、加入者側装置3及び5が使用する帯域の差は3タイムスロットから1タイムスロットに縮まる。割当てできない帯域の差は2タイムスロットから0タイムスロットに縮まる。このように、多くの帯域を割当てた加入者側装置(図17(a)においては加入者側装置5)の帯域を削減し、その分を、少ない帯域しか割当てられなかった加入者側装置(図17(a)においては加入者側装置3)に融通し、割当帯域をシフトして公平性を高める。この方法は、後述する帯域利用効率をより高める方法とも併用できる。なお、図17(a)及び(b)においては、加入者側装置Aは、チャネルch(A−1)の空き帯域と、チャネルchAの空き帯域のすべてを使うことを前提としているが、これを制限してもよい。
《2》第2の実施形態
《2−1》第2の実施形態の構成
図18は、本発明の第2の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される帯域割当装置(帯域割当機能部)600の構成を示す図である。図18に示されるように、第2の実施形態に係る帯域割当機能部600は、ch(K−1)未使用帯域再検索機能部601が付加された点が、第1の実施形態に係る帯域割当機能部510と相違する。
《2−2》第2の実施形態の動作
第1の実施形態に係る帯域割当装置は、最低保証帯域を割当てた残りの残余要求帯域が最小の加入者側装置Kの帯域を割当てる際、まずチャネルch(K−1)の全帯域から最低保証帯域を減算した未使用帯域を求め、ここから、加入者側装置(K−1)の未割当要求帯域を減算した値を、加入者側装置K用のチャネルch(K−1)における割当帯域として利用する。第1の実施形態に係る帯域割当装置は、チャネルch(K−1)で割当することができなかった加入者側装置Kの未割当要求帯域を、チャネルchKの未割当帯域を利用して帯域割当を行う。しかし、実際にこの動作を行うと、最終的に、チャネルch(K−1)において、割当てられずに帯域が残る場合がある。これは、帯域割当の最後に加入者側装置(K−1)の帯域割当を行う際、チャネルch(K−2)に未割当帯域が残っている場合があり、その資源を加入者側装置(K−1)は使用することができる場合があるからである。この最終的に発生したチャネルch(K−1)の残余帯域は無駄になる。
そこで、第2の実施形態に係る帯域割当機能部600においては、上記第1の実施形態で説明した動作が終了した後に、ch(K−1)未使用帯域再検索機能部601で、チャネルch(K−1)の未使用帯域を検索する。仮に帯域Bが余っていれば、再度、最初にチャネルch(K−1)に加入者側装置Kの要求帯域を割当てた際の帯域に、この帯域Bを加えた値を、加入者側装置K用のチャネルch(K−1)における割当帯域として使用し、以下、先と同じ動作を繰り返す。
図19乃至図33は、第2の実施形態における各加入者側装置の要求帯域(右側)とタイムスロットテーブル(左側)の一例を示す図である。タイムスロットテーブルは、縦に伝送物理媒体533において使用するチャネルの番号ch0〜ch5が、横に時間が示されている。図19の右側に示す要求帯域があった場合を、図20〜図26及び図27〜図33を用いて説明する。第2の実施形態においては、図20〜図26に示すように、先ず、1回目の帯域割当を実行する。ここで、ch(K−1)未使用帯域再検索機能部601で、チャネルch(K−1)の未使用帯域を検索し、残余の帯域が存在しなければ、第1の実施形態と同様の帯域割当になる。ch(K−1)未使用帯域再検索機能部601で、チャネルch(K−1)の未使用帯域を検索し、残余の帯域が存在すれば、図27〜図33に示される、2回目の帯域割当に進む。図20〜図26においては、未使用帯域再検索機能部601で、チャネルch(K−1)の未使用帯域を検索し、残余の帯域が存在する場合を説明する。
図19の右側に示されるように、加入者側装置0の要求帯域は14タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置1の要求帯域は11タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置2の要求帯域は16タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置3の要求帯域は22タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置4の要求帯域は14タイムスロット分の帯域であり、加入者側装置5の要求帯域は15タイムスロット分の帯域である。図9の左側に示されるように、受付可能な帯域は、90タイムスロットであり、タイムスロットテーブルには、未だ、いずれの加入者側装置にも帯域が割当てられておらず、すべてが未使用帯域である。
次に、図20に示されるように、各チャネルについて5タイムスロット分の帯域が最低保証帯域として割当てられる。このとき、要求帯域が5タイムスロット未満の帯域であっても最低保証帯域として5タイムスロット分の帯域が割当てられる。次に、図21に示されるように、加入者側装置1の要求帯域がチャネルch0とch1に割当てられる。次に、図22に示されるように、加入者側装置2の要求帯域がチャネルch1とch2に割当てられ、次に、図23に示されるように、加入者側装置3の要求帯域がチャネルch2とch3に割当てられる。次に、図24に示されるように、加入者側装置4の要求帯域がチャネルch4に割当てられ、次に、図25に示されるように、加入者側装置5の要求帯域がチャネルch4とch5に割当てられる。次に、図26に示されるように、加入者側装置0の要求帯域がチャネルch5とch0に割当てられる。
図26に示されるように、図19〜図26に示される例においては、未使用帯域再検索機能部601で、チャネルch(K−1)、すなわち、チャネルch0に1コマ分の帯域が未使用帯域として残る。この場合には、第2の実施形態においては、図27〜図33に示す手法によって、帯域の割当てをやり直す。図26にて、チャネルch(K−1)、すなわち、ch0に、未使用帯域1が存在することを確認し、再度、図27〜図33に示すように、加入者側装置K、すなわち、加入者側装置1の帯域をチャネルch(K−1)に割当てる際、最初に割当てた1コマ分の帯域に加え、図26における残りの帯域である1コマ分の帯域を加えた値、すなわち、2コマ分の帯域を最初に割当てる。こうすることで、チャネルch(K−1)の最終的な未使用帯域をなくすことができる。
この手法においては、先ず、図27に示されるように、最低保証帯域が割当てられ、次に、図28に示されるように、加入者側装置1の要求帯域がチャネルch0とch1に割当てられる。このとき、チャネルch0に2タイムスロット分の帯域(図21よりも1タイムスロット分の帯域だけ多く)を割当て、チャネルch1に3タイムスロット分の帯域(図21よりも1タイムスロット分の帯域だけ少なく)を割当てる。次に、図29に示されるように、加入者側装置2の要求帯域がチャネルch1とch2に割当てられ、次に、図30に示されるように、加入者側装置3の要求帯域がチャネルch2とch3に割当てられる。次に、図31に示されるように、加入者側装置4の要求帯域がチャネルch4に割当てられ、次に、図32に示されるように、加入者側装置5の要求帯域がチャネルch4とch5に割当てられる。次に、図33に示されるように、加入者側装置0の要求帯域がチャネルch5とch0に割当てられる。
《2−3》第2の実施形態の効果
以上に説明したように、第2の実施形態に係る帯域割当方法又は帯域割当装置を用いれば、第1の実施形態の効果に加え、より帯域の利用効率を高めることができる。本割当て方式を用いれば、評価指標『全加入者側装置で割当できなかったトラヒックの合計値の最小化』に関して、より良い解を得ることができる。
《3》第3の実施形態
《3−1》第3の実施形態の構成
図34は、本発明の第3の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される構成を示す図である。第3の実施形態の構成は、加入者側装置に実装される送受信機のチャネル配置及びチャネル数が異なる。
図35(a)は、比較例を示し、2台の加入者側装置が2chの資源を互いに共有する場合を示している。図35(a)は、加入者側装置0と4が、チャネルch0とch4を相互に共有し、加入者側装置1と5が、チャネルch1とch5を相互に共有し、加入者側装置2と6が、チャネルch2とch6を相互に共有し、加入者側装置3と7が、チャネルch3とch7を相互に共有することを示している。
図35(b)は、比較例を示し、加入者側装置がサイクリックに2chずつ使用し、空きチャネルchがあればシフトして、共有する第1及び第2の実施形態の場合を示している。図35(b)は、加入者側装置0と1が、チャネルch1を共有し、加入者側装置1と2が、チャネルch2を共有し、加入者側装置2と3が、チャネルch3を共有し、加入者側装置3と4が、チャネルch4を共有し、加入者側装置4と5が、チャネルch5を共有し、加入者側装置5と6が、チャネルch6を共有し、加入者側装置6と7が、チャネルch7を共有し、加入者側装置7と0が、チャネルch0を共有することを示している。図35(b)は、8台の加入者側装置がサイクリック(巡回的)にチャネルを共有する場合を示している。
図35(c)は、第3の実施形態に係る帯域割当方法を示し、8台の加入者側装置を4台の加入者側装置ずつ2つのグループに分け、その4台の加入者側装置でサイクリックに帯域共有を行うチャネル配置である。図35(c)においては、加入者側装置0〜3を第1グループとし、加入者側装置4〜7を第2グループとしている。第1グループにおいては、加入者側装置0と1が、チャネルch1を共有し、加入者側装置1と2が、チャネルch2を共有し、加入者側装置2と3が、チャネルch3を共有し、加入者側装置3と0が、チャネルch0を共有することを示している。また、第2グループにおいては、加入者側装置4と5が、チャネルch5を共有し、加入者側装置5と6が、チャネルch6を共有し、加入者側装置6と7が、チャネルch7を共有し、加入者側装置7と4が、チャネルch4を共有することを示している。図35(c)の場合は、以下のように一般化して表現することができる。分割するグループ数をG、グループ番号xに含まれる加入者側装置の数をY(x)として、グループ番号BにおけるA番目の加入者側装置が使用するチャネルchは、以下で表現されるチャネルとする(加入者側装置番号は、0〜(Y(B)−1))。
Figure 2010068067
図35(d)は、第3の実施形態の変形例の配置である。第3の実施形態の変形例においては、加入者側装置0と2が、チャネルch2を共有し、加入者側装置1と3が、チャネルch3を共有し、加入者側装置2と4が、チャネルch4を共有し、加入者側装置3と5が、チャネルch5を共有し、加入者側装置4と6が、チャネルch6を共有し、加入者側装置5と7が、チャネルch7を共有し、加入者側装置6と0が、チャネルch0を共有し、加入者側装置7と1が、チャネルch1を共有することを示している。図35(d)は、8台の加入者側装置がサイクリック(巡回的)にチャネルを共有する他の例を示している。
第3の実施形態は、割当てにおいて、加入者側装置番号をグループ内の別の加入者側装置と交換した場合、あるいは、使用チャネルchを同じグループ内の別の加入者側装置と交換して得られる場合の配置で実現できる。
《3−2》第3の実施形態の動作
第3の実施形態においては、第1又は第2の実施形態における動作と同様に動作する。ただし、図35(c)の場合には、帯域共有は各グループ内のみで行う。そのため、グループ数がGの場合、帯域割当装置は、各グループ毎に合計G回の帯域割当計算を行い、結果を出力する。
《3−3》第3の実施形態の効果
以上に説明したように、第3の実施形態に係る帯域割当方法又は帯域割当装置を用いれば、第1及び第2の実施形態に係る帯域割当装置又は帯域割当方法の効果に加え、以下の効果が得られる。
例えば、8台の加入者側装置のシステムで、事前に4台の加入者側装置が所定の通信量を超える通信を行うヘビーユーザ、残りの4台の加入者側装置が所定の通信量以下の通信を行うライトユーザであることが事前に解っている場合には、グルーピングを行わず、全加入者側装置を1グループで収容すると、帯域利用効率は高い。反面、ライトユーザは、自分のデフォルトチャネルchの帯域がヘビーユーザにしばしば使用されるが、自分がたまに多く使いたいときがあっても、ヘビーユーザに使用されていて、デフォルトチャネルの帯域以上の帯域が滅多に使えない可能性がある。
そこで、帯域の利用効率より公平性を重視するならば、ヘビーユーザである4台の加入者側装置を1グループに、ライトユーザである4台の加入者側装置を1グループとすることで、公平性を確保できる。
一方で、先述の帯域利用効率を高めるには、ヘビーユーザの前後にライトユーザを配置するチャネル配置がよい。これは、ヘビーユーザの帯域をライトユーザの空き帯域で吸収できる確率が高くなるからである。
なお、ヘビーユーザの数をY(h)、ライトユーザの数をY(l)としたとき、グルーピングを行わず、ヘビーユーザに加入者側装置番号0〜(Y(h)−1)、ライトユーザに加入者側装置番号(Y(h)−1)〜(Y(h)+Y(l)−1)を付与し、固めて配置することで、同様の効果を得る方法もある。
《4》第4の実施形態
《4−1》第4の実施形態の構成
図36は、本発明の第4の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される構成を示す図である。図36に示す帯域割当機能部620は、第1〜第3の実施形態における帯域割当機能部の構成と同様の構成を有している。図36に示すように、第4の実施形態においては、各加入者側装置532bが3台以上の送受信器(3台以上のchU00〜chU(w−1)0送信機と3台以上のchU00〜chU(w−1)0受信機)を有し、局側設備であるOLTトランスポート機能部534bが3台以上の送受信器(3台以上のch0〜ch(N−1)送信機と3台以上のch0〜ch(N−1)受信機)を有している点が、第1〜第3の実施形態の場合と相違する。
第4の実施形態においては、加入者側装置532bとOLTトランスポート機能部534bが通信するチャネル配置として、以下のチャネルを持つ送受信機を配備する。ある加入者側装置aが使用する通信チャネルの集合をCHaとしたときに、
CHa={chA1,chA2,chA3,…,chAw}
(ただし、wは使用チャネル数)であり、
ある通信チャネルchbの送受信機を実装する加入者側装置の集合をSbとしたときに、
Sb={Sb1,Sb2,…}
とし、ある集合Xの要素数を求める関数をFset(X)としたときに、
Figure 2010068067
となる通信チャネルを持つように送受信機を配備する。本発明は、このような機能を有する帯域割当方法及び帯域割当装置だけでなく、このようの帯域割当方法を実行することができる又はこのような帯域割当装置を少なくとも一部に含む通信網を含む。
