JP2010059874A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可変容量型圧縮機の容量制御運転時における運転効率の向上を図る。
【解決手段】冷媒を吸入圧縮して吐出する圧縮機構20と、圧縮機構20を駆動する回転軸26と、回転軸26に対する角度が変更可能な斜板28とが配置された制御圧室25とを備え、制御圧室25内の圧力変化に伴って回転軸26に対する斜板28の角度が調整され、圧縮機構20の吐出容量が変更可能に構成された可変容量型圧縮機であって、圧縮機構20とは別に、制御圧室25内に圧縮した流体を導入する補助圧縮機構40を備え、補助圧縮機構40によって制御圧室25内の圧力を変化させる。このように、圧縮機構20とは別の補助圧縮機構40によって制御圧室25の圧力を変化させる構成とすることで、制御圧室25に導入する流体を吐出流体の圧力にまで昇圧させることなく圧縮機構20の吐出容量を制御することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用冷凍サイクル装置に用いて好適な可変容量型圧縮機に関する。
従来、車両用冷凍サイクル装置に適用される圧縮機として、駆動軸の中心線に対して傾斜して配置された斜板の傾斜角度を変化させることで、往復運動するピストンの行程を変化させて圧縮機の吐出容量を変化させる斜板式の可変容量型圧縮機が知られている(例えば、特許文献1)。
この種の可変容量型圧縮機は、可変容量型圧縮機内部における斜板が収納された制御圧室内に圧縮した高圧冷媒を導入し、高圧冷媒の導入量を調節して制御圧室内の圧力を調圧する。この制御圧室内の圧力の調圧によって、傾斜部材の傾斜角度を変更することで可変容量型圧縮機の吐出容量を制御する容量制御機構を備えている。
特開2002−21721号公報
しかしながら、特許文献1の可変容量型圧縮機の容量制御機構では、可変容量型圧縮機で高圧圧力まで昇圧した吐出冷媒を制御圧室内に導入しているため、導入された吐出冷媒を減圧して制御圧室内の圧力が吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力の間の中間圧力となるようにしている。そのため、可変容量型圧縮機の容量制御運転時には、容量制御機構において高圧圧力まで昇圧した吐出冷媒を減圧する分だけ余分なエネルギ損失が生じ、可変容量型圧縮機の容量制御運転時における運転効率が悪化するという問題があった。
本発明は、上記点に鑑み、可変容量型圧縮機の容量制御運転時における運転効率の向上を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入圧縮して吐出する圧縮機構(20)と、圧縮機構(20)を駆動する回転軸(26)と、回転軸(26)に対する角度が変更可能な斜板(28)とが配置された制御圧室(25)とを備え、制御圧室(25)内の圧力変化に伴って回転軸(26)に対する斜板(28)の角度が調整され、圧縮機構(20)の吐出容量が変更可能に構成された可変容量型圧縮機であって、圧縮機構(20)とは別に、制御圧室(25)内に圧縮した流体を導入する補助圧縮機構(40)を備え、補助圧縮機構(40)によって制御圧室(25)内の圧力を変化させることを特徴とする。
このように、圧縮機構(20)とは別の補助圧縮機構(40)によって制御圧室(25)の圧力を変化させる構成とすることで、制御圧室(25)に導入する流体を吐出流体の圧力にまで昇圧させることなく圧縮機構(20)の吐出容量を制御することができる。従って、従来の高圧圧力まで昇圧した吐出流体を減圧して制御圧室(25)へ導入して圧縮機構(20)の吐出容量を制御する構成に比べて、可変容量型圧縮機(2)の容量制御運転時における運転効率を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、補助圧縮機構(40)は、回転軸と、回転軸の回転により流体を吸入圧縮する補助圧縮部(43)と、回転軸を回転駆動する電動モータ(49)とを含んで構成され、電動モータ(49)によって補助圧縮機構(40)の回転軸の回転数を変化させて、補助圧縮部(43)で制御圧室(25)内に導入する流体を圧縮するとともに、圧縮した流体の制御圧室(25)への導入量を調節して制御圧室(25)の圧力を変化させることを特徴とする。
これによれば、補助圧縮機構(40)の電動モータ(49)により、制御圧室(25)の圧力を変化させることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、補助圧縮機構(40)は、圧縮機構(20)の回転軸(26)に連動して回転する回転軸と、回転軸の回転により流体を吸入圧縮する補助圧縮部(43)と、制御圧室(25)内への流体の導入量を調節する導入量調節手段とを含んで構成され、圧縮機構(20)の回転軸の回転駆動に連動して回転軸が回転し、補助圧縮部(43)で制御圧室(25)内に導入する流体を圧縮するとともに、導入量調節手段によって、圧縮した流体の制御圧室(25)への導入量を調節して制御圧室(25)の圧力を変化させることを特徴とする。
これによれば、補助圧縮機構(40)の導入量調整手段によって、制御圧室(25)の圧力を変化させることができる。
