JP2010060422A - 液漏れ検出装置及び液漏れ検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、液漏れ部位の検出及び特定が困難な鉄道車両或いは移動車両であっても液漏れ部位の検出及び特定が可能な液漏れ検出装置を得る。
【解決手段】本発明の実施例は通過車両の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源と、前記蛍光発光を用い観測波長を光学的に選択し、二次元計測する二次元計測手段と、通過車両の監視部位を検出する監視部位検出手段と、前記照射された紫外光の反射光を遮光する照射光遮光手段と、前記二次元計測手段へノイズ光が直接入射するのを防止する遮光手段と、前記二次元計測手段による二次元計測結果及び前記監視部位検出手段による監視部位を表示記録する表示記録手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の実施例は通過車両の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源と、前記蛍光発光を用い観測波長を光学的に選択し、二次元計測する二次元計測手段と、通過車両の監視部位を検出する監視部位検出手段と、前記照射された紫外光の反射光を遮光する照射光遮光手段と、前記二次元計測手段へノイズ光が直接入射するのを防止する遮光手段と、前記二次元計測手段による二次元計測結果及び前記監視部位検出手段による監視部位を表示記録する表示記録手段を備える。
【選択図】 図1
Description
この発明は、移動体の監視部位での液漏れを検出するのに有効な液漏れ検出装置及び液漏れ検出方法に関する。
一般に、液漏れ検出装置は、検出対象が付着することによる電気的変化や光学的変化を検出する接触式、検出対象の発光や散乱光、或いは光吸収等を検出する非接触式がある。
このうち、非接触式の液漏れ検出装置には、光照射された検出対象からの蛍光・散乱光を検出する装置がある(例えば特許文献1参照)。この装置では、検出対象に対してレーザ光源からレーザ照射を行い、レーザ照射による検出対象の蛍光・散乱光のみをフィルタによって光学的に選択し、集光レンズにより集光して検出器において検出する。
また、特に移動対象の液漏れ量を測定できる非接触式の液漏れ検出装置としては、撮像雰囲気を覆い、紫外線照射された検出対象からの蛍光を測定して液漏れ量を求める装置がある(例えば特許文献2参照)。この装置では、外光を遮断する蔽いによって移動体である検査対象を蔽い、蔽いの内部において、紫外光源から紫外線を検査対象へ照射し、紫外線照射による検査対象からの蛍光強度を撮像装置により測定する。そして、撮像装置において、紫外線照射時と未照射時の測定結果の差分を取ることによって検査対象の蛍光強度のみを求め、予め測定しておいた蛍光強度と液漏れ量の関係より液漏れ量を特定する。
特開2000-275135号公報(漏油検査装置及び検査方法)
特開2002-333310号公報(塗油量分布測定装置及び塗油量分布測定方法)
上述した液漏れ検出装置においては、検出対象の蛍光のみを検出するため、多様な機器から構成される移動体が検査対象である場合、液漏れ部位の特定が困難であるという課題がある。
このため、液漏れ発生部位である車両床下廻りに多種多様な機器が複雑に設置される在来線、新幹線、リニアモーターカーなどの鉄道車両或いは移動車両の場合、液漏れ部位の特定が困難となる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、液漏れ発生部位に多種多様な形状の機器が複雑に設置され、液漏れ部位の検出及び特定が困難な鉄道車両或いは移動車両において、液漏れ部位の検出及び特定が可能な液漏れ検出装置を得ることを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、移動体の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源と、前記蛍光発光を用いて観測波長光を光電変換し二次元計測する二次元計測手段と、前記移動体の監視部位を検出する監視部位検出手段と、前記紫外パルス光源から前記移動体に照射された紫外光の反射光を遮光する前記移動体とは非接触の照射光遮光手段と、前記二次元計測手段へノイズ光が直接入射することを防止する前記移動体とは非接触の遮光手段と、前記二次元計測手段からの二次元計測結果及び前記監視部位検出手段からの監視部位検出結果を表示記録する表示記録手段と、を備えたことを特徴とする。
上記の手段によると、紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させ、検出対象からの蛍光発光の観測波長光を二次元計測手段で観測し、光電変換した二次元計測結果を得る。一方、監視部位検出手段からの監視部位検出結果を得る。前記二次元計測結果と監視部位検出結果を表示記録手段で表示記録する。これにより液漏れ発生部位に多種多様な形状の機器が複雑に設置されていても分かりやすい液漏れ部位の検出及び特定が可能である。
以下、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1:特徴点1,5,7,8を含む)
まず、図1を用いて実施例1の構成例を説明する。実施例1は、通過車両1の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源2と、紫外パルス光源2から照射される紫外光の照射形状及び寸法を調整する照射光調整手段3と、紫外光照射による検出対象の蛍光発光に対して、観測波長を光学的に選択して増幅し、二次元計測する二次元計測手段4と、二次元計測手段4の露光時間を変える露光時間調整手段5と、通過車両1の監視部位を検出する監視部位検出手段6a,6bと、通過車両1の形状と組み合わせて紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光を遮光する通過車両1とは非接触の照射光遮光手段7a,7bと、通過車両1の形状と組み合わせて二次元計測手段4へノイズ光が直接入射することを防止する通過車両1とは非接触の遮光手段8a,8bと、照射光遮光手段7a,7bと遮光手段8a,8bにより遮光された通過車両1において二次元計測手段4により計測された検出対象の二次元計測結果及び監視部位検出手段6a,6bにより検出された監視部位を表示記録する表示記録手段9と、表示記録手段9に記憶される露光時間が異なる二次元計測結果について、露光時間に関係して形状や面積が変わる輝度領域、時間的及び場所的に無秩序に現れる輝度領域をノイズと判定して除去するノイズ判定手段10と、ノイズを除去して表示記録手段9に記憶される紫外光照射毎の二次元計測結果について、通過車両1の移動分だけ検出結果内の領域を移動させて、その後に加算処理する移動加算処理手段11と、を有する。
