JP2010058083A - 洗浄機能を有するフィルター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汚濁液体の濾過処理に使用するフィルター装置として、フィルター体を異物付着による目詰まりが生じ難い構造にし、フィルター洗浄を容易に確実に行えるようにする。
【解決手段】竪型円筒状の本体外筒1の内部を液流入口2を有する下部室1bと液流出口3を有する上部室1aとに画し、上部室1aに下方向きに配した袋形のフィルター体10を、内外の支持体11a,11bにより下部室1bに向かって開口させて保持し、汚濁液体を下部室1bからフィルター体10に流入させてフィルター体を内から外に通過させて濾過処理し、フィルター洗浄時には、下部室1bの排出口18を開放して、エア吹き込み口17より上部室1a内に圧縮エアを吹き込んでフィルター体10を外から内に通過させるとともに、振動付与手段20により支持体11bを介してフィルター体10に振動を付与して、内面に付着した異物を脱落させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に各種工作機械における切削油や研削油等のクーラント液、その他の異物が混入している汚濁液体を濾過処理して使用するための流路に装備するフィルター装置、特には目詰まりが生じるフィルター体を洗浄して濾過性能を回復させるようにした、洗浄機能を有するフィルター装置に関するものである。
例えば、各種の工作機械において、切削油や研削油等の所謂クーラント液、すなわち、その使用によって切削屑や研削屑等のスラッジを含む異物が混入することになるクーラント液を繰り返し使用するために、該クーラント液の循環用の流路の一部に、濾過処理を行って前記異物を除去するためのフィルター装置が設けられている。
かかるフィルター装置は、液流入口と液流出口とを有する本体外筒の内部に、不織布や織編布等の濾過機能を有する材料よりなるバグフィルター等のフィルター体を備えており、前記異物が混入し汚濁したクーラント液が、該フィルター体を通過することにより濾過処理されて液流出口から送出されるように設けられている。
従来、前記フィルター装置としては、図6に示すように、ケーシングとしての本体外筒101の内部に、袋形のフィルター体(バグフィルター)110が上方向きに開口して配置され、本体外筒101の上部に有する液流入口102から流入する前記クーラント液等の汚濁液体を、該フィルター体110の内から外に向かって通過させて濾過処理を行い、濾過処理された液を下部の液流出口103から送出するように構成したものがあった。
この場合、不織布や織編布等よりなるフィルター体110の内面には、濾過されたスラッジ等の異物Bが付着して積層し、ついにはフィルター体110の目穴が塞がれて目詰まりを生じることになる。そのため、定期的に或いは濾過状態を見て適宜に、前記フィルター体110を本体外筒から取り出して、内面に付着している異物を除去し洗浄する必要があるが、その作業がきわめて面倒である上、フィルター体110に付着しているスラッジ等の異物の除去は容易でなく、そのため前記フィルター体110は、比較的早期に廃棄処理して新しいものと取り換える必要があり、コスト高なものとなっていた。また、廃棄処理される異物が付着したフィルター体110が産業廃棄物となり、その処理にも手数がかかるものであった。
近年、前記フィルター体の洗浄を容易にするものとして、下記の特許文献1に開示のフィルター装置が提案されている。この提案のフィルター装置は、下方向きに開口した円筒状のフィルター体を、フィルター塔内に同心に配し、スラッジを含む異物が混入したクーラント液等の汚濁液体をフィルター体の外から内に通過させて、スラッジ等の異物をフィルター体の外面に付着させるようにして濾過処理を行うものである。そして、フィルター体の洗浄は、流路中の液体を逆流させることにより、フィルター体の外面に付着した異物を離脱させて、フィルター塔の底面に有する排出口から汚濁液体と共に排出し回収するものである。
