JP2010063030A - 受信装置および受信方法 - Google Patents

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Takeshi Chinda
武志 珍田
Hidenori Aihara
秀法 合原
Hironao Nishiwaki
弘尚 西脇
Mohan Hemasiri
モハン ヘーマシリ
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Abstract

【課題】受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させることで誤り訂正精度を高めること。
【解決手段】電界強度取得部が、受信波の電界強度を取得するとともに、距離取得部が、直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得し、変換部が、取得された距離からビタビ尤度への変換について、かかる距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行うこととしたうえで、閾値変更部が、取得された電界強度に基づいてかかる閾値を変更するように受信装置を構成する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、受信した直交周波数分割多重信号からビタビ尤度を生成して直交周波数分割多重信号の誤り訂正を行う受信装置および受信方法に関し、特に、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができる受信装置および受信方法に関する。
近年、車載用DTV(デジタルテレビジョン)受信機が普及してきている。DTV放送波は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)方式に準拠しており、DTV放送波から情報を復調する際には、いわゆる、OFDM復調を行う必要がある。
ところで、上記した車載用DTV受信機の場合、車両の速度や向き、車両周辺の環境に応じて受信環境が絶えず変化するので、このような移動環境においても放送波を安定して受信することが求められている。
このため、受信信号の誤り訂正を行う誤り訂正回路(誤り訂正部)を用いて受信性能を向上させることが広く行われている。ここで、受信信号の誤り訂正には、ビタビ復号(Viterbi Decoding)と呼ばれる誤り訂正復号方式が広く用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
そして、ビタビ軟判定復号を行う場合には、ビタビ尤度と呼ばれるデータ信頼度を示すパラメータの精度が重要となる。その理由は、ビタビ尤度の精度が低いとビタビ軟判定復号の復号精度が悪化してしまうためである。
かかるビタビ尤度は、直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離に基づいて算出される。ここで、ビタビ尤度は、受信点が中心点にある場合には最大値をとり、受信点と中心点との距離が大きくなるに従って直線的に減少していくように算出されていた。
特開2004−40587号公報
しかしながら、上記したビタビ尤度算出手法は、受信波の電界強度に関わらず同一の算出式を用いてビタビ尤度を算出しているため、生成されるビタビ尤度の信頼性が電界強度に応じて大きく変化してしまうという問題があった。
具体的には、コンスタレーションにおける中心点と受信点との距離が同一であっても、電界強度が異なれば受信点分布のばらつきが変化するので、ビタビ尤度は異なった値となるはずである。このため、同一の算出式を用いてビタビ尤度を算出すると、所定の電界強度において算出されるビタビ尤度が妥当であっても、異なる電界強度において算出されるビタビ尤度が不当なものとなってしまうという問題があった。
これらのことから、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができる受信装置あるいは受信方法をいかにして実現するかが大きな課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができる受信装置および受信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、受信した直交周波数分割多重信号からビタビ尤度を生成して前記直交周波数分割多重信号の誤り訂正を行う受信装置であって、受信波の電界強度を取得する電界強度取得手段と、前記直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得する距離取得手段と、前記距離取得手段によって取得された前記距離から前記ビタビ尤度への変換について、当該距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行う変換手段と、前記電界強度取得手段