まず、図1を用いて実施例1の構成例を説明する。実施例1は、通過車両1の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源2と、紫外パルス光源2から照射される紫外光の照射形状及び寸法を調整する照射光調整手段3と、紫外光照射による検出対象の蛍光発光に対して、観測波長を光学的に選択して増幅し、二次元計測する二次元計測手段4と、二次元計測手段4の露光時間を変える露光時間調整手段5と、通過車両1の監視部位を検出する監視部位検出手段6a,6bと、通過車両1の形状と組み合わせて紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光を遮光する通過車両1とは非接触の照射光遮光手段7a,7bと、通過車両1の形状と組み合わせて二次元計測手段4へノイズ光が直接入射することを防止する通過車両1とは非接触の遮光手段8a,8bと、照射光遮光手段7a,7bと遮光手段8a,8bにより遮光された通過車両1において二次元計測手段4により計測された検出対象の二次元計測結果及び監視部位検出手段6a,6bにより検出された監視部位を表示記録する表示記録手段9と、表示記録手段9に記憶される露光時間が異なる二次元計測結果について、露光時間に関係して形状や面積が変わる輝度領域、時間的及び場所的に無秩序に現れる輝度領域をノイズと判定して除去するノイズ判定手段10と、ノイズを除去して表示記録手段9に記憶される紫外光照射毎の二次元計測結果について、通過車両1の移動分だけ検出結果内の領域を移動させて、その後に加算処理する移動加算処理手段11と、を有する。
通過車両1は、在来線、新幹線、リニアモーターカーなどの鉄道車両或いは移動車両である。特に、鉄道車両の床下廻りは、多種多様な形状の機器が複雑に設置され、油漏れ等の液漏れの可能性がある一方、走行時の床下廻りに液漏れが発生した場合、漏洩部位の特定は非常に困難である。
紫外パルス光源2は、高輝度な紫外光を照射するパルス光源であり、気体や固体、或いは液体レーザによって構成される。例えば、気体レーザでは、ArF, KrF, XeCl等のエキシマレーザ(Excimer Laser)、窒素レーザが適用できる。一方、固体レーザでは、波長変換素子を備えたLD励起やランプ励起のYAGレーザ、液体レーザでは、色素レーザ(Dye Laser)が適用できる。
紫外パルス光源2は、高輝度な紫外光を照射する一方、パルス発振回路や励起パルス光源を内蔵するため、繰り返し周波数は設定可能であるが、任意のタイミングで紫外光を照射することが困難な場合が多い。このためここでは、紫外パルス光源2は、繰り返し周波数を設定して紫外光を発振状態とする一方、外部信号により開閉可能な内蔵のメカニカルシャッタによって外部への放射と停止を制御する。
照射光調整手段3は、円形や円筒形等のレンズ、凹型や凸型等の反射鏡を適宜組み合わせて構成され、レンズや反射鏡の種類や個数、或いは位置関係、さらには屈折率が変わることにより、紫外光の照射形状及び寸法が連続的に変わるようになっている。なお、レンズや反射鏡の種類や個数、並びに位置関係は、モーター等の機械的方法、他方、レンズの屈折率は、レンズ交換の他に電気光学効果による電気的方法等によっても任意に変えることができる。
二次元計測手段4は、二次元像に対して透過波長を光学的に選択する波長選択素子並びに二次元像を増幅する増幅素子を備えた二次元の撮像素子で構成される。
二次元計測手段4は、二次元像に対して透過波長を光学的に選択する波長選択素子並びに二次元像を増幅する増幅素子を備えた二次元の撮像素子で構成される。
波長選択素子は、吸収型や干渉型等のフィルタで構成され、透過波長は、フィルタを取り替えるか、フィルタを幾つか備え、これらを機械的にスライドさせて交換することにより選択する。ここで、油脂類の種類に応じて波長選択素子を適宜選択することにより、検出する油脂種を幾つかに限定する或いは一種に特定することができる。さらに、幾つかの波長選択素子によって油脂類漏れを撮像することにより、波長選択素子毎の検出強度の比較から油脂種を特定することもできる。また、油脂種は、二次元計測手段4に分光器を備えることで蛍光スペクトルや分光特性から特定することもできる。
増幅素子は、二次元像を光増幅する素子であり、例えば、MCP(Micro-Channel Plate)で構成される。他方、撮像素子は、光電変換素子であるCCDやCMOSで構成され、増幅素子と容易に一体化できる。
増幅素子には、電子シャッタを備えることができるため、二次元計測手段4は、ナノ秒の精度のシャッタ動作ができる。また、撮像範囲は、外部信号による操作可能な機械式ズームレンズ等を備えて適宜設定できる。
露光時間調整手段5は、外部信号によって開閉時間の設定が可能なメカニカルシャッタで構成され、二次元計測手段4の撮像面、或いは二次元計測手段4の撮像素子の撮像面に取り付けられる。さらには、メカニカルシャッタではなく、外部信号によって撮像素子の蓄積時間を制御する電気的シャッタにより同様の作用が実現でき、この場合、露光時間調整手段5は、二次元計測手段4の撮像素子に付随する。
監視部位検出手段6aは、光の投受光、超音波や電波の送受信によって監視部位検出手段6aと対象物迄の間隔を測定するギャップセンサ或いは対象物の有無を測定するスイッチセンサ、CCDやCMOSにより通過車両1を撮像する撮像センサ等で構成される。ギャップセンサを用いた場合、監視部位検出手段6bには、対象物迄の間隔と車両部位の関係が予め記憶されているので、記憶されている値と監視部位検出手段6aの測定値とを照合することで、監視部位検出手段6aが検出した車両部位が求められる。また、スイッチセンサの場合は、車輪等の対象物の有無の回数と車両部位の関係が監視部位検出手段6bに予め記憶されているので、同様に、記憶されている値と監視部位検出手段6aの測定値とを照合することで、監視部位検出手段6aが検出した車両部位が求められる。他方、撮像センサの場合は、車両部位の画像が監視部位検出手段6bに予め記憶されているので、記憶されている画像と監視部位検出手段6aの画像とのパターンマッチングによって監視部位検出手段6aが撮像した車両部位が求められる。そして、監視部位である紫外光の照射範囲と監視部位検出手段6aとの位置関係が予め既知であることから、監視部位を特定する。
また、監視部位が紫外光の照射範囲に到達した時、二次元計測手段4が撮像可能な光を監視部位検出手段6aから監視部位の一部へ照射し、二次元計測手段4の撮像結果(二次計測結果)と監視部位検出手段6aの画像において検出される光の位置や形状が同一であることより、監視部位を特定することもできる。
照射光遮光手段7a,7bは、通過車両1と接触することなく、床面に固定されて配置され、紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光が当たる寸法となっている。照射光遮光手段7a,7bの表面は、当たった紫外光を吸収するように黒色塗装されるが、紫外光の光量が小さいため、通過車両1や天候等による変形がなければ、照射光遮光手段7a,7bの厚みや材料についての指定は特にない。また、通過車両1の床下廻りを監視する場合、車両のカウルや床下機器等に当たった紫外光は吸収されるため、車両のカウルや床下機器等も照射光遮光手段として機能する。このため、液漏れ検出装置の周辺は、紫外光が人体に照射されることが無い、もしくは人体に照射されても有害な影響を受けることがない露光量となり、レーザ光に対する人への安全性が向上する。
遮光手段8a,8bは、通過車両1と接触することなく、床面に固定されて配置され、太陽光や照明等のノイズ光を遮り、ノイズ光が二次元計測手段4へ直接入射しない寸法となっている。
遮光手段8a,8bは、ノイズ光が透過することがなく、通過車両1や天候等による変形がなければ、遮光手段8a,8bの厚みや材料についての指定は特にない。また、通過車両1の床下廻りを監視する場合、車両自身が遮光手段として機能する。さらに、紫外パルス光源2と二次元計測手段4が接近して設置される場合、遮光手段8a,8bが照射光遮光手段としても機能し、他方、照射光遮光手段7a,7bは遮光手段としても機能するため、遮光手段8a,8bと照射光遮光手段7a,7bは、相互に代用可能であり、一つで両方を兼用することもできる。
