JP2010056508A - 半導体素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】無機半導体と有機物とを能動的な役割に用い、かつ有機物の劣化を防止することができる半導体素子を提供する。
【解決手段】ZnO系半導体1上に有機物電極2が形成されており、有機物電極2の上にはAu膜3が形成されている。ZnO系半導体1の裏面には有機物電極2に対向するように、Ti膜4とAu膜5の多層金属膜で構成された電極が形成されている。有機物電極2とZnO系半導体1との接合界面は、ショットキー障壁が形成されており、これらの間で整流作用が発生する。しかも、有機物電極2の表面には、撥水膜3が被覆されているため、水等から有機物電極2表面を防護することができ、有機物電極の劣化を防止することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ZnO系半導体1上に有機物電極2が形成されており、有機物電極2の上にはAu膜3が形成されている。ZnO系半導体1の裏面には有機物電極2に対向するように、Ti膜4とAu膜5の多層金属膜で構成された電極が形成されている。有機物電極2とZnO系半導体1との接合界面は、ショットキー障壁が形成されており、これらの間で整流作用が発生する。しかも、有機物電極2の表面には、撥水膜3が被覆されているため、水等から有機物電極2表面を防護することができ、有機物電極の劣化を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、無機半導体に有機物の電極を形成した半導体素子に関する。
シリコンを中心とした集積回路技術の発展は目覚ましく、様々な機器がエレクトロニクスによって制御されるようになっている。その影響は家電製品だけでなく、車のような機械工学が中心であった分野にも及んでおり、実際に100近い種類のエレクトロニクスセンシング部品が組み込まれている。ところが最近では、その発展を支える基礎となっていた微細加工技術が、技術的シーズの不足、および設備投資額の巨大化により、これ以上の進展があるのかどうか不安視され、beyond CMOS、more Mooreというスローガンに象徴されるように、材料的な革新が集積回路の分野でも求められている。その材料的な革新を担う多機能物質の一つとして酸化物が注目されており、革新的な研究成果が次々と発表されている。
例えば、非常に研究が進んでいる酸化物として最も注目されているものの一つとしてZnOがある。ZnOを半導体デバイス材料として用いる場合の問題点は、アクセプタードーピングが困難で、p型ZnOを得ることができなかったことにある。
ところが近年、非特許文献1や2に見られるように、技術の進歩により、p型ZnOを得ることができるようになり、発光も確認された。新規材料としては、窒化ガリウムのように、非常に洗練された半導体となってきている。このようにシリコン以外の無機半導体の新材料の発展は著しいものがある。また、同じく多機能物質として、応用、研究とも盛んな面白い物質として導電性ポリマーがある。有機材料は印刷技術などと融合させることで非常に簡便にデバイス作製できることもあり、次世代は有機物が電子デバイスの主役になるという声もある。電子デバイスを作るためには電気を通すものが必要でそのためにも導電性ポリマーは有効である。
以上のように、シリコン以外の電子デバイス材料の発展は著しいのであるが、無機物質である半導体と有機物はそれぞれ独自に発展しており、いままであまり接点を持たなかった。ところが、近年、これらを融合していく研究が盛んになってきている。有機物、新規無機半導体とも、シリコンにはない物性を備えているうえ、特に材料が豊富であるため色んな種類のデバイスが作れる可能性があるだけでなく、有機物を使用すれば印刷技術等によりパターニングが出来るので、工程コストも下がり、安価なデバイスが作れる可能性が広がる。
先に一例として示したZnO系材料は、酸化物結晶としては研究がもっとも進んでいるもののひとつであり、前述の発光特性だけでなく非常に多機能な物質であるため、有機物との融合が提案されている。ただし、ZnO系材料薄膜や基板と有機物の組み合わせでは、特許文献1〜3に示されるように、電極として受動的に使われることが主で、組み合わせた部分が何か能動的な機能を持つデバイスとして使われた例は非常に少ない。
特開2005−277339号公報
特開2006−58730号公報
特表2006−518471号公報
A.Tsukazaki et al.,JJAP 44(2005)L643
A.Tsukazaki et al Nature Material 4(2005)42
Chi-Yane Chang et al.,Applied Physics Letters 88,173503(2006) "Electroluminescence from ZnO nanowire/polymer compsite p-n junction"
R.Konenkamp et al.,Applied Physics Letters 85,6004(2004) "Vertical nanowire light-emitting diode"
例えば、非特許文献3や非特許文献4に開示されたデバイスはあるが、いずれもZnOのナノワイヤーという針状結晶を使ったものである。ナノワイヤーというのは低次元物質系であり、デバイス加工が非常にしにくいうえ、有機物/半導体界面を制御することもできない。このため、ZnO系材料と有機物とを組み合わせ、かつその界面の物理的状態を能動的にコントロールするデバイスを作製する場合は、基板や薄膜のように2次元的に平坦な拡がりを持つ形状とするのが最もデバイスを形成する上で簡単であり、かつ界面状態を制御するためには必要である。また、デバイス加工の精度を上げることも簡単にできる。
薄膜か基板が基本であれば、有機物は薄膜の上にスピンコート、蒸着、スプレー吹き付けといった簡便な方法で有機物を塗り広げて加工すればよく、現状の薄膜デバイス工程との親和性も良い。また、有機物の形成工程は簡単なものが多く、工程時間が短くなることによるコスト削減効果も大きい。
また、特許文献1〜3には、無機半導体の一種であるZnO系材料薄膜や基板上に電極としての有機物である導電性ポリマーを形成する例が示される。これは、上記従来例のように、ZnOの針状結晶を用いたものではないが、トランジスタに電流を供給する電極として受動的に組み合わされたもので、有機物/半導体界面を制御するような能動的役割を果たすものではない。
そこで、有機物と無機半導体とを組み合わせ、無機半導体と有機物とを能動的な役割に用い、従来とは異なる全く新規な機能を有する半導体素子を構成することが考えられる。しかしながら、有機物を有機物/半導体界面を制御するような能動的役割に用いる場合には、特有の問題がある。有機物のポリマーは、水や水から発生するラジカル酸素に曝されることにより、ポリマーの炭素結合が切れてしまったり、プロセス中にかかる熱によって分子が変形してしまったりして、デバイス特性が劣化し、信頼性に乏しいという問題があった。したがって、有機物を用いた半導体素子を作製する工程中や、半導体素子を設置する環境によっては、有機物が劣化し、能動的な機能を発揮できなくなる。