具体的には、請求項4に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、導入量調節手段を、補助圧縮機構(40)の回転軸と圧縮機構(20)の回転軸(26)との変速比を変更可能な変速機構(47)を含んで構成することで、変速機構(47)により変速比を変化させて、圧縮した流体の制御圧室(25)への導入量を調節することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、請求項3に記載の発明において、導入量調節手段を、補助圧縮機構(40)の流体吸入側に配置して補助圧縮機構(40)への流体の吸入量を変更可能な流量調整手段を含んで構成することで、流量調整手段により吸入量を変化させて、圧縮した流体の制御圧室(25)への導入量を調節することができる。
さらに、請求項6に記載の発明のように、請求項3ないし5のいずれか1つに記載の発明において、補助圧縮機構(40)の回転軸を、圧縮機構(20)の回転軸(26)と同軸上に直列に連結することで、補助圧縮機構(40)を圧縮機構(20)の回転軸(26)に連動して回転させることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、請求項3ないし5のいずれか1つに記載の発明において、補助圧縮機構(40)の回転軸を、ベルト機構(48)を介して圧縮機構(20)の回転軸(26)に連結することで、補助圧縮機構(40)を圧縮機構(20)の回転軸(26)に連動して回転させることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の発明において、補助圧縮機構(40)は、圧縮機構(20)に吸入される冷媒流れを分岐させて制御圧室(25)内に導入する分岐通路(11b)を備え、分岐通路(11b)を流れる冷媒を圧縮して制御圧室(25)内へ導入するように構成することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図2に基づいて説明する。本実施形態は、車両用空調装置の冷凍サイクル装置に本発明の可変容量型圧縮機を適用したものである。
まず、図1は、本実施形態の車両用空調装置の冷凍サイクル装置の概要を示す全体構成図である。図1に示すように車両用空調装置の一部を構成する冷凍サイクル装置1は、エンジンルーム内に配置され、可変容量型圧縮機2を有して構成される。
可変容量型圧縮機2は、冷凍サイクル装置1において後述する蒸発器6下流側の冷媒を吸入圧縮して吐出する。そして、可変容量型圧縮機2は、電磁クラッチ(図示せず)およびベルト機構10aからなる動力伝達機構を介して外部駆動源としてのエンジン10から駆動力が伝達されて回転駆動される。
ここで、電磁クラッチは、通電により可変容量型圧縮機2とエンジン10とを連結し、可変容量型圧縮機2にエンジン11の駆動力の伝達を行なう。また、電磁クラッチは、通電が遮断されると、可変容量型圧縮機2とエンジン10との連結を解除し、可変容量型圧縮機2にエンジン11から駆動力の伝達を遮断する。なお、可変容量型圧縮機2の詳細については後述する。
可変容量型圧縮機2の吐出側は、凝縮器3入口側に接続されている。この凝縮器3は、エンジンルーム内にてエンジン10と車両フロントグリル(図示せず)との間に配置されており、可変容量型圧縮機2から吐出された冷媒と送風ファン(図示せず)により送風された外気とを熱交換させて、冷媒を冷却する放熱器である。
凝縮器3の出口側は、気液分離器4の入口側に接続されている。気液分離器4は、凝縮器3で冷却された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離するものである。
気液分離器4の液相冷媒出口側は、膨張弁5に接続されている。膨張弁5は、気液分離器4で分離された液相冷媒を減圧膨張させるとともに、膨張弁5出口側から流出する冷媒の流量を調整するものである。具体的には、膨張弁5は、可変容量型圧縮機2と後述する蒸発器6間の冷媒温度を検出する感温筒5aを有しており、可変容量型圧縮機2に吸入される冷媒の温度と圧力とに基づいて圧縮機2吸入側冷媒の過熱度を検出し、この過熱度が予め設定された所定値となるように弁開度を調整している。
膨張弁5の下流側は、蒸発器6に接続されている。蒸発器6は、空調ユニットの空調ケース7内に配置されており、膨張弁5にて減圧膨張された冷媒と空調ケース7内に配置された送風機8によって送風された送風空気とを熱交換させる熱交換器である。
ここで、空調ケース7に設けられた周知の内外気切替箱(図示せず)から吸入された車室内の空気(内気)または車室外の空気(外気)が送風機8により空調ケース7内を車室内へ向かって送風される。この送風空気は、蒸発器6を通過した後に、ヒータユニット(図示せず)を通過して吹出口から車室内に吹き出すようになっている。
また、空調ケース7内のうち、蒸発器6の空気吹出直後の部位には、蒸発器6を通過した直後の吹出空気温度を検出するサーミスタからなる蒸発器温度センサ9が設けられている。
さらに、空調ケース7の空気下流端には、図示しない車室内乗員の上半身に空気を吹き出すフェイス吹出口、車室内乗員の足元に空気を吹き出すフット吹出口、フロントガラス内面に空気を吹き出すデフロスタ吹出口が形成され、これらの吹出口を切替開閉する吹出モードドア(図示せず)が備えられている。