表示記録手段9は、二次元計測手段4が出力する撮像結果、つまり二次元計測結果をモニタ表示する一方、監視部位検出手段6bから出力する監視部位を文字表示或いは画像表示するか、または表示記録手段9に予め記憶されている車両部位の画像内から監視部位の画像を選択して画像表示する。そして、文字表示または画像表示された監視部位と二次元計測結果(撮像結果)が関連付けられ、磁気的或いは電子的な形式で記憶される。また、二次元計測結果に輝度閾値を設定して二値化することにより、二値化画像の形式でモニタ表示や記憶を行うこともできる。
ノイズ判定手段10では、表示記録手段9にモニタ表示された、または記憶された二次元計測結果(撮像結果)を取り込み、二つあるいはそれ以上の撮像結果間の指定領域における輝度領域の形状や面積の差をパターンマッチングや差分法等によって計算する。また、撮像結果内からノイズ光を除去するため、指定領域内の輝度値をゼロに置換する。
移動加算処理手段11は、表示記録手段9にモニタ表示された、または記憶された二次元計測手段4の二次元計測結果について、二次元計測結果内を領域分割して分割領域を別の分割領域に移して二次元計測結果を一時的に記憶し、記憶された二次元計測結果を指定枚数だけ加算処理するようになっている。
(実施例1の作用)
最初に、液漏れ検出装置の装置条件を設定する。紫外光の照射形状及び寸法は、照射光調整手段3によって調整し、例えば、車両長さ方向の長さL(m)、車両幅方向の長さW(m)とするL×W(m)の四角形に設定する。ここでは、紫外光の照射形状を四角形としたが、シート形状、円形や楕円形、扇形等の任意の照射形状が可能である。
最初に、液漏れ検出装置の装置条件を設定する。紫外光の照射形状及び寸法は、照射光調整手段3によって調整し、例えば、車両長さ方向の長さL(m)、車両幅方向の長さW(m)とするL×W(m)の四角形に設定する。ここでは、紫外光の照射形状を四角形としたが、シート形状、円形や楕円形、扇形等の任意の照射形状が可能である。
紫外パルス光源2の繰り返し周波数f(Hz)は、式(1)を満足するように設定され、通過車両1がパルス照射毎にυ/f(m)だけ進行方向に進み、紫外光の照射範囲を通り過ぎるまでに紫外光がN回照射されるようにする。
ここで、照射される紫外光の車両長さ方向の長さL(m)、紫外光の照射回数N、紫外パルス光源2の繰り返し周波数f(Hz)については、式(1)の関係を満たし、照射タイミングを任意に設定できない場合にも、通過車両1の全車両に漏れなく紫外光が照射される条件である式(2)が満足される範囲内であれば、自由に設定できる。
また、L=υ/f・Nを満たすように紫外パルス光源2の繰り返し周波数f(Hz)を設定することもできる。この時は、監視部位の一部が撮像されない撮像結果が得られる。なお、紫外パルス光源2及び照射光調整手段3を必要な数だけ用い、式(1)及び式(2)を満足するように設定することも可能である。
そして、紫外パルス光源2については、紫外光を発振状態にする一方、内蔵のメカニカルシャッタを閉じて外部へは放射しない状態で待機する。ここで、紫外パルス光源2は、励起パルス光源の無駄な消耗や電力浪費を抑えるため、発振状態にする迄の時間や検査後の発振停止迄の時間は、極力短くなるようにする。
他方、二次元計測手段4の撮像範囲は、紫外光の照射範囲であるL×W(m)の四角形を含むように設定する。ここでは簡単のため、紫外光の照射形状と同一のL×W(m)の四角形とする。なお、二次元計測手段4を必要な数だけ用い、L×W(m)の撮像範囲を設定することもできる。
露光時間調整手段5では、例えば、ある監視部位に対するi回目(1≦i≦N)の紫外光の照射時における露光時間t(i)を式(3)のように設定する。ここで、tconstは、検出対象の蛍光寿命より十分長い時間とする。
露光時間調整手段5では、例えば、ある監視部位に対するi回目(1≦i≦N)の紫外光の照射時における露光時間t(i)を式(3)のように設定する。ここで、tconstは、検出対象の蛍光寿命より十分長い時間とする。
上述のように設定された液漏れ検出装置において、車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始する。そして、先頭車両の監視部位の始点が紫外光の照射範囲に到達したことを検出し、紫外パルス光源2のメカニカルシャッタが開いて監視部位へ紫外光を照射する。
その後、紫外光は、最後尾車両の監視部位の終点が検出されるまでの間、式(1)及び式(2)を満足する繰り返し周波数f(Hz)でパルス照射され、通過車両1の全ての部位に漏れなく紫外光がN回ずつ照射される。
これより、二次元計測手段4では、通過車両1の監視部位について、例えば、図2に示されるN枚の撮像結果を得ることができる。通過車両1は、パルス照射毎にυ/f(m)だけ進行方向に進むため、それぞれの撮像結果では、υ/f(m)を単位として監視部位が左から右へ移動する。そして、N回移動したυ/f・N(m)が二次元計測手段4の撮像範囲L(m)に含まれるため、撮像結果はN枚となり、パルス照射毎の移動量υ/f(m)よりも二次元計測手段4の撮像範囲L(m)が長いことから、通過車両1の全ての部位が漏れなく撮像される。
この結果、通過車両1のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、検出対象である油脂類の発光12が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。なお、監視部位検出手段6a,6bは、通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると同時に検出を開始するため、全ての監視部位の号車番号及び号車内の部位が特定できる。撮像結果及び監視部位は、表示記録手段9において、モニタ表示と記憶が行われる。モニタ表示では、監視部位の号車番号及び号車内の部位、さらには、必要に応じて編成長等の車両情報が文字表示または画像表示される。
また、車両速度υ(m/s)が一定でない場合は、監視部位検出手段6a,6bにより監視部位を特定することに加え、検出部位の時間変化から車両速度を適宜求める。そして、照射光調整手段3を用い、式(1)及び式(2)を満足するように紫外光の照射範囲L(m)を適宜設定し、紫外光の照射範囲から二次元計測手段4の撮像範囲を設定する。これにより、車両速度υ(m/s)が一定でない場合であっても、パルス照射毎の移動量υ/f(m)よりも二次元計測手段4の撮像範囲L(m)が常に長くでき、通過車両1の全ての部位が漏れなく撮像できる。
この結果、車両速度υ(m/s)が一定でない場合であっても、検出対象である油脂類の発光12が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。撮像結果及び監視部位は、表示記録手段9において、モニタ表示と記憶が行われる。
