JP2010067463A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子の支持部の位置が端子によってバラツキがあっても、この影響を吸収でき、かつ平型導体の抜けを確実に防止できることを課題とする。
【解決手段】第一端子20と第二端子30が混合配列されている。第一端子20そして第二端子30の第一支持腕部22そして第二支持腕部32は、それぞれハウジングの第一端子溝11そして第二端子溝16内で固定して保持される第一被保持部22Bそして第二被保持部32Bを有している。第一支持腕部22は、可動部材40が開位置から閉位置に達するまでの間は、第一支持部とは反対側の縁部が、第一被保持部22Bから第一支持部22Aまでの範囲で、弾性変位し、可動部材40が閉位置に達したときには、第一端子溝11の溝底との間の隙間がなくなり第一端子溝11の溝底と当接する。一方、第二端子30は第二支持腕部32は弾性変形せず、第二支持部32Aは変位しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル等が知られている。かかる平型導体は、回路基板に取り付けられた電気コネクタに接続されることが多い。このような平型導体が接続されるコネクタとしては、例えば特許文献1に開示されているコネクタがある。
この特許文献1のコネクタにおける端子は、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られており、板厚に直角な方向に間隔をもって多数配列されている。該端子は、互いにほぼ平行な杆状腕部と固定腕部とを有し、両者が連結部にて連結されている。各端子は、ハウジングの上壁そして下壁のそれぞれの対向内面に、左右に貫通して形成された端子溝へ挿入され収められている。上壁側の端子溝には杆状腕部が、そして下壁側の端子溝には固定腕部が納められている。該固定腕部の右端部には、固定凹部が形成されていてハウジングの下壁の右端縁に嵌まって固定されている。
上記杆状腕部は左端に突状の押圧部を有し、上記固定腕部は左端に突状の接触部を有している。押圧部と接触部は対向しており、両者間に平型導体が挿入される。一方、連結部よりも右方域では、杆状腕部に受圧部が、そして固定腕部には湾曲凹部がそれぞれ形成されていて、受圧部と湾曲凹部との間に可動部材のカム部が位置している。
可動部材は、開位置と閉位置との間で回動操作される。開位置にあるときに、平型導体が上記杆状腕部の押圧部と固定腕部の接触部との間に挿入され、閉位置では該可動部材のカム部が上記受圧部を固定腕部から離れる方向へ変位させる。受圧部がこの方向へ変位すると、該杆状腕部が連結部の位置を支点として杆のように傾き、その結果、押圧部が平型導体を接触部へ押圧して、接圧をもって平型導体と接触部とを電気的に接続する。
接触部を有する固定腕部は、ほぼ全長にわたり、当初より端子溝の溝底に接して支えられており、変位することなく定位置で上記平型導体と所定の接圧で接触する。
この特許文献1のコネクタは、可動部材が、上記固定腕部そして杵状腕部の長手方向にて、接触部に対して反対側たる後方に位置しているために、バックフリップ型と称される。これに対し、可動部材が、接触部側たる前方に位置するフロントフリップ型と称されるものもある。このフロントフリップ型では可動部材自体が閉位置で平型導体を接触部へ押圧する。したがって、可動部材が閉位置にある状態で、平型導体が、特に上下方向に、こじられると、可動部材を開位置の方に押して、抜け易いという問題がある。この点、バックフリップ型では、杵状腕部が平型導体のこじりにより上方に押されても、梃子の原理で、該杵状腕部の受圧部がカム部を挟圧する方向に作用するので、平型導体をしっかりと保持する。又、フロントフリップ型では可動部材が平型導体を押圧している状態に比べると、バックフリップ型では端子の押圧部が狭面積で平型導体に喰い込むようにして該平型導体を押圧しているので、この点でも、フロントフリップ型よりも平型導体は抜けにくい、と言える。このように、バックフリップ型は、単に可動部材の位置がフロントフリップ型と異なるというだけでなく、機能上の大きな差異があり、このフロントフリップ型とは区別されている。
特開2007−48499
このような平型導体用電気コネクタは端子の数が多い。したがって、端子の形状・寸法誤差そして組立て誤差によって、平型導体との接圧方向での接触部の位置に関し、多数の端子間でバラツキが生ずることが多い。特許文献1に開示されているバックフリップ型の平型導体用電気コネクタでは、平型導体との接触時に、接触部を有する固定腕部は常時定位置にあるので、各端子の接触部は、上記接圧方向で、バラツキをもった位置で平型導体と接触することとなる。これは、端子での接圧、すなわち接触状態が均一でなくなるということになって、接触不安定の端子が生じてしまう。最悪の場合には、接触しない端子が出てしまうことである。
次に、可動部材は閉位置で、平型導体を押圧した状態の位置を維持するために、ロックされる。しかし、上述のごとく、可動部材が閉位置に達して平型導体を固定腕部の接触部へ所定圧で押圧するとき、固定腕部の接触部は、常に定位置にあり変位しないので、可動部材を閉位置へ向け操作する力が、ロック時に急激に上昇することとなり、操作がしずらい。
