JP2009027111A - 光源装置、照明装置、モニタ装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出することが可能な光源装置、その光源装置を用いる照明装置、モニタ装置及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】光を射出する光源部である半導体素子11と、光源部からの光を共振させる外部共振器であるVHG15と、外部共振器が配置された基台であるサブベース19と、を有し、サブベース19は、半導体素子11に対して、VHG15へ入射する光の進行方向と略平行な方向であるZ軸方向へ移動可能である。
【選択図】図1
【解決手段】光を射出する光源部である半導体素子11と、光源部からの光を共振させる外部共振器であるVHG15と、外部共振器が配置された基台であるサブベース19と、を有し、サブベース19は、半導体素子11に対して、VHG15へ入射する光の進行方向と略平行な方向であるZ軸方向へ移動可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源装置、照明装置、モニタ装置及びプロジェクタ、特に、外部共振器を用いる光源装置の技術に関する。
近年、プロジェクタの光源装置としてレーザ光源を用いる技術が提案されている。レーザ光源は、高出力化及び多色化に伴い、プロジェクタの光源として開発されている。プロジェクタの光源として従来用いられているUHPランプと比較すると、レーザ光源は、高い色再現性、瞬時点灯が可能、長寿命である等の利点がある。レーザ光源は、光を共振させる共振器構造が用いられる。共振器構造は、例えば、半導体素子のミラー層、及び外部共振器により構成できる。例えば、特許文献1には、外部共振器を有する光源装置の技術が提案されている。
外部共振器を用いて光を往復させる構成では、外部共振器の位置合わせが不十分であると、効率的なレーザ発振が困難となる場合がある。効率的なレーザ発振を可能とするために、光源部からの光を入射させる各光学部品は、高い精度で位置合わせをすることが求められる。上記特許文献1の図1に示されるように基台上に直接各光学部品を配置する構成では、光学部品同士の高精度な位置調整が不可欠となる。このため、従来の光源装置は、組み立てに長時間を要することや、歩留まり低下による高コスト化が問題となる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出することが可能な光源装置、その光源装置を用いる照明装置、モニタ装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光源装置は、光を射出する光源部と、光源部からの光を共振させる外部共振器と、外部共振器が配置された基台と、を有し、基台は、光源部に対して移動可能であることを特徴とする。
外部共振器が配置された基台を移動可能とすることで、光源装置に光源部及び外部共振器を設けた後、光源部に対する外部共振器の位置を調整できる。基台には、外部共振器以外の光学素子を配置できる。外部共振器を基準とする光学素子の位置は、基台にて予め決定することができる。基台に設けられた光学素子について基台ごと位置調整することで、高精度な位置調整を容易にすることができ、光源装置の簡易な組み立てを可能にできる。また、光源部の焦点距離に応じて、最も高い効率で光を共振させることが可能な位置に外部共振器を配置することが可能となる。これにより、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出することが可能な光源装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、基台は、外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な方向へ移動可能であることが望ましい。これにより、光の進行方向と略平行な方向について外部共振器を位置調整できる。
また、本発明の好ましい態様としては、基台の移動により、光源部及び外部共振器の間の光路長を変更可能であることが望ましい。これにより、光源部の焦点位置へ、外部共振器の位置を容易に調整できる。
また、本発明の好ましい態様としては、外部共振器が配置された基台である第1基台と、光源部及び第1基台が配置された第2基台と、を有し、第2基台のうち第1基台が配置された平面を基準面とし、外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な方向である第1方向に直交し、かつ基準面に略平行な方向を第2方向とすると、第1基台は、第2基台に対して、第2方向へ移動可能であることが望ましい。これにより、第2方向について外部共振器を位置調整できる。
また、本発明の好ましい態様としては、外部共振器が配置された基台である第1基台と、光源部及び第1基台が配置された第2基台と、を有し、第2基台のうち第1基台が配置された平面を基準面とすると、第1基台は、第2基台に対して、基準面に略直交する軸を中心とする回転方向について外部共振器の向きを変化させることが望ましい。これにより、基準面に略直交する軸を中心とする回転方向について外部共振器の向きを調整できる。
また、本発明の好ましい態様としては、外部共振器が配置された基台である第1基台と、光源部及び第1基台が配置された第2基台と、を有し、第2基台のうち第1基台が配置された平面を基準面とし、外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な軸である第1軸に直交し、かつ基準面に略平行な軸を第2軸とすると、第1基台は、第2基台に対して、第2軸を中心とする回転方向について外部共振器の向きを変化させることが望ましい。これにより、第2軸を中心とする回転方向について外部共振器の向きを調整できる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1基台は、第2基台に対して、基準面に略平行な方向へ移動可能な平行移動部と、第2基台に対して回転可能な回転部と、を有することが望ましい。これにより、外部共振器の平行移動による位置調整、及び傾き調整ができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光源部からの光を入射させる光学素子を有し、光学素子は、基台に配置されることが望ましい。光学素子は、基台にて予め外部共振器と位置決めすることができる。これにより、光学素子について高精度な位置調整ができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光学素子は、基台のうち光源部側の外縁から、光路に沿って光源部側へ突出して配置されることが望ましい。これにより、光源部に近い位置に光学素子を配置できる。