しかし、状況によっては、太陽や照明等の反射光、二次元計測手段4の内部のフォトンノイズが、撮像結果においてノイズ光となる場合がある。この場合、ノイズ判定手段10では、監視部位がυ/f(m)を単位として左から右へ移動することから、撮像結果の領域内をυ/f(m)で均等に領域分割して、それぞれの領域をSj(1≦j≦N)とする。ここで、それぞれの監視部位については、N枚の撮像結果が得られるが、図3に示されるように、k=1回目の紫外光照射時の領域S1において、フォトンノイズ13、太陽や照明等の反射光14に混じり、検出対象である油脂類の発光15が撮像されているとする。また、簡単のため、領域S1以外の領域には、フォトンノイズ13、太陽や照明等の反射光14、検出対象である油脂類の発光15は無いとする。領域S1は、k=2回目の紫外光照射時には領域S2へ移動し、k=3回目の照射には領域S3へ移動して最終的には領域SNへ移動する。そこで、k=1回目の領域S1と同一部位の領域をそれぞれの撮像結果から抽出する。フォトンノイズ13は、時間的及び場所的に無秩序に現れる小さな輝点であることから、抽出された領域を比較し、一度しか同一の場所に現れない一定面積以下の小さな輝度領域を抽出して除去できる。また、単に、一定面積以下の小さな輝点をフォトンノイズ13として抽出して除去する方法もある。他方、太陽や照明等の反射光14は、検出される場所が固定であることから、k=1回目の領域S1のみに現れる輝度領域を抽出して除去できる。また、通過車両1の機器に設置されている表示ランプ等の自発光のノイズは、露光時間t(i)に応じて車両の進行方向と平行に尾を引いて伸び、面積や形状が変わることから、この伸びや変化のある部分を抽出してノイズとして除去できる。他方、油脂類の発光15の発光時間は、油脂類の発光15の発光寿命であり、tconstが蛍光寿命より十分長いため、露光時間t(i)とは無関係で一定となる。なお、油脂類が滴下している場合、油脂類は通過車両1の進行方向とは垂直の下方に流れ落ちるため、発光形状の変化から油脂類の発光15が抽出できる。
この結果、フォトンノイズ13や太陽や照明等の反射光14が、撮像結果においてノイズ光となる場合であっても、これらノイズ光を除去して検出対象である油脂類の発光15のみを検出することができ、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。そして、ノイズ光が除去された撮像結果は、表示記録手段9へ送られてモニタ表示および記憶が行われる。
さらに、状況によっては、太陽や照明等の反射光、二次元計測手段4の内部のフォトンノイズなどのノイズ光が撮像結果から除去されない場合がある。この場合、移動加算処理手段11では、監視部位がυ/f(m)を単位として左から右へ移動することから、監視部位に関するN枚の撮像結果について、撮像結果内の画像領域を監視部位の移動量だけ右から左へ移動させ、その後、撮像結果を加算処理する。これにより、同一の監視部位をN回加算処理でき、油脂類の発光がある場合は、N回加算されて高輝度となる。他方、一度しか同一の場所に現れないフォトンノイズ、検出される場所が固定である太陽や照明等の反射光は、加算されない。
この結果、太陽や照明等の反射光、二次元計測手段4の内部のフォトンノイズなどのノイズ光が撮像結果から除去されない場合であっても、撮像結果内の画像領域を監視部位の移動量だけ右から左へ移動することによって油脂類の発光のみN回加算して高輝度にでき、検出対象である油脂類の発光を高SNで検出し、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。そして、加算処理された撮像結果は、表示記録手段9へ送られてモニタ表示および記憶が行われる。
(実施例1の効果)
本実施の形態によれば、特徴点1として、紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させ、検出対象からの蛍光発光を二次元計測手段で観測した二次元計測結果を得る。一方、監視部位検出手段6a,6bからの監視部位検出結果を得る。そして二次元計測結果と監視部位検出結果を表示記録手段9で表示記録する。この特徴点1による作用の結果、通過車両のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、検出対象である油脂類漏れの発光が漏れなく検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。そして液漏れ発生部位に多種多様な形状の機器が複雑に設置されていても分かりやすい液漏れ部位の検出及び特定が可能である。
本実施の形態によれば、特徴点1として、紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させ、検出対象からの蛍光発光を二次元計測手段で観測した二次元計測結果を得る。一方、監視部位検出手段6a,6bからの監視部位検出結果を得る。そして二次元計測結果と監視部位検出結果を表示記録手段9で表示記録する。この特徴点1による作用の結果、通過車両のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、検出対象である油脂類漏れの発光が漏れなく検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。そして液漏れ発生部位に多種多様な形状の機器が複雑に設置されていても分かりやすい液漏れ部位の検出及び特定が可能である。
また、特徴点5として紫外パルス光源から照射される紫外光の照射形状及び寸法を調整する照射光調整手段3を備えている。この特徴点5による作用の結果、車両速度υ(m/s)が一定でない場合であっても、車両速度を測定して紫外光の照射形状及び寸法を調整することより、通過車両の全ての部位が漏れなく監視でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
また特徴点7として、表示記録手段9に記憶される紫外光照射毎の二次元計測結果の処理について、それぞれの前記二次元計測結果内の領域を通過車両1の移動に対応した領域分だけずらして選択して、その後に選択した領域を加算処理する移動加算処理手段11を有する。この特徴点7による作用の結果、太陽や照明等の反射光、フォトンノイズなどのノイズ光が撮像結果から除去されない場合であっても、通過車両の移動分だけ撮像結果内の画像領域を移動させて、その後に加算処理することにより、油脂類の発光のみを高輝度にして検出対象である油脂類の発光を高SNで検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
また、特徴点8として二次元計測手段4の露光時間を変える露光時間調整手段5と、表示記録手段9に記憶されており露光時間が異なって得られた複数の二次元計測結果について、露光時間に関係して形状や面積が変わる輝度領域、時間的及び場所的に無秩序に現れる輝度領域をノイズと判定して除去するノイズ判定手段10を備える。この特徴点8による作用の結果、フォトンノイズや太陽や照明等の反射光が二次元計測手段の撮像結果においてノイズ光となる場合であっても、露光時間が異なる撮像結果において、露光時間に関係して形状や面積が変わる輝度領域、時間的及び場所的に無秩序に現れる輝度領域をノイズと判定して除去することより、検出対象である油脂類の発光のみが検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
(実施例2:特徴点2,6を含む)
次に、図4を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例2を説明する。なお実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
次に、図4を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例2を説明する。なお実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例2は、通過車両1の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源2と、通過車両1と例えば同一の速度で車両の進行方向に照射紫外光を短期間移動する移動手段16と、紫外光照射による検出対象の蛍光発光に対して、観測波長を光学的に選択して増幅し、二次元計測する二次元計測手段4と、二次元計測手段4の監視部位と同一の画像を撮影する画像撮影手段17と、通過車両1の監視部位を検出する監視部位検出手段6a,6bと、通過車両1の形状と組み合わせて前記紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光を遮光する通過車両1とは非接触の照射光遮光手段7a,7bと、通過車両1の形状と組み合わせて二次元計測手段4へノイズ光が直接入射することを防止する通過車両1とは非接触の遮光手段8a,8bと、照射光遮光手段7a,7bと遮光手段8a,8bにより遮光された通過車両1において二次元計測手段4により計測された検出対象の二次元計測結果と画像撮影手段17の撮影画像を重ね合わせた検出対象の二次元計測結果及び監視部位検出手段6a,6bにより検出された監視部位を表示記録する表示記録手段18と、から構成される。
