JP2010059365A - ポリアミノ酸誘導体及び共重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)アミノ酸カーバメート化合物をアミン化合物の存在下に重縮合させてポリアミノ酸を得、(b)得られたポリアミノ酸と不飽和カルボン酸等の末端修飾剤とを反応させることにより、末端に不飽和基等にて修飾して、末端変性のポリアミノ酸誘導体を得、末端が不飽和基の時は、マクロモノマーとして、単量体と付加共重合できるポリアミノ酸誘導体の製造方法。
【選択図】なし
Description
また、これについては類似の出願についても既に公開がなされているが、同様の大きな問題がある(特許文献2)。
従って、本発明の課題は、アミノ酸から、少ない工程で、かつ、温和な条件下でポリアミノ酸誘導体を製造する方法を提供することにある。また、末端に重合性不飽和基を有するポリアミノ酸誘導体を用いて共重合体を製造する方法を提供することにある。
(b)得られたポリアミノ酸と末端修飾剤とを反応させることを特徴とするポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
で表される化合物である上記(1)記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
(3)また、本発明は、重縮合を反応温度10℃〜110℃で行う上記(1)又は(2)記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
(4)また、本発明は、工程(a)をアミン化合物の存在下で行う上記(1)〜(3)いずれか1項に記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
(5)また、本発明は、アミン化合物が1級アミンである上記(4)に記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
(6)また、本発明は、末端修飾剤が、重合性不飽和基を有する化合物である上記(1)〜(5)のいずれか記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法を提供するものである。
(7)また、本発明は、上記(6)の方法により得られる、末端に重合性不飽和基を有するポリアミノ酸誘導体を共重合させることを特徴とする共重合体の製造方法を提供するものである。
本発明のポリアミノ酸誘導体の製造方法は、(a)アミノ酸カーバメート化合物を重縮合させてポリアミノ酸誘導体を得、(b)得られたポリアミノ酸誘導体と末端修飾剤とを反応させることを特徴とする。
で表される。
すなわち、アミノ酸カーバメート化合物である化合物(C)を加熱すると、化合物(E)で表されるフェノール類と二酸化炭素を脱離して、アミド結合を形成して、(D)で表されるポリアミノ酸を生成する。
反応式(2)において、nとしては、得られた重合体の重合度を表しており、通常、得られた重合体は分子量分布を有しているため、1〜10,000の整数が好ましく、2〜8,000の整数がより好ましく、5〜5,000の整数がさらに好ましい。
2級アミンの具体例としては、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、モルホリンが挙げられ、ジエチルアミンがより好ましい。
3級アミンの具体例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミンが挙げられ、トリエチルアミンがより好ましい。
すなわち、アミノ酸カーバメート化合物に対する1級アミンの添加量を多くすれば、ポリアミノ酸の分子量は小さくなる傾向があり、添加量を少なくすれば、ポリアミノ酸の分子量は大きくなる傾向がある。
溶媒の使用量は、生成するアミノ酸カーバメート化合物(C)100重量部に対し、20〜500重量部が好ましく、25〜200重量部程度がより好ましい。20重量部未満では、アミノ酸カーバメート化合物が十分に溶媒に溶解しない場合があり、一方、500重量部を超えると、反応速度が著しく低下する可能性がある。
反応時間は、0.1〜100時間が好ましく、0.5〜60時間がより好ましく、1〜50時間がさらに好ましい。
反応温度が10℃未満では、反応が十分に進行せず、一方、110℃を超えると、原料であるアミノ酸カーバメート化合物が分解する可能性がある。また、反応時間が0.1時間未満では、重合反応が十分に進行せず、一方、100時間を超えると、好ましくない2次的な反応が進行する場合がある。
で表される基又は下記式(F−2)
また、R3としては、炭素数1〜24の炭化水素基が挙げられる。
上記ポリアミノ酸の製造方法においては、(a)アミノ酸カーバメート化合物を重縮合させてポリアミノ酸を得、(a)’得られたポリアミノ酸とアミノ酸カーバメート化合物とを重縮合させることもできる。
続いて、上記ポリアミノ酸の製造方法により得られたポリアミノ酸と末端修飾剤とを反応させてポリアミノ酸誘導体を得る工程(b)について説明する。
反応時間は、0.1〜100時間が好ましく、1〜80時間がより好ましく、5〜70時間がさらに好ましい。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、n−ブチルアミン 4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、30℃で12時間撹拌することでポリアミノ酸を得た。反応溶液を少量サンプリングし、分子量を測定した。得られたポリアミノ酸を別途サイズ排除クロマトグラフィーによって分析したところ、数平均分子量Mnは9,000、分子量分布(Mw/Mn)は1.94であった。
