JP2010066728A - 撮像装置および撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置および撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オートフォーカススキャンに要する時間を短縮する。
【解決手段】
先ず、フォーカスレンズが位置(C)にある状態で顔検出を行い、顔が検出されたと判定されたら、現在の絞り値から、顔検出に対する被写界深度を算出する(範囲(a):2m〜8m)。次に、絞り開放値にするためのレンズ絞り駆動を行い、絞り駆動後に、顔検出を行う。絞りが開放方向に駆動されたので、被写界深度が例えば4m〜6mと、浅くなる(範囲(c))。最終的な焦点位置(B)が被写界深度4m〜6mの範囲(c)内にあるので、顔が検出されたと判定される。そこで、オートフォーカスによるスキャン範囲を被写体深度に対応する距離4m〜6mの範囲(c)内に限定する。当初の絞り値によるスキャン範囲(a)から新スキャン範囲(c)へと縮小され、より高速にオートフォーカス制御を行えるようになる。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置および撮像装置の制御方法に関し、特に、オートフォーカス機能を備えた撮像装置および撮像装置の制御方法に関する。
従来から、CCDやCMOSイメージセンサといった撮像素子を用い、オートフォーカス(AF)機能を備えた撮像装置が知られている。このような撮像装置では、撮像素子に結像した被写体画像による電気信号から、コントラストを示す信号をHPF(ハイパスフィルタ)で抽出して増幅する。そして、この増幅されたコントラスト信号の波形を解析し、解析結果に基づき焦点を被写体に合わせることによりオートフォーカスを実行する。なお、以下では、焦点を被写体に合わせることを、適宜、合焦と呼ぶ。
すなわち、オートフォーカス機能を備えた撮像装置は、焦点が被写体に合っていないときはコントラスト信号の波形がなだらかになり、焦点が被写体に合っているときは急峻になるということを利用して、合焦動作を行う。より具体的には、フォーカスレンズを光軸方向に移動させ、レンズ駆動に合わせて撮像素子から出力された被写体画像により得られたコントラスト信号の波形が最も急峻になるレンズ位置を探索する。なお、この、合焦位置を探索するためにフォーカスレンズを移動させる一連の動作は、オートフォーカススキャンと呼ばれる。
また、オートフォーカスは、一般的に、撮像素子における受光面の中央部または複数のエリアを測距エリアとして行われる。従来のオートフォーカス機能を備えた撮像装置は、例えば人物である被写体の顔全体を測距エリアとして、当該測距エリアまでの距離を検出する。そして、この検出された距離に基づき、被写体までの距離が被写界深度内となるように、焦点位置、レンズ焦点距離および絞り値を調節する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、被写界深度とは、被写体が鮮明に写る深度(距離)方向の範囲すなわち合焦範囲のことであり、撮像装置から被写体までの距離、レンズ焦点距離および絞り値によって変化する。撮像装置から被写体までの距離が長く、レンズ焦点距離が短く、且つ、絞り値が大きい場合においては、撮像装置から被写体までの距離が被写界深度内となる。この場合、撮像装置は、オートフォーカスを行わなくても被写体を鮮明に写すことができる。
また、特許文献2には、撮影した被写体の画像が映し出される撮影画面において被写体画像が占める領域の大きさに基づいて、撮像装置から被写体までの距離を検出する距離検出装置を有する撮像装置が記載されている。さらに、特許文献3には、撮像信号から顔を検出し、顔検出結果と被写体距離および被写界深度情報とからスキャン領域を狭め、オートフォーカススキャンに要する時間を短縮する技術が提案されている。
特許第3164692号公報 特開2003−75717号公報 特開2006−018246号公報
しかしながら、上述した従来の撮像装置は、被写界深度が深く、且つ、顔検出可能範囲が広い状態において、オートフォーカスを精度よく行うことができないという問題点があった。また、従来の撮像装置では、オートフォーカスを実行する際に費やされるオートフォーカススキャン時間を短縮することが十分にできなかったという問題点があった。
例えば、上述した特許文献3では、被写界深度に応じてオートフォーカススキャンの範囲を設定するようにしている。そのため、被写界深度が深い場合には、オートフォーカススキャンの範囲が広くなり、オートフォーカススキャンに多大な時間を要してしまうことになる。
したがって、本発明の目的は、オートフォーカススキャンに要する時間を短縮できる撮像装置および撮像装置の制御方法を提供することにある。
