JP2010067465A - 光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】アレイ光源を用いる場合に、高い効率で光を射出することが可能な光源装置、その光源装置を用いるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】光源装置10は、湾曲した形状の湾曲面11aに沿って略等間隔で配列されて光を射出する複数の発光部12と、発光部から射出された光を共振させるために、発光部から射出された光を反射する複数の凹面反射部15bが複数の発光部に対応して形成された共振器15と、を有し、発光部の配列方向において隣接する凹面反射部同士の間隔のうち少なくとも1の間隔が他の凹面反射部同士の間隔と異なる。
【選択図】図1
【解決手段】光源装置10は、湾曲した形状の湾曲面11aに沿って略等間隔で配列されて光を射出する複数の発光部12と、発光部から射出された光を共振させるために、発光部から射出された光を反射する複数の凹面反射部15bが複数の発光部に対応して形成された共振器15と、を有し、発光部の配列方向において隣接する凹面反射部同士の間隔のうち少なくとも1の間隔が他の凹面反射部同士の間隔と異なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源装置及びプロジェクタ、特に、共振器を用いて光を共振させる光源装置の技術に関する。
近年、プロジェクタの光源装置としてレーザ光源を用いる技術が提案されている。レーザ光源は、高出力化及び多色化に伴い、プロジェクタの光源として開発されている。プロジェクタの光源として従来用いられているUHPランプと比較すると、レーザ光源は、高い色再現性、瞬時点灯が可能、長寿命等の利点がある。レーザ光源は、光を共振させる共振器と発光部との間で光を繰り返し反射させることで、レーザ光の波長を狭帯域化やレーザ光の高出力化を行う。
一般にレーザ光源に用いられる発光部は、熱によって屈折率が変化する部材が使われている。発光部の屈折率が変化することで、発光部から射出される光が集光されるサーマルレンズ効果が生じる場合がある。例えば、特許文献1には、共振器に凹面形状の凹面反射部を形成したものが開示されている。凹面反射部によって、発光部から射出される光をその集光点、すなわち焦点に向けて反射させれば、発光部からの光が拡散するのを防いで効率よく光を共振させることができる。
従来、プロジェクタには、高輝度化が求められている。光源装置を高出力化するためには、レーザ光を射出する複数の発光部を配列させたアレイ光源を用いる場合がある。一般に、アレイ光源は、AuSn半田等を用いて、サブマウントに接合されている。アレイ光源及びサブマウントは、通常、異なる線膨張係数の材料で構成されている。そのため、半田接合時の温度から室温までの温度変化による収縮量がアレイ光源とサブマウントとで異なり、アレイ光源及びサブマウントの接合体は、スマイルと呼ばれる反りを生じる場合がある。接合体の反りによって、発光部から射出される光の光路は平行とならず、反りの方向によって光の射出方向は集光する方向や拡散する方向に変化する。
アレイ光源を用いた場合、発光部に対応させた複数の凹面反射部を共振器の反射面に対して形成し得る。この凹面反射部を発光部と同様に等間隔で形成した場合、光の射出方向が変化しているため、凹面反射部の適切な位置に光が入射しない場合がある。凹面反射部の適切な位置に光が入射しないことで、光を焦点に向けて反射させることができず、レーザ光源の光を射出する効率が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、アレイ光源を用いる場合に、高い効率で光を射出することが可能な光源装置、その光源装置を用いるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光源装置は、湾曲した形状の湾曲面に沿って略等間隔で配列されて光を射出する複数の発光部と、発光部から射出された光を共振させるために、発光部から射出された光を反射する複数の凹面反射部が複数の発光部に対応して形成された共振器と、を有し、発光部の配列方向において隣接する凹面反射部同士の間隔のうち少なくとも1の間隔が他の凹面反射部同士の間隔と異なることを特徴とする。
発光部の配列方向において隣接する凹面反射部同士の間隔のうち少なくとも1の間隔が他の凹面反射部同士の間隔と異なるので、発光部の光の射出方向に合わせた位置、すなわち共振器に対する光の入射位置に合わせた位置に凹面反射部を形成することができる。これにより、湾曲面に沿って配列された発光部からの光を凹面反射部の適切な位置に入射させて、効率のよい共振及び効率のよいレーザ発振を実現することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、湾曲面は、共振器側に向けられた凹面であって、凹面反射部同士の間隔は、凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって小さくなることが望ましい。
湾曲面が、共振器側に向けられた凹面であるので、湾曲面に沿って配列された複数の発光部から射出された光の光路同士は平行にならず、光の射出方向は、それぞれの発光部から射出された光が収束する方向となる。これにより、共振器の凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって、共振器に対する光の入射位置同士の間隔が小さくなる。これに対し、凹面反射部同士の間隔も、凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって小さくなるように形成されているので、凹面反射部の適切な位置に光を入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、湾曲面は、共振器側に向けられた凸面であって、凹面反射部同士の間隔は、凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって大きくなることが望ましい。
