JP2010052935A - 記録装置及び該記録装置における可動支持体の開放方法 - Google Patents

記録装置及び該記録装置における可動支持体の開放方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置本体の一部に形成された開口部に対する閉塞位置と開放位置との間を変位可能とされた可動支持体を簡単且つ容易に閉塞位置から開放位置に変位させることができる記録装置及び該記録装置における可動支持体の開放方法を提供する。
【解決手段】装置本体12の外面の一部に形成された開口部16を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置との間での変位可能に支持されると共に、載置面19上に載置された状態にある用紙Pにおける給紙方向の後端側を開放位置に変位した状態において支持可能な面42を有するペーパーサポート15と、装置本体12の外部から操作可能な操作部と、操作部が操作されたことに基づき駆動力を出力するモータ23と、モータ23から出力された駆動力に基づき作動してペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に変位させる変位機構47とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、装置本体に形成された開口部を覆蓋可能に開閉されると共に開口部に差し入れられた記録媒体を補助的に支持可能な可動支持体を備えたインクジェット式プリンタ等の記録装置及び該記録装置における可動支持体の開放方法に関する。
一般に、インク等の記録材をシート状の記録媒体に付着させて記録を施す記録装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が知られている。こうしたプリンタのうちには、例えば特許文献1に記載されるように、装置本体内の記録部に給紙(給送)するために装置本体の外面の一部に形成された開口部から差し入れられて給紙部(給送部)の載置面上に支持された状態にある用紙(記録媒体)における給紙方向の後端側を補助的に支持可能なペーパーサポート(可動支持体)を備えたものがある。
すなわち、この特許文献1に記載されたペーパーサポートは、装置本体における開口部の近傍位置に設けられた支持部に対して、開口部を覆って閉塞する閉塞位置と該開口部を開放する開放位置との間で変位し得るように回動可能に支持されている。また、このペーパーサポートは、閉塞位置にある場合に装置本体の内側を向いていた面が開放位置に変位した場合には装置本体の外側に露出して、給紙部の載置面の延長線上に位置する補助的な支持面となり、この支持面によって給紙部の載置面が支持している用紙における給紙方向の後端側を垂れ下がり抑制しつつ支持し得るように構成されている。
特開2003−267560号公報
ところで、ペーパーサポートを閉塞位置から開放位置へ変位させる場合、特許文献1のプリンタでは、そのプリンタの使用者が閉塞位置にあるペーパーサポートを把持して手動により開放位置に回動させていた。しかしながら、ペーパーサポートは、プリンタの外観向上を図るという見地から、閉塞位置にある場合には装置本体の外面をペーパーサポート以外の部分と共に一様な意匠面形状とするように、その外面形状が形成されている。
そのため、例えばプリンタの使用者が老人・子供等のプリンタ構造に関する知識が希薄な者である場合には、そのプリンタの給紙部に用紙をセットしようとする場合に、どこを動かせば給紙部に用紙を差し入れる開口部が露出するのか判らず、戸惑ってしまうことがあった。また、たとえ閉塞位置の状態にあるペーパーサポートを開放位置に変位させればよいということが解っていても、そのようにペーパーサポートを閉塞位置から開放位置に手動により変位させるという作業には煩雑さが伴う。