JP2010054580A - フェムト秒レーザによる液晶パネルの欠陥修復方法 - Google Patents

フェムト秒レーザによる液晶パネルの欠陥修復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 処理すべき領域を可能な限り小さくする一方、歩留まりを向上しうるような、液晶パネルの欠陥修復方法を提供する。
【解決手段】 液晶パネル1に発生した輝点欠陥Aを修復する液晶パネルの欠陥修復方法であって、液晶パネル1は、一対の配向膜16,26が液晶層本体30’を介してサンドイッチ状に配置された液晶層30を、一対の基板10,20によって挟持してなり、一対の配向膜16,26の少なくとも一方を、フェムト秒レーザ光Lの集光によって局部的に変質処理させるレーザ照射工程を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、液晶パネルの欠陥修復方法および液晶パネルに関する。
液晶パネルにおいては、各画素に対応して設けられた薄膜トランジスタ(TFT)等の作動により、一対の基板間に挟持された液晶層の光透過が制御され、光の透過または遮断が行われる。このような液晶パネルは、TFTの特性不良等によりバックライト光が常時透過する状態になると、この画素がユーザに輝点欠陥として認識されるおそれがあることから、輝点欠陥を修復する方法が従来から種々提案されている〔以下の特許文献1〜3、参照〕。
例えば、特許文献1に開示された液晶表示装置の輝点欠陥修正方法は、輝点欠陥絵素部の2つの配向膜のうちの少なくとも一方を、エキシマレーザにより破壊・除去して、輝点欠陥を修正することにより、輝点を暗くするものである。
また、特許文献2に開示された液晶パネルの輝点欠陥修復方法は、一対の偏光板の少なくとも一方に凹部または貫通孔を形成し、この凹部または貫通孔に遮光材料を充填して輝点欠陥を黒点化するものである。
また、特許文献3に開示された液晶表示装置の修理方法は、パルス幅がフェムト秒乃至ピコ秒の光源から、波長が750nm乃至850nmの範囲または1000nm乃至1100nmの範囲の波長を有するレーザ光を照射することにより、色フィルターを変性して透過特性を変化させるものである。
特開平5−313167号公報 特開2006−171057号公報 特開2007−102223号公報
しかしながら、特許文献1に開示された輝点欠陥修正方法は、エキシマレーザの本質的な処理能力不足ため、配向膜の破壊される領域が大きくなり、修復すべき絵素以外の絵素を不良化するおそれがあった。すなわち、修復の対象となる輝点欠陥は、通常は直径が100μm未満のものに限定され、直径100μm以上の輝点欠陥を有する液晶パネルは、一般には不良品として廃棄される。他方、配向膜がエキシマレーザにより破壊される領域は、直径が100μm〜1mm程度になるため、輝点欠陥よりも必然的に大きなものとなり、結果的に良品化できず、歩留まりの向上は不可能である。
また、特許文献2および3に開示された輝点欠陥修正方法は、偏光板やカラーフィルタに遮光部を形成するものであるが、輝点欠陥はTFTやその近傍など液晶パネルの深部で生じ易いために、欠陥部を透過した光が遮光部に到達するまでの距離が長くなる。したがって、遮光部の周囲から光漏れが生じるおそれが高いため、処理すべき遮光部の面積を大きくしない限り、良品化が困難であるという問題があった。
本発明の課題は、処理すべき領域を可能な限り小さくする一方、歩留まりを向上しうるような、液晶パネルの欠陥修復方法を提供することである。
課題を解決するための手段および効果
本発明の前記課題は、処理装置として、高性能のフェムト秒レーザを選択すると共に、処理対象として、フェムト秒レーザによる既知の処理対象に比し輝点欠陥から相対的に近い配向膜を選択することにより解決することができた。
すなわち、本発明は、液晶パネルに発生した輝点欠陥を修復する液晶パネルの欠陥修復方法であって、
前記液晶パネルは、一対の配向膜が液晶層本体を介してサンドイッチ状に配置された液晶層を、一対の基板によって挟持してなり、
前記一対の配向膜の少なくとも一方を、フェムト秒レーザ光の集光によって局部的に変質処理させるレーザ照射工程を備えることを特徴とする液晶パネルの欠陥修復方法を提供する。
なお、フェムト秒レーザに関する前記従来技術の問題点は、本発明らがはじめて知見したものであり、この知見がなければ、本発明は、成立しない。