本発明は、上述した課題を解決するために創案されたものであり、有機物と無機半導体とを能動的な役割に用い、かつ有機物の劣化を防止することができる半導体素子を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、無機半導体に接して有機物電極が形成され、前記無機半導体と有機物電極との間で整流特性を有し、かつ前記有機物電極表面が疎水化処理されていることを特徴とする半導体素子である。
また、請求項2記載の発明は、前記疎水化処理により、前記有機物電極の表面における接触角が90度を越えるように処理されていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子である。
また、請求項3記載の発明は、前記ZnO系半導体の有機物電極と接する側の主面が+C面であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項4記載の発明は、前記無機半導体と有機物電極との界面の無機半導体側に2次元状の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項5記載の発明は、前記有機物電極の少なくとも一部は導電性ポリマーで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項6記載の発明は、前記無機半導体は、ZnO系半導体、IV族半導体、III−V族半導体、III族窒化物半導体のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項7記載の発明は、前記半導体素子にバイアスを印加しない状態で、逆方向電流密度が100nA/cm2以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体素子である。
また、請求項8記載の発明は、前記有機物電極と無機半導体間のショットキー障壁が0.1eV以上であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体素子である。
また、請求項9記載の発明は、前記III−V族半導体又はIII族窒化物半導体は、少なくとも2つの異なる組成の半導体を積層した積層体を有することを特徴とする請求項6記載の半導体素子である。
また、請求項10記載の発明は、前記III−V族半導体については、InX(AlYGa1-Y)1-XAs、InX(AlYGa1-Y)1-XP、(InXGa1-Y)Z(PXAs1-X)1-Zのいずれか、前記III族窒化物半導体については、InX(AlYGa1-Y)1-XNで(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦Z≦1)構成されていることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項11記載の発明は、前記IV族半導体は、Si1-WGeW(0≦W≦1)又は異なる組成のSiGeの積層体であることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項12記載の発明は、前記半導体素子は光電変換素子であり、2次元アレイ状に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の半導体素子である。
また、請求項13記載の発明は、前記無機半導体と有機物電極との接触界面に形成されるショットキーバリア領域が光電変換機能を有し、波長250nmにおける光の透過係数が70%以上となる撥水樹脂で、前記ショットキーバリア領域が少なくとも覆われることにより、前記疎水化処理が行われていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子である。
また、請求項14記載の発明は、前記撥水樹脂は、水との接触角が90度を越えるように構成されていることを特徴とする請求項13記載の半導体素子である。
また、請求項15記載の発明は、前記撥水樹脂がフッ素を含むことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の半導体素子である。
また、請求項16記載の発明は、前記撥水樹脂は有機溶剤可溶性を有することを特徴とする請求項15記載の半導体素子である。
本発明によれば、無機半導体に接して有機物電極を形成することにより、無機半導体と有機物電極との界面にポテンシャル障壁が形成され、エネルギーバンドの関係から、無機半導体と有機物電極との間には整流作用が発生する。しかも、有機物電極の表面は疎水化処理されているので、水や水から発生するラジカル酸素によって、有機物電極の炭素結合が破壊されず、有機物電極の劣化を防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1は本発明による半導体素子の断面構造の一例を示す。図1の断面構造は模式的に描かれており、各層の実際の寸法比率等は、図と対応しているものではない。また、重複を避けるため、以下ではn型の半導体を例にとる。後述するように、有機/半導体間にポテンシャルの障壁があればよく、これは半導体がp型であっても適用でき、適宜電極の極性をp型半導体に適合するように変更すれば、以下の記述はそのまま成り立つ。
MgXZn1−XO基板1(0≦X≦1)上に有機物電極2が形成されており、有機物電極2の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜4が形成されている。一方、MgXZn1−XO基板1の裏面には有機物電極2に対向するように、Ti膜5とAu膜6の多層金属膜で構成された電極が形成されている。MgX1Zn1−X1O基板1は、ZnO系半導体の一種である。ZnO系半導体は、ZnO又はZnOを含む化合物から構成されるものであり、具体例としては、ZnOの他、IIA族元素とZn、IIB族元素とZn、またはIIA族元素およびIIB族元素とZnのそれぞれの酸化物を含むものを意味する。一例として、MgXZn1−XO基板1は、n型ZnO基板(X=0)で構成される。
一方、有機物電極2の一部は導電性ポリマーで構成されている。導電性ポリマーとしては、例えば、図14(b)に示されるポリチオフェン誘導体(PEDOT:ポリ(3,4)-エチレンジオキシチオフェン)、図15に示されるポリアニリン誘導体、図16(a)に示されるポリピロール誘導体等が用いられる。