蒸発器6の下流側は、可変容量型圧縮機2と接続されており、蒸発後の冷媒は再び可変容量型圧縮機2に流入する。このように、冷凍サイクル装置1では、可変容量型圧縮機2→凝縮器3→気液分離器4→膨張弁5→蒸発器6→可変容量型圧縮機2の順で冷媒が循環するようになっている。
次に、本実施形態で用いる可変容量型圧縮機2についての概略構成を図2に基づいて説明する。図2は、本実施形態の可変容量型圧縮機2の模式図である。本実施形態の可変容量型圧縮機2は、片斜板式の可変容量型縮機構を採用している。
図2に示すように、可変容量型圧縮機2は、蒸発器6で蒸発した冷媒を吸入圧縮して凝縮器3側に吐出する圧縮機構20を備えている。圧縮機構20は、シリンダブロック21と、その一端側に接合固定されたフロントハウジング22、シリンダブロック21の他端側にバルブプレート23を介して接合固定されたリアハウジング24とを備えている。シリンダブロック21、フロントハウジング22、およびリアハウジング24が圧縮機2のハウジングを構成している。
シリンダブロック21とフロントハウジング22とで囲まれた領域には、制御圧室25が区画形成されている。そして、各ハウジング21、22、24には、制御圧室25内を貫通するように、圧縮機構20の回転軸26が回転可能に支持されている。
回転軸26は、一端側(図中左側)がフロントハウジング22に形成された軸孔22a内を貫通するとともに、ベアリング(図示せず)によって軸孔22aに回転可能に支持されている。
そして、回転軸26は、一端側の先端部が、動力伝達機構としてのベルト機構10a等を介して車両エンジン10に連結されている。なお、回転軸26の一端側の周面と、この周面と対向するフロントハウジング22の軸孔22aの内周面との間にはシール部材(図示せず)が設けられ、このシール部材によって制御圧室25からハウジング外部への冷媒漏れが防止されている。
また、回転軸26の他端側には、シリンダブロック21、リアハウジング24等に形成された軸孔21a、24aを貫通するとともに、ベアリング(図示せず)によって軸孔21a、24aに回転可能に支持されている。
そして、回転軸26は、他端側の先端部が、後述する補助圧縮機構40の回転軸(図示せず)に連結されている。なお、回転軸26の他端側の先端部と補助圧縮機構40の回転軸とは、同軸上に直列に連結されている。
シリンダブロック21とバルブプレート23との間には、シリンダブロック21の軸孔21aに連通する収容室(図示せず)が区画形成され、収容室には、圧縮機構20の回転軸26を制御圧室25側から回転軸26の他端側に向かう方向(図中右方向)への移動を規制するバネ等からなる規制部材が設けられている。
なお、回転軸26の他端側の周面と、この周面と対向するシリンダブロック21に形成された軸孔21a等の内周面との間にはシール部材(図示せず)が設けられ、ハウジング外部への冷媒漏れ等が防止されている。
制御圧室25内において、回転軸26にはラグプレート27が固着されており、ラグプレート27は回転軸26と一体回転可能に固定されている。そして、このラグプレート27とフロントハウジング22の内壁面との間には、ベアリング(図示せず)が設けられている。
また、制御圧室25内には斜板28が収容されている。斜板28の中央には、貫通孔28aが設けられ、貫通孔28aに回転軸26が貫通して挿入されている。ラグプレート27と斜板28との間には、ヒンジ機構29が介在されている。斜板28は、ヒンジ機構29を介したラグプレート27との間における連結、及び貫通孔28aを介した回転軸26の支持により、回転軸26及びラグプレート27と同期して回転可能に構成されている。さらに、斜板28は、回転軸26の軸方向へのスライド移動に伴って回転軸26に対して傾斜角度(傾角)を変更可能に構成されている。
シリンダブロック21には、複数(図2では1つのみ示す)のシリンダボア21bが、圧縮機構20の回転軸26を取り囲むように貫通形成されている。このシリンダボア21bには、片頭型のピストン30が回転軸26の軸方向へ往復動可能に収容されている。
シリンダボア21bの軸方向両側の開口は、バルブプレート23及びピストン30によって閉塞されており、このシリンダボア21b内にはピストン30の軸方向への移動に応じて容積変化する圧縮室(図示せず)が区画されている。ピストン30は、シュー31を介して斜板28の外周部に係留されている。従って、圧縮機構20の回転軸26の回転に伴う斜板28の回転運動が、シュー31を介してピストン30の往復直線運動に変換される。
リアハウジング24には、バルブプレート23に面して吸入室32と吐出室33が区画形成されている。また、バルブプレート23には、吸入室32とシリンダボア21bとを連通させる吸入ポート23a、吸入ポート23aを開閉する吸入弁23b、吐出室33とシリンダボア21bとを連通させる吐出ポート23c、吐出ポート23cを開閉する吐出弁23dとが形成されている。
また、リアハウジング24には、冷凍サイクル装置1における蒸発器6の冷媒流れ下流側の冷媒通路11(詳しくは、後述する主通路11a)と吸入室32とを連通させる吸入通路24bが形成されている。さらに、リアハウジング24には、凝縮器3の冷媒流れ上流側の冷媒通路12と吐出室33とを連通させる吐出通路24cが形成されている。
