JP2010056401A - 固体撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画素信号の読み出し中に、走査回路のウエル拡散層の電位が揺れる領域を小さくすることで、当該電位の揺れに起因するノイズの発生を低減する。
【解決手段】固体撮像装置は、複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイと、センサアレイを順に選択するための走査回路とを有する。走査回路は、互いに直列に接続された複数のシフトレジスタを含む。複数のシフトレジスタのそれぞれは、電界効果トランジスタを有する。電界効果トランジスタは、半導体基板内に形成されたウエル拡散層に配される。ウエル拡散層は、複数のシフトレジスタ毎に電気的に分離して形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイの複数のラインを順に選択するための走査回路を有する固体撮像装置及び撮像システムに関する。
近年、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像部にCMOS集積回路と同様のプロセスで製造できるCMOS型固体撮像装置(以下、CMOSイメージセンサと記す)が用いられている。このCMOSイメージセンサは、CMOSプロセスに付随した微細化技術により、画素毎に増幅機能を持つアクティブ型の構造を容易に作ることができる。また、画素アレイ部を駆動する駆動回路や当該画素アレイ部の各画素から出力される信号を処理する信号処理回路などを、画素アレイ部と同一チップ(半導体基板)上に集積できるという特長も有している。
しかしながら、画素アレイ部と周辺回路部を同一チップに集積した場合、周辺回路部で発生したノイズが画素信号に重畳しやすいという課題がある。こうしたCMOSイメージセンサの周辺回路部で発生するノイズを低減する技術として、特許文献1に開示されるCMOSイメージセンサが知られている。
特許文献1に開示されるCMOSイメージセンサは、走査回路を構成するシフトレジスタを複数の部分シフトレジスタに分割し、複数の部分シフトレジスタに対して、走査回路のシフトクロックを各部分シフトレジスタごとに個別に制御するものである。これによると、複数の部分シフトレジスタに対するシフトクロックを各部分シフトレジスタごとに個別に制御することで、走査回路の配線層に関して、ノイズの要因となる電位の揺れを低減している。
特開2003−234963号公報
しかしながら、特許文献1では、CMOSイメージセンサの周辺回路部で発生するノイズを低減する技術として、走査回路の配線層の電位のゆれについては検討がなされているものの、ウエル拡散層の変動については検討がなされていなかった。ここで、本発明者らは、走査回路からのノイズはウエル拡散層からも伝達することを見出した。
すなわち、特許文献1では、走査回路のウエル拡散層は各部分シフトレジスタ間で共通となっており、一部の部分シフトレジスタが動作している場合、他の部分シフトレジスタを構成するウエル拡散層の電位も同時に揺れてしまう。その結果、ウエル拡散層の電位の揺れが、画素信号に影響をあたえてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、画素信号の読み出し中に、走査回路のウエル拡散層の電位が揺れる領域を小さくすることで、当該電位の揺れに起因するノイズの発生を低減することを可能とした固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイと、前記センサアレイを順に選択するための走査回路とを有する固体撮像装置において、前記走査回路は、互いに直列に接続された複数のシフトレジスタを含み、前記複数のシフトレジスタのそれぞれは、電界効果トランジスタを有し、前記電界効果トランジスタは、半導体基板内に形成されたウエル拡散領域に配され、前記ウエル拡散領域は、前記複数のシフトレジスタ毎に電気的に分離して形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、走査回路のウエル拡散層の電位の揺れに起因するノイズの発生を低減できる。
以下、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサ(以下、イメージセンサ)100の概略構成を示すブロック図である。図1に示すイメージセンサ100は、センサアレイ101、垂直走査回路102、垂直出力回路111、水平走査回路105、及びメインアンプ104を有し、これらが全て同一の半導体基板(チップ)上に集積されている。このうち、水平走査回路105は、本発明の走査回路に対応している。
センサアレイ101には、フォトダイオード(PD)からなる光電変換素子103を単位画素(単位セル)とする画素部(光電変換部)が、センサアレイ101の行及び列方向に沿って2次元に複数配列されている。このセンサアレイ101には、光電変換素子103の9行9列の画素配置に対して行毎に行制御線(行選択線)101aが配線され、列毎に垂直信号線101bが配線されている。本実施の形態では、センサアレイ101の画素配置は2次元であるが1次元に配列された構成でもよい。