具体的には、上記の各誘導体に伝導特性等の電気特性を制御するための物質をドーピングした物質が用いられており、例えば、ポリチオフェン誘導体(PEDOT)に、図14(a)に示されるポリスチレンスルホン酸(PSS)をドーピングしたものや、ポリピロール誘導体に図16(b)に示されるTCNAをドーピングしたものを用いる。図1の構成では、有機物電極2は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成される。なお、これに限るものではなく、例えば有機物電極2を多層の有機層によって構成することもできる。例えば、半導体との界面側に単分子の大きさ以上の厚みの有機分子層を設け、その上に他の有機層を積層して有機物電極としても良い。
後述するが、図1の半導体素子は、有機物電極2とMgXZn1−XO基板1とが能動的な作用を発揮し、ダイオードのように整流作用を有する。順方向バイアスを加えた状態で、有機物電極2は、正電極として、Ti膜5は負電極として機能する。
ところで、有機物電極2は、半導体素子の洗浄工程や設置環境で、水又は水から発生するラジカル酸素により炭素結合が切れて半導体素子の機能が低下する。そこで、図1のように有機物電極2の表面には、疎水化処理手法の一種として、撥水膜3がコーティングされている。
撥水膜3に用いられる撥水剤は、アルキル基(CnH2n+1)を分子の端に持つ有機分子、極性を持たない分子等で構成される。また、撥水剤は、アルキル基のH原子をF原子で置換したフッ素系有機分子、例えば、フルオロアルコキシシラン、バーフルオロアルキル基化合物(Rf化合物)、バーフルオロアルキル基を有するアクリレート類とビニルモノマーの重合体、ポリテトラフルオロエチレン及びそのコポリマー等でも構成される。
一方、撥水剤については、分子の一部にシラン基をもち、このシラン基により有機物電極や半導体表面とシランカップリング結合されるようにすると、機械的にコーティングが強くなり望ましい。シランカップリング剤は、複合材料の界面の接着性を高めるために用いられるものであり、その作用は図4のように表される。シランカップリング剤は加水分解型なので、固体表面に水酸化基(OH基)がついているとより強固に結合する。
シランカップリング剤をコーティングするには、有機物電極が形成された素子を蒸着室に置き、固体状のシランカップリング剤を昇華させて蒸着させるという気相堆積法で被膜する。例えば、APTEOSを気相堆積法で蒸着する。このシランカップリング剤そのものが撥水性をもつこともある。また、さらにその上に撥水膜3を形成するようにしても良い。気相堆積法以外に、シランカップリング剤を被膜する方法として、液体コーティング法である、スピンコート法やディップ法で形成することができる。このようにして、有機物電極2の露出している表面を保護し、機能が劣化するのを防止する。
次に、撥水膜3の撥水性を向上させた模式的断面構造を図2(a)に示す。図1と比較して、有機物電極の表面形状が異なっている。有機物電極2aは、Au膜4と接する側の表面に2次元状の凹凸が形成されている。凹凸を形成することにより、濡れ性が悪くなり、撥水性を向上させることができる。
表面凹凸と濡れ性との関係を図5に示す。図5(a)は、平坦な固体表面に液体が載置されたときに、固体と液体の表面張力が釣り合っている状態を示す。ここで、表面張力の釣り合いは、接触角θ、固体の表面張力γSV、γSL、液体の表面張力γLVを用いて、以下のように表わされる。γLVCOSθ+γSL=γSVが成立し、COSθ=(γSV−γSL)/γLVとなる。
次に、図5(b)は、固体の凹凸を形成した表面に液体を載置した状態を示す。凸凹により表面積が増えると、固体表面に関係した表面張力だけが面積増加分のr倍だけ大きくなる。したがって、γLVCOSθr+rγSL=rγSVとなる。これより、COSθr=r(γSV−γSL)/γLV=rCOSθ と導ける。
親水性の場合は、接触角θが、0<θ<90°である。また、1<rなので、COSθr>COSθ、すなわちθr<θとなる。このように、接触角θrがθより小さくなるので、親水性がより高まる。一方、撥水性の場合は、接触角θが、90°<θである。また、 1<rで、かつCOSθ<0なので、COSθr<COSθとなる。したがって、θr>θとなり、接触角θrがθより大きくなるので、撥水性が向上することなる。
このように、撥水性を有する場合は、凸凹が細かくなると空気が間に入るようになり、撥水度が大きくなる。したがって、撥水性の向上を目的とする場合、図2(a)のように、有機物電極2aの凸凹面上に撥水膜3を形成するのが良い。凸凹は100μm以下のピッチ、より望ましくは数10μm以下である。また、光の反射も抑制したい場合には、ピッチを1μm以下とすることが望ましい。
図3は、図2(a)の有機物電極2a表面の2次元状凹凸と、凹凸上に被膜された撥水膜3とを拡大して表示した模式図である。ここで、L1は、凸部の高さの中間位置において、隣接する凸部間の距離を示し、このL1をピッチと呼ぶ。上述したように、L1は100μm以下、より望ましくは10μm以下である。また、図2(a)の有機物電極2a表面の2次元状凹凸により、有機物電極2a表面の光の反射も抑制したい場合には、L1は1μm以下とすることが望ましい。また、有機物電極2aの凹凸の深さは、例えば25nm以上が好ましい。有機物電極2aは、およそ50nm以上の厚みに形成する。このとき、凹凸の深さが大きすぎると、有機物電極2aの薄い箇所で横方向の抵抗が高くなり、電気伝導に好ましくない。有機物電極2aの厚みには特性上の上限はないが、コスト、成膜時間等から、例えば10μm以下とする。
有機物電極2aの表面部分に凹凸を形成するには、例えば、ナノインプリントを用いる。その他、有機物電極上に格子状のパターニングを行い、エッチングにより凹部を形成し、凹凸を構成するようにしても良い。その際、パターニングのレジストはそのままでも良い。
一方、半導体素子にAu膜4側から光を入射させる場合、有機物電極2aの表面だけでなく、有機物電極2aとMgXZn1−XO基板1との界面においても入射光の反射が多く発生する。これは、界面を構成する2つの材料の屈折率の相違により、光の入射角度が臨界角を超えると全反射が発生するためであり、この全反射により光の検出効率が低下する。そこで、図2(b)に示すように、有機物電極2bは、MgXZn1−XO基板1との境界面側に2次元状の凹凸が形成されている。凹凸を形成することにより、全反射する光の量を低減することができる。この場合、半導体側、すなわちMgXZn1−XO基板1上に格子状のパターニングを行い、エッチングによりMgXZn1−XO基板1上に凹部を形成し、凹凸を構成する。その後、有機物電極2bを形成する。
なお、図2(a)の構造と(b)の構造とを足し合わせて、凹凸を有機物電極の両面に作製するようにしても良い。
