JP2010056937A - 基地局および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基地局が無線通信端末から受信する際に弊害となる搬送波の周波数オフセットの影響を軽減、除去することで、無線通信の品質や安定性の向上を図ることが可能な基地局および無線通信方法を提供することを目的としている
【解決手段】
本発明の基地局120は、無線通信端末とOFDMA方式による無線通信が可能な基地局であって、通信要求のあった無線通信端末からの搬送波周波数の送信時の目標値と受信時の計測値との差異から、周波数オフセット量を検出する周波数オフセット検出部220と、周波数オフセット検出部220が検出した周波数オフセットの量に応じて、割り当てるべきタイムスロットを決定するスロット決定部224と、通信要求のあった無線通信端末を、決定されたタイムスロットに割り当てるスロット割当部226と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、OFDMA方式で無線通信が可能な基地局と無線通信方法に関する。
近年、PHS(Personal Handy phone System)や携帯電話等に代表される無線通信端末が普及し、場所や時間を問わず通話や情報入手が可能となった。特に昨今では、入手可能な情報量も増加の一途を辿り、大容量のデータをダウンロードするため高速かつ高品質な無線通信方式が取り入れられるようになってきた。
例えば、高速デジタル通信を可能とする次世代PHS通信規格として、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD T95またはPHS MoU(Memorandum of Understanding)があり、このような通信では、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式が採用されている。かかるOFDMは、多重化方式の一つに分類され、単位時間軸上で多数の搬送波を利用し、変調対象となる信号波の位相が隣り合う搬送波間で直交するように搬送波の帯域を一部重ね合わせて周波数帯域を有効利用する方式である。
また、OFDMが個別のユーザ毎に時分割でサブチャネルを割り当てているのに対して、複数のユーザが全サブチャネルを共有し、各ユーザにとって最も伝送効率のよいサブチャネルを割り当てるOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access:直交周波数分割多元接続)方式も提供されている。このようなOFDMA方式等により適切な搬送波を通じた無線通信が遂行される。
例えば、無線通信端末と基地局との間では互いに取り決められた搬送波によって通信が確立される。しかし、無線通信端末が基地局に対して近づいたり遠ざかったりした場合、その移動速度分ドップラー効果が生じて搬送波の周波数がシフトする。このように無線通信端末の移動によるドップラー効果で周波数が変化する現象をドップラーシフトと称す。
また、基地局や無線通信端末に組み込まれた電子回路が、周辺環境からさまざまな影響を受けることにより搬送波周波数がシフトすることがある。これらドップラーシフトを含んだ周波数のシフトを周波数オフセットと呼ぶ。
OFDMA方式の場合、無線通信端末が送信した搬送波に周波数オフセットが発生すると位相の直交性が崩れて隣接するサブチャネルが干渉し合い、復調が困難になる問題があった。この問題を解決するため、周波数オフセット量を検出して無線通信端末が送信する搬送波をその周波数オフセット量分だけ自動周波数調整(AFC:Auto Frequency Control、以下単にAFCという。)する技術も開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−113241号公報
しかし、上述したAFCを採用する場合、無線通信端末がAFC処理を実行可能な装置を搭載する必要があった。また旧式の無線通信端末など当該機能を搭載していない場合、周波数オフセットの補正を行うことができず、通信が困難となる場合があった。さらに、当該機能を搭載していたとしても、AFCで対応できる周波数オフセットの調整範囲に限界があり、それを超えた調整はできなかった。
本発明は、このような問題に鑑み、基地局が無線通信端末から受信する際に弊害となる搬送波の周波数オフセットの影響を軽減、除去することで、無線通信の品質や安定性の向上を図ることが可能な基地局および無線通信方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、無線通信端末とOFDMA方式による無線通信が可能な基地局であって、通信要求のあった無線通信端末からの搬送波周波数の送信時の目標値と受信時の計測値との差異から、周波数オフセット量を検出する周波数オフセット検出部と、周波数オフセット検出部が検出した周波数オフセット量に応じて、割り当てるべきタイムスロットを決定するスロット決定部と、通信要求のあった無線通信端末を、決定されたタイムスロットに割り当てるスロット割当部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、基地局は複数の無線通信端末から受信した搬送波を、同じタイムスロットには周波数オフセット量が同程度のものが集まるように割り当てる。そうすることで各タイムスロット内の隣接するサブチャネルが同程度の周波数オフセットを起こしていることになり、サブチャネル間の周波数間隔のずれを抑えられる。かかる構成により、無線通信の品質や安定性の向上を図ることが可能となる。