光電変換素子103には、例えば3トランジスタ構成や4トランジスタ構成のものが用いられる。3トランジスタ構成の場合は、増幅トランジスタと、垂直走査回路102からの制御パルスによりオンオフの動作タイミングが制御されるスイッチング素子としての転送トランジスタ及びリセットトランジスタとを含む。4トランジスタ構成の場合は、スイッチング素子としてさらに選択トランジスタを含む。転送トランジスタは、PDで光電変換して得られる信号電荷をフローティングディフュージョン(FD)に転送する。リセットトランジスタは、FDの電位を制御する。増幅トランジスタは、FDの電位に応じた信号(電圧)を垂直信号線101bに出力する。選択トランジスタは、画素選択を行う。
垂直走査回路102は、垂直走査用シフトクロックVCLKに従い、垂直走査用シフトデータVDをシフトさせることにより、センサアレイ101の複数の行を順に選択(活性化)する。すなわち、この垂直走査回路102は、センサアレイ101の各光電変換素子103を行単位で順次選択し、その選択行の各光電変換素子103に対して行制御線101aを通して必要なパルスを供給する。
垂直出力回路111は、センサアレイ101の垂直信号線101bに列毎に接続される増幅素子及び保持容量を有し、垂直走査回路102により選択された行の画素信号を増幅し、その増幅信号を垂直出力信号として一時的に保持する。なおこの増幅素子はなくてもよく、保持容量についても任意に設けることが可能である。
列選択SW109は、垂直出力回路111と共通信号線110との間に接続される複数のスイッチング素子を有する。各スイッチング素子は、水平走査回路105からの列毎の列選択信号によりオンオフの動作タイミングが制御され、垂直出力回路111と共通信号線110との間の導通状態を列毎にオンオフする。これにより、水平走査回路105の列選択信号により選択された列の垂直出力信号を、垂直出力回路111から共通信号線110へ転送させる。
水平走査回路105は、列毎の列選択信号により列選択SW109の各スイッチング素子を順に選択(活性化)してセンサアレイ101の複数の垂直信号線101bを順に共通信号線110に接続する。これにより、共通信号線110上に現れる信号は、メインアンプ104により増幅され、その増幅信号がイメージセンサ100の出力(OUT)となる。
水平走査回路105は、本実施の形態では、互いに直列に接続された複数(図中の例では3個)のシフトレジスタ106〜108と、シフトクロック制御回路112とを有する。以下、直列に接続された複数のシフトレジスタをそれぞれ第1〜第3部分シフトレジスタ106〜108とする。
シフトクロック制御回路112は、水平走査用シフトクロック(以下、HCLK)の供給タイミングを各部分シフトレジスタ106〜108毎にあらかじめ設定されたタイミングで個別に制御する。シフトクロック制御回路112は、一方の入力をHCLKとして、他方の入力を接地電位とする複数(図中の例では3個)のマルチプレクサ(以下、第1〜第3マルチプレクサ(MUX1〜MUX3))249〜251を有する。各マルチプレクサ249〜251は、シフトクロック制御回路112により生成される切り替え制御信号により、あらかじめ所定のタイミングで切り替え動作を行うように予め設定されている。
第1〜第3部分シフトレジスタ106〜108は、シフトクロック制御回路112からのHCLKを各マルチプレクサ249〜251を介して個別の部分シフトクロック(以下、hclk1〜hclk3)として入力する。そして、第1〜第3部分シフトレジスタ106〜108は、hclk1〜hclk3に従い、水平走査用シフトデータ(以下、HD)をシフトさせる。
図2に、水平走査回路105の回路構成の詳細を示す。
第1部分シフトレジスタ106は、例えば3段構成のレジスタで構成される。3段構成のレジスタは、本実施形態では、入力にD端子とクロック端子、出力にQ端子を有するDタイプのフリップフロップ(以下、FF)219〜221を直列に3段接続して構成される。
各FF219〜221のクロック端子には、それぞれ組み合わせ回路228〜230が接続され、各組み合わせ回路228〜230の入力側がそれぞれバッファ回路237〜239の出力側に接続される。各バッファ回路237〜239の入力側は、バッファ回路246の出力側に並列接続され、バッファ回路246の入力側は第1マルチプレクサ249に接続される。各FF219〜221のクロック端子には、バッファ回路246、各バッファ回路237〜239、及び各組み合わせ回路228〜230を介して、hclk1に基づく信号が入力される。初段のFF219は、D端子がHDの入力端子に接続され、Q端子が中間段のFF220のD端子に接続される。中間段のFF220は、Q端子が最終段のFF221のD端子に接続される。最終段のFF221は、Q端子が第2部分シフトレジスタ107に接続される。この時、各Q端子からの出力は次段のD端子以外に列選択信号として出力として列選択信号線210〜212に供給される。