すなわち、加入者側装置532b毎に、加入者側装置532bに配備される送受信機と同じ通信チャネルを使用する加入者側装置の送受信機のチャネル数を求め、全加入者側装置でその合計を最大化するチャネル配置を行う。以下に、具体的に説明する。図37(a)に比較例のチャネル配置の例を示す。図37(a)の表は、横軸が加入者側装置番号、縦軸がチャネル番号で、各加入者側装置に実装される送受信機のチャネルに○印を付与している。図37(b)は、加入者側装置1が使用するチャネルと、そのチャネルを共有する他の加入者側装置である加入者側装置0及び2の関係を線で示している。このチャネル配置の場合、加入者側装置1がチャネル帯域に対して300%(すなわち、3ch分)の送信要求を、加入者側装置0が101%の送信要求をした場合(すなわち、合計401%の送信要求)をした場合を説明する。加入者側装置1の要求でチャネルch1〜ch3の帯域は一杯になり、加入者側装置0の要求帯域のうち100%分はチャネルch0に収容できるが、残りの1%は、他のすべての加入者側装置の要求が0%であっても、送信できない。
一方、図38(a)及び(b)に示す第4の実施形態のチャネル配置を行った場合、加入者側装置1がチャネル帯域に対して300%の送信要求を、加入者側装置0と加入者側装置2の両方が200%の送信要求をしても(合計700%の要求をしても)、他のすべての加入者側装置の送信要求が0%であるならば、全要求を満たすことができる。本実施形態によるチャネル配置は、ある加入者側装置Aが大量のデータを送信しようとする際、共有するチャネルを使用する他の加入者側装置が、加入者側装置Aと別のチャネルを多く持つほど、他のチャネルにトラヒックを退避できる可能性が高くなり、送信要求の受入れが容易になる。本実施形態は、図38(a)及び(b)の送受信機を持つ装置において、保有チャネルに均等にトラヒックを振り分けた際、特定のチャネルにトラヒックが集中するとき、余裕のあるチャネルを用いてトラヒックを送り、網の利用効率を高める。
なお、式(3)を満たす解を求めるために、以下に示す方法を用いることができる。加入者側装置の数を8、使用総チャネル数を8、加入者側装置が使用するチャネル数を3の場合を説明する。最初に、図39に示すように、横軸に加入者側装置番号、縦軸にチャネル番号を示したマス目を用意する。このマス目に、加入者側装置が使用するチャネルを順に設定する。
まず、マス目の対角線上に、各加入者側装置のデフォルトチャネル[1]〜[8]を設定する。
次に、加入者側装置0に関して、設定済みチャネル以外のチャネルで、かつ、既に共有している加入者側装置以外の加入者側装置を探し、使用チャネル[9]及び[10]を割当てる。加入者側装置0の場合は、無条件に設定することができる。
次に、加入者側装置1の割当を行う。帯域割当を分散させるため、既に帯域を割当てた帯域以降のチャネルを先に検索する。すると、最初にチャネルch2が候補に挙がるが、チャネルch2は加入者側装置0とチャネルch1で共有済みなので、これを除外し、チャネルch3にて、未共有の加入者側装置2と3と共有させる。これは、[11]で示される。
以下に、同様の操作を行って、加入者側装置が使用するチャネルを決める。チャネルを設定しないのは、前述のように、その加入者側装置が使用できるチャネル数を超える場合、その加入者側装置が既に別のチャネルで共有している場合、あるチャネルに関して既に使用可能な加入者側装置の数(本例では3)を超える場合である。
別の検索手法としては、例えば、以下の方法がある。まず、マス目を作り、デフォルトチャネルを設定した後、各加入者側装置が使用できるチャネル数の範囲で、乱数で使用チャネルを設定し、これを仮の解とし、次に、もう一度乱数で設定し、仮の解よりも、共有状態が優れていれば、古い仮の解を破棄し、新しい解を仮の解とする。論理的最適解が得られるか、定めた時間まで検索した中で最も良い評価の解を用いる。
また、図40に示すような、チャネル配置でも、同様の網が得られる。図40においては、加入者側装置AがチャネルchAとチャネルch(A−1)を使用し、加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)がチャネルch(A−1)の帯域を共有し、共有関係が巡回する網、あるいは、上記と論理的に等価なチャネル割当を内部に含む網である。加入者側装置が使用する通信チャネル数が2チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA及びch(A+1)であり、加入者側装置が使用する通信チャネル数が3チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、及びch(A+1+2)であり、加入者側装置が使用する通信チャネル数が4chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、及びch(A+1+2+4)であり、加入者側装置が使用する通信チャネル数が5chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、ch(A+1+2+4)、及びch(A+1+2+4+8)であり、加入者側装置が使用する通信チャネル数がXch(Xは6以上の正の整数)の場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA,ch(A+1),…,及びch(A+{2(X−1)}−1)である構成を内部に含む網、及びこれと等価なチャネル配置を内部に持つ網である。
《4−2》第4の実施形態の動作
上記の構成の網に配置される帯域割当装置において、帯域割当を行う方法(アルゴリズム)を説明する。第1の方法として、第1及び第2の実施形態に示した方法を、チャネル数を増やしても対応できるように、一般化する方法を説明する。第1の方法を、図41〜図43を用いて説明する。図41は、第4の実施形態の第1の方法を実行する装置の構成を示す図であり、図42は、各加入者側装置が使用可能な通信チャネル配置の例を示す図であり、図43は、要求帯域と検索するチャネルの関係を示す説明図である。
まず、要求量最小加入者検索機部631によって、複数の加入者側装置の中から要求帯域が最小の加入者側装置Kを検索する。
次に、加入者側装置KのデフォルトチャネルをチャネルchKとし、非デフォルトch未使用帯域検索機能部632が、デフォルトチャネル以外の非デフォルトチャネルをデフォルトチャネルとする加入者側装置と、その要求帯域を検索し、その時点における空き帯域(「暫定空き帯域」と言う)を求める。図41〜図43の例では、加入者側装置2の要求帯域が最小の場合を示している。
加入者側装置2はチャネルch2がデフォルトチャネル、非デフォルトチャネルはチャネルch0とチャネルch1である。非デフォルトチャネルであるチャネルch0とチャネルch1の各々の帯域から、各々の要求帯域を減じた未使用帯域(「暫定未使用帯域」と言う)を求める。
チャネルch0とチャネルch1のうち、チャネルch1の暫定未使用帯域の方がチャネルch0の暫定未使用帯域より大きいことがわかり、非デフォルトch帯域割当機能部632が、加入者側装置2の要求帯域のうち、暫定未使用領域分だけチャネルch1に割当てる。チャネルch0はここでは使用しない。そして、デフォルトch未使用帯域検索機能部634がチャネルch2の未使用帯域を検索し、デフォルトch帯域割当機能部635が加入者側装置2の残りの要求帯域のうち設定できる帯域をチャネルch2に割当てる。加入者側装置2の要求帯域で、以上の処理でも割当てられずに残っている帯域は、今回の帯域割当処理においては帯域割当てされない。
次に、非デフォルトch来使用帯域検索機能部632が、チャネルch2を非デフォルトチャネルとして使用できる加入者側装置が、加入者側装置6と加入者側装置7であることを検索しその帯域を求める。その結果は、非デフォルトch帯域割当機能部633に伝えられ、両者のうち、要求帯域が小さい加入者側装置7の要求帯域を、チャネルch2の未使用帯域に割当てる。残りは、デフォルトch未使用帯域検索機能部634がデフォルトチャネルであるチャネルch7の未使用帯域を求め、デフォルトch帯域割当機能部635がここに帯域を割当てる。以上の操作を、繰り返す。繰り返すうちに、複数の加入者側装置についての処理を一巡して、割当てるべき加入者側装置の要求帯域が無い場合、現状を初期状態として、要求量最小加入者検索機部631によって、複数の加入者側装置の中から要求帯域が最小の加入者側装置Kを検索する上記処理に戻る。こうして、要求帯域が割当てられなくなるまで上記の操作を繰り返すことで割当が可能となる。
また、上記操作では、要求帯域が最小の加入者側装置Aの帯域を割当てるとき、非デフォルト帯域に割当てた帯域は、暫定的な未使用帯域であったが、第2の実施形態と同様に、最終的な解の結果得られた値を、当初の暫定未使用帯域に加え、再度計算を繰り返すことで、より、帯域の利用効率を高める割当方法もある。
次に、第2の方法を説明する。最初に、全加入者側装置の要求帯域を、デフォルトチャネル、非デフォルトチャネルの区別無く、利用可能なチャネルに均一に一旦割当てる。次に、チャネルの帯域を超える分の要求帯域について、空き帯域に1回のシフトで動かして救済できるトラヒックが無いかを調べ、次に2回のシフトで動かして救済できないかをすべての場合について調べる。この操作を許容時間Tmaxがくるまで、シフト回数を増やしてすべての場合について調査する。なお、終了条件を許容時間とせず、何らかの別の指標を用いてもよい。
《4−3》第4の実施形態の効果
第4の実施形態を用いると、第1〜第3の実施形態の効果に加え、1台の加入者側装置が使用可能なチャネル数が3以上の場合についても帯域割当が可能となり、より帯域利用効率の高い帯域割当が可能となる。
《5》参考例
《5−1》第1の参考例
図44は、本発明の第1の参考例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。図44には、複数の加入者端末(例えば、PC)51,…,54から各加入者側装置(ネットワーク機器)61,…,64及びカプラ(スプリッタ)70を介して局側設備80に情報(トラヒック又はパケット)PAを送信するシステムが示されている。第1の参考例に係る動的帯域割当装置は、各加入者側装置61,…,64と、局側設備80の制御機能部81とを主要な構成としている。制御機能部81は、局側設備80とは別の場所に設置された制御装置、又は、いずれかの加入者側に設置することも可能である。
各加入者側装置61,…,64は、入力インタフェース(IF)91と、キュー92と、スイッチ(SW)93と、チャネル(CH)1の信号出力部94と、CH2の信号出力部95と、カプラ96と、波長合分波部97とを有している。また、各加入者側装置61,…,64は、信号分離機能部98と、制御機能部99と、出力IF100とを有している。例えば、加入者端末51から出力されたパケットPAは、キュー92を介してスイッチ93に入力し、スイッチ93によってCH1の信号出力部94又はCH2の信号出力部95のいずれかに入力し、選択されたチャネルの信号がカプラ96及び波長合分波部97を通してカプラ70に送られる。カプラ70には、制御機能部99で生成された制御データ(制御データを含むパケット)CAも入力される。また、カプラ(スプリッタ)70を介して波長合分波部97に入力したパケットPB及び制御機能部99の制御データ(制御データを含むパケット)CBは、信号分離機能部98で分離され、パケットPBは出力IF100を介して加入者端末51に送られる。信号分離機能部98から出力された制御データCBは制御機能部99に入力される。制御機能部99は、制御データCBに基づいて制御データを生成し、CH1の信号出力部94、CH2の信号出力部95、スイッチ93、キュー92、及び入力IF91に送る。
局側設備80は、スケジューラ82を含む制御機能部81と、送信機能部83と、信号分離機能部84とを有している。カプラ70を介して信号分離機能部84に入力された信号は、パケットPAと制御データCAに分離され、パケットPAは出力され、制御データCAは制御機能部81に送られる。送信機能部83には、パケットPBと、制御機能部81からの制御データCBが入力され、パケットPBと制御データCBは、カプラ(スプリッタ)70を介して波長合分波部97に入力する。なお、他の加入者側装置62,63,64も、加入者側装置と同様の構成を有している。ただし、図44においては、加入者側装置62,63,64の内部の構成を一部省略している。他の加入者端末52,53,54からの信号も、加入者端末51からの信号と同様に送信される。
図44に示されるシステムにおいては、各加入者側装置61,…,64が、制御機能部81に対して、局側設備80へのパケットの送信を行う際の帯域を要求する帯域要求信号を少なくとも1回送信し(予め1回送信する場合もあり、複数回送信する場合もある。また、加入者側装置又は制御装置から、手操作によって、帯域要求を入力する場合もある。)、次に、制御機能部81が、加入者側装置61,…,64毎に予め決められている最低保証帯域での送信を許可し、複数の加入者側装置61,…,64の全体が送信に使用できる帯域から複数の加入者側装置61,…,64の最低保証帯域の合計を差し引いた帯域である最大送信可能帯域の範囲内で、各加入者側装置61,…,64がパケットの送信に使用できる帯域を各加入者側装置の公平性を維持しつつ最大化(予め決められた規則に従いつつ最大化)させるように、各加入者側装置61,…,64に使用を許可する帯域を割当てるための制御データCBを生成する。次に、制御機能部81が、各加入者側装置61,…,64に制御データCBを送信することよって、各加入者側装置61,…,64が送信できる帯域を通知する。次に、各加入者側装置61,…,64が、制御機能部81によって許可された帯域でパケットPAを送信する。
制御データCBを生成するステップは、制御機能部81内に加入者側装置61,…,64毎に用意された第1の情報保持手段及び第2の情報保持手段の複数の組(後述する図45に示す)と、制御機能部81内に複数の加入者側装置61,…,64に共通に用意された第3の情報保持手段(後述する図45に示す)と、制御手段(後述する図45に示す)とを用いて実行される。第1、第2、及び第3の情報保持手段のそれぞれは、一定時間間隔で一定量の情報(トークン)を出力部から出力する機能と保持されている情報が所定量を超過したときに、超過した情報又は保持されている情報をオーバーフロー用出力部から出力する機能を有している。
また、制御データCBを生成するステップは、前記各組において、帯域要求信号に応じた情報が第1の情報保持手段に入力されるステップと、前記各組において、第1の情報保持手段の出力部から一定時間間隔で一定量ずつ情報を出力させる動作がなされ、出力された情報が第2の情報保持手段に入力されるステップと、前記各組において、第2の情報保持手段の出力部から一定時間間隔で一定量ずつ情報を出力させる動作がなされるステップと、前記各組における第2の情報保持手段のオーバーフロー用出力部から第3の情報保持手段に情報が出力されるステップと、制御機能部81が、第2の情報保持手段の出力部から出力される情報と第3の情報保持手段の出力部から出力される情報とに基づく制御データを、加入者側装置61,…,64に送信するステップとを有する。