によって取得された前記電界強度に基づいて前記変換手段における前記閾値を変更する閾値変更手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、受信した直交周波数分割多重信号からビタビ尤度を生成して前記直交周波数分割多重信号の誤り訂正を行う受信方法であって、受信波の電界強度を取得する電界強度取得工程と、前記直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得する距離取得工程と、前記距離取得工程によって取得された前記距離から前記ビタビ尤度への変換について、当該距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行う変換工程と、前記電界強度取得工程によって取得された前記電界強度に基づいて前記変換工程における前記閾値を変更する閾値変更工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、受信波の電界強度を取得するとともに、直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得し、取得された距離からビタビ尤度への変換について、かかる距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行うこととしたうえで、取得された電界強度に基づいてかかる閾値を変更することとしたので、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る受信装置および受信方法の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る受信手法の概要を図1を用いて説明した後に、本発明に係る受信手法を適用した受信装置についての実施例について説明することとする。
まず、本発明に係る受信手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る受信手法の概要を示す図である。なお、同図では、電界強度をCN値(Carrier To Noise Ratio)であらわした場合について示している。
同図の「従来」において示したように、従来は、各コンスタレーションにおける受信点の中心点からの距離とビタビ尤度との関係が逆比例となる関係式を用いてビタビ尤度が算出されていた。ここで、かかる計算式は、電界強度の強弱に関わらず同一のものが用いられていた。
なお、同図に示す「MAX」は、各コンスタレーションの中心点から隣接するコンスタレーションまでの距離をあらわしており、同相成分軸(In-Phase)について中心点から隣接するコンスタレーションまでの距離、または、直交成分軸(Quadrature)について中心点から隣接するコンスタレーションまでの距離を指す。
このように、従来は、電界強度の強弱に関わらず、同一の算出式を用いてビタビ尤度が算出されていたため、算出されるビタビ尤度の精度に問題があった。具体的には、電界強度が変化すると、受信点の分布(たとえば、正規分布)の広がりは変化する。
しかし、従来は、受信点と中心点との距離をビタビ尤度へ変換する場合に、かかる分布状況を考慮しておらず、データ(受信点)の確からしさを示すはずのビタビ尤度が、本来の値とはかけはなれたものとなる場合があった。
たとえば、電界強度が十分に強い場合の受信点は、該当するコンスタレーション内に分布することが多いが、電界強度が弱い場合の受信点は、該当するコンスタレーションのみならず隣接するコンスタレーションへはみ出して分布することが多い。
すなわち、電界強度が十分に強い場合には、他のコンスタレーションから受信点が混ざり込むことが少ないので各コンスタレーションの周辺部においてもビタビ尤度は高い値をとるはずである。一方、電界強度が弱い場合には、他のコンスタレーションから受信点が混ざり込むことが多いので、各コンスタレーションの周辺部では、特に、ビタビ尤度が低い値をとるはずである。
したがって、このような受信点の分布の差異を考慮することなく、同一の算出式でビタビ尤度を算出することは好ましくない。そこで、本発明に係る受信手法では、中心点から受信点までの距離について、可変の閾値を設け、閾値を境にして異なる変換を行うこととした。そして、かかる可変の閾値を電界強度に応じて変更することとした。
たとえば、同図の「CN=13db(弱電界)」に示した場合には、閾値(A1)を0とすることで、従来と同様の変換を行う。また、同図の「CN=16db(やや弱電界)」に示した場合には、閾値(A2)を閾値(A1)より大きい値としたうえで、距離が閾値(A2)以下の場合には、距離変化に関わらずビタビ尤度を一定としつつ、距離が閾値(A2)よりも大きい場合には、距離の増加に伴ってビタビ尤度が減少するように変換する。
また、同図の「CN=19db(少し弱電界)」に示した場合には、閾値(A3)を閾値(A2)より大きい値としたうえで、距離が閾値(A3)以下の場合には、距離変化に関わらずビタビ尤度を一定としつつ、距離が閾値(A3)よりも大きい場合には、距離の増加に伴ってビタビ尤度が減少するように変換する。