各FF219〜221は、入力されるhclk1に従ってパルス状のHDをシフトさせながら、列選択信号線210〜212に供給される列選択信号(以下、h11〜h13)を順に活性化する。列選択SW109は、列選択信号線210〜212上のh11、h12、h13が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にする。これにより、垂直出力回路111からの垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。
第2部分シフトレジスタ107も、上記と同様に3段構成のレジスタを構成するFF222〜224と、バッファ回路247、各バッファ回路240〜242、及び各組み合わせ回路228〜230とを有する。
各FF222〜224には、バッファ回路247、各バッファ回路240〜242及び組み合わせ回路231〜233を介して、hclk2が入力される。各FF222〜224は、入力されるhclk2に従い、第1部分シフトレジスタ106の最終段のFF221からのパルス状のHDをシフトさせながら、列選択信号線213〜215に供給される列選択信号(以下、h21〜h23)を順に活性化する。列選択SW109は、列選択信号線213〜215に供給されるh21〜h23が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にする。これにより、垂直出力回路111からの垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。
第3部分シフトレジスタ108も、上記と同様に3段構成のレジスタを構成するFF225〜227と、バッファ回路248、各バッファ回路243〜245、及び各組み合わせ回路234〜236とを有する。
各FF225〜227には、バッファ回路248、各バッファ回路243〜245及び組み合わせ回路234〜236を介して、hclk3が入力される。各FF225〜227は、入力されるhclk3に従い、第2部分シフトレジスタ107の最終段のFF224からのパルス状のHDをシフトさせながら、列選択信号線216〜218に供給される列選択信号(以下、h31〜h33)を順に活性化する。列選択SW109は、列選択信号線216〜218に供給されるh31〜h33が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にする。これにより、垂直出力回路111からの垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。
図2に示すように、水平走査回路105に供給されるHCLKは、各マルチプレクサ249〜251を介して、各部分シフトレジスタ106〜108に供給される。各マルチプレクサ249〜251は、所定のタイミングで切り替え動作を行うように予め設定されている。
各マルチプレクサ249〜251は、オンのとき、hclk1〜hclk3の各部分シフトクロック配線とHCLKのシフトクロック配線とを導通状態にする。また、オフのとき、hclk1〜hclk3の各部分シフトクロック配線と各GND(接地)配線252〜254とを導通状態にする。各マルチプレクサ249〜251がオンしている期間、各部分シフトレジスタ106〜108にはHCLKが入力される。これに対応する各hclk1〜hclk3に同期して、組み合わせ回路228〜236およびFF219〜227はそれぞれ動作を開始する。この動作中、各部分シフトレジスタ106〜108は、水平走査回路105にHDが入力されると、各hclk1〜hclk3に同期してHDを順次後段のFFに転送するとともに、列選択SW109を活性化するための列選択信号h11〜h33を出力する。
一方、各マルチプレクサ249〜251がオフすると、各部分シフトレジスタ106〜108へ供給されるhclk1〜hclk3は、GNDレベルに固定される。そうすると、各部分シフトレジスタ106〜108の内部のFF219〜227、組み合わせ回路228〜236、及びバッファ回路237〜248の各回路動作は、全て停止状態となる。
図3は、水平走査回路105の代表的な信号を示すタイミングチャートである。なお、図3においては、図2に対応して、各部分シフトレジスタ106〜108がそれぞれ3つの列選択SW109に対して割り当てられている。
まず、動作開始に際し、t1〜t2の期間、HCLKに同期して、HDが第1部分シフトレジスタ106に入力される。そうすると、t2〜t6の期間、第1マルチプレクサ249の切り換え制御信号がオン(MUX1 ON)となり、HCLKと同一のパルスであるhclk1が第1部分シフトレジスタ106に出力される。第1部分シフトレジスタ106の各FF219〜221では、hclk1に従ってHDをシフトさせながら、h11〜h13を順に活性化する。これにより、列選択SW109は、h11〜h13が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にし、垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。そして、t5のタイミングで、最終段のFF221は、hclk1の最後の立ち上がりエッジに同期して出力をクリアする。