移動手段16は、ポリゴンミラーまたはガルバノミラー等の回転鏡で構成され、例えば、図5に示されるように回転鏡19の角度によって紫外光の反射角が異なるため、紫外光の照射範囲20が移動する。回転鏡19は、サーボモータやパルスモータ等によって回転するため、外部信号により角度や回転速度の制御が可能である。図5の例は照射範囲20が短区間移動した例を示している。
画像撮影手段17は、CCDやCMOSで構成され、二次元計測手段4と同一の撮像範囲の画像を撮影する。なお、車両床下廻り等の撮像範囲が暗い場合は、照明を備えて画像を撮影することもできる。本実施例では、二次元計測手段4による計測後に画像を撮影する配置になっているが、画像撮影は、二次元計測手段4の計測前後のどちらでも可能であり、画像撮影手段17の設置場所は、通過車両1の進行方向に対して二次元計測手段4の前後のどちらでも可能である。さらには、画像撮影手段17の撮像面に紫外光を遮断する光学フィルタを取り付けることにより、照射光遮光手段7a,7bと二次元計測手段4の間に画像撮影手段17を設置することもできる。他方、撮像センサによって監視部位検出手段6aが構成される場合、監視部位検出手段6aが画像撮影手段17として作用するため、画像撮影手段17は不要となる。
表示記録手段18は、二次元計測手段4の二次元計測結果から指定領域を抽出し、画像撮影手段17が出力する撮影画像と二次元計測結果を重ね合わせてモニタ表示する。加えて、監視部位検出手段6bが出力する監視部位を文字表示する。鉄道車両の場合、同形の車両が多数連結されているため、同一部位や類似する部位が多数ある。このため、文字表示には、監視部位の号車番号及び号車内の部位などが表示される。重ね合わせた画像は、監視部位の文字表示と関連付けられ、磁気的或いは電子的な形式で記憶される。
(実施例2の作用)
車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始し、さらに検出部位の時間変化から車両速度υ(m/s)を測定する。そして、監視部位検出手段6bにより設定された紫外光の照射範囲に監視部位が到達したとき、監視部位検出手段6bにより紫外パルス光源2のメカニカルシャッタが開いて移動手段16を介して監視部位へ紫外光を照射する。
車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始し、さらに検出部位の時間変化から車両速度υ(m/s)を測定する。そして、監視部位検出手段6bにより設定された紫外光の照射範囲に監視部位が到達したとき、監視部位検出手段6bにより紫外パルス光源2のメカニカルシャッタが開いて移動手段16を介して監視部位へ紫外光を照射する。
紫外光の照射形状は、シート形状や四角形、円形や楕円形、扇形等の任意の照射形状が可能である。同時に、移動手段16が回転を始め、紫外光の照射範囲が車両速度υ(m/s)で移動し、紫外光が繰り返し周波数f(Hz)で同一の監視部位へパルス照射され続ける。
紫外光の照射範囲は、予め設定された移動距離L(m)だけ移動すると、次の監視部位へ紫外光を照射するため、移動手段16が一回転するか逆回転して初期位置へ再び戻る。
これにより、撮像範囲が、車両長さ方向の長さL(m)、車両幅方向の長さW(m)とするL×W(m)の四角形に設定された二次元計測手段4では、通過車両1の監視部位に対して、例えば、図6に示される撮像結果を得ることができる。通過車両1は、パルス照射毎にυ/f(m)だけ進行方向に進むため、それぞれの撮像結果では、υ/f(m)を単位として監視部位が左から右へ移動する。そして、照射範囲の移動距離と二次元計測手段4の撮像範囲は同一のL(m)であることから、監視部位には、紫外パルス光源2の照射タイミングを任意に設定できない場合であっても、式(1)及び式(2)から(L/υ・f-1)回の紫外光が照射され、油脂類の発光21が撮像されて表示記録手段18へ転送される。
この結果、紫外パルス光源2の照射タイミングを任意に設定できない場合であっても、通過車両1の監視部位に対して、(L/υ・f-1)回の紫外光を照射でき、検出対象である油脂類の発光21を漏れなく検出し、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。
続いて、監視部位検出手段6a,6bによって、監視部位が画像撮影手段17に到達したことを検出し、画像撮影手段17により監視部位の画像を撮影して表示記録手段18へ転送する。
表示記録手段18では、図6に示されるようにυ/f(m)を単位として監視部位が左から右へ移動することより、それぞれの撮像結果内から監視部位を抽出する。そして、抽出された油脂類の発光21の撮像結果と画像撮影手段17の画像を重ね合わせることにより、油脂類の発光21の液漏れ部位が、監視部位の現実的な画像上で視覚的に認識されることが可能となる。重ね合わされた画像は、監視部位の文字表示と合わせてモニタ表示および記憶が行われる。文字表示には、監視部位の号車番号及び号車内の部位などが表示され、必要に応じて過去の油脂類漏れの有無や状況などの検査履歴が表示される。
さらには、重ね合わされた画像は、(L/υ・f-1)枚取得できるため、これらを加算処理して油脂類の発光21を高輝度にでき、検出対象である油脂類の発光21を高SNで検出することができる。この方法では計測時の紫外光のエネルギーを小さくできる。
この結果、通過車両1の監視部位から検出対象である油脂類の発光21を漏れなく検出し、さらに油脂類の発光21と監視部位の画像を重ね合わせることにより、液漏れ部位を視覚的に認識することができ、液漏れ部位が特定できる。
(実施例2の効果)
本実施の形態によれば、特徴点2として、二次元計測手段4による計測部位と同一の部位の画像を撮影する画像撮影手段17を備える。そして、表示記録手段18は、二次元計測手段4からの二次元計測結果と画像撮影手段17からの撮影画像を重ね合わせた合成結果及び監視部位検出手段6a,6bからの監視部位検出結果を表示記録する。この特徴点2による作用の結果、二次元計測手段の監視部位と同一の画像を撮影して二次元計測手段の撮像結果と重ね合わせることにより、液漏れ部位を視覚的に認識することができ、液漏れ部位の特定が可能であるとともに分かりやすくなる。
本実施の形態によれば、特徴点2として、二次元計測手段4による計測部位と同一の部位の画像を撮影する画像撮影手段17を備える。そして、表示記録手段18は、二次元計測手段4からの二次元計測結果と画像撮影手段17からの撮影画像を重ね合わせた合成結果及び監視部位検出手段6a,6bからの監視部位検出結果を表示記録する。この特徴点2による作用の結果、二次元計測手段の監視部位と同一の画像を撮影して二次元計測手段の撮像結果と重ね合わせることにより、液漏れ部位を視覚的に認識することができ、液漏れ部位の特定が可能であるとともに分かりやすくなる。