図1の半導体素子の製造方法を簡単に説明する。具体的には、MgXZn1−XO基板1として、X=0のn型ZnO基板を、有機物電極2としてPEDOT:PSSを用いた。n型ZnO基板を薄い塩酸で処理し加熱処理をする。UV照射で親水処理した後、PEDOT:PSSを200℃で塗布し、空気中で乾燥させる。その後、電極となるAu膜、Ti膜を蒸着により形成する。なお、MgXZn1−XO基板1の替わりに、図6(a)のように、GaN基板を用いる場合もGaN基板を薄い塩酸で処理し加熱処理をする。図6(b)のように,Si基板を用いる場合は、Si基板を通常のRCA洗浄の後、フッ酸処理を行って、Si基板表面の意図しない酸化物を取り除き、加熱処理をする。
次に、図6(a)は、III族窒化物半導体の一種であるInX(AlYGa1-Y)1-XNに相当し、X=0の場合の化合物に該当するAlYGa1-YN(0≦Y≦1)を用いた場合の半導体素子の断面構造例を示す。AlYGa1-YN基板11上に有機物電極12が形成され、有機物電極12の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜13が形成されている。一方、AlYGa1-YN基板11の裏面には有機物電極12に対向するように、Al膜14とTi膜15とAu膜16の多層金属膜で構成された電極が形成されている。有機物電極12は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成される。
図6(b)は、IV族半導体のうち、Si1-WGeW(0≦W≦1)を用いたもので、特にW=0の場合のSi半導体で構成した半導体素子を示す。Si基板21上に有機物電極22が形成され、有機物電極22の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜23が形成されている。一方、Si基板21の裏面には、Al膜24で構成された電極が形成されている。有機物電極22は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成される。
以上のように構成された図6(a)、(b)の半導体素子の有機物電極12、22に、図1の3で示した撥水膜を形成すると、本発明の半導体素子となる。また、図2(a)、(b)の2a、2bに示すように、有機物電極形状を形成し、その有機物電極表面に撥水膜を形成するようにしても良い。
次に、半導体素子の正電極と負電極とが同一面側に形成された半導体素子の構造例を図7に示す。図7(a)は、ZnO系半導体を用いた場合の断面構造例を示す。サファイア基板31上にMgXZn1−XO層32(0≦X≦1)、有機物電極33が順に形成されている。MgXZn1−XO層32の一部は表面が露出するまでメサエッチングされており、この露出した表面にTi膜35とAu膜36との金属多層膜で構成された負電極が形成されている。一方、有機物電極33上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜34が形成されている。
図7(b)の半導体素子は、III族窒化物半導体の一種であるInX(AlYGa1-Y)1-XNに相当し、X=0の場合の化合物に該当するAlYGa1-YN(0≦Y≦1)を用いた場合の断面構造例を示す。サファイア基板41上にAlYGa1-YN層42、有機物電極43が順に形成されている。有機物電極43の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜44が形成されている。一方、MgXZn1−XO層42の一部は表面が露出するまでメサエッチングされており、この露出した表面にAl膜45、Ti膜46、Au膜47の金属多層膜で構成された負電極が形成されている。
図7(a)、(b)ともに、有機物電極33、43は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成される。ここで、図示はしていないが、図1の3で示した撥水膜を有機物電極33、43に形成する。また、図2(a)、(b)の2a、2bに示すように、有機物電極形状を形成し、その有機物電極表面に撥水膜を形成するようにすることもできる。
図9は、半導体素子の逆バイアスに対する耐圧を向上させたZnO系半導体素子の構造例を示す。ZnO基板81上にn型MgZnO層82が形成され、n型MgZnO層82上の中央部を除いた周辺部にp型MgZnO層83が形成されている。n型MgZnO層82上の中央部には、有機電極84が積層されるが、有機物電極84がp型MgZnO層83の一部に乗っかるようにする。こうすることで、リーク電流を小さくすることができる。また、有機電極84上にはAu膜85が、ZnO基板81の裏面には、Ti膜86、Au膜87の金属多層膜で構成された電極が形成される。図示はしていないが、図1の3で示した撥水膜を有機物電極84に形成する。また、図2(a)、(b)の2a、2bに示すように、有機物電極形状を形成し、その有機物電極表面に撥水膜を形成するようにしても良い。
図9の半導体素子の製造方法を簡単に説明する。n型ZnO基板81を薄い塩酸で処理し、加熱した後、例えばキャリア濃度が17乗以下のn型MgZnO層82を成長させる。Mgはバンドギャップを広げるために添加している。n型MgZnO層82の薄膜形成方法として、MBE(分子線エピタキシー法)を用いた。MBE以外に、CVD(化学気相成長法)、MOCVD(有機金属化学気相成長法)、PLD(パルスレーザー堆積法)なども適用可能である。
成長用基板にはn型ZnO基板81の+C面を使用した。他にもZnO基板の酸素極性面、M面も使用可能である。ZnO基板以外には、サファイア基板(C面、A面、R面)、ScAlMgO4基板なども使用可能であるが、結晶性の良いZnOを作製するためには、ZnOかScAlMgO4が望ましい。
成長用基板は予備加熱室で250℃に20分間保持される。それから成長室に搬送され800℃に加熱された後、成長温度に保たれる。成長温度は300〜1000℃である。主原料はZn(純度99.99999%)と酸素ガス(純度99.99999%)を用いた。窒素ガスをp型のドーパントの原料として用いた。原料に用いるガスとして、他にオゾン(O3)、二酸化窒素(NO2)、一酸化二窒素(N2O)、一酸化窒素(NO)なども適する。
ZnはKセルのルツボ内で、250〜350℃に加熱され、成長用基板表面に供給される。Mgを使用する場合は、Znと同様にKセルのルツボ内で300〜400℃に加熱され、成長用基板表面に供給される。酸素ガスはそれぞれのラジカルセルを通って、成長用基板表面に到達する。ラジカルセル内では高周波が印加され、ガスはプラズマ状態になり化学活性の高い状態になる。高周波の周波数は13.56MHz、出力は300〜400Wを適用したが、それ以外の周波数(2.4GHz)や出力(50W〜2kW)も適用可能である。酸素ガスは0.3〜3sccm、窒素ガスの流量は0.2〜1sccmとした。
以上の要領で、n型MgZnO層82、p型MgZnO層83を順に積層した後、中央部をエッチングにより除去して開口部を形成する。開口部にPEDOT:PSSを形成するが、そのとき、PEDOT:PSSがp型MgZnO層83の一部に乗っかるようにする。なお、p型MgZnO層83のようなp型ZnOを形成するためには、−C面成長でも作製することができるが、+C面成長が望ましい。