次いで、t5〜t9の期間、第2マルチプレクサ250の切り換え制御信号がオン(MUX2 ON)となり、HCLKと同一のパルスであるhclk2が第2部分シフトレジスタ107に出力される。第2部分シフトレジスタ107の各FF222〜224では、第1部分シフトレジスタ106の出力パルスを入力とし、そのパルスをhclk2に従ってシフトさせながら、h21〜h23を順に活性化する。これにより、列選択SW109は、h21〜h23が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にし、垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。そして、t8のタイミングで、最終段のFF224は、hclk2の最後の立ち上がりエッジに同期して出力をクリアする。
次いで、t8〜t12の期間、第3マルチプレクサ251の切り換え制御信号がオン(MUX3 ON)となり、HCLKと同一のパルスであるhclk3が第3部分シフトレジスタ108に出力される。第3部分シフトレジスタ108の各FF225〜227では、第2部分シフトレジスタ107の出力パルスを入力とし、そのパルスをhclk3に従ってシフトさせながら、h31〜h33を順に活性化する。これにより、列選択SW109は、h21〜h33が活性化されるタイミングで、垂直出力回路111と、共通信号線110との間を電気的に導通状態にし、垂直出力信号を共通信号線110へ転送する。そして、t11のタイミングで、最終段のFF227は、hclk3の最後の立ち上がりエッジに同期して出力をクリアする。
なお、図3に示す例では、例えばhclk1の最終パルスとhclk2の最初のパルスとが同一のタイミング(t5〜t6)でそれぞれ第1、第2部分シフトレジスタ106、107に供給されている。その他の例として、例えば、各部分シフトレジスタ106〜108の最終段のFF221、FF224、FF227をリセット端子付きFFで構成した場合を考える。この場合は、最後の列選択信号線210〜218上のh13〜h33を活性化した後に、該リセット端子にリセット信号を与えることにより最終段のFF221〜227をリセットしてもよい。
この場合、部分シフトレジスタ106〜108には、排他的なタイミングでhclk1〜hclk3を供給することができる。すなわち、同一のタイミングでは、1つの部分シフトレジスタ106〜108にのみhclk1〜hclk3が供給される。これにより、第1〜第3部分シフトレジスタ106〜108で構成される一連のシフトレジスタにおいてシフトクロックが供給されるレジスタの個数を常に一定に維持することができるようになっている。
また、次段の部分シフトレジスタ107、108にhclk2、hclk3を供給するタイミングは、次段の部分シフトレジスタhclk2、hclk3へHDが渡されるタイミングより前の任意のタイミングであればよい。
次に、上記構成のイメージセンサ100のウエル構造について、具体的に説明する。
図4は、水平走査回路105、共通信号線110および列選択SW109を含む平面模式図を表している。図5は、水平走査回路105の共通信号線110に平行な断面縦構造、すなわち図4のC点とD点を結ぶ断面構造を表している。なお、図4、図5は、半導体基板内に形成されたウエル拡散層の領域(ウエル拡散領域)と、そのウエル拡散層の領域内に形成される電界効果トランジスタ(FET)の存在を模式的に表している。同図では、列選択SW109に接続される配線層等は省略している。
同図に示す電界効果トランジスタは、水平走査回路105の複数の部分シフトレジスタ106〜108を構成するトランジスタに対応する。このトランジスタは、PMOS(positive channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタと、NMOS(negative channel MOS)トランジスタとから構成される。同図に示す部分シフトレジスタ毎のウエル拡散層の領域内の電界効果トランジスタの数及びその配置構造は、模式的なものであり、本発明はこれに限定されない。
図4中、413〜415は、各部分シフトレジスタ106〜108と共通信号線110間における配線層や半導体基板、ウエル拡散層を介した寄生容量を表している。各部分シフトレジスタ106〜108が駆動することによって発生した電位の揺れは、ノイズとして寄生容量413〜415を介して共通信号線110に重畳する。
共通信号線110は、列選択SW109を順次オンすることによって垂直出力回路111に一時的に保持されている信号が読み出される配線である。周辺回路やその他の配線層から共通信号線110へのノイズの影響を低減するためにシールド効果を有するGND配線409、410が両側に配線されている。
本実施の形態では、第1導電型の半導体基板としてN型基板401が用いられている。N型基板401の表層部には、センサアレイ101、垂直出力回路111、列選択SW109等を形成するためのPウエル1領域402と、水平走査回路105を形成するためのPウエル2領域403〜405とが形成されている。Pウエル2領域403〜405の下層側には、図5に示すようにPウエル3領域503〜505が形成されている。Pウエル2領域403〜405及びPウエル3領域503〜505は、第1ウエル拡散層を構成する。