平型導体用電気コネクタにおいては、その使用時に、接続済の平型導体をその厚み方向、すなわち、接圧を増減する方向に外力を受けることがある。その外力が接圧が減じられる方向のとき、平型導体が抜出方向の力を同時に受けていると、該平型導体が不用意に抜けてしまったり、同方向での接続位置がずれてしまうこともある。
本発明は、このような事情に鑑み、コネクタ完成時に、各端子の接触部の位置にバラツキがあっても、平型導体の押圧中にそのバラツキの影響を吸収して、どの端子でも必要な接圧を得られるようにし、又、ロック力が急激に上昇しないようにし、さらには、コネクタの使用状態において平型導体が外力を受けても不用意な抜けを極力防止できることとしたバックフリップ型の平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向を配列方向として所定間隔をもって収容する端子溝が形成されたハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は配列方向で混在配置された第一端子と第二端子の二種を有し、第一そして第二端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びる杆状のそれぞれの第一そして第二押圧腕部と、該第一そして第二押圧腕部の長手方向中間位置で第一そして第二連結部により該第一そして第二押圧腕部に連結されて同方向に延びるそれぞれの第一そして第二支持腕部とを有し、上記第一そして第二押圧腕部は一端側に上記平型導体を押圧するためのそれぞれの第一そして第二押圧部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動時に該可動部材の第一そして第二加圧部からの力を受圧するそれぞれの第一そして第二受圧部とを有し、上記第一そして第二支持腕部は上記一端側に平型導体を支持するそれぞれの第一そして第二支持部を有し、第一そして第二押圧腕部は第一そして第二受圧部で第一そして第二加圧部からの力をそれぞれ受圧することにより該第一そして第二受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ上記第一そして第二支持部と平型導体との間に接圧をもたらす。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、可動部材の第一そして第二加圧
部は、該可動部材が開位置にあるときには上記一端側で平型導体を第一押圧部と第一支持部との間にそして第二押圧部と第二支持部との間にそれぞれ挿入することを可能とし、閉位置のときに第一そして第二受圧部をそれぞれ加圧するような形状を有し、第一そして第二端子の上記第一そして第二支持腕部はハウジングの第一そして第二端子溝内でそれぞれ固定して保持される第一そして第二被保持部をそれぞれ有しており、第一端子はハウジングの他端側から第一端子溝内に挿入され、第一連結部よりも一端側にて該第一連結部に隣接した位置で第一支持腕部に設けられた第一被保持部と、他端側で該第一支持部に設けられた第一被固定部とでハウジングに取り付けられており、かつ、第一端子の上記第一支持腕部は、可動部材が開位置から閉位置に達するまでの間は、第一支持部とは反対側の縁部が、上記第一被保持部から第一支持部までの範囲で、弾性変形可能となっていると共に、ハウジングの第一端子溝の溝底との間に第一支持部に向けて次第に広がる隙間を形成していて、可動部材が閉位置に達したときには、第一支持部が平型導体に圧せられて上記第一支持腕部が弾性変形して上記隙間がなくなり第一端子溝の溝底と当接するようになっており、第二端子はハウジングの一端側から第二端子溝内に挿入され、第二連結部よりも他端側にて該第二連結部に隣接した位置で第二支持腕部に設けられた第二被保持部と、一端側で該第二支持部に設けられた第二被固定部とでハウジングに取り付けられており、第一端子の第一押圧部の方が第二端子の第二押圧腕部よりも剛性が大であり、上記長手方向にて、第一接触部が第二接触部よりもハウジングの一端側に位置していることを特徴としている。
このような構成の本発明において、可動部材が開位置にあるときに平型導体がコネクタ内に挿入され、該可動部材を閉位置へ移動操作することにより、該可動部材で平型導体を端子へ押圧することで、平型導体と端子との接続がなされる。
本願発明では、端子は、配列方向で混合分布する第一端子と、第二端子の二種を有しているので、各種端子について、その接続の様子を説明する。
第一端子に関しては、可動部材が開位置にあるときに第一端子の第一押圧腕部に形成された第一押圧部と第一支持腕部に形成された第一支持部との間に平型導体が挿入された後に、可動部材が操作されて閉位置に向け移行中に平型導体を第一支持部に対して押圧し、第一支持腕部は平型導体から押されて第一被保持部を支点として弾性撓みを生じて第一端子溝の溝底に近づき上記隙間を減少させ、可動部材が所定の閉位置へ達したときには、上記隙間はなくなり上記第一支持腕部は第一被保持部から第一支持部までの範囲で第一上記端子溝の溝底に当接する。