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置本体の一部に形成された開口部に対する閉塞位置と開放位置との間を変位可能とされた可動支持体を簡単且つ容易に閉塞位置から開放位置に変位させることができる記録装置及び該記録装置における可動支持体の開放方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の記録装置は、外部から記録媒体を差し入れるための開口部が外面の一部に形成された装置本体と、該装置本体内に前記開口部を介して差し入れられた前記記録媒体を載置可能な載置面を有し、且つ、該載置面上に載置された状態にある前記記録媒体を給送方向の下流側に給送する給送部と、該給送部から給送された前記記録媒体に記録材を付着させて記録を施す記録部と、前記装置本体に対して前記開口部を閉塞する閉塞位置と前記開口部を開放する開放位置との間での変位可能に支持されると共に、前記給送部の前記載置面上に載置された状態にある前記記録媒体における給送方向の後端側を前記開放位置に変位した状態において支持可能な支持面を有する可動支持体と、前記装置本体の外部から操作可能な操作部と、該操作部が操作されたことに基づき駆動力を出力する駆動源と、該駆動源から出力された駆動力に基づき作動して前記可動支持体を前記閉塞位置から前記開放位置に変位させる変位機構とを備えた。
この構成によれば、可動支持体が閉塞位置にある場合において操作部が外部から操作されると、駆動源が駆動力を出力し、その出力された駆動力に基づき変位機構が作動する。そして、変位機構の作動により可動支持体が閉塞位置から開放位置へと自動的に変位し、給送部に記録媒体を差し入れるための開口部が装置本体の外面に露出する。そのため、装置本体の一部に形成された開口部に対する閉塞位置と開放位置との間を変位可能とされた可動支持体を簡単且つ容易に閉塞位置から開放位置に変位させることができる。その後、装置本体の外面に露出した開口部に記録媒体を差し入れると、その記録媒体は、給送部の載置面と可動支持体の支持面とに支持された状態となり、さらに、給送部から記録部に給送されると、記録部で記録材が付着されて記録を施される。
また、本発明の記録装置において、前記可動支持体は、前記装置本体に設けられた支持部に対して前記閉塞位置と前記開放位置との間での回動変位可能な状態に支持されると共に、前記変位機構は、前記駆動源から出力された駆動力を前記閉塞位置にある前記可動支持体に対して重力方向の下方から上方に向けて作用させる押し上げ力に変換し、その押し上げ力を利用して前記可動支持体を前記閉塞位置から前記開放位置に回動変位させる。
この構成によれば、変位機構は駆動源から出力された駆動力を閉塞位置にある可動支持体を重力方向の下方から上方へ押し上げる押し上げ力に変換する。そして、かかる押し上げ力により閉塞位置にある可動支持体を開放位置に向けて支持部を中心にして回動変位させる。したがって、装置本体に対して開口部を覆う閉塞位置とこれを開放する開放位置との間での回動変位可能に支持された可動支持体を簡単な機構で容易に開放させることができる。
また、本発明の記録装置において、前記変位機構は、前記駆動源から出力された駆動力に基づき前記載置面に沿って前記記録媒体の給送方向と直交する方向に移動するエッジガイドと、前記可動支持体に設けられた軸支部に対して上端側が回動自在に軸支された揺動部材とを含み、前記可動支持体が前記閉塞位置にある場合、前記揺動部材の下端側は前記エッジガイドの移動領域内に垂れ下がるように位置すると共に、その下端側における前記エッジガイドの移動方向で該エッジガイドの端縁と対向する部位には、前記エッジガイドの移動方向と非直角に交差する方向に延びる摺接部が形成されている。
この構成によれば、可動支持体が閉塞位置にある場合において操作部が外部から操作されると、駆動源から出力された駆動力に基づきエッジガイドが記録媒体の給送方向と直交する方向に移動する。そして、そのエッジガイドの移動時に該エッジガイドの端縁と揺動部材の摺接部が摺接することにより揺動部材が上方へ移動する。その結果、この揺動部材の上方への移動力が閉塞位置にある可動支持体を上方に押し上げる押し上げ力として機能する。したがって、エッジガイドを移動させることで可動支持体を閉塞位置から開放位置に向けて簡単に回動変位させることができる。
また、本発明の記録装置において、前記可動支持体は、前記エッジガイドの移動時に該エッジガイドの端縁と前記摺接部が摺接することにより上方へ移動する揺動部材に押し上げられて前記閉塞位置から前記開放位置に向けて回動変位する途中で、可動支持体の重心の位置が前記閉塞位置側から前記支持部の上方を通過して前記開放位置側へと円弧状の移動軌跡を描いて移動する構成とされている。