Nウエル領域406〜408は、Pウエル2領域403〜405と、Pウエル3領域503〜505で囲われた状態で形成されている。このNウエル領域406〜408は、Pウエル2領域403〜405を介してN型基板401と電気的に分離されている領域である。Nウエル領域406〜408は、第2ウエル拡散層とも呼べる。
なお、Pウエル3領域503〜505と、Pウエル2領域403〜405は、電気的に導通状態となっている。Pウエル2領域403〜405には、水平走査回路105内のトランジスタを構成するNMOSトランジスタ604、605、607が形成されている。Pウエル2領域403〜405及びPウエル3領域503〜505で囲われたNウエル領域406〜408には、水平走査回路105内のトランジスタを構成するPMOSトランジスタ603、606が形成されている。
第1〜第3部分シフトレジスタ106〜108の各Pウエル2領域403〜405は、N型基板401を介しているため、それぞれ電気的に分離された状態となっている。各部分シフトレジスタ106〜108のPウエル2領域403〜405で囲われたNウエル領域406〜408についても同様に各部分シフトレジスタ106〜108間で電気的に分離された状態となっている。このため、本実施の形態における水平走査回路105のウエル構成は、各部分シフトレジスタ106〜108毎に独立して形成されている。よって、走査回路のウエル拡散層の電位の揺れを低減することが可能となるため、ノイズの発生を低減することが可能となる。
本実施の形態では、Pウエル2領域403〜405とPウエル3領域503〜505とによって、Nウエル領域406〜408を、N型基板401の領域と電気的に分離している。この構成によって、例えば、ある部分シフトレジスタの各ウエル領域の電位の揺れが異なる部分シフトレジスタの各ウエル領域に伝播することを抑制することが可能となる。また、これに対し、Pウエル3領域503〜505を省略し、N型基板401と電気的に導通状態とした場合においても、ウエル領域の電位の揺れを低減することが可能である。
ここで、課題について説明する。もし、水平走査回路105を構成するウエル拡散層が、各部分シフトレジスタ106〜108間で共通で電気的に導通状態となっている場合を考える。この場合には、一部の部分シフトレジスタ106〜108が動作していると、他の部分シフトレジスタ106〜108を構成するウエル拡散層の電位も同時に揺れていることになる。つまり、一部の部分シフトレジスタ106〜108を構成するウエルの電位の揺れが、水平走査回路105全体のウエル拡散層の電位を揺らすことになる。水平走査回路105のウエル拡散層の電位の揺れは、共通信号線にノイズとして重畳されてしまう。特に、固体撮像素子では、共通信号線と、水平走査回路105は、長い距離にわたり近接して配置されているため、水平走査回路105のウエル拡散層の電位の揺れは共通信号線110に影響しやすい。信号読み出し中に共通信号線110の電位が揺れると、その電位の揺れが画素信号にのり、ノイズの発生要因となってしまう。
図6は、第1部分シフトレジスタ106と共通信号線110、列選択SW109を含む断面構造、すなわち図4のA点とB点を結ぶ断面の模式図である。なお、図6は、ウエル拡散層の構成、NMOSトランジスタ604、605、607およびPMOSトランジスタ603、606を模式的に表しているものである。列選択SW109と第1部分シフトレジスタ106とを接続する配線層や、列選択SW109と共通信号線110とを列毎に接続する配線層は省略している。また、第2および第3部分シフトレジスタ107、108を含む断面構造は、第1部分シフトレジスタ106の場合と同様であるため説明を省略する。
第1部分シフトレジスタ106には、Pウエル2領域403と、Pウエル2領域403およびPウエル3領域503で囲われたNウエル領域406とが形成されている。Pウエル2領域403は異なる部分シフトレジスタのPウエル2領域404、405とは分離されており、Nウエル領域406は異なるシフトレジスタのNウエル407、408とは分離されている。このような構成において、例えば、動作中の部分シフトレジスタ106〜108のhclk1〜hclk3のパルスによって、動作中の部分シフトレジスタ106〜108のNウエル領域406〜408の電位が変動する。このとき、本実施の形態によれば、電位が揺れるウエル拡散層は、動作中の部分シフトレジスタ106〜108のみとなる。すなわち、走査回路全体のウエル拡散層の電位が揺れる場合に比べて、共通信号線110に対する寄生容量も小さくなり、信号読み出し中に共通信号線110へ重畳するノイズを低減することが可能となる。更に、Pウエル領域503を有することでNウエル領域406は、当該基板401に対しても電気的に分離された状態で形成されている。すなわち、Nウエル領域406で発生した電位の揺れがN型基板401に伝播することを抑制し、基板を介して共通信号線110の信号にノイズが重畳することを抑制することが可能となる。
