JP2010057541A - 医療用検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】体腔内の観察と圧力測定とを並行して実行可能な測定装置を提供する。
【解決手段】医療用検査装置1の挿入部20は、レンズ部25および開口27を有し、体腔内に挿入されるように細長に形成されている。映像取得手段10は、レンズ部25に映し出された体腔内の映像情報を取得可能である。送出手段50は、流体経路51を経由して開口27から体腔内に流体を送出可能である。圧力測定手段12は、挿入部20に埋設される経路を介して体腔内の圧力情報を測定可能である。出力制御手段10は、映像情報と圧力情報とを使用者が比較可能な態様で出力する。これにより、体腔内の観察と圧力測定とを並行して実行できるので、特に被検者が高齢である場合、拘束時間を短縮することができ、身体的、精神的な負担を軽減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、生体の情報を測定する医療用検査装置に関し、特に体腔内の観察と圧力測定とを並行して実行可能な医療用検査装置に関する。
従来、内視鏡は、医療分野等で広く利用されている。例えば、体腔内に細長い挿入部を挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具挿通チャンネルに挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。内視鏡には、例えば、尿路を検査するための膀胱鏡、子宮腔を検査するための子宮鏡、大腸を検査するための大腸内視鏡などがある(例えば、特許文献1参照)。
また、排尿機能を評価するために膀胱内圧や尿道内圧などを測定する尿流動態(ウロダイナミクス)検査が一般的に行われている。膀胱内圧測定は、尿道から膀胱へ挿入した管により生理食塩水または二酸化炭素を送液し、これらの溜まり始めから最大尿意に至るまでの膀胱の内圧変化を測定することにより、膀胱の尿を貯める働きや、押し出す力などの機能を調べるものである。また、尿道の内圧を測定することで、尿道括約筋の閉鎖機能を調べることができる。
特表2007−508871号公報
膀胱内圧や尿道内圧の検査および内視鏡検査は、いずれも膀胱または尿道内に管状の検査装置を挿入して測定を行う。しかしながら、内圧測定装置と内視鏡装置とは、使用する装置が異なるため、別々に検査を行わなければならず、特に被検者が高齢である場合、拘束時間が長く、身体的、精神的ともに負担が大きいという問題点があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、体腔内の内視鏡的観察と圧力測定とを並行して実行可能な医療用検査装置を提供することにある。
請求項1に記載の医療用検査装置は、挿入部と、映像取得手段と、送出手段と、圧力測定手段と、出力制御手段と、を備えている。挿入部は、体腔内の映像を映し出すレンズ部および先端部に設けられた開口を有し、体腔内に挿入されるように細長に形成されている。映像取得手段は、レンズ部に映し出された体腔内の映像を取得可能である。送出手段は、流体経路を経由して開口から体腔内に流体、例えば生理食塩水、二酸化炭素などを送出可能である。圧力測定手段は、挿入部に埋設される経路を介して体腔内の圧力を測定可能である。圧力測定手段は、送出手段から送出される流体量や圧力に基づいて測定するようにしてもよいし、圧力センサを用いてもよい。出力制御手段は、映像取得手段にて取得された映像および圧力測定手段にて測定された圧力を出力する。
ここで特に本発明では、出力制御手段が、映像と圧力とを比較可能な態様で出力する。このような構成を採用すれば、使用者は体腔内の観察と圧力測定とを並行して実施することができる。これにより、特に被検者が高齢である場合、拘束時間を短縮することができるので、身体的、精神的な負担を軽減することができる。特に、このような装置を小型化し、ベッドサイドで検査を行えば、被検者の負担を大幅に軽減することができる。
映像と圧力とを比較可能な態様で出力すれば、患者の負担軽減という点のみならず、膀胱が生理食塩水または二酸化炭素で充満していく過程の膀胱粘膜の変化を内視鏡的に観察することができる。また、尿道内の狭窄部や尿道括約筋の状態を観察しながら尿道内圧測定を行うことができる。すなわち、換言すれば、内視鏡的尿流動態検査(endoscopic urodynamics)という新しい検査カテゴリーを作ることも可能となるものである。
請求項2に記載の医療用検査装置は、使用者からの指示を入力する操作手段を有している。映像記憶手段は、操作手段を介した記憶要求があると、映像取得手段により取得される映像を記憶可能であり、出力制御手段は、映像記憶手段に記憶された映像を出力可能である。
