JP2010065742A - 流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ - Google Patents

流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ Download PDF

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Takafumi Asada
隆文 淺田
Hiroaki Saito
浩昭 斎藤
Tetsuya Higashihara
徹也 東原
Akihito Shirai
彰人 白井
Kazunori Maekawa
和憲 前川
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Abstract

【課題】潤滑流体に含まれる気泡を効率よく外気へと排出しながら、ラジアル軸受部の軸
方向長さを十分に確保することが可能な流体軸受装置を提供する。
【解決手段】流体軸受装置10では、スリーブ11に、ロータハブ15のボス部15aの外周部に潤滑流体17を貯留するためのオイルキャップ16を設けている。オイルキャップ16は、スリーブ11内において連通孔11bと連通するとともに、換気路16bを介して外気と連通している。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハードディスク駆動装置等に搭載される流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータに関する。
近年、ハードディスク駆動装置(以下、HDD)等のディスク駆動装置には、非接触回転によって低NRRO(Non-Repetitive Run OUT)や低騒音が実現できる動圧型流体軸受を搭載した流体軸受装置が主に用いられている。
このような流体軸受装置では、動圧流体軸受の角度剛性(またはモーメント剛性)を向上させるために、軸とスリーブとの間の隙間に形成されるラジアル軸受部の長さをできるだけ長く確保した構成を採用することが望ましい。一方で、スピンドルモータの薄型化の要求も存在することから、ラジアル軸受部の長さを十分に確保しながら、流体軸受装置の厚みが増大しないような構成が必要とされている。なお、ここでいう角度剛性とは、外乱による動作中の軸の傾きを復元する度合いをいう。
例えば、特許文献1および特許文献4には、スリーブの開放端側の端面を覆うようにカバー部材を取り付け、このカバー部材の内周面とシャフトの外周面との間の隙間にテーパシール部を設けた構成が開示されている。この構成では、シャフトの外周面とスリーブの内周面との間の隙間に形成されるラジアル軸受部に近接した位置に配置されたテーパシール部から、流体軸受装置内を循環する潤滑流体に含まれる気泡を、効果的に外気へと排出することができる。
特開2006−161988号公報(平成18年6月22日公開) 米国特許第7095147号明細書 米国特許第6828709号明細書 米国特許出願公開第2006/0274448号明細書 特開2001−271838号公報(平成13年10月5日公開) 特開2006−162029号公報(平成18年6月22日公開) 特開2006−17153号公報(平成18年1月19日公開) 米国特許第7186028号明細書
しかしながら、上記従来の流体軸受装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された流体軸受装置では、シャフトの外周面とスリーブの内周面との間に形成されるラジアル軸受部に対して、軸方向(厚さ方向)に並ぶようにしてテーパシール部が配置されている。このため、潤滑流体に含まれる気泡を効率よく外気へ排出することができるものの、シャフトにおけるスリーブ開放端側の外周面の一部がテーパシール部によって占められてしまう。よって、例えば、薄型化された流体軸受装置では、ラジアル軸受部の軸方向長さを十分に確保できずに、軸受の角度剛性が低下してしまうおそれがある。
本発明の課題は、潤滑流体に含まれる気泡を効率よく外気へと排出しながら、ラジアル軸受部等の動圧軸受部の軸方向長さを十分に確保することが可能な流体軸受装置およびこれを供えたスピンドルモータを提供することにある。
第1の発明に係る流体軸受装置は、軸と、スリーブと、第1の隙間と、連通路と、動圧発生溝と、スリーブキャップと、略円板形状の第2の隙間と、ハブと、ボス部と、第3の隙間と、第4の隙間と、潤滑流体と、を備えている。スリーブは、軸が相対回転可能な状態で装填され軸受孔を有する。第1の隙間は、軸とスリーブの軸受孔の間に形成される。連通路は、スリーブの一部に形成されており、スリーブにおける軸受孔の開放端側と閉塞端側とを連通させる。動圧発生溝は、軸の外周面およびスリーブの軸受孔内周面の少なくとも一方に形成されている。スリーブキャップは、スリーブの開放端側に設けられ中央穴を有する。第2の隙間は、スリーブキャップとスリーブの端面との間に形成される。ハブは、軸におけるスリーブの開放端側の端部に接合される。ボス部は、ハブにおける軸との接合部分付近において、スリーブキャップの中央穴の内周面に近接するようにスリーブの開放端側の端面に向かって突出する。第3の隙間は、ボス部の外周とスリーブキャップの中央穴の内周面との間に形成され、大気に開放される。第4の隙間は、ボス部とスリーブの端面との間に形成される。潤滑流体は、互いに連通する第1の隙間、連通路、第2の隙間、第4の隙間内に貯留されている。
