JP2010056696A - 画像読取装置 - Google Patents

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尚 諸見里
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Abstract

【課題】原稿を読取台に載置し押さえ付けることで原稿の読み取り動作を開始する場合の原稿の重量による影響を抑え、原稿を適切に押さえ付けた状態で読み取り動作を開始することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】複写機は、ブックスキャンモードが選択され(S101;Yes)、プラテンガラスに原稿(ブック原稿)が載置されてスタートボタンが押下されると(S103;Yes)、プラテンガラスに加わる荷重を荷重検出部(荷重センサ)で検出することにより原稿の重量を計測する(S104)。そして原稿重量に応じた読み取り開始の基準となる閾値を設定し(S105)、その後、プラテンガラス上の原稿が押さえ付けられてその検出荷重が閾値以上となり(S107;Yes)、一定時間、閾値以上で安定すると(S108;Yes)、読み取りを開始する(ステップS109)。
【選択図】図3

Description

本発明は、原稿を読取台に載置し押さえ付けることで原稿の読み取り動作を開始する画像読取装置に関する。
スキャナ機や複写機などで厚みのある本や冊子などの原稿(ブック原稿)をスキャンする場合は、スキャンするページを開いてプラテンガラス上に伏せた原稿が浮き上がらないよう両手でしっかり押さえ付ける必要があるが、スタートボタンを押すために片手を離すと原稿がずれてしまい、良好なスキャン画像が得られなくなることがある。
このような問題を解決するために、たとえば特許文献1の技術では、プラテンガラスの下にスイッチを設け、スタートボタンを押さなくても、プラテンガラス上に載置した原稿を一定以上の力で押さえ付けると、プラテンガラスの下動によりスイッチがオンされてスキャン動作を自動的に開始できるようにしている。またプラテンガラスの押圧検出は、上記スイッチの他に、プラテンガラスに透明の感圧スイッチを貼り着けることでも可能である旨が記載されている。
特開平10−268708号公報
上記特許文献1のように、プラテンガラスに一定以上の力が加わるとスキャン動作が開始される構成では、原稿の重量がスキャン動作の開始に影響するおそれがある。たとえば、重い原稿の場合はその重量だけでスキャン動作が開始されてしまったり、プラテンガラス上で位置を調整しているときにスキャン動作が開始されてしまったりするおそれがあり、軽い原稿の場合は強く押さえ付けないとスキャン動作を開始できないおそれがある。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、原稿を読取台に載置し押さえ付けることで原稿の読み取り動作を開始する場合の原稿の重量による影響を抑え、原稿を適切に押さえ付けた状態で読み取り動作を開始することができる画像読取装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]読み取り対象の原稿が載置される読取台と、
前記読取台に加えられた荷重を検出する検出部と、
前記読取台上の原稿を読み取る読取部と、
前記原稿の重量を入力する入力部と、
前記読取部による読み取り動作の開始基準となる閾値を前記入力部から入力された前記原稿の重量に応じて設定し、前記検出部により検出された荷重と前記閾値とに基づいて前記読取部による読み取り動作を開始させる制御部と、
を備える
ことを特徴とする画像読取装置。
上記発明では、原稿を読取台に載置し押さえ付けることで原稿の読み取り動作を開始する場合の読み取り動作の開始基準となる閾値を、原稿の重量に応じて設定する。原稿の重量は、たとえば、予め計測した計測値を用いたり、原稿に自重が記載されている場合はその記載値を用いたりすることができる。原稿重量の入力は、たとえば、入力部(操作部)による操作を通して、数値を直接手入力したり、複数設けられた選択肢の中から最も近い重量を選択したりするなどして行うことができる。
そして、検出部により検出された読取台に加えられた荷重(原稿の重量と押さえ付け荷重(押付荷重)とを加算した荷重)と、原稿の重量に応じて設定した上記の閾値とに基づいて読取部による読み取り動作を開始させる。これにより、原稿の重量を排除した押付荷重のみに基づく読み取り動作の開始を実現できる。
[2]前記検出部は、前記原稿が前記読取台に載置され押さえ付けられていない状態で検出した荷重を前記原稿の重量として入力する前記入力部としても機能する
ことを特徴とする[1]に記載の画像読取装置。