制御機能部81は、例えば、各加入者側装置61,…,64からのパケットPAの送信に関するタイミングを生成するタイミング信号生成出力回路を含み、制御データCBは、各加入者側装置61,…,64からのパケットPAの送信タイミング及び送信時間に関する情報を含む。
制御機能部81は、例えば、各加入者側装置61,…,64から送信されるパケットの重要度及び許容される遅延時間の少なくとも一方を判定する手段と、制御機能部81が、判定されたパケットの重要度及び/又は許容される遅延時間に応じて、加入者側装置61,…,64から送信される予定のパケットPAの送信の優先度を決定する手段とを有することができる。
また、制御機能部81は、例えば、各加入者側装置61,…,64から送信されるパケットの重要度及びエラー訂正による復旧可能性の少なくとも一方を判定する手段と、制御機能部81が、判定されたパケットの重要度が低い順又はエラー訂正による復旧可能性の高い順に、優先的に、第1、第2、及び第3の情報保持手段のオーバーフロー出力部からの情報の排出を実行する手段とを有することができる。
図45は、第1の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。図45は、図44の制御機能部81の動作を説明するための図であり、後述する図46の構成に対応する。また、図45は、制御機能部81によって生成された制御データCBに基づいて動作する加入者側装置61,…,64の動作にも対応する。ただし、第1の参考例においては加入者側装置61,…,64は、パケットの送信タイミングと送信時間を用いて、チャネル毎の帯域を割り当てている。このため、図面上は、図45に示す構成と、図44に示す加入者側装置61,…,64の構成とは、一対一に対応していない。図45を用いる以下の説明を、図44の制御機能部81の動作の説明に用いる場合には、各情報保持手段としての‘穴あきバケツ’に入力される情報はトークンである。しかし、図45を用いる以下の説明を、図44の加入者側装置61,…,64の動作の説明に用いる場合には、各情報保持手段としての‘穴あきバケツ’に入力される情報は、実際に加入者側から局側に流れるパケット(トラヒック)である。
図45には、各加入者#1,…,#4用の構成である、第1の情報保持手段111(112,…,114)と第2の情報保持手段121(122,…,124)との組からなる情報保持手段101(102,…,104)と、各加入者用の構成として備えられた第3の情報保持手段130と、共通する構成として備えられた情報合流手段140とを有している。
図45においては、情報保持手段を‘穴あきバケツ’で示し、情報(制御機能部80の説明の場合にはトークンであり、加入者側装置61,…,64の説明の場合にはパケット)を‘水’で示し、情報保持手段から出力される情報の転送可能帯域を‘穴あきバケツ’の‘穴’の大きさで示している。
第1の参考例に係る動的帯域割当装置は、加入者端末#1,…,#4毎に1つずつ用意される第1の情報保持手段である第1の‘穴あきバケツ’(最大帯域制限用キュー)111,…,114と、加入者端末#1,…,#4毎に1つずつ用意される第2の‘穴あきバケツ’(最低帯域保証用キュー)121,…,124と、全加入者端末#1,…,#4で共有する第3の‘穴あきバケツ’130と、第1の合流部141と、第2の合流部144と、第1の合流部141と第2の合流部144とを繋ぐ第1の管路142と、第3の‘穴あきバケツ’130と第2の合流部144とを繋ぐ第2の管路143と、第2の合流部144から通信装置150までの第3の管路145とから構成されている。なお、第1の合流部141及び第2の合流部144は、1つの合流部で実現することもできる。また、第1の合流部141、第1の管路142、第2の管路143、及び第2の合流部144は、図44に示される情報合流手段140を構成する。
各加入者の送信を希望する帯域を示す情報は、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114に入力される。第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の下部には、大きさd1A,d1B,d1C,d1Dの‘穴’111b,…,114bが開いており、単位時間当たり一定量の情報が第2の‘穴あきバケツ’121,…,124に注がれるように構成されている。下部の‘穴’111b,…,114bの大きさd1A,d1B,d1C,d1Dは、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114から第2の‘穴あきバケツ’121,…,124に転送可能な単位時間当たりの最大情報量(転送レート)を示している。第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の上部には、溢れた情報を流すための(第1の参考例においては、廃棄するための)‘穴’111c,…,114cが開いており、この‘穴’の大きさは充分に大きく、どんな入力に対しても、溢れた‘水’はここから廃棄できる。なお、下部の‘穴’111b,…,114bの大きさd1A,d1B,d1C,d1Dは、互いに同じ大きさの場合と、異なる大きさの場合とがある。
第2の‘穴あきバケツ’121,…,124にも、下部と上部に‘穴’が開いており、下部の‘穴’121b,…,124bからは第1の合流部141に出力されるべき‘水’が流れ出るようになっており、上部の‘穴’121c,…,124cから溢れた‘水’は第3の‘穴あきバケツ’130に流れ出るようになっている。下部の‘穴’121b,…,124bの大きさd2A,d2B,d2C,d2Dは、各加入者(加入者端末#1,…,#4)の最低保証帯域に等しい。上部の‘穴’121c,…,124cの大きさは充分に大きく、溢れた‘水’はすべてここを通って出力される。なお、下部の‘穴’121b,…,124bの大きさd2A,d2B,d2C,d2Dは、互いに同じ大きさの場合と、異なる大きさの場合とがある。
第3の‘穴あきバケツ’130にも、下部と上部に‘穴’が開いており、下部の‘穴’130bからは第2の合流部144に出力されるべき‘水’が、上部の‘穴’130cからは溢れた‘水’が流れ出る(第1の参考例においては,廃棄される)ようになっている。下部の‘穴’130bの大きさはd3である。上部の‘穴’130cの大きさは充分に大きく、溢れた‘水’はすべてここを通って出力することができる。
第2の‘穴あきバケツ’121,…,124の下部の‘穴’121b,…,124bから流れ出た‘水’は、第1の合流部141で合流し、第1の管路142を通って第2の合流部144に流れ込む。第1の合流部141の下部の第1の管路142の太さd2は
d2=d2A+d2B+d2C+d2D
(さらに多くにの第2の‘穴あきバケツ’が存在する場合には、
d2=d2A+d2B+d2C+d2D+…)
となっており、第2の‘穴あきバケツ’121,…,124からの‘水’が過不足無く第2の合流部144に流れる仕組みとなっている。したがって、第2の‘穴あきバケツ’121,…,124の下部の‘穴’から出力された‘水’は、すべて必ず第2の合流部144に出力される。
第2の合流部144では、第3の‘穴あきバケツ’130の下部の‘穴’130bからの‘水’と、第1の合流部141からの‘水’が合流して、第3の管路145を通って伝送装置又はルータなどの上流側の通信装置150に入力される構成となっている。第3の‘穴あきバケツ’130から第2の合流部144までの第2の管路143の太さをd3とすると、第2の合流部144から通信装置150までの第3の管路145の太さd4は、(d2+d3)であり、通信装置150の転送能力と等しい。このため、第1の合流部141に入力された‘水’はすべて通信装置150から出力可能である。第2の管路143の太さd3は、(d4−d2)で求められる。すなわち、通信装置150の転送能力から、各加入者の最低保証帯域を引いた残りの帯域となる。全加入者端末の最低保証帯域d2A,d2B,d2C,d2Dは、すべて通信装置150に入力され、残った帯域を全加入者が共有して使用する。
図46は、第1の参考例に係る動的帯域割当装置の局側設備10の制御機能部81の構成を概略的に示すブロック図である。制御機能部81は、例えば、電子回路によって、図46に示すように構成できる。局側設備10である制御機能部81は、機能的には、トラヒックが実際に流れる加入者端末側の装置、すなわち、帯域割当を実行する装置に対応した構成を有するが、局側設備10である制御機能部81にトラヒックが流れる訳ではない。
加入者端末側の装置の図45の第1の‘穴あきバケツ’111,…,114は、局側設備である図46の第1のFIFOメモリ181,…,184に対応し、加入者端末側の装置の図45の第2の‘穴あきバケツ’121,…,124は、局側設備である図46の第2のFIFOメモリ191,…,194に対応し、加入者端末側の装置の図45の第3の‘穴あきバケツ’130は、局側設備である図46の第3のFIFOメモリ210に対応し、加入者端末側の装置の図45の第1、第2の合流部141,144は、局側設備である図46の第1、第2の入力セレクタ221,222に対応している。なお、第1、第2の入力セレクタ221,222は1つの入力セレクタで構成することも可能である。要求ID入力IF161,…,164及び制御回路(タイミング信号生成出力回路)160は、FIFOメモリ及び入力セレクタを用いて制御データを出力させる。
図45に示す構成で、各加入者の送信要求を示すトークンは、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の上部から入力される。第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の上部から入力されるトークンが、申告されたピークレート(最大転送可能情報量)d1A,…,d1D以下のトークンであれば、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114に入力されたトークンは、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の下部の‘穴’111b,…,114bを通って第2の‘穴あきバケツ’121,…,124に送られる。第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の上部から入力されるトークンが、ピークレートを越えるトークンである状態が長時間続いた場合、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114に入力されたトークン又は保持されているトークンの一部は、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114の上部の‘穴’111c,…,114cから廃棄される。
第2の‘穴あきバケツ’121,…,124に入力されたトークンのうち、最低保証帯域d2A,d2B,d2C,d2D以下のトークンは、下部の‘穴’121b,…,124bを通り、第1の合流部141と第2の合流部144を通って、すべてのトークンが通信装置150に送られる。第2の‘穴あきバケツ’121,…,124の上部から入力されるトークンが、最低保証帯域を越えるトークンである状態が長時間続いた場合、第2の‘穴あきバケツ’121,…,124に入力されたトークンの一部は、第2の‘穴あきバケツ’121,…,124の上部の‘穴’121c,…,124cから、第3の‘穴あきバケツ’130に送られる。
第3の‘穴あきバケツ’130に送られた各加入者からのトークンは、その合計が、通信装置150が転送できる帯域(第3の管路145の太さ)d4から最低保証帯域(管路141の太さ)d2を引いた残りの余剰帯域以下、すなわち、(d4−d2)以下であれば、通信装置150に送られる。これを越えるトークンは、一定時間保持された後、第3の‘穴あきバケツ’130の上部の‘穴’130cから廃棄される。
なお、第2の‘穴あきバケツ’121,…,124の上部に、2つの‘穴’を開け、一方を第3の‘穴あきバケツ’に、他方を廃棄用の‘穴’として、前者の‘穴’の大きさを調節することで、余剰帯域によって送ることができるトークン量を制限することができる。この構成は、後述する図50から流量計を除いた構成に等しい。
次に、加入者端末側の装置の動作を、例えば、図46に示す制御機能部81で制御する場合を説明する。図46の装置は、局側に設置される局側設備である。図46の装置には、実際のユーザパケットが流れるのではない。図46の装置は、局側設備からの帯域問合せに応じて、加入者が申告した帯域の要求(要求ID)に対して、送信を許可するか否かを判定し、その結果を加入者端末に通知する装置である。
図46の要求ID入力IF161,…,164を通して入力された各加入者からの要求IDは、書込端子から第1のFIFOメモリ(以後「FIFO」と記す)181,…,184に入力される。ここで、要求ID1個が、ある固定長の帯域を示す。なお、このような構成を取らず、可変長の帯域情報を格納し、その合計を計算する方法を用いても良い。
第1のFIFO181,…,184に既に格納された要求IDがあれば、今、書込まれた要求IDは、その最後尾(既に格納された要求IDの次の格納位置)に格納され、既に格納された要求IDが無ければ、今、書込まれた要求IDは、第1のFIFO内の先頭の格納位置に格納される。制御回路160は、一定時間間隔で、第1のFIFO181,…,184内の先頭の格納位置に格納された要求IDを、スイッチ201,…,204を介して第2のFIFO191,…,194の最後尾(既に格納された要求IDの次の格納位置)に転送し、第1のFIFO181,…,184内から転送した情報を消去し、以降の情報を1つずつ前方にシフトする。ここで、
{転送周期(回数/sec)}×{要求ID1個}
が示す情報(Byte)が、最大通過可能帯域となる。ただし、第2のFIFO191,…,194がフルに詰まっている場合、キャリー信号が第2のFIFO191,…,194から第1のFIFO181,…,184と制御回路160に送られ、その場合は、第1のFIFO181,…,184には転送されない。第2のFIFO191,…,194からは、同じく制御回路160からの制御データによって、周期的に先頭の要求IDが読み出され、第1及び第2の入力セレクタ回路221,222を介して出力される。出力された要求IDは、各加入者側装置(図44の61,…,64)に送られ、その要求IDに対応する情報は送信可能として、加入者端末から局側設備に送られる。
{第2のFIFOから入力セレクタヘの転送周期(回数/sec)}
×{要求ID1個が示すトラヒック(Byte)}
が、最低保証帯域となる。