本発明は、上述した課題を解決するために、ライブビューが可能な撮像装置であって、フォーカスレンズおよび絞りを備える撮像光学系を介して入射した光に応じて撮像信号を出力する撮像素子と、撮像素子から出力された撮像信号から顔を検出する顔検出手段と、顔検出手段で検出された顔までの距離を推定する被写体距離推定手段と、撮像光学系の焦点距離と、絞りの値と、被写体距離推定手段で推定された推定被写体距離とに基づき被写界深度を算出する被写界深度算出手段と、フォーカスレンズをスキャンして、撮像信号に基づいてオートフォーカス制御を行う制御手段とを有し、制御手段は、撮像の際、絞りを、ライブビュー時での第1の絞り値よりも開放方向の第2の絞り値に駆動し、第2の絞り値で得られた撮像信号から顔検出手段が顔を検出したら、第2の絞り値を用いて被写界深度算出手段で算出される被写界深度に対応する範囲をオートフォーカス制御でのフォーカスレンズのスキャン範囲に決定することを特徴とする撮像装置である。
また、本発明は、ライブビューが可能な撮像装置の制御方法であって、フォーカスレンズおよび絞りを備える撮像光学系を介して入射した光に応じて撮像信号を出力する撮像素子から出力された撮像信号から顔を検出する顔検出ステップと、顔検出ステップで検出された顔までの距離を推定する被写体距離推定ステップと、撮像光学系の焦点距離と、絞りの値と、被写体距離推定ステップで推定された推定被写体距離とに基づき被写界深度を算出する被写界深度算出ステップと、フォーカスレンズをスキャンして、撮像信号に基づいてオートフォーカス制御を行う制御ステップとを有し、制御ステップは、撮像の際、絞りを、ライブビュー時での第1の絞り値よりも開放方向の第2の絞り値に駆動し、第2の絞り値で得られた撮像信号から顔検出ステップにより顔を検出したら、第2の絞り値を用いて被写界深度算出ステップで算出される被写界深度に対応する範囲をオートフォーカス制御でのフォーカスレンズのスキャン範囲に決定することを特徴とする撮像装置の制御方法である。
本発明は、上述した構成を有しているため、オートフォーカススキャンに要する時間を短縮できる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に適用可能な撮像装置100の一例の構成を示す。図1に例示される撮像装置100は、本体である当該撮像装置100に対して、レンズユニット300を装着して撮像を行うものである。
被写体からの光が、撮像光学系を構成するレンズユニット300から撮像装置100に入射され、ミラー114およびシャッタ115を介して撮像素子101に照射される。撮像素子101は、例えばCCDまたはCMOSイメージセンサからなる。撮像素子101は、照射された光を電気信号に変換し、さらにゲイン調整、ノイズ除去など所定の処理を施して、アナログ画像信号として出力する。A/D変換器116は、撮像素子101から出力されるアナログ撮像信号をディジタル信号に変換し、画像データとする。画像蓄積バッファ101aは、A/D変換器116から出力された画像データを一時的に蓄積する。
なお、撮像素子101から所定の周期で出力された撮像信号による画像データを逐次、撮像装置100に設けた表示装置に表示させることで、ライブビューを実現することができる。
顔検出手段としての顔情報検出回路102は、画像蓄積バッファ101aから画像データを取得し、取得した画像データから被写体の顔の情報(目の位置情報、顔座標など)を検出する。顔サイズ判別部103は、顔情報検出回路102で検出された被写体の顔の情報に基づいて、検出された顔のサイズを判別する。判別された顔サイズは、顔サイズ情報として出力される。
カメラ制御部110は、例えばマイクロプロセッサ、RAMおよびROMを備え、マイクロプロセッサは、ROMに予め記憶されたプログラムやデータに従い、RAMをワークメモリにして動作し、この撮像装置100の全体の動作を制御する。
制御手段としてのカメラ制御部110は、後述するカメラ信号処理回路107から供給されるAF評価値に基づきオートフォーカスを実行する。それと共に、カメラ制御部110は、後述するインターフェイス119を介してレンズユニット300と通信を行い、レンズ焦点距離および絞り値を取得する。被写体距離推定手段としての被写体距離推定部104は、顔サイズ判別部103により判別された顔のサイズおよびカメラ制御部110により取得されたレンズ焦点距離に基づいて、撮像素子101から被写体までの被写体距離を推定する。
被写界深度算出手段としてのカメラ制御部110は、さらに、被写体距離推定部104により推定された推定被写体距離と、レンズユニット300から取得したレンズ焦点距離および絞り値に基づいて、被写界深度を算出する。
さらにまた、カメラ制御部110は、算出された被写界深度に基づいてオートフォーカスを制御するAF(オートフォーカス)制御部111を備える。AF制御部111は、カメラ制御部110が有するマイクロプロセッサ上で動作するプログラムであってもよいし、別途、専用のハードウェアとして構成してもよい。
AF制御部111は、例えばAFボタン131に対する操作をトリガとし、後述する被写体距離推定部104から出力された被写体距離情報に基づきオートフォーカス制御を行う。例えば、AF制御部111は、AFボタン131が操作されると、インターフェイス119を介して後述するレンズユニット300と通信を行い、レンズシステム制御部307に対してフォーカスレンズを駆動するように命令を出す。
なお、シャッタボタン130およびAFボタン131は、連動して操作されるように構成することもできる。例えば、半押し状態でAFボタン131が作動し、全押し状態でシャッタボタン130が作動するようなボタンを構成することが考えられる。