湾曲面が、共振器側に向けられた凸面であるので、湾曲面に沿って配列された複数の発光部から射出された光の光路同士は平行にならず、光の射出方向は、それぞれの発光部から射出された光が拡散する方向となる。これにより、共振器の凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって、共振器に対する光の入射位置同士の間隔が大きくなる。これに対し、凹面反射部同士の間隔も、凹面反射部が形成された領域であって発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって大きくなるように形成されているので、凹面反射部の適切な位置に光を入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、発光部とそれに対応する凹面反射部との距離に応じて凹面反射部の曲率が異なることが望ましい。湾曲面の湾曲によって、発光部とそれに対応する凹面反射部との距離は、凹面反射部ごとにそれぞれ異なることとなる。これにより、発光部からの光がサーマルレンズ効果等により集光される場合には、発光部からの光の焦点と凹面反射部との距離も異なることとなるが、発光部とそれに対応する凹面反射部との距離に応じて凹面反射部の曲率を異ならせることで、凹面反射部に入射した光を焦点に向けて反射させることができるようになり、効率よく光を共振させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、単一の半導体素子基板で構成されたアレイ光源をさらに有し、複数の発光部は、アレイ光源に形成されていることが望ましい。単一の半導体素子基板で構成されたアレイ光源に複数の発光部が形成されているので、1つのアレイ光源をサブマウントに接合するだけで、光源装置に複数の発光部を備えさせることができる。これにより、製造工程の簡略化や、製造コストの抑制を図ることができる。また、単一の半導体素子基板をサブマウントに接合した場合には、接合体に反りが発生しやすいが、凹面反射部同士の間隔や凹面反射部の曲率をそれに応じて異ならせれば、凹面反射部の適切な位置に光を入射させて、効率よく光を共振させることができる。
さらに、本発明に係るプロジェクタは、上記の光源装置を有し、光源装置からの光を用いて画像を表示することを特徴とする。上記の光源装置を用いることにより、高い効率で光を射出できる。これにより、高い効率で供給された光を用いて明るい画像を表示可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光源装置10の概略構成を示す。光源装置10は、複数のレーザ光を射出するレーザアレイである。光源装置10は、半導体素子11、サブマウント13、共振ミラー(共振器)15を有する。半導体素子11は、サブマウント13に接合されて接合体16を構成する。なお、本願の実施例の説明において、接合体16から共振ミラー15に向かう軸をZ軸とする。Z軸と直交し互いに垂直に交わる軸をX軸及びY軸とする。
図2は、接合体16を共振ミラー15側から見た正面図である。半導体素子11は、単一の半導体素子基板で構成されている。半導体素子11は、光を射出させる複数の発光部12が形成された面発光型のアレイ光源である。発光部12は、半導体素子11に二次元的に配置され、X軸方向、Y軸方向それぞれにおいて略等間隔となるように配列されている。なお、後に詳説するが、半導体素子11の発光部12が配置された面は、湾曲した湾曲面11aとなる。ここで、半導体素子11における発光部12が形成された領域A1の、X軸方向及びY軸方向の中心をC1とする。半導体素子11には熱により光の屈折率が変化する材料が用いられており、それぞれの発光部12からの光は焦点P1〜P5に集光する(サーマルレンズ効果)。半導体素子11は、光を反射する不図示のミラー層を有する。
サブマウント13は、半導体素子11で発生した熱を放熱させる放熱基板である。サブマウント13は、例えば窒化アルミニウム(AlN)材料を用いて構成されている。半導体素子11及びサブマウント13は、例えば、AuSn半田を用いて互いに接合されている。
AuSn半田の接合時の温度は、例えば、約280度である。AuSn半田に代えて、比較的低融点である半田を用いても、半田の接合時の温度は170度程度となる。半導体素子11及びサブマウント13は、互いに異なる材料で構成されているため、半田接合時の温度から室温までの温度変化に対する収縮量が異なってくる。接合体16には、半導体素子11及びサブマウント13の収縮量の差によって反り(スマイル)が生じる。これにより半導体素子11の発光部12が配置された面が、湾曲した湾曲面11aとなる。本実施例1では、半導体素子11の収縮量がサブマウント13の収縮量よりも大きいため、湾曲面11aは、共振ミラー15側に向けられた凹面となる。
この反りにより発光部12は、湾曲面11aに沿って配列されることとなる。発光部12が湾曲面11aに沿って配列されるため、発光部12から射出される光の光路同士は平行とならず、半導体素子11からの光の射出方向は、半導体素子11からZ軸方向に離れるにしたがって収束する方向となる。
図3は、共振ミラー15を接合体16側から見た正面図である。共振ミラー15は光を反射する反射面15aを備える。共振ミラー15は、発光部12から射出されて反射面15aに入射した光を反射して光を共振させるとともに、入射した光の一部を透過させてレーザ発振させる外部共振器として機能する。