ここでは、軸の外周面とスリーブの軸受孔内周面の少なくとも一方に形成された動圧発生溝の働きによって軸とスリーブとが非接触で回転するとともに、ボス部やスリーブキャップ、スリーブ、軸等によって形成される第1の隙間、連通路、第2の隙間、第4の隙間が互いに連通した状態で、各隙間に潤滑流体が充填される。
これにより、ハブのボス部の外周面に近接するようにスリーブキャップを配置することで、ボス部の直近までスリーブを配置することができるため、スリーブの軸方向長さを十分に確保することができる。よって、流体軸受装置が薄型化された場合でも、軸受部の軸方向長さを最大限確保して、流体軸受装置の角度剛性を向上させることができる。
また、潤滑流体が装置内において循環可能となり、潤滑流体が軸受の隙間に途切れることなく供給されるため、軸受内における油膜切れのおそれがない。また、軸受の内部に気泡が凝集した場合でも、連通路を介してスムーズに気泡を排出することができる。
第2の発明に係る流体軸受装置は、第1の発明に係る流体軸受装置であって、第2の隙間を外気と連通させる換気路をさらに備えている。第2の隙間は、連通路の近傍において軸方向における寸法が最も小さくなる最小隙間部を有し、連通路から換気路に向かって寸法が最も大きくなる最大隙間部を換気孔付近に有し、周方向に沿って最小隙間部から最大隙間部に向かって隙間が漸次大きくなる。
これにより、流体軸受内部に滞留していた気泡は、スリーブキャップの隙間が広い部分に移動し、やがて換気路から排出される。よって、軸受隙間は潤滑流体で充填され、信頼性の高い流体軸受装置を得ることができる。
第3の発明に係る流体軸受装置は、第1または第2の発明に係る流体軸受装置であって、第1の隙間の大きさを(G1)、第2の隙間の最小隙間部の大きさを(G2min)、第2の隙間の最大隙間部を(G2max)、第3の隙間の大きさを(G3)、第4の隙間の最小隙間部を(G4)とすると、以下の関係式を満たす。
G1<G4≦G2min<G3
G2min<G2max
これにより、スリーブ上端面部において互いに対向するボス部の外周面とスリーブキャップの内周面によって形成される開口部分では、表面張力によって潤滑流体が軸受内部に保持され、開口部分から外部へ流出してしまうことを防止することができる。
よって、軸受内部に滞留していた気泡は、スリーブキャップの隙間が広い部分に移動し、やがて換気路から排出されるため、軸受隙間は潤滑流体で充填されて信頼性の高い軸受を得ることができる。
第4の発明に係る流体軸受装置は、第1または第3の発明に係る流体軸受装置であって、第2の隙間の軸方向における寸法は、周方向に複数の最小隙間部と最大隙間部とを交互に有している。少なくとも1つの連通路は、最小隙間部の近傍に位置し、少なくとも1つの換気路は、最大隙間部の近傍に位置する。
これにより、流体軸受装置に対して、例えば、1000G程度の落下衝撃が加えられた場合には、一瞬の衝撃が加わった瞬間、第2の隙間の狭い部分(狭小隙間部)に蓄えられていた潤滑流体は、第2の隙間で空所となっている広い隙間部分(拡大隙間部)に移動して蓄えられる。そして、衝撃荷重が解かれると、潤滑流体は、表面張力によって再び隙間が狭い部分(狭小隙間部)に戻る。この結果、潤滑流体の外部への漏れ出しを防止して、流体軸受装置の耐衝撃性能を向上させることができる。
第5の発明に係る流体軸受装置は、第2の発明に係る流体軸受装置であって、第2の隙間の最大隙間部は、換気路の近傍に配置され軸方向における隙間寸法がより大きい換気路形成部を含む。
第6の発明に係る流体軸受装置は、第2の発明に係る流体軸受装置であって、第1の隙間の大きさを(G1)、第2の隙間における最小隙間部の大きさを(G2min)、第2の隙間における最大隙間部を(G2max1)、換気路形成部における最大隙間部を(G2max2)、第3の隙間の大きさを(G3)、第4の隙間の最小隙間部を(G4)とすると、以下の関係式を満たす。
G1<G4≦G2min<G3
G2min<G2max1≦G2max2
第7の発明に係る流体軸受装置は、第5または第6の発明に係る流体軸受装置であって、第2の隙間は、周方向において複数の最小隙間部と最大隙間部とを交互に有している。少なくとも1つの連通路は、最小隙間部の近傍に配置されている。複数の最大隙間部には、少なくとも1つの換気路が配置された換気路形成部が含まれる。
第8の発明に係る流体軸受装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係る流体軸受装置であって、スリーブキャップは、対向配置されたスリーブの端面に向かって突出しスリーブの開放端側の端面に当接する複数の突出部をさらに有している。
これにより、スリーブキャップが薄くて変形しやすい薄板金属で成形されている場合や、薄い樹脂シートによって成形加工されている場合でも、スリーブキャップとスリーブ端面との間の最小隙間部は、例えば、30〜100μm程度であるが、そのばらつきを10μm程度に精度よく保つことができる。
第9の発明に係る流体軸受装置は、第1から第8の発明に係る流体軸受装置であって、スリーブキャップは、透光性材料によって形成されている。
これにより、スリーブの開放端側の端面とスリーブキャップとの間の隙間に形成される第2の隙間に貯留される潤滑流体の量をスリーブキャップを介して容易に視認できるため、潤滑流体の液量管理を容易に行うことができる。