吸入通路24bを介して吸入室32に流入した冷媒は、ピストン30の上死点位置から下死点側への移動により吸入ポート23aおよび吸入弁23bを介して圧縮室に吸入される。また、圧縮室に吸入された冷媒は、ピストン30の下死点位置から上死点側への移動により所定圧力まで圧縮され、吐出ポート23cおよび吐出弁23dを介して吐出室33に吐出される。そして、吐出室33に吐出された冷媒は、吐出通路24cを介して凝縮器3に流入する。
次に、圧縮機構20の吐出容量を制御する容量制御機構について説明する。本実施形態の圧縮機構20は、容量制御機構として機能する補助圧縮機構40によって制御圧室25の内圧を制御することで、斜板28の傾斜角度を変更して吐出容量を変化させている。
具体的には、補助圧縮機構40は、圧縮機構20の回転軸26に連結された回転軸、蒸発器6の冷媒流れ下流側の冷媒通路11の主通路11aから分岐部41で分岐された分岐通路11b、分岐部41に配置された流量比調整弁42、分岐通路11bに配置された補助圧縮部43等を有して構成されている。さらに、補助圧縮機構40は、圧縮機構20のハウジングに形成された供給通路44および排出通路45、排出通路45に形成された固定絞り45a等を有して構成されている。
分岐部41は、蒸発器6の冷媒流れ下流側に設けられている。そして、蒸発器6の冷媒流れ下流側の冷媒通路11の主通路11aは、圧縮機構20の吸入通路24bに接続されており、この主通路11aを介して圧縮機構20の吸入側に冷媒が導入される。また、分岐部41で分岐された分岐通路11bは、圧縮機構20の制御圧室25に接続されており、この分岐通路11bを介して圧縮機構20の制御圧室25に冷媒が導入される。
また、分岐部41には、主通路11aに流れる冷媒流量と分岐通路11bに流れる冷媒流量との流量比を調整する流量調整手段として流量比調整弁42が配設されている。ここで、流量比調整弁42は、主通路11aに流れる冷媒流量が、分岐通路11bに流れる冷媒流量よりも多くなるように構成されている。
さらに、この流量比調整弁42は、後述する制御装置50からの信号に基づいて、分岐通路11bの通路開度を制御することで、主通路11aに流れる冷媒流量と分岐通路11bに流れる冷媒流量との流量比を調節可能に構成されている。
分岐通路11bには、補助圧縮部43が配置されている。この補助圧縮部43は、補助圧縮機構40の回転軸の回転によって、分岐通路11bを流れる冷媒を圧縮して昇圧させるように構成されている。ここで、補助圧縮部43は、分岐通路11bを流れる冷媒を、圧縮機構20の吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力との間の中間圧力まで昇圧させるように構成されている。
つまり、補助圧縮部43は、補助圧縮部43で圧縮した冷媒の圧力が、圧縮機構20の吐出冷媒の圧力よりも低い圧力となるように構成されている。なお、本実施形態の補助圧縮部43としては、例えば、ピストン式、ベーン式、ロータリ式といった形式の容積式の圧縮部を採用することができる。
上述のように補助圧縮機構40は、回転軸が圧縮機構20の回転軸26と同軸上に連結されており、圧縮機構20の回転軸26の回転駆動を動力源としている。そのため、補助圧縮機構40の補助圧縮部43は、圧縮機構20の作動と連動して冷媒を圧縮するように構成されている。なお、本実施形態の補助圧縮機構40は、回転軸が圧縮機構20の回転軸26と電磁クラッチ(図示せず)を介して連結され、この電磁クラッチを切り離すことで補助圧縮機構40の補助圧縮部43の作動が停止するように構成されている。
また、圧縮機構20のシリンダブロック21、リアハウジング24等には、分岐通路11bと制御圧室25とを連通させる供給通路44、および制御圧室25と吸入室32とを連通させる排出通路45が形成されている。ここで、排出通路45には、固定絞り45aが設けられている。この固定絞り45aは、排出通路45内の一部の通路断面積を小さくすることで形成されている。
本実施形態では、流量比調整弁42によって主通路11aを流れる冷媒流量と分岐通路11bとを流れる冷媒流量の流量比を変更して、補助圧縮部43で昇圧させた冷媒の制御圧室25内への導入量を調節することで、制御圧室25の内圧を変化させている。
この制御圧室25の内圧を変化によって、制御圧室25の内圧がピストン30に作用させる力とピストン30に作用する圧縮反力との釣り合い状態が変化し、斜板28を傾斜させる傾転モーメントが変化される。そして、この傾転モーメントの変化により、斜板28の傾斜角度が変更される結果、ピストン30のストローク(行程)、すなわち圧縮機構20の吐出容量が調整される。
次に、本実施形態の電気制御部の概要を説明する。図1に戻り、電気制御部は、制御装置50(ECU)を備えており、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータおよびその周辺回路から構成される。