その後、得られたポリ(γ−ベンジルグルタメート)をN,N−ジメチルアセトアミド 2ml に溶解させたメタクリル酸4−(ジメチルスルファニル)フェニルメタンスルホン酸過酸化物塩(MA−DSP) 0.039g(0.012mmol)を加え30℃で48時間撹拌した。反応後、N,N−ジメチルアセトアミドを減圧留去し、残渣をクロロホルムで希釈し、反応溶液を1Lの分液ロートに移し、蒸留水と飽和食塩水でそれぞれ3回ずつ洗浄し、有機層を取り出して無水硫酸ナトリウムを加え1時間脱水した。1時間後、ろ紙を用いて硫酸ナトリウムをろ過し、得られた溶液をジエチルエーテルに再沈殿した。得られた白色固体を回収し乾燥させ、306mg(収率70%)のポリアミノ酸誘導体を得た。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、n−ブチルアミン 20μL (0.2mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、30℃で4時間撹拌した。4時間後、反応溶液を少量サンプリングし、転化率と分子量を測定した(転化率97%、Mn2,300、分子量分布2.51)。
その後、4時間後、N,N−ジメチルアセトアミド2mLに溶解させたメタクリル酸4−(ジメチルスルファニル)フェニルメタンスルホン酸過酸化物塩(MA−DSP)0.2g(0.06mmol)を加え30℃で48時間撹拌した。反応後、N,N−ジメチルアセトアミドを減圧留去し、残渣をクロロホルムで希釈し、反応溶液を1Lの分液ロートに移し、蒸留水と飽和食塩水でそれぞれ3回ずつ洗浄し、有機層を取り出して無水硫酸ナトリウムを加え1時間脱水した。1時間後、ろ紙を用いて硫酸マグネシウムをろ過し、得られた溶液をジエチルエーテルに再沈殿した。得られた白色固体を回収し乾燥させ、204mg(収率47%)のポリアミノ酸誘導体を得た。
ポリアミノ酸誘導体のスペクトルデータは以下の通りである:1H NMR (400 MHz, CDCl37.26 ppm): 0.82 (bs, 3H)、1.24 (bs, 2H)、1.34 (bs, 2H)、1.68-2.88 (m, 6H)、3.80-4.40 (m, 1H)、4.95-5.19 (m, 2H)、5.31 (bs, 1H)、5.68 (bs, 1H)、7.16-7.49 (m, 5H)、7.67-8.35(m, 1H).
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート805mg(2mmol)とN,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、30℃で15時間攪拌した。撹拌終了後、反応溶液を少量取り、重クロロホルムで希釈し、1H−NMR測定を行った。その結果、原料であるN−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメートのみが存在していることが明らかになった。
参考例B 塩基性化合物非存在下でのポリアミノ酸の製造
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)とN,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、60℃で48時間攪拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、324mg(収率74%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は15,400、および分子量分布(Mw/Mn)は2.89であった。
n−ブチルアミン添加による反応加速効果をより明確にするため、実施例1−1、2−1、参考例A、B及び参考例1の重合をNMRによって追跡した。この場合、定期的に反応溶液をシリンジでサンプリングし、これを重クロロホルムで希釈して1H−NMR測定を行い、転化率(Conversion)を算出した。これらの実施によって得られたTime-Conversionプロットを図1に示す。
図1の結果から反応温度30℃においてn−ブチルアミンアミン無添加では進行しない重合がn−ブチルアミン添加によって進行したことがわかる。
図2の結果から、末端にアミノ基を有するポリアミノ酸が選択的に得られることがわかる。
このスペクトルから、末端にメタクリロイル基を有するポリアミノ酸誘導体が効率よく得られたことが分かる。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は3,200、および分子量分布(Mw/Mn)は2.02であった。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 408mg(1mmol)、n−ブチルアミン 4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 0.5mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、206mg(収率94%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は5,500、および分子量分布(Mw/Mn)は1.84であった。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、n−ブチルアミン 4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、412mg(収率94%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
なお、得られたポリ(γ−ベンジル−L−グルタメート)のスペクトルデータを以下に示す:1H NMR (400 MHz, CDCl3, 7.26 ppm): δ= 0.89 (br, 3H), 1.33 (br, 2H), 1.49 (br, 2H), 1.57-2.86 (br, 4H), 3.21, (br, 2H), 3.96 (br, 1H), 5.05, (s, 2H), 7.27 (br, 5H). 13C NMR (100.6 MHz, CDCl3, 76.9 ppm): 13.7, 19.9, 25.4, 29.6, 30.6, 54.6, 56.9, 66.2, 124.7, 128.0, 128.3 135.9, 171.9, 175.3. IR (KBr): 3321, 3034, 1734, 1653, 1541, 1456, 1418, 1388, 1164, 1122, 958 cm-1.