第10の発明に係る流体軸受装置は、第1から第9の発明に係る流体軸受装置であって、スリーブキャップは、第2の隙間と外気とを連通させる換気路を外周面側に有している。
ここでは、スリーブキャップにおける略円筒状の部分の外周面側の一部に、潤滑流体溜まり部として利用される第2の隙間と外気とを連通させる換気路を設けている。
これにより、本発明に係る流体軸受装置に対して注油を行う場合でも、外周面側に形成された換気路に対して注射器等を用いて容易に注油を行うことができる。よって、スリーブキャップとハブとが近接して配置される構成であっても、軸受部分への注油を問題なく行うことができる。
第11の発明に係る流体軸受装置は、第10の発明に係る流体軸受装置であって、スリーブキャップは、換気路が形成された外周面側に透光性を有する部分を含んでいる。
ここでは、例えば、スリーブキャップの外周面に形成された換気路周辺の部分を、透光性のある材料によって形成している。ここで、透光性のある部分としては、スリーブキャップの全体であってもよいし、換気路周辺の一部であってもよい。
これにより、スリーブキャップの外周面に形成された換気路を介して注油を行う場合において、透光性のある部分を通じて潤滑流体がどこまで注入されているかを目視によって容易に確認することができる。よって、潤滑流体の注油状況を目視で確認しながら過剰な注油を行うことはないため、注油後に不要な潤滑流体を吸い取る作業等を省いて、注油作業の効率化を図ることができる。
第12の発明に係るスピンドルモータは、第1から第11の発明に係る流体軸受装置と、流体軸受装置の回転側部材に取り付けられた回転磁石と、回転磁石に対して回転力を付与するステータコイルと、を備えている。
これにより、上述した流体軸受装置によって、軸受の角度剛性を向上させつつ、潤滑流体に含まれる気泡を効果的に外気へと排出することができるとともに、磁気ディスクや光ディスク等を高精度に回転駆動することができる。
本発明に係る流体軸受装置によれば、薄型化された流体軸受装置であってもラジアル軸受部等の動圧軸受部の軸方向長さを十分に確保して軸受の角度剛性を向上させることができるとともに、装置内を循環する潤滑流体内に含まれる気泡を効果的に外気へと排出することができる。
本発明の一実施形態に係る流体軸受装置10を搭載したスピンドルモータ1について、図1〜図6を用いて説明すれば以下の通りである。
[スピンドルモータ1の構成]
本実施形態のスピンドルモータ1は、図1に示すように、円盤状の記録ディスク(記録媒体)151を回転駆動するための装置であって、主として、流体軸受装置10と、ベース18と、ステータコア19と、ロータマグネット20と、を備えている。
流体軸受装置10は、軸12を中心として磁気記録ディスクを回転させるために、磁気記録ディスクが搭載されたロータハブ15を含む回転側の部材を固定側の部材(スリーブ11等)に対して互いに非接触の状態でスムーズに回転させる。なお、流体軸受装置10の構成については、後段にて詳述する。
ベース18は、流体軸受装置10やステータコア19の基台部分を形成している。そして、ベース18は、非磁性のアルミ系金属材料(例えば、ADC12)または磁性を有する鉄系金属材料(例えば、SPCC、SPCD)で形成されている。ベース18が非磁性材料の場合は、ロータマグネット20の端面に対向する位置に別途磁性を有する材料で形成された吸引板40を設ける。
ステータコア19は、ベース18に固定されており、その内周部がロータマグネット20の外周部に所定の隙間を保持して対向する位置に配置されている。ステータコア19は、外周に向かって複数の突極が形成されており、それらの突極にコイルがそれぞれ巻回されている。そして、ステータコア19は、厚み0.15〜0.35mm(主として、0.15mm、0.20mm、0.35mm)の厚みのケイ素鋼板を積層して形成されている。
ロータマグネット20は、円環状の形状を有し、ロータハブ15の鍔部からの垂下円筒部の外周側の面に固定されており、コイル(ステータコイル)が巻回されたステータコア19とともに磁気回路を構成する。なお、本実施形態では、ステータコア19の外周にロータマグネット20が配置されるアウターロータ型の流体軸受装置について説明するが、内周に向かって複数の突極が形成されるステータコアの内周にロータマグネットが配置されるインナーロータ型の流体軸受装置であってもよい。
記録ディスク151は、ロータハブ15のディスク載置部上に載置され、例えば、図示しない軸方向にバネ性を有する円盤状のクランパ等を図示しないタッピングネジにセットし、軸12の中央部に設けられたネジタップ部にタッピングネジをねじ込むことにより、軸方向下側に押え付けられて、クランパとロータハブ15のディスク載置部との間に狭持される。
[流体軸受装置10の構成]
本実施形態に係る流体軸受装置10は、図1および図2に示すように、スリーブ11と、軸12と、フランジ13と、スラスト板14と、ロータハブ(ハブ)15と、スリーブキャップ16と、潤滑流体17と、を備えている。
スリーブ11は、軸受孔11aの開放端側と閉塞端側とを連通させる連通路11bを有している。スリーブ11は、開放端側の端面に固定されたスリーブキャップ16との間に、潤滑流体溜まりとしての略円環状の第2の隙間G2を有している。また、略円環状の第2の隙間G2は、図3に示すように、連通路11bにつながるように形成されている。第2の隙間G2の軸方向における隙間寸法は、周方向に変化し、連通路11b近傍において狭く(最小隙間部G2min)、連通路11bから遠ざかるにつれて広く(最大隙間部G2max1およびG2max2)構成されている。