この構成によれば、可動支持体は、閉塞位置から開放位置に向けて回動する途中で、その重心の位置が回動中心となる支持部の上方を通過すると、その後は自らの重量が可動支持体を開放位置に向けて変位させる力として働くようになるため、可動支持体を開放させるための駆動負荷を軽減させることができる。
また、本発明の記録装置において、前記揺動部材は、前記可動支持体の重心の位置が前記閉塞位置側から前記開放位置側へと移動する途中で少なくとも前記支持部の上方を通過するまでは、該揺動部材の下端が前記エッジガイドの移動領域内で前記給送部の前記載置面に当接した状態を維持し、その当接状態においては、前記エッジガイドの移動方向から見た場合に、該揺動部材における前記載置面に対向する側の面と前記エッジガイドの端縁との交差する角度が80度以上となるように設定されている。
この構成によれば、エッジガイドの移動時に該エッジガイドの端縁と揺動部材の摺接部とが摺接した場合に、揺動部材は可動支持体に設けられた軸支部を揺動支点にして下端側が上方へ跳ね上がるように揺動することなく、エッジガイドを介して伝達された駆動源からの駆動力を可動支持体に対する押し上げ力に的確に変換できる。
また、本発明の記録装置において、前記エッジガイドには、該エッジガイドの端縁と前記摺接部が摺接した場合において前記揺動部材が前記軸支部を揺動支点にして下端側が前記給送部の前記載置面から離間する方向へ揺動した場合に、該揺動部材の下端側に対して揺動規制するように当接可能なストッパ部が形成されている。
この構成によれば、エッジガイドの移動時に該エッジガイドの端縁と揺動部材の摺接部とが摺接した場合において、揺動部材が可動支持体に設けられた軸支部を揺動支点にして上方へ跳ね上がるように揺動しようとしても、そのような揺動はストッパ部が揺動部材に対して当接することにより規制される。したがって、揺動部材はエッジガイドを介して伝達された駆動源からの駆動力を可動支持体に対する押し上げ力として的確に変換することができる。
また、本発明の記録装置における可動支持体の開放方法は、記録媒体に記録材を付着させて記録を施す記録部と該記録部に前記記録媒体を給送する給送部が内部に設けられた装置本体に対して、該装置本体の外面の一部に前記記録媒体を外部から差し入れ可能に形成された開口部を閉塞する閉塞位置と該開口部を開放する開放位置との間での変位可能な状態に支持されると共に、前記給送部の載置面に支持された状態にある前記記録媒体における給送方向の後端側を前記開放位置への変位状態において支持可能な支持面を有する可動支持体を備えた記録装置における可動支持体の開放方法であって、前記装置本体の外部から操作部を操作することにより駆動源を駆動させる操作段階と、前記駆動源から出力された駆動力に基づき変位機構を作動させることによって前記閉塞位置にある前記可動支持体を前記開放位置に向けて変位させて自動的に開放させる開放段階とを備えた。
この構成によれば、操作部を外部から操作するだけで簡単に記録装置における可動支持体を閉塞位置から開放位置に自動的に変位させることができ、装置本体の外面側に露出した開口部を介して記録媒体を給送部に対して容易にセットできるようになる。
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)及び該プリンタにおけるペーパーサポートの開放方法に具体化した一実施形態を適宜に図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図に矢印で示した方向を基準とする。
図1及び図2に示すように、本実施形態のプリンタ11は、左右方向に長く且つ前面側が開口した略矩形箱状の装置本体12を有しており、その装置本体12における前面側の開口は長方形状の前カバー13により閉塞されている。すなわち、この前カバー13は、その下端部が装置本体12の前面側の下部に設けられた軸部(図示略)に対して回動自在に支持されている。そして、プリンタ11の不使用時には、図1に示す閉じ状態となって装置本体12の外面の一部を構成する一方、プリンタ11の使用時には、図2に示す矢印A方向に回動することにより水平な開き状態となって排紙トレイとして機能するようになっている。