これにより、使用者が所望する箇所での映像を記憶し、出力することができる。例えば、炎症や腫瘍などの病変により体腔が狭窄し、圧力測定手段により測定される圧力値が上昇する場合、操作手段、例えばボタン、を操作することにより当該箇所の映像を記憶することができる。
請求項3に記載の医療用検査装置の出力制御手段は、映像記憶手段により記憶された映像と、圧力測定手段により測定された圧力と、の対応関係が分かる態様で出力する。例えば、経時的に測定している圧力測定値のグラフをディスプレイに表示し、このグラフ上の圧力測定値のプロットと対応づけて映像を表示するようにしてもよい。これにより、圧力測定手段により測定された圧力と映像とを対応させて検査を行うことができる。
従来、検査装置を移動させながら体腔内の圧力を測定する場合、圧力測定手段により圧力測定を行っている体腔内の位置を特定するために、一定速度で移動させる必要があった。このため、検査装置を一定速度で移動させるための構成が別途必要であった。そこで、以下の構成を採用するとよい。
請求項4に記載の医療用検査装置は、挿入部を管状の体腔に沿って移動させながら圧力測定手段により体腔内の圧力を測定するとき、位置情報取得手段は、管状の体腔内での挿入部の位置に関する位置情報を取得可能である。管状の体腔内での挿入部の位置情報を取得可能であれば、体腔内での移動速度を一定にする必要がないため、使用者が用手的に挿入部を引き抜きながら検査を行うことができる。これにより、体腔内での移動速度を一定にするための装置が不要となる。このように検査装置を簡素化することができれば、例えばベッドサイドで簡便に検査を行うことができ、被検者の負担を大幅に軽減することができると同時に装置のコストダウンも可能となる。
請求項5に記載の医療用検査装置の位置情報取得手段は、基準点設定手段を有している。例えば、尿道検査を行う場合、圧力測定手段によって圧力を測定される箇所が膀胱内であるとき、挿入部が移動しても圧力はほぼ一定であるが、圧力測定手段によって圧力が測定される箇所が尿道内に進入すると、膀胱に比較して尿道が狭くなるため圧力は上昇する。この圧力上昇によって尿道に進入したことが判断でき、この位置を基準点として設定すれば、より正確に位置情報を取得することができる。
なお、以下の構成を採用して、位置情報を取得することが望ましい。
請求項6に記載の医療用検査装置は、管状の体腔に沿った挿入部の移動方向の加速度を取得可能な加速度センサを備えている。位置情報取得手段は、加速度センサにより取得された加速度に基づいて、管状の体腔内での位置情報を算出可能である。これにより、挿入部を引き抜く速度が一定でなくても加速度センサにより取得された加速度に基づいて体腔内での位置情報を算出可能である。位置情報は、移動距離そのものであってよいし、移動速度としてもよい。
なお、上述した医療用検査装置を用い、膀胱や尿道について、内視鏡検査と内圧測定とを並行して行うことができる。特に、膀胱検査後に連続して尿道検査測定を行えば、複数の検査を一連の検査として行うことができるので、被検者の負担を軽減することができる。
以下、本発明による医療用検査装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1に示すように、本発明の一実施形態による医療用検査装置1は、挿入部20、操作部30、送液部50、回収部60等を備えている。
挿入部20は、先端に形成された先端部21、この先端部21の基端部に形成される湾曲自在な湾曲部22、および湾曲部22と操作部30とを接続するように細長に形成される挿入部本体23を備える。挿入部本体23は、可撓性を有しており、一定以上の外力が加えられることにより追従的に撓み、かつ復元性を備えている。
先端部21は、例えば樹脂により形成されている。図2に示すように、先端部21には、レンズ部25、一対の照明部26、および開口27が設けられている。
レンズ部25は、第1〜第4レンズ群から構成されており、第1レンズ群は先端レンズを含む4つの対物レンズからなり、第2レンズ群は1つの対物レンズからなり、第3レンズ群は2つの対物レンズからなり、第4レンズ群は3つの対物レンズからなる。なお、第2レンズ群は、ズーミングのため撮像光軸方向に対して進退可能な移動レンズ群である。第4レンズ群の最基端にある対物レンズには、カバーレンズが並設されている。
一対の照明部26は、レンズ部25を挟んで設けられている。挿入部20内には、図示しないキセノンランプなどから射出された照明光を伝達するライトガイドファイバが挿通されている。このライトガイドファイバは、操作部30を介してコネクタ部40から突出する図示しないライトガイドコネクタに接続されている。ライトガイドファイバによって伝達された照明光は、先端部の照明部26から射出される。