上記発明では、原稿を読取台に載置したのみで、押さえ付けていない状態で検出された荷重が原稿の重量として入力される。これにより、原稿重量の検出(計測)を画像読取装置で行えるようになり、正確な原稿重量を簡単に(自動的に)入力することができる。また、原稿を読取台に載置して重量を検出した後に、そのまま原稿を押さえ付けて読み取り動作を開始させることも可能となり、原稿重量の検出および入力から読み取り動作開始までの作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
[3]前記制御部は、前記原稿の重量に応じてその原稿の重量と前記閾値との差分を変更するように前記閾値を設定する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像読取装置。
本や冊子などの読み取りでは、読み取りページを開いて読取台上に伏せて載置したその原稿を浮き上がらないよう適切に押さえ付ける際に、一般に軽い原稿(薄い原稿)は弱い力でも押さえ付けられるが、重い原稿(分厚い原稿)は強い力でないと押さえ付けられない。すなわち、原稿の重量(厚さ)によって適切な押付荷重は異なっている。
上記発明では、たとえば、重量の小さい原稿では重量と閾値の差分を小さく設定し、重量の大きい原稿では重量と閾値の差分を大きく設定するなど、原稿の重量に応じてその原稿の重量と閾値との差分を変更する。これにより、読み取り動作の開始基準となる閾値を原稿の重量に応じた適正な値に設定することができる。
[4]前記制御部は、前記検出部により検出された荷重が前記閾値に基づいて決定した所定の範囲内で安定した場合に、前記読取部による読み取り動作を開始させる
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像読取装置。
原稿を押さえ付け始めた直後は押付荷重が大きく変化・変動しており、押付荷重(押さえ付け方)が安定する前に読み取り動作が開始されると、原稿がずれて良好な読み取りを行えなくなる可能性がある。
上記発明では、検出部により検出された荷重(原稿の重量と押付荷重とを加算した荷重)が閾値に基づいて決定した所定の範囲内で安定した場合に読み取り動作を開始させることで、すなわち、検出荷重が閾値に対して大きく変化したり、変動したりする場合はその状態が収まってから読み取り動作を開始させることで、原稿の押さえ付け方が安定する前に読み取り動作が開始されることを防止でき、良好な読み取りを行えるようになる。
[5]前記制御部は、前記原稿の重量と前記読取部による読み取り動作中に前記検出部により検出された荷重とに基づいて前記読み取り動作を中断させる
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像読取装置。
上記発明では、たとえば、読み取り動作中に原稿の押さえ付け方(押付荷重)が大きく変わってしまい、検出部により検出された荷重が上述の原稿の重量に基づいて設定された読み取り動作の開始基準となる閾値、もしくは、これとは別に原稿の重量に基づいて設定された読み取り動作の中断基準となる閾値を下回るなどした場合に、読み取り動作が中断される。これにより、読み取り動作中の原稿の押さえ付け方の変化によるずれによって乱れた画像が出力されることを防止できる。
[6]前記閾値は、下限を示す下限閾値と上限を示す上限閾値とを有する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の画像読取装置。
上記発明では、原稿の重量に応じて下限閾値と上限閾値を設定し、この下限および上限閾値と、上述の検出部により検出された荷重とに基づいて読み取り動作を開始させる。
たとえば、検出荷重が下限閾値と上限閾値の範囲内に入って一定時間推移した場合に読み取り動作を開始させるなどしてもよい。また、[4]に記載の発明における「閾値に基づいて決定した所定の範囲内」は、上記の下限閾値と上限閾値の範囲内であるとし、検出荷重がこの下限および上限閾値の範囲内で安定した場合に読み取り動作を開始させるなどしてもよい。また、[5]に記載の発明においては、検出荷重が上記の下限閾値を下回ったり上限閾値を上回ったりした場合に読み取り動作を中断するなどしてもよい。
このように、上限閾値を設けることで、原稿の押さえすぎによるずれによって乱れた画像が出力されることを防止できる。
[7]前記制御部は、前記下限閾値と前記上限閾値との差分を前記原稿の重量に応じて変更する
ことを特徴とする[6]に記載の画像読取装置。
一般に重量の小さい原稿は重量の大きい原稿に比べて、押付荷重の変動が小さくても読取台との接触状態が変化しやすく、押付荷重の変動による影響を受けやすい。