そして、同図の「CN=free(強電界)」に示した場合には、閾値(A4)をMAX(隣接するコンスタレーションまでの距離)とすることで、距離変化に関わらずビタビ尤度を一定とする。
このように、本発明に係る受信手法では、電界強度に応じて所定の閾値を変化させることで、受信点の分布状況を加味したビタビ尤度を算出することとした。したがって、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができる。以下では、本発明に係る受信手法を適用した受信装置についての実施例を説明する。
図2は、本実施例に係る受信装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、受信装置10は、アンテナ1に接続されるチューナ部11と、A(Analog)D(Digital)変換部12と、同期部13と、FFT(Fast Fourier Transform)部14と、ビタビ尤度生成部15と、復号部16とを備えている。
また、ビタビ尤度生成部15は、電界強度取得部15aと、距離取得部15bと、閾値変更部15cと、変換部15dとをさらに備えている。なお、本実施例では、電界強度取得部15aが、FFT部14からの出力に基づいて電界強度を取得する場合について説明する。
チューナ部11は、アンテナ1からの信号を検波・増幅する処理部であり、検波・増幅後の信号をAD変換部12へ出力する。また、AD変換部12は、チューナ部11からのアナログ信号をデジタル信号へ変換して出力する。そして、同期部13は、チューナ部11から受け取ったデジタル信号について、FFT部14におけるFFT処理が使用するFFTウィンドウのタイミング決定を行い、決定したタイミングをFFT部14に通知する処理を行う。
FFT部14は、搬送波に重畳されたデータをFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)によって取得し、取得したデータをビタビ尤度生成部15へ出力する処理を行う。なお、このFFT部14は、同相成分軸(In-Phase)について中心点から受信点までの距離を示す「ΔI」および直交成分軸(Quadrature)について中心点から受信点までの距離を示す「ΔQ」の組を、キャリア数(コンスタレーション数)分通知する。
たとえば、64QAM形式のデータの場合、64組のΔIおよびΔQを通知する。なお、ΔIの2乗とΔQの2乗とを足しあわせたMER(コンスタレーション中心点からの受信点の距離の2乗)を通知することとしてもよい。
ここで、FFT部14によって同相成分軸(In-Phase)および直交成分軸(Quadrature)に展開された受信データについて図3を用いて説明しておく。図3は、コンスタレーションにおける中心点および受信点の例を示す図である。
なお、図3には、64QAM形式のデータを示しており、同相成分軸(In-Phase)について8個、直交成分軸(Quadrature)について8個、合計64個のコンスタレーションを含んでいる。また、図3の(1)には、コンスタレーションにおける基準点を、図3の(2)には、コンスタレーションにおける受信点が基準点からずれる様子を、それぞれ示している。
図3の(1)に示すように、デジタル放送波が送信される際には、送信データは、格子状の基準点に合致するように配列されている。しかし、デジタル放送波が受信される際には、受信環境の影響等で図3の(2)に示したように、各受信点は各基準点からずれた状態となる。ここで、受信点が基準点に近いほど受信状況は良好であるといえる。FFT部14は、同図に示した64個のコンスタレーションそれぞれについて、ΔIおよびΔQの組を算出してビタビ尤度生成部15へ通知する。
図2の説明に戻り、ビタビ尤度生成部15について説明する。ビタビ尤度生成部15は、FFT部14から受け取ったデータに基づいてビタビ尤度を算出し、算出したビタビ尤度を復号部16へ通知する処理を行う処理部である。
ここで、ビタビ尤度生成部15が実行する処理の概要について図4を用いて説明する。図4は、ビタビ尤度生成部15が実行する処理の概要を示す図である。なお、同図の(1)には64個のコンスタレーションを、同図の(2)には各コンスタレーションにおける受信点の分布状況を、同図の(3)には受信点のマッピング位置に応じた誤り率を、同図の(4)には、各コンスタレーション中心点からの距離(ΔIまたはΔQ)からビタビ尤度への変換処理を、それぞれ示している。
同図の(1)に示すように、各コンスタレーションにおける受信点は、各中心点41とは必ずしも一致せず、所定のばらつきをもった分布となる(同図の破線の円参照)。具体的には、同図の(2)に示すように、隣接するコンスタレーション42およびコンスタレーション43について受信点の分布は、分布曲線42aおよび分布曲線43aのように、各中心点(同図の42bおよび43b参照)を基準線とした正規分布と考えることができる。