スロット決定部は、周波数オフセット検出部が検出した周波数オフセット量に応じて、同じタイムスロットには周波数オフセット量が同程度の搬送波が集まるようにタイムスロットを決定してもよい。
かかる構成により、基地局は各タイムスロット内で隣接する搬送波の相対的な周波数間隔のずれを抑えることができるため、直接周波数オフセットを補正せずに干渉の発生を減らすことができる。
スロット決定部は、タイムスロット毎に割り当てられた無線通信端末の総数に応じて、各無線通信端末がタイムスロットに平均的に割り当てられるように、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を調整してもよい。
かかる構成により、基地局はそのとき通信している無線通信端末のうちの多数が特定の周波数オフセット量に偏った場合、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を動的に調整する。詳細には、通信している無線通信端末の全体の周波数オフセット量の範囲から、対応する周波数オフセット量の全体の範囲を決め、割り当てられた無線通信端末の数が多いタイムスロットは割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を狭く、逆に割り当てられた無線通信端末の数が少ないタイムスロットは割り当て判定に用いる周波数オフセット量の範囲が広くなるように割当判定の閾値を変更する。結果、各タイムスロット内に割り当てられた無線通信端末の数が偏らないようにすることができる。そうすることで全てのタイムスロットを効率的に使用することができ、データの通信効率の向上を図ることが可能となる。
本発明にかかる代表的な他の構成は、無線通信端末と、無線通信端末とOFDMA方式による無線通信可能な基地局とを用いて無線通信を行う無線通信方法であって、通信要求のあった無線通信端末からの搬送波周波数の送信時の目標値と受信時の計測値との差異から周波数オフセット量を検出し、周波数オフセット量に応じて、割り当てるべきタイムスロットを決定し、通信要求のあった無線通信端末を、決定されたタイムスロットに割り当てることを特徴とする。
上述した基地局における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該無線通信方法にも適用可能である。
以上説明したように本発明では、基地局が無線通信端末から受信する際に弊害となる搬送波の周波数オフセットの影響を軽減、除去することで、無線通信の品質や安定性の向上を図ることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
PHS端末や携帯電話等に代表される無線通信端末は、所定間隔をおいて固定配置される基地局と、無線で通信を行う無線通信システムを構築する。ここでは、まず、無線通信システム全体を説明し、その後、基地局の具体的構成を説明する。また、本実施形態では、無線通信端末としてPHS端末を挙げているが、かかる場合に限らず、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、カーナビゲーション、ポータブルテレビ、ゲーム機器、DVDプレイヤー、リモートコントローラ等無線通信可能な様々な電子機器を無線通信端末として用いることもできる。
(無線通信システム100)
図1は、無線通信システム100の概略的な接続関係を示した説明図である。当該無線通信システム100は、PHS端末110(図1中110A、110B、および110Cで示す)と、基地局120(図1中120Aおよび120Bで示す)と、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、インターネット、専用回線等で構成される通信網130と、中継サーバ140とを含んで構成される。
上記無線通信システム100において、ユーザが自身のPHS端末110Aから他のPHS端末110Cへの通信回線の接続を行う場合、PHS端末110Aは、通信可能範囲内にある基地局120Aに無線接続要求を行う。無線接続要求を受信した基地局120Aは、通信網130を介して中継サーバ140に通信相手との通信接続を要求し、中継サーバ140は、PHS端末110Cの位置登録情報を参照し他のPHS端末110Cの無線通信範囲内にある例えば基地局120Bを選択して基地局120Aと基地局120Bとの通信経路を確保し、PHS端末110AとPHS端末110Cの通信を確立する。
このような無線通信システム100においては、PHS端末110と基地局120との通信速度および通信品質を向上させるため様々な技術が採用されている。本実施形態では、例えば、ARIB STD T95やPHS MoU等の次世代PHS通信技術が採用され、PHS端末110と基地局120との間ではOFDMA/TDD(Time Division Duplex:時分割双方向伝送方式)/(またはOFDM/TDD)方式に基づいた無線通信が実行される。