操作部30の側部には、湾曲部操作ノブ32が設けられている。この湾曲部操作ノブ32を操作することにより、湾曲部22を上下方向に湾曲させることができる。操作部30には、操作手段としての操作ボタン33が設けられている。
送液部50は、流体経路51を経由して開口27から体腔内に流体としての生理食塩水を送水するものである。流体経路51は、送液部50と開口27とを連絡する通路であり、その一部が挿入部20に埋設されている。
回収部60は、回収経路61を経由して体腔内の流体、例えば膀胱(図4中に記号Lで示した。)内の尿などの排泄物、体液、送液部50により送出された生理用食塩水などを体外に排出するものである。回収経路61は、回収部60と開口27とを連絡する通路であり、その一部が挿入部20に埋設されている。
図3に、医療用検査装置1のシステム全体の構成を示すブロック図を示す。医療用検査装置1は制御部10を備えており、撮像素子11、圧力測定手段としての圧力センサ12、加速度センサ13、操作手段としての操作ボタン33、ディスプレイ15、プリンタ16、およびメモリ19は制御部10に接続されている。制御部10は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。
撮像素子11は、レンズ部25に映し出された映像を取得するものであり、レンズ部25のカバーレンズの受光面側に設けられている。撮像素子11は、例えば、CCD(Change Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal―Oxide Semiconductor)などによって構成されており、図示しない回路基板に光学像を出力する。回路基板は、撮像素子11により出力された光学像を電気的な映像信号に変換し、制御部10へ出力する。
圧力センサ12としては、例えば感圧素子を用いた圧力センサが利用できる。加速度センサ13としては、例えばMEMS技術による三軸加速度センサが利用できる。圧力センサ12および加速度センサ13は、挿入部20の先端部21に埋設されている。
操作ボタン33は、操作部30に設けられている。操作ボタン33が操作されると、撮像素子11から制御部10へ出力された光学像が映像記憶手段としてのメモリ19に記憶される。
メモリ19は、操作ボタン33が操作されたときの映像を記憶するためのものである。
本実施形態においては、医療用検査装置1を膀胱および尿道(図4中に記号Mで示した。)の内圧測定と、内視鏡検査とを並行して行える点に特徴を有している。図4に示すように、医療用検査装置1の挿入部20が尿道口(図4中に記号Nで示した。)から尿道を経由して膀胱に挿入され、様々な検査を行うことができる。このときの検査処理を図5〜図8に示すフローチャートに基づいて説明する。
図5に基づいて、膀胱検査処理について説明する。最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、送水要求の有無を判断する。送水指示の有無は、例えば検査者により図示しない送水スイッチが操作されることにより判断することができる。送水要求がない場合(S101:NO)、S103へ移行する。送水要求がある場合(S101:YES)、S102へ移行する。
S102では、流体経路51および開口27を経由して送液部50から膀胱内に生理食塩水を送液し、S103へ移行する。
S103では、挿入部20の先端部21に設けられた圧力センサ12により測定された膀胱内の圧力を取得する。S104では、先端部21のレンズ部25に映し出された膀胱内部の映像を取得する。S105では、S103で取得された圧力およびS104で取得された映像を、ディスプレイ15に出力する。
S106では、膀胱検査が終了したか否かを判断する。膀胱検査が終了していない場合(S106:NO)、S101に戻り、検査を継続する。膀胱検査が終了した場合(S106:YES)、膀胱検査処理を終了する。
膀胱検査処理においては、例えば、送水要求がない場合(S101:NO)、送水を行わずに膀胱内の内視鏡検査を行うことができる(S104)。このとき、膀胱の内圧も同時に測定することができる(S103)。そして、送水要求がある場合(S101:YES)、送液部50から生理食塩水を送水し(S102)、初圧から最大尿意圧までの膀胱内圧を測定することができる(S103)。また、本実施形態においては、膀胱内圧検査を行いながら膀胱内を観察することもできる(S104)。
次に、図6〜図8に基づいて、尿道検査処理について説明する。なお、この尿道検査処理は、図5に基づいて説明した膀胱検査処理に引き続く一連の検査として行うことが可能である。尿道検査は、挿入部20の先端部21が膀胱内に挿入されている状態から開始し、挿入部20を徐々に引き抜きながら行われるものである。