ここで、同図の(2)に示すように、コンスタレーション42に係る受信点の分布曲線42aは、同図の「|ΔIQ|広がり幅」にわたって中心点42bの両側に分布している。なお、「|ΔIQ|広がり幅」は、|ΔI|の広がり幅または|ΔQ|の広がり幅を指し、|ΔI|の広がり幅と|ΔQ|の広がり幅とが等しいとの仮定に基づいている。
かかる|ΔIQ|広がり幅は、電界強度に応じて変化するが、同図に示した場合では、コンスタレーション42についての受信点の分布曲線42aは、コンスタレーション43に及んでおり、コンスタレーション43についての受信点の分布曲線43aは、コンスタレーション42に及んでいる。
そして、同図の(3)に示すように、分布曲線42aと分布曲線43aとが重複した領域のデータ誤り率は高いものとなる(同図の44参照)。これは、隣接するコンスタレーションからの受信点の混ざり込みによる影響によるものである。
そこで、ビタビ尤度生成部15は、同図の(4)に示すように、各コンスタレーション中心点からの距離からビタビ尤度への変換において、同図に示す45aを閾値として閾値の両側でそれぞれ異なる変換を行う。ここで、閾値45aは、コンスタレーション43の中心点43bから|ΔIQ|広がり幅だけ、コンスタレーション42の中心点42bへ向かった位置となる。
そして、距離(ΔIまたはΔQ)が閾値45a以下である場合には、ビタビ尤度を一定とし(同図に示す45b参照)、距離(ΔIまたはΔQ)が閾値45aを上回った場合には、距離の増加に逆比例してビタビ尤度が減少するように(同図に示す45c参照)、ビタビ尤度を生成する。以下では、このビタビ尤度生成部15の構成についてさらに詳細に説明する。
電界強度取得部15aは、FFT部14から受け取ったΔIおよびΔQの組に基づいて電界強度を推定し、推定した電界強度を閾値変更部15cに対して通知する処理を行う処理部である。具体的には、この電界強度取得部15aは、たとえば、64組のΔIおよびΔQを用い、ΔIおよびΔQの分布が正規分布に基づくと仮定した場合における分布広がり幅(L)を、たとえば、3×σ(標準偏差)として算出する。そして、算出した分布広がり幅(L)を閾値変更部15cに対して通知する。
閾値変更部15cは、電界強度取得部15aから受け取った分布広がり幅(L)に基づいて図1に示した閾値を変更する処理を行う処理部である。具体的には、この閾値変更部15cは、分布広がり幅(L)を用いて隣接するコンスタレーションからの受信点の混ざり込みが発生する範囲を決定し、混ざり込みの有無を区分けする境界(図4の45a参照)を閾値とする。
距離取得部15bは、FFT部14から受け取ったΔIおよびΔQの組を変換部15dに渡す処理を行う処理部である。また、変換部15dは、距離取得部15bから受け取ったΔIおよびΔQの組のそれぞれについて、閾値変更部15cから受け取った閾値を用いてビタビ尤度へ変換する処理を行う処理部である。また、この変換部15dは、生成したビタビ尤度を復号部16へ渡す処理を併せて行う。
ところで、この変換部15dは、図1の「従来」に示した変換式を用いて図1の「本発明」に示したビタビ尤度の出力を得るために、距離取得部15bから受け取った距離(ΔIおよびΔQ)を補正する処理を行う。
このようにすることで、補正後の距離を、図1の「従来」に示した変換式に入力すると、図1の「本発明」に示したビタビ尤度の出力を得ることができる。すなわち、距離を補正して従来の変換式を用いることで距離からビタビ尤度への変換処理に要するメモリの消費量を抑えることが可能となる。
ここで、変換部15dが行う距離補正の概要について図5を用いて説明する。図5は、距離補正の概要を示す図である。同図の(1)には、出力したいビタビ尤度と距離との関係(同図の点A、点B、点C、点Dおよび点Eが存在する線を参照)を、基準式(同図の点a、点bおよび点cが存在する線を参照)へ、射影する様子を示している。なお、同図に示す「重み付け開始閾値」は、図4に示した閾値45aに対応しており、|ΔIQ|広がり幅に応じて変更される。
かかる射影は、射影元と射影先のビタビ尤度が同一となるように行われる。たとえば、同図に示す点A、点Bおよび点Cは点aへ射影される。また、同図に示す点Dは点bへ、同図に示す点Eは点cへ、それぞれ射影される。
上記した射影における、点A、点B、点C、点Dおよび点Eの移動量を同図の(2)に示している。なお、同図の(2)に示す上向きの矢印の大きさが各点の移動量を示しており、点Aの移動量は、同図の(1)における点a/点A間の距離となる。同様に、点Bの移動量は点a/点B間の距離、点Cの移動量は点a/点C間の距離、点Dの移動量は点b/点D間の距離、点Eの移動量は点c/点E間の距離となる。
このように、変換部15dは、FFT部14から受け取ったΔIおよびΔQについて、図5の(2)に示した移動量だけコンスタレーション中心方向へ移動させ、移動後のΔIおよびΔQをビタビ尤度へ変換する。