図2は、周波数オフセットによる干渉の問題を説明するための説明図である。ここでは、図2(a)のような隣接する2つの搬送波112A、112Bを挙げ、それぞれが図1におけるPHS端末110A、110Bに対応している。かかる2つの搬送波112Aと搬送波112Bは所定周波数dだけ離隔して設定されている。
例えば、図1のPHS端末110Aが基地局120A方向に近づいている場合、ドップラー効果により搬送波112Aの周波数は高い方へシフトする。またPHS端末110Bのように基地局120Aから遠ざかった場合、同じくドップラー効果により搬送波Bの周波数は低いほうへシフトする。このようなドップラーシフトを含む周波数オフセットの結果、図2(b)において斜線で示したように周波数帯の一部が重畳してしまい、干渉が生じる。
この問題は、各PHS端末110A、110BにAFCを搭載することで解決することができる。図2(c)に破線で示す周波数オフセットにより重畳した搬送波112A、112Bは、AFCによって周波数オフセットを打ち消す方向(それぞれ矢印114、116)に周波数がシフトされ、実線で示すように所定周波数dだけ離隔された正規の周波数になる。
図3は、OFDMA/TDDにおける周波数オフセットの影響を説明するための概念図である。OFDMA/TDDの構造は、時間軸と周波数とに2次元化したマップで表すことができる。周波数オフセットを説明するための図2では理解を容易にするため周波数を横軸で表していたが、ここでは縦軸で表している。図3によると、送受信における1フレームは、4つのタイムスロットに分割され、周波数軸方向に均一のベースバンド距離(900kHzの占有帯域)をおいて複数のサブチャネル(PRU)が配される。
例えば、図2における搬送波112Aと搬送波112BがOFDMA/TDDによって図3のように隣接して配置され、基地局120Aに対してPHS端末110Aが近づく方向へ、PHS端末110Bが遠ざかる方向へある速度以上で移動していた場合、対応する搬送波112A、112Bはドップラーシフトによってそれぞれ矢印118、120の向きに周波数がずれてしまい干渉が起こる。
このようなOFDMA/TDDにおいてもAFCを適用することは可能であるが、その対応はPHS端末110にも及び、既存の端末も含めた全てのPHS端末110を改修する必要が生じてしまう。本実施形態では、このようなドップラーシフトを含む周波数オフセットの影響を軽減、除去することで、無線通信の品質や安定性の向上を図ることを目的とする。以下、基地局120の詳細な構成を述べ、その後、このような基地局120を用いた無線通信方法を詳述する。
(基地局120)
図4は、基地局の概略的な構成を示したブロック図である。基地局120は、制御部210と、記憶部212と、無線通信部214と、有線通信部216とを含んで構成される。
制御部210は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により基地局120全体を管理および制御する。また、制御部210は、記憶部212のプログラムを用いて、PHS端末110の通信網130や他のPHS端末110への通信接続を制御する。
記憶部212は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、制御部210で処理されるプログラム等を記憶する。本実施形態において、記憶部212は、周波数オフセット量と、その周波数オフセット量に従って割り当てられるタイムスロットとを関連付けたテーブル222も記憶する。
図5は、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲とタイムスロットを関連付けたテーブル222を示した説明図である。ここでは、周波数オフセット量を50Hz単位で区切り、各範囲に対してタイムスロットが1つずつ関連付けられている。
無線通信部214は、PHS端末110との通信を確立し、データの送受信を行う。また、無線通信部214は、通信要求のあったPHS端末110からの搬送波周波数の送信時の目標値、即ち割り当てられたPRUの規定周波数と受信時の実際の計測値との差異から、周波数オフセット量を検出する周波数オフセット検出部220としても機能する。また、無線通信部214は、後述するタイムスロット割当部226が割り当てたタイムスロットを通じてPHS端末110とのデータの送受信を行う。
有線通信部334は、通信網130を介して中継サーバ140を含む様々なサーバと接続することができる。
また、制御部210は、スロット決定部224と、スロット割当部226としても機能する。
スロット決定部224は、周波数オフセット検出部220が検出した周波数オフセット量を受け、記憶部212で記憶された図5のようなテーブル222を用いて、通信要求のあったPHS端末110が割り当てるべきタイムスロットを決定する。
ここでは、基地局120は複数のPHS端末110から受信した搬送波のうち、周波数オフセットが近いものを同一のタイムスロットに集めて割り当てる。そうすることで各タイムスロット内の隣接するサブチャネルが、同程度の周波数オフセットを起こしていることになり、サブチャネル間の周波数間隔のずれを抑えられる。かかる構成により、無線通信の品質や安定性の向上を図ることが可能となる。
スロット割当部226は、通信要求のあったPHS端末110を、スロット決定部224で決定されたタイムスロットに割り当てる。
(無線通信方法)