上記発明では、たとえば、重量の小さい原稿では下限閾値と上限閾値との差分を小さく設定し、重量の大きい原稿では下限閾値と上限閾値との差分を大きく設定するなど、原稿の重量に応じて下限閾値と上限閾値との差分を変更する。これにより、原稿の読み取り開始や中断の基準となる下限閾値と上限閾値との幅(差分)を、原稿の重量に応じた適正な値に設定することができる。
本発明の画像読取装置によれば、原稿を読取台に載置し押さえ付けることで原稿の読み取り動作を開始する場合の原稿の重量による影響が抑えられ、原稿を適切に押さえ付けた状態で読み取り動作を開始できるようになる。これにより、重量の異なる種々の原稿に対し、適切に押さえ付けていない状態で読み取り動作が開始されてしまうことによる読み取り不良や、強い力で押さえ付けないと読み取り動作を開始できないといった操作性の低下などを防止できるようになる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取装置としての複写機10の概略構成を示している。複写機10は、原稿を読み取って画像データを取得するスキャナ機能や原稿を複写印刷するコピー機能などを備えている。また、スキャナ機能(スキャンモード)とコピー機能(コピーモード)には、紙原稿(シート原稿)などの読み取りに対応した通常スキャンモードと、本や冊子、見開き資料などのブック原稿(見開き原稿)の読み取りに対応したブックスキャンモードとが設けられている。ブックスキャンモードとは、ブック原稿を後述するプラテンガラス上に載置して押さえ付けることにより、自動的に読み取り動作が開始されるモードである。
図1に示すように、複写機10は、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11に、バス12を介してROM13(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)14と、記憶部15と、表示部16と、操作部17と、スキャナ部18と、画像処理部19と、プリンタ部20と、荷重検出部21とを接続して構成される。
CPU11は、ROM13に格納されているプログラムに基づいて複写機10の動作を制御する。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリとして使用されるほか、画像データを一時的に保存するための画像メモリなどにも使用される。記憶部15は、ハードディスク装置(Hard Disk Drive;HDD)などで構成され、各種の保存データなどを格納するほか、原稿のスキャンやコピーにおける画像データなども保存する。
表示部16は、液晶ディスプレイなどで構成され、操作画面、設定画面、案内画面などの各種の画面を表示する機能を果たす。操作部17は、モード選択ボタン、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種のボタン類などで構成され、ユーザなどが複写機10に対して行う各種の操作を受け付ける機能を果たす。
スキャナ部18は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。図2に示すように、スキャナ部18は、読み取り対象の原稿が載置されるプラテンガラス30(読取台)と、プラテンガラス30の上面を開放および閉塞する背面板31とを備えている。背面板31は、一側端部(図中では奥側の端部)が図示しない複写機本体(スキャナ部18の筐体など)に回動可能に支持されて取り付けられている。さらにスキャナ部18は、たとえば、プラテンガラス30上の原稿に光を照射する光源と、原稿からの反射光を受光して原稿を幅方向に1ライン分読み取るイメージセンサと、イメージセンサによるライン単位の読み取り位置を原稿の長さ方向に移動させるスキャン機構と、原稿からの反射光をイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路などを備えている。
画像処理部19は画像データに対して、画像補正、回転、拡大/縮小、圧縮/伸張など各種の画像処理を施す機能を果たす。
プリンタ部20は、入力された画像データに対応する画像を用紙に形成して出力する機能を果たす。たとえば、用紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置などを備え、電子写真プロセスによって用紙上に画像を形成するレーザープリンタなどとして構成される。
荷重検出部21は、スキャナ部18のプラテンガラス30に加えられた荷重を検出する検出部としての機能を果たす。詳細には、プラテンガラス30の上に何も載置されていない状態でリセットされてから(無荷重状態での検出荷重=0)、プラテンガラス30の上に原稿(ブック原稿)が載置されたのみの(押さえ付けられていない)状態で検出した荷重をその原稿の重量として入力する入力部としての機能と、原稿がプラテンガラス30に押さえ付けられたときの荷重(原稿の重量と押さえ付け荷重(押付荷重)とを加算した荷重)を検出する機能とを果たす。