また、装置本体12の上面において前側右方寄りの位置には、図1に示す不使用状態にあるプリンタ11を図2に示す使用状態とする場合に、使用者により外部から操作される操作部としての操作ボタン14が設けられている。さらに、装置本体12の上面において後側の略中央部には、使用者による操作ボタン14の操作に基づき開放動作するペーパーサポート(可動支持体)15が設けられている。
図1及び図2に示すように、ペーパーサポート15は、装置本体12の外面の一部(本実施形態では上面の後側略中央部)に形成された開口部16を閉塞する閉塞位置(図1に示す位置状態)と、その開口部16を開放する開放位置(図2に示す位置状態)との間で回動変位し得るように、装置本体12に対して回動自在に支持されている。そして、プリンタ11は、ペーパーサポート15が閉塞位置から開放位置に変位した場合には、図2に示すように、装置本体12の上面側に開口部16が露出することにより、その開口部16を介してシート状の記録媒体としての用紙Pを装置本体12内に差し入れることが可能となっている。
図2及び図3に示すように、装置本体12内において開口部16の下方となる位置には給紙部(給送部)17が設けられている。給紙部17には、開口部16を介して装置本体12内に後側斜め上方から差し入れられた用紙Pをセット可能な給紙トレイ18が斜状に配置されており、この給紙トレイ18の表面(図3において左側の斜面)により用紙Pを積層状態にして載置可能な載置面19が構成されている。また、給紙トレイ18の表面側には、略逆T字状をなすホッパ20(図4(b)参照)が上端側を支点として一定の角度範囲内で傾動可能に支持されている。すなわち、ホッパ20は、給紙トレイ18の載置面19と面一状をなす非給紙時位置と、載置面19上に載置された状態にある用紙Pを前側斜め下方に向けて給紙するために下端側が非給紙時位置から左側斜め上方へ傾動した給紙時位置との二位置間で揺動可能とされている。
また、図2,図3及び図4(a)(b)に示すように、給紙部17には、給紙トレイ18の載置面19上に載置された状態にある用紙Pの左右両側縁を給紙方向(給送方向)となる前後方向に沿うように揃えるために載置面19に沿って左右方向に往復移動する左右一対のエッジガイド21が設けられている。各エッジガイド21は、それぞれを後側斜め上方から見た場合に断面L字形をなすように形成されている。そして、給紙トレイ18の載置面19から直交する方向(図3では斜め左側上方)へ向けて側面視略長方形状をなすように立設された各側板部22が両エッジガイド21の互いに接近する方向への移動時に載置面19上に載置された状態にある用紙Pの左右各側縁に当接することにより、用紙Pの左右両側縁を給紙方向に揃えるようになっている。
図3に示すように、給紙部17における給紙トレイ18の裏面側には正逆両方向に回転可能な駆動源としてのモータ23が図示しないブラケットを介して固定配置されている。このモータ23は、出力軸(図示略)が給紙トレイ18の裏面に向けて直交する位置態様に配置されており、装置本体12の上面に設けられた操作ボタン14が操作された場合に回転駆動して駆動力(回転力)を出力するようになっている。そして、そのモータ23の出力軸には、ピニオン24が給紙トレイ18の裏面側において出力軸と一体回転するように取着されている。
図4(b)に示すように、給紙トレイ18においてホッパ20を挟んだ左右両側には、ピニオン24の上部及び下部と各々対応する高さ位置で左右方向に細長く延びる左右一対の長孔25が形成されている。そして、これらの各長孔25と対応する位置で給紙トレイ18の裏面側には、ピニオン24に対して上下各方向から各々噛み合う上下一対のラック26が配置されている。各ラック26は、給紙トレイ18の表面側に配置された各エッジガイド21と個別対応するものであり、各ラック26において歯部が形成されていない各基端部が対応するエッジガイド21に対して長孔25内を通る固定ピン27により固定されている。したがって、モータ23の回転駆動に伴いピニオン24が回転した場合には、そのピニオン24に噛み合う各ラック26が左右方向へ入れ違いにスライド移動することにより、各エッジガイド21が左右方向において互いに接近及び離間するように往復移動することになる。