次に、上述した基地局120を用いて、特に通信要求のあったPHS端末110を適当なタイムスロットに割り当てる無線通信方法を説明する。
図6は、本実施形態の無線通信方法の処理の流れを示したフローチャートである。
基地局120の周波数オフセット検出部220は、無線通信部214にてPHS端末110から通信要求を受けると、そのPHS端末110の搬送波112の周波数オフセット量を検出する(S300)。
続いて、スロット決定部224は、記憶部212に予め記憶されている図5のテーブル222を参照して、検出された周波数オフセット量がテーブル222のどの割当判定の範囲に該当するか判定し、その割当判定の範囲に対応するタイムスロットを決定する(S302)。さらにスロット割当部226は、スロット決定部224が決定したタイムスロットをPHS端末110に割り当てる(S304)。
図7は、周波数オフセット量をもとにしたタイムスロット割当の最適化の説明図である。例えば、図1におけるPHS端末110Aは、基地局120Aに近づいており、通信している周波数は高くなる。かかるPHS端末110Aの周波数オフセットが0〜+50Hzと判定された場合、図7におけるスロット3の任意のPRUに割り当てられる。かかる搬送波112AはAFCが適用されていないので図7に示すように高周波数方向にシフトする。また、PHS端末110Bは、基地局120Aから遠のいており、その周波数オフセット量が−100〜−50Hzと判定された場合、図7におけるスロット1の任意のPRUに割り当てられる。かかる搬送波112Bは図7に示すように低周波数方向にシフトする。
スロット1に割り当てられた他の搬送波は、搬送波112Bと同程度に低周波方向にシフトしており互いの相対的な周波数間隔は変わらなくなるため、隣接する搬送波同士が互いに干渉することが無くなる。またスロット3に割り当てられた他の搬送波は、搬送波112Aと同程度に高周波方向にシフトしており、搬送波112B同様、互いの相対的な周波数間隔が等しくなって、隣接する搬送波同士の干渉を回避できる。
同様に搬送波の周波数オフセット量の近いものをまとめて同じタイムスロットに割り当てることで、周波数オフセットによる隣接する搬送波の干渉を抑えることができる。
また、スロット決定部224は、タイムスロット毎に割り当てられたPHS端末110の総数に応じて、各PHS端末110がタイムスロットに平均的に割り当てられるように、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を調整してもよい。
図8は、スロット決定部224の他の処理の流れを示したフローチャートである。図6に示した周波数オフセット検出ステップ(S300)の後、スロット決定部224は、追加的に、現在各タイムスロットに割り当てられているPHS端末110の数に偏りがないかどうかを判定する。判定基準となる指標値は例えば、各タイムスロットに割り当てられたPHS端末110の数と、各タイムスロットに割り当てられた割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲の幅(例えば範囲が50〜100Hzならば幅は50Hz)の積を導出し(S306)、各タイムスロット同士でその指標値と、当該範囲調整の実行を判断するための所定量とを比較し(S308)、その指標値が所定量を超えたとき、(S308の“YES”)、各タイムスロット同士の指標値の差分が0になるように割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を再計算し、記憶部のテーブルを修正する(S310)。
図9は、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲の動的調整の説明図である。図9(a)の時点では各タイムスロットに割り当てられているPHS端末110の数に偏りがある。しかし当該割当判定の調整が実行され、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲が修正されると、図9(b)のように、他のタイムスロットに比べて割り当てられたPHS端末110の数が多いタイムスロットは周波数オフセット量の割当範囲が小さくなり(例えばタイムスロット1および2)、逆に割り当てられたPHS端末110の数が少ないタイムスロットは周波数オフセット量の割当範囲が大きくなる(例えばタイムスロット3および4)。
こうして、新規に通信を要求してきたPHS端末110は空きの多いタイムスロットに割り当てられる確率が高くなり、時間を追って図9(c)のように各タイムスロットの通信量は平準化されていく。ここで、既に割り当てられているPHS端末110はPRUの更新があるまでタイムスロットの変更を行わないとしてもよいし、割当判定の調整のタイミングで適切なタイムスロットに再割当してもよい。
続いて、スロット割当部226は記憶部212に登録されている最新のテーブルを元に、通信要求のあったPHS端末110Aを適切なタイムスロットに割り当てる(S304)。
かかる構成により、基地局120はそのとき通信しているPHS端末110のうちの多数が特定の周波数オフセット量に偏ったとしても、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を動的に調整することで、各タイムスロット内に割り当てられたPHS端末110の数が偏らないようにすることができる。そうすることで全てのタイムスロットを効率的に使用することができ、データの通信効率の向上を図ることが可能となる。