カメラ制御部110は、シャッタボタン130に対する操作に応じて、シャッタ制御部117に対してシャッタ115の動作を制御するよう命令を出す。シャッタ制御部117は、この命令に応じてシャッタ115の動作を制御する。シャッタ制御部117によるシャッタ115の制御は、後述するレンズユニット300内の絞り制御部304と連携してなされる。
加えて、カメラ制御部110は、露出(AE)制御部(図示しない)なども備え、オートフォーカス制御に加えて露出制御をも実行し、撮像装置100全体の撮影制御を行う。なお、露出制御部による露出制御は、本発明の主旨と関連が薄いので、説明を省略する。
カメラ信号処理回路107は、A/D変換器116から出力された画像データに対して、γ補正、ホワイトバランス調整など所定の信号処理を施す。また、カメラ信号処理回路107は、A/D変換器116から出力された画像データに対してハイパスフィルタ処理を施し、コントラスト信号を抽出する処理も行う。そして、抽出されたコントラスト信号を解析し、オートフォーカス制御を行う際の評価値であるAF評価値を生成する。生成されたAF評価値は、カメラ制御部110に供給され、オートフォーカス制御時の合焦判定に用いられる。
さらに、カメラ信号処理回路107は、画像データの圧縮符号化処理なども行うことができる。カメラ信号処理回路107から出力された圧縮または非圧縮の画像データは、記録回路108により記録媒体109に記録することができる。記録媒体109は、例えば不揮発性メモリからなり、撮像装置100に対して脱着可能とされる。また、カメラ信号処理回路107から出力された画像データは、表示回路112により、LCDなどを表示デバイスとして用いた表示装置113に表示される。
一方、レンズユニット300において、レンズユニット300内のズームレンズおよびフォーカスレンズを含む撮影レンズ301に対して、被写体からの光が入射される。この入射した光は、絞り302、レンズマウント303および106、ミラー114およびシャッタ115を通じて導かれた撮像素子101上に、光学像として結像する。
測距制御部305は、カメラ制御部110からの制御信号に基づき、撮影レンズ301のフォーカシングすなわち合焦動作を制御する。ズーム制御部306は、撮影レンズ301のズーミングを制御する。絞り制御部304は、カメラ制御部110からの制御信号や測光情報に基づいて絞り302を制御する。
レンズシステム制御部307(図1ではレンズ制御部と記述)は、レンズユニット300全体を制御する。レンズシステム制御部307は、動作用の定数、変数、プログラムなどを一時的に記憶するメモリを備える。さらに、レンズシステム制御部307は、レンズユニット300固有の番号などの識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリも備える。
インターフェイス308は、撮像装置100との間でデータ通信を行うためのインターフェイスである。インターフェイス308は、コネクタ309および118により、撮像装置100側のインターフェイス119に対して電気的に接続される。
<顔検出および顔サイズ判別について>
次に、本実施形態に適用可能な顔検出および顔サイズ判別について説明する。顔情報検出回路102は、図5を用いて後述するパターン認識処理を実行して画像データから顔の情報を検出する。この顔の画像データの検出方法としては、これ以外にも、ニューラルネットワークなどによる学習を用いる方法、物理的な形状における特徴のある部位を画像領域から抽出する方法が知られている。また、検出した顔の肌の色や目の形等の画像特徴量を統計的に解析する方法なども知られている。さらに、実用化が検討されている方法としては、ウェーブレット変換と画像特徴量を利用する方法などがある。
ここで、パターン認識とは、抽出されたパターンを予め定められた概念(クラス)の1つに対応(マッチング)させる処理である。また、テンプレートマッチングとは、型紙を意味するテンプレートを画像上で移動させながら、画像とテンプレートとを比較する方法である。これらの方法は、例えば、対象物体の位置検出、運動物体の追跡および撮影時期の異なる画像の位置合わせなどに利用することができ、特に、目と鼻といった物理的形状を画像領域から抽出するといった顔の情報の検出に有用な方法である。
顔サイズ判別部103は、顔情報検出回路102によって検出された顔の情報から顔領域における画素数をカウントし、この画素数に基づき顔のサイズを判別する。顔領域は、例えば、顔として検出された領域を示す座標情報で表すことができる。
これに限らず、顔サイズ判別部103は、顔情報検出回路102によって検出された顔の情報のうち目の位置情報に基づき顔サイズを判別するようにしてもよい。例えば、目の位置情報に基づき画像データ上の目の間隔を算出し、予め求めておいた目の間隔と顔のサイズとの統計的関係を用いてテーブル化し、顔のサイズを判別することが考えられる。図2は、画像上の画素数で示される顔サイズと目の間隔との統計的関係の一例を示す。このように、統計的には、画像上の目の間隔に対して顔サイズを一意に対応付けることができる。
また、検出された顔の所定位置、例えば四隅の座標値から顔領域における画素数をカウントすることにより、顔サイズを判別してもよい。