第2の隙間G2において、連通路11b近傍には、連通路形成部40が形成されており、軸方向における隙間寸法は最小隙間部G2minである。また、換気路16b近傍には、換気路形成部42が形成されており、軸方向の隙間寸法は最大隙間部G2max2である。この連通路形成部40と換気路形成部42との間には、潤滑流体溜まり部41が形成されている。この潤滑流体溜まり部41の軸方向における隙間寸法は、最小隙間部G2min、最大隙間部G2max1となる部分を含み、その隙間寸法は周方向において漸次変化している。ここで、G2max1<G2max2である。
なお、後述する図8に示すように、換気路形成部42の最大隙間部G2max2と、潤滑流体溜まり部41の最大隙間部G2max1とが等しい場合もある。この場合には、両数値を代表してG2maxと示すものとする。
潤滑流体溜まり部41が周方向に漸次変化するようにテーパ形状に形成されているため、連通路11bから循環してきた軸受け内の気泡は、このテーパ形状の軸方向における隙間寸法が大きい側へ移動して、気液分離が可能になる。また、換気路形成部42の軸方向における隙間寸法が潤滑流体溜まり部41の軸方向における隙間寸法よりも大きいため、換気路42から潤滑流体17が漏れ出すことを抑制することができる。
軸12は、スリーブ11の軸受孔11a内に、第1の隙間G1を介して回転可能な状態で挿入されている。軸12の外周面、またはスリーブ11の軸受孔11a内周面の少なくとも一方には、動圧発生溝11c,11dが形成されている。軸12の下端部には、フランジ13が略直角に精度良く固定されている。
フランジ13は、その上端面と対向配置されたスリーブ11とともに、スラスト軸受上側隙間を形成する。また、フランジ13は、その下端面と対向配置されたスラスト板14とともに、スラスト軸受下側隙間を形成する。これらのスラスト上側隙間および下側隙間を構成する各面の少なくとも一方には、動圧発生溝11e,14aが形成されている。なお、動圧発生溝としては、上述した動圧発生溝11e,14aのいずれか一方のみが形成されていてもよい。
ロータハブ15は、軸12の上端部と当接する位置に、対向配置されたスリーブ11に向かって軸方向において突出するボス部15aを有している。ボス部15aの外周面とスリーブキャップ16の中央孔(中央穴)16a内周面との間には、第3の隙間G3が形成されている。また、ボス部15aの下面とスリーブ11の開放端側の端面との間には、第4の隙間G4が形成されている。そして、ボス部15aの外周部分においては、ほぼ同一面上にスリーブキャップ16が配置されている。これにより、外気に開放されたシール部分がラジアル軸受部に対して軸方向に並んで配置されないため、流体軸受装置10を薄型化した場合でも、ラジアル軸受部の軸方向長さを十分確保することができる。なお、ボス部15aは、ロータハブ15に一体として成形されているが、ボス部とロータハブとは別体として成形されていてもよい。
スリーブキャップ16は、中央孔16aを有しており、スリーブ11の上端面に対して固定されている。
潤滑流体17は、オイル、超流動グリス、イオン性液体等であって、表面張力によって最小隙間部G2min側へ移動する。このため、この最大隙間部G2maxは、空気が存在する空所となっている。そして、スリーブキャップ16における最大隙間部G2max付近には、第2の隙間G2を外気に連通させる換気路16bが形成されている。潤滑流体17は、少なくとも第1の隙間G1、連通路11b、第2の隙間G2の最小隙間部G2min、第4の隙間G4内につながった状態で貯留されている。
ベース18には、スリーブ11やステータコア19が取り付けられている。ロータハブ15には、ステータコア19に対向する位置にロータマグネット(回転磁石)20が固定されるとともに、必要に応じて磁気ディスクまたは光ディスク等の記録ディスク151が取り付けられる。
<流体軸受装置10の動作>
本実施形態の流体軸受装置10では、図1および図2に示すように、ステータコア19に順次通電させてロータマグネット20との間に回転磁界を発生させることで、軸12が回転を開始する。軸12が回転を始めると、図4に示すように、動圧発生溝11c,11dは、潤滑流体17をかき集めて図中PrとPtに示す圧力を発生させる。このとき、軸12は、潤滑流体17中において浮上した状態で非接触回転する。ここで、動圧発生溝11c,11dは、図2および図4に示すように、非対称なヘリングボーンパターン(図中Lu>Ll)である。このため、潤滑流体17は、図中矢印に示す方向に沿って、第1の隙間G1から、連通路11b、第2の隙間G2の最小隙間部G2min、第4の隙間G4へと順次循環する。このような潤滑流体17の循環力によって、流体の分野では一般的に知られているエアレーションやキャビテーションによって軸受内に発生した気泡を、連通路11bを介して第2の隙間G2の最大隙間部G2maxの空所に移動させることができる。一方、潤滑流体17は、表面張力によって隙間が小さい方へ移動して保持される。このため、気泡は、隙間が広い方へと追いやられて、連通路形成部40、潤滑流体溜まり部41、換気路形成部42、換気路16bを介して軸受外へと排出される。