第1のFIFO181,…,184が大きい場合、まず第2のFIFO191,…,194が一杯になって、第1のFIFO181,…,184に対してキャリー信号が送られ、第2のFIFO191,…,194に転送できる要求IDは、第1のFIFO181,…,184から読み出される最低保証帯域と等しくなる。やがて、第1のFIFO181,…,184も一杯になり、溢れが生じそうになると、キャリー信号が制御回路に送られ、先頭の要求IDを第3のFIFO210に送る。第3のFIFO210に読み出す速度は、全加入者共通としたり、最低保証帯域の大きな加入者側装置に大きく割当てるなど、システム運用者の運用ポリシに基づいて決定することができる。第3のFIFO210は全加入者側装置共通となっており、他の加入者側装置の要求IDで既に一杯の場合もある。第3のFIFO210も一杯になればキャリー信号が全加入者側装置の第1のFIFO181,…,184に送られ、第1のFIFO181,…,184は、一杯になり、これ以上は要求IDを受け付けられず、帯域要求は拒否と制御回路160が判定する。当然、その要求IDはFIFOには入れない。第3のFIFO210から第2の入力セレクタ222経由で出力される情報量は、
{全帯域}−{Σ(全加入者側装置の最低保証帯域)}
である。
以上に説明したように、第1の参考例に係る動的帯域割当方法又は動的帯域割当装置を用いれば、簡単な構成で、各加入者が送信を希望する帯域に対して、最低保証帯域と最大通過可能帯域を指定した通信をするための帯域割当が可能になる。また、各加入者は、共有する伝送媒体の能力を無駄なく使うことが可能となる。
《5−2》第1の参考例の変形例
上記説明においては、図46に示すように、動的帯域割当装置を電子回路を用いて構成した場合を説明したが、その一部又は全部をコンピュータ上のソフトウェアで実現してもよい。なお、このことは、後述する第2の参考例以降にも当てはまる。
また、上記説明においては、第2の‘穴あきバケツ’から第3の‘穴あきバケツ’に送られるトークン、又は、第1の‘穴あきバケツ’及び第3の‘穴あきバケツ’から廃棄されるトークンは、‘穴あきバケツ’(キュー)に最後に入ってきたトークンとなっている。しかし、通信されるパケットの特性に応じて、廃棄されるトークンを選択する方法を採用することも可能である。具体的には、転送遅延時間の削減のためにトークンの優先度に応じて、‘穴あきバケツ’(キュー)に先に入ってきたトークンのうちの廃棄するトークン、及び、次段に送るトークンを決める方法がある。
また、他の方法として、FEC(Forward Error Correction)が適用される情報は回復できる可能性があるので、FECが適用された情報を選択して廃棄する方法もある。
さらに他の方法として、廃棄されるトークンが特定の宛先のトークンに集中しないようにするために、廃棄されるトークンを乱数を用いて決定する方法もある。
さらに他の方法として、トラヒックの重要度に応じて廃棄するトラヒックを決定しても良い。
なお、以上に説明したトークンの廃棄方法(加入者側装置においては、トラヒックの廃棄方法)は、以降のすべての例に対しても適用可能である。
図47は、第1の参考例の変形例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。図47には、既に説明した図46の構成の変形例が示されている。図47において、図46の構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図47は、パケットに複数の優先クラスを設けた場合の構成例である。図47において、第1の加入者用回路241は、第1〜第3の優先キュー用回路171a,171b,171c(パケットの優先度に応じ設けられた複数の手段)を有し、第4の加入者用回路244は、第1〜第3の優先キュー用回路174a,174b,174cを有している。図示していないが、他の加入者用回路も、同様の構成を有している。第1〜第3の優先キューは、優先度の高い順を示している。第1〜第3の優先キュー用回路のそれぞれには、図46に示される、加入者用回路171などと同様の構成が備えられる。このように、スイッチ231,…,234で選択される各加入者用回路241,…,244に優先キューをクラス別に複数系統設置し、優先度の高いキューから順にセレクタ221,222経由で出力し、優先キューの優先度に応じてセレクタで読み出す回数に差を付ける構成とする方法がある。なお、図47において、情報(図46においては、トークン)が流れる線は示しているが、制御データは図示していない。制御データの流れは、図46のような結線となる。
なお、必ずしも第1及び第2のセレクタ221,222は必要ではなく、第2及び第3のFIFOメモリの読出端子からの情報を、そのまま利用する構成を取ることもできる。また、セレクタ(又はスイッチ)221,222出力を複数にして送信チャネルと送信タイミング割当回路に接続することもできる。送信チャネル・タイミング割当回路は後述する第4の参考例を用いて実現できる。
《5−3》第2の参考例
本発明の第2の参考例に係る動的帯域割当装置の全体構成は、第1の参考例に係る動的帯域割当装置と同様であるので、第2の参考例の説明においても図5を参照する。
図48は、本発明の第2の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。図48において、図45の構成と同一又は対応する構成には同じ符号を付している。第2の参考例においては、第1の合流部141と第2の合流部142を結ぶ第1の管路142に流量計251が設置され、第3の‘穴あきバケツ’130と第2の合流部144とを繋ぐ第2の管路143に流量調節機252が設置された構成となっている。また、流量計251で計測された流量情報、又は、流量情報に基づく制御データは、流量調節機252に送られる構成となっている。
図48の構成モデルは、局側設備として、図49に示すような電子回路によって実現できる。図49の構成では、要求ID入力IF161,…,164において、入力されるトークン(トラヒック情報)が制御回路160中のトラヒック監視機能部231に送られ、トラヒックを監視することで、図48の流量計251の機能を持たせる。また、読み出し・転送周期動的調節機能部230によって、入力セレクタ221,222による第2のFIFOメモリ191,…,194及び第3のFIFOメモリ210からの情報の読み出し・転送タイミングを制御することで、流量調節機252のノズル径調整の機能を持たせる。
第2の参考例では、流量計251によって、最低保証帯域を保証する第1の管路142を流れる情報の流量を計測し、その情報を流量調節機252に送る。そして、第1の管路142を流れる情報が、設定された最低保証帯域に満たない場合、その差を余剰帯域と見なし、第2の管路143上に設定された流量調節機252のノズルをその分だけ開く。
(第1の管路142の情報の流量)+(第2の管路143の情報の流量)
は、常に、通信装置の送信可能帯域d4以下となるように、流量調節機252のノズル径を調節する。
図48及び図49に示される動作は、局側設備の制御機能部80の動作として説明したが、加入者側装置61,…,64からパケット(トラヒック)を局側設備に送信する動作も、制御機能部80からの制御データCBに基づいて、同様に動作する。
以上に説明したように、第2の参考例に係る動的帯域割当方法及び動的帯域割当装置を用いれば、第1の参考例の効果に加え、加入者側装置の送信帯域が最低保証帯域以下の場合、最低保証帯域との差分として生じる空き帯域も使用することができ、より効率的なパケットの転送が可能となる。
流量計251で情報の流量を観測してから流量調節機252のノズルの開度が変更されるまでには僅かであっても遅延時間が生じるのが普通である。流量計251で、流量が増えたことを確認してから慌てて流量調節機252のノズルを絞っても間に合わず、最低保証帯域のトークンの転送に遅延が生じてしまう可能性がある。
これを防ぐ方策としては、例えば、流量調節機252で開く量を、やや少なめにしておき、遅延時間があっても、第1の管路142を流れる流量を妨げる情報を第2の管路143になるべく流れないようにする方法がある。
また、流量調節機252のノズル開度を絞っても間に合わなかった分、第2の‘穴あきバケツ’に溜まった分の情報が流れ出るまでの時間、流量調節機のノズルを、
{d4−(第1の管路142の流量)}よりもさらに絞る操作を行い、その後、
{d4−(第1の管路142の流量)}になるようにノズルで絞られた管路の太さd3を再設定する動作をする装置構成を採る方法もある。
図50は、第2の参考例の変形例に係る動的帯域割当装置をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。図50において、図48の構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図50に示されるように、図50の動的帯域割当装置においては、第2の情報保持手段121,…,124が、他のオーバーフロー用穴121d,…,124dを有する点、及び、流量調節機252に代えて、第2の情報保持手段121,…,124から第3の情報保持手段131までの間に流量計251の測定値に応じて最大通過情報量を変更する流量調節機261,…,264を備えた点が、図48の場合と相違する。図50の場合にも、図48の場合と同様の効果を得ることができる。この方式では、第2の‘穴あきバケツ’から溢れたトラヒックを第3の‘穴あきバケツ’経由で第2の合流部に送るのではなく、各管路の途中に流量調節機を置き、開度を調節すると共に、溢れたトラヒックは、そのまま廃棄する。こうすることで、ユーザ毎に、余剰帯域の利用優先度に差をつけることができる。
なお、第2の参考例において、上記以外の点は、上記第1の参考例の場合と同じである。
《5−4》第3の参考例
本発明の第3の参考例に係る動的帯域割当装置の全体構成は、第1の参考例に係る動的帯域割当装置と同様であるので、第3の参考例の説明においても図5を参照する。
図51は、本発明の第3の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。図51において、図48の構成と同一又は対応するする構成には同じ符号を付している。第3の参考例においては、第1の合流部141と第2の合流部142を結ぶ第1の管路142に流量計251が設置され、第3の‘穴あきバケツ’130と第2の合流部144とを繋ぐ第2の管路143に流量調節機が設置された構成となっている。また、流量計251で計測された流量情報、又は、流量情報に基づく制御データは、流量調節機252に送られる構成となっている。また、第3の‘穴あきバケツ’130と第2の合流部142を結ぶ第1の管路142に流量計281が設置され、第4の‘穴あきバケツ’280と第2の合流部144とを繋ぐ管路に流量調節機282が設置された構成となっている。また、流量計281で計測された流量情報、又は、流量情報に基づく制御データは、流量調節機282に送られる構成となっている。
第3の参考例においては、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114及び第3の‘穴あきバケツ’130の上部に設けられたオーバーフロー用の‘穴’から廃棄されるトークンを第4の‘穴あきバケツ’270に導き、第4の‘穴あきバケツ’270の下部に出力用の‘穴’を設け、その出力を第4の管路146を介して第2の合流部145に導く。また、第1の管路142に設けられた流量計251に加え、第2の管路に流量計281を設け、第2の管路の流量調節機281に加え、第4の管路146に流量調節機282を設けている。
上記構成モデルを電子回路で実装する際は、例えば、図52に示す局側の構成を採用する。すなわち、第2の参考例の構成に加えて、第4の‘穴あきバケツ’270に相当する第4のFIFOメモリを実装し、第1及び第3のFIFOメモリから溢れた際に、第4のFIFOメモリに情報を転送するため、スイッチを第1のFIFOメモリの前段に加えると共に、同FIFOメモリ後段のスイッチの出力を増やし、第4のFIFOメモリにも導ける構成としている。
上記第3の参考例のモデルの動作は、第2の参考例の動作に準ずるが、以下の動作が加わる。流量調節機282のノズルは通常閉じている。したがって、第1の‘穴あきバケツ’111,…,114及び第3の‘穴あきバケツ’130から流入したトークンは通常、廃棄される。しかし、第1の管路142及び第2の管路を流れるトークンの合計が最大送信可能帯域d4より小さい場合、第2の合流部144に流入するトラヒックがd4以下となる範囲で、流量調節機282のノズル開度を大きくする。このモデルの動作は、第2の参考例の場合と同様に、要求ID入力IF部で計測されトラヒック計測部で集計されるトラヒック情報を元に、読み出し・転送周期動的調節機能によって、メモリからの読み出しと転送のタイミングを制御すると共に、第1及び第3のFIFOメモリから要求IDが溢れ落ちそうな場合は、第4のFIFOメモリにこれを転送して救済する動作を指示させる。
以上に説明したように、第3の参考例に係る動的帯域割当方法及び動的帯域割当装置を用いれば、第1及び第2の参考例の効果に加え、従来廃棄されていた情報を廃棄せずに使用することができる。同様の効果は、第1の‘穴あきバケツ’の大きさを大きくすれば実現可能であるが、すべての第1の‘穴あきバケツ’(キュー)を大きくする必要があるため、メモリの使用効率が悪くなる欠点がある。第3の参考例によれば、同様の救済を、より小さなキューの実装で実現できる。
なお、第3の参考例において、上記以外の点は、上記第1及び第2の参考例の場合と同じである。
《5−5》第4の参考例
図53は、比較例の動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図であり、図54は、本発明の第4の参考例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。図53及び図54において、図44(第1の参考例)の構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。
図53及び図54には、複数の加入者端末(図示せず)から各加入者側装置(ネットワーク機器)421,…,426又は431,…,436、及びカプラ(スプリッタ)70を介して局側設備80に情報(トラヒック又はパケット)PAを送信するシステムが示されている。
図53に示される比較例の各加入者側装置421,…,426は、入力IF91と、優先キュー92aと、非優先キュー92bと、スイッチ(SW)93と、チャネル(CH)1の信号出力部94と、CH2の信号出力部95と、カプラ96と、波長合分波部97と、信号分離機能部98と、制御機能部99と、出力IF100とを有している。図55に示される第4の参考例の各加入者側装置431,…,436は、入力IF91と、優先キュー92aと、非優先キュー92bと、スイッチ(SW)93と、チャネル(CH)1の信号出力部94aと、CH2の信号出力部95bと、カプラ96と、波長合分波部97と、信号分離機能部98と、制御機能部99と、出力IF100とを有している。なお、優先キュー92aと、非優先キュー92bとは、図44に示すような1つのキュー92であってもよい。