本発明の液晶パネルの欠陥修復方法によれば、既知のエキシマレーザに比し高性能のフェムト秒レーザを選択することにより所望の領域のみを処理することができると共に、処理対象として、輝点欠陥からの距離に関し、既知のカラーフィルタや偏光板に比しより近傍の配向膜を選択することにより、最小の処理面積であっても光漏れを効果的に防止することができ、これにより処理すべき領域を可能な限り小さくして歩留まりを向上しうる、という技術的効果を奏することができた。
好適には、前記フェムト秒レーザによって変質処理される変質処理領域は、直径10〜100μmの略円形の領域に含まれる。また好適には、前記一対の基板のうち、第1基板は前記液晶層の駆動を制御するためのスイッチング素子を備えており、前記一対の配向膜のうち、前記スイッチング素子近傍の配向膜を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う。また好適には、前記一対の基板のうち、前記第1基板に対向する第2基板は所定波長の光を通過させるカラーフィルタを備え、前記一対の配向膜のうち、前記カラーフィルタ近傍の配向膜を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う。また好適には、前記一対の配向膜の両方を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う。また好適には、前記レーザ照射工程に先立ち、更に、前記基板のいずれかにポジ型のレジスト層を形成するレジスト形成工程と、前記液晶層の光透過を遮断した状態で、前記レジスト層と反対側から光を照射することにより、前記液晶パネル内の欠陥部を介して前記レジスト層を露光する露光工程と、前記レジスト層を現像することにより露光部を選択的に除去し、前記レジスト層に空孔を形成する現像工程とを備えており、形成した前記空孔を介し、前記配向膜にレーザ光を照射することによって、前記レーザ照射工程を行う。
更に、本発明の第2の態様として、本発明の液晶パネルの欠陥修復方法により輝点欠陥が修復されている液晶パネルを提供する。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施形態を説明することにより本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、これら実施形態に制限されるものではない。図1は、本発明の欠陥修復方法の一実施形態による処理前の液晶パネルの模式的断面図、図2および図3は、本発明の欠陥修復方法の一実施形態を説明する模式的工程断面図である。
<第1実施形態>
<<液晶パネル1>>
図1〜図3に示すように、この実施形態では、液晶パネル1はバックライト(図示せず)を備えた透過型の液晶パネルである。図1に示す液晶パネル1は、第1基板としての画素基板10(例えば、厚み50〜100 μm)と、第2基板としての対向基板20(例えば、厚み50〜100 μm)との間に液晶層30(例えば、厚み6μm)が挟持されている。画素基板10は、各画素に対応してマトリクス状に配置された画素電極12と、各画素電極12に印加される電圧をスイッチングする薄膜トランジスタ(TFT)からなるスイッチング素子14とを備えている。また、対向基板20は、各画素電極12と対向するように配置される対向電極22を備えており、対向基板20と対向電極22との間には、カラーフィルタ24が配置されている。画素基板10および対向基板20は、通常はガラス基板からなり、液晶層30側に配向膜16,26を備え、液晶層30とは反対側外方に偏光板18,28を備えている。したがって、液晶層30は、液晶化合物からなる液晶層本体30’を介し、一対の配向膜16,26がサンドイッチ状に配置されている。
このように構成された液晶パネル1は、画素電極10の外面側からバックライトの光を照射した状態で、画素電極12と対向電極22との間に印加する電圧を制御することにより、液晶層30の液晶分子の配列方向を変化させて、光の透過または遮断を行うことができる。このように、液晶層30は、配向膜16,26および偏光板18,28との協働により、光透過を制御可能な光透過制御部として機能する。
液晶パネル1のスイッチング素子14に特性不良が生じる等して、液晶層30の光透過が遮断された状態にも拘わらず、一部の画素から光漏れが生じると、この部分が輝点欠陥になる。
<<輝点欠陥の検出>>