最初のS111では、先端部21のレンズ部25に映し出された膀胱内部の映像を取得する。S112では、先端部21に設けられた圧力センサ12により測定された膀胱内の圧力を取得する。S113では、先端部21に設けられた加速度センサ13により加速度を取得する。
S114では、基準点設定済みか否かを判断する。基準点が設定されている場合(S114:YES)、S117へ移行する。基準点が設定されていない場合(S114:NO)、S115へ移行する。
S115では、先端部21が尿道内に進入したか否かを判断する。先端部21が尿道内に進入したか否かは、圧力センサ12より測定される圧力の変化によって判断することができる。先端部21が膀胱内にあるとき、挿入部20が引き抜かれることによって先端部21が移動しても、圧力はほぼ一定である。先端部21が膀胱から尿道に進入すると、膀胱に比較して尿道が狭くなるため圧力は上昇する。例えば、直前の圧力値と比較して、所定値以上の圧力値の上昇があったとき、先端部21が尿道内に進入したと判断することができる。先端部21が尿道内に進入していないと判断された場合(S115:NO)、S111へ戻る。先端部21が尿道内に進入したと判断された場合(S115:YES)、S116へ移行する。
先端部21が尿道内に進入したと判断された場合(S115:YES)に移行するS116では、当該位置を基準点Bとして設定する。
続くS117では、図8に示す位置情報決定処理を行う。
図8に示す位置情報決定処理は、加速度センサ13によって得られた加速度に基づいて尿道内での位置を決定するための処理である。
S151では、S116で決定された基準点Bを先端部21が通過してからの時間t、すなわち先端部21が尿道に進入してからの時間、を取得する。
S152では、S151で取得された時間tで加速度aを積分し、先端部21の移動速度Vを算出する。
S153では、S152で算出された先端部21の移動速度Vを時間tで積分し、基準点Bからの変位Xを算出し、位置情報決定処理を終了し、尿道検査処理に戻る。
図8に示した位置情報決定処理終了後に移行する図7中のS121では、位置情報決定処理で決定された位置情報である基準点Bからの変位Xと圧力センサ12により測定された圧力とを関連づけてディスプレイ15に出力する。例えば、図9に示すように変位を横軸に取り、圧力を縦軸にとったグラフとして表示することができる。
S122では、操作ボタン33が操作されたか否かを判断する。操作ボタン33が操作されていない場合(S122:NO)、S125へ移行する。操作ボタン33が操作された場合(S122:YES)、S123へ移行する。
S123では、S111で取得された映像をメモリ19に記憶させる。そしてS124では、S123で記憶された映像と圧力とを関連づけてディスプレイ15に出力する。例えば、図9に示すように、変位と圧力との関係を表したグラフに対応させて表示することができる。
S125では、尿道検査が終了したか否かを判断する。尿道検査が終了していないと判断された場合(S125:NO)、図6中のS111に戻り、尿道検査処理を継続する。尿道検査が終了したと判断された場合(S125:YES)、尿道内検査処理を終了する。
ここで、医療用検査装置1を用いて尿道検査を行う場合におけるディスプレイ15の画面イメージを図9に示す。図9において、横軸は変位、縦軸は体腔内の圧力を表している。
図9(a)に示すように、0から変位Bまでは圧力値がほぼ安定しているが、変位Bを境に上昇に転じている。ここが膀胱と尿道との境目であると判断することができ、基準点Bと設定する。
変位P1、P2、およびP3で操作ボタン33が操作されると、それぞれの変位における尿道内の映像G1、G2、およびG3がメモリ19に記憶され、この記憶された映像は尿道圧力と対応づけて、図9(a)のように表示される。
次に、図9(b)を参照すると、変位P4において、特異的な尿道圧力のピークが検出されている。このような尿道圧力の上昇は、なんらかの病変により尿道が狭窄している可能性が考えられる。この変位P4おいて、レンズ部25に映し出される映像を詳細に確認すれば、病変部位などの特定が容易になる。ここで、操作ボタン33を操作すれば、尿道内の映像が記憶され、この記憶された映像G4は、変位および尿道圧力と対応づけて同一画面に表示される。
なお、本実施形態における制御部10が、「映像取得手段」、「出力制御手段」、「位置情報取得手段」、「基準点設定手段」を構成する。そして、図5中のS104および図6中のS111が「映像取得手段」の機能としての処理に相当し、図5中のS105および図7中のS124が「出力制御手段」の機能としての処理に相当し、図6中のS117および図8に示す位置情報決定処理が「位置情報取得手段」の機能としての処理に相当し、図6中のS115およびS116が「基準点設定手段」の機能としての処理に相当する。