図53に示されるように、比較例においては、複数の加入者側装置(図53には6台を示す)の中の第1及び第2の加入者側装置421,422は、パケットを保持するキュー92a又は92bと、キュー92a又は92bから出力されたパケットの送信用のチャネルとして第1チャネル(CH1の信号出力部)及び第2チャネル(CH2の信号出力部)とを有し、第3及び第4の加入者側装置は、パケットを保持するキュー92a又は92bと、キュー92a又は92bから出力されたパケットの送信用のチャネルとして第3チャネル(CH3の信号出力部)及び第4チャネル(CH4の信号出力部)とを有し、第5及び第6の加入者側装置425,426は、パケットを保持するキュー92a又は92bと、キュー92a又は92bから出力されたパケットの送信用のチャネルとして第5チャネル(CH5信号出力部)及び第6チャネル(CH6の信号出力部)とを有している。
図53の比較例では、加入者側装置から、局側に送る信号は、まず入力インタフェース(入力IF)91から、装置に入力される。次に、入力インタフェース91では、入力されたパケットを、優先すべきパケットか否かを判断し、優先すべきパケットであれば、優先キュー92aに、そうでなければ、非優先キュー92bに送出する。
優先キュー92a又は非優先キュー92bに入力されたパケットは、出力タイミング時に順次読み出され、スイッチ(SW)93を経由してCH1の信号出力部94又はCH2の信号出力部95から出力される。ここで重要なことは、第x(xは奇数)の加入者側装置と第(x+1)の加入者側装置は互いに第xチャネルと第(x+1)チャネルを共有していることである。例えば、最低保証帯域として送出されるタイミングで、第1の加入者側装置はCH1の信号出力部94から、第2の加入者側装置はCH2の信号出力部95から1パケットずつ出力される。しかし、最低保証帯域でないタイミングで、第1の加入者側装置に送出すべきパケットが複数存在し、第2の加入者側装置に送出すべきパケットが存在しない場合、第1の加入者側装置が優先キュー92a及び非優先キュー92bのいずれか一方又は両方から2パケットを読み出し、カプラ96、波長合分波部97を介してCH1の信号出力部94とCH2の信号出力部95の両方から同時に2パケット送信し、第2の加入者側装置からは送信しない。こうすることで、第2の加入者側装置が送信しないことによる帯域の無駄を防ぐ。なお、送出されるパケットは、まず、優先キュー92aのパケットから読み出され、優先キュー92aにパケットが存在しないとき、非優先キュー92bから読み出すようにしてもよく、このような制御が望ましい。
これに対し、第4の参考例においては、図54に示されるように、複数の加入者側装置(図54には6台を示すが、3台以上であれば何台でもよい)の中の第k(kは1以上N以下の整数、Nは3以上の整数)の加入者側装置が、パケットを保持するキュー92a又は92bと、キュー92a又は92bから出力されたパケットの送信用のチャネルとして第kチャネルの信号出力部94a及び第(k+1)チャネルの信号出力部95aとを有し、第1乃至第(N−1)までの間の第kの加入者側装置は、制御データに基づいて、パケットを送信するチャネルを第kチャネル又は第(k+1)チャネルのいずれかに選択する手段(スイッチ93)を有し、第Nの加入者側装置は、前記制御データに基づいて、パケットを送信するチャネルを第Nチャネル又は第1チャネルのいずれかに選択する手段を有する。図54は、N=6の場合を示しているが、Nは他の数値であってもよい。このように、第4の参考例の構成は、比較例の構成と似ているが、加入者xが送信できるチャネルはCHxの信号出力部とCH(x+1)の信号出力部となっている。ただし、加入者N(N=6)はCH(N)の信号出力部とCH1の信号出力部で送信する。このように周期的に送信可能なチャネルが1つずつずらして割り当てた構成となっている。
図54においては、例えば、加入者端末から出力されたパケットPAは、キュー92a又は92bを介してスイッチ93に入力し、スイッチ93によってCH1の信号出力部94a又はCH2の信号出力部95aのいずれかに入力し、選択されたチャネルの信号がカプラ96及び波長合分波部97を通してカプラ70に送られる。カプラ70には、制御機能部99で生成された制御データCAも入力される。また、カプラ(スプリッタ)70を介して波長合分波部97に入力したパケットPB及び制御データCBは、信号分離機能部98で分離され、パケットPBは出力IF100を介して加入者端末51に送られる。信号分離機能部98から出力された制御データCBは制御機能部99に入力される。制御機能部99は、制御データCBに基づいて制御データを生成し、CH1の信号出力部94a、CH2の信号出力部95a、スイッチ93、キュー92a,92b、及び入力IF91に送る。
局側設備80は、スケジューラ82を含む制御機能部81と、送信機能部83と、信号分離機能部84とを有している。カプラ70を介して信号分離機能部84に入力された信号は、パケットPAと制御データCAに分離され、パケットPAは出力され、制御データCAは制御機能部81に送られる。送信機能部83には、パケットPBと、制御機能部81からの制御データCBが入力され、パケットPBと制御データCBは、カプラ(スプリッタ)70を介して波長合分波部97に入力する。なお、図54においては、加入者側装置432以降の内部の構成を一部省略している。
第4の参考例の動作を、図54を用いて説明する。局側設備80の制御機能部81は、加入者側装置に向けて、要求帯域の問い合わせ信号を送る。この信号は、送信機能部83で各加入者側装置に割り振られたチャネルの符号に符号化され、同じく符号化されたユーザデータと時間多重されて、加入者側装置に送られる。これら、加入者側装置向けの下り信号は、カプラ70で各加入者側装置に分配される。この下り光信号は、上り信号を送信するカプラ側に送られないように設置された波長合分波部97により信号分離機能部98に送られる。信号分離機能部98では、送られてきた信号から自分あての符号の信号を他の加入者側装置宛の信号から分離選択する。次に、制御データCBとユーザデータPBを分離して、ユーザデータPBを、出力IF100から出力する。制御データCBは制御機能部99に送られ、制御機能部99は、キューの状況を示した制御パケットを優先キュー92aに入れる。制御パケットはユーザデータと共に局側設備80に送られ、信号分離機能部84で、各加入者側装置別に分離された後、ユーザパケットPAは、上流側の通信装置に、制御パケットCAは制御機能部80に送られる。制御機能部80は、各加入者側装置から送られてきた制御パケットCAの情報を元に、スケジューラ82によって、各加入者側装置が上りのパケットをどのタイミングでどのチャネルから送信すべきかを計算する。計算結果は、制御パケットCBに格納され、加入者側装置に送られる。加入者側装置は、送信すべきチャネルとタイミングの情報に基づいて、スイッチ93とキュー92a,92bを操作し、定められた送信チャネルとタイミングで上り信号を送信する。
ここで、上りパケットの送信チャネルとタイミング、その際のキュー内部の状態について、比較例と比較しながら、図55及び図56を用いて説明する。図55及び図56に示すパケットはすべて非優先パケットであり、この時間帯に優先パケットは存在しないと仮定する。また、この加入者側装置では、送信チャネルの3倍の速度まで入力可能であり、送信できなかったパケットはキュー92bで送信を待つと仮定する。本発明の場合、パケットが各加入者側装置の加入者側IF91に図55の右側部分に示すように到着したと仮定する。例えば、第1の加入者側装置には、上り信号が、タイミングt00,t01,t02,t12,t20,t21,t22,t30,t32で到着している。到着したパケットは、図55の左側部分に示されたチャネルで送信される。例えば、第2の加入者側装置から送信するパケットであるパケット‘20’〜‘23’はCH2で送信され、パケット‘24’,‘25’は同じタイミングでチャネル1とチャネル2から送信される。パケット24が第2の加入者側装置に到着したとき、第1の加入者側装置よりも第2の加入者側装置の方が、より多くのパケットが送信待ちになっており、第1の加入者側装置に到着したパケットが存在しないため、制御機能部81は、第1の加入者側装置にt30での送信を止め、代わりに、第2の加入者側装置にチャネル1とチャネル2の両方で送信するように指示している。このような操作を行い、チャネルを共有する別の加入者側装置の送信が少ないとき、共有チャネルを多く使用することで、加入者側装置の送信キューからパケットが溢れることを防止する。
図54に示す第4の参考例でも、非優先キュー92bに関して、パケットが多く溜まっている加入者側装置のパケットを優先的に出力することで、キューからのパケットオーバーフローを防止する。ただし、第4の施形態では、図53の比較例と異なり、バッファの共有状態が異なる。比較例では、2人の加入者側装置が組をなし、2chを2台の加入者側装置が互いに持ち合っていた。そのため、一方の加入者側装置のトラヒックが多いときに、他方のトラヒックが多ければ、キューにパケットが早く蓄積し、溢れやすかった。ところが、第4の参考例においては、固定された2台の加入者側装置が互いに同じ2chを共有するのではなく、第kの加入者番号を持つ加入者側装置が、一方のチャネルを第(k−1)の加入者番号を持つ加入者側装置と共有し、他方のチャネルを第(k+1)の加入者番号を持つ加入者側装置と共有するようにしている。このため、例えば、第1、第2、第3、第4の加入者側装置のチャネルが混んでいて、第5及び第6の加入者側装置のチャネルが空いていれば、混んでいる第1〜第4の加入者側装置のトラヒックを少しずつシフトして、第5及び第6の加入者側装置に振り向けることができる。例えば、チャネル2〜チャネル3は、パケット‘23’と‘33’を、1chずつシフトして送信している。このあおりを食らうチャネル4は、空いているチャネル5にパケット‘43’をシフトすることで、チャネル3からの入力を受けやすくなるように制御している。このような制御を行うことで、例えば、タイムスロットt30において、比較例ではキューに最大5パケット溜まっている加入者側装置が2つあるにも関わらず、本発明では、キューに最大4パケットしか溜まっていない。タイミングt40では、比較例で最大7パケット、本発明では5パケットである。このように、キューからのバッファオーバーフローが発生しにくくなっている。
このように、本発明を用いれば、帯域を効率的に使うことが可能で、キューからパケットが落ちにくくなる。しかし、そのためには、各加入者側装置は、どのタイミングで、どのチャネルから出力すれば良いかを決定するスケジューラ82の仕組みが重要である。以下に帯域を効率的に使うための方法を4つ説明する。
第1の方法は、到着したパケットについて、第kの加入者側装置のデフォルトのチャネルによってパケットを送信した場合と、他方のチャネルによってパケットを送信した場合とでキューのキュー長の最大値を判定し、キュー長の最大値がより小さくなるように、パケット送信に使用されるチャネルを切り換える方法である。図54においては、加入者番号がチャネル番号である出力がデフォルトとなっている。なお、他の参考例として、1つの加入者側装置が3chを保有し、うち、その内の1ch又は2chをデフォルトとして、残りの2ch又は1chをシフト用に用いても良い。
第2の方法は、第kの加入者側装置のデフォルトのチャネルによってパケットを送信した場合と、他方のチャネルによってパケットを送信した場合とでキュー内に残る最も古いパケットの入力時刻を判定し、最新の時刻になるように、パケット送信に使用されるチャネルを切り換える方法である。すなわち、装置に到着したパケットを送出するのに、デフォルトのチャネルで出力するかシフトして出力するかのいずれが、より古いパケットを多く出力できるかを判断し、より古いパケットを多く出力できる割当を行うことで、パケットに溜まるのを防止する方法である。
第3の方法は、キュー長の最大値が同じと判定された場合に、第kの加入者側装置のデフォルトのチャネルによってパケットを送信した場合と、他方のチャネルによってパケットを送信した場合とでキュー内に残る最も古いパケットの入力時刻を判定し、この入力時刻が最新の時刻になるように、パケット送信に使用されるチャネルを切り換える方法である。これは、第1の方法と第2の方法を組合せる方法である。例えば、まず、キュー長が最大値が最小になるように割り当て、いずれも同じ場合には、より古いパケットを多く出力できる割当を行う。また、逆に、より古いパケットを多く出力できる割当を行い、シフトしてもしなくても同じ場合、キュー長がの最大値が最小になるように割当てる。なお、キュー長の最大値が同じ場合、第kの加入者側装置のデフォルトのチャネルでパケットを送信した場合と、他のチャネルでパケットを送信した場合とでキュー内に残る最も古いパケットの入力時刻を判定し、最新の時刻になるように、パケット送信に使用されるチャネルを切り換えてもよい。
第4の方法は、各加入者側装置の各キューに到着したパケットの量を各加入者側装置間で比較し、最も多くのパケットが蓄積している加入者側装置からの送信を優先してチャネルの割当を行う方法である。パケットが到着してすぐに割当を行うのではなく、しばらく待って、その後の溜まり方を見極めた上で、帯域を最も効率的に使える割当を行う方法である。第4の方法に、第1〜第3の方法を組合せてもよい。
以上に説明したように、第4の参考例に係る動的帯域割当方法又は動的帯域割当装置によれば、通信チャネルを共有する伝送系において、加入者端末に実装される通信可能なチャネルが少ない場合でも、帯域を効率的に使用することが可能となり、効率的な伝送を行うことができる。
なお、第4の参考例における局側設備は、上記した第1乃至第3の参考例で説明した設備に限定されない。
《5−6》第5の参考例
図57は、本発明の第5の参考例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。第5の参考例に係る動的帯域割当装置は、第2の参考例に係る動的帯域割当装置の局側設備に、第4の参考例に係る動的帯域割当装置の加入者側装置431,…,436を組み合わせた構成を有している。したがって、図57において、図49(第2の参考例)の構成と同一又は対応する構成には同じ符号を付し、また、図54(第4の参考例)の構成と同一又は対応する構成には同じ符号を付す。なお、第1又は第3の参考例において説明した動的帯域割当装置の局側設備に、第4の参考例に係る動的帯域割当装置の加入者側装置431,…,436を組み合わせた構成とすることも可能である。
送信要求が受入れ可能か不可能かを判定する図49(第2の参考例)と同様の構成を有する機能部が、図57の上側に描かれている。既に説明したように、第2の‘穴あきバケツ’(例えば、図48の符号121)に対応する第2のFIFO191から読み出される送信要求IDが、最低保証帯域から送信可能な情報として、スケジューラ82の最低保証帯域用送信チャネル・タイミング割当機能部501に送られ、第3のFIFOから読み出される送信要求IDが、共有帯域から送信可能な情報として、スケジューラ82の共有帯域用送信チャネル・タイミング割当機能部502に送られる。スケジューラ82内には、どの加入者側装置がどのチャネルで送信可能かを示す情報、及び、送信タイムスロットの基準時問などの情報が格納されたチャネル情報・加入者情報・時刻情報保持部503が備えられている。また、計算の結果、割り当てた、各加入者側装置が送信可能な送信チャネルと時間の情報は、送信可能チャネル・時刻情報記憶部504に格納され、制御回路160は、この情報をもとに、各加入者側装置に、送信可能なチャネルと送信を開始・終了すべき時刻の情報を伝える。加入者側装置431,…,436はこの情報に基づいて、指定されたチャネルと時刻に送信を開始する。送信可能なチャネルは、サイクリック(巡回的)に割り当てられている。