また、本発明の好ましい態様としては、光学素子を位置決めする位置決め構造を有することが望ましい。これにより、基台にて外部共振器及び光学素子を予め位置決めすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光学素子は、光源部からの光の波長を変換する波長変換素子であって、波長変換素子のうち外部共振器に対向する端面と、外部共振器のうち波長変換素子に対向する端面とが、略平行であることが望ましい。波長変換素子のうち外部共振器に対向する端面と、外部共振器のうち波長変換素子に対向する端面とを略平行とすることで、外部共振器のできるだけ近くに波長変換素子を配置できる。この場合、光源部の焦点位置に外部共振器を配置することで、焦点位置近くのエネルギー密度の高い位置に波長変換素子を配置できる。これにより、高効率な波長変換を実現できる。
さらに、本発明に係る光源装置は、光を射出する光源部と、光源部からの光の波長を変換する波長変換素子と、波長変換素子が配置された基台と、を有し、基台は、光源部に対して移動可能であることを特徴とする。波長変換素子が配置された基台を移動可能とすることで、光源装置に光源部及び波長変換素子を設けた後、光源部に対して波長変換素子を光線方向、及び光線に垂直な方向へ位置調整できる。これにより、簡易な組み立てを可能とし、かつ容易に高い効率で光を射出することが可能な光源装置を得られる。
さらに、本発明に係る照明装置は、上記の光源装置を有し、光源装置からの光を用いて被照射物を照明することを特徴とする。上記の光源装置を用いることで、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できる。これにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を供給可能な照明装置を得られる。
さらに、本発明に係るモニタ装置は、上記の照明装置と、照明装置により照明された被写体を撮像する撮像部と、を有することを特徴とする。上記の照明装置を用いることで、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を供給できる。これにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で供給された光を用いて明るい像をモニタすることが可能なモニタ装置を得られる。
さらに、本発明に係るプロジェクタは、上記の光源装置を有し、光源装置からの光を用いて画像を表示することを特徴とする。上記の光源装置を用いることで、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できる。これにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で供給された光を用いて明るい画像を表示可能なプロジェクタを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光源装置10の概略構成を示す。光源装置10は、半導体素子11、光学プリズム12、第二高調波発生(Second−Harmonic Generation;SHG)素子14、VHG15、及びダイクロイックミラー16を有する半導体レーザである。光学プリズム12、SHG素子14、VHG15、及びダイクロイックミラー16は、Z軸に沿って並列している。X軸は、Z軸に垂直な軸である。Y軸は、Z軸及びX軸に垂直な軸である。光源装置10は、Y軸方向へ光を射出する。
半導体素子11は、メインベース18に設けられた凹部20に固定されている。半導体素子11は、Y軸方向へ第1波長の基本波光を射出する光源部であって、例えば、面発光型の半導体素子である。第1波長は、例えば1064nmである。光学プリズム12は、半導体素子11からの基本波光が入射する位置に設けられている。光学プリズム12は、直角三角形の断面を持つ三角柱形状をなしている。光学プリズム12は、かかる直角三角形を二等分する2つの三角プリズムを貼り合わせて構成されている。2つの三角プリズムの間には、ダイクロイック膜13が挟持されている。ダイクロイック膜13は、第1波長の光を透過させ、第1波長とは異なる第2波長の光を反射する。
光学プリズム12は、接着部材17によりメインベース18の基準面S上に固定されている。基準面Sは、メインベース18のうちサブベース19側のXZ平面である。メインベース18は、光源部である半導体素子11が配置された第2基台である。光学プリズム12及びメインベース18の間には、板状の透明部材22が設けられている。接着部材17は、半導体素子11を基準として光学プリズム12を位置決めする位置決め構造として機能する。
第1基台であるサブベース19は、メインベース18の基準面S上に配置されている。SHG素子14、VHG15、及びダイクロイックミラー16は、サブベース19上に配置されている。SHG素子14、ダイクロイックミラー16は、半導体素子11からの光を入射させる光学素子である。SHG素子14は、半導体素子11からの光の第1波長を第2波長へ変換する波長変換素子である。第2波長は、第1波長の半分の波長であって、例えば532nmである。SHG素子14は、直方体形状をなしている。SHG素子14としては、例えば、非線形光学結晶を用いることができる。非線形光学結晶としては、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)の分極反転結晶(Periodically Poled Lithium Niobate;PPLN)を用いることができる。SHG素子14は、基本波光の第1波長に対応するピッチの分極反転構造を有する。SHG素子14を用いることで、容易に入手可能な汎用の光源を用いて、所望の波長かつ十分な光量のレーザ光を供給することが可能となる。