しかしながら、この提案の場合、異物が混入した汚濁液体をフィルター体の外から内に通過させて濾過処理するものであるため、濾過される異物は、フィルター体の外面に付着してそのまま積層されることになり、汚濁液体によっても異なるが、比較的短期間で目詰まりを生じることになる。そのため、フィルター洗浄を頻繁に行う必要があり、また洗浄にも時間がかかることになった。しかも、液体の逆流圧を利用するので、前記フィルター体及びフィルター塔としては、液体の逆流圧に耐える強度が必要で、それだけコスト高になり、また、液体の逆流のみではフィルター体に付着した異物を完全に脱落させることができない場合もあり、洗浄の効果が充分でなく、フィルター体の取り換えの頻度が多くなるという問題があった。
特開2004−249201号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになしたものであり、主に各種の工作機械で使用する切削油や研削油等のクーラント液その他のスラッジ等の異物が混入する汚濁液体を濾過処理して使用するためのフィルター装置として、フィルター体を異物付着による目詰まりが生じ難い構造にして、かつ、フィルター洗浄を容易にして効率よく確実に行え、フィルター体の取り換えの頻度を極力少なくでき、コスト低下に寄与できる洗浄機能を有するフィルター装置を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の洗浄機能を有するフィルター装置は、異物が混入した汚濁液体を濾過処理して使用するための流路に装備されるフィルター装置であって、竪型円筒状をなし、内部が液流入口を有する下部室と液流出口を有する上部室とに画される本体外筒と、前記上部室において本体外筒と間隙を存して同心で下方向きに開口する袋形のフィルター体と、前記フィルター体を前記下部室に向かって開口させて保持する支持体と、前記本体外筒の上部にあってフィルター洗浄時に前記上部室内に圧縮エアを吹き込むためのエア吹き込み口と、前記圧縮エアの吹き込みの際に前記支持体に振動を付与する振動付与手段と、前記下部室の底部に設けられた開閉可能な排出口とを備え、濾過処理時には、前記液流入口より流入した汚濁液が前記フィルター体を内から外に通過し濾過処理されて前記液流出口から流出し、また、フィルター洗浄時には、下部室底部の排出口を開口した状態で、前記上部室内に圧縮エアを吹き込んで前記フィルター体を外から内に通過させるとともに、前記振動付与手段により前記支持体を介して前記フィルター体に振動を付与して、該フィルター体の内面に付着した異物を脱落させて除去し前記排出口より排出するようにしたことを特徴とする。
これにより、通常の濾過処理時には、液流入口から本体外筒の下部室に流入する汚濁液体が、本体外筒内の上部室において下方向きに開口しているフィルター体内に該開口より流入し、該フィルター体を内から外に通過することにより濾過処理が行われ、濾過処理された液が液流出口から送出される。このとき、汚濁液体中のスラッジ等の異物は、比重の大きい一部の異物についてはフィルター体の内面に付着することなく降下するが、多くの異物は前記フィルター体の内面に付着して次第に積層される。しかし、前記フィルター体は下方向きに開口しているために、濾過処理が停止することにより、前記フィルター体の内面に付着している異物が自重によって脱落し、下方の開口を通じて下部室に降下する。特に、工作機械のクーラント液等の場合は、混入している異物が金属のスラッジであって比重が大きいために、付着し積層する異物が自重により脱落降下し易く、濾過処理中においても脱落し降下することになる。そのため、フィルター体の目詰まりが生じ難くなっている。
しかも、フィルター体の目詰まり防止のために、所定の期間をおいて定期的に、或いは濾過状態により適宜にフィルター洗浄を行う場合、濾過処理を停止して汚濁液体の流入を止めた状態で、外筒本体の下部室の底部に有する排出口を開放して該排出口よりフィルター装置内の液体を排出しながら、本体外筒の上部に有するエア吹き込み口から所定圧力の圧縮エアを吹き込んで、前記濾過処理時の液流とは逆に、フィルター体の目穴を外から内方に向かって強制的に通過させることにより、目穴に入り込んで付着している異物を吹き飛ばして目穴を開口させる。これと同時に、前記振動付与手段により該支持体を介して前記フィルター体に振動を与え、該フィルター体の内面に付着している異物を振り落とすようにして脱落させる。すなわち、前記の振動による振り落としの効果と、前記のエア吹き付けによる吹き飛ばしの効果が相俟って、前記フィルター体の内面に付着している異物を効率よく確実に脱落させることができ、濾過性能を確実に回復させることができる。なお、フィルター体の内面から離脱し降下する異物は、該フィルター体の開口から下部室に入り、排出口からエアとともに排出されて、処理される。