被写体距離推定部104は、顔サイズ判別部103で判別された顔サイズに基づき、撮像装置100から被写体までの被写体距離を推定する。より具体的には、被写体距離推定部104は、顔サイズ判別部103により判別された顔サイズに基づき、顔サイズと被写体距離との関係から予め作成された、所定の焦点距離のレンズにおける変換テーブルを参照して、被写体距離を推定する。
図3(a)は、画像上の画素数で表される顔サイズと、被写体距離の一例の関係を示す。一例として、この図3(a)に示される関係に基づくテーブルを、レンズ焦点距離が38mmの広角レンズについて作成し、被写体距離を推定する。レンズ焦点距離が38mmと異なる場合には、判別された顔サイズに対して(38mm/実際のレンズ焦点距離(mm))を乗じた値を用いて、上述の変換テーブルを参照する。
これに限らず、図3(b)に例示されるように、顔サイズの代わりに、検出された顔領域の画像に占める割合と、被写体距離との関係をテーブル化して用いてもよい。
なお、撮像素子の大きさ自体や使用領域により被写体距離が変わるので、そのモードに応じて、推定被写体距離を算出するための変換テーブルを生成しなおしたり、あらかじめ複数の変換テーブルを記憶しておいても良い。
<顔検出について>
顔情報検出回路102によるパターン認識処理を、図4のフローチャートおよび図5を用いて説明する。図4において、画像蓄積バッファ101aから取得した画像データ503を前処理し(ステップS401)、前処理された画像データ503から特徴的部分のパターンを抽出する(ステップS402)。そして、抽出された特徴的部分のパターンを顔の標準パターンに基づくテンプレート501に対応させ、テンプレートマッチングを行う。このテンプレートマッチングにより認識パターンを取得し(ステップS403)、取得された認識パターンを顔サイズ判別部103に出力して(ステップS404)、パターン認識処理を終了する。
ステップS403のテンプレートマッチングの例について、図5を用いてより具体的に説明する。先ず、テンプレート501の中心点502を、取得した画像データ503のある座標点(i,j)に置く。そして、この中心点502を画像データ503内で走査しながら、テンプレート501と画像データ503との重なり部分の類似度を計算して、類似度が最大になる位置を決定する。顔の画像データ503から抽出されたパターンを、例えば目や耳などの形状を含むテンプレート501にマッチングさせることにより、目の位置情報や顔領域を示す座標情報(顔座標)を取得することができる。
<本実施形態による撮像処理について>
図6を用いて、本実施形態による処理を概略的に説明する。図6(a)に示される第1の例において、最終的な焦点位置を位置(B)とし、現在のレンズ距離情報に示される位置を位置(C)とする。なお、この図6(a)および後述する図6(b)において、縦軸はAF評価値、横軸はフォーカスレンズ位置をそれぞれ示す。なお、フォーカスレンズ位置は、レンズユニット300内におけるフォーカスレンズ位置で合焦される距離で示されている。AF評価値が最大値を取る位置が、合焦位置となる。
図6(a)において、先ず、フォーカスレンズが位置(C)にある状態で顔検出を行い、顔が検出されたと判定されたら、現在の絞り値から、顔検出に対する被写界深度を算出する。図6(a)の例では、範囲(a)で示される被写界深度が2m〜8mの範囲とする。次に、次候補の絞り値、例えば絞り開放値にするためのレンズ絞り駆動を行い、絞り駆動を終えた後に、顔検出を行う。ここで、最初の顔検出時よりも絞り302が開放方向に駆動されているため、被写界深度が例えば4m〜6mと、浅くなっている(範囲(c))。なお、次候補の絞り値は、絞り開放値に限らず、現在の絞り値に対して開放方向であれば、他の絞り値を適用することもできる。
この図6(a)の例では、被写界深度4m〜6mの範囲(c)内に最終的な焦点位置があるので、顔が検出されたと判定される。そこで、オートフォーカスによるスキャン範囲を被写体深度に対応する距離4m〜6mの範囲(c)内に限定する。したがって、オートフォーカス制御は、この4m〜6mの範囲(c)内でのみ行えばよいことになる。当初の絞り値によるスキャン範囲である2m〜8mの6mの範囲(a)から新スキャン範囲の4m〜6mの2mの範囲(c)へと縮小され、より高速にオートフォーカス制御を行えるようになる。
図6(b)に示される第2の例において、最終的な焦点位置を位置(C)とし、現在のレンズ距離情報に示される位置を位置(B)とする。すなわち、最終的な焦点位置に対して、現在のレンズ位置が至近端側にあることになる。先ず、レンズが位置(B)にある状態で顔検出を行い、顔が検出されたと判定されたら、現在の絞り値から、顔検出に対する被写界深度を算出する。図6(a)の例では、被写界深度が2m〜8mの範囲(a)とする。次に、次候補の絞り値、例えば絞り開放値にするためのレンズ絞り駆動を行い、絞り駆動を終えた後に、顔検出を行う。
ここで、最初の顔検出時よりも絞り302が開放方向に駆動されているため、被写界深度が例えば4m〜6mと、浅くなっている(範囲(c))。最終的な焦点位置は、この被写界深度4m〜6mの範囲(c)内にないため、この図6(b)の例では、顔が検出されないと判定される。被写界深度4m〜6mの範囲(c)では、顔が検出されなかったので、被写界深度2m〜4mの範囲(b)あるいは被写界深度6m〜8mの範囲(d)の何れかの範囲で顔が検出されるはずである。ここで、このレンズ位置(B)において顔検出により取得された顔サイズから推定した推定被写体距離が、最終的な焦点位置に対応すると考えることができる。この顔サイズから推定した推定被写体距離の精度が例えば±1m以内であれば、範囲(b)あるいは範囲(d)の何れかであることの精度が高まり、オートフォーカス制御を行う方向を決定することができる。