また、図3に示すように、給紙部17において給紙トレイ18の下端部の左側近傍には回転軸28が左右方向に沿って延びるように架設されており、その回転軸28には側面視略D字形状をなす給紙ローラ29が給紙トレイ18の左右方向の略中央部と対応する位置で回転軸28と一体回転するように支持されている。すなわち、図4(b)に示すように給紙トレイ18の一部をなすホッパ20の下端縁の左右方向略中央には給紙ローラ29と対応する大きさの切欠部30が切欠形成されており、給紙ローラ29は、ホッパ20が給紙時位置に傾動した場合に、この切欠部30内に位置するように配置されている。
給紙ローラ29の下方には、側面視上側に低い凸の三角形状をなす案内部材31が用紙Pを給紙方向の下流側に向けて案内するために配置されており、案内部材31の上端部には給紙ローラ29の回転時にこれに従動回転するリタードローラ32が給紙ローラ29と対向するように配置されている。なお、リタードローラ32は、図示しない付勢手段により給紙ローラ29側に付勢されていると共に、給紙ローラ29の回転軸28と平行な軸線を中心に回転自在とされている。
すなわち、給紙部17では、ホッパ20が給紙時位置に傾動した状態で給紙ローラ29が回転した場合に、給紙トレイ18の載置面19上に積層状態に載置されている各用紙Pのうち最上位の用紙Pが給紙ローラ29の円弧面との摩擦接触により給紙方向の下流側に繰り出されるようになっている。そして、給紙ローラ29により最上位の用紙Pが下流側に繰り出された際に、その最上位の用紙Pの繰り出しに連れて下層側の用紙Pが下流側に重走しようとした場合には、その重走がリタードローラ32により規制されるようになっている。
また、図3に示すように、装置本体12内において給紙部17の左側には、給紙部17から給紙された用紙Pに対して記録を施す記録部33が設けられ、その記録部33には、給紙部17から給紙された用紙Pを水平状態に支持するプラテン34が設けられている。そして、プラテン34の後側には一対の搬送ローラ対35が上流側から給紙された用紙Pを挟持してプラテン34上へ搬送し得るように回転可能に支持されると共に、プラテン34の前側には一対の排出ローラ対36が両者間に用紙Pを挟持してプラテン34上から下流側に排出し得るように回転可能に支持されている。
搬送ローラ対35の上方位置には、ガイド軸37が左右方向に沿って延びるように架設されており、ガイド軸37にはキャリッジ38がプラテン34の上方領域を左右方向への往復移動可能に支持されている。キャリッジ38上には、複数種類のインクを各々収容したインクカートリッジ39が着脱可能に搭載される一方、キャリッジ38の下面側には、各インクカートリッジ39から供給されたインクを吐出可能な記録ヘッド40が設けられている。
すなわち、記録部33では、給紙部17からプラテン34上に給紙された用紙Pに対して記録ヘッド40から吐出したインクを記録材として付着させることによって記録を施すようになっている。そして、プラテン34上で記録を施された用紙Pは排出ローラ対36により下流側に排出され、その時点では排紙トレイとして機能するように装置本体12の前面側にて開き状態とされている前カバー13上に排紙されるようになっている。
次に、ペーパーサポート15及びこのペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に変位させる変位機構について詳しく説明する。
図2及び図3に示すように、ペーパーサポート15は、側面視において略直角三角形状をなすフレーム体を主体として構成されている。そして、ペーパーサポート15は、そのフレーム体における斜辺以外の直角に交わる二つの隣辺のうち短い側の隣辺における鋭角側の角部付近の部位が、装置本体12において開口部16の後側縁を構成する後側壁の上部に設けられた左右方向に沿う軸部(支持部)41に対して回動自在に支持されている。すなわち、ペーパーサポート15は、装置本体12に対して開口部16の近傍に位置する軸部41を回動支点として、この軸部41を回動中心にした閉塞位置と開放位置との間での回動変位可能な状態に支持されている。