更に、本実施の形態では、同時に動作する部分シフトレジスタ106〜108の数を水平走査回路105を構成する部分シフトレジスタの総数より少なくしている。この駆動によって、水平走査回路105の動作に起因して電源線、GND線上等、配線層で発生するノイズをより低減することが可能である。
以上のように、本実施の形態によれば、水平走査回路の複数の部分シフトレジスタを構成する電界効果トランジスタが半導体基板上のウエル拡散層に形成され、そのウエル拡散層が複数の部分シフトレジスタ毎に分離して形成されている。このため、本実施の形態では、ウエル拡散層の電位の揺れを抑えることができ、当該電位の揺れに起因するノイズの発生を低減できる。
なお、上記実施の形態では、N型の半導体基板(第1導電型の半導体基板)上のPウエル2、3領域(第2導電型の第1ウエル拡散層)とNウエル領域(第1導電型の第2ウエル拡散層)とを用いた場合を説明している。しかし、本発明はこれに限定されず、全てを逆極性し、P型基板を用いてもよい。また、半導体基板の上部にエピタキシャル層など半導体領域を設け、半導体領域にウエル拡散層を設けた構成でもよい。
(応用例)
図7は、上記実施形態において説明した固体撮像装置を用いた撮像システムの構成図である。図7において、701は、レンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、702は被写体の光学像を固体撮像装置に結像させる光学系をなすレンズ、703は、レンズ702を通った光量を可変するための絞りである。704は、レンズ702で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像装置、705は、固体撮像装置704から出力される画像信号に各種の補正、クランプ等の処理を行う撮像信号処理回路である。706は、固体撮像装置704より出力される画像信号のアナログ−ディジタル変換を行うA/D変換器、707は、A/D変換器706より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮したりする信号処理部である。708は、固体撮像装置704、撮像信号処理回路705、A/D変換器706、信号処理部707に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部である。709は、各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、710は、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部、711は、記録媒体に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部である。712は、画像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、713は、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース(I/F)部である。
次に、図7の動作について説明する。
バリア701がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、さらに、A/D変換器706などの撮像系回路の電源がオンされる。それから、露光量を制御するために、全体制御・演算部709は絞り703を開放にし、固体撮像装置704から出力された信号は、撮像信号処理回路705をスルーしてA/D変換器706へ出力される。A/D変換器706は、その信号をA/D変換して、信号処理部707に出力する。信号処理部707は、そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部709で行う。
この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部709は絞りを制御する。次に、固体撮像装置704から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部709で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断したときは、再びレンズを駆動し測距を行う。
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。露光が終了すると、固体撮像装置704から出力された画像信号は、撮像信号処理回路705において補正等がされ、さらにA/D変換器706でA/D変換され、信号処理部707を通り全体制御・演算部709によりメモリ部710に蓄積される。その後、メモリ部710に蓄積されたデータは、全体制御・演算部709の制御により記録媒体制御I/F部711を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体712に記録される。また、外部I/F部713を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