前記のフィルター装置において、前記フィルター体を支持する前記支持体が、前記フィルター体を内外から挟んで所定の袋形に保持する内外の支持体よりなり、外側の支持体の上部に前記振動付与手段が設けられてなるものとすることができる。これにより、前記フィルター体を所定の袋形に保持でき、特にフィルター体の内面が前記エアの通過圧力及び該フィルター体の振動によって内側の支持体に当接することで、該内面に付着した異物の離脱の効果を高めることができる。
前記のフィルター装置において、前記フィルター体を支持する内外の支持体が、それぞれ複数本の細棒材により前記フィルター体との対応形状に形成された骨組構造をなし、少なくとも外側の支持体が弾性部材を介して本体外筒の内周に有する支持部に連結されて支持されてなるものとすることができる。これにより、前記外側の支持体が振動付与手段によって振動し易くなり、前記フィルター体に容易に振動を付与できることになる。
また、前記振動付与手段としては、前記エア吹き込み口から吹き込まれる圧縮エアの噴射圧力により回転して振動を生起するプロペラ体であるものとすることができる。これにより、特別な駆動手段を備えることなく振動を付与できる。特に、前記プロペラ体が、羽根の形状又は配置が不規則に配設されてなる不規則プロペラであることにより、該プロペラ体が前記圧縮エアの噴出力で回転するたけで、前記支持体を介してフィルター体に振動を付与でき、フィルター体を効率よく振動させることができる。
前記のフィルター装置において、前記外側の支持体には、多孔板やネット体よりなる液体通過が可能な筒状の補助覆体が前記フィルター体の外周面を覆うように設けられてなるものとすることができる。これにより、濾過処理時の液流による負荷を前記補助覆体により受けることで、フィルター体の負担を軽減できて、過度の膨出変形を抑制でき、耐久性を向上でき、かつ目穴の拡大変形を防ぎ、濾過性能を良好に保持できる。
また、前記下部室における液流入口の近傍に、液流入口から流入する汚濁液体の流入衝撃を分散させる衝撃分散板が設けられていると、液流入口から流入する液体が前記衝撃分散板に衝突することで、液体流入圧を分散できて、フィルター体に対する負担を軽減できる。
上記したように、本発明の洗浄機能を有するフィルター装置によれば、各種工作機械における切削油や研削油等のクーラント液、その他の異物が混入している汚濁液体を濾過処理して使用するために該液体の流路の一部に装備するフィルター装置として、内部のフィルター体を下方向きに開口させて配置し、汚濁液体を内から外に通過させて濾過処理を行うこととし、該フィルター体の内面に付着するスラッジ等の異物が自重で落下し易い構造にした上で、前記フィルター体の内面に付着した異物を、圧縮エアの吹き込みによるフィルター体の外から内方へのエア通過による吹き飛ばし作用と、振動付与手段による振動とにより、容易にして効率よく確実に脱落させてフィルター内から排出できるようにしたことにより、従来よりも長く濾過性能を低下させずに使用でき、しかも、濾過性能を回復するためのフィルター洗浄を容易にして効率よく確実に行える。
したがって、本発明のフィルター装置は、フィルター体の洗浄作業の回数を少くして、かつフィルター体の使用期間を長くでき、フィルター体の取り換えの頻度を減少でき、以て大幅なコスト低下を図ることができる。また、フィルター装置から排出されるスラッジ等の異物の処理も容易になる。
次に、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明のフィルター装置の概略を示す断面図である。図2はフィルター体及び内外の支持体を分離して示す略示斜視図である。図3は前記フィルター体の支持体の連結固定部分の拡大断面図、図4は濾過処理時の略示説明図、図5はフィルター洗浄時の略示説明図である。