そして、図4(a)に示すように、ペーパーサポート15は、閉塞位置にある場合、そのフレーム体における斜辺と対応する面42が装置本体12の内側を向いた状態になると共に、その面42における軸部41から遠い側の端部が開口部16の前側縁から後側斜め下方に延びる斜面部43に当接することで閉塞位置状態に保持されるようになっている。そして、ペーパーサポート15は、閉塞位置状態に保持された場合、フレーム体における斜辺以外の直角に交わる二つの隣辺と各々対応する面が装置本体12の外面の一部(本実施形態では上面と後面とが直角状に連なるコーナ部)の外面形状をペーパーサポート15以外の部分と共に一様な意匠面形状とするように、その外面形状が形成されている。
その一方、ペーパーサポート15は、閉塞位置から開放位置に変位した場合には、閉塞位置にあったときに装置本体12の内側に向いていた斜辺と対応する面42が給紙部17における用紙Pの載置面19の延長線上に位置するようになっている。そして、開放位置に変位した場合、ペーパーサポート15は、その斜辺と対応する面42が給紙トレイ18において用紙Pを載置状態に支持する載置面19に対する補助的な支持面として機能し、載置面19が支持している用紙Pにおける給紙方向の後端側を垂れ下がり抑制しつつ支持し得るようになっている。
また、図3及び図4(a)に示すように、ペーパーサポート15において斜辺と対応する面42における軸部41に近い側の端部近傍には、左右方向に沿う支軸(軸支部)44が設けられている。そして、この支軸44に対して、図4(b)に示すように、下辺が上辺よりも左右方向幅の短い略台形状の揺動部材としての揺動板45が、上端側(つまり、上辺側)をフック状に係止させることで回動自在に支持されている。なお、揺動板45は、ペーパーサポート15が閉塞位置にある場合、その下端側が給紙トレイ18上における左右両エッジガイド21の移動領域内に垂れ下がるように位置すると共に、その下端縁が給紙トレイ18の載置面19上に当接した状態となるように、ペーパーサポート15側の支軸44を揺動支点として揺動可能に支持されている。
また、図4(b)に示すように、揺動板45の下端側における左右両側部には、下端縁に近づくほど揺動板45の左右方向中心に向かう勾配形状をなすテーパ部46が摺接部として形成されている。このテーパ部46は、ペーパーサポート15が閉塞位置にある場合に左右両エッジガイド21の移動方向となる左右方向でエッジガイド21の側板部22の上端縁(端縁)22aと対向する部位であり、その勾配はエッジガイド21の移動方向である左右方向に対して斜め(非直角)に交差する方向に延びている。
すなわち、ペーパーサポート15が閉塞位置にある場合において、左右両エッジガイド21が互いに接近する方向に移動した場合には、図5(a)(b)に示すように、エッジガイド21における側板部22の上端縁22aが揺動板45のテーパ部46に摺接して、揺動板45を上方に移動させるようになっている。そして、そのように揺動板45が上方に移動することで、閉塞位置にあるペーパーサポート15に対して重力方向の下方から上方への押し上げ力が作用し、閉塞位置にあるペーパーサポート15が軸部41を回動支点として、図6(a)(b)に示すように、開放位置に回動変位するようになっている。
したがって、本実施形態では、モータ23の駆動力に基づき左右方向に移動するエッジガイド21と、このエッジガイド21とテーパ部46との摺動時に伝達されるモータ23の駆動力をペーパーサポート15に対する押し上げ力に変換する揺動板45により、ペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に変位させる変位機構47が構成されている。
また、図3〜図6に示すように、給紙部17において給紙トレイ18の上方位置には、横長矩形状をなす斜板48が給紙トレイ18と略同じ傾斜角度でもって架設されている。そして、変位機構47の作動に伴いペーパーサポート15が閉塞位置から開放位置に回動変位した場合、ペーパーサポート15に支軸44を揺動支点として揺動自在とされた揺動板45は、そのテーパ部46がエッジガイド21における側板部22の上端縁22aから離間し、その裏面(例えば図3では右側の面)が斜板48に当接するようになっている。すなわち、揺動板45は、その裏面が斜板48に支持されることにより、その表面が給紙トレイ18の載置面19とペーパーサポート15における斜辺と対応する面42との間を面一状態に繋ぐようになる。