平型導体が未挿入のときに第一端子の第一支持部の位置にバラツキがあっても、上記可動部材が閉位置へ向け移行すると、その移行中、平型導体は次々と複数の第一端子各端子の第一支持部に接触し、第一支持腕部の弾性変形量の増大に伴い次第にその接圧を増加する。したがって、当初、端子毎に第一支持部の位置に上記のバラツキがあっても、第一支持腕部の弾性変形中に上記バラツキの影響は吸収され、すべての第一端子が平型導体と接触し、必要な接圧をも確保するようになる。接圧が次第に増大するので、可動部材への反力も次第に増大してロック力に達する。したがって、可動部材のロック力は急激に上昇して作用することはない。
上述のごとくの第一端子に対し、第二端子の第二支持腕部が第二連結部に近い第二被保持部と、第二支持部側の第二被固定部にてハウジングにより固定的に保持されており、第二支持部が設けられている第二被保持部と第二被固定部との間の範囲では、可動部材の閉位置への移動時に平型導体を介して押圧力を受けても、上記第二支持腕部は弾性変形することなく、定位置で上記押圧力を支持するだけである。その際、第二押圧腕部に対し第一端子の第一押圧腕部の方が腕長が長いので、両押圧腕部が平型導体の押圧方向へ傾斜変位しても、第一そして第二押圧部での押圧力はバランスする。
このように、上記第二押圧腕部に対向する第二支持腕部は弾性変形しないので、平型導体が第一支持部を圧する方向の外力を受けても、第一支持腕部が弾性変形してその支持力を減ずることはなく、上記第二押圧腕部の第二押圧部は平型導体へ喰い込むようにして平型導体を保持し、平型導体の抜け方向に大きな抵抗力をもたらす。その結果、上記平型導体に対して不用意に作用する外力が平型導体を抜出する方向の成分を伴っていても、この抜けを防止する。
このようにして、本発明では、第一端子により接触点となる第一支持部の初期位置(可動部材が開位置にあるときの位置)でのバラツキがあってもその弾性により、その後の可動部材の閉位置への移動によって上記バラツキの影響が解消され、第二端子によっては、平型導体の抜けが確実に防止される。さらには、第一そして第二端子の第一そして第二支持部が端子の長手方向でずれて位置しているので、全端子として見ると、平型導体を支持範囲、すなわち接触範囲が広くなり接触状態が安定する。
本発明では、第二端子は第二被固定部が一端側に設けられている関係上、第二被保持部から第二支持部までの距離が第一端子における第一被保持部から第一支持部までの距離よりも短い。したがって、仮に、第一支持腕部と同等の弾性を第二支持腕部にも与えようとすると、第二支持腕部は第一支持腕部よりも長くしなければならない。これは、コネクタの大型化をもたらす。本発明では、第二支持腕部に弾性を与えず固定的としたことで、このような大型化をもたらすことなく、既述した平型導体の均一押圧、そして平型導体の抜け防止を図った。
本発明において、上記接触範囲内での接触点を均一とさせるためには、第一端子と第二端子は、交互に位置して配列されていることが好ましい。
本発明において、第一端子の第一支持腕部は、第一端子溝の溝底との隙間が、第一支持部に向けて直線的に広くなっていることとすることが望ましい。第一支持腕部の第一被保持部を支点とする片持ち梁状の該第一支持腕部の弾性変形は、第一支持部(先端部)に向け大きくなるので、上記隙間もこれに合わせて第一支持部に向け広くなっているのがよい。こうすることにより、第一支持腕部は第一被保持部から第一支持部までの範囲が、第一被保持部側から徐々に第一端子溝の溝底に当接し、もしくは上記範囲が同時に該溝底に当接する。
本発明において、ハウジングは、第一そして第二端子の第一そして第二支持腕部の長手方向で第一そして第二被保持部に対応する位置に、該第一そして第二被保持部を第一そして第二端子溝の溝底との間で挟持する第一そして第二保持壁部をそれぞれ有しているようにすることができる。
この第一そして第二保持壁部により第一端子の第一被保持部そして第二端子の第二被保持部を強力に保持できる。
本発明において、第一そして第二端子の第一そして第二支持部はそれぞれ平型導体との電気的接続を行なう第一そして第二接触部であるようにすることができる。又、これと共に、第一押圧部そして第二押圧部も第一接触部そして第二接触部とすることもできるし、第一押圧部そして第二押圧部のみを第一接触部そして第二接触部として用いることもできる。
本発明において、第一押圧部そして第二押圧部は、接触部として機能させない場合、それぞれ、第一支持部そして第二支持部に比し、鋭い押圧尖端を形成していることが好ましい。平型導体の絶縁材へ第一押圧部そして第二押圧部が鋭く喰い込み、平型導体の抜け防止効果をさらに増大する。
本発明は、以上のように、端子が第一端子と第二端子を混在して配置する構成とされ、平型導体を接圧のもとで支持する第一支持部が形成されている第一端子の第一支持腕部が第一被保持部から第一支持部までの範囲で弾性を有し、可動部材の閉位置へ向けての回動の際の接圧の上昇に伴い、第一支持部が弾性変位するようにしたので、コネクタ完成時、すなわち、平型導体での押圧前に、各第一端子の第一支持部に位置のバラツキがあっても、上記可動部材が閉位置へ達する間に、このバラツキの影響を吸収して、各第一端子の第一支持部が必要な接圧を確保でき、全第一端子について接触安定性を得る。又、上記閉位置で可動部材がロックされる際、直前に上記弾性変位があるので、ロック力は急激に上昇することなく、可動部材の操作が楽になる。さらには、第二端子は第二支持腕部の第二支持部が不動の位置にあるので、コネクタ使用時に、平型導体がその接圧方向で接圧を減ずる方向に外力を受けた際、第一端子の第一支持部が同方向に弾性変位しようとしても、該第一端子の第一押圧腕部の剛性が大きく、かつ該第一端子と混在されている第二端子の第二支持部が不動の位置にあるので、平型導体を保持する力は減ずることはなく、平型導体に抜出方向の力が伴っていても抜けることはない。