VHG(Volume Holographic Grating)15は、サブベース19に設けられた段差部21に配置されている。VHG15は、半導体素子11との間において、半導体素子11からの光を共振させる外部共振器である。VHG15は、第1波長の光を選択的に反射し、第1波長とは異なる波長(第2波長を含む)の光を透過させる。VHG15は、LiNbO3、BGO等のフォトリフラクティブ結晶、ポリマー等を用いて形成できる(例えば、Ondax, Inc. “Volume Holographic Grating (VHG)” インターネット<URL: http://www.ondaxinc.com/PDFs/whitepaper-VHG.pdf> 参照)。VHG15は、直方体形状をなしている。VHG15は、板状に形成された材料を切り分けることで得られる。VHG15は、切り分け前の材料の厚みや、材料から切り出すサイズを適宜変更することで、所望の大きさとすることができる。
ダイクロイックミラー16は、VHG15から見てSHG素子14とは反対側に設けられている。ダイクロイックミラー16は、第2波長の光を反射し、第2波長とは異なる他の波長の光を透過させる。ダイクロイックミラー16は、サブベース19上に配置された基材23により、光線に対して傾けて支持されている。基材23は、直角三角形形状の断面を持つ三角柱形状をなしている。
メインベース18は、板状部材に凹部20が施されたものである。凹部20は、メインベース18の上面の一部に形成されている。サブベース19は、板状部材に段差部21が施されたものである。段差部21は、板状部材の一部をXY面及びXZ面で切断することで形成できる。VHG15は、段差部21を構成するXY面及びXZ面によって位置決めされる。VHG15は、段差部21に当接させることにより、安定した設置が容易にできる。SHG素子14は、接着部材17によって、VHG15及びサブベース19に固定されている。接着部材17は、VHG15を基準としてSHG素子14を位置決めする位置決め構造として機能する。
光学プリズム12、SHG素子14、VHG15は、表面に反射防止膜(ARコート)を施すことで、界面での反射による光の損失を低減できる。SHG素子14及びVHG15を近接させて配置する場合に、接着部材17は、界面同士が接触することによるARコートの磨耗を低減させる役割も果たす。なお、SHG素子14及びVHG15は、接着部材17及びARコートを介在させず互いに密着させて配置することとしても良い。
半導体素子11からの基本波光は、透明部材22を透過後、光学プリズム12へ入射する。光学プリズム12へ入射した光は、光学プリズム12の界面で反射し、光路が折り曲げられた後、ダイクロイック膜13へ入射する。ダイクロイック膜13へ入射した基本波光は、ダイクロイック膜13を透過し、光学プリズム12から射出する。光学プリズム12からの光は、SHG素子14へ入射する。
光学プリズム12から光を入射させることによりSHG素子14で生じた第2波長の高調波光は、VHG15を透過する。VHG15を透過した高調波光は、ダイクロイックミラー16へ入射する。光学プリズム12側からSHG素子14を透過した基本波光は、VHG15で反射する。VHG15で反射した光は、SHG素子14へ入射する。
VHG15から光を入射させることによりSHG素子14で生じた高調波光は、光学プリズム12内のダイクロイック膜13で反射し、光路が折り曲げられる。ダイクロイック膜13で反射した光は、光学プリズム12の界面での反射によりさらに光路が折り曲げられ、光学プリズム12から射出する。光学プリズム12から射出した光は、Z軸方向に進行し、SHG素子14の近傍及びVHG15の近傍を通過する。SHG素子14の近傍及びVHG15の近傍を通過した光は、VHG15を透過した光と略平行に進行し、ダイクロイックミラー16へ入射する。ダイクロイックミラー16へ入射した高調波光は、ダイクロイックミラー16での反射によりY軸方向へ光路が折り曲げられる。ダイクロイックミラー16で反射した光は、光源装置10から射出する。光源装置10は、ダイクロイックミラー16を用いることで、SHG素子14で波長変換された高調波光を選択的に射出することができる。
VHG15側からSHG素子14を透過した基本波光は、光学プリズム12内のダイクロイック膜13を透過する。ダイクロイック膜13を透過した光は、光学プリズム12の界面で反射し、半導体素子11の方向へ進行する。光学プリズム12から透明部材22を経て半導体素子11へ入射した光は、半導体素子11に設けられたミラー層(不図示)で反射する。半導体素子11のミラー層、及びVHG15により反射された光は、半導体素子11から新たに射出される光と共振して増幅される。光学プリズム12を用いることで、VHG15側からSHG素子14へ光を入射させることにより生じた高調波光を光源装置10外へ進行させ、かつSHG素子14を透過した基本波光を半導体素子11の方向へ進行させることができる。これにより、波長変換効率を向上させることができる。
サブベース19は、メインベース18に対して、Z軸方向について移動可能に配置されている。Z軸方向は、VHG15へ入射する光の進行方向と略平行な方向である。サブベース19は、メインベース18に固定された半導体素子11に対して移動することとなる。よって、半導体素子11を基準とするVHG15の位置は、サブベース19の移動により調整できる。光源装置10は、サブベース19の移動により、半導体素子11及びVBG15の間の光路長を変更できる。VHG15を基準とするSHG素子14、ダイクロイックミラー16の位置は、サブベース19上にて予め決定できる。