当初の絞り値によるスキャン範囲である2m〜8mの6mの範囲(c)から新スキャン範囲の2m〜4mあるいは6m〜8mの範囲(b)または(d)へと縮小され、より高速にオートフォーカス制御を行えるようになる。オートフォーカスのスキャン範囲も、元々の絞り値によるオートスキャン範囲の6mから新スキャン範囲の2mへと約1/3と縮小され、より高速にオートフォーカスを行えるようになる。
次に、図7および図8のフローチャートを用いて、図6(a)および図6(b)を用いて説明した処理を実現するための一例の方法について説明する。なお、図7および図8のフローチャートにおける各判断および制御は、カメラ制御部110および/またはAF制御部111で、所定のプログラムに従い行われる。
図7は、本実施形態によるライブビュー時の一例の処理を示すフローチャートである。すなわち、図7のフローチャートの処理に先立って、撮像装置100がライブビューモードで動作しており、ミラー114は跳ね上げられた状態とされ、シャッタ115は、開放状態になっているものとする。撮像素子101から所定の間隔で出力された撮像信号に基づく画像データが、表示回路112を介して表示装置113に対して逐次、表示されてライブビュー動作が行われる。
先ず、ステップS6101で、カメラ制御部110は、被写界深度調節および図示されないAE制御部により制御された絞り値(第1の絞り値)を算出する。なお、絞り値は、ライブビューの表示に支障を来さないように、ライブビューのフレームレートが遅くならず、且つ、ノイズ量を抑制しながら広範囲で顔情報検出回路による顔検出を行えるように選択される。そして、算出された絞り値に基づき絞り制御部304を制御して絞り302を駆動する。
レンズユニット300を介して照射された光に従い、撮像素子101から出力された撮像信号に基づく画像データが画像蓄積バッファ101aに記憶される。顔情報検出回路102は、画像蓄積バッファ101aから画像データを取得する(ステップS6102)。次のステップS6103で、顔情報検出回路102において、取得された画像データから顔が検出されたか否かが判定される。
若し、顔が検出されないと判定されたら、処理はステップS6111に移行され、通常のオートフォーカス制御、例えば従来技術によるオートフォーカス制御の開始待ち状態とされる。
一方、ステップS6103で顔が検出されたと判定されたら、処理はステップS6104に移行され、AF制御部111によりレンズユニット300の焦点距離情報が取得される。そして、次のステップS6105で、現在のレンズ距離位置情報が取得される。例えば、カメラ制御部110によりインターフェイス119などを介してレンズユニット300のレンズシステム制御部307と通信がなされ、焦点距離情報およびレンズ距離位置情報が取得される。取得された焦点距離情報およびレンズ距離位置情報は、AF制御部111に渡される。なお、レンズ距離位置情報は、フォーカスレンズの現在の位置に対応する合焦距離を示す情報である。
処理はステップS6106に移行され、ステップS6103で顔サイズ判別部103において検出された顔の情報に基づいて顔サイズが算出される。次のステップS6107で、被写体距離推定部104において、ステップS6106で取得された顔サイズと、ステップS6104で取得された焦点距離情報とに基づき被写体までの距離が推定される。そして、この推定された推定被写体距離と、焦点距離情報と、絞り情報とに基づき、ステップS6108で、被写界深度が算出される。ここでは、例えば図6(a)または図6(b)に例示される範囲(a)、すなわち距離2m〜8mが被写界深度として算出されたものとする。
算出された被写界深度に基づき、次のステップS6109で、オートフォーカススキャンを行う範囲が限定され、ステップS6110で、本発明の実施形態によるオートフォーカス制御(顔AF制御と呼ぶ)の開始待ち状態とされる。なお、ステップS6109によるオートフォーカススキャン範囲の限定の詳細については、後述する。
図8は、上述の図7のフローチャートによるライブビュー動作時に、撮像装置100に対して例えば撮像操作が行われた場合の一例の処理を示すフローチャートである。すなわち、図8は、図7のフローチャートにおけるステップS6110の後に行われる、撮像操作時の一例の処理を示す。AFボタン131またはシャッタボタン130が操作されると、顔AF制御が開始される。先ず、ステップS6201で、カメラ制御部110によりレンズユニット300と通信が行われ、現在の絞り値が取得され、次のステップS6202で、取得された現在の絞り値が次候補絞り値と同じか否かが判定される。若し、両者が同じであると判定されたら、処理はステップS6203に移行され、現在の絞り値(第1候補の絞り値)に基づいたスキャン範囲でAF制御を行う。ステップS6203のAF制御の後、処理がステップS6216に移行されて、合焦判定がなされる。