図2に示すように、プラテンガラス30は下面の四隅などが支柱32に支持されて取り付けられている。荷重検出部21は、この支柱32の下部に設けられてプラテンガラス30に加えられた荷重(力)を支柱32を介して検出するようになっており(図2の矢印P参照)、たとえば、受けた荷重を電気信号に変換する荷重センサなどで構成されている。
荷重センサとしては、外力によるひずみ量に応じて電気抵抗値を変化させる(出力電圧を変化させる)ひずみゲージ(ストレインゲージ)を用いたひずみゲージ方式、入力荷重の大きさに応じて出力電圧を変化させる圧電素子(ピエゾ素子)を用いた圧電素子方式などの各種方式の荷重センサを使用することができる。また、荷重センサに替えて汎用のロードセル(荷重変換器)などを使用してもよい。
CPU11はプログラムを実行することで、スキャナ部18による読み取り動作の開始基準となる閾値を荷重検出部21により入力された原稿(ブック原稿)の重量に応じて設定し、その閾値と荷重検出部21により検出された荷重(原稿の重量と押付荷重とを加算した荷重)とに基づいてスキャナ部18による読み取り動作を開始させる機能を果たす。また、原稿重量に応じて原稿重量と閾値との差分を変更するように閾値を設定する機能と、荷重検出部21による検出荷重が上記の閾値に基づいて決定した所定の範囲内で安定した場合(検出荷重が一定時間、閾値以上で安定するなどの場合)に読み取り動作を開始させる機能と、読み取り動作中に荷重検出部21による検出荷重が上記の閾値を下回った場合に読み取り動作を中断させる機能とを果たす。
次に、複写機10の動作について説明する。
図3は、複写機10によるスキャン処理の流れを示している。本例では、ブック原稿を読み取るためにブックスキャンモードが選択されると、原稿重量を計測しその原稿重量に応じて読み取り動作の開始基準となる閾値を設定するようにしている。また、ブック原稿の読み取りでは、読み取りページを開いてプラテンガラス30の上に伏せて載置した原稿を浮き上がらないよう適切に押さえ付ける際に、一般に重い原稿(分厚い原稿)は軽い原稿(薄い原稿)よりも強い力が必要である。その点を考慮して、原稿重量に応じて原稿重量と閾値との差分を変更するようにしている。
ユーザが複写機10の操作部17を通してスキャンモードまたはコピーモードを選択すると、CPU11は本処理を開始する(Start)。このスキャン/コピーモードの選択に加えて、通常スキャンモードが選択された場合は(ステップS101;No)、CPU11はスキャナ部18による原稿の読み取りを通常のスキャン動作で行わせ(ステップS113)、本処理を終了する(End)。通常のスキャン動作では、ユーザがプラテンガラス30上に原稿を載置し、スタートボタンを押下することで原稿の読み取りが開始される。
ブックスキャンモードが選択された場合は(ステップS101;Yes)、CPU11はスキャナ部18による原稿の読み取りをブック原稿に対応したスキャン動作で行わせる。このブックスキャンモードでは、CPU11は、荷重検出部21による検出荷重をリセットすると共に、表示部16に「原稿の重さを計ります。原稿をセットし、スタートボタンを押して下さい。」などの操作案内を表示し(ステップS102)、スタートボタンの押下を監視する(ステップS103;No)。
これを受けてユーザは、図2に示すように、ブック原稿40をスキャンするページを開いてプラテンガラス30上に伏せて載置し、ブック原稿40から手を離してスタートボタンを押下する。
スタートボタンが押下されると(ステップS103;Yes)、CPU11は、荷重検出部21による検出荷重(図2の矢印P参照)からブック原稿40の重量を計測し(ステップS104)、その原稿重量に応じた読み取り開始の基準となる閾値、すなわち、ブック原稿40をプラテンガラス30に押さえ付けた際に読み取りを開始する荷重(検出荷重)の閾値を設定する(ステップS105)。また詳細は後述するが、CPU11は、原稿重量が小さい場合は原稿重量と閾値の差分を小さく設定し、原稿重量が大きい場合は原稿重量と閾値の差分を大きく設定するというように、原稿重量に応じて原稿重量と閾値との差分を変更するように閾値を設定する。
続いてCPU11は、表示部16に「原稿を押さえてください。自動的に読み取りを開始します。」などの操作案内を表示し(ステップS106)、荷重検出部21による検出荷重が閾値以上になるかを監視する(ステップS107;No)。
これを受けてユーザは、図2の矢印Fで示すように、プラテンガラス30上に載置されているブック原稿40を手で押さえ付ける。