半導体素子11は、サーマルレンズ効果により、若干収束ぎみの基本波光を射出する。半導体素子11の活性層(不図示)は、電流供給、及びレーザ光の照射により局所的に温度が上昇する。サーマルレンズ効果は、局所的な温度上昇からレーザ結晶に屈折率分布が生じる現象である。波長変換素子は、通常、波長変換素子内を透過する光のエネルギー密度に略比例して、波長変換効率が向上することが知られている。収束ぎみの光をSHG素子14へ入射させることで、SHG素子14内を透過する光のエネルギー密度を高め、高い波長変換効率を得ることができる。VHG15は、サーマルレンズ効果により形成されるビームウェスト(焦点)が反射基準位置Hと一致するように、Z軸方向についての位置が調整される。反射基準位置Hは、光を透過させる方向についてのVHG15内の位置であって、最も高い反射率で光を反射可能な位置である。
図2は、半導体素子11の温度、及び焦点距離fの関係を示す。焦点距離fは、半導体素子11からビームウェストまでの距離である。サーマルレンズ効果による光の収束度合いは、半導体素子11の温度に応じて変化する。半導体素子11の温度が上昇するに従い、焦点距離fは短くなる。
図3は、Z軸方向についてのVHG15の位置と、光源装置10による光の射出効率との関係を示す。光の射出効率は、VHG15の反射基準位置Hがビームウェストの位置と一致しているときを100%として表している。VHG15の位置は、ビームウェストから反射基準位置Hまでの距離によって表している。反射基準位置Hがビームウェストの位置から離れるほど、光の射出効率は低下する。90%以上の射出効率を実現するためには、反射基準位置Hがビームウェストから±0.5mmの範囲内にあることを要する。図2を用いて説明した温度特性により、ビームウェストの位置は例えば3mm程度変化する場合がある。また、サーマルレンズ効果による光の収束度合いは、半導体素子11ごとのばらつきによっても変化する。
本発明では、半導体素子11の焦点距離に応じて、最も高い効率で光を共振させることが可能な位置にVHG15を配置することが可能となる。サブベース19の移動により、半導体素子11の焦点位置へ、VHG15の位置を容易に調整できる。サブベース19の移動によりVHG15の位置を調整することで、半導体素子11を基準とするSHG素子14、ダイクロイックミラー16の位置も調整される。このように、SHG素子14、VHG15、ダイクロイックミラー16についてサブベース19ごと位置調整することで高精度な位置調整を容易にすることができ、光源装置10の簡易な組み立てを可能にできる。
仮に、サブベース19のうち光学プリズム12側の外縁がSHG素子14よりも光学プリズム12側へ突出していると、サブベース19が光学プリズム12に当たることで、SHG素子14を光学プリズム12に近接させることが困難な場合があり得る。本実施例において、SHG素子14は、サブベース19のうち光学プリズム12側の外縁から、光路に沿って光学プリズム12側へ幅d1だけ突出して配置されている。サブベース19から光学プリズム12側へSHG素子14を突出させることで、SHG素子14を光学プリズム12に近接させることが可能となる。
SHG素子14のうちVHG15に対向する端面と、VHG15のうちSHG素子14に対向する端面とは、略平行である。この場合、VHG15のできるだけ近くにSHG素子14を配置することが可能となる。半導体素子11の焦点位置にVHG15が配置されることから、焦点位置近くのエネルギー密度の高い位置にSHG素子14を配置できる。これにより、高効率な波長変換を実現できる。
SHG素子14は、光を透過させる方向であるZ軸方向へ長いほど、波長変換効率を高くすることができる。光学プリズム12及びSHG素子14の間隔d2は、VHG15等の位置調整のためのサブベース19の移動量が確保できれば良く、限りなく小さくできる。また、半導体素子11の焦点距離が短い場合も、VHG15等の位置調整を容易にできる。Z軸方向へ長いSHG素子14を用いることで、高い効率で波長変換できる。以上により、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できるという効果を奏する。
光源装置10は、光学プリズム12を省略しても良い。この場合、光源装置10は、半導体素子11、SHG素子14、VHG15、及びダイクロイックミラー16をZ軸方向へ並列させる構成にできる。また、光源装置10は、ダイクロイックミラー16を省略しても良い。この場合、光源装置10は、Z軸方向へ光を射出する構成にできる。半導体素子11及びSHG素子14の間の光路中には、必要に応じて、偏光選択用フィルタ、波長選択用フィルタ等の光学素子を設けても良い。
図4は、本実施例の変形例1に係る光源装置30の概略構成を示す。本変形例の光源装置30は、半導体素子11、バンドパスフィルタ31、SHG素子14、及びダイクロイックミラー33を有する。半導体素子11、バンドパスフィルタ31、SHG素子14、及びダイクロイックミラー33は、Z軸に沿って並列している。光源装置30は、Z軸方向へ光を射出する。メインベース34は、Y軸及びZ軸に沿うL字型の部材により構成される。半導体素子11は、メインベース34のXY平面に固定されている。半導体素子11は、Z軸方向へ基本波光を射出させる。
サブベース35は、メインベース34の基準面S上に配置されている。基準面Sは、メインベース34のうちサブベース35側のXZ平面である。バンドパスフィルタ31、SHG素子14、及びダイクロイックミラー33は、サブベース35上に配置されている。バンドパスフィルタ31及びSHG素子14は、半導体素子11からの光を入射させる光学素子である。バンドパスフィルタ31は、半導体素子11及びSHG素子14の間の光路中に設けられている。
バンドパスフィルタ31は、支持部32によって支持されている。支持部32は、バンドパスフィルタ31の紙面奥側にてバンドパスフィルタ31を支持する。バンドパスフィルタ31は、光線に対して所定の角度をなすように傾けて配置されている。バンドパスフィルタ31は、第1波長の光を選択的に透過させ、第1波長とは異なる波長(第2波長を含む)の光を反射する。バンドパスフィルタ31は、波長選択膜である誘電体多層膜を有する。支持部32は、バンドパスフィルタ31を支持可能であれば良く、本実施例で説明する構成である場合に限られない。