ここで、制御装置50には、空調用センサ群51からのセンサ検出信号、車室内前部の計器盤付近に配置される空調操作パネル52に設けられた各種空調操作スイッチから操作信号に基づいて、車両用空調装置の総合的な制御を行なうものである。また、制御装置50は、マイクロコンピュータのROM内に空調制御機器等の制御プログラム等を記憶しており、その制御プログラム等に基づいて各種演算処理を行う。
空調用センサ群51としては、具体的には、外気温Tamを検出する外気センサ、内気温Trを検出する内気センサ、車室内に入射する日射量Tsを検出する日射センサ、上述した蒸発器6の空気吹出部に配置されて吹出空気温度Teを検出する蒸発器温度センサ9等が設けられる。なお、蒸発器温度センサ9としては、例えば、蒸発器6の熱交換フィンの温度を吹出空気温度として検出してもよい。
空調操作パネル52に設けられた各種空調操作スイッチとして、可変容量型圧縮機2の作動指令信号を出すエアコンスイッチ、空調自動制御状態の指令信号を出すオートスイッチ、車室内温度を設定する温度設定手段をなす温度設定スイッチ等が設けられている。
次に、制御装置50のマイクロコンピュータの出力側には、周辺回路である各種アクチュエータ駆動用の駆動回路(図示せず)を介して、電磁クラッチ、蒸発器6の送風機8等が接続され、さらに、可変容量型圧縮機2の容量制御機構40の流量比調整弁42が接続される。そして、これらの各種アクチュエータ8、42の作動が制御装置50の出力信号により制御される。
次に、上記構成の可変容量型圧縮機2の作動について説明する。まず、エアコンスイッチがオンされて、ベルト機構10a等を介して車両エンジン10から動力が可変容量型圧縮機2の圧縮機構20の回転軸26に伝達される。
圧縮機構20の回転軸26が回転すると、斜板28が回転することによりピストン30がシリンダボア21b内を往復動する。さらに、圧縮機構20の回転軸26の回転により補助圧縮機構40の回転軸が回転する。
そして、蒸発器6の冷媒流れ下流側の冷媒通路11内の冷媒は、分岐部41で主通路11aと分岐通路11bに分配される。なお、分岐部41で主通路11aに分配された冷媒の流量と分岐通路11bに分配された冷媒の流量比は、流量比調整弁42で調整される。この流量比調整弁42の制御については後述する。
主通路11aに分配された冷媒は、主通路11aおよび吸入通路24bを介して吸入室32に吸入される。吸入室32に吸入された冷媒は、吸入ポート23aおよび吸入弁23bを介してシリンダボア21b内に導入され、圧縮室で圧縮される。圧縮室で圧縮された冷媒は、吐出ポート23cおよび吐出弁23dを介して吐出室33へ吐出される。吐出室45に吐出された冷媒は、吐出通路24cを介して凝縮器3の上流側の冷媒通路12に導出される。
一方、分岐通路11bに分配された冷媒は、補助圧縮部43に吸入され、圧縮機構20の吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力との間の中間圧力まで圧縮される。補助圧縮部43で圧縮された冷媒は、供給通路44を介して制御圧室25に供給される。そして、制御圧室25に供給された冷媒は、排出通路45を介して吸入室32に導出される。
ここで、制御圧室25の内圧は、補助圧縮部43で圧縮された冷媒の導入量に応じて決定される。すなわち、流量比調整弁42で調整された主通路11aに分配された冷媒の流量と分岐通路11bに分配された冷媒の流量比に応じて決まる。
次に、流量比調整弁42により主通路11aに分配される冷媒の流量と分岐通路11bに分配される冷媒の流量比を調節することで、制御圧室25の内圧を変化させる方法について説明する。流量比調整弁42は、制御装置50からの制御信号に基づいて、分岐通路11bに連通する通路開度を制御して冷媒の流量比を調整している。
流量比調整弁42により、分岐通路11bに連通する通路開度を閉鎖側に絞る制御を行なうことで、主通路11aを流れる冷媒流量に対する分岐通路11bを流れる冷媒流量の流量比が減少する。分岐通路11bを流れる冷媒流量が減少することで、補助圧縮部43で圧縮された冷媒の制御圧室25への導入量が減少し、制御圧室25の内圧が減少する。そして、制御圧室25の内圧が減少すると、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が増大し、圧縮機構20の吐出容量が増大する。
また、流量比調整弁42により、分岐通路11bに連通する通路開度を開放側に開く制御を行なうことで、主通路11aを流れる冷媒流量に対する分岐通路11bを流れる冷媒流量の流量比が増加する。分岐通路11bを流れる冷媒流量が増加することで、補助圧縮部43で圧縮された冷媒の制御圧室25への導入量が増大し、制御圧室25の内圧が増大する。そして、制御圧室25の内圧が増大すると、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が減少し、圧縮機構20の吐出容量が減少することとなる。
このような流量比調整弁42の制御により、圧縮機構20の吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。なお、圧縮機構20の吐出容量を略100%とする場合には、流量比調整弁42により分岐通路11bに連通する通路開度を閉鎖するともに、補助圧縮部43の作動を停止すればよい。