例えば、花火大会やコンサートといった特定の方向に多数の人が同程度の速度で移動する場合においても、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲の調整を通じて、タイムスロットを飽和させることなく、適切にPHS端末110を割り当てることができる。
また、スロット決定部224は、PHS端末110の周波数オフセット量に応じて、割り当てるPRUの位置を調整してもよい。
図10は、周波数オフセット量をもとにした周波数の割当調整の説明図である。スロット決定部224は、周波数オフセット量が正に大きいPHS端末110をより高周波のPRUに、周波数オフセット量が負に大きいものをより低周波のPRUに割り当てる。図10に示すように、例えば搬送波112Dは低周波方向に隣接する搬送波112Eに向かって周波数オフセットしているが、搬送波112Eはそれ以上に低周波方向に周波数オフセットしており、搬送波112Fはさらにそれ以上に周波数オフセットしている。このように搬送波間の周波数の間隔は徐々に漸増し、干渉の発生を減らすことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本発明は前述のAFCなど他の既知の技術と併用することで、周波数オフセットに対する耐性をより強くすることができる。
また、上述した実施形態においては、割当判定をタイムスロット毎に行っているが、かかる場合に限られず、タイムスロットを複数の範囲に分割して、その分割範囲毎にPHS端末を割り当ててもよい。例えば各タイムスロットをサブチャネルが同数になるように分割し、周波数が高い側に正の周波数オフセット量の範囲を割り当て、周波数の低い半分には負の周波数オフセット量の範囲を割り当てる。こうすることで図5のタイムスロット量の割当範囲を例えば8つに分けることができ、より適切に搬送波を割り当てることができる。
なお、本明細書の無線通信方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、OFDMA方式で無線通信が可能な基地局および無線通信方法に利用可能である。
無線通信システムの概略的な接続関係を示した説明図である。 周波数オフセットによる干渉の問題を説明するための説明図である。 OFDMA/TDDにおける周波数オフセットの影響を説明するための概念図である。 基地局の概略的な構成を示したブロック図である。 周波数オフセット量の範囲とタイムスロットを関連付けたテーブルを示した説明図である。 本実施形態の無線通信方法の処理の流れを示したフローチャートである。 周波数オフセット量をもとにしたタイムスロット割当の最適化の説明図である。 スロット決定部の他の処理の流れを示したフローチャートである。 割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲の動的調整の説明図である。 周波数オフセット量をもとにした周波数の割当調整の説明図である。
符号の説明
110 …PHS端末
120 …基地局
220 …周波数オフセット検出部
224 …スロット決定部
226 …スロット割当部

Claims (4)

  1. 無線通信端末とOFDMA方式による無線通信が可能な基地局であって、
    通信要求のあった無線通信端末からの搬送波周波数の送信時の目標値と受信時の計測値との差異から、周波数オフセット量を検出する周波数オフセット検出部と、
    前記周波数オフセット検出部が検出した周波数オフセット量に応じて、割り当てるべきタイムスロットを決定するスロット決定部と、
    前記通信要求のあった無線通信端末を、前記決定されたタイムスロットに割り当てるスロット割当部と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記スロット決定部は、前記周波数オフセット検出部が検出した周波数オフセット量に応じて、同じタイムスロットには周波数オフセット量が同程度の搬送波が集まるようにタイムスロットを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の基地局。
  3. 前記スロット決定部は、タイムスロット毎に割り当てられた無線通信端末の総数に応じて、各無線通信端末がタイムスロットに平均的に割り当てられるように、割当判定に用いる周波数オフセット量の範囲を調整することを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  4. 無線通信端末と、該無線通信端末とOFDMA方式による無線通信可能な基地局とを用いて無線通信を行う無線通信方法であって、
    通信要求のあった前記無線通信端末からの搬送波周波数の送信時の目標値と受信時の計測値との差異から周波数オフセット量を検出し、
    前記周波数オフセット量に応じて、割り当てるべきタイムスロットを決定し、
    前記通信要求のあった無線通信端末を、前記決定されたタイムスロットに割り当てることを特徴とする無線通信方法。
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