荷重検出部21による検出荷重が閾値以上になると(ステップS107;Yes)、CPU11は、その検出荷重が一定時間、閾値以上で安定するかを監視する(ステップS108;No)。なお、ここでの「安定」については、たとえば、検出荷重の変動幅が所定の範囲内に収まっている状態や、単位時間当たりの検出荷重の最大変化量が所定量以下である状態が継続されている状態などが挙げられる。
上記の条件を満足すると(ステップS108;Yes)、CPU11は、スキャナ部18による読み取りを開始させる(ステップS109)。さらに、読み取りが完了するまでの間、荷重検出部21による検出荷重が閾値以上に保たれているかを監視する(ステップS110;Yes→ステップS111;No→ステップS110のループ)。
検出荷重が閾値以上に保たれたままスキャナ部18による読み取りが完了すると(ステップS111;Yes)、本処理を終了する(End)。この場合は、原稿の読み取りが正常に行われたことになる。また、読み取り動作中に検出荷重が閾値を下回った場合は(ステップS111;No)、スキャナ部18による読み取り動作を中断し(ステップS112)、本処理を終了する(End)。この場合は、たとえば、原稿の押さえ方が弱くなったために読み取り中断した旨を表示部16に表示してステップS106へ戻るなどしてもよい。これにより、読み取りが中断されたページの再読み取りを簡単かつ円滑に行うことができるようになる。
図4は、縦軸を「荷重」、横軸を「時間」とした荷重変化のグラフを用いて、上述のブックスキャンモードにおけるユーザの操作と荷重(検出荷重)の変化に伴うスキャン動作の推移を表した動作タイミング図である。また本図では、原稿重量に応じた閾値の違いも分かるよう、重量の異なる2つの原稿における荷重変化のグラフ線を同一のグラフ図に模式的に重ねて閾値を比較できるように示している。具体的には、軽い原稿Aにおける荷重変化をグラフ線Paで示し、重い原稿Bにおける荷重変化をグラフ線Pbで示している。
たとえば、タイミングT1でプラテンガラス30の上に原稿(ブック原稿40)が載置されてプラテンガラス30に加わる荷重の検出が開始され、タイミングT2でスタートボタンが押下されて原稿の重量が計測され、その原稿重量に応じた閾値が設定される。
本例では、原稿Aの重量PBaよりも原稿Bの重量PBbの方が大きくなっており(PBa<PBb)、この場合は、原稿Aに対する閾値PSa(PSa=PBa+α)よりも原稿Bに対する閾値PSb(PSb=PBb+β)の方が大きく設定される。また、重量が小さい原稿Aはその重量PBaと閾値PSaの差分αが小さくされ、重量が大きい原稿Bはその重量PBbと閾値PSbの差分βが大きくされる(α<β)。
そして、タイミングT3で原稿の押さえ付けが開始され、検出荷重が閾値以上となり、一定時間、閾値以上で安定すると、その条件を満足したタイミングT4で読み取り開始される。読み取り動作中に検出荷重が閾値を下回ると、そのタイミングT5で読み取りが中断される。検出荷重が閾値以上に維持されていれば、タイミングT6で読み取りが完了する。
また、原稿重量に応じて閾値を設定すると共に原稿重量と閾値の差分を変更するように設定するには、たとえば、以下に示す3次関数の(1)式などを用いて行うことができる。
Start=aBook +aBook +aBook+a ・・・(1)
Start :閾値
Book :原稿重量
〜a:任意定数
※a>0,a>0
Book≧0の範囲でPStart≧0
図5は、縦軸を「閾値」、横軸を「原稿重量(検出荷重)」として、上記の(1)式による閾値と原稿重量の関係を3次曲線で示したグラフ図である。図示のように、軽い原稿では、閾値が小さくされると共に原稿重量と差分も小さくされ、重い原稿では、閾値が大きくされると共に原稿重量と差分も大きくされる。
また上述の閾値は、下限を示す下限閾値であるが、これに加えて上限を示す上限閾値を設定するようにしてもよい。図6にその一例を示す。図6では、図4と同様に縦軸を「荷重」、横軸を「時間」とした荷重変化のグラフを用いて、下限閾値と上限閾値の設定例を示すと共に、その下限および上限閾値に対するスキャン動作の推移を表している。
たとえば、プラテンガラス30の上に原稿(ブック原稿40)が載置されて荷重の検出が開始され(T1)、スタートボタンが押下されて原稿の重量が計測されると(T2)、その原稿重量に応じた下限閾値PS1と上限閾値PS2が設定される。この下限閾値PS1と上限閾値PS2の設定も、上述の3次関数式などを用いて行うことができる。
原稿の押さえ付けが開始され(T3)、検出荷重が下限閾値PS1と上限閾値PS2の範囲内に入り、一定時間、一定範囲内で安定すると、読み取りが開始される(T4)。読み取り動作中に検出荷重が下限閾値PS1を下回ると、または、上限閾値PS2を上回ると、読み取りが中断される(T5)。検出荷重が下限閾値PS1と上限閾値PS2の範囲内を維持したままであれば、読み取りが完了する(T6)。