図1において、本発明に係るフィルター装置Aは、例えば、工作機械における切削油や研削油等のクーラント液の循環用の流路(図示省略)の一部に装備され、切削屑や研削屑等のスラッジ等の異物が混入し汚濁したクーラント液(以下、汚濁液体という)を濾過処理するのに使用されるもので、次のような構成を有している。
図中の符号1は、フィルターケーシングとしての竪型円筒状をなす本体外筒であり、下部に前記汚濁液体を供給するための開閉バルブ2a付きの液流入口2を有し、該液流入口2よりやや上部に開閉バルブ3a付きの液流出口3が設けられている。通常、前記本体外筒1は、有天筒状をなして下方に開口し、かつ該開口近くに前記液流出口3を有する上部体1aと、上方に開口するとともに底部が漏斗状をなし、かつ該開口近くに前記液流入口2を有する底部体を兼ねる下部体1bとからなり、前記上部体1a及び下部体1bのそれぞれの開口部に固設されたフランジ状の口枠部材4a,4bの部分で、例えばクランプ式の締結手段5によりパッキン6を介して液密に締結固定できるように設けられ、締結手段5を解除することにより開放可能に構成されている。
前記口枠部材4a,4bの少なくとも一方、例えば図のように上部体1aの口枠部材4aには、本体外筒10の内周面において内フランジ状をなす環状の支持部7が一体に形成されており、前記本体外筒1の内部が該支持部7を境にして前記液流出口3を有する上部室8aと前記液流入口2を有する下部室8bとに区画形成されている。
そして、前記本体外筒1の上部体1aの内部、すなわち前記上部室8a内には、本体外筒1と所定の間隙を存して同心でかつ前記支持部7の内孔で下方向きに開口する袋形のフィルター体10が配置されている。前記フィルター体10は、合成繊維製の不織布あるいは織編布等の濾布材料により単層もしくは複層に形成された有底筒状の袋形をなすバグフィルターであり、該フィルター体10が開口を下方向きにして配置されている。このフィルター体10の形態は図のような有底筒状をなすもののほか、三角袋状その他の開口を下方向きにして使用できる袋形に形成して実施することができる。
前記フィルター体10は、図示する実施例の場合、内外の支持体11a、11bにより、内外から挟持されて所定の膨らみ形状で前記下部室8bに向かって開口させて保持するように支持されており、前記上部室8aと下部室8bとが該フィルター体10の開口のみを通じて連通している。
前記内外の支持体11a、11bは、それぞれ複数本の細棒材11a−1、11b−1が上部で交差連結されて下方に屈曲形成され、下端がドーナツ状の取付板12a、12bに溶接手段その他の適宜の連結手段により連結固定されて、前記フィルター体10との対応形状をなすように形成された骨組構造をなしており、内外の支持体11a、11bの両取付板12a,12b間に前記フィルター体10の開口に有するフランジ部10aを挟んだ状態で、前記支持部7に対してボルト等のネジ締結手段13により固定されている。これにより、前記フィルター体10が下方向きの状態に保持され、通常の濾過処理時には前記液流入口2から下部室1bに流入する汚濁液体が、前記下方向きの開口から前記フィルター体10内に流入しかつ該フィルター体10を内から外に流通通過して液流出口3から送出されるようになっている。図2中の符号10bは前記フィルター体10の動きを抑制するように外側の支持体11bに連結固定しておくための固定リングである。
符号14は前記下部室1bにおける前記液流入口2の近傍に下方向きに傾斜して設けた衝撃分散板であり、該液流入口2から流入する汚濁液体が該衝撃分散板14に衝突することで該流入衝撃を分散させることができるように設けられており、これによりフィルター体10の液流圧による負荷を軽減できるようになっている。