次に、以上説明した半導体素子を、フォトダイオードのような光電変換素子として用いることについて説明する。図1の基本的構造に対して直流電源により逆バイアスを印加した構成を図10に示す。有機物電極2が紫外領域で透光性を有するものを用いる。ここで、紫外領域で透光性を有するとは、有機物電極2に光を照射したときに、光の400nm以下の波長領域で70%以上の透過率を有することを意味する。具体的には、有機物電極2aをPEDOT:PSSで構成し、その厚みを50nmとして、図10のZnO系半導体素子を作製した。ZnO系半導体1には、ZnO基板を用い、ZnO基板上にPEDOT:PSSを形成し、このPEDOT:PSS上にAu膜3を、ZnO基板の裏面に、順にTi膜4、Au膜5を形成した。また、PEDOT:PSSの露出した表面は、撥水膜3で被覆するようにした。
有機物電極2に用いたPEDOT:PSSは、波長400nm以下、特に、波長300nm〜400nmでは、80%以上の透過率を示す特性を有しており、透光性に優れている。
図11は図10のように構成された半導体素子の作用を説明するための模式図である。図11は、有機物電極2をPEDOT:PSSで構成した場合のZnO系半導体1と有機物電極2との接合界面におけるエネルギーバンド図を示す。
図11(a)は、ZnO系半導体素子にかかるバイアスが0の場合を、図11(b)は、バイアスが順方向の場合を、図11(c)はバイアスが逆方向の場合(図10の接続)を示す。また、EFOは有機物電極2のフェルミ準位を、EFZはZnO系半導体1のフェルミ準位を、VLは真空準位を、φOは有機物電極2の仕事関数を、φZはZnO系半導体1の仕事関数を、ECは伝導帯の準位を、EVは価電子帯の準位を、χZはZnO系半導体1の電子親和力を表している。
図11(a)のようにバイアスが0の場合、ZnO系半導体と有機物電極とのフェルミ準位は一致し、平衡状態になっており、ZnO系半導体から有機物電極への電子の流れに対する障壁(ビルトインポテンシャル)φO−φZと、有機物電極からZnO系半導体への電子の流れに対するショットキー障壁φO−χZを生じる。
一方、順方向バイアスを加えると、φO−φZを打ち消す向きであるので、図11(b)に示すように、ZnO系半導体側の障壁がqVだけ低くなり、有機物電極側の障壁は変わらないので、ZnO系半導体から有機物電極への電子流が増える。他方、図10のように逆バイアスを印加した場合、図11(b)とは逆にZnO系半導体側の障壁がqVだけ高くなり、有機物電極側の障壁は変わらないので、図11(c)のようになる。したがって、ZnO系半導体から有機物電極への電子流がほとんど発生しない。
以上のように、ZnO系半導体1と有機物電極2とが、φO>χZの関係で接合すると、pn接合と同様の整流作用が発生する。このように、本発明では、有機物電極2を有機物/半導体界面を制御するような能動的役割を果たす電極として構成している。
ここで、ZnO系半導体1の替わりに、III族窒化物半導体、IV族半導体、III−V族半導体のいずれかの半導体を用いても同様の作用が働く。特に、III族窒化物半導体であれば、InX(AlYGa1-Y)1-XNを、IV族半導体であれば、Si1-WGeW(0≦W≦1)を用いることができる。また、III−V族半導体であれば、InX(AlYGa1-Y)1-XAs、InX(AlYGa1-Y)1-XP、(InXGa1-Y)Z(PXAs1-X)1-Zのいずれかの半導体を用いることができる。
以上のような無機半導体と有機物電極との界面において、光電変換が行われるときの界面付近の状態を示すのが、図13である。逆バイアスがかかっていると、有機物電極と無機半導体とはショットキー接合しているために、ショットキー障壁が現われ、有機物電極と無機半導体との界面には空乏層が広がっている。この空乏層付近に光が照射されると、図のように、電子は伝導帯に励起されて、価電子帯に正孔(ホール)が残る。電子は伝導帯の中で加速されて、図の矢印のようにエネルギーレベルの低い方(正極側)に流れ、正孔は逆方向(負極側)に流れる。したがって光電流の流れは、逆バイアス時の正極から負極に向かって流れる逆方向電流となる。すなわち、有機物電極は正孔伝導体としての役割を果たす。このように、図1、2、6、7に示した半導体素子は、いずれも、光電変換素子として用いることができる。
このように、光電変換素子として用いるために、無機半導体と有機物電極との界面のショットキー障壁を0.1eV以上とすることが好ましい。ショットキー障壁は立上り電圧となるので低い方がよいが、あまり低いと、逆方向への漏れ電流が増加してしまい、整流性が確保できない。このため、ある程度のショットキー障壁は必要である。エレクトロニクスデバイスの最高動作温度を80℃とすると、このときの熱エネルギーは0.03eV程度であり、ショットキー障壁がこの程度の大きさであると、全く整流性が得られない。ショットキー障壁が0.1eVあれば、キャリアがショットキー障壁を越えて漏れ電流に寄与してしまう確率を2桁程度小さくできる。また、例えばショットキー障壁が0.3eVあれば、キャリアがショットキー障壁を越えて漏れ電流に寄与してしまう確率を5桁程度小さくできる。
一方、有機物電極側の伝導特性を変えることにより、無機半導体との界面でのバンドプロファイルを変化させることが可能である。例えば、PEDOT:PSSでは、ポリスチレンスルホン酸(PSS)のドーピング量を変えることにより抵抗率を変化させることができる。図12のように、PSSのドーピング量により、X、Y、Zのバンドプロファイルが発生する。YはXよりも有機物電極の抵抗率が高い場合を、ZはXよりも有機物電極の抵抗率が低い場合を表わしている。また、バイアスは印加されていない。例えば、図1の構成の半導体素子で、バイアスの印加がない状態において、有機物電極側の伝導特性を変えた場合、光の照射がない状態で、素子の逆方向電流は、いずれも100nA/cm2以下となった。
次に、III族窒化物半導体、III−V族半導体、IV族半導体の各材料を用い、各材料の異なる組成の半導体を積層した積層体を用いた半導体素子の構造例を図17、18、19に示す。ここで、図17、18、19には図示していないが、各構造例における有機物電極54、66、75は、図1の3で示した撥水膜が表面に形成されているものである。また、図2(a)、(b)の2a、2bに示すように、有機物電極形状を形成し、その有機物電極表面に撥水膜を形成した構造を適用できるものである。
まず、III族窒化物半導体を用いた光電変換素子で、2次元電子ガスを利用して、光検出感度や応答性を向上させたフォトダイオードについて、説明する。III族窒化物半導体は、InX(AlYGa1-Y)1-XN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦Z≦1)等で構成されるが、このうち、AlX1Ga1−X1N(0≦X1<1)とAlY1Ga1−Y1N(0<Y1≦1)の積層体を用いる。ここで、X1<Y1である。なお、以下AlX1Ga1−X1NをAlX1GaNと、AlY1Ga1−Y1NをAlY1GaNと記載する。