また、軸12の回転中において、図3に示すように、潤滑流体17は、連通路11b内において図中矢印方向に流れる。つまり、潤滑流体17は、連通路11bから第2の隙間G2および第4の隙間G4を通って、動圧発生溝11aによってスリーブ11と軸12との間の第1の隙間へと吸い込まれていく。第4の隙間G4は、例えば、10〜50μm程度と十分に小さい隙間であるため、表面張力によって常に潤滑流体17によって満たされた状態となる。
第3の隙間G3は、大気に開放されているため、この箇所におけるオイル漏れ防止手段が必要である。本実施形態の流体軸受装置10では、軸受が停止状態において、潤滑流体17の表面張力によってオイルシールを行っている。
ここで、第3の隙間G3において、図5に示すように、潤滑流体17を内周方向に向かって引っ張る表面張力をPiと称し、潤滑流体17を逆に外周方向に向かって引っ張る表面張力をPo、潤滑流体17を漏れ出す上向きの方向へ引っ張る表面張力をPuとする。このとき、これらの数値の大小関係が、以下の関係式(1)を満たす場合には、潤滑流体17は、第3の隙間G3から漏れ出すことはない。さらに、潤滑流体17は、表面張力によって、スリーブ11と軸12との間に形成された第1の隙間G1に近づく方向に流入していく。
Pi>Po>Pu ・・・・・(1)
ここで、上記関係式(1)を成立させるためには、図5に示すように、各部の隙間寸法の大小関係が、以下の関係式(2)、(3)を満たす必要がある。
G1<G4≦G2min<G3 ・・・・・(2)
G2min<G2max ・・・・・(3)
または、
G1<G4≦G2min<G3 ・・・・・(4)
G2min<G2max1≦G2max2 ・・・・・(5)
すなわち、本実施形態では、上述した流体軸受装置10の構成に、各隙間の大小関係を組み合わせたことにより、より効果的に、潤滑流体17の外部への漏れ出しがない高い信頼性を発揮することが可能な流体軸受装置10を得ることができる。
また、第3の隙間G3は高速回転中も大気に開放されているため、この部分における潤滑流体17の外部への漏れ出し防止手段が必要となる。
本実施形態の流体軸受装置10では、図6に示すように、高速回転中に径方向外向きに働く遠心力Pc、動圧発生溝11c,11d,14a(図4参照)において生じるポンピング圧力Pgとすると、以下の関係式(4)を満たす。
Pg>Pc ・・・・・(4)
すなわち、動圧発生溝11c,11d,14aにおいて生じるポンピング圧力Pgを遠心力Pcよりも大きくすることによって、軸受内に潤滑流体17を引き込む力を生じさせ、外部への潤滑流体17の漏れ出しを防止している。
ここで、図6において、高速回転中の角速度をωとすると、遠心力Pc∝(Ro−Ri)×ω2の力が図中矢印Pcの方向に加わる。ラジアル動圧発生溝11cは、ヘリングボーン溝の折り返し位置が非対称であり、上半分が長く下半分が短いパターンで設計されている。よって、回転中に潤滑流体17を図中矢印Pgの方向に引き込む力が発生するため、潤滑流体17は(Pg−Pc)の力で軸受内部に引き込まれる。本実施形態では、以上のように、比較的大きい引き込み力によって潤滑流体17の漏れ出しを防止することができるため、流体軸受装置10の信頼性を向上させることができる。
ここでは、本実施形態の流体軸受装置10の組立方法および注油方法について、簡単に説明する。
図2に示す軸12とフランジ13とは、前工程において固定されている。また、スリーブキャップ16は、事前に接着等でスリーブ11に対して固定されている。
次に、軸12がスリーブ11の軸受孔11aに挿入され、スラスト板14がカシメと接着等とによって固定される。この時点では、ボス部15aは軸12に対して必ずしも取り付けられる必要はない。
次に、減圧環境下において、図示しない注入管またはディスペンサを第3の隙間G3に近づけ、潤滑流体17を所定量、または実際に必要な油量より多めに注入する。このとき、流体軸受装置10の周囲を大気圧等のより高い圧力に復圧することによって、潤滑流体17を軸受内に完全に流入させる。なお、潤滑流体17を注入しながら軸12を回転させ、動圧発生溝11c,11d,14aのポンプイン力によって潤滑流体17を注入してもよい。あるいは、潤滑流体17を多めに注入した後、減圧することで、潤滑流体17を注入してもよい。
次に、ロータハブ15を軸12に圧入し、必要に応じて上面から軸12とロータハブ15との接合面をレーザ加工して固定強度を高める。
次に、スリーブキャップ16とロータハブ15のボス部15aの内周面との間の第3の隙間G3に、図示しない吸取管を挿入し、余剰な油量を吸い取ることで潤滑流体17の量を適正に制御する。
また、スリーブキャップ16は、ボス部15aに対してほぼ同じ軸方向高さに位置させているため、ラジアル軸受の軸方向における長さを従来よりも長く確保することができる。
軸受内部に滞留していた気泡は、スリーブキャップ16とスリーブ11の開放側の端面との間の隙間における隙間が大きい部分に移動し、やがて換気路16bから排出される。よって、軸受隙間は潤滑流体17によって充填された状態となり、流体軸受装置10を薄型化した場合でも信頼性の高い装置を得ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
本発明の流体軸受装置10は、非常に良好なオイルシール性能を有しており、通常の使用条件では潤滑流体17の漏れ出しは発生しない。しかしながら、例えば、回転停止中に軸12を水平にした状態で1500G以上の大きな衝撃荷重を多数回加えてしまった場合等の特殊な使用条件では、図7に示すように、ボス部15aとスリーブキャップ16との間の第3の隙間G3から潤滑流体17が流出するおそれがあった。