図2の説明に戻り、復号部16について説明する。復号部16は、ビタビ尤度生成部15によって生成されたビタビ尤度を用い、受信データに対してビタビ復号などの誤り訂正処理を行う処理部である。そして、この復号部16は、誤り訂正後の受信データをTS(Transport Stream)出力として外部装置へ出力する。
次に、図5に示した重み付け開始閾値の算出手順について図6を用いて説明する。図6は、重み付け開始閾値の算出手順を示すフローチャートである。同図に示すように、閾値変更部15cは、|ΔIQ|分布広がり幅(L)を、式「L=α×Σ(|ΔI|+|ΔQ|)/2n」を用いて算出する(ステップS101)。
ここで、αは係数であり、正規分布の|ΔIQ|分布広がり幅(L)が3×σ(標準偏差)と予想されることから、「α=3」を初期値とする。なお、αの値は、0〜8の範囲で変更することができる。また、nは、1シンボル内のキャリア数(コンスタレーション数)を示している。そして、総和演算「Σ」では、1シンボル内のキャリアすべてについて、|ΔI|および|ΔQ|の総和が算出される。
つづいて、ステップS101で算出したLがMAX(ΔIまたはΔQの限界値、すなわち、コンスタレーションの中心点からコンスタレーション外縁までの距離)よりも小さいか否かが判定される(ステップS102)。そして、「L<MAX」が成立した場合には(ステップS102,Yes)、重み付け開始閾値(β)を「β=MAX」としたうえで(ステップS103)、重み付け開始閾値(β)を出力し(ステップS107)、処理を終了する。
一方、ステップS102の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS102,No)、つづいて、LがMAXの2倍よりも小さいか否か、すなわち、Lがコンスタレーション幅よりも小さいか否かを判定する(ステップS104)。そして、「L<2×MAX」が成立した場合には(ステップS104,Yes)、重み付け開始閾値(β)を「β=2×MAX―L」としたうえで(ステップS105)、重み付け開始閾値(β)を出力し(ステップS107)、処理を終了する。
また、ステップS104の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS104,No)、重み付け開始閾値(β)を「β=0」としたうえで(ステップS106)、重み付け開始閾値(β)を出力し(ステップS107)、処理を終了する。
次に、図5に示した距離補正の処理手順について図7を用いて説明する。図7は、距離補正の処理手順を示すフローチャートである。なお、同図では、ΔIについての距離補正について示しているが、ΔQについての距離補正についても、同様の手順で行うことができる。
同図に示すように、変換部15dは、ΔIを入力するとともに(ステップS201)、重み付け開始閾値(β)を入力する(ステップS202)。ここで、重み付け開始閾値(β)は、図6に示した手順で生成されたものである。
つづいて、|ΔI|(ΔIの絶対値)がβよりも大きいか否かを判定する(ステップS203)。そして、「|ΔI|>β」が成立した場合には(ステップS203,Yes)、つづいて、|ΔI|がMAX(ΔIの限界値、すなわち、コンスタレーションの中心点からコンスタレーション外縁までの距離)よりも小さいか否かを判定する(ステップS204)。
そして、「ΔI|<MAX」が成立した場合には(ステップS204,Yes)、Iの移動量(Im)を、「Im=β(MAX―|ΔI|)/(MAX―β)」とする(ステップS205)。一方、ステップS203の判定条件を満たさなかった場合(ステップS203,No)、および、ステップS204の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS204,No)、Iの移動量(Im)を「Im=|ΔI|」とする(ステップS206)。
つづいて、ΔIが0よりも大きいか否かを判定し(ステップS207)、「ΔI>0」が成立した場合には(ステップS207,Yes)、距離補正後のΔIを、「ΔI=ΔI―Im」としたうえで(ステップS208)、補正後のΔIを出力して(ステップS210)処理を終了する。
一方、ステップS207の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS207,No)、距離補正後のΔIを、「ΔI=ΔI+Im」としたうえで(ステップS209)、補正後のΔIを出力して(ステップS210)処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、電界強度取得部が、受信波の電界強度を取得するとともに、距離取得部が、直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得し、変換部が、取得された距離からビタビ尤度への変換について、かかる距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行うこととしたうえで、閾値変更部が、取得された電界強度に基づいてかかる閾値を変更するように受信装置を構成したので、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させ、これによって、誤り訂正精度を高めることができる。