前記外側の支持体11bは、スプリング等の弾性部材15を介して前記支持部7に連結されて支持されており、前記支持体7に支持された状態において振動を許容できる構造になっている。具体的には、図2の例のように、前記外側の支持体11bを構成する前記細棒材11b−1の下端部が、弾性部材15としてのスプリングを介して前記取付板12bに固定され、該取付板12bが前記支持部7に固定されることにより、容易に振動できるように支持されている。前記内側の支持体11aについても、前記同様に弾性部材を介して振動を許容できるように連結して支持することもできるが、前記フィルター体10の支持状態の安定性やフィルター体10の内面に付着した異物脱落の効果の点から、前記のように外側の支持体11bのみを振動を許容できる構造にするのが望ましい。なお、前記弾性部材15としては、図のようなスプリングのほか、ゴム材等の弾性材を用いることもできる。
前記外側の支持体11bには、液体通過が可能な透孔を全面に有するパンチングメタル等の多孔板やネット体よりなる筒状の補助覆体16が設けられ、濾過処理時の液流圧による負荷を該補助覆体16により受けて、前記フィルター体10かかる負担を軽減でき、かつ、該フィルター体10の液流圧による過度の膨出変形を抑制できるようになっている。
そして、フィルター洗浄のための構成として、前記本体外筒1の上部、特に図のように上部体1aの天部において前記上部室8a内に圧縮エアを吹き込むためのエア吹き込み口17と、前記圧縮エアの吹き込みの際に前記支持体11a,11bのうちの特に外側の支持体11bに振動を付与するための振動付与手段20とが設けられ、さらに、前記下部体1bのテーパ状をなす底部に開閉バルブ18a付きの排出口18が設けられており、フィルター洗浄時には、前記排出口18を開放した状態で、前記上部室8a内に吹き込まれた圧縮エアを、前記フィルター体10の目穴を外から内方に流通通過させるとともに、前記振動付与手段20により前記支持体11bを介して前記フィルター体10に振動を付与できるように構成されている。
図示する実施例の場合、前記振動付与手段20として、前記エア吹き込み口17から吹き込まれる圧縮エアの噴射圧力により回転して振動を生起するプロペラ体21が前記外側の支持体11bの上端部に有する突起部に回転自在に設けられている。このため、前記エア吹き込み口17は、前記プロペラ体21に向かって圧縮エアを噴射できるように設けられている。前記プロペラ体21は、羽根の形状又は配置が不規則に設けられた不規則プロペラであり、圧縮エアの噴射圧力を回転することにより振動を生起する構造ように設けられている。
前記振動付与手段20としては、前記プロペラ体21以外の構造で、前記圧縮エアの噴射圧力で揺動して振動を生起するもの、あるいは別の駆動手段により振動を生起できるもの等、エア吹き込みの際に振動を生起できるものであれば、どのような構造のものであってもよいが、実施上は、図示する実施例のプロペラ体を利用するのが、構成が容易であり、好ましい。
図中の符号19は濾過処理の開始時に前記本体外筒1内に吹き込まれたエアを逃がすためのエア逃がし弁である。符号23は前記排出口18の下方に設置した回収タンクであり、通常、該回収タンク23内には排出され落下するスラッジ等の異物を受ける網製の袋24をセットしておき、回収した異物を該袋24で受けて液切りした状態で容易に廃棄処理できるようにする。符号25は設置用のフレームである。
上記した本発明のフィルター装置Aは、例えば、工作機械における切削液や研削液等のスラッジを含む異物が混入しているクーラント液、その他の異物が混入している汚濁液体を濾過処理して使用するための液体の流路に装備して用いる。この際、液流入口2を濾過処理前の汚濁液体の貯留タンクに液体用の流路を介して接続し、また、液流出口3を液体使用部の供給部に所定の流路を介して接続しておく。
通常の濾過処理時には、図4のように、液流入口2から本体外筒1の下部室1bに流入する汚濁液体が、本体外筒1内の上部室1aにおいて下方向きに開口している袋形のフィルター体10内に開口より流入し、該フィルター体10を内から外に通過することにより濾過処理が行われ、濾過処理された液が液流出口3から送出される。