また、特徴点6として監視部位に紫外光を照射し、通過車両1の進行方向に照射紫外光を短区間移動する移動手段16を備ええる。この特徴点6による作用の結果、紫外パルス光源2の照射タイミングを任意に設定できない場合であっても、通過車両1と例えば同一の速度で車両の進行方向に照射紫外光を移動することにより、通過車両1の監視部位に対して紫外光を照射して検出対象である油脂類の発光を漏れなく検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
(実施例3:特徴点3,4を含む)
次に、図7を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例3を説明する。なお実施例1,2と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
次に、図7を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例3を説明する。なお実施例1,2と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施例3は、波長幅がある紫外光を通過車両1の機器にパルス照射して検出対象を蛍光発光させる広帯域の紫外光源22と、紫外光の波長に応じて回折角または反射角が変わり、照射される紫外光の照射波長が場所に応じて変わる回折手段23と、紫外光照射による検出対象の蛍光発光に対して、観測波長を光学的に選択して増幅し、二次元計測する二次元計測手段4と、二次元計測手段4の監視部位と同一の画像を二方向以上から撮影する画像撮影手段24a,24bと、通過車両1の監視部位を検出する監視部位検出手段6a,6bと、通過車両1の形状と組み合わせて紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光を遮光する通過車両1とは非接触の照射光遮光手段7a,7bと、通過車両1の形状と組み合わせて二次元計測手段4へノイズ光が直接入射することを防止する通過車両1とは非接触の遮光手段8a,8bと、照射光遮光手段7a,7bと遮光手段8a,8bにより遮光された通過車両1において二次元計測手段4により計測された検出対象の二次元計測結果及び監視部位検出手段6a,6bにより検出された監視部位を表示記録する表示記録手段9と、二次元計測手段4の二次元計測結果と画像撮影手段24a,24bの撮影画像から漏洩部位を表示する漏洩部位表示手段25と、から構成される。
広帯域の紫外光源22は、波長幅がある高輝度な紫外光を照射するパルス光源であり、例えば、液体レーザである色素レーザ(Dye Laser)、チタンサファイアなどを用いた固体レーザ、ファイバレーザなどが適用できる。そして、波長変換素子を適宜用いて、目的とする波長幅の紫外光を照射するようにする。広帯域の紫外光源22は、紫外パルス光源2と同様、繰り返し周波数は設定可能であるが、任意のタイミングで紫外光を照射することが困難な場合が多い。このため、広帯域の紫外光源22についても、繰り返し周波数を設定して紫外光を発振状態とする一方、外部信号により開閉可能な内蔵のメカニカルシャッタによって外部への放射と停止を制御する。
回折手段23は、回折格子やプリズムなどを用いて構成され、例えば、図8に示されるように分散プリズム26と円筒形レンズ27により構成できる。波長幅がある紫外光が分散プリズム26に入射して出射する場合、波長によって屈折角が異なるため、出射方向が波長に応じて規則的に変わる。そこで、円筒形レンズ27を用い、規則性を変えないで照射光の寸法を調整することにより、照射波長を場所によって変えることができる。
画像撮影手段24a,24bは、二つの画像撮影手段で構成され、二次元計測手段4の監視部位と同一の画像を二方向から同時に撮影する。なお、本実施例の場合、画像撮影手段24a,24bは二つであるが、適用個数の制限はない。また、画像撮影手段24a,24bの設置場所は、画像撮影手段17と同様に設置できる。
漏洩部位表示手段25は、画像撮影手段24a,24bの撮影画像を取り込み、異なる方向から同時に撮影された画像から撮影部位に関する三次元的な画像を求める。そして、撮影部位の三次元画像、二次元計測手段4による撮像結果、監視部位検出手段6bが出力する監視部位の文字表示または画像のモニタ表示及び記憶が行われる。
(実施例3の作用)
車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始する。そして、先頭車両の監視部位の始点が紫外光の照射範囲に到達したことを検出し、広帯域の紫外光源22のメカニカルシャッタを開いて照射形状がL×W(m)の紫外光を監視部位へ照射する。その後、紫外光は、最後尾車両の監視部位の終点が検出されるまでの間、式(1)及び式(2)を満足する繰り返し周波数f(Hz)でパルス照射される。
車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始する。そして、先頭車両の監視部位の始点が紫外光の照射範囲に到達したことを検出し、広帯域の紫外光源22のメカニカルシャッタを開いて照射形状がL×W(m)の紫外光を監視部位へ照射する。その後、紫外光は、最後尾車両の監視部位の終点が検出されるまでの間、式(1)及び式(2)を満足する繰り返し周波数f(Hz)でパルス照射される。
しかし、例えば、広帯域の紫外光源22が通過車両1に対して図9のように配置された場合、照射範囲の場所によって広帯域の紫外光源22から監視部位までの距離が異なり、紫外光の照射強度が場所によって異なる。
このため、撮像範囲が紫外光の照射形状と同一のL×W(m)に設定された二次元計測手段4により、広帯域の紫外光源22から近い距離にある監視部位において油脂類の発光が撮像されると、油脂類の発光が高輝度に検出され過ぎ、ハレーションが起こって周辺部にある別の油脂類の発光が埋もれて検出されない、或いは高感度であるがゆえ、逆に高輝度光に弱い二次元計測手段4の増幅素子が損傷する可能性がある。また、広帯域の紫外光源22と監視部位までの距離が一定であっても、二次元計測手段4が図9における広帯域の紫外光源22のように配置された場合、同様のハレーションや損傷が二次元計測手段4に起きる。
この場合、回折手段23を調整して広帯域の紫外光源22から照射される紫外光の照射波長を場所によって変え、広帯域の紫外光源22から近い距離にある監視部位には、長い波長の紫外光が照射され、逆に遠い距離にある監視部位には、短い波長の紫外光が照射されるようにする。一般に、油脂類の蛍光強度は、短い波長の紫外光を照射した場合の方が強く、紫外光の波長が長くなると弱くなる。このため、広帯域の紫外光源22から近距離にある油脂類の蛍光強度は弱くなる一方、遠距離にある油脂類の蛍光強度は強めることができる。
これにより、広帯域の紫外光源22から近い距離にある監視部位の撮像結果では、油脂類の蛍光強度が弱まるため、ハレーションや損傷が二次元計測手段4に起きることなく、検出対象である油脂類の発光が検出される。他方、広帯域の紫外光源22から遠い距離にある監視部位の撮像結果では、油脂類の蛍光強度が強まるため、距離が遠くても検出対象である油脂類の発光が高感度に検出される。
この結果、照射範囲の場所によって広帯域の紫外光源22から監視部位までの距離が異なり、紫外光の照射強度が場所によって異なる場合であっても、近距離の監視部位ではハレーションや損傷が二次元計測手段4に起きることなく、他方、遠距離の監視部位では検出感度が高感度化になり、検出対象である油脂類の発光が漏れなく検出できる。また、監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。