ダイクロイックミラー33は、SHG素子14のうちバンドパスフィルタ31側とは反対側の面に設けられている。ダイクロイックミラー33は、半導体素子11との間において、半導体素子11からの光を共振させる外部共振器である。ダイクロイックミラー33は、第1波長の光を反射し、第1波長とは異なる波長(第2波長を含む)の光を透過させる。ダイクロイックミラー33は、SHG素子14側の入射面S1において第1波長の光を反射する。ダイクロイックミラー33は、バンドパスフィルタ31が透過させる光の波長域に比較して、広い波長域の光を反射させる。光源装置30は、高い波長選択性を持つバンドパスフィルタ31を用いることで、狭い波長域の光を射出することができる。
サブベース35は、メインベース34に対して、Z軸方向について移動可能に配置されている。ダイクロイックミラー33を基準とするSHG素子14の位置は、ダイクロイックミラー33の入射面S1にSHG素子14を当接させることで予め決定できる。半導体素子11を基準とするダイクロイックミラー33の位置は、サブベース35の移動により調整することができる。ダイクロイックミラー33は、半導体素子11からの光のビームウェストが入射面S1と一致するように調整される。
バンドパスフィルタ31は、サブベース35のうち半導体素子11側の外縁から、光路に沿って半導体素子11側へ幅d3だけはみ出させて配置されている。かかる構成により、Z軸方向へ長いSHG素子14を配置することができる。また、バンドパスフィルタ31にSHG素子14を近接させることが可能となる。本変形例の場合も、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できる。なお、本変形例の場合も、SHG素子14及びダイクロイックミラー33の間に接着部材を設けることで、SHG素子14を位置決めすることとしても良い。メインベース18、34及びサブベース19、35は、本実施例で説明するものに限られない。少なくとも、メインベース18、34に対してサブベース19、35を移動させることが可能であれば良く、適宜変形しても良い。
図5は、本発明の実施例2に係る光源装置40の概略構成を示す。本実施例の光源装置40は、SHG素子14及びVHG15の向きを調整可能であることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。光源装置40は、半導体アレイ素子41、ミラー42、SHG素子14、及びVHG15を有するレーザアレイである。ミラー42、SHG素子14、及びVHG15は、Z軸に沿って並列している。半導体アレイ素子41は、Y軸方向へ第1波長の基本波光を射出する光源部である。
図6は、半導体アレイ素子41、SHG素子14及びVHG15を示す。半導体アレイ素子41は、X軸方向に並列された複数の発光部48を有する。図5に戻って、ミラー42は、半導体アレイ素子41からの基本波光が入射する位置に設けられている。ミラー42は、半導体アレイ素子41からの光を反射する。なお、図6では、ミラー42における光路の折り曲げについての図示を省略している。発光部48の数量及び配置は、図示する場合に限られず、適宜変更しても良い。
第1基台であるサブベース43は、平行移動部44及び回転部45を有する。平行移動部44は、基準面S上に配置されている。平行移動部44は、基準面Sに略平行な方向であるZ軸方向、及びX軸方向へ移動可能に配置されている。平行移動部44は、板状部材に凹部46が形成されたものである。凹部46は、平行移動部44のうち回転部45側の面に形成されている。回転部45は、平行移動部44の上に配置されている。回転部45は、板状部材に凸部47が形成されたものである。凸部47は、回転部45のうち平行移動部44側の面に形成されている。
回転部45の凸部47は、球体の一部と同様の形状を有する。平行移動部44の凹部46は、凸部47より小さく形成されている。回転部45は、凸部47が凹部46を塞ぐようにして、平行移動部44上に配置されている。回転部45は、凸部47を中心として、平行移動部44及びメインベース18に対して回転する。回転部45は、X軸を中心とする回転方向、及びY軸を中心とする回転方向について向きが変化する。Y軸は、基準面Sに略直交する軸である。Z軸は、VHG15へ入射する光の進行方向と略平行な第1軸である。X軸は、第1軸であるZ軸に直交し、かつ基準面Sに略平行な第2軸である。サブベース43は、メインベース18に対して、Y軸を中心とする回転方向、及びX軸を中心とする回転方向について、SHG素子14及びVHG15の向きを変化させる。
サブベース43は、メインベース18に対して、Z軸方向及びX軸方向について移動可能に配置されている。Z軸方向は、VHG15へ入射する光の進行方向と略平行な方向である第1方向である。X軸方向は、第1方向に直交し、かつ基準面Sに略平行な方向である第2方向である。Z軸方向、及びX軸方向についての位置調整は、メインベース18に対して平行移動部44を平行移動させることにより行う。VHG15は、ビームウェストが反射基準位置Hと一致するように、Z軸方向についての位置が調整される。また、SHG素子14は、各発光部48からの光線がいずれもSHG素子14の分極反転構造へ入射するように、X軸方向についての位置が調整される。
Y軸を中心とする回転角α、及びX軸を中心とする回転角θの調整は、メインベース18に対して回転部45を回転させることにより行う。VHG15は、各発光部48からの光線について、ビームウェストが反射基準位置Hと一致するように、回転角αが調整される。VHG15について回転角θを調整することで、VHG15の干渉縞に対して略直交するように各光線を入射させることができる。SHG素子14について回転角α、θを調整することで、SHG素子14の分極反転構造に対して略直交する向きでSHG素子14へ各光線を入射させることができる。