本発明は、複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイの複数のラインを順に選択するための走査回路を有する固体撮像装置及びこれを用いた撮像システムに利用可能である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置であるCMOSイメージセンサの全体構成を示す模式図である。 図1に示す固体撮像装置の水平走査回路および垂直出力回路を含む要部構成を示す回路図である。 図1および図2に示す固体撮像装置の水平走査回路の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示す固体撮像装置の水平走査回路および垂直出力回路を含む要部構成を示す平面模式図である。 図4のC−D線に沿った共通信号線に並行な水平走査回路の断面図である。 図4のA−B線に沿った水平走査回路、垂直出力回路および列選択SWを含む断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置を用いた撮像システムの構成図である。
符号の説明
100 CMOSイメージセンサ(固体撮像装置)
101 センサアレイ
101a 行制御線
101b 垂直信号線
102 垂直走査回路
103 光電変換素子
105 水平走査回路
106 第1部分シフトレジスタ
107 第2部分シフトレジスタ
108 第3部分シフトレジスタ
109 列選択SW
110 共通信号線
111 垂直出力回路
112 シフトクロック制御回路
210〜218 列選択信号線
219〜227 フリップフロップ(FF)
228〜236 組み合わせ回路
237〜248 バッファ回路
249 第1マルチプレクサ(MUX1)
250 第2マルチプレクサ(MUX2)
251 第3マルチプレクサ(MUX3)
252〜254 GND配線
401 N型基板
402 Pウエル1領域
403〜405 Pウエル2領域
406〜408 Nウエル領域
409〜410 GND配線
503〜505 Pウエル3領域
603、606 PMOSトランジスタ
604、605、607 NMOSトランジスタ
701 バリア
702 レンズ
703 絞り
704 固体撮像装置
705 撮像信号処理回路
706 A/D変換器
707 信号処理部
708 タイミング発生部
709 全体制御・演算部
710 メモリ部
711 記録媒体制御インターフェース(I/F)部
712 記録媒体
713 外部インターフェース(I/F)部

Claims (5)

  1. 複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイと、
    前記センサアレイを順に選択するための走査回路とを有する固体撮像装置において、
    前記走査回路は、互いに直列に接続された複数のシフトレジスタを含み、
    前記複数のシフトレジスタのそれぞれは、電界効果トランジスタを有し、
    前記電界効果トランジスタは、半導体基板内に形成されたウエル拡散層に配され、
    前記ウエル拡散層は、前記複数のシフトレジスタ毎に電気的に分離して形成されていることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記半導体基板は第1導電型であり、
    前記複数のシフトレジスタのそれぞれの前記ウエル拡散層は、第2導電型の第1ウエル拡散層と、第1導電型の第2ウエル拡散層とを有し、
    前記第1ウエル拡散層は前記第2ウエル拡散層を囲んでいることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記第2ウエル拡散層は、前記第1ウエル拡散層を介して前記半導体基板と電気的に分離されていることを特徴とする請求項2記載の固体撮像装置。
  4. 複数の光電変換素子が配列されたセンサアレイと、
    前記センサアレイからの信号が出力される共通信号線と、
    前記センサアレイからの信号を前記共通信号線に読み出すための複数のスイッチと、
    前記複数のスイッチを順に選択するための走査回路とを有する固体撮像装置において、
    前記走査回路は、互いに直列に接続された複数のシフトレジスタを含み、
    前記複数のシフトレジスタのそれぞれは、電界効果トランジスタを有し、
    前記電界効果トランジスタは、半導体基板内に形成されたウエル拡散層に配され、
    前記ウエル拡散層は、前記複数のシフトレジスタ毎に電気的に分離して形成されていることを特徴とする固体撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置へ光を結像する光学系と、
    前記固体撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを有することを特徴とする撮像システム。
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