そして、二次元計測手段4による撮像結果は、表示記録手段9へ転送され、監視部位検出手段6bが出力する監視部位の文字表示または画像と合わせてモニタ表示及び記憶が行われる。モニタ表示では、監視部位の号車番号及び号車内の部位、さらには、これまでの油脂類漏れの有無や状況などの検査履歴が文字表示または画像表示される。
続いて、監視部位検出手段6a,6bによって、監視部位が画像撮影手段24a,24bに到達したことを検出し、画像撮影手段24a,24bにより監視部位の画像を撮影して漏洩部位表示手段25へ転送する。漏洩部位表示手段25では、監視部位の三次元画像が求められ、モニタ表示および記憶が行われる。また、漏洩部位表示手段25には、表示記録手段9にモニタ表示または記憶されている二次元計測手段4の撮像結果から監視部位を抽出し、監視部位の文字表示または画像と合わせてモニタ表示される。監視部位の三次元画像は、任意の視点から表示でき、画像の拡大縮小、面積や長さ或いは角度等の算術演算、輝度値の計算や変更、フィルタリング処理、画像の四則演算処理や二値化処理などが可能であり、監視部位の文字表示または画像及びN枚ある二次元計測手段4の撮像結果を見ながら、液漏れ部位の状況を詳細に把握することができる。
この結果、通過車両1の監視部位から検出対象である油脂類の発光を漏れなく検出し、さらに監視部位の三次元画像を求めてモニタ表示することにより、液漏れ部位の状況を詳細に把握することができ、液漏れ部位が特定できる。なお図9に示した例は、通過車両1の監視部位に対して紫外光源22が傾いて設置された様子を示したが、紫外光源22が通過車両1に対して垂直に設置され、監視部位が傾いている場合でもこの実施例は適用できる。
(実施例3の効果)
本実施の形態によれば、特徴点3として、画像撮影手段を二つ以上備え、二次元計測手段の計測部位と同一の部位の画像を二方向以上から撮影し、この画像と前記二次元計測手段の二次元計測の結果とを合わせて漏洩部位を表示する漏洩部位表示手段25を備える。この特徴点3による作用の結果、二次元計測手段の監視部位と同一の画像を二方向から撮影して監視部位の三次元画像を求めてモニタ表示することにより、二次元計測手段の撮像結果とから液漏れ部位の状況を詳細に把握することができ、液漏れ部位の特定が可能となる。
本実施の形態によれば、特徴点3として、画像撮影手段を二つ以上備え、二次元計測手段の計測部位と同一の部位の画像を二方向以上から撮影し、この画像と前記二次元計測手段の二次元計測の結果とを合わせて漏洩部位を表示する漏洩部位表示手段25を備える。この特徴点3による作用の結果、二次元計測手段の監視部位と同一の画像を二方向から撮影して監視部位の三次元画像を求めてモニタ表示することにより、二次元計測手段の撮像結果とから液漏れ部位の状況を詳細に把握することができ、液漏れ部位の特定が可能となる。
また、特徴点4として、紫外光の波長に応じて回折角または反射角が変わり、照射される紫外光の照射波長が場所に応じて変わる回折手段23を紫外パルス光源22に備えている。この特徴点4による作用の結果、照射される紫外光の照射波長を場所に応じて変えることにより、近距離の監視部位ではハレーションや損傷が二次元計測手段に起きることなく、他方、遠距離の監視部位では検出感度が高感度になり、検出対象である油脂類の発光を漏れなく検出でき、さらにその監視部位が分かるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
(実施例4:特徴点9を含む)
次に、図10を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例4を説明する。なお、実施例1〜3と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
次に、図10を用い、本発明に係る液漏れ検出装置の実施例4を説明する。なお、実施例1〜3と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
実施例4は、通過車両1の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源2と、前記紫外パルス光源2から照射される紫外光の照射寸法について、通過車両1の車両長さ方向の長さを調整する照射寸法調整手段28と、紫外光照射による検出対象の蛍光発光に対して、観測波長を光学的に選択して増幅し、二次元計測する二次元計測手段4と、通過車両1の監視部位を検出する監視部位検出手段6a,6bと、通過車両1の形状と組み合わせて前記紫外パルス光源2から通過車両1に照射された紫外光の反射光を遮光する通過車両1とは非接触の照射光遮光手段7a,7bと、通過車両1の形状と組み合わせて二次元計測手段4へノイズ光が直接入射することを防止する通過車両1とは非接触の遮光手段8a,8bと、照射光遮光手段7a,7bと遮光手段8a,8bにより遮光された通過車両1において二次元計測手段4により計測された検出対象の二次元計測結果及び監視部位検出手段6a,6bにより検出された監視部位を表示記録する表示記録手段9と、から構成される。
照射寸法調整手段28は、円筒形のレンズや円筒型の反射鏡等を適宜組み合わせて構成され、レンズや反射鏡の種類や個数或いは配置、さらには屈折率を変えることにより、紫外光の照射寸法が調整できる。この時、紫外光の車両長さ方向の長さL(m)は、車両幅方向の長さW(m)と独立して調整できる。
(実施例4の作用)
最初に、液漏れ検出装置から照射する紫外光の照射寸法について、通過車両1の車両長さ方向の長さL(m)を設定する。繰り返し周波数f(Hz)の紫外光の場合、通過車両1は紫外光の照射毎にυ/f(m)だけ進行方向に進み、通過車両1に漏れなく紫外光が照射されるためには、L=υ/fを満足する必要がある。本実施例では、繰り返し周波数f(Hz)を最大値fmax(Hz)に設定し、車両長さ方向の長さL(m)を最小値Lmin(m)にする。なお、車両幅方向の長さW(m)は、車両長さ方向の長さLmin (m)とは独立して任意に設定される。
最初に、液漏れ検出装置から照射する紫外光の照射寸法について、通過車両1の車両長さ方向の長さL(m)を設定する。繰り返し周波数f(Hz)の紫外光の場合、通過車両1は紫外光の照射毎にυ/f(m)だけ進行方向に進み、通過車両1に漏れなく紫外光が照射されるためには、L=υ/fを満足する必要がある。本実施例では、繰り返し周波数f(Hz)を最大値fmax(Hz)に設定し、車両長さ方向の長さL(m)を最小値Lmin(m)にする。なお、車両幅方向の長さW(m)は、車両長さ方向の長さLmin (m)とは独立して任意に設定される。
そして、紫外パルス光源2は、紫外光を発振状態にする一方、内蔵のメカニカルシャッタを閉じて外部へは放射しない状態で待機する。また、二次元計測手段4の撮像範囲は、紫外光の照射範囲であるLmin×W(m)を含むように設定される。
上述のように設定された液漏れ検出装置において、車両速度υ(m/s)で通過車両1の先頭車両が監視部位検出手段6aに達すると、監視部位検出手段6a,6bが通過車両1の検出を開始する。そして、先頭車両の監視部位の始点が紫外光の照射範囲に到達したことを検出し、紫外パルス光源2のメカニカルシャッタを開き、照射形状がLmin×W(m)の紫外光を監視部位へ照射する。この時、車両長さ方向の長さLmin(m)が小さいため、例えば、紫外光の照射形状は、細長いライン形状となり、検出対象である油脂類を発光させるために必要な紫外光の照射強度が小さくできる。その後、紫外光は、最後尾車両の監視部位の終点が検出されるまでfmax(Hz)の繰り返し周波数でパルス照射され、Lmin=υ/fmaxの関係を満足するため、通過車両1の全ての部位に漏れなく紫外光が照射できる。