一方、ステップS6202において、現在の絞り値が次候補絞り値と異なると判定された場合は、処理はステップS6204に移行される。ステップS6204では、次候補絞り値が算出され、算出された次候補絞り値(第2候補の絞り値)に応じてカメラ制御部110により絞り制御部304が制御され、絞り302が駆動される。なお、次候補絞り値は、例えば、現在の絞り値に対して絞り302を開放方向に所定分だけ駆動させる値である(第2の絞り値)。
なお、次候補絞り値は、オートフォーカスによるスキャン範囲を限定してスキャン時間を短くするために、予め、レンズ、焦点距離および被写体距離毎に絞り値候補をテーブル化しておき、ROMに記憶しておく。これに限らず、汎用性を高めるために、レンズユニット300から取得できる被写界深度情報から次候補絞り値を算出してもよい。
ステップS6204で絞り302が駆動されると、処理はステップS6219に移行され、顔情報検出回路102により、画像蓄積バッファ101aに記憶された画像データが取得される。そして、次のステップS6205で、取得された画像データから顔が検出されたか否かが判定される。若し、顔が検出されたと判定されたら、処理はステップS6206に移行される。
ステップS6206では、AF制御部111により、焦点距離情報および現在の絞り情報に基づき被写界深度が算出される。ここでは、図6(a)または図6(b)に例示される範囲(c)、すなわち距離4m〜6mが被写界深度として算出されたものとする。そして、次のステップS6207で、算出された被写界深度の深さに応じてオートフォーカスのスキャン範囲が限定され、第2候補の絞り値に基づいたスキャン範囲でオートフォーカス制御が行われる(ステップS6208)。そして、処理はステップS6216に移行され、合焦判定がなされる。
第2候補の絞り値による顔検出は、図7のステップS6102による、最初のAFボタン131またはシャッタボタン130が操作される前になされた顔検出の際の絞り値よりも絞りが開放された状態で、撮像素子101に撮像された画像データに基づき行われる。そのため、被写界深度が浅くなって顔検出可能な範囲が狭くなり、この狭くなった範囲内でオートフォーカス制御を行えばよいことになる。すなわち、オートフォーカスのスキャン範囲を狭めることが可能である。
一方、上述したステップS6205において、顔が検出されなかったと判定されたら、処理はステップS6209に移行される。ステップS6209では、図7のステップS6103で顔が検出された場合の焦点距離情報(ステップS6105参照)と、現在の絞り情報とに基づき、被写界深度の算出が行われる。ここでは、図6(a)または図6(b)に例示される範囲(c)、すなわち距離4m〜6mが被写界深度として算出されたものとする。
次のステップS6210で、算出された被写界深度に応じてオートフォーカスによるスキャン範囲を限定する。そして、カメラ制御部110は、ステップS6210で限定されたスキャン範囲と、図7のステップS6109で限定されているスキャン範囲とを比較し、差分を記憶する。この差分は、上述の図6(a)または図6(b)の例では、距離2m〜4mの範囲(b)および距離6m〜8mの範囲(d)となる。
処理はステップS6211に移行され、図7のステップS6107で顔サイズ情報に基づき推定した推定被写体距離と、図7のステップS6105で取得されたレンズ距離情報とが比較される。比較の結果、顔サイズ情報に基づき推定した推定被写体距離の方が、レンズ距離情報で示される距離よりも近いと判定されたら、処理はステップS6212に移行される。
ステップS6212では、オートフォーカスのスキャン範囲が、至近端側の範囲に限定される。そして、次のステップS6213で、第2候補の絞り値に基づいたスキャン範囲との差分、すなわち、ステップS6210で記憶された差分のうち、至近端側の差分で示される範囲をスキャン範囲として、オートフォーカス制御が行われる。上述の図6(a)または図6(b)の例では、距離2m〜4mの範囲(b)がスキャン範囲とされる。そして、処理はステップS6216に移行され、合焦判定が行われる。
一方、ステップS6211で、顔サイズ情報に基づき推定した推定被写体距離の方が、レンズ距離情報で示される距離より遠いと判定されたら、処理はステップS6214に移行され、オートフォーカスのスキャン範囲が、無限端側に限定される。そして、次のステップS6215で、第2候補の絞り値に基づいたスキャン範囲との差分、すなわち、ステップS6210で記憶された差分のうち、無限端側の差分で示される範囲をスキャン範囲として、オートフォーカス制御が行われる。上述の図6(a)または図6(b)の例では、距離6m〜8mの範囲(d)がスキャン範囲とされる。そして、処理はステップS6216に移行され、合焦判定が行われる。
ステップS6216では、上述した処理結果に基づき、ステップS6203、ステップS6208、ステップS6213およびステップS6215の何れかの方法にてオートフォーカス制御を実行し、合焦判定を行う。若し、合焦出来たと判定されたら、処理はステップS6217に移行され、例えばシャッタボタン130に対する操作に応じた撮影がなされる。撮影時には、例えばユーザが撮像装置100に対して設定した値に絞り値を変更するとよい。一方、合焦出来なかったと判定されたら、処理はステップS6218に移行され、撮影は行わず、オートフォーカス制御の開始待ちの状態とされる。