以上のような輝点欠陥を検出するため、まず、既知の点灯検査装置にバックライト取付前の液晶パネル1を設置し、液晶層30のシャッターを閉じた状態で点灯検査装置の検査用バックライトを点灯させ、ルーペまたは顕微鏡によって輝点欠陥を有する液晶パネル1のみを抽出する。抽出する液晶パネル1は、輝点欠陥のサイズが基準値(例えば、直径100μm)未満のものであり、輝点欠陥のサイズが基準値以上のものは、修復不能な不良品として廃棄される。抽出された液晶パネル1は、偏光板18,28を外し、必要に応じて外表面を洗浄した後、専用トレイケース内に、カラーフィルタ24(対向基板20)が上方位置となるように配置する。
このような前準備を行った後、イエロールーム環境(非感光環境)下において、以下の工程を行う。まず、図2(a)に示すように、対向基板20の外面側に、ロールコータやスピンコータ等のレジスト塗布手段を用いて、レジスト層40を塗布する(レジスト形成工程)。レジスト層40は、ポジ型のものであれば特に限定されず、既知各種のものを使用できる。レジスト層40の厚みは、例えば、2μm程度である。
ついで、必要に応じて専用トレイケースごとに炉内に投入してプリベーク(例えば、80℃×1時間)を行った後、液晶パネル1を1枚ずつ取り出して、点灯検査装置にセットする。そして、液晶層30の光透過を遮断した状態で、図2(b)に示すように、液晶パネル1の全体に対して、画素電極10の外面側から光照射を均一に行う(露光工程)。この照射光はレジスト層40の露光光であり、液晶パネル1に輝点欠陥が存在すれば、レジスト層40は、液晶パネル1内の欠陥部Aを透過した光によって部分的に露光部Bが形成される。本実施形態においては、液晶パネル1に対する光照射を1枚ずつ行っているが、液晶パネル1を並列で点灯させる治具を用いる等して、複数の液晶パネル1を同時に露光するようにしてもよい。また、図2(b)では、欠陥部Aをスイッチング素子14の近傍に模式的に示したが、必ずしもこの位置に限定されるものではない。
照射光の光源は、一般的な点灯検査装置が備える蛍光管などの検査用バックライトをそのまま使用することができるが、レジスト層40を露光できるものであれば特に限定されず、例えば、欠陥部Aが微細であっても確実に露光できるように、エキシマレーザ光源や電子線源など短波長の光源を使用することも可能である。
こうして、レジスト層40において欠陥部Aに対応する領域のみを露光部Bとした後、アルカリ溶液などの現像液を用いてレジスト層40を現像する(現像工程)。レジスト層40はポジ型であるため、露光部Bのみが除去され、図2(c)に示すように、レジスト層40を貫通する空孔42が形成される。
このように、液晶パネル1の欠陥部Aの直上位置にレジスト層40の空孔42が形成されることから、輝点欠陥の検出においては、従来のように液晶パネル1の内部から出射されて拡がった光を検出するのではなく、空孔42を検出すればよいので、欠陥部Aの位置特定を高精度で行うことができる。
次に、レジスト層40に空孔42が形成された液晶パネル1を、X−Y位置合わせ器具にセットする。このX−Y位置合わせ器具は、後述するレーザ照射工程で使用するフェムト秒レーザ装置に付随するものを使用することができる。
ついで、X−Y位置合わせ器具において、ルーペまたは顕微鏡で液晶パネル1上の空孔42の位置(すなわち、輝点欠陥の位置)を決定した後、液晶パネル1を固定する。なお、空孔42は、外縁を把握することによって位置検出を行うことができ、従来のようにバックライト光を照射する必要がないことから、
使用するX−Y位置合わせ器具には、パネル点灯機能が不要である。
<<フェムト秒レーザによる処理工程>>
次に、フェムト秒レーザ装置から、図3(a)に示すように、レジスト層40の空孔42に向けてレーザ光Lを照射する(レーザ照射工程)。使用するレーザ光Lは、フェムト秒レーザ光であり、パルス幅がフェムト秒オーダ(例えば<700フェムト秒)と極めて短く(1フェムト秒は10−15秒)、レーザパルスのピーク値が極めて大きいことから、超微細加工に適している。本発明においては、レジスト層40の空孔42を介して液晶パネル1の内部にフェムト秒レーザ光を集光させることにより、輝点欠陥の修復を行う。
液晶パネル1の輝点欠陥は、一般にはスイッチング素子14やその近傍で生じるが、スイッチング素子14にレーザ光を集光してスイッチング素子14自体を破壊すると、良品化率が大幅に低下することが経験上知られている。そこで、本実施形態においては、フェムト秒レーザ装置の対物レンズの位置制御により、フェムト秒レーザ光の集光位置をカラーフィルタ24近傍の配向膜26に設定し、欠陥部Aの直上位置に変質処理部Cを形成することにより、この部分の配向機能を破壊する。この変質処理とは、配向膜の機能を不全にする処理をいい、例えば、破壊、除去する処理であり、好適には処理前の淡い黄色(褐色)の暗色化をも伴う。このような変質処理の効果は、最終的には点灯検査による輝点の有無によって判断でき(非分解検査法)、また、液晶パネルを分解して、配向膜のみを取出し、取出した配向膜を、X線光電子分光法により電子状態(基底状態ないし励起状態)を分析したり、原子間力顕微鏡により表面粗さを分析することによって、判断することができる(分解検査法)。すなわち、これら分解検査法によれば、配向膜自体について変質処理の有無を判断することができる。