このとき、前記フィルター体10により濾過される汚濁液体中のスラッジ等の異物Bのうちの比重の大きい一部の異物については、下方向きに開口している該フィルター体10には入り込まずに、あるいは、該フィルター体10内に入り込んでもその内面には付着することなく沈降し下部室1bに滞留する。また、比重の小さい異物等の他の異物は、前記フィルター体10の内面に付着して次第に積層されることになるが、濾過処理が停止することにより、前記フィルター体10の内面に付着している多くの異物が自重によって脱落し、下方の開口を通じて下部室に降下する。特に、工作機械のクーラント液等の場合は、混入している異物が金属のスラッジであって比重が大きいために、自重により沈降し易く、濾過処理中であっても降下する。そのため、フィルター体10の目詰まりが生じ難くなっている。
そして、前記の濾過処理がくり返されることにより、フィルター体10の目穴に入り込んだりして内面に付着する異物か積層されることで次第に目詰まりが生じて濾過性能が低下することになるので、これを防止するために、所定の期間をおいて定期的に、或いは濾過状態により適宜にフィルター洗浄を行う。
このフィルター洗浄においては、濾過処理を停止して液流入口2の開閉バルブ2aを閉じ、さらに液流出口3の開閉バルブ3aを閉じた状態で、図5のように、外筒本体1の下部室1bの底部に有する排出口18の開閉バルブ18aを開いて該排出口18よりフィルター装置A内の液体を排出しながら、本体外筒1の上部に有するエア吹き込み口17から圧縮エアを吹き込み、前記濾過処理時の液流とは逆に、該エアをフィルター体10の目穴を外から内方に向かって強制的に通過させることにより、目穴に入り込んで付着している異物を吹き飛ばして目穴を開口させる。この圧縮エアの通過圧力は任意に設定できるようにしておく。
また、前記と同時に、振動付与手段20により外側の支持体11bを介して前記フィルター体10に振動を与える。すなわち、前記エア吹き込み口17から吹き込まれる圧縮エアを前記支持体11bに有する振動付与手段20としての不規則プロペラよりなるプロペラ体21に向かって噴射することにより、該噴射圧力により前記プロペラ体21が回転して振動を生起し、前記支持体11bを介して前記フィルター体10に振動を与える。特に前記外側の支持体11bが弾性部材15を介して支持されていることにより、該支持体11b自体が容易に振動できて、前記フィルター体10に確実に振動を付与できる。この振動により、該フィルター体10の内面に付着している異物を振り落とすようにして脱落させる。
すなわち、前記の振動による振り落としの効果と、前記エア吹き付けによる吹き飛ばしの効果により、前記フィルター体10の内面に付着している異物を効率よく確実に脱落させることができ、洗浄の効果を高めることができ、濾過性能を確実に回復させることができる。
なお、フィルター体10の内面から離脱した異物は、該フィルター体10の開口から下部室1bに入り、排出口18からエアとともに排出されて、下方に設置された回収タンク23内の網製の袋24に入り、液切りされて処理される。特に、本体外筒1内に吹き込まれたエアが前記排出口18から排出されることで、前記袋24内に入る異物の液切りが効果的に行われる。回収タンク23内に溜まる汚濁液体は濾過処理前の液体貯留タンク(図示せず)に戻される。
そして、前記のフィルター洗浄が終了すれば、圧縮エアの吹き込みを停止して、前記排出口18を閉じ、前記液流入口2及び前記液流出口3を開口させて、汚濁液体を流入させて濾過処理を行う。このとき、本体外筒1内に吹き込まれたエアは、汚濁液体の流入によりエア逃がし弁19から排出されて、上記同様に濾過処理が行われる。
このようにして、定期的に或いは適宜にフィルター洗浄を行うことにより、従来よりも長く濾過性能を低下させずに使用でき、しかも、濾過性能を回復するためのフィルター洗浄を容易にして効率よく確実に行える。そのため、フィルター体10の洗浄作業の回数を少くして、かつフィルター体10の使用期間を長くでき、フィルター体10の取り換えの頻度を大幅に減少できる。
なお、上記したフィルター洗浄において、液流入口2、液流出口3および排出口18の各開閉バルブ2a,3a,18aの開閉動作は、手動で行うことも、制御部からの信号により制御して自動化することもできる。また、圧縮エアの吹き込みについても手動で操作するほか、制御部からの信号により自動化することができる。洗浄時間は濾過処理の汚濁液体の種類や汚濁状態等によって適宜設定する。