以上詳述したように、本実施形態による医療用検査装置1では、挿入部20の先端部21に設けられたレンズ部25に映し出された映像を取得し(図5中のS104、および図6中のS111)、圧力センサ12により測定した体腔内の圧力を取得し(図5中のS103、および図6中のS112)、映像および圧力を比較可能な態様で出力することができる(図5中のS105、および図7中のS124)。これにより、内視鏡検査と、膀胱内圧測定および尿道内圧測定とを連続する一連の検査として行うことができる。これにより、特に被検者が高齢である場合、拘束時間を短縮することができるので、身体的、精神的な負担を軽減することができる。特に、このような装置を小型化し、ベッドサイドで検査を行えば、被検者の負担を大幅に軽減することができると同時に、装置のコストダウンも可能となる。
また、本実施形態による医療用検査装置1は、検査者からの指示を入力する操作ボタン33を備えており、操作ボタン33を介した記憶要求があると、メモリ19はレンズ部25に映し出された映像を記憶可能である(S123)。そして、メモリ19に記憶された映像は、圧力センサ12により測定された圧力との対応関係が分かる態様で出力する(S124)。これにより、使用者が所望する箇所での映像を記憶し、圧力と映像とを対応させて出力することができる。例えば、炎症や腫瘍などの病変により体腔が狭窄し、圧力センサ12により測定される圧力値が上昇する場合、操作ボタン33を操作することにより当該箇所の映像を記憶することができる。
また、本実施形態では、先端部21に加速度センサ13が設けられており、加速度センサ13によって得られた加速度に基づいて、尿道内での先端部21の変位を算出することができる(図6中のS113、S117、および図8の「位置情報決定処理」)。従来は、尿道内圧を測定する場合は、挿入部を一定速度で引き出すための装置が必要であったが、本実施形態では、例えば使用者が用手的に先端部を引き抜き、先端部21の移動速度が一定にならなかったとしても、加速度に基づいて尿道内での変位を正確に特定することができる。これにより、尿道内圧を測定する際に、検査部を一定速度で引き抜く装置が不要になり、検査装置を簡素化できる。検査装置を簡素化することができれば、例えばベッドサイドで簡便に検査を行うことができ、被検者の負担を大幅に軽減することができると同時に装置のコストダウンも可能となる。
また、挿入部を膀胱から引き抜いていくとき、圧力が一定から上昇に転じるところを基準点として設定できる(S116)。これにより、より正確に尿道内での先端部の位置を特定することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、挿入部本体は可撓性を有するものとしたが、他の実施形態では、体腔内を観察可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、挿入部が可撓性を持たない硬性鏡であってもよい。
上記実施形態では、体腔内の圧力を圧力センサにより測定することとしたが、他の実施形態では、送出部から送出される流体量および圧力と、回収部によって回収される流体の流体量および圧力と、から求めるようにしてもよい。
また、送液部からの生理食塩水の送出は、膀胱内圧測定時のみとしたが、レンズ部の洗浄を目的として生理食塩水の送出を尿道内圧測定時にも継続して行ってもよい。また、送出する流体は、生理食塩水ではなく、二酸化炭素などの他の流体を用いてもよい。
また、上記実施形態では、開口は流体の送出および回収に用いたが、他の実施形態では、これに限定されることはなく、操作部近傍に、流体経路と連通する処置具挿入口を設け、この処置具挿入口より処置具等を挿通させて処置を行えるようにしてもよい。さらに、処置具を挿通するための開口を別途設けてもよい。
また、上記実施形態では、送出部から流体の送出および回収部による流体の回収を同一の開口により行うこととしたが、他の実施形態では、挿入部にそれぞれ開口するにように構成してもよい。例えば、流体を回収する開口を挿入部の側面に設けるようにしてもよい。
上記実施形態では、圧力と映像とが同一のディスプレイに表示される構成としたが、他の実施形態では、ディスプレイを複数用いて表示する構成としてもよい。また、映像および圧力は、比較可能な態様で出力されればどのような形態であってもよく、プリンタやメモリに出力してもよい。さらに、映像は、静止画であっても動画であってもよい。