反射面15aには、発光部12から射出された光が入射する位置に対応して、凹面形状の反射部(凹面反射部)15bが複数形成されている。反射部15bは、正面視において略円形形状を呈するようになっている。ここで、共振ミラー15における反射部15bが形成された領域A2の、X軸方向及びY軸方向の中心をC2とする。反射部15bは、発光部12から射出された光を焦点P1〜P5に向けて反射するために、曲率を持った凹面形状とされている。ここで、接合体16の反りにより、発光部12とそれに対応する反射部15bとの距離D1〜D5がそれぞれ異なる。すなわち、中心C1に形成された発光部12とそれに対応する反射部15bとの距離D3よりも、端部側に形成された発光部12とそれに対応する反射部15bとの距離D1や距離D5の方が小さくなる。
発光部12から焦点P1〜P5までの距離が一定である場合には、反射部15bと焦点P1〜P5との距離d1〜d5が異なることとなる。そこで、反射部15bは、発光部12と反射部15dとの距離D1〜D5、換言すれば、焦点P1〜P5と反射部15bとの距離d1〜d5に応じて曲率が異なるように形成されて、反射部15bに入射した光を確実に焦点P1〜P5に向けて反射するようにされている。これにより、発光部12から射出された光が、反射部15bによって焦点Pに向けて反射されるので、効率よく光を共振させることができる。例えば、焦点に近い反射部ほど曲率が小さく形成される。
また、半導体素子11からの光の射出方向が収束する方向となっているので、反射面15aへの光の入射位置同士のX軸方向における間隔は、中心C2からX軸方向に離れるほど小さくなる。それに合わせて、X軸方向に隣接する反射部15b同士の間隔L1,L2も、中心C2からX軸方向に離れるほど小さくなるように形成されている。本実施例1では、間隔L1,L2の関係がL1>L2となる。これにより、接合体16の反りによって複数の発光部12から射出される光の光路同士が平行とならない場合であっても、反射部15bの適切な位置に光を入射させて、焦点Pに向けた反射による効率的な光の共振を実現することができる。なお、反射部15b同士の間隔とは、正面視において略円形状を呈する反射部15bの中心同士の距離をいう。
ここまで、接合体16のX軸方向における反りに対応するための反射部15b同士の間隔や反射部15bの曲率について説明してきたが、接合体16には、Y軸方向における反りも生じうる。この場合であっても、Y軸方向について中心C2から離れるほど反射部15b同士の間隔を小さくしたり、反射部15bの曲率を異ならせたりすることで、効率的な光の共振を実現することができる。
なお、半導体素子11は、図示する数の発光部12を備える構成に限られず、複数の発光部12を備えていればよい。また、例えば、図示するよりも多数の発光部12を配列させた場合に、すべての反射部15b同士の間隔を中心C1から離れるほど小さくする必要はなく、発光部12からの光の光路同士が平行とならないことにより、適切な位置に光を入射させることができない反射部15bの間隔だけを他の間隔と異ならせてもよい。また、本実施例1では、発光部12の配置は、X軸方向及びY軸方向に配列され二次元的な配置とされているが、X軸方向又はY軸方向のいずれか一方にのみ配列された一次元的な配置とされていてもよい。
また、発光部12からの光を集光させるサーマルレンズ効果の程度は、発光部12の温度によって異なる場合がある。すなわち、発光部12の温度によって発光部12から焦点までの距離が異なる場合がある。一般的に、発光部12の温度は、中心C1の近くに形成された発光部12ほど高くなる。したがって、反射部15bの曲率を発光部の温度に応じて異ならせて、確実に焦点に反射させるようにしてもよい。
図4は、本発明の実施例2に係る光源装置20の概略構成を示す。本実施例2の光源装置20は、第二高調波発生(Second−Harmonic Generation;SHG)素子34、バンドパスフィルタ35、ダイクロイックミラー36を有する。上記実施例と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
SHG素子34は、発光部12からの第1波長の基本波光を入射させることにより、第2波長の高調波光を射出させる。SHG素子34は、発光部12からの光の波長を変換する波長変換素子である。例えば、基本波光の波長が1064nmであれば、532nmの波長の高調波光に変換する。
バンドパスフィルタ35は、第1波長の光を選択的に透過させる波長選択部である。ダイクロイックミラー36は、第1波長の光の一方向の偏光を優先的に透過する特性を持ち、第2波長の半分の光は反射する特性を持つ。SHG素子34、バンドパスフィルタ35及びダイクロイックミラー36は、半導体素子11及び共振ミラー15の間の光路中に設けられている。
以上説明した構成により、本実施例2に係る光源装置20は、発光部12から射出される第1波長の基本波光を第2波長の高調波光に変換して効率よくレーザ発振させることができる。
図5は、本発明の実施例3に係る光源装置40の概略構成を示す。上記実施例と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。実施例2の光源装置40は、サブマウント13の材料として、その収縮量が半導体素子11の収縮量よりも大きい材料を用いている。これにより、半導体素子11の湾曲面11aが共振ミラー15側に向けられた凸面となるように接合体16に反りが生じる。
実施例1と同様に発光部12が湾曲面11aに沿って配列されるが、湾曲面11aの湾曲方向が逆となるので、半導体素子11からの光の射出方向は、半導体素子11からZ軸方向に離れるにしたがって拡散する方向となる。