また、この場合、閉塞位置から開放位置に回動変位したペーパーサポート15は、そのフレーム体における短い側の隣辺における鋭角側の端部が斜板48の裏面(図3では右側の面)に当接することにより、開放位置状態に保持されるようになっている。なお、ペーパーサポート15を構成するフレーム体における斜辺と対応する面42の軸部41に近い部位には、こうしたペーパーサポート15の閉塞位置と開放位置との間での回動変位動作が斜板48との干渉により阻害されないように、軸部41と支軸44が設けられた二位置間を凹状に繋ぐ凹部49が形成されている。
次に、上記のように構成されたプリンタ11の作用について、プリンタ11を使用状態にするためにペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に回動変位させる開放方法に着目して以下説明する。
さて、不使用状態にあるプリンタ11を使用状態にする場合には、まず、装置本体12の前面側の前カバー13を閉じ状態から図2に示す矢印A方向に回動することにより排紙トレイとして使用可能な開き状態にする。そして次に、図1及び図4(a)に示すように装置本体12の上面の開口部16を閉塞した閉塞位置状態にあるペーパーサポート15を図2,図3,及び図6に示すように開口部16を開放した開放位置状態にする。
ここで、ペーパーサポート15が閉塞位置状態にある場合、ペーパーサポート15における斜辺側の支軸44に軸支された揺動板45は、その下端側が左右両エッジガイド21の移動領域内に垂れ下がった状態にある。また、その垂れ下がり状態において、揺動板45は、その下端縁が給紙トレイ18の載置面19上に当接した状態にある。そして、その当接状態では、揺動板45において載置面19に対向する側の面(図4(a)及び図7で右側の面)とエッジガイド21における側板部22の上端縁22aとの交差する角度(以下、「設定交差角度」という。)θが95度となるように、揺動板45の垂れ下がり角度及びエッジガイド21における側板部22の上端縁22aの延びる方向が設定されている。また、この閉塞位置状態においてペーパーサポート15における重心Gは、図7に示すように、回動変位時の回動支点となる軸部41よりも前側(すなわち、閉塞位置側)に位置している。
以上のような状況の下でペーパーサポート15が閉塞位置にある場合、まず、操作段階として、プリンタ11の使用者により装置本体12の上面の操作ボタン14(例えば左側のボタン)が押し下げ操作されると、装置本体12内の給紙部17においてはモータ23が正転駆動を開始する。すると、次の開放段階において、モータ23の出力軸に取着されているピニオン24が正方向(図4(b),図5(b),図6(b)では時計方向)に回転し、これに伴いピニオン24に上側と下側からそれぞれ噛み合う上下両ラック26が互いに入れ違うように水平方向に移動する。
すなわち、図4(b)において、上側のラック26は右方向に、下側のラック26は左方向に、それぞれ水平移動する。すると、これらの各ラック26に固定ピン27を介して一体化された左右の両エッジガイド21が互いに接近する方向に移動し、その移動途中で各エッジガイド21における側板部22の上端縁22aが揺動板45における左右両側の各テーパ部46に当接する。そして、その当接時点から更に各エッジガイド21が互いに接近する方向への移動を続けると、各エッジガイド21における側板部22の上端縁22aが揺動板45のテーパ部46に対して摺接するようになる。
なお、このとき、例えば図11に示すように、揺動板45とエッジガイド21の側板部22の上端縁22aとの設定交差角度θが60度程度の鋭角に設定されていると、テーパ部46がエッジガイド21の側板部22の上端縁22aと摺接しても、揺動板45は、支軸44を揺動支点として下端側が上方へ跳ね上げられるように揺動するだけとなる。そのため、この場合には、揺動板45はペーパーサポート15に対してペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に回動変位させるための押し上げ力を作用させることはできないことになる。