さらには、第一端子と第二端子が配列方向で混在しており、第一端子の第一支持部と第二端子の第二支持部がそれぞれ第一支持腕部そして第二支持腕部の長手方向で異なる位置にあるため、全端子からみると、第一支持部と第二支持部が広い範囲で分布するようになり、平型導体との接触範囲が広がり、その結果、平型導体との接圧が均一となる。
以下、添付図面の図1ないし図3にもとづき、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のバックフリップ型の平型導体用電気コネクタの全体を示す斜視図である。このコネクタは、第一端子と第二端子の二種の端子その配列方向で交互に有しており、図2(A)は第一端子、図2(B)は第二端子のそれぞれの位置での断面を示し、いずれも可動部材が開状態にあるときの図である。図3(A),(B)は図2(A),(B)にそれぞれ対応する図であり、いずれも可動部材が閉位置にあるときの図である。
図1に見られるように、コネクタ1は、ほぼ直方体外形を有し、横長なハウジング10
と、該ハウジング10により保持されて上記横長の方向に交互に配列された複数の第一端子20そして複数の第二端子30と、上記ハウジング10により支持される回動自在な可動部材40と、さらには、上記ハウジング10をコネクタ取付対象たる回路基板へ取り付けるための金具50とを有している。
ハウジング10は、電気絶縁材から作られ、外形が略直方形をなし、図2(A),(B)において、紙面に平行な板状の第一端子20そして第二端子30のそれぞれがその板面を含む面に平行な方向で挿入されるためのスリット状の第一端子溝11そして第二端子溝16が該ハウジング10の上壁10Aと底壁10Bとの間に端子配列方向で交互に形成されている。本実施形態では、第一端子20と第二端子30は同じ板厚の金属板を加工して作られている。スリット状の上記第一端子溝11そして第二端子溝16の溝幅(紙面に直角方向での対向内壁面間の距離)は、板状の端子の板厚よりも若干大きく、本実施形態では、第一端子20がハウジングの右端部から左方に向けて第一端子溝11内へ、そして第二端子30が左端部から右方へ向けて第二端子溝16内へ、それぞれ挿入されるようになっている。
上記第一端子溝11そして第二端子溝16は、端子に対応して、紙面に直角方向で所定間隔をもって形成されており、上記ハウジング10に左右貫通するように形成されている。
ハウジング10の横方向で略左半分の領域には、上記複数の第一端子溝11と第二端子溝16を紙面に直角方向に連通しハウジングの左端に開口する平型導体挿入空間12が形成されている。この平型導体挿入空間12は、挿入されるべき平型導体の厚みよりも高さ方向で若干大きい寸法となっており、開口部では、平型導体の挿入を容易とするためにテーパ部12Aをなしている。
一方、ハウジング10の横方向略右半分の領域では、上方に開口して紙面に対して直角方向で上記複数の第一端子溝11と第二端子溝16を連通せる開口部13が形成されている。この開口部13には、後述の可動部材40が配置される。
このような二種の端子、第一端子20と第二端子30のための第一端子溝11と第二端子溝16は、類した形をなしているが、後述の保持壁部と固定壁部の位置が両端子溝11,16にて、両端子20,30の組立時の挿入方向に起因して、異なる点で相違している。
又、上記ハウジング10には、上記第一端子溝11と第二端子溝16のそれぞれの溝内で該ハウジング10の上壁10Aと底壁10Bとの間に島状の第一保持壁部14と第二保持壁部17が設けられており、第一保持壁部14と第二保持壁部17は、それぞれ上記第一端子溝11そして第二端子溝16の紙面に対し直角方向の対向内壁面同士を連結している。第一保持壁部14は、後述の第一端子20の第一連結部23より左方に、第二保持壁部17は、後述の第二端子30の第二連結部33よりも右方に位置している。
上記第一端子溝11には底壁10Bの右端縁がテーパ状部を有する第一固定壁部10B−1として形成され、第二端子溝16には底壁10Bの左端縁がテーパ状部を有する第二固定壁部10B−2として形成されている。
上記ハウジング10の第一端子溝11そして第二端子溝16のそれぞれへ挿入されて保持される第一端子20そして第二端子30は、同じ板厚の金属板の板面の平坦面をそのまま維持して外形づけられており、図2(A),(B)のごとく、それぞれ、上部に位置する第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31と、下部に位置する第一支持腕部22そして第二支持腕部32とを有している。この第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31と、第一支持腕部22そして第二支持腕部32はほぼ平行に左右に延びており、上記ハウジング10の第一端子溝11そして第二端子溝16の上部そして下部にそれぞれ収められている。上記第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31と第一支持腕部22そして第二支持腕部32とは、それぞれ左右方向の中間位置で第一連結部23そして第二連結部33で連結されている。