AlGaNとGaNとの界面のように、組成の異なるGaN系半導体の界面で2次元電子ガスが発生することが知られているが、その電子移動度は絶対温度0.5ケルビンにおいて14000cm2V−1s−1程度の値をもつ。したがって、2次元電子ガスを利用して光電流を取り出すようにすれば、高速応答性、高感度のフォトダイオードが得られる。
図17(a)は、2次元電子ガスを利用した光電変換素子の一例を示す。サファイア基板51上にアンドープAlX1GaN層52、n型AlY1GaN層53、有機物電極54が形成されている。図17(a)では、素子は円柱形状に形成され、円柱の外周部分をアンドープAlX1GaN層52が露出するまでメサエッチングして、円柱形状の取り出し電極56を円柱側面に形成する。一方、有機物電極54表面の中央部には、もう一方の取り出し電極55が形成される。ここで、有機物電極54は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成されている。取り出し電極55は例えばAuで、取り出し電極56は、例えば、半導体層に接する側からTi/Al/Ti/Auの金属多層膜で構成される。
そして、バイアスがかかっていない状態でも、図13のように有機物電極54とn型AlY1GaN層53とはショットキー接合した状態のバンドプロファイルが形成されるので、図に示すように素子に光が入射すると、界面の空乏層付近では、図13のように、電子は伝導帯に励起されて、価電子帯に正孔(ホール)が残る。電子は伝導帯の中で加速されて、アンドープAlX1GaN層52側に流れ、正孔は有機物電極54側に流れる。一方、アンドープAlX1GaN層52とn型AlY1GaN層53との界面では、前述したように、2次元電子ガス領域(2DEG)が発生しており、電子が平面状に拡散している。したがって、アンドープAlX1GaN層52に到達した電子は、2DEGの電子に伝達され、2DEG内の電子は図17(a)の矢印に示されるように横方向に移動する。そして、取り出し電極56から外部に取り出され、電流として検出される。
他方、図17(b)は、図17(a)と、構成はほぼ同じであるが、取り出し電極57を素子の一方の側面にだけ設けている点が異なる。例えば、素子形状が、円柱形状ではなく、直方体の場合には、1側面だけをアンドープAlX1GaN層52が露出するまで、メサエッチングして、その側面に取り出し電極57を設けるようにする。
次に、III−V族半導体で、2つの異なる組成の積層体を用いた光電変換素子の構成例を図18に示す。前述したように、III−V族半導体の一種として、InX(AlYGa1-Y)1-XAs、InX(AlYGa1-Y)1-XP、(InXGa1-Y)Z(PXAs1-X)1-Zのいずれかを用いることができるが、このうち、InX(AlYGa1-Y)1-XAsに含まれる、AlX2GaAs、In(AlX2Ga1−X2)As、InGa1−X2Asのいずれかで構成した。上記、AlX2GaAs、In(AlX2Ga1−X2)As、InGa1−X2AsをGaAs系層と呼ぶことにすると、図18のように構成できる。
GaAs基板63上に第1GaAs系層64、第2GaAs系層65、有機物電極66が形成される。GaAs基板63の裏面に電極としてAuGe/Ni膜62とTi/Au膜61が形成される。一方、有機物電極66上には、電極としてAu膜67が形成される。
第1GaAs系層64と第2GaAs系層65とは異なる組成で構成されている。例えば、第1GaAs系層64が、n型AlX2GaAs、n型In(AlX2Ga1−X2)As、n型InGa1−X2Asのいずれかを表すとすると、第2GaAs系層65は、n型AlX3GaAs、n型In(AlX3Ga1−X3)As、n型InGa1−X3Asで表わされ、0≦X2<1、0<X3≦1、X2<X3の関係を有している。
また、有機物電極66は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成されている。ここで、光吸収は、主に第2GaAs系層65で行われ電流に変換される。第1GaAs系層64は、光電変換により発生した電子が、AuGe/Ni膜62側に流れ易いようにポテンシャル勾配をつけるためのものである。
次に、IV族半導体で、2つの異なる組成の積層体を用いた光電変換素子の構成例を図19に示す。IV族半導体の一種として、Si1-WGeW(0≦W≦1)を用いることができ、組成のことなるSiGe層を積層したもので構成する。n型Si基板72上に、アンドープGeX4Si層73、n型GeY4Si層74、有機物電極75が順に積層されている。有機物電極75上に電極としてAu膜76が形成され、n型Si基板72の裏面にも電極としてAl膜71が形成されている。
また、有機物電極75は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成されている。光吸収は、主にn型GeY4Si層74で行われ電流に変換される。アンドープGeX4Si層73は、光電変換により発生した電子が、Al膜71側に流れ易いようにポテンシャル勾配をつけるためのものである。上部GeSi層(n型GeY4Si層74)のGe濃度が高いときには、下部GeSi層(アンドープGeX4Si層73)は濃度勾配をつけるようにする。例えば、基板から上部GeSi層に向かってGe濃度が順に上がっていくように構成する。この場合は、2層の積層体であるが、より多層にして、段階的にGe濃度が濃くなるようにGeSi層を多数積層すると、上部GeSi層が結晶性良く成長できて好適である。
以上説明した光電変換素子を用いて、2次元アレイ状に配置して光電変換装置としたのが、図8である。図8で、PDと記載しているのが、光電変換素子となるフォトダイオードである。2次元状に配列されたPDを個々に独立して駆動するために、縦列のPDを選択する駆動信号を発生させるためのデコード回路と、横列のPDを選択する駆動信号を発生させるためのデコード回路が設けられている。
次に、疎水化処理された光電変換素子の他の構成例を図20に示す。MgXZn1−XO基板(0≦X≦1)82上にMgZnO層83が積層され、MgZnO層83上に有機物電極84が形成されている。有機物電極84の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜85が形成されている。一方、MgXZn1−XO基板82の裏面には有機物電極84に対向するように、Ti膜とAu膜の多層金属膜で構成された電極81が形成されている。MgX1Zn1−X1O基板81は、ZnO系半導体の一種である。一例として、MgXZn1−XO基板1は、n型ZnO基板(X=0)で構成される。