図7は、VHG15の回転角α、θと、光源装置40による光の射出効率との関係を示す。光の射出効率は、VHG15の回転角α及びθがゼロであるときを100%として表している。Y軸及びX軸を中心にVHG15の傾きが顕著となるに従い、光の射出効率は低下する。90%以上の射出効率を実現するためには、回転角α、θの誤差は、±1mradの範囲内であることを要する。図5に戻って、SHG素子14は、サブベース43のうちミラー42側の外縁から、光路に沿ってミラー42側へ幅d4だけ突出させて配置されている。かかる構成により、Z軸方向へ長いSHG素子14を配置することができる。また、ミラー42にSHG素子14を近接させることが可能となる。
図8は、X軸方向についてのSHG素子14の位置と、光源装置40による光の射出効率との関係を示す。SHG素子14が最適な位置からX軸方向へずれるほど、光の射出効率は低下する。90%以上の射出効率を実現するためには、X軸方向についてのSHG素子14の位置の誤差は、±0.1mmの範囲内であることを要する。
本実施例では、平行移動部44を用いた位置調整、及び回転部45を用いた傾き調整を可能とすることで、SHG素子14及びVHG15について高精度な位置調整、傾き調整を容易にすることができる。これにより、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出させることができる。光源装置40は、さらにZ軸を中心とする回転角を調整することとしても良い。サブベース43は、平行移動部44に対して回転部45を回転させることが可能であれば良く、本実施例で説明する構成以外の構成であっても良い。サブベース43は、メインベース18に対してVHG15を回転させることが可能であれば良く、平行移動部44及び回転部45を有する構成に限られない。また、半導体アレイ素子41は、上記実施例1の光源装置10、30に適用しても良い。上記実施例1の光源装置10、30も、X軸方向についてサブベース19、35を移動可能としても良く、サブベース19、35によりVHG15の向きを調整可能としても良い。
図9は、本発明の実施例3に係る光源装置50の概略構成を示す。本実施例の光源装置50は、集光レンズ52及びSHG素子14の位置を調整可能であることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。光源装置50は、レーザ光源51、集光レンズ52、及びSHG素子14を有する。レーザ光源51、集光レンズ52、及びSHG素子14は、Z軸方向へ並列している。
光源部であるレーザ光源51は、内部共振器で共振させた光を射出する内部共振型の半導体レーザである。レーザ光源51は、メインベース53の基準面Sに配置されている。図中レーザ光源51内には、サーマルレンズのイメージを示している。メインベース53は、レーザ光源51が配置された第2基台である。第1基台であるサブベース54は、メインベース53の基準面S上に配置されている。集光レンズ52及びSHG素子14は、サブベース54上に配置されている。集光レンズ52及びSHG素子14は、レーザ光源51からの光を入射させる光学素子である。集光レンズ52は、レーザ光源51からの光を集光させる。SHG素子14は、集光レンズ52により集光された光の波長を変換する。メインベース53及びサブベース54は、いずれも板状部材により構成されている。
サブベース54は、メインベース53に対して、Z軸方向について移動可能に配置されている。サブベース54は、メインベース53に固定されたレーザ光源51に対して移動可能である。レーザ光源51を基準とするSHG素子14の位置は、サブベース54の移動により調整することができる。SHG素子14を基準とする集光レンズ52の位置は、サブベース54上にて予め決定できる。集光レンズ52の位置を予め調整することで、SHG素子14に対し集光レンズ52の焦点を最適な位置にすることができる。本実施例の場合も、簡易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できる。
集光レンズ52は、サブベース54のうちレーザ光源51側の外縁から、光路に沿ってレーザ光源51側へ突出させて配置されている。かかる構成により、Z軸方向へ長いSHG素子14を配置することができる。また、レーザ光源51に集光レンズ52を近接させることが可能となる。光源装置50は、光源部としてレーザアレイを用いても良い。また、光源装置50は、X軸方向についてサブベース54を移動可能としても良く、サブベース54によりSHG素子14の向きを調整可能としても良い。上記各実施例の光源装置は、光源部として半導体素子を用いる他、半導体レーザ励起固体(Diode Pumped Solid State;DPSS)レーザや、固体レーザ、液体レーザ、ガスレーザ等を用いる構成としても良い。
図10は、本発明の実施例4に係るモニタ装置60の概略構成を示す。モニタ装置60は、装置本体61と、光伝送部62とを有する。装置本体61は、上記実施例1の光源装置10(図1参照)を備える。上記実施例1と重複する説明は省略する。光伝送部62は、2つのライトガイド64、65を有する。光伝送部62のうち被写体(不図示)側の端部には、拡散板66及び結像レンズ67が設けられている。第1ライトガイド64は、光源装置10からの光を被写体へ伝送する。拡散板66は、第1ライトガイド64の射出側に設けられている。第1ライトガイド64内を伝播した光は、拡散板66を透過することにより、被写体側にて拡散する。光源装置10から拡散板66までの光路中の各部は、被写体を照明する照明装置を構成する。
第2ライトガイド65は、被写体からの光をカメラ63へ伝送する。結像レンズ67は、第2ライトガイド65の入射側に設けられている。結像レンズ67は、被写体からの光を第2ライトガイド65の入射面へ集光させる。被写体からの光は、結像レンズ67により第2ライトガイド65へ入射した後、第2ライトガイド65内を伝播してカメラ63へ入射する。