ここで、流量比調整弁42に入力される制御装置50からの信号は、例えば、蒸発器6の吹出空気温度Teが蒸発器6の目標吹出温度TAOとなるようフィードバック制御等により決定される。なお、目標吹出温度TAOは、空調熱負荷変動、車室内温度(内気温)Tr、および空調操作パネル52の温度設定スイッチにより設定した設定温度Tset等に基づいて、下記数式F1により算出される。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
ここで、Trは内気センサにより検出される内気温、Tamは外気センサにより検出される外気温、Tsは日射センサにより検出される日射量、Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインおよびCは補正用の定数である。
以上説明したように、本実施形態では、補助圧縮機構40における補助圧縮部43によって、冷媒を吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力との間の中間圧力に昇圧して、昇圧した冷媒の制御圧室25への導入量を流量比調整弁42で調節することで圧縮機構20の吐出容量を制御することができる。つまり、圧縮機構20とは別の補助圧縮機構40によって制御圧室25の内圧を変化させることができるため、制御圧室25に導入する冷媒の圧力を吐出冷媒の圧力にまで昇圧させることなく圧縮機構(20)の吐出容量を制御することができる。
従って、従来の高圧圧力まで昇圧した吐出冷媒の制御圧室25への導入量を調節して圧縮機構の吐出容量を制御する構成に比べて、制御圧室25に導入する流体の減圧によるエネルギ損失を抑制することができる。その結果、可変容量型圧縮機2の容量制御運転時における運転効率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、補助圧縮機構40の補助圧縮部43を圧縮機構20の回転軸26の他端側(図中右側)の先端部に連結する構成としているが、これに限定されるものではない。例えば、圧縮機構20の回転軸26の一端側(図中右側)の先端部をさらに同軸上に延長して、回転軸26の延長部分に補助圧縮機構40の補助圧縮部43を連結してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。ここで、図3は、本実施形態の可変容量型圧縮機2の模式図である。
第1実施形態では、主通路11aに流れる冷媒流量と分岐通路11bに流れる冷媒流量の流量比を調整可能な流量比調整弁42を制御することで、制御圧室25へ導入する冷媒の導入量を調節して圧縮機構20の吐出容量を制御する例を説明した。
本実施形態では、主通路11aに流れる冷媒流量と分岐通路11bに流れる冷媒流量の流量比を固定比とする三方弁46で構成している。本実施形態の三方弁46は、主通路11aに流れる冷媒流量と分岐通路11bに流れる冷媒流量の流量比が、例えば、7:3〜9:1となるように構成されている。
また、本実施形態の補助圧縮機構40は、補助圧縮部43と圧縮機構20との間には、変速機構を構成する変速機47が配置されており、補助圧縮機構40の回転軸と圧縮機構20の回転軸26とが、変速機47を介して連結されている。
この変速機47は、制御装置50からの制御信号に基づいて、圧縮機構20の回転軸と補助圧縮機構40の回転軸の回転比(変速比)を変更可能に構成されている。
ここで、補助圧縮部43では、補助圧縮機構40の回転軸の回転数が増加すると分岐通路11bを流れる冷媒を補助圧縮部43で吸入する吸入量が増加するため、制御圧室25に導入する冷媒の導入量も増大する。これにより、制御圧室25の内圧が増大し、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が減少し、圧縮機構20の吐出容量が減少することとなる。
一方、補助圧縮部43は、補助圧縮機構40の回転軸の回転数が減少すると分岐通路11bを流れる冷媒を補助圧縮部43で吸入する吸入量が減少するため、制御圧室25に導入する冷媒の導入量も減少する。これにより、制御圧室25の内圧が減少し、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が増大し、圧縮機構20の吐出容量が増大することとなる。
そのため、変速機47で補助圧縮機構40の回転軸の回転数(回転比)を増大させる制御を行なうことで、圧縮機構20の吐出容量を減少させることができる。また、変速機47で補助圧縮機構40の回転軸の回転数(回転比)を減少させる制御を行なうことで、圧縮機構20の吐出容量を増大させることができる。つまり、このような変速機47の制御により、圧縮機構20の吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、補助圧縮機構40によって吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力との間の中間圧力に昇圧した冷媒の圧縮機構20の制御圧室25への導入量を調節して圧縮機構20の吐出容量を制御することができる。従って、本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同等な効果を奏することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図4に基づいて説明する。上記第1実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。ここで、図4は、本実施形態の可変容量型圧縮機2の模式図である。