これより、二次元計測手段4では、例えば、図11に示されるように撮像結果29,30,31,32,33,34を時間順に得ることができる。そして、図12に示されるように撮像結果を34,33,・・・29の順序に並び替えて撮像結果の左右を繋ぎ合わせることにより、通過車両1の全ての部位が漏れなく撮像できることになる。
この結果、通過車両1のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、照射強度の小さい紫外光によって検出対象である油脂類の発光35が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。
この結果、通過車両1のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、照射強度の小さい紫外光によって検出対象である油脂類の発光35が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段6aから監視部位がわかるため、液漏れ部位が特定できる。
(実施例4の効果)
本実施の形態によれば、特徴点9として紫外パルス光源から照射される紫外光の照射寸法について、通過車両の車両長さ方向の長さを調整する照射寸法調整手段28を備える。この特徴点9による作用の結果、通過車両のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、照射強度の小さい紫外光によって検出対象である油脂類の発光が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段から監視部位がわかるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
本実施の形態によれば、特徴点9として紫外パルス光源から照射される紫外光の照射寸法について、通過車両の車両長さ方向の長さを調整する照射寸法調整手段28を備える。この特徴点9による作用の結果、通過車両のどの部位に油脂類漏れがある場合であっても、照射強度の小さい紫外光によって検出対象である油脂類の発光が漏れなく検出でき、さらに監視部位検出手段から監視部位がわかるため、液漏れ部位の特定が可能となる。
上記した実施の形態では、監視部位を有する対象物が在来線、新幹線、リニアモーターカーなどの鉄道車両を例示した。しかしこの発明は、移動体一般に対する検査装置に適用可能である。さらには工場生産ラインにおける部品検査としても可能である。また液漏れ検出装置が固定位置にあるものとして説明したが、逆に液漏れ検出装置が移動しながら液漏れを検出する形態であっても本発明が適用可能である。したがって、相対的に移動する移動体に対して液漏れ検出装置として利用することが可能である。
またこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1… 通過車両、2… 紫外パルス光源、3… 照射光調整手段、4… 二次元計測手段、5… 露光時間調整手段、6a,6b… 監視部位検出手段、7a,7b… 照射光遮光手段、8a,8b… 遮光手段、9… 表示記録手段、10… ノイズ判定手段、11… 移動加算処理手段、12… 油脂類の発光、13… フォトンノイズ、14… 発光ノイズ、15… 油脂類の発光、16… 移動手段、17… 画像撮影手段、18… 表示記録手段、19… 回転鏡、20… 紫外光の照射範囲、21… 油脂類の発光、22… 広帯域の紫外光源、23… 回折手段、24a,b… 画像撮影手段、25… 漏洩部位表示手段、26… 分散プリズム、27… 円筒形レンズ、28… 照射寸法調整手段、29〜34… 撮像結果、35… 油脂類の発光。
Claims (10)
- 相対的に移動する移動体の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させる紫外パルス光源と、
前記蛍光発光を用いて観測波長光を光電変換し二次元計測する二次元計測手段と、
前記移動体の監視部位を検出する監視部位検出手段と、
前記紫外パルス光源から前記移動体に照射された紫外光の反射光を遮光する前記移動体とは非接触の照射光遮光手段と、
前記二次元計測手段へノイズ光が直接入射することを防止する前記移動体とは非接触の遮光手段と、
前記二次元計測手段からの二次元計測結果及び前記監視部位検出手段からの監視部位検出結果を表示記録する表示記録手段と、を備えたことを特徴とする液漏れ検出装置。 - 前記二次元計測手段による計測部位と同一の部位の画像を撮影する画像撮影手段をさらに備え、
前記表示記録手段は、前記二次元計測手段からの二次元計測結果と前記画像撮影手段からの撮影画像を重ね合わせた合成結果及び前記監視部位検出手段からの前記監視部位検出結果を表示記録する表示記録手段としたことを特徴とする請求項1記載の液漏れ検出装置。 - さらに前記画像撮影手段を二つ以上備え、前記二次元計測手段の計測部位と同一の部位の画像を二方向以上から撮影し、この画像と前記二次元計測手段の前記二次元計測結果とを合わせて漏洩部位を表示する漏洩部位表示手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の液漏れ検出装置。
- 前記紫外光の波長に応じて回折角または反射角が変わり、照射される前記紫外光の照射波長が場所に応じて変わる回折手段を前記紫外パルス光源に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の液漏れ検出装置。
- 前記紫外パルス光源から照射される前記紫外光の照射形状及び寸法を調整する照射光調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の液漏れ検出装置。
- 前記監視部位に前記紫外光を照射し、前記移動体の進行方向に照射紫外光を短区間移動する移動手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の液漏れ検出装置。
- 前記表示記録手段に記憶される紫外光照射毎の二次元計測結果の処理について、それぞれの前記二次元計測結果内の領域を前記移動体の移動に対応した領域分だけずらして選択して、その後に選択した領域を加算処理する移動加算処理手段を備えたことを特徴とする請求項5乃至請求項6記載の液漏れ検出装置。
- 前記二次元計測手段の露光時間を変える露光時間調整手段と、
前記表示記録手段に記憶される複数の二次元計測結果であって、前記露光時間が異なって得られた複数の二次元計測結果の処理について、前記露光時間に関係して形状や面積が変わる輝度領域、時間的及び場所的に無秩序に現れる輝度領域をノイズと判定して除去するノイズ判定手段を備えたことを特徴とする請求項7記載の液漏れ検出装置。 - 前記紫外パルス光源から照射される前記紫外光の照射寸法について、前記移動体の車両長さ方向の長さを調整する照射寸法調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の液漏れ検出装置。
- 相対的に移動する移動体の機器に検出対象となる液漏れがあるか否かを検出する液漏れ検出方法であって、
紫外光パルス光源より、前記移動体の機器に紫外光をパルス照射して検出対象を蛍光発光させ、
二次元計測手段により、前記検出対象からの蛍光発光を観測して二次元計測し、
監視部位検出手段により、前記移動体の監視部位を検出し、
表示記録手段により、前記二次元計測手段からの二次元計測結果及び前記監視部位検出手段からの監視部位検出結果を表示記録することを特徴とする液漏れ検出方法。
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