図1での説明同様、有機物電極84の一部は、導電性ポリマーで構成されている。導電性ポリマーとしては、例えば、図14(b)に示されるポリチオフェン誘導体(PEDOT:ポリ(3,4)-エチレンジオキシチオフェン)、図15に示されるポリアニリン誘導体、図16(a)に示されるポリピロール誘導体等が用いられる。
具体的には、上記の各誘導体に伝導特性等の電気特性を制御するための物質をドーピングした物質が用いられており、例えば、ポリチオフェン誘導体(PEDOT)に、図14(a)に示されるポリスチレンスルホン酸(PSS)をドーピングしたものや、ポリピロール誘導体に図16(b)に示されるTCNAをドーピングしたものを用いる。有機物電極84は、例えば、膜厚50nmのPEDOT:PSSで構成される。なお、これに限るものではなく、例えば有機物電極84を多層の有機層によって構成することもできる。例えば、半導体との界面側に単分子の大きさ以上の厚みの有機分子層を設け、その上に他の有機層を積層して有機物電極としても良い。
図1で説明したように、有機物電極84とMgZnO層83とが能動的な作用を発揮し、ダイオードのように整流作用を有する。順方向バイアスを加えた状態で、有機物電極84は、正電極として、電極81は負電極として機能する。
一方、図10のように、直流電源により逆バイアスを印加した場合、又はバイアスを印加しない場合(バイアス=0)、図20の半導体素子をフォトダイオードのような光電変換素子として用いることができる。ここで、有機物電極84は紫外領域で透光性を有するものを用いる。前述したように、紫外領域で透光性を有するとは、有機物電極84に光を照射したときに、光の400nm以下の波長領域で70%以上の透過率を有することを意味する。具体的には、有機物電極84をPEDOT:PSSで構成し、その厚みを50nmとして、図20の半導体素子を作製した。また、PEDOT:PSSの露出した表面は、撥水樹脂86で被覆するようにした。
有機物電極84に用いたPEDOT:PSSは、波長400nm以下、特に、波長300nm〜400nmでは、80%以上の透過率を示す特性を有しており、透光性に優れている。
ところで、有機物電極84は、半導体素子の洗浄工程や設置環境で、水又は水から発生するラジカル酸素により炭素結合が切れて半導体素子の機能が低下する。そこで、図1のように、疎水化処理手法の一種として、撥水膜を有機物電極の露出した表面を覆うように形成する。しかし、図20では、半導体素子を光電変換素子として用いるので、有機物電極84の表面には、単に撥水性を有するというだけではなく、透光性も有する撥水樹脂86を用いている。
図11や図13で説明したように、有機物電極84とMgZnO層83とはショットキー接合しており、有機物電極84とMgZnO層83との接触界面にはショットキー障壁(ショットキーバリア)が現われ、空乏層が拡がる。この空乏層付近は、図13で説明したように光電変換機能を有している。有機物電極84とMgZnO層83との接触界面が覆われるように、撥水樹脂86が形成されている。このようにして、有機物電極84とMgZnO層83との接触界面を水又は水から発生するラジカル酸素から保護している。
ここで、撥水樹脂86の特徴として、波長250nmにおける光の透過係数が70%以上ある樹脂材料で、かつ、水との接触角が90度を越える樹脂材料で構成されている。このように、撥水樹脂86は、透光性と撥水性の両方を兼ね備えている。撥水樹脂86の材料には、例えば、フッ素樹脂の一種であるアモルファスフッ素樹脂が用いられる。フッ素樹脂としての高絶縁性、化学的安定性等の特性を有すると共に、可視光線の透過率は95%程度、紫外光の透過率は90%を越えるものとなっている。また、上記アモルファスフッ素樹脂では、水との接触角が温度25℃で110度にもなる。また、アモルファスフッ素樹脂は、有機溶剤可溶性を有するもので、ウエットコートが可能である。
図2(a)と同様、図21(a)では、撥水樹脂86の撥水性を向上させた模式的断面構造を示す。図20と比較して、有機物電極の表面形状が異なっている。再度説明する。有機物電極84aは、Au膜85と接する側の表面に2次元状の凹凸が形成されている。凹凸を形成することにより、濡れ性が悪くなり、撥水性を向上させることができる。前述したように、凸凹のピッチL1は100μm以下、より望ましくは数10μm以下である。また、光の反射も抑制したい場合には、ピッチL1を1μm以下とすることが望ましい。有機物電極84aの凹凸の深さは、例えば25nm以上が好ましい。
有機物電極84aの表面部分に凹凸を形成するには、例えば、ナノインプリントを用いる。その他、有機物電極上に格子状のパターニングを行い、エッチングにより凹部を形成し、凹凸を構成するようにしても良い。その際、パターニングのレジストはそのままでも良い。
一方、半導体素子にAu膜85側から光を入射させる場合、有機物電極84aの表面だけでなく、有機物電極84aとMgZnO層83との界面においても入射光の反射が多く発生する。これは、界面を構成する2つの材料の屈折率の相違により、光の入射角度が臨界角を超えると全反射が発生するためであり、この全反射により光の検出効率が低下する。そこで、図21(b)に示すように、有機物電極84bは、MgZnO層83との境界面側に2次元状の凹凸が形成されている。凹凸を形成することにより、全反射する光の量を低減することができる。この場合、半導体側、すなわちMgZnO層83上に格子状のパターニングを行い、エッチングによりMgZnO層83上に凹部を形成し、凹凸を構成する。その後、有機物電極84bを形成する。
なお、図21(a)の構造と(b)の構造とを足し合わせて、凹凸を有機物電極の両面に作製するようにしても良い。
上記のように、作製された光電変換素子を実装した受光装置の構成例を図22に示す。光電変換素子90は、電極91、n型のZnO基板92、MgZnO層93、有機物電極94、Au膜95、撥水樹脂96で構成されている。ZnO基板92上にMgZnO層93が積層され、MgZnO層93上に有機物電極94が形成される。有機物電極94の上にはワイヤーボンディング等のために用いられるAu膜95が形成されている。一方、ZnO基板92の裏面には、基板側から順にTi膜とAu膜が積層された多層金属膜の電極91が形成されている。有機物電極94は、例えば、PEDOT:PSSで構成し、その厚みを50nm程度とする。光電変換素子90はバイアスを印加しない状態で使用する。
図20と異なるのは、撥水樹脂96が有機物電極94の露出した表面だけでなく、MgZnO層93の表面から、有機物電極94及びAu膜95の全体を覆っていることである。一方、光電変換素子90から光量に応じた検出電流を取り出すために、リード線104がAu膜95にボンディングされるが、そのためにAu膜95上を被覆している撥水樹脂96の一部を取り除き、Au膜95の一部が露出するように形成される。
この露出したAu膜95の部分にリード線104の一端が接続される。リード線104の他端は、支持基板100上の金属配線102に接続される。他方、電極91は、絶縁性の支持基板100上の金属配線103上にハンダ等により接合される。ここで、正極と負極とを分離しておかなければならないので、金属配線102と金属配線103とは分離して形成されている。