また、上記実施形態では、圧力センサによって測定される圧力により、医療用検査装置の先端部が尿道に進入したことを判断したが、映像を基に判断するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、膀胱内および尿道内の検査に用いるものとしたが、人体のあらゆる体腔、例えば、消化管や呼吸器管、の検査に用いるように構成してもよい。すなわち、内視鏡検査において映像を取得すると同時に圧力を測定し、映像および圧力を比較可能な態様で出力し、管腔の長軸に沿って装置を引き抜く方向で用手的に動かしながら内圧の変化を測定するプレッシャープロフィール(Pressure Profile)検査において、検査装置に設けられた加速度センサにより、管腔内での長軸方向位置を特定して出力するようにしてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
本発明の一実施形態による医療用検査装置の概要を示す模式図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態による医療用検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による医療用検査装置を膀胱に挿入した場合の模式図である。 本発明の一実施形態による医療用検査装置を用いた膀胱検査の概要を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による医療用検査装置を用いた尿道検査の概要を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による医療用検査装置を用いた尿道検査の概要を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による医療用検査装置を用いた位置情報決定処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるディスプレイの画面の具体例を示す説明図である。
符号の説明
1:医療用検査装置、10:制御部(映像取得手段、出力制御手段、位置情報取得手段、基準点設定手段)、11:撮像素子、12:圧力センサ(圧力測定手段)、13:加速度センサ、19:メモリ(映像記憶手段)、20:挿入部、21:先端部、25:レンズ部、26:照明部、27:開口、33:操作ボタン(操作手段)、50:送液部(送出手段)、51:流体経路

Claims (6)

  1. 体腔内の映像を映し出すレンズ部および先端部に設けられた開口を有し、体腔内に挿入される細長の挿入部と、
    前記レンズ部に映し出された体腔内の映像を取得可能である映像取得手段と、
    前記挿入部に埋設される流体経路を経由して前記開口から体腔内に流体を送出可能である送出手段と、
    前記挿入部に埋設される経路を介して体腔内の圧力を測定可能な圧力測定手段と、
    前記映像取得手段にて取得される前記映像および前記圧力測定手段にて測定される圧力を、比較可能な態様で出力する出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする医療用検査装置。
  2. 使用者からの指示を入力する操作手段と、
    前記操作手段を介した記憶要求があると、前記映像取得手段により取得される前記映像を記憶する映像記憶手段と、
    を備え、
    前記出力制御手段は、前記映像記憶手段に記憶された映像を出力可能であることを特徴とする請求項1に記載の医療用検査装置。
  3. 前記出力制御手段は、前記映像記憶手段により記憶された映像と前記圧力測定手段により測定された圧力との対応関係が分かる態様で出力することを特徴とする請求項2に記載の医療用検査装置。
  4. 前記挿入部の移動に伴う管状の体腔内での位置に関する位置情報を取得可能な位置情報取得手段を備え、
    前記挿入部を管状の体腔に沿って移動させるとき、
    前記圧力測定手段は、管状の体腔内での様々な位置における体腔内の圧力を測定可能であり、
    前記出力制御手段は、圧力測定手段により測定された圧力と、位置情報取得手段により取得された位置情報とを関連づけて出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医療用検査装置。
  5. 前記挿入部を管状の体腔に沿って移動させるとき、
    前記位置情報取得手段は、体腔内の圧力がほぼ一定である状態から体腔内の圧力が上昇に転じた位置を基準点として設定する基準点設定手段を有することを特徴とする請求項4に記載の医療用検査装置。
  6. 前記挿入部の管状の体腔に沿った移動方向の加速度を取得可能な加速度センサを備え、
    前記位置情報取得手段は、前記加速度センサにより取得した加速度情報に基づいて、管状の体腔内での位置情報を算出可能であることを特徴とする請求項4または5に記載の医療用検査装置。
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