上記第一端子20の第一押圧腕部21そして第二端子30の第二押圧腕部31は、第一端子20の第一連結部23そして第二端子30の第二連結部33の位置から左方そして右方へ延びていて、左方の前端位置には下方に突出する鉤状の第一押圧部21Aそして第二押圧部31Aをそれぞれ有し、又、右方の後端位置近傍には下縁に後述のカム状の加圧部からの力を受ける第一受圧部21Bそして第二受圧部31Bをそれぞれ有している。第一受圧部21Bは若干凹湾曲して形成され、第二受圧部31Bはテーパ部を経て右方へ延びる直状部で形成されている。
第一受圧部21Bそして第二受圧部31Bの左方にはそれぞれ第一直状縁21Cそして第二直状縁31Cが形成されている。上記第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31は、第一連結部23そして第二連結部33よりもそれぞれ右方の部分が上記開口部13に位置し、左方の部分がそれらの上縁21Eそして上縁31Eとハウジング10の上壁10Aの内面(第一端子溝11そして第二端子溝16の上側溝底面)との間に隙間を形成している。第一連結部23よりも左方の部分での第一押圧腕部21は、第二連結部33よりも左方の部分での第二押圧腕部31に比し、長くそして太い幅(図における上下方向での寸法)に形成されている。したがって、第一押圧部21Aは第二押圧部31Aよりも左方に位置している。
次に、第一端子20の第一支持腕部22そして第二端子30の第二支持腕部32も、上記第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31と同様に、上記第一連結部23そして第二連結部33の位置から左方そして右方へそれぞれ延びている。第一端子20の第一支持腕部22と第二端子30の第二支持腕部32は、各部の形態そして位置が若干異なっており、以下のごとくとなっている。
第一端子20の第一支持腕部22は、左方に延びる部分の前端に、上記第一押圧腕部21の第一押圧部21Aに対向して、上方に突出せる鉤状の第一支持部22Aが設けられている。又、上記第一連結部23の直左方位置には、上方に突出する第一被保持部22Bが設けられている。この第一被保持部22Bは、第一端子20が上記第一端子溝11へ右方から左方へ向け挿入されたとき、ハウジング10の底壁10Bと島状の第一保持壁部14の間に圧入されて保持される。
上記第一支持腕部22は、図2(A)のように可動部材40が開位置にあるときに、該第一支持腕部22の長手方向で、上記第一被保持部22Bから前端側の第一支持部22Aまでの範囲にわたり、下縁がハウジングの底壁10B、すなわち、第一端子溝11の溝底との間に隙間δを形成している。この隙間δは上記第一被保持部22Bの位置から形成されていてその値を第一支持部22Aの位置に向け次第に増大し、第一支持部22Aの位置で最大となっている。この最大値は、具体的には、0.03mm程度でよい。上記第一支持部22Aは、平型導体の回路部と接触して導通する接触部として用いられることも、あるいは絶縁部に当接して単に支持することもある。
上記第一支持腕部22は第一連結部23よりも右方に延びて延長部を形成し、この第一連結部23の右方位置に、突状の第一ストッパ部22C、凹弯曲部22D、そして第一接続部22Eを順次有している。上記凹弯曲部22Dは、本実施例の場合、円孤状をなし、上下方向で上記第一押圧腕部21の凹状の第一受圧部21Bと対向する位置に形成されている。第一接続部22Eは、ハウジング10外へ右方に突出し下方に屈曲されてハウジング10の底壁10Bの下面よりも若干下方に位置する下縁を有し、コネクタが回路基板(図示せず)に配されたとき、その対応回路部と半田等により接続される。
上記第一接続部22Eは、ハウジング10外へ右方に突出する部分に溝状の第一被固定部22E−1が形成されていて、ハウジングの底壁10Bの右端縁の第一固定壁部10B−1に該第一被固定部22E−1が嵌着されることで、第一支持腕部22の右部をハウジング10に固定している。
これに対し、第二端子30の第二支持腕部32は、左方に延びる部分の前端に、第二接続部32Eを有している。該第二接続部32Eは、ハウジング外へ左方に突出し、コネクタが回路基板(図示せず)に配されたとき、その対応回路と半田等により接続される。該第二接続部32Eは、ハウジング10外へ左方に突出する部分に溝状の第二被固定部32E−1が形成されていて、ハウジングの底壁10Bの左端縁の第二固定壁部10B−2に該第二被固定部32E−1が嵌着されることで、第二支持腕部32の左部を第二端子溝16の溝底に密着した状態でハウジング10に固定している。
第二支持腕部32は、上記第二連結部33と第二接続部32Eとの間に、上記第二押圧部31Aと上下方向で対向する位置に、上方へ突出せる第二支持部32Aが形成されている。この第二支持部32Aは、平型導体の回路部と接触する接触部として用いられることも、あるいは絶縁部に当接して単に支持することもある。上記第二押圧部31Aと対向している第二支持部32Aは、第二押圧部31Aが第一押圧部21Aよりも右方位置にあるので、第一支持部22Aよりも右方に位置することとなる。