第1ライトガイド64、第2ライトガイド65としては、多数の光ファイバを束ねたものを用いることができる。光ファイバを用いることで、レーザ光を遠方へ伝送させることができる。カメラ63は、装置本体61内に設けられている。カメラ63は、光源装置10からの光により照明された被写体を撮像する撮像部である。第2ライトガイド65から入射した光をカメラ63へ入射させることで、カメラ63による被写体の撮像ができる。上記実施例1の光源装置10を用いることにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を供給できる。これにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で供給された光を用いて明るい像をモニタできるという効果を奏する。なお、モニタ装置60は、上記各実施例のいずれの光源装置を適用しても良い。
図11は、本発明の実施例5に係るプロジェクタ70の概略構成を示す。プロジェクタ70は、スクリーン79に光を供給し、スクリーン79で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクタである。プロジェクタ70は、赤色(R)光用光源装置71R、緑色(G)光用光源装置71G、青色(B)光用光源装置71Bを有する。各色光用光源装置71R、71G、71Bは、いずれも上記実施例1の光源装置10(図1参照)と同様の構成を有する。上記実施例1と重複する説明は省略する。プロジェクタ70は、各色光用光源装置71R、71G、71Bからの光を用いて画像を表示する。
R光用光源装置71Rは、R光を供給する光源装置である。拡散素子72は、照明領域の整形、拡大、照明領域におけるレーザ光の光量分布の均一化を行う。拡散素子72としては、例えば、回折光学素子である計算機合成ホログラム(Computer Generated Hologram;CGH)を用いることができる。フィールドレンズ73は、R光用光源装置71Rからのレーザ光を平行化させ、R光用空間光変調装置74Rへ入射させる。R光用光源装置71R、拡散素子72、及びフィールドレンズ73は、R光用空間光変調装置74Rを照明する照明装置を構成する。R光用空間光変調装置74Rは、照明装置からのR光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置74Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム75へ入射する。
G光用光源装置71Gは、G光を供給する光源装置である。拡散素子72及びフィールドレンズ73を経たレーザ光は、G光用空間光変調装置74Gへ入射する。G光用光源装置71G、拡散素子72、及びフィールドレンズ73は、G光用空間光変調装置74Gを照明する照明装置を構成する。G光用空間光変調装置74Gは、照明装置からのG光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置74Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム75のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
B光用光源装置71Bは、B光を供給する光源装置である。拡散素子72及びフィールドレンズ73を経たレーザ光は、B光用空間光変調装置74Bへ入射する。B光用光源装置71B、拡散素子72、及びフィールドレンズ73は、B光用空間光変調装置74Bを照明する照明装置を構成する。B光用空間光変調装置74Bは、照明装置からのB光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置74Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム75のうちR光が入射する面、及びG光が入射する面とは異なる面へ入射する。透過型液晶表示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。
クロスダイクロイックプリズム75は、互いに略直交させて配置された2つのダイクロイック膜76、77を有する。第1ダイクロイック膜76は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜77は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム75は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ78の方向へ射出する。投写レンズ78は、クロスダイクロイックプリズム75で合成された光をスクリーン79に向けて投写する。
上記の光源装置10と同様の構成を有する各色光用光源装置71R、71G、71Bを用いることにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で光を射出できる。これにより、容易な組み立てを可能とし、かつ高い効率で供給された光を用いて明るい画像を表示できるという効果を奏する。なお、プロジェクタ70は、上記各実施例のいずれの光源装置と同様の構成の各色光用光源装置を適用しても良い。
プロジェクタは、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクタは、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクタは、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。プロジェクタは、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクタは、ガルバノミラー等の走査手段により光源装置からのレーザ光を走査させ、被照射面において画像を表示するレーザスキャン型のプロジェクタであっても良い。プロジェクタは、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクタであっても良い。プロジェクタは、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタであっても良い。