このように、本実施の形態に係る複写機10では、原稿の重量に応じて読み取り動作の開始基準となる閾値を設定し、その閾値と、プラテンガラス30上に載置された原稿が押さえ付けられたときの検出荷重(原稿の重量と押付荷重とを加算した荷重)とに基づいて読み取り動作を開始させることにより、原稿の重量を排除(キャンセル)した押付荷重のみに基づく読み取り動作の開始を実現できる。これにより、重量の異なる種々の原稿に対し、適切に押さえ付けていない状態で読み取り動作が開始されてしまうことによる読み取り不良や、強い力で押さえ付けないと読み取り動作を開始できないといった操作性の低下などを防止できるようになり、原稿の重量による影響を抑えた、原稿を適切に押さえ付けた状態での読み取り動作の開始を行えるようになる。
特に本実施の形態では、荷重検出部21は、プラテンガラス30に加えられた荷重を検出する構成とされ、この荷重を検出することで原稿の重量や押付荷重を直接的に検出する。これにより、原稿重量の検出(計測)を複写機10で行えるようになり、正確な原稿重量を簡単に(自動的に)計測することができる。また、原稿をプラテンガラス30に載置して重量を計測した後に、そのまま原稿を押さえ付けて読み取り動作を開始させることも可能となり、原稿重量の計測から読み取り動作開始までの作業を迅速かつ円滑に行うことができる。
また、原稿重量に応じて原稿重量と閾値との差分を変更するように閾値を設定することで、読み取り動作の開始基準となる閾値を原稿重量に応じた適正な値に設定することができる。
また、検出荷重が一定時間、閾値以上で安定した場合(または下限閾値と上限閾値の範囲内で安定した場合)に読み取り動作を開始させることで、原稿の押さえ付け方が安定する前に読み取り動作が開始されることを防止でき、良好な読み取りを行えるようになる。
また、読み取り動作中に検出荷重が閾値を下回った場合(または下限閾値と上限閾値の範囲外となった場合)は読み取り動作を中断させることで、読み取り動作中の原稿の押さえ付け方の変化によるずれによって乱れた画像が出力されることを防止できる。特に上限閾値を設けた場合は、原稿の押さえすぎによるずれによって乱れた画像が出力されることを防止できるようになる。
また、一般に軽い原稿は重い原稿に比べて、押付荷重の変動が小さくてもプラテンガラス30との接触状態が変化しやすく、押付荷重の変動による影響を受けやすい。そこで、下限閾値と上限閾値を設定する場合は、重量の小さい原稿に対しては下限閾値と上限閾値の差分を小さく設定し、重量の大きい原稿に対しては下限閾値と上限閾値の差分を大きく設定するなど、原稿の重量に応じて下限閾値と上限閾値の差分を変更するようにしてもよい。これにより、原稿の読み取り開始や中断の基準となる下限閾値と上限閾値の幅(差分)を、原稿の重量に応じた適正な値に設定できるようになる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、上述の実施の形態では、荷重検出部21(荷重センサ)をプラテンガラス30の支持部(支柱32の下側)に設けているが、プラテンガラス30の下面に接触させて配置するなどしてもよい。
また原稿の重量は、原稿をプラテンガラス30上に載置して計測する他に、操作部17を通して原稿の重量を入力もしくは選択できるように構成し、別途計測した原稿の重量や、原稿に自重が記載されている場合はその自重などを操作部17を通して入力もしくは選択できるようにしてもよい。
また実施の形態では、下限閾値のみを設定する場合は、検出荷重がその下限閾値以上になってから、一定時間、下限閾値以上で安定した場合に読み取り動作を開始するようにし、読み取り動作中に検出荷重がその下限閾値を下回ると読み取り動作を中断するようにしている(図4参照)。下限閾値と上限閾値を設定する場合は、検出荷重がその下限閾値と上限閾値の範囲内に入り、一定時間、一定範囲内で安定した場合に読み取り動作を開始するようにし、読み取り動作中に検出荷重がその下限閾値と上限閾値の範囲外になると読み取り動作を中断するようにしている(図6参照)。この読み取り動作の開始条件や中断条件は、実施の形態で説明したものに限らない。
たとえば、閾値に基づいて決定した、当該閾値とは異なる基準を用いるなどしてもよい。また、読み取り動作を中断する基準は開始基準の閾値と異ならせるようにしてもよい。具体的には、読み取り動作の開始基準として下限閾値のみを設定する場合はその下限閾値よりも低く(もしくは高く)設定した基準値を検出荷重が下回る場合に読み取り動作を中断するようにしたり、読み取り動作の開始基準として下限閾値と上限閾値を設定する場合はその範囲よりも広く(もしくは狭く)設定した基準範囲を検出荷重が外れる場合に読み取り動作を中断したりするようにしてもよい。