なお、被写界深度の深いレンズや、レンズ駆動の遅いレンズのことも考慮して、ステップS6202からステップS6207の、絞り値変更、顔検出および被写界深度の算出を複数回行って、スキャン範囲を更に狭めるようにしてもよい。この場合、絞り302は、直前の絞り値に対して所定量だけ開放方向に駆動される。
<オートフォーカススキャン範囲の限定について>
次に、ステップS6109におけるオートフォーカス範囲の限定の方法について、図9を用いて説明する。図9は、フォーカスレンズ位置に対するAF評価値の例を、被写界深度に応じて示す。なお、図9において、縦軸がAF評価値、横軸がフォーカスレンズ位置を示し、曲線Aが被写界深度が深い場合の例、曲線Bが被写界深度が浅い場合の例をそれぞれ示す。また、位置Cは、合焦点を示す。
曲線Aに示されるように、被写界深度が深いときは、オートフォーカス評価値の変化幅が小さくなるため、顔を検出できる範囲が広くなる。したがって、合焦点を見つけるためには、広い範囲のオートフォーカス範囲からAF評価値を検出する必要がある。
一方、曲線Bに示されるように、被写界深度が浅いときは、フォーカスレンズの動きに対するオートフォーカス評価値の変化幅が大きくなるため、顔を検出できる範囲が狭くなる。したがって、上述した被写界深度が深い場合に比べてより狭い範囲のオートフォーカス範囲からAF評価値を検出することで、合焦点を見つけることができる。
以上により、例えば、オートフォーカスのスキャン範囲を、被写界深度の所定倍とすると共に、推定された推定被写体距離の周辺をオートフォーカス範囲として設定する。これにより、被写界深度が深い場合には、オートフォーカスのスキャン範囲を広い範囲、被写界深度が浅い場合には、オートフォーカスのスキャン範囲を狭い範囲とすることができる。
このように、被写界深度を変更して得られた顔情報を利用して、オートフォーカスのスキャン範囲を狭く設定してオートフォーカススキャンを行う。これにより、オートフォーカスを精度よく行うことができると共に、オートフォーカスに要する時間の短縮を図ることができる。さらに、オートフォーカスのスキャン範囲を、被写体距離推定部104で推定された推定被写体距離を含むように設定すると共に、推定された推定被写体距離の周辺を重点的にスキャンするようにオートフォーカス範囲を設定する。これにより、効率的なオートフォーカス制御を実現することができる。
ここで、被写界深度とは、図10(a)および図10(b)に示すように、推定された推定被写体距離に相当する合焦点距離、レンズ焦点距離、許容錯乱円および絞り値を用いて下記の式(1)および式(2)に基づき決定された、近点から遠点までの範囲を指す。
近点(手前への深さ)=(過焦点距離(Hd)×合焦点距離)/(過焦点距離(Hd)+合焦点距離) …(1)
遠点(奥側への深さ)=(過焦点距離(Hd)×合焦点距離)/(過焦点距離(Hd)−合焦点距離) …(2)
例えば、図10(b)のように、過焦点が合焦点となった場合、撮像位置(0)と過焦点との中点(Hd/2)から無限遠までの範囲において被写体がほぼ明瞭に写ることになる。過焦点距離は、レンズ焦点距離が長いほど、また、絞り値が小さいほど増大する。撮像位置(0)と過焦点との中点(Hd/2)は、過焦点を合焦点とした場合の被写界深度に入る最短距離地点、すなわち近点でもある。
過焦点距離は、下記の式(3)に基づいて決定される。
過焦点距離=(レンズ焦点距離)2/(許容錯乱円×絞り値) …(3)
ここで、許容錯乱円とは、通常の観察距離における肉眼視で認識され得る下限値である「ぼけ許容度」をいう。
なお、本実施形態では、オートフォーカス範囲の限定やフォーカスレンズの動き幅の設定のために算出する被写界深度は、被写体距離推定部104で推定された推定被写体距離に相当する合焦点距離と、レンズ焦点距離情報、絞り情報に基づき算出して求めている。これは、この例に限定されず、例えば、撮像装置100の工場出荷時などに、予めフォーカスレンズの位置に対応した被写体距離(合焦点距離)を測定してメモリに記憶させるようにしてもよい。この場合、図7のステップS6108において、ステップS6102で顔を撮影した際のフォーカスレンズ位置に対応してメモリから読み出した合焦点距離と、レンズ焦点距離情報および絞り情報とに基づき、被写界深度の算出を行うことができる。
本発明の実施形態に適用可能な撮像装置の一例の構成を示すブロック図である。 画像上の画素数で示される顔サイズと目の間隔との統計的関係の一例を示す図である。 顔サイズと被写体距離の関係の例を示す図である。 顔情報検出回路による一例のパターン認識処理を示すフローチャートである。 顔情報検出回路による一例のパターン認識処理を説明するための図である。 本発明の実施形態による処理を概略的に説明するための図である。 本発明の実施形態によるライブビュー時の一例の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態による、ライブビュー動作時に撮像装置に対して撮像操作が行われた場合の一例の処理を示すフローチャートである。 オートフォーカス範囲を限定する方法を説明するための図である。 被写界深度について説明するための図である。
符号の説明
100 撮像装置
101 撮像素子