第5の参考例に係る動的帯域割当装置の動作は、第2の参考例及び第4の参考例の場合に準じる。図58は、加入者側装置431,…,436から局側設備に送信される信号を時系列的に示す例である。各チャネルの最低保証帯域用に割り付けられたタイムスロットの時期は、常に周期的に固定的に割り当てられた加入者側装置431,…,436が送信に使用する。共有帯域用のタイムスロット(共有帯域用スロット)は、複数の加入者側装置431,…,436が共有し、加入者側装置431,…,436の送信要求に対して、誰に送信させるべきかを局側設備80が判断して通知する。最低保証帯域用のタイムスロットは、第2の‘穴あきバケツ’、又は、第2のFIFOから読み出される要求IDに対応し、その帯域の大きさに等しい。共有帯域用のタイムスロットは、第3の‘穴あきバケツ’、又は、第3のFIFOから読み出される要求IDに対応し、その帯域の大きさに等しい。ただし、第2の参考例においても示したように、最低保証帯域に満たないトラヒックしか流れていない場合、第3の‘穴あきバケツ’にトラヒックが溜まっていたならば、これを送信する時間に充てることができる。
また、第4の参考例で示した共有チャネル割当を行った場合、共有帯域用送信チャネル・タイミング割当機能部502では、特定の加入者側装置で要求帯域が大きい場合に輻輳を発生させないために、既に第4の参考例において説明した第1〜第4の方法を用いて、送信チャネルを割当てる。
以上に説明したように、第5の参考例に係る動的帯域割当装置を用いれば、帯域を共有する加入者側装置431,…,436間で、最低保証帯域と最大通信可能帯域を指定した通信で使用する動的帯域割当が可能になると同時に、送信可能なチャネル数に制限がある通信システムで、幾つかの加入者側装置のトラヒックが多い場合でも、輻輳が生じにくいチャネル割り当て構成の通信システムができる。
なお、第5の参考例において、上記以外の点は、上記第1乃至第4の参考例の場合と同じである。
局側設備と加入者端末との間で加入者側装置(ネットワーク機器)を介して通信する際の帯域割当の例を説明するための図である。 図1に示される設備の具体例である光アクセス網を説明するための図である。 図1に示される設備の他の具体例であるCDMA無線アクセス設備を説明するための図である。 リーキーバケット方式によるUPCを説明するための図である。 次世代PONシステムにおける動的帯域割当動作を説明するための図である。 2台の加入者側装置によって2チャネルを相互共有する通信方式を説明するための図である。 複数台の加入者側装置の各々が2チャネルをサイクリックに共有する通信方式を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される帯域割当装置(帯域割当機能部)の構成を示す図である。 第1の実施形態におけるタイムスロットテーブル(左側)と各加入者側装置の要求帯域(右側)の一例を示す図である。 第1の実施形態において最低保証帯域の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K(=1)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K+1(=2)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K+2(=3)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K+3(=4)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K+4(=5)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第1の実施形態において加入者装置K+5(=0)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 (a)は、第1の実施形態において最低保証帯域の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と使用済帯域(左側)を示す図であり、(b)は、第1の実施形態の変形例において最低保証帯域の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と使用済帯域(左側)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される帯域割当装置(帯域割当機能部)の構成を示す図である。 第2の実施形態におけるタイムスロットテーブル(左側)と各加入者側装置の要求帯域(右側)の一例を示す図である。 第2の実施形態において最低保証帯域の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K(=1)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K+1(=2)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K+2(=3)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K+3(=4)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K+4(=5)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において、加入者装置K−1に生じる未使用帯域を確認するための帯域割当であって、加入者装置K+5(=0)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において最低保証帯域の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K(=1)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K+1(=2)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K+2(=3)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K+3(=4)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K+4(=5)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 第2の実施形態において加入者装置K+5(=0)の割当てを実行したときの、未割当要求帯域(右側)と、使用済帯域及び未使用帯域(左側)を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される構成を示す図である。 (a)は、2台の加入者側装置が2chの資源を互いに共有する比較例の説明図であり、(b)は、加入者側装置がサイクリックに2chずつ使用する比較例の説明図であり、(c)は、第3の実施形態に係る帯域割当方法を示す説明図であり、(d)は、第3の実施形態に係る帯域割当方法の変形例を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る帯域割当方法を実施するために使用される構成を示す図である。 (a)及び(b)は、比較例の帯域割当方法のチャネル割当ての例を示す説明図である。 (a)及び(b)は、第4の実施形態の帯域割当方法のチャネル割当ての例を示す説明図である。 第4の実施形態に係る帯域割当方法の他の例を説明するための図である。 第4の実施形態に係る帯域割当方法の他の例を説明するための図である。 第4の実施形態に係る帯域割当方法の他の例を実施する装置の構成を示す図である。 第4の実施形態に係る帯域割当方法の他の例を説明するための図である。 第4の実施形態に係る帯域割当方法の他の例を説明するための図である。 第1の参考例に係る動的帯域割当装置(加入者端末側の装置及び局側設備)の構成を概略的に示すブロック図である。 第1の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。 第1の参考例に係る動的帯域割当装置のタイミング信号生成出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 第1の参考例の変形例に係る動的帯域割当装置のタイミング信号生成出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 第2の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。 第2の参考例に係る動的帯域割当装置のタイミング信号生成出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 第2の参考例の変形例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。 第3の参考例に係る動的帯域割当装置の動作をリーキーバケットアルゴリズムを用いて説明するための図である。 第3の参考例に係る動的帯域割当装置のタイミング信号生成出力装置の構成を概略的に示すブロック図である。 比較例の動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。 第4の参考例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図53の比較例の動的帯域割当装置の動作を説明するための図である。 第4の参考例に係る動的帯域割当装置の動作を説明するための図である。 第5の参考例に係る動的帯域割当装置の構成を概略的に示すブロック図である。 第5の参考例に係る動的帯域割当装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
510,600,610,620,630 帯域割当機能部、 511 入力インタフェース、 512 出力インタフェース、 513 帯域計算制御機能部、 514 許容要求値判定機能部、 515 最低保証帯域割当機能部、 516 要求量最小加入者検索機能部、 517 ch(A−1)未使用帯域検索機能部、 518 ch(A−1)帯域割当機能部、 519 chA未使用帯域検索機能部、 520 chA帯域割当機能部、 521 優先加入者検索機能部、 522 統計情報記憶機能部、 531 加入者端末、 532 加入者側装置、 533 伝送物理媒体、 534 局トランスポート機能部(OLTトランスポート機能部)。

Claims (42)

  1. 複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるために帯域割当装置によって実行され、
    前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域、又は、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の算出を可能にする指標情報が前記帯域割当装置に入力されたときに、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用し、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用し、
    加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、
    加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当方法であって、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の帯域を割当てるべき加入者側装置を加入者側装置K(Kは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)としたときに、
    加入者側装置(K−1)が使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップと、
    前記求められた通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップと、
    前記通信チャネルch(K−1)の帯域に割当てられなかった、加入者側装置Kの残りの要求帯域に応じて、通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップと、
    前記求められた前記通信チャネルchKの空き帯域に、加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップと、
    を有し、
    前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップ、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップ、前記通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップ、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップを、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行する
    ことを特徴とする帯域割当方法。
  2. 前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求めるステップ、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てるステップ、前記通信チャネルchKの空き帯域を求めるステップ、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てるステップを、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行するときに、加入者側装置(K+1)から順に、加入者側装置の番号を1ずつインクリメントしながら、また、加入者側装置(N−1)の次には加入者側装置0から順に、加入者側装置の番号を1ずつインクリメントしながら実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の帯域割当方法。
  3. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の中から前記要求帯域が最小の加入者側装置を求めるステップと、
    前記要求帯域が最小の加入者側装置を前記加入者側装置Kとするステップと
    をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の帯域割当方法。
  4. 前記要求帯域の最小値を持つ加入者側装置が複数ある場合に、前記要求帯域の最小値を持つ複数の加入者側装置の中から、予め設定された条件に応じて優先する加入者側装置を選択するステップを有することを特徴とする請求項3に記載の帯域割当方法。
  5. 前記予め設定された条件は、予め記憶された統計情報であることを特徴とする請求項4に記載の帯域割当方法。
  6. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てるステップにおいて、予め設定された許容すべき要求帯域を超える帯域を前記加入者側装置0乃至(N−1)に割当てないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  7. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てるステップにおいて、帯域要求の無い加入者側装置に一定の帯域の割当を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  8. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てるステップにおいて、前記加入者側装置0乃至(N−1)の中から送信可能な空き帯域に対する要求値の割合が最小となる加入者側装置を求め、又は、空き帯域から要求帯域を差し引いた値が最大となる加入者側装置を求め、前記求められた加入者側装置を前記加入者側装置Kとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯域割当方法。
  9. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てるステップを、前記加入者側装置0乃至(N−1)の各々について実行した後に、帯域要求が受入れられないトラヒックの割当量を融通し、再割当を行うステップをさらに有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  10. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てるステップを、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の各々について実行した後に、
    最初に割当てた通信チャネルch(K−1)の帯域に残余があれば、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の割当を再度実行し、
    前記再度の割当の実行において、最初の通信チャネルch(K−1)における加入者側装置Kの割当て帯域として割当てるときに、前記残余の帯域を加えた帯域を最初の通信チャネルch(K−1)における加入者側装置Kの割当て帯域として割当を行い、通信チャネル番号をインクリメントして順次割当を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  11. 複数の加入者側装置を複数のグループに分割するステップと、
    前記分割された複数のグループの各々に属する複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるステップと
    を有し、
    前記分割された複数のグループの各々おいて前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるステップは、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の帯域割当方法によって実行される
    ことを特徴とする帯域割当方法。
  12. 前記複数のグループの設定は、通信トラヒックの量の近い加入者側装置を同じグループに含ませるように行われることを特徴とする請求項11に記載の帯域割当方法。
  13. 1つの通信チャネルを、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の通信トラヒックの多い加入者側装置と通信トラヒックの少ない加入者側装置が共有する通信チャネル配置とすることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  14. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)を、通信トラヒックの量に応じて分類し、同一分類内における加入者側装置間での帯域共有を、異なる分類間における加入者側装置間での帯域共有よりも多くし、
    同一分類に含まれる加入者側装置が使用する通信チャネル番号を連続させる通信チャネル配置を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  15. 複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるために帯域割当装置によって実行され、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用可能であり、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用可能であり、
    加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、
    加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当方法であって、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置a(aは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)が使用する通信チャネルの集合CHaを、
    CHa={chA1,chA2,chA3,…,chAw}
    (ただし、wは使用通信チャネル数)
    と表記し、
    通信チャネルch0乃至ch(N−1)の内の通信チャネルchb(bは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)の送受信機を実装する加入者側装置の集合を
    Sb={Sb1,Sb2,….}
    と表記し、
    集合Xの要素数を求める関数をFset(X)と表記するときに、
    Figure 2010068067
    となる通信チャネル配置を持つように通信するステップを有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  16. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の中から、要求帯域が最小の加入者側装置Kを検索し、デフォルトチャネルを通信チャネルchKとし、前記デフォルトチャネル以外の通信チャネルに関して、該通信チャネルをデフォルトチャネルとする加入者側装置の要求帯域を検索し、その時点における暫定空き帯域を求めるステップと、
    前記通信チャネルch0乃至ch(N−1)の内の各通信チャネルの帯域から、各々の要求帯域を減じた暫定未使用帯域を求め、デフォルトチャネル以外の通信チャネルで暫定未使用帯域が大きい帯域の通信チャネルを選び、加入者側装置Kの要求帯域を、前記選ばれた通信チャネルに割当て、前記要求帯域の内の残りの要求帯域は、デフォルトチャネルである通信チャネルchKに割当てるステップと、
    次に、通信チャネルchKを非デフォルトチャネルとして使用できる加入者側装置のうち、要求帯域が小さい加入者側装置を選択し、要求帯域を通信チャネルchKの未使用帯域に割当て、残りをデフォルトチャネルに割当てるステップと、
    前記暫定空き帯域を求めるステップ、前記デフォルトチャネルである通信チャネルchKに割当てるステップ、及び要求帯域を通信チャネルchKの未使用帯域に割当て、残りをデフォルトチャネルに割当てるステップと各加入者側装置について繰り返すステップと、
    割当てるべき加入者側装置の要求帯域が無い場合、現状を初期状態として初期状態に戻り、要求帯域が割当てられなくなるまで要求帯域が割当を繰り返す
    ことを特徴とする請求項15に記載の帯域割当方法。
  17. 要求帯域が割当てた結果から、送信できない通信トラヒックを各加入者側装置間で融通するステップ、又は、最終的に割当てた帯域に関して、加入者側装置Kの要求帯域を最初に割当てた通信チャネルに空きがあれば、その帯域を加えた値を、最初に割当てる通信チャネルとして、再度、割当をやり直すステップを有することを特徴とする請求項16に記載の帯域割当方法。
  18. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域を、デフォルトチャネル、非デフォルトチャネルの区別無く、利用可能な通信チャネルに均一に一旦割当てるステップと、
    前記通信チャネルの帯域を超える分について、空き帯域に1回のシフトで動かして救済できるトラヒックが無いかを調べ、次に2回のシフトで動かして救済できないかをすべての場合について調べ、この操作をある評価指標の条件を満たすまで、シフト回数を増やしてすべての場合について調査して帯域割当を行うステップと
    を有することを特徴とする請求項17に記載の帯域割当方法。
  19. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の各加入者側装置に関して、加入者側装置番号が通信チャネル番号となる通信チャネルを、各加入者側装置のデフォルトチャネルとするステップと、
    次に、加入者側装置番号が最も若い加入者側装置に関して、設定済み通信チャネル以外の通信チャネルで、かつ、既に共有している加入者側装置以外の加入者側装置が使用する通信チャネルを検索するステップと、
    前記検索された通信チャネルに割当可能な加入者側装置数を超えていない場合、その通信チャネルを使用通信チャネルに設定する処理を行い、その加入者側装置が使用できる通信チャネル数のすべてを設定するまで繰り返すステップと、
    前記各ステップを前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)のすべての加入者側装置に関して繰り返すステップと
    を有することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  20. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の各加入者側装置に関して、加入者側装置番号が通信チャネル番号となる通信チャネルを、各加入者側装置のデフォルトチャネルとするステップと、
    各加入者側装置のデフォルトチャネルを設定した後、各加入者側装置が使用できる通信チャネル数の範囲で、乱数で使用通信チャネルを設定し、これを仮の解とし、次に、もう一度乱数で設定し、仮の解よりも、共有状態が優れていれば、古い仮の解を破棄して新しい解を仮の解とし、論理的最適解が得られるか、定めた時間まで検索した中で最も良い評価の解を用いるステップと
    を有することを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  21. 加入者側装置が使用する通信チャネル数が2チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA及びch(A+1)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が3チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、及びch(A+1+2)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が4chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、及びch(A+1+2+4)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が5chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、ch(A+1+2+4)、及びch(A+1+2+4+8)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数がXch(Xは6以上の正の整数)の場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA,ch(A+1),…,及びch(A+{2(X−1)}−1)である
    ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の帯域割当方法。
  22. 複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当て、
    前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域、又は、前記加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の算出を可能にする指標情報が前記帯域割当装置に入力されたときに、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用し、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用し、
    加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、
    加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当装置であって、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の帯域を割当てるべき加入者側装置を加入者側装置K(Kは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)としたときに、
    加入者側装置(K−1)が使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求める手段と、
    前記求められた通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てる手段と、
    前記通信チャネルch(K−1)の帯域に割当てられなかった、加入者側装置Kの残りの要求帯域に応じて、通信チャネルchKの空き帯域を求める手段と、
    前記求められた前記通信チャネルchKの空き帯域に、加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てる手段と、
    を有し、