上述の第1実施形態では、補助圧縮機構40の回転軸を圧縮機構20の回転軸26に同軸上に直列に連結する例について説明した。本実施形態では、補助圧縮機構40の回転軸と圧縮機構20の回転軸26とベルト機構48を介して並列に連結している。
本実施形態の構成であっても、補助圧縮機構40によって吐出冷媒の圧力と吸入冷媒圧力との中間圧力に昇圧した冷媒の圧縮機構20の制御圧室25への導入量を調節して圧縮機構20の吐出容量を制御することができる。従って、第1実施形態と同等な効果を奏することができる。また、第1実施形態の構成に比べて可変容量型圧縮機2の回転軸26方向の体格を短くすることが可能となる。
ここで、第2実施形態の変速機47を本実施形態に適用してもよい。この場合、ベルト機構48と補助圧縮機構40の回転軸との間に、圧縮機構20の回転軸と補助圧縮機構40の回転軸の回転比(変速比)を変更可能な変速機を介在させればよい。なお、流量比調整弁42は、三方弁46とすることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図5に基づいて説明する。上記第1〜3実施形態と同様または均等な部分について同一の符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。ここで、図5は、本実施形態の可変容量型圧縮機2の模式図である。
上述の各実施形態の補助圧縮機構40は、補助圧縮機構40の回転軸と圧縮機構20の回転軸26とを連結する構成、すなわち圧縮機構20の回転軸26の回転力を動力源としている。本実施形態の補助圧縮機構40は、補助圧縮機構40の回転軸を電動モータ49で回転する電動式圧縮機構で構成している。
この電動モータ49は、制御装置50からの制御信号に基づいて、補助圧縮機構40の回転軸の回転数を変更可能に構成されている。ここで、上述のように補助圧縮機構40では、回転軸の回転数が増加すると分岐通路11bを流れる冷媒を補助圧縮部43で吸入する吸入量が増加し、制御圧室25に導入する冷媒の導入量も増大する。これにより、制御圧室25の内圧が増大し、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が減少し、圧縮機構20の吐出容量が減少する。
一方、補助圧縮機構40は、回転軸の回転数が減少すると分岐通路11bを流れる冷媒を補助圧縮部43で吸入する吸入量が減少し、制御圧室25に導入する冷媒の導入量も減少する。これにより、制御圧室25の内圧が減少し、制御圧室25の斜板28の傾斜角度が増大し、圧縮機構20の吐出容量が増大する。
そのため、電動モータ49で補助圧縮機構40の回転軸の回転数を増大させる制御を行なうことで、圧縮機構20の吐出容量を減少させることができる。また、電動モータ49で補助圧縮機構40の回転軸の回転数を増大させる制御を行なうことで、圧縮機構20の吐出容量を増大させることができる。つまり、このような電動モータ49の制御により、圧縮機構20の吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。
本実施形態の構成によれば、補助圧縮機構40によって吐出冷媒の圧力と吸入冷媒の圧力との中間圧力に昇圧した冷媒の圧縮機構20の制御圧室25への導入量を調節して圧縮機構20の吐出容量を制御することができる。従って、本実施形態の構成によっても、第1実施形態と同等な効果を奏することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態の補助圧縮機構40では、蒸発器6の冷媒流れ下流側の冷媒通路11を主通路11aと分岐通路11bとに分岐した吸入冷媒を圧縮して圧縮機構20の制御圧室25に導入する構成としているが、これに限定されるものではない。
つまり、補助圧縮機構40にて昇圧して制御圧室25内に導入する流体は、蒸発器6の冷媒流れ下流側を流れる冷媒に限られない。例えば、冷凍サイクル装置1の外部に、流体が流れる流体通路等を設けて、その通路内の流体を補助圧縮機構40で圧縮して制御圧室25内に導入するように構成してもよい。なお、制御圧室25から排出する流体は、圧縮機構20の吸入室32に戻すことなく、流体通路内を循環させるように構成すればよい。
(2)上述の実施形態では、可変容量型圧縮機2とエンジン10とが、電磁クラッチによって連結・遮断される構成について説明したがこれに限定されるものでない。可変容量型圧縮機2は吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができるので、吐出容量を略0%付近に減少することによって、可変容量型圧縮機2を実質的に作動停止状態にすることができる。従って、可変容量型圧縮機2の回転軸を、ベルト機構10aを介して車両エンジン11に常時連結するクラッチレスの構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、圧縮機構20の回転軸26と補助圧縮機構40の回転軸とが、電磁クラッチで連結・遮断される構成としているが、これに限定されず他の方法によって連結するように構成してもよい。