反射部15bは、実施例1と同様に、発光部12から射出された光を焦点P1〜P5に向けて反射するために曲率を持った凹面形状とされている。なお、本実施例2では、湾曲面11aの湾曲方向が実施例1とは逆となるため、中心C1に形成された発光部12とそれに対応する反射部15bとの距離D3よりも、端部側に形成された発光部12とそれに対応する反射部15bとの距離D1や距離D5の方が大きくなっている。
本実施例2における反射部15bも実施例1と同様に、発光部12と反射部15dとの距離D1〜D5、換言すれば、焦点P1〜P5と反射部15bとの距離d1〜d5に応じて曲率が異なるように形成されて、反射部15bに入射した光を確実に焦点P1〜P5に向けて反射するようにされている。これにより、発光部12から射出された光が、反射部15bによって焦点Pに向けて反射されて、効率よく光を共振させることができる。
また、発光部12からの光の射出方向は拡散する方向になっているので、反射面15aへの光の入射位置同士のX軸方向における間隔は、中心C2からX軸方向に離れるほど大きくなる。それに合わせて、X軸方向に隣接する反射面15aに形成された反射部15b同士の間隔L1,L2が、中心C2からX軸方向に離れるほど大きくなるように形成されている。本実施例では、間隔L1,L2の関係がL1<L2となる。これにより、反射部15bの適切な位置に光を入射させて、焦点Pに向けた反射による効率的な光の共振を実現することができる。
図6は、本発明の実施例4に係るプロジェクタ50の概略構成を示す。プロジェクタ50は、スクリーン59に光を供給し、スクリーン59で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。プロジェクタ50は、赤色(R)光用光源装置51R、緑色(G)光用光源装置51G、青色(B)光用光源装置51Bを有する。各色光用光源装置51R、51G、51Bは、いずれも上記実施例2の光源装置と同様の構成を有する。プロジェクタ50は、各色光用光源装置51R、51G、51Bからの光を用いて画像を表示する画像表示装置である。
R光用光源装置51Rは、R光を供給する光源装置である。拡散素子52は、照明領域の整形、拡大、照明領域における光量分布の均一化を行う。拡散素子52としては、例えば、回折光学素子である計算機合成ホログラム(Computer Generated Hologram;CGH)を用いることができる。フィールドレンズ53は、R光用光源装置51Rからの光を平行化させ、R光用空間光変調装置54Rへ入射させる。R光用光源装置51R、拡散素子52、及びフィールドレンズ53は、R光用空間光変調装置54Rを照明する照明装置を構成する。R光用空間光変調装置54Rは、照明装置からのR光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置54Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム55へ入射する。
G光用光源装置51Gは、G光を供給する光源装置である。拡散素子52及びフィールドレンズ53を経た光は、G光用空間光変調装置54Gへ入射する。G光用光源装置51G、拡散素子52、及びフィールドレンズ53は、G光用空間光変調装置54Gを照明する照明装置を構成する。G光用空間光変調装置54Gは、照明装置からのG光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置54Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム55のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
B光用光源装置51Bは、B光を供給する光源装置である。拡散素子52及びフィールドレンズ53を経た光は、B光用空間光変調装置54Bへ入射する。B光用光源装置51B、拡散素子52、及びフィールドレンズ53は、B光用空間光変調装置54Bを照明する照明装置を構成する。B光用空間光変調装置54Bは、照明装置からのB光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置54Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム55のうちR光が入射する面、及びG光が入射する面とは異なる面へ入射する。透過型液晶表示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。
クロスダイクロイックプリズム55は、互いに略直交させて配置された2つのダイクロイック膜56、57を有する。第1ダイクロイック膜56は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜57は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム55は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ58の方向へ射出する。投写レンズ58は、クロスダイクロイックプリズム55で合成された光をスクリーン59に向けて投写する。
上記の光源装置50と同様の構成を有する各色光用光源装置51R、51G、51Bを用いることにより、高い効率で光を射出できる。これにより、明るく、かつ高品質な画像を表示できるという効果を奏する。なお、各色光用光源装置51R、51G、51Bは、上記各実施例で説明するいずれの光源装置を適用してもよい。プロジェクタ50は、例えば、R光用光源装置51RはSHG素子を用いずアレイ光源からの基本波光をそのまま射出するものとし、G光用光源装置51G及びB光用光源装置51BはSHG素子により波長変換された高調波光を射出する構成としてもよい。