また実施の形態では、閾値の設定において3次関数式を用いる場合を説明したが、1次関数式など他の数式を用いたり、テーブルを用いたりするようにしてもよい。
また、複写機10におけるプリンタ部20は、レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを走査露光するLEDプリンタなどの他の方式のプリンタとしてもよい。
また本発明は、実施の形態で説明した複写機に限らず、スキャナ機や複合機などの他の画像読取装置にも適用可能である。
本発明の実施の形態に係る画像読取装置としての複写機の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るスキャナ部におけるプラテンガラスなどの構成を示す外観図である。 本発明の実施の形態に係る複写機によるスキャン処理を示す流れ図である。 本発明の実施の形態に係る複写機のブックスキャンモードにおけるユーザの操作と検出荷重の変化に伴うスキャン動作の推移を示す動作タイミング図である。 本発明の実施の形態に係る3次関数の数式を用いて設定される閾値と原稿重量の関係を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る複写機のブックスキャンモードで下限閾値と上限閾値を設定した場合のユーザの操作と検出荷重の変化に伴うスキャン動作の推移を示す動作タイミング図である。
符号の説明
10…複写機
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…記憶部
16…表示部
17…操作部
18…スキャナ部
19…画像処理部
20…プリンタ部
21…荷重検出部
30…プラテンガラス
31…背面板
32…支柱
40…ブック原稿

Claims (7)

  1. 読み取り対象の原稿が載置される読取台と、
    前記読取台に加えられた荷重を検出する検出部と、
    前記読取台上の原稿を読み取る読取部と、
    前記原稿の重量を入力する入力部と、
    前記読取部による読み取り動作の開始基準となる閾値を前記入力部から入力された前記原稿の重量に応じて設定し、前記検出部により検出された荷重と前記閾値とに基づいて前記読取部による読み取り動作を開始させる制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記検出部は、前記原稿が前記読取台に載置され押さえ付けられていない状態で検出した荷重を前記原稿の重量として入力する前記入力部としても機能する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記制御部は、前記原稿の重量に応じてその原稿の重量と前記閾値との差分を変更するように前記閾値を設定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御部は、前記検出部により検出された荷重が前記閾値に基づいて決定した所定の範囲内で安定した場合に、前記読取部による読み取り動作を開始させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  5. 前記制御部は、前記原稿の重量と前記読取部による読み取り動作中に前記検出部により検出された荷重とに基づいて前記読み取り動作を中断させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  6. 前記閾値は、下限を示す下限閾値と上限を示す上限閾値とを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像読取装置。
  7. 前記制御部は、前記下限閾値と前記上限閾値との差分を前記原稿の重量に応じて変更する
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010213248A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
EP2372446A2 (en) 2010-03-12 2011-10-05 Ricoh Company, Ltd. Electrochromic display apparatus and method of manufacturing the same
CN103885891A (zh) * 2012-12-24 2014-06-25 腾讯科技(武汉)有限公司 一种信息预读的方法及移动终端

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