本発明の光源装置は、モニタ装置やプロジェクタに適用される場合に限られない。本発明の光源装置は、例えば、レーザ光を用いて露光を行う露光装置やレーザ加工装置等の光学系に用いても良い。
以上のように、本発明に係る光源装置は、モニタ装置やプロジェクタに用いる場合に適している。
10 光源装置、11 半導体素子、12 光学プリズム、13 ダイクロイック膜、14 SHG素子、15 VHG、16 ダイクロイックミラー、17 接着部材、18 メインベース、19 サブベース、20 凹部、21 段差部、22 透明部材、23 基材、H 反射基準位置、S 基準面、30 光源装置、31 バンドパスフィルタ、32 支持部、33 ダイクロイックミラー、34 メインベース、35 サブベース、S1 入射面、40 光源装置、41 半導体アレイ素子、42 ミラー、43 サブベース、44 平行移動部、45 回転部、46 凹部、47 凸部、48 発光部、50 光源装置、51 レーザ光源、52 集光レンズ、53 メインベース、54 サブベース、60 モニタ装置、61 装置本体、62 光伝送部、63 カメラ、64 第1ライトガイド、65 第2ライトガイド、66 拡散板、67 結像レンズ、70 プロジェクタ、71R R光用光源装置、71G G光用光源装置、71B B光用光源装置、72 拡散素子、73 フィールドレンズ、74R R光用空間光変調装置、74G G光用空間光変調装置、74B B光用空間光変調装置、75 クロスダイクロイックプリズム、76 第1ダイクロイック膜、77 第2ダイクロイック膜、78 投写レンズ、79 スクリーン
Claims (15)
- 光を射出する光源部と、
前記光源部からの光を共振させる外部共振器と、
前記外部共振器が配置された基台と、を有し、
前記基台は、前記光源部に対して移動可能であることを特徴とする光源装置。 - 前記基台は、前記外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な方向へ移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記基台の移動により、前記光源部及び前記外部共振器の間の光路長を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源装置。
- 前記外部共振器が配置された前記基台である第1基台と、
前記光源部及び前記第1基台が配置された第2基台と、を有し、
前記第2基台のうち前記第1基台が配置された平面を基準面とし、
前記外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な方向である第1方向に直交し、かつ前記基準面に略平行な方向を第2方向とすると、
前記第1基台は、前記第2基台に対して、前記第2方向へ移動可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記外部共振器が配置された前記基台である第1基台と、
前記光源部及び前記第1基台が配置された第2基台と、を有し、
前記第2基台のうち前記第1基台が配置された平面を基準面とすると、
前記第1基台は、前記第2基台に対して、前記基準面に略直交する軸を中心とする回転方向について前記外部共振器の向きを変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記外部共振器が配置された前記基台である第1基台と、
前記光源部及び前記第1基台が配置された第2基台と、を有し、
前記第2基台のうち前記第1基台が配置された平面を基準面とし、
前記外部共振器へ入射する光の進行方向と略平行な軸である第1軸に直交し、かつ前記基準面に略平行な軸を第2軸とすると、
前記第1基台は、前記第2基台に対して、前記第2軸を中心とする回転方向について前記外部共振器の向きを変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記第1基台は、
前記第2基台に対して、前記基準面に略平行な方向へ移動可能な平行移動部と、
前記第2基台に対して回転可能な回転部と、を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の光源装置。 - 前記光源部からの光を入射させる光学素子を有し、
前記光学素子は、前記基台に配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光源装置。 - 前記光学素子は、前記基台のうち前記光源部側の外縁から、光路に沿って前記光源部側へ突出して配置されることを特徴とする請求項8に記載の光源装置。
- 前記光学素子を位置決めする位置決め構造を有することを特徴とする請求項8又は9に記載の光源装置。
- 前記光学素子は、前記光源部からの光の波長を変換する波長変換素子であって、
前記波長変換素子のうち前記外部共振器に対向する端面と、前記外部共振器のうち前記波長変換素子に対向する端面とが、略平行であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の光源装置。 - 光を射出する光源部と、
前記光源部からの光の波長を変換する波長変換素子と、
前記波長変換素子が配置された基台と、を有し、
前記基台は、前記光源部に対して移動可能であることを特徴とする光源装置。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の光源装置を有し、前記光源装置からの光を用いて被照射物を照明することを特徴とする照明装置。
- 請求項13に記載の照明装置と、
前記照明装置により照明された被写体を撮像する撮像部と、を有することを特徴とするモニタ装置。 - 請求項1〜12のいずれか一項に記載の光源装置を有し、前記光源装置からの光を用いて画像を表示することを特徴とするプロジェクタ。
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