プロジェクタは、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いてもよい。プロジェクタは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクタは、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としてもよい。プロジェクタは、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクタは、ガルバノミラー等の走査手段により光源装置からのレーザ光を走査させ、被照射面において画像を表示するレーザスキャン型のプロジェクタであってもよい。プロジェクタは、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクタであってもよい。プロジェクタは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタであってもよい。
本発明の光源装置は、画像表示装置である液晶ディスプレイに適用してもよい。本発明の光源装置と導光板を組み合わせることにより、液晶パネルを照明する照明装置として用いることができる。この場合も、明るい画像を表示することができる。本発明の光源装置は、プロジェクタに適用される場合に限られない。本発明の光源装置は、例えば、レーザ光を用いた露光のための露光装置やレーザ加工装置等の光学系に用いてもよい。
以上のように、本発明に係る光源装置は、プロジェクタに用いる場合に適している。
A1,A2 領域、C1,C2 中心、D1〜D5,d1〜d5 距離、L1,L2 間隔、P 焦点、10,20,40 光源装置、11 半導体素子(アレイ光源)、11a 湾曲面、12 発光部、13 サブマウント、15 共振ミラー(共振器)、15a 反射面、15b 反射部(凹面反射部)、16 接合体、34 SHG素子(波長変換素子)、35 バンドパスフィルタ、36 ダイクロイックミラー、50 プロジェクタ、51R R光用光源装置、51G G光用光源装置、51B B光用光源装置、52 拡散素子、53 フィールドレンズ、54R R光用空間光変調装置、54G G光用空間光変調装置、54B B光用空間光変調装置、55 クロスダイクロイックプリズム、56 第1ダイクロイック膜、57 第2ダイクロイック膜、58 投写レンズ、59 スクリーン
Claims (6)
- 湾曲した形状の湾曲面に沿って略等間隔で配列されて光を射出する複数の発光部と、
前記発光部から射出された光を共振させるために、前記発光部から射出された光を反射する複数の凹面反射部が前記複数の発光部に対応して形成された共振器と、を有し、
前記発光部の配列方向において隣接する前記凹面反射部同士の間隔のうち少なくとも1の間隔が他の前記凹面反射部同士の間隔と異なることを特徴とする光源装置。 - 前記湾曲面は、前記共振器側に向けられた凹面であって、
前記凹面反射部同士の間隔は、前記凹面反射部が形成された領域であって前記発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって小さくなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記湾曲面は、前記共振器側に向けられた凸面であって、
前記凹面反射部同士の間隔は、前記凹面反射部が形成された領域であって前記発光部の配列方向における中心から離れるにしたがって大きくなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。 - 前記発光部とそれに対応する前記凹面反射部との距離に応じて前記凹面反射部の曲率が異なることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の光源装置。
- 単一の半導体素子基板で構成されたアレイ光源をさらに有し、
前記複数の発光部は、前記アレイ光源に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の光源装置。 - 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の光源装置を有し、前記光源装置からの光を用いて画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
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JP2008232982A Withdrawn JP2010067465A (ja) | 2008-09-11 | 2008-09-11 | 光源装置及びプロジェクタ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-09-11 JP JP2008232982A patent/JP2010067465A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112882330A (zh) * | 2019-11-29 | 2021-06-01 | 精工爱普生株式会社 | 发光装置和投影仪 |
CN112882330B (zh) * | 2019-11-29 | 2022-05-31 | 精工爱普生株式会社 | 发光装置和投影仪 |
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