本発明のフィルター装置は、各種工作機械における切削油や研削油等のクーラント液の濾過処理に使用するほか、他の異物が混入している汚濁液体を濾過処理するためフィルター装置として各種の液体処理に使用でき、例えばクーリングタワーの冷却水の濾過処理のスプリンクラー用水の濾過処理等にも好適に使用できる。
本発明のフィルター装置の概略を示す断面図である。 フィルター体及び内外の支持体を分離して示す略示斜視図である。 前記フィルター体の支持体の連結固定部分の拡大断面図である。 濾過処理時の略示説明図である。 フィルター洗浄時の略示説明図である。 従来のフィルター装置の略示説明図である。
符号の説明
A…フィルター装置、1…本体外筒、2…液流入口、3…液流出口、4a,4b…口枠部材、5…締結手段、7…支持部、8a…上部室、8b…下部室、10…本体外筒、11a、11b…内外の支持体、11a−1、11b−1…細棒材、12a、12b…取付板、14…衝撃分散板、15…弾性部材、16…補助覆体、17…エア吹き込み口、17a…コンプレッサー、18…排出口、19…エア逃がし弁、20…振動付与手段、21…プロペラ体、23…回収タンク、24…網製の袋、25…フレーム。

Claims (7)

  1. 異物が混入した汚濁液体を濾過処理して使用するための流路に装備されるフィルター装置であって、
    竪型円筒状をなし、内部が液流入口を有する下部室と液流出口を有する上部室とに画される本体外筒と、前記上部室において本体外筒と間隙を存して同心で下方向きに開口する袋形のフィルター体と、前記フィルター体を前記下部室に向かって開口させて保持する支持体と、前記本体外筒の上部にあってフィルター洗浄時に前記上部室内に圧縮エアを吹き込むためのエア吹き込み口と、前記圧縮エアの吹き込みの際に前記支持体に振動を付与する振動付与手段と、前記下部室の底部に設けられた開閉可能な排出口とを備え、
    前記液流入口より流入した汚濁液体を前記フィルター体を内から外に通過させて濾過処理し、フィルター洗浄時には、下部室底部の排出口が開放した状態で、前記上部室内に吹き込まれた圧縮エアを前記フィルター体を外から内に通過させるとともに、前記振動付与手段により前記支持体を介して前記フィルター体に振動を付与するようにしたことを特徴とする洗浄機能を有するフィルター装置。
  2. 前記フィルター体を支持する前記支持体が、前記フィルター体を内外から挟んで所定の袋形状に保持する内外の支持体よりなり、外側の支持体の上部に前記振動付与手段が設けられてなる請求項1に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
  3. 前記フィルター体を支持する内外の支持体が、それぞれ複数本の細棒材により前記フィルター体との対応形状に形成された骨組構造をなし、少なくとも外側の支持体が弾性部材を介して本体外筒の内周に有する支持部に連結されて支持されてなる請求項2に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
  4. 前記振動付与手段が、前記エア吹き込み口から吹き込まれる圧縮エアの噴射圧力により回転して振動を生起するプロペラ体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
  5. 前記プロペラ体が、羽根の形状又は配置が不規則に設けられた不規則プロペラである請求項4に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
  6. 前記外側の支持体には、多孔板やネット体よりなる液体通過が可能な筒状の補助覆体が前記フィルター体の外周面を覆うように設けられてなる請求項2〜5のいずれか1項に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
  7. 前記下部室における液流入口の近傍に、液流入口から流入する汚濁液体の流入衝撃を分散させる衝撃分散板が設けられてなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗浄機能を有するフィルター装置。
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