この第二支持腕部32は、上記第二連結部33の直右方位置に、上方へ突出する第二被保持部32Bが設けられている。この第二被保持部32Bは、第二端子30が上記第二端子溝16へ左方から右方向へ向け挿入されたとき、ハウジング10の底壁10Bと島状の第二保持壁部17の間に圧入されて保持される。
上記延長部は上記第二被保持部32Bよりも右方は直状に延びている。
可動部材40は、ハウジングと同様に電気絶縁材で作られていて、図2(A),(B)にて、紙面に対し直角方向、すなわち端子配列方向にて、ハウジング10とほぼ同じ範囲に及んで延びており(図1を参照)、図示のごとく、上記紙面に対して直角方向で第一端子20そして第二端子30に対応する位置に、貫通スリット状の第一溝部41Aそして第二溝部41Bが形成され、第一溝部41Aそして第二溝部41Bのそれぞれよりも上方部分を操作部42、そして下方部分を加圧部をなす長円型の第一そして第二カム部43A,43Bとしている。
該可動部材40は、使用者の操作により、図2(A),(B)に示す縦方向に直立せる開位置と、図3(A),(B)に示す横方向に倒置された閉位置との間を回動を伴って移動することができる。該可動部材40は、図2(A),(B)の開位置において、その第一そして第二溝部41A,41B内に第一端子20の押圧腕部21そして第二端子30の押圧腕部31のそれぞれの右部が進入するように上記ハウジング10へ組み込まれる。
第一溝部41A内では、第一カム部43Aの左部が第一端子20の第一支持腕部22の第一ストッパ部22Cに近接し、右部は凹弯曲部22Dの直上に位置するようにして上記第一端子20の第一支持腕部22の上縁に当接している。図2(A)にて、上記第一カム部43Aの横方向長さは、第一端子20の凹状の第一受圧部21Bと凹弯曲部22Dの対向距離よりも大きく作られている。
一方、第二溝部41B内では、図2(B)のごとく、第一カム部43Aと同様な第二カム部43Bが位置しており、その下縁が第二支持腕部32の上縁に近接している。該第二カム部43Bも、第一カム部43Aと同様、図2(B)にて、該第二カム部43Bの横方向長さは、第二支持腕部32の上縁と第二端子30の第二受圧部31Bとの対向距離よりも大きく作られている。なお、加圧部はカム部によらずとも、可動部材の閉位置への回動時に各受圧部を圧する形状となっていれば、他の形態でもよい。
このように構成される本実施形態のコネクタは、次の要領で組み立てられ、そして使用される。
(1)先ず、ハウジング10へ第一端子20そして第二端子30を組み込む。第一端子20はハウジング10の第一端子溝11へ右部の開口側から左方へ向け、そして第二端子30は第二端子溝16へ左部の開口側から右方へ向け、それぞれ挿入される。挿入が進行すると、第一端子20そして第二端子30の第一被保持部22Bそして第二被保持部32Bがそれぞれハウジング10の底壁10Bと島状の第一保持壁部14そして第二保持壁部17との間に圧入される。これと共に、第一端子20の第一接続部22Eの左縁に形成された第一被固定部22E−1がハウジング10の底壁10Bの右端縁の第一固定壁部10B−1に嵌着し、第二端子30の第二接続部32Eの右縁に形成された第二被固定部32E−1がハウジング10の底壁10Bの左端縁の第二固定壁部10B−2に嵌着する。かくして、第一端子20そして第二端子30は所定位置に位置づけられ、その位置でしっかりと保持される。なお、圧入保持される第一端子20の上記第一被保持部22Bは第一支持部22Aよりも高く形成されているので、第一端子20の挿入時には、第一接触部たる第一支持部22Aは難なく上記底壁10Bと第一保持壁部14との間を通過できる。
(2)次に、可動部材40を、図1そして図2(A),(B)の状態、すなわち上方へ直立する開位置の姿勢で組み立てる。この可動部材40の第一溝部41Aそして第二溝部41Bへ第一端子20そして第二端子30のそれぞれの第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31の右部が進入してくるように、該可動部材40を左方へ移動させる。該可動部材40は、第一カム部43Aが第一端子20の第一ストッパ部22Cと凹弯曲部22Dとの間の凹状部分に収まる。かくして、コネクタの組立は完了する。
(3)かかるコネクタは、その使用に際し、所定の回路基板(図示せず)上にもたらされる。第一端子20そして第二端子30の第一接続部22Eそして第二接続部32Eがそれぞれ対応回路部と半田等により接続されると共に、金具40やねじ等により回路基板に固定される。