この結果、変質処理部Cにおいては、液晶層30における液晶分子の配向性が失われ、電圧印加の有無に拘わらず、常に光を透過しない状態になる。すなわち、欠陥部Aを透過する光が液晶層30において遮断されるため、既知のカラーフィルタ24や偏光板28を部分的に遮光する場合に比べて、欠陥部Aにより近い位置で遮光することができる。また、フェムト秒レーザ光の集光点においては、大きなエネルギーが局部的に注入されるので、変質処理部Cを局部的に形成することができる。したがって、微小面積の変質処理部Cによって、正常画素に悪影響を与えることなく、欠陥部Aからの光漏れを抑制することが可能になり、表示品位の向上を図ることができる。
変質処理部Cは、直径10μm〜100μmの略円形の領域として形成することが好ましく、これによって、欠陥部Aの透過光を確実に遮蔽しつつ、表示品位を良好に維持することができる。この略円形領域には、直径が一定の円形状の他、半径が一定ではない円形状や、楕円形状や、リング形状の領域が包含される。このような変質処理部Cを形成するためのレーザーパワーは、例えば、80〜200mWである。また、レーザー波長は、ポリイミド樹脂など配向膜26の材料が吸収し易い波長領域であることが好ましく、例えば、850〜1250nm、例えば1245nmである。なお、変質処理部Cの厚み(深さ)は、配向膜26の厚みよりも小さく、例えば数十μm程度である。
<<後処理工程/処理の確認>>
こうして、配向膜26に変質処理部Cを形成した後、液晶パネル1に形成されたレジスト層40を現像液により剥離し、図3(b)に示すように、液晶パネル1上のレジスト層40を除去する(剥離工程)。レジスト層40の剥離を容易にするため、レジスト層40の表面に、液晶層30が劣化しない程度のUV(紫外線)光を予め照射してもよい。
このように、本実施形態の液晶パネルの欠陥修復方法によれば、レジスト層40の空孔42を介してフェムト秒レーザ光を照射し、配向膜26に集光するようにしているので、遮光が必要な位置を精度良く且つ局部的に遮光することが可能である。
また、レジスト層40は、図2(c)に示す現像工程の開始から、剥離工程の終了まで、エッチング液などの薬液に対する耐性を考慮する必要がないことから、一般的なフォトリソグラフィ工程で行われるポストベークなどのレジスト層40の加熱処理は不要であり、レジスト層40の剥離は、弱アルカリ性溶液など液晶パネル1へのダメージが少ない現像液を用いて容易に行うことができる。したがって、レジスト層40の形成に伴う検査工程の煩雑化を抑制することができ、輝点欠陥の検出工程、したがってそれに続く輝点欠陥の修復工程をも迅速に行うことができる。
レジスト層40が剥離された液晶パネル1は、偏光板が表裏セットされた点灯検査装置で、輝点が確実に遮光されているかの確認が行われた後、出荷される。欠陥修復後の液晶パネル1は、欠陥部のみが的確に修復されているため、表示品位が良好に維持される。
<第2実施形態>
前記第1実施形態と同様な方法に従い、液晶パネル1の輝点欠陥を修復する。ただし、カラーフィルタ24近傍の配向膜26に代えて、TFT14近傍の配向膜16を変質処理する。また、レーザの照射は、カラーフィルタ24側に代えて、TFT14側から行う。
<第3実施形態>
前記第1実施形態と同様な方法に従い、液晶パネル1の輝点欠陥を修復する。ただし、カラーフィルタ24近傍の配向膜26に加えて、TFT14近傍の配向膜16をも変質処理する。また、レーザの照射は、カラーフィルタ24近傍の配向膜26は、カラーフィルタ24側から行い、TFT近傍の配向膜16は、TFT14側から行う。
<他の実施形態>
前記したように、以上の実施形態は、液晶パネルとして汎用されている透過型液晶パネルについて説明したが、配向膜を有する限り、いずれのタイプの液晶パネルであってもよく、例えば、反射板を有する反射型の液晶パネルも、本発明の処理対象に包含される。また、例示した汎用の液晶構造では、カラーフィルタおよびTHFは、液晶層を中心に、その両側のそれぞれに形成されているが、両者が片側のみに形成されたタイプであっても本発明の処理対象である。さらに、レーザ照射の照射方向に関し、この実施形態では対向基板20の外面側(カラーフィルタ側)から配向膜26にフェムト秒レーザ光を集光させるようにしているが、スイッチング素子14を有する画素基板10の外面側(TFT側)から配向膜16にフェムト秒レーザ光を集光して局部的に変質処理させることも可能であり、この場合も配向膜16による配向機能を局部的に破壊させて、表示品位の向上を図ることができる。