101a 画像蓄積バッファ
102 顔情報検出回路
103 顔サイズ判別部
104 被写体距離推定部
107 カメラ信号処理回路
110 カメラ制御部
111 AF制御部
114 ミラー
115 シャッタ
116 A/D変換器
119 インターフェイス
130 シャッタボタン
131 AFボタン
300 レンズユニット
301 撮影レンズ
302 絞り
304 絞り制御部
307 レンズシステム制御部

Claims (6)

  1. ライブビューが可能な撮像装置であって、
    フォーカスレンズおよび絞りを備える撮像光学系を介して入射した光に応じて撮像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された前記撮像信号から顔を検出する顔検出手段と、
    前記顔検出手段で検出された前記顔までの距離を推定する被写体距離推定手段と、
    前記撮像光学系の焦点距離と、前記絞りの値と、前記被写体距離推定手段で推定された推定被写体距離とに基づき被写界深度を算出する被写界深度算出手段と、
    前記フォーカスレンズをスキャンして、前記撮像信号に基づいてオートフォーカス制御を行う制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、
    撮像の際、前記絞りを、ライブビュー時での第1の絞り値よりも開放方向の第2の絞り値に駆動し、前記第2の絞り値で得られた撮像信号から前記顔検出手段が顔を検出したら、前記第2の絞り値を用いて前記被写界深度算出手段で算出される被写界深度に対応する範囲を前記オートフォーカス制御での前記フォーカスレンズのスキャン範囲に決定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記撮像の際に前記第2の絞り値で得られた撮像信号から前記顔検出手段が顔を検出しなかったら、
    現在のフォーカスレンズ位置に対応する合焦距離と前記被写体距離推定手段で推定された推定被写体距離とを比較し、
    前記推定被写体距離が前記合焦距離よりも遠ければ、前記オートフォーカス制御の際のスキャン範囲を、前記被写界深度算出手段で前記第1の絞り値を用いて算出される被写界深度と、前記第2の絞り値を用いて算出される被写界深度との差分のうち無限端側に対応する範囲に決定し、
    前記推定被写体距離が前記合焦距離よりも近ければ、前記オートフォーカス制御の際のスキャン範囲を、前記被写界深度算出手段で前記第1の絞り値を用いて算出される被写界深度と、前記第2の絞り値を用いて算出される被写界深度との差分のうち至近端側に対応する範囲に決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記撮像の際に、現在の前記第1の絞り値と該第1の絞り値よりも前記開放方向に駆動すべき絞り値とを比較し、両者が等しければ、前記スキャン範囲を、前記被写界深度算出手段で前記第1の絞り値を用いて算出される被写界深度に対応する範囲に決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記撮像の際に、前記絞り値を直前の絞り値に対して開放方向に駆動して前記顔検出手段による顔の検出を行い、顔の検出結果に応じて、該開放方向に駆動された該絞り値を用いて前記被写界深度算出手段で被写界深度を算出する処理を繰り返して行い、該繰り返しの結果により得られた、より開放方向の絞り値を用いて前記被写界深度算出手段で算出される被写界深度に対応する範囲を、前記スキャン範囲に決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体距離推定手段は、
    前記顔検出手段で検出された顔の、前記撮像信号による画像上のサイズに基づき前記顔までの距離を推定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. ライブビューが可能な撮像装置の制御方法であって、
    フォーカスレンズおよび絞りを備える撮像光学系を介して入射した光に応じて撮像信号を出力する撮像素子から出力された前記撮像信号から顔を検出する顔検出ステップと、
    前記顔検出ステップで検出された前記顔までの距離を推定する被写体距離推定ステップと、
    前記撮像光学系の焦点距離と、前記絞りの値と、前記被写体距離推定ステップで推定された推定被写体距離とに基づき被写界深度を算出する被写界深度算出ステップと、
    前記フォーカスレンズをスキャンして、前記撮像信号に基づいてオートフォーカス制御を行う制御ステップと
    を有し、
    前記制御ステップは、
    撮像の際、前記絞りを、ライブビュー時での第1の絞り値よりも開放方向の第2の絞り値に駆動し、前記第2の絞り値で得られた撮像信号から前記顔検出ステップにより顔を検出したら、前記第2の絞り値を用いて前記被写界深度算出ステップで算出される被写界深度に対応する範囲を前記オートフォーカス制御での前記フォーカスレンズのスキャン範囲に決定する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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