(4)次に、平型導体C、例えば、フレキシブル基板を左方からケーブル挿入空間12へ挿入し、しかる後、図2(A),(B)から図3(A),(B)に見られるように、可動部材40を閉位置へ向けて時計まわり方向に回動操作する。上記可動部材40が回動すると、第一カム部43Aそして第二カム部43Bが図2(A),(B)の横方向の姿勢から図3(A),(B)の縦方向の姿勢に変化し、これにより、第一端子20そして第二端子30はそれぞれの第一押圧腕部21の第一受圧部21Bそして第二押圧腕部31の第二受圧部31Bで上方へ圧せられて第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31が第一連結部23そして第二連結部33より右方の部分で上方へ傾斜変位する。したがって、てこの原理により、上記第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31は、それぞれ上記第一連結部23そして第二連結部33を支点として、該第一連結部23そして第二連結部33よりも左方の部分が下方へ傾斜変位する。その結果、第一端子20そして第二端子30の第一押圧腕部21そして第二押圧腕部31にそれぞれ形成された第一押圧部21Aそして第二押圧部31Aと第一支持腕部22そして第二支持腕部32にそれぞれ形成された第一支持部22Aそして第二支持部32Aの間に挿入されている平型導体Cは、上記第一押圧部21Aと第二押圧部31Aにより下方へ押圧され、結果として、該第一押圧部21Aそして第二押圧部31Aと第一支持部22Aそして第二支持部32Aとの間で挟圧される。
(5)平型導体Cは、下方へ押圧される結果、第一端子20の第一支持部22Aそして第二端子30の第二支持部32Aを押圧することとなるが、その際の挙動を第一端子20と第二端子30について、それぞれ別けて説明する。
(i)この平型導体Cは、第一端子20に対し、上記第一支持部22Aにて第一支持腕 部22を下方に押すので、ハウジング10の底壁10B(第一端子溝11の溝 底)との間に隙間を有している該第一支持腕部22は第一被保持部22Bから第 一支持部22Aまでの間の可撓部分が、上記平型導体Cからの力によって下方に 撓む。上記可撓部分は、第一支持腕部22の長手方向にて第一被保持部22Bに 対応する位置を支点として、片持ち梁状に撓む。この撓みは、可動部材40の閉 位置への回動が進むにつれて、次第に増大して行き、上記可撓部分は上記底壁 10Bに当接することによりその撓みの増加が停止し、ここを定位置として支持 される。
このように、第一押圧腕部21の第一押圧部21Aと協働して平型導体Cを挟持 する第一支持腕部22の第一支持部22Aは、この平型導体Cを挟持しながら下 方に弾性変位するので、挟持前に各第一端子20間に、上下方向での第一支持部 22Aの位置にバラツキがあっても、上記弾性変位の過程において、平型導体C はすべての第一端子20の第一支持部22Aと接触をするようになり、しかも、 可撓部分が底壁10Bに当接することで該底壁10Bにより支持されて平型導体 Cを挟み込む力は向上し、すべての支持部22Aにて所定値以上の接圧が確保さ れる。上記可撓部分が底壁10Bと当接した後に、可動部材の押圧力はピークと なりその後若干減じて、可動部材30は図示せぬロック部にて、ロックされて閉 位置を保つ。ロック時直前に上記可撓部分での撓みがその撓みに応じた反力を可 動部材40にもたらしているので、該可動部材のロックに要する力は、急激に増 大することはなく、円滑にロックされる。
(ii)一方、平型導体Cは、第二端子30に対しても、その第二支持部32Aにて第二 支持腕部32を下方に押すが、該第二支持腕部32は、当初からハウジング10 の底壁10Bと密着しており、弾性を有していない。したがって、平型導体C は、常時定位置にある第二支持部32Aと、下方に傾斜変位する第二押圧部31 Aとの間で挟圧支持される。
(6)このようにして保持される平型導体Cは下面に接続回路面C1を有していれば上記第一支持部22Aそして第二支持部32Aで端子と電気的に接触され、もし、上面に接続回路面C1を有していれば、上記第一押圧部21Aそして第一押圧部31Aで接続される。勿論、両面に接続回路面C1を有していれば、両部21A,22Aそして31A,32Aで接続される。平型導体Cとの接続時には、下方に尖鋭に形成された第一押圧部21Aそして第二押圧部31Aが平型導体Cの補強板C2(平型導体の接続回路面とは反対側の面に設けられた絶縁材から成る補強部材)に喰い込むことで、平型導体の抜け防止を確実にさせることもできる。特に、第二端子30においては、平型導体Cを下方から支持する第二支持部32Aが弾性変位せずに定位置にあるので、平型導体Cが下方に移動しようとしたときに、逃げずに支持し、上記第二押圧部31Aは強力に上記補強板へ喰いこむ。
又、本発明では、第一端子20と第二端子30が混合配列され、かつ第一支持部22Aと第二支持部32Aが左右にずれて位置しているので、平型導体Cに対して支持点が広い範囲に分散して接触が安定する。第一端子20と第二端子30が交互に配置されていれば、支持点は千鳥状配置となり、さらに安定する。
本発明において、第一端子20の第一支持部22Aの弾性変位量は適宜設定できる。例えば、可動部材が閉位置にきたときに、第一支持部22Aが第二端子30の第二支持部32Aと同一レベル位置となるようにすることも、あるいは異なるレベル位置にくるようにすることもできる。前者の場合は、平型導体の下面は平坦面をなして全端子での支持が安定し、後者の場合は、平型導体はレベル差に応じた波面を形成してその変形に伴う引張り力により第二端子30、特に第二押圧部31Aでの喰い込みを効果的になり平型導体の抜けが強力に防止される。
本発明の一実施形態の平型導体用電気コネクタの全体を示す斜視図である。 図1のコネクタの端子位置での断面図で、(A)は第一端子位置、(B)は第二端子位置での断面で、可動部材が開位置にある状態を示す。 図1のコネクタの端子位置での断面図で、(A)は第一端子位置、(B)は第二端子位置での断面で、可動部材が閉位置にある状態を示す。