これに対して、例えば、図8に示すように、上記実施形態と同様に、周方向に隙間が変化する形状を有し、第2の隙間G2における最小隙間部G2minと最大隙間部G2maxとを交互に複数配置し、さらに連通路21bから最も離れた部分にも狭小隙間部G2min’を設け、これら複数の狭小隙間部G2min’の間に、拡大隙間部G2max’を設けた流体軸受装置であってもよい。
このような構成では、これら複数の拡大隙間部G2max’の中の少なくとも1ヶ所以上に接するように、第2の隙間G2を外気と連通させる換気路26bをスリーブキャップ23に設けることで、特殊な使用条件における上記問題を解決することができる。
例えば、図9に示す矢印方向に強い衝撃荷重が加わった瞬間は、隙間の狭い部分(狭小隙間部G2min’)に蓄えられていた潤滑流体17は空所となり、潤滑流体17が貯留されていなかった隙間の大きい部分(拡大隙間部G2max’)に移動して一瞬蓄えられる。その後、衝撃荷重が解除されるとともに、潤滑流体17は表面張力によって再び隙間が狭い部分(狭小隙間部G2min’)に戻る。
強い衝撃荷重は、その作用時間が、例えば、2msec程度と非常に短い。このため、その短時間内において、潤滑流体17は外部にまで流出できずに空所に引き止められるものと思われる。これにより、流体軸受装置10の耐衝撃性能をさらに向上させることができる。
(B)
本発明に係るさらに他の実施形態として、図10に示すように、スリーブ21に対向するスリーブキャップ26の面の一部から突出する複数の突出部(凸部)26cを設けた流体軸受装置110がある。
突出部26cは、スリーブ21の開放側端面に当接するように形成されており、スリーブキャップ26とスリーブ21の開放端側の端面との間の隙間(第2の隙間G2)の大きさを規定する。
これにより、このスリーブキャップ26が薄くて変形しやすい薄板金属で成形されている場合や、薄い樹脂シートで成形加工されている場合でも、第2の隙間G2の大きさを精度よく規定することができる。よって、例えば、第2の隙間G2における最小隙間部G2minの大きさは、例えば、30〜100μm程度であるが、そのばらつきを10μm程度に抑えることで、高精度な隙間寸法の管理を行うことができる。
(C)
上記実施形態では、軸12に対してフランジ13が取り付けられた、いわゆるフランジタイプの流体軸受装置10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図2において、軸12に対してフランジ13がなく、軸12の下端面が軸受面であるいわゆるフランジレスタイプの流体軸受装置であってもよい。
(D)
上記実施形態では、流体軸受装置10内の隙間に充填された潤滑流体17を循環させる循環力を付与するために、ラジアル動圧発生溝11cを非対称溝として形成した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、スラスト動圧発生溝11eを非対称溝として形成してスラスト軸受部側において循環力を発生させるような構成であってもよい。あるいは、ラジアル・スラスト動圧発生溝の双方を非対称溝として形成し、潤滑流体17に対して装置内で循環する力を付与するような構成であってもよい。
(E)
上記実施形態では、オイルシール性能を向上させるためのフッ素系撥油剤について述べていないが、例えば、図10において、ボス部25aの外周部とスリーブキャップ26の内周面との近傍または上面に、揮発性のフッ素系撥油剤を塗布してもよい。
これにより、オイルシール性能をさらに向上させることができる。
(F)
上記実施形態では、スリーブキャップ16における開放端側の端面に、換気路16bを設けた例を挙げて説明した。
このような構成の流体軸受装置に対して注油する方法としては、例えば、図11に示すように、軸12に対してロータハブ15を固定する前の段階において、注油用のリング22を軸12の上端部分に挿入あるいは圧入する。そして、リング22とスリーブキャップ16との間の隙間から、図示しない注入管またはディスペンサ等によって矢印K方向から潤滑流体を注入する。
これにより、上記実施形態のように、ロータハブ15とスリーブキャップ16とが近接配置されて注油しにくい構成であっても、ロータハブ15の取り付け前にリング22を仮固定して注油を行うことができる。
なお、注油完了後には、リング22を軸12から取り外して、ロータハブ15を軸12に固定すればよい。
また、この場合、スリーブキャップ16の一部あるいは全体が透光性を有する材料によって形成されていることが好ましい。この場合には、注油作業中において、目視やカメラ等によって上方から注入された油量が適切であるか否かを容易に確認することができる。よって、潤滑流体を過剰に注油して、後から吸い取り作業等を行う必要がなくなり、注油作業を効率化することができる。
(G)
上記実施形態では、スリーブキャップ16における開放端側の端面に、換気路16bを設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、第2の隙間G2が最大となる最大隙間部G2maxに対応するスリーブキャップ36の外周面の一部に、第2の隙間G2を外気と連通させる換気路36bを設けてもよい。