(3)上述の実施形態では、可変容量型圧縮機2として片斜板式の可変容量型縮機構を採用した例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、両斜板式の可変容量型圧縮機構やワッブル式の可変容量型圧縮機構を採用してもよい。
(4)上述の実施形態では、車両空調装置の冷凍サイクル装置1に可変容量型圧縮機2を適用した例について説明したが、これに限定されるものなく他の用途に適用することが可能である。
第1実施形態の冷凍サイクル装置の概要を示す全体構成図である。 第1実施形態の可変容量型圧縮機の模式図である。 第2実施形態の可変容量型圧縮機の模式図である。 第3実施形態の可変容量型圧縮機の模式図である。 第4実施形態の可変容量型圧縮機の模式図である。
符号の説明
2 可変容量型圧縮機
11b 分岐通路
20 圧縮機構
25 制御圧室
40 補助圧縮機構
42 流量比調整弁
43 補助圧縮機構
47 変速機
49 電動モータ

Claims (8)

  1. 冷媒を吸入圧縮して吐出する圧縮機構(20)と、前記圧縮機構(20)を駆動する回転軸(26)と、前記回転軸(26)に対する角度が変更可能な斜板(28)とが配置された制御圧室(25)とを備え、
    前記制御圧室(25)内の圧力変化に伴って前記回転軸(26)に対する前記斜板(28)の角度が調整され、前記圧縮機構(20)の吐出容量が変更可能に構成された可変容量型圧縮機であって、
    前記圧縮機構(20)とは別に、前記制御圧室(25)内に圧縮した流体を導入する補助圧縮機構(40)を備え、
    前記補助圧縮機構(40)によって前記制御圧室(25)内の圧力を変化させることを特徴とする可変容量型圧縮機。
  2. 前記補助圧縮機構(40)は、回転軸と、前記回転軸の回転により流体を吸入圧縮する補助圧縮部(43)と、前記回転軸を回転駆動する電動モータ(49)とを含んで構成され、
    前記電動モータ(49)によって前記補助圧縮機構(40)の回転軸の回転数を変化させて、前記補助圧縮部(43)で前記制御圧室(25)内に導入する流体を圧縮するとともに、圧縮した流体の前記制御圧室(25)への導入量を調節して前記制御圧室(25)の圧力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
  3. 前記補助圧縮機構(40)は、前記圧縮機構(20)の回転軸(26)に連動して回転する回転軸と、前記回転軸の回転により流体を吸入圧縮する補助圧縮部(43)と、前記制御圧室(25)内への流体の導入量を調節する導入量調節手段とを含んで構成され、
    前記圧縮機構(20)の前記回転軸の回転駆動に連動して回転軸が回転し、前記補助圧縮部(43)で前記制御圧室(25)内に導入する流体を圧縮するとともに、前記導入量調節手段によって、圧縮した流体の前記制御圧室(25)への導入量を調節して前記制御圧室(25)の圧力を変化させることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型圧縮機。
  4. 前記導入量調節手段は、前記補助圧縮機構(40)の回転軸と前記圧縮機構(20)の回転軸(26)との変速比を変更可能な変速機構(47)を含んで構成され、
    前記変速機構(47)により前記変速比を変化させることで、圧縮した流体の前記制御圧室(25)への導入量を調節することを特徴とする請求項3に記載の可変容量型圧縮機。
  5. 前記導入量調節手段は、前記補助圧縮部(43)の流体吸入側に配置され、前記補助圧縮部(43)への流体の吸入量を変更可能な流量調整手段(42)を含んで構成され、
    前記流量調整手段(42)により前記吸入量を変化させることで、圧縮した流体の前記制御圧室(25)への導入量を調節することを特徴とする請求項3に記載の可変容量型圧縮機。
  6. 前記補助圧縮機構(40)の回転軸は、前記圧縮機構(20)の回転軸(26)と同軸上に直列に連結されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の可変容量型圧縮機。
  7. 前記補助圧縮機構(40)の回転軸は、ベルト機構(48)を介して前記圧縮機構(20)の回転軸(26)に連結されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1つに記載の可変容量型圧縮機。
  8. 前記補助圧縮機構(40)は、前記圧縮機構(20)に吸入される冷媒流れを分岐させて前記制御圧室(25)内に導入する分岐通路(11b)を備え、前記分岐通路(11b)を流れる冷媒を圧縮して前記制御圧室(25)内へ導入するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の可変容量型圧縮機。
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