    前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求める手段、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てる手段、前記通信チャネルchKの空き帯域を求める手段、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てる手段による処理を、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行する
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  23. 前記使用しない通信チャネルch(K−1)の空き帯域を求める手段、前記通信チャネルch(K−1)の空き帯域に加入者側装置Kの要求帯域を割当てる手段、前記通信チャネルchKの空き帯域を求める手段、及び前記通信チャネルchKの空き帯域に加入者側装置Kの前記残りの要求帯域を割当てる手段による処理を、加入者側装置0乃至(K−1)、及び、加入者側装置(K+1)乃至(N−1)の各々について実行するときに、加入者側装置(K+1)から順に、加入者側装置の番号を1ずつインクリメントしながら、また、加入者側装置(N−1)の次には加入者側装置0から順に、加入者側装置の番号を1ずつインクリメントしながら実行する
    ことを特徴とする請求項22に記載の帯域割当装置。
  24. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の中から前記要求帯域が最小の加入者側装置を求める手段と、
    前記要求帯域が最小の加入者側装置を前記加入者側装置Kとする手段と
    をさらに有することを特徴とする請求項23に記載の帯域割当装置。
  25. 前記要求帯域の最小値を持つ加入者側装置が複数ある場合に、前記要求帯域の最小値を持つ複数の加入者側装置の中から、予め設定された条件に応じて優先する加入者側装置を選択する手段を有することを特徴とする請求項24に記載の帯域割当装置。
  26. 前記予め設定された条件は、予め記憶された統計情報であることを特徴とする請求項25に記載の帯域割当装置。
  27. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てる手段において、予め設定された許容すべき要求帯域を超える帯域を前記加入者側装置0乃至(N−1)に割当てないことを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  28. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てる手段において、帯域要求の無い加入者側装置に一定の帯域の割当を行うことを特徴とする請求項23乃至27のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  29. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てる手段において、前記加入者側装置0乃至(N−1)の中から送信可能な空き帯域に対する要求値の割合が最小となる加入者側装置を求め、又は、空き帯域から要求帯域を差し引いた値が最大となる加入者側装置を求め、前記求められた加入者側装置を前記加入者側装置Kとすることを特徴とする請求項23に記載の帯域割当装置。
  30. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てる手段を、前記加入者側装置0乃至(N−1)の各々について実行した後に、帯域要求が受入れられないトラヒックの割当量を融通し、再割当を行う手段をさらに有することを特徴とする請求項23乃至29のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  31. 前記空き帯域に加入者側装置の要求帯域を割当てる手段を、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の各々について実行した後に、
    最初に割当てた通信チャネルch(K−1)の帯域に残余があれば、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域の割当を再度実行し、
    前記再度の割当の実行において、最初の通信チャネルch(K−1)における加入者側装置Kの割当て帯域として割当てるときに、前記残余の帯域を加えた帯域を最初の通信チャネルch(K−1)における加入者側装置Kの割当て帯域として割当を行い、通信チャネル番号をインクリメントして順次割当を行う
    ことを特徴とする請求項23乃至30のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  32. 複数の加入者側装置を複数のグループに分割する手段と、
    前記分割された複数のグループの各々に属する複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てる手段と
    を有し、
    前記分割された複数のグループの各々おいて前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てる手段は、請求項23乃至31のいずれか1項に記載の帯域割当装置によって実行される
    ことを特徴とする帯域割当装置。
  33. 前記複数のグループの設定は、通信トラヒックの量の近い加入者側装置を同じグループに含ませるように行われることを特徴とする請求項32に記載の帯域割当装置。
  34. 1つの通信チャネルを、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の通信トラヒックの多い加入者側装置と通信トラヒックの少ない加入者側装置が共有する通信チャネル配置とすることを特徴とする請求項23乃至33のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  35. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)を、通信トラヒックの量に応じて分類し、同一分類内における加入者側装置間での帯域共有を、異なる分類間における加入者側装置間での帯域共有よりも多くし、
    同一分類に含まれる加入者側装置が使用する通信チャネル番号を連続させる通信チャネル配置を行う
    ことを特徴とする請求項23乃至34のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  36. 複数の加入者側装置0乃至(N−1)から局側設備にパケットを送信する際に、前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に情報の送信に使用できる複数の通信チャネルch0乃至ch(N−1)の帯域を割当てるために帯域割当装置によって実行され、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置A(Aは、1以上(N−1)以下の整数)は、少なくとも通信チャネルchAの帯域と通信チャネルch(A−1)の帯域を使用可能であり、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域と通信チャネルch(N−1)の帯域を使用可能であり、
    加入者側装置Aと加入者側装置(A−1)は、少なくとも通信チャネルch(A−1)の帯域を共有し、
    加入者側装置(N−1)と加入者側装置0は、少なくとも通信チャネルch0の帯域を共有するように、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)に帯域を割当てる帯域割当装置であって、
    前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の加入者側装置a(aは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)が使用する通信チャネルの集合CHaを、
    CHa={chA1,chA2,chA3,…,chAw}
    (ただし、wは使用通信チャネル数)
    と表記し、
    通信チャネルch0乃至ch(N−1)の内の通信チャネルchb(bは、0乃至(N−1)の範囲内のいずれかの整数)の送受信機を実装する加入者側装置の集合を
    Sb={Sb1,Sb2,….}
    と表記し、
    集合Xの要素数を求める関数をFset(X)と表記するときに、
    Figure 2010068067
    となる通信チャネル配置を持つように通信する手段を有することを特徴とする請求項22乃至35のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  37. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の中から、要求帯域が最小の加入者側装置Kを検索し、デフォルトチャネルを通信チャネルchKとし、前記デフォルトチャネル以外の通信チャネルに関して、該通信チャネルをデフォルトチャネルとする加入者側装置の要求帯域を検索し、その時点における暫定空き帯域を求める手段と、
    前記通信チャネルch0乃至ch(N−1)の内の各通信チャネルの帯域から、各々の要求帯域を減じた暫定未使用帯域を求め、デフォルトチャネル以外の通信チャネルで暫定未使用帯域が大きい帯域の通信チャネルを選び、加入者側装置Kの要求帯域を、前記選ばれた通信チャネルに割当て、前記要求帯域の内の残りの要求帯域は、デフォルトチャネルである通信チャネルchKに割当てる手段と、
    次に、通信チャネルchKを非デフォルトチャネルとして使用できる加入者側装置のうち、要求帯域が小さい加入者側装置を選択し、要求帯域を通信チャネルchKの未使用帯域に割当て、残りをデフォルトチャネルに割当てる手段と、
    前記暫定空き帯域を求める手段、前記デフォルトチャネルである通信チャネルchKに割当てる手段、及び要求帯域を通信チャネルchKの未使用帯域に割当て、残りをデフォルトチャネルに割当てる手段と各加入者側装置について繰り返す手段と、
    割当てるべき加入者側装置の要求帯域が無い場合、現状を初期状態として初期状態に戻り、要求帯域が割当てられなくなるまで要求帯域が割当を繰り返す
    ことを特徴とする請求項36に記載の帯域割当装置。
  38. 要求帯域が割当てた結果から、送信できない通信トラヒックを各加入者側装置間で融通する手段、又は、最終的に割当てた帯域に関して、加入者側装置Kの要求帯域を最初に割当てた通信チャネルに空きがあれば、その帯域を加えた値を、最初に割当てる通信チャネルとして、再度、割当をやり直す手段を有することを特徴とする請求項37に記載の帯域割当装置。
  39. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の要求帯域を、デフォルトチャネル、非デフォルトチャネルの区別無く、利用可能な通信チャネルに均一に一旦割当てる手段と、
    前記通信チャネルの帯域を超える分について、空き帯域に1回のシフトで動かして救済できるトラヒックが無いかを調べ、次に2回のシフトで動かして救済できないかをすべての場合について調べ、この操作をある評価指標の条件を満たすまで、シフト回数を増やしてすべての場合について調査して帯域割当を行う手段と
    を有することを特徴とする請求項38に記載の帯域割当装置。
  40. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の各加入者側装置に関して、加入者側装置番号が通信チャネル番号となる通信チャネルを、各加入者側装置のデフォルトチャネルとする手段と、
    次に、加入者側装置番号が最も若い加入者側装置に関して、設定済み通信チャネル以外の通信チャネルで、かつ、既に共有している加入者側装置以外の加入者側装置が使用する通信チャネルを検索する手段と、
    前記検索された通信チャネルに割当可能な加入者側装置数を超えていない場合、その通信チャネルを使用通信チャネルに設定する処理を行い、その加入者側装置が使用できる通信チャネル数のすべてを設定するまで繰り返す手段と、
    前記各手段を前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)のすべての加入者側装置に関して繰り返す手段と
    を有することを特徴とする請求項23乃至39のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  41. 前記複数の加入者側装置0乃至(N−1)の内の各加入者側装置に関して、加入者側装置番号が通信チャネル番号となる通信チャネルを、各加入者側装置のデフォルトチャネルとする手段と、
    各加入者側装置のデフォルトチャネルを設定した後、各加入者側装置が使用できる通信チャネル数の範囲で、乱数で使用通信チャネルを設定し、これを仮の解とし、次に、もう一度乱数で設定し、仮の解よりも、共有状態が優れていれば、古い仮の解を破棄して新しい解を仮の解とし、論理的最適解が得られるか、定めた時間まで検索した中で最も良い評価の解を用いる手段と
    を有することを特徴とする請求項23乃至39のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
  42. 加入者側装置が使用する通信チャネル数が2チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA及びch(A+1)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が3チャネルの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、及びch(A+1+2)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が4chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、及びch(A+1+2+4)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数が5chの場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA、ch(A+1)、ch(A+1+2)、ch(A+1+2+4)、及びch(A+1+2+4+8)であり、
    加入者側装置が使用する通信チャネル数がXch(Xは6以上の正の整数)の場合、加入者側装置Aが使用する通信チャネルは、chA,ch(A+1),…,及びch(A+{2(X−1)}−1)である
    ことを特徴とする請求項23乃至41のいずれか1項に記載の帯域割当装置。
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