この場合には、軸12に対してロータハブ15を取り付けた後であっても、スリーブキャップ36の外周面側から、注入管またはディスペンサ153を用いて潤滑流体を注油することができる。よって、上記実施形態のように、ロータハブ15とスリーブキャップ36とが近接配置されて注油しにくい構成であっても、スリーブキャップ36の外周面側から容易に注油作業を行うことができる。
なお、この場合でも、スリーブキャップ36の一部あるいは全体が透光性を有する材料によって形成されていることが好ましい。この場合には、注油作業中において、目視やカメラ等によって側方から注入された油量が適切であるか否かを容易に確認することができる。よって、潤滑流体を過剰に注油して、後から吸い取り作業等を行う必要がなくなり、注油作業を効率化することができる。また、液量をカメラ等で確認しながら吸取管によって過剰な潤滑流体を吸い取ることができる。
(H)
上記実施形態では、第2の隙間G2が、周方向において隙間の大きさが変化する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図13に示すように、スリーブ221とスリーブキャップ226との間に形成される第2の隙間G20が径方向において隙間の大きさが変化するように形成されている流体軸受装置210であってもよい。
(I)
上記実施形態では、スリーブ11の開放端側の端面をスリーブキャップ16によって覆った例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図14に示すように、ボス部25aの外周面とスリーブ321に設けた凹部321aの内周面との間の隙間において第2の隙間G21(潤滑流体溜まり部)を形成してもよい。
(J)
上記実施形態では、スリーブ11は、銅合金、ステンレス等の金属材料によって形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、鉄焼結材料によって形成し、その表面を樹脂、四酸化三鉄か三酸化二鉄の皮膜、メッキ等で表面のポーラスを完全に埋めて封孔したスリーブを用いてもよい。
この場合、スリーブの開放端側の端面に3次元的な凹部を成形プレス金型によって加工することができるため、隙間(S2min,S2max)をスリーブの開放端側の端面より下側に設けることができる。よって、ラジアル動圧発生溝を上方まで形成することができるため、ラジアル軸受の軸方向長さを十分に確保することができる。
(K)
また、本発明に係る流体軸受装置およびスピンドルモータを搭載する記録再生装置としては、図15に示すように、記録ヘッド152によって記録ディスク151に情報を記録する/再生する磁気記録再生装置150に限らず、例えば、光ディスク等の記録再生装置に対して搭載してもよい。
さらには、情報処理装置として、CPUに搭載される冷却ファンを回転させるスピンドルモータに含まれる流体軸受装置としても本発明を適用してもよい。
本発明の流体軸受装置は、薄型化された流体軸受装置であってもラジアル軸受部の軸方向長さを十分に確保して軸受の角度剛性を向上させることができるとともに、装置内を循環する潤滑流体内に含まれる気泡を効果的に外気へと排出することができるという効果を奏することから、各種情報処理装置に搭載される流体軸受装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る流体軸受装置の断面図。 本発明の一実施形態に係る流体軸受装置の拡大断面図。 本発明の一実施形態に係る流体軸受装置の上部隙間説明図。 本発明の一実施形態に係る流体軸受装置の圧力発生分布図。 図2の流体軸受装置に含まれるボス部のオイルシール解説図。 図2の流体軸受装置に含まれるボス部のオイルシール解説図。 本発明の他の実施形態に係る流体軸受装置のオイル漏れ原理説明図。 本発明の他の実施形態に係る流体軸受装置のオイルシール説明図。 本発明の他の実施形態に係る流体軸受装置の上部隙間説明図。 本発明のさらに他の実施形態に係るスリーブキャップ説明図。 本発明のさらに他の実施形態に係る流体軸受装置に対して注油する工程を示す断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る流体軸受装置に対して注油する工程を示す断面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る流体軸受装置の上部隙間説明図。 本発明のさらに他の実施形態に係る流体軸受装置の上部隙間説明図。 上記流体軸受装置を搭載した磁気記録再生装置の構成を示す断面図。
符号の説明
1 スピンドルモータ
10 流体軸受装置
11 スリーブ
11a 軸受孔
11b 連通路
11c ラジアル動圧発生溝
11d ラジアル動圧発生溝
11e スラスト動圧発生溝
12 軸(シャフト)
13 スラストフランジ
14 スラスト板
14a スラスト動圧発生溝
15 ロータハブ(ハブ)
15a ボス部
16 スリーブキャップ
16a 中央孔(中央穴)
16b 換気路
17 潤滑流体
18 ベース
19 ステータコア
20 ロータマグネット(回転磁石)
21 スリーブ
21b 連通路
22 リング
23 スリーブキャップ
25a ボス部
26 スリーブキャップ
26b 換気路
26c 突出部
36 スリーブキャップ
36b 換気路
40 連通路形成部
41 潤滑流体溜まり部
42 換気路形成部
110 流体軸受装置
150 磁気記録再生装置(情報処理装置)
151 記録ディスク(記録媒体)
152 記録ヘッド
153 注入管またはディスペンサ
G1 第1の隙間
G2 第2の隙間