符号の説明
10 ハウジング 30 第二端子
11 第一端子溝 31 第二押圧腕部
14 第一保持壁部 31A 第二押圧部
16 第二端子溝 31B 第二受圧部
17 第二保持壁部 32 第二支持腕部
20 第一端子 32A 第二支持部
21 第一押圧腕部 32B 第二被保持部
21A 第一押圧部 32E−1 第二被固定部
21B 第一受圧部 33 第二連結部
22E−1 第一被固定部 40 可動部材
22A 第一支持部 43A 第一加圧(カム)部
22B 第一被保持部 43B 第二加圧(カム)部
23 第一連結部 C 平型導体

Claims (6)

  1. 金属板の平坦な板面を維持したまま該金属板を外形づけて得られた複数の端子と、該複数の端子をそれらの板面に対し直角方向を配列方向として所定間隔をもって収容する端子溝が形成されたハウジングと、平型導体のハウジングへの挿入を可能とする開位置と該平型導体を圧する閉位置の間で回動を伴って移動可能な可動部材とを備え、端子は配列方向で混在配置された第一端子と第二端子の二種を有し、第一そして第二端子は平型導体の挿抜方向を長手方向として延びる杆状のそれぞれの第一そして第二押圧腕部と、該第一そして第二押圧腕部の長手方向中間位置で第一そして第二連結部により該第一そして第二押圧腕部に連結されて同方向に延びるそれぞれの第一そして第二支持腕部とを有し、上記第一そして第二押圧腕部は一端側に上記平型導体を押圧するためのそれぞれの第一そして第二押圧部をそして他端側に上記可動部材の閉位置への移動時に該可動部材の第一そして第二加圧部からの力を受圧するそれぞれの第一そして第二受圧部とを有し、上記第一そして第二支持腕部は上記一端側に平型導体を支持するそれぞれの第一そして第二支持部を有し、第一そして第二押圧腕部は第一そして第二受圧部で第一そして第二加圧部からの力をそれぞれ受圧することにより該第一そして第二受圧部が端子の板面と同一面内で弾性変位を生じ上記第一そして第二支持部と平型導体との間に接圧をもたらす平型導体用電気コネクタにおいて、可動部材の第一そして第二加圧部は、該可動部材が開位置にあるときには上記一端側で平型導体を第一押圧部と第一支持部との間にそして第二押圧部と第二支持部との間にそれぞれ挿入することを可能とし、閉位置のときに第一そして第二受圧部をそれぞれ加圧するような形状を有し、第一そして第二端子の上記第一そして第二支持腕部はハウジングの第一そして第二端子溝内でそれぞれ固定して保持される第一そして第二被保持部をそれぞれ有しており、第一端子はハウジングの他端側から第一端子溝内に挿入され、第一連結部よりも一端側にて該第一連結部に隣接した位置で第一支持腕部に設けられた第一被保持部と、他端側で該第一支持部に設けられた第一被固定部とでハウジングに取り付けられており、かつ、第一端子の上記第一支持腕部は、可動部材が開位置から閉位置に達するまでの間は、第一支持部とは反対側の縁部が、上記第一被保持部から第一支持部までの範囲で、弾性変形可能となっていると共に、ハウジングの第一端子溝の溝底との間に第一支持部に向けて次第に広がる隙間を形成していて、可動部材が閉位置に達したときには、第一支持部が平型導体に圧せられて上記第一支持腕部が弾性変形して上記隙間がなくなり第一端子溝の溝底と当接するようになっており、第二端子はハウジングの一端側から第二端子溝内に挿入され、第二連結部よりも他端側にて該第二連結部に隣接した位置で第二支持腕部に設けられた第二被保持部と、一端側で該第二支持部に設けられた第二被固定部とでハウジングに取り付けられており、第一端子の第一押圧部の方が第二端子の第二押圧腕部よりも剛性が大であり、上記長手方向にて、第一接触部が第二接触部よりもハウジングの一端側に位置していることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 第一端子と第二端子は、交互に位置して配列されていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 第一支持腕部は、第一端子溝の溝底との隙間が、第一支持部に向けて直線的に広くなっていることとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. ハウジングは、第一そして第二端子の第一そして第二支持腕部の長手方向で第一そして第二被保持部に対応する位置に、該第一そして第二被保持部を第一そして第二端子溝の溝底との間で挟持する第一そして第二保持壁部をそれぞれ有していることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 第一そして第二端子の第一そして第二支持部はそれぞれ平型導体との電気的接続を行なう第一そして第二接触部であることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  6. 第一押圧部そして第二押圧部は、それぞれ、第一支持部そして第二支持部に比し、鋭い押圧尖端を形成していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
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