光電変換素子90の形成方法を簡単に説明する。ZnO基板92の基礎となるZnOウエハ上に、MgZnO層を、前述したようにMBE法等により作製する。次に、有機物電極をスピンコート法等で、Au膜は蒸着、スパッタ等で形成する。その後、撥水樹脂をスピンコート法で塗布した後にベーキングし、プラズマエッチングにより、リード線104の接合部分の撥水樹脂を取り除く。次に、ZnOウエハの裏面に電極を蒸着、スパッタ等で形成した後、スクライブによってチップサイズに加工を行う。このようにすれば、図22のように、チップ形状の側面に沿った形の撥水樹脂96が形成できる。
次に、撥水樹脂をパッケージで用いた構成例を示す。光電変換素子90は、例えば、パッケージ化されて受光装置として作製される。その場合、例えば、図24のように構成される。絶縁性の支持部材105に形成された凹部に、光電変換素子90のチップがボンディングされており、リード線104が光電変換素子90のAu膜95に接続されている。この支持部材105上の凹部にも撥水樹脂110が充填されている。光電変換素子90で光が検出されると電流が流れるが、この電流をリードフレーム106、107で取り出す。外側は光を透過させる透明カバー108で覆われている。このように、光電変換素子90の撥水樹脂96と支持部材105の凹部に充填された撥水樹脂110との2層構造となっている。また、光電変換素子90はバイアスを印加しても良いし、印加しない状態で用いても良い。なお、2層の撥水樹脂をパッケージで用いた例について説明したが、これに限るものではなく、撥水樹脂110のみとし、撥水樹脂96を設けない構成であっても良い。
上記支持部材105の部分を拡大表示したのが図23である。光電変換素子90は電極91〜撥水樹脂96で形成されており、図22と同じであるので説明を省略する。支持部材105に凹部が形成されており、この凹部底面に形成された金属配線103に光電変換素子90がボンディングされる。一方、リード線104は、凹部底面の金属配線102に接続されている。そして、凹部上面いっぱいまで撥水樹脂110が充填されている。撥水樹脂110は、撥水樹脂96と同じ種類であっても良いし、異なる種類であっても良い。ただし、撥水樹脂110は撥水樹脂96と共通の性質を有するものであり、波長250nmにおける光の透過係数が70%以上ある樹脂材料で、かつ、水との接触角が90度を越える樹脂材料で構成されている。
このようにして、光電変換素子90全体を撥水樹脂110で内包するように覆うことで、光電変換機能を有する有機物電極と無機半導体との接触界面だけでなく、素子を構成する半導体や電極、またはリード線等も、水や水から発生するラジカル酸素から保護することができ、酸化を防ぐことができる。これにより、受光装置の劣化を防ぐことができる。なお、図22、23では、光電変換素子にバイアスを印加せずに、入射光を検出しているが、直流のバイアス電圧を印加するようにしても良い。
1 ZnO系半導体
2 有機物電極
2a 有機物電極
2b 有機物電極
3 撥水膜
4 Au膜
5 Ti膜
6 Au膜
2 有機物電極
2a 有機物電極
2b 有機物電極
3 撥水膜
4 Au膜
5 Ti膜
6 Au膜
Claims (16)
- 無機半導体に接して有機物電極が形成され、前記無機半導体と有機物電極との間で整流特性を有し、かつ前記有機物電極表面が疎水化処理されていることを特徴とする半導体素子。
- 前記疎水化処理により、前記有機物電極の表面における接触角が90度を越えるように処理されていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
- 前記有機物電極の表面に2次元状の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体素子。
- 前記無機半導体と有機物電極との界面の無機半導体側に2次元状の凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記有機物電極の少なくとも一部は導電性ポリマーで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記無機半導体は、ZnO系半導体、IV族半導体、III−V族半導体、III族窒化物半導体のいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記半導体素子にバイアスを印加しない状態で、逆方向電流密度が100nA/cm2以下であることを特徴とする請求項6記載の半導体素子。
- 前記有機物電極と無機半導体間のショットキー障壁が0.1eV以上であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の半導体素子。
- 前記III−V族半導体又はIII族窒化物半導体は、少なくとも2つの異なる組成の半導体を積層した積層体を有することを特徴とする請求項6記載の半導体素子。
- 前記III−V族半導体については、InX(AlYGa1-Y)1-XAs、InX(AlYGa1-Y)1-XP、(InXGa1-Y)Z(PXAs1-X)1-Zのいずれか、前記III族窒化物半導体については、InX(AlYGa1-Y)1-XNで(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦Z≦1)構成されていることを特徴とする請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記IV族半導体は、Si1-WGeW(0≦W≦1)又は異なる組成のSiGeの積層体であることを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記半導体素子は光電変換素子であり、2次元アレイ状に構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の半導体素子。
- 前記無機半導体と有機物電極との接触界面に形成されるショットキーバリア領域が光電変換機能を有し、波長250nmにおける光の透過係数が70%以上となる撥水樹脂で、前記ショットキーバリア領域が少なくとも覆われることにより、前記疎水化処理が行われていることを特徴とする請求項1記載の半導体素子。
- 前記撥水樹脂は、水との接触角が90度を越えるように構成されていることを特徴とする請求項13記載の半導体素子。
- 前記撥水樹脂がフッ素を含むことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の半導体素子。
- 前記撥水樹脂は有機溶剤可溶性を有することを特徴とする請求項15記載の半導体素子。
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