また、前記したように、画素基板10の配向膜16(TFT側の配向膜16)は、対向基板20の配向膜26よりも欠陥部Aにより近い位置にあることから、配向膜16に変質処理部を形成することで、欠陥部Aの透過光の遮蔽を欠陥部Aの近傍位置で行うことができ、変質処理領域をより小さくすると共に遮光を確実にして製品歩留まりを高めることができる(第2実施形態)。更に、2つの配向膜16,26の双方にそれぞれフェムト秒レーザ光を集光させて、局部的に変質処理させるようにしてもよく、なお一層の修復効果を確実にして良品化率を更に向上させることができる(第3実施形態)。
また、本実施形態においては、レーザ照射工程の前にレジスト層40および空孔42を形成しているが、このようなレジスト形成工程等は本発明において必須のものではない。すなわち、従来の輝点欠陥の修復方法と同様に、液晶パネルにおいてフェムト秒レーザ光を照射する面とは反対側の面から照明光を照射して輝点欠陥を検出し、X−Y位置合わせ器具により輝点欠陥の位置合わせおよび固定を行った後、レーザ照射工程を行うことも可能である。
本発明の欠陥修復方法の一実施形態による処理前の液晶パネルの模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係る液晶パネルの欠陥検出方法を説明するための工程断面図である。 本発明の一実施形態に係る液晶パネルの欠陥修復方法を説明するための工程断面図である。
符号の説明
1 液晶パネル
10 画素基板
14 スイッチング素子
20 対向基板
24 カラーフィルタ
30 液晶層
30’ 液晶層本体
40 レジスト層
42 空孔
A 欠陥部
C 変質処理部

Claims (7)

  1. 液晶パネルに発生した輝点欠陥を修復する液晶パネルの欠陥修復方法であって、
    前記液晶パネルは、一対の配向膜が液晶層本体を介してサンドイッチ状に配置された液晶層を、一対の基板によって挟持してなり、
    前記一対の配向膜の少なくとも一方を、フェムト秒レーザ光の集光によって局部的に変質処理させるレーザ照射工程を備えることを特徴とする液晶パネルの欠陥修復方法。
  2. 前記フェムト秒レーザによって変質処理される変質処理領域は、直径10〜100μmの略円形の領域に含まれる請求項1記載の液晶パネルの欠陥修復方法。
  3. 前記一対の基板のうち、第1基板は前記液晶層の駆動を制御するためのスイッチング素子を備えており、
    前記一対の配向膜のうち、前記スイッチング素子近傍の配向膜を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う請求項1または2記載の液晶パネルの欠陥修復方法。
  4. 前記一対の基板のうち、前記第1基板に対向する第2基板は所定波長の光を通過させるカラーフィルタを備え、
    前記一対の配向膜のうち、前記カラーフィルタ近傍の配向膜を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う請求項1または2記載の液晶パネルの欠陥修復方法。
  5. 前記一対の配向膜の両方を変質処理することにより、前記レーザ照射工程を行う請求項1記載の液晶パネルの欠陥修復方法。
  6. 前記レーザ照射工程に先立ち、更に、
    前記基板のいずれかにポジ型のレジスト層を形成するレジスト形成工程と、
    前記液晶層の光透過を遮断した状態で、前記レジスト層と反対側から光を照射することにより、前記液晶パネル内の欠陥部を介して前記レジスト層を露光する露光工程と、
    前記レジスト層を現像することにより露光部を選択的に除去し、前記レジスト層に空孔を形成する現像工程とを備えており、
    形成した前記空孔を介し、前記配向膜にレーザ光を照射することによって、前記レーザ照射工程を行う請求項1〜3のいずれかに記載の液晶パネルの欠陥修復方法。
  7. 請求項1記載の液晶パネルの欠陥修復方法により輝点欠陥が修復されていることを特徴とする液晶パネル。
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