さらに、得られたポリ(γ−ベンジル−L−グルタメート)1.5mg、2−(4'−ヒドロキシフェニルアゾ)安息香酸10mg、トリフルオロ酢酸ナトリウム10mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、10分間室温で攪拌した。溶液(2μl)をサンプルプレートに滴下して風乾した。このように調製したサンプルを用いてMALDI−TOF質量分析を行った。スペクトルを図4に示す。図4の結果から、末端に環状アミド構造を有するポリアミノ酸が選択的に得られることがわかる。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 1630mg(4mmol)、n−ブチルアミン 4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド2mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、769mg(収率88%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は21,600、および分子量分布(Mw/Mn)は1.36であった。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、イソブチルアミン4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、407mg(収率93%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は21,700、および分子量分布(Mw/Mn)は2.75であった。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 403mg(1mmol)、p-クロロベンジルアミン24μL(0.2mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 0.5mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、191mg(収率87%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は1,000、および分子量分布(Mw/Mn)は1.49であった。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 403mg(1mmol)、p−(tert−ブチル)フェニルメチルアミン 35μL (0.2mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 0.5mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、161mg(収率73%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は1,000、および分子量分布(Mw/Mn)は1.50であった。
さらに、得られたポリ(γ−ベンジル−L−グルタメート)1.5mg、2−(4'−ヒドロキシフェニルアゾ)安息香酸10mg、トリフルオロ酢酸ナトリウム10mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、10分間室温で攪拌した。溶液(2μl)をサンプルプレートに滴下して風乾した。このように調製したサンプルを用いてMALDI−TOF質量分析を行った。測定して得られたスペクトルを図5に示す。
図5の結果から、末端に環状アミド構造を有するポリアミノ酸が選択的に得られることがわかる。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、ジエチルアミン 4μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、342mg(収率78%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は22,800、および分子量分布(Mw/Mn)は2.39であった。
さらに、得られたポリ(γ−ベンジル−L−グルタメート)を1.5mg、2−(4'−ヒドロキシフェニルアゾ)安息香酸10mg、トリフルオロ酢酸ナトリウム10mgをテトラヒドロフラン1mlに溶解し、10分間室温で攪拌した。溶液(2μl)をサンプルプレートに滴下して風乾した。このように調製したサンプルを用いてMALDI−TOF質量分析を行った。測定して得られたスペクトルを図6に示す。
ジエチルアミンが末端に導入されたポリアミノ酸が一部生成しているものの、その他、末端構造が明確でないポリアミノ酸も生成していることが確認された。
窒素雰囲気下、三方コックを取り付けた15mL容量の試験管に、N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、トリエチルアミン 5.5μL(0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを入れ、60℃で48時間撹拌した。撹拌終了後、反応溶液をクロロホルムで希釈し、ジエチルエーテルに滴下し、再沈殿精製した。さらに、再沈殿溶液をメンブレンフィルターで濾過することにより、355mg(収率81%)のポリ(γ−ベンジルグルタメート)を得た。
サイズ排除クロマトグラフィーで測定した数平均分子量(Mn)は25,000、および分子量分布(Mw/Mn)は2.14であった。
なお、得られたポリ(γ−ベンジルグルタメート)のスペクトルデータは以下の通りである:1H NMR (400 MHz, CDCl3, 7.26 ppm): δ= 1.57-2.86 (br, 4H), 3.96 (br, 1H), 5.05, (s, 2H), 7.27 (br, 5H).
Step 1. N−(4−ニトロフェノキシカルボニル)−γ−ベンジルグルタメート(1) 805mg(2mmol)、n−ブチルアミン 4μL (0.04mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド 1mLを12時間、30℃で反応させた。12時間後、反応溶液を少量シリンジでサンプリングし、転化率と分子量を測定した(転化率93%、Mn8,000、分子量分布1.99)。生成したポリマーをPre-polymer (a)とする。
Step 2. 上記の反応溶液に対して、1(805mg;2mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド溶液(1mL)をシリンジで加えた。12時間後、反応溶液を少量シリンジでサンプリングし、転化率と分子量を測定した(転化率90%、Mn12,700、分子量分布1.71)。ここで生成したポリマーをPost-polymer (b)とする。
Step 3. 上記の反応溶液に対して、1(805mg;2mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド溶液(1mL)をシリンジで加えた。12時間後、反応溶液を少量シリンジでサンプリングし、転化率と分子量を測定した(転化率83%、Mn15,400、分子量分布1.70)。ここで生成したポリマーをPost-polymer (c)とする。合成経路を以下に示す。Pre-polymer (a)、Post-polymer (b)、Post-polymer (c)のSEC曲線を、図7に示す。
図7の結果から、一段階目の重合が終了した後、さらにモノマーを追加することで、ポリアミノ酸の鎖長を伸ばすことが可能であることがわかる。
Claims (7)
- (a)アミノ酸カーバメート化合物を重縮合させてポリアミノ酸を得、
(b)得られたポリアミノ酸と末端修飾剤とを反応させることを特徴とするポリアミノ酸誘導体の製造方法。 - 重縮合を反応温度10℃〜110℃で行う請求項1又は2記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法。
- 工程(a)をアミン化合物の存在下で行う請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法。
- アミン化合物が1級アミンである請求項4いずれかに記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法。
- 末端修飾剤が、重合性不飽和基を有する化合物である請求項1〜5のいずれか記載のポリアミノ酸誘導体の製造方法。
- 請求項6の方法により得られる末端に重合性不飽和基を有するポリアミノ酸誘導体を共重合させることを特徴とする共重合体の製造方法。
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