以上のように、本発明に係る受信装置および受信方法は、受信波の電界強度が変化した場合であっても生成するビタビ尤度の精度を安定させることで誤り訂正精度を高めたい場合に有用であり、特に、自動車などのように受信状況が変化しやすい環境においても受信状態を安定させたい場合に適している。
本発明に係る受信手法の概要を示す図である。 本実施例に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 コンスタレーションにおける中心点および受信点の例を示す図である。 ビタビ尤度生成部が実行する処理の概要を示す図である。 距離補正の概要を示す図である。 重み付け開始閾値の算出手順を示すフローチャートである。 距離補正の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 アンテナ
10 受信装置
11 チューナ部
12 AD変換部
13 同期部
14 FFT部
15 ビタビ尤度生成部
15a 電界強度取得部
15b 距離取得部
15c 閾値変更部
15d 変換部
16 復号部

Claims (7)

  1. 受信した直交周波数分割多重信号からビタビ尤度を生成して前記直交周波数分割多重信号の誤り訂正を行う受信装置であって、
    受信波の電界強度を取得する電界強度取得手段と、
    前記直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得する距離取得手段と、
    前記距離取得手段によって取得された前記距離から前記ビタビ尤度への変換について、当該距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行う変換手段と、
    前記電界強度取得手段によって取得された前記電界強度に基づいて前記変換手段における前記閾値を変更する閾値変更手段と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記電界強度取得手段は、
    前記距離取得手段によって取得された前記距離の分布に基づいて前記電界強度を取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記変換手段は、
    前記距離取得手段によって取得された前記距離が前記所定の閾値以下の場合には、当該距離を一定の前記ビタビ尤度となるように変換し、前記距離取得手段によって取得された前記距離が前記所定の閾値を上回った場合には、当該距離の増加に比例して前記ビタビ尤度が減少するように変換することを特徴とする請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記変換手段は、
    前記距離取得手段によって取得された前記距離に対して所定の補正を行った補正後距離を算出したうえで、負の傾きを有する直線で前記ビタビ尤度および前記距離の関係をあらわした基準変換式によって前記補正後距離から前記ビタビ尤度への変換を行うことを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記閾値変更手段は、
    0を最小値とし、前記中心点から隣接する前記コンスタレーションとの境界までの距離を最大値とする範囲内で前記所定の閾値を変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の受信装置。
  6. 前記距離取得手段は、
    前記コンスタレーションにおける同相成分軸についての距離および直交成分軸についての距離をそれぞれ取得し、
    前記変換手段および閾値変更手段は、
    前記同相成分軸についての距離および前記直交成分軸についての距離のそれぞれについて変換処理および閾値変更処理を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の受信装置。
  7. 受信した直交周波数分割多重信号からビタビ尤度を生成して前記直交周波数分割多重信号の誤り訂正を行う受信方法であって、
    受信波の電界強度を取得する電界強度取得工程と、
    前記直交周波数分割多重信号を同相成分軸および直交成分軸であらわしたコンスタレーションにおける中心点と受信点との距離を取得する距離取得工程と、
    前記距離取得工程によって取得された前記距離から前記ビタビ尤度への変換について、当該距離が所定の閾値を上回ったか否かによってそれぞれ異なる変換を行う変換工程と、
    前記電界強度取得工程によって取得された前記電界強度に基づいて前記変換工程における前記閾値を変更する閾値変更工程と
    を含んだことを特徴とする受信方法。
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