G2min 最小隙間部
G2min’ 狭小隙間部
G2max 最大隙間部
G2max1 潤滑流体溜まり部における最大隙間部
G2max2 換気路形成部における最大隙間部
G2max’ 拡大隙間部
G3 第3の隙間
G4 第4の隙間

Claims (12)

  1. 軸と、
    前記軸が相対回転可能な状態で装填され軸受孔を有するスリーブと、
    前記軸と前記スリーブの軸受孔の間に形成される第1の隙間と、
    前記スリーブの一部に形成されており、前記スリーブにおける前記軸受孔の開放端側と閉塞端側とを連通させる連通路と、
    前記軸の外周面および前記スリーブの軸受孔内周面の少なくとも一方に形成された動圧発生溝と、
    前記スリーブの開放端側に設けられ中央穴を有するスリーブキャップと、
    前記スリーブキャップと前記スリーブの端面との間に形成される略円環状の第2の隙間と、
    前記軸における前記スリーブの開放端側の端部に接合されるハブと、
    前記ハブにおける前記軸との接合部分付近において、前記スリーブキャップの前記中央穴の内周面に近接するように前記スリーブの開放端側の端面に向かって突出するボス部と、
    前記ボス部の外周と前記スリーブキャップの中央穴の内周面との間に形成され、大気に開放される第3の隙間と、
    前記ボス部と前記スリーブの端面との間に形成される第4の隙間と、
    互いに連通する前記第1の隙間、前記連通路、前記第2の隙間、前記第4の隙間内に貯留された潤滑流体と、
    を備えている流体軸受装置。
  2. 前記第2の隙間を外気と連通させる換気路をさらに備えており、
    前記第2の隙間は、前記連通路の近傍において軸方向における寸法が最も小さくなる最小隙間部を有し、前記連通路から前記換気路に向かって寸法が最も大きくなる最大隙間部を前記換気路付近に有し、周方向に沿って前記最小隙間部から前記最大隙間部に向かって隙間が漸次大きくなる、
    請求項1に記載の流体軸受装置。
  3. 前記第1の隙間の大きさを(G1)、前記第2の隙間の前記最小隙間部の大きさを(G2min)、前記第2の隙間の前記最大隙間部を(G2max)、前記第3の隙間の大きさを(G3)、前記第4の隙間の最小隙間部を(G4)とすると、以下の関係式を満たす、
    請求項2に記載の流体軸受装置。
    G1<G4≦G2min<G3
    G2min<G2max
  4. 前記第2の隙間の軸方向における寸法は、周方向に複数の最小隙間部と最大隙間部とを交互に有し、
    少なくとも1つの連通路は、前記最小隙間部の近傍に位置し、
    少なくとも1つの換気路は、前記最大隙間部の近傍に位置する、
    請求項1または3に記載の流体軸受装置。
  5. 前記第2の隙間の最大隙間部は、前記換気路の近傍に配置され軸方向における隙間寸法がより大きい換気路形成部を含む、
    請求項2に記載の流体軸受装置。
  6. 前記第1の隙間の大きさを(G1)、前記第2の隙間における前記最小隙間部の大きさを(G2min)、前記第2の隙間における前記最大隙間部を(G2max1)、前記換気路形成部における最大隙間部を(G2max2)、前記第3の隙間の大きさを(G3)、前記第4の隙間の最小隙間部を(G4)とすると、以下の関係式を満たす、
    請求項2に記載の流体軸受装置。
    G1<G4≦G2min<G3
    G2min<G2max1≦G2max2
  7. 前記第2の隙間は、周方向において複数の最小隙間部と最大隙間部とを交互に有し、
    少なくとも1つの前記連通路は、前記最小隙間部の近傍に配置されており、
    複数の前記最大隙間部には、少なくとも1つの前記換気路が配置された前記換気路形成部が含まれる、
    請求項5または6に記載の流体軸受装置。
  8. 前記スリーブキャップは、対向配置された前記スリーブの端面に向かって突出し前記スリーブの開放端側の端面に当接する複数の突出部をさらに有している、
    請求項1から7に記載の流体軸受装置。
  9. 前記スリーブキャップは、透光性材料によって形成されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の流体軸受装置。
  10. 前記スリーブキャップは、前記第2の隙間と外気とを連通させる換気路を外周面側に有している、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の流体軸受装置。
  11. 前記スリーブキャップは、前記換気路が形成された外周面側に透光性を有する部分を含んでいる、
    請求項10に記載の流体軸受装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の流体軸受装置と、
    前記流体軸受装置の回転側部材に取り付けられた回転磁石と、
    前記回転磁石に対して回転力を付与するステータコイルと、
    を備えたスピンドルモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016136039A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 高知県公立大学法人 潤滑層の破断抑制方法および摺動部を有する構造体

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