ここで、揺動板45におけるテーパ部46がエッジガイド21の側板部22の上端縁22aと摺接した場合に揺動板45の下端側が上方へ跳ね上がらないようにするためには、設定交差角度θが少なくとも80度以上であることが望ましい。なお、その場合、揺動板45において載置面19に対向する側の面は、水平面に対して直角以下の角度で交差していることが望ましい。
この点、本実施形態では、上記のとおり設定交差角度θが80度よりも大きな95度に設定されている。また、揺動板45において載置面19に対向する側の面は、水平面に対して直角以下の角度で交差している。そのため、揺動板45は、エッジガイド21の移動に連れてテーパ部46がエッジガイド21における側板部22の上端縁22aと摺接した場合に下端側が上方へ跳ね上がることはなく、揺動板45全体が上方に移動する。なお、このとき、垂れ下がり状態にある揺動板45は、給紙トレイ18の載置面19に下端縁を当接させた状態を維持している。
そして、このように揺動板45が上方に移動すると、その移動力が閉塞位置にあるペーパーサポート15に対して重力方向の下方から上方に向けた押し上げ力として作用する。すると、この揺動板45からの押し上げ力を受けて、ペーパーサポート15が図7に示す閉塞位置から開放位置に向けて軸部41を回動中心にして回動変位するようになる。すなわち、ペーパーサポート15は、その重心Gの位置が、図7に示す閉塞位置側から図8に示すように軸部41の真上を通過した後、図9に示す位置状態を経て、さらには図10に示す開放位置側へと円弧状の移動軌跡を描くように移動する。
なお、その際において、ペーパーサポート15は、図8に示す位置状態から開放位置側へと回動変位するときには、自らの重量が開放位置側へと回動変位させる力として働く。そのため、ペーパーサポート15は、図9に示す位置状態から更に開放位置側に変位する際には、揺動板45のテーパ部46がエッジガイド21の側板部22の上端縁22aから離間してモータ23からの駆動力が伝達されなくなっても、自らの重量により開放位置側への回動力を生み出すことにより、図10に示す開放位置まで回動変位する。
その結果、ペーパーサポート15は、図2に示す開放位置状態となり、装置本体12の上面側には開口部16が露出する。その後、左右の両エッジガイド21は、図6(b)に示すように、互いに離間する方向へ移動して用紙Pの左右方向幅よりも広い間隔をおいて停止する。そして、その開口部16を介して複数枚の用紙Pを後側斜め上方から差し入れると、それらの各用紙Pは図3に示すように給紙部17における給紙トレイ18の載置面19上に載置されると共に、用紙Pにおける給紙方向の後端側はペーパーサポート15における斜辺と対応する面(支持面)42によって垂れ下がり抑制されつつ補助的に支持される。
その状態において、プリンタ11の使用者が再び操作ボタン14(例えば、今度は右側のボタン)を押し下げ操作すると、左右両エッジガイド21が互いに接近する方向に移動し、側板部22が用紙Pの左右両側縁に当接し、用紙Pの左右両側縁を給紙方向となる前後方向に沿うように揃える。その後、給紙ローラ29が回転すると共にホッパ20が給紙時位置に傾動すると、給紙トレイ18の載置面19上に載置された状態にある用紙Pは最上位の用紙Pから順に一枚ずつ記録部33へと給紙され、記録部33においてプラテン34上を通過するときに記録ヘッド40から吐出されたインクが付着することで記録が施される。そして、そのように記録が施された用紙Pは装置本体12の前面側で排紙トレイとして機能するべく開き状態とされている前カバー13上に排出される。
上記説明した実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ペーパーサポート15が閉塞位置にある場合において操作ボタン14が外部から操作されると、モータ23が駆動力(回転力)を出力し、その出力された駆動力に基づき変位機構47が作動する。そして、変位機構47の作動によりペーパーサポート15が閉塞位置から開放位置へと自動的に変位し、給紙部17に用紙Pを差し入れるための開口部16が装置本体12の上面側において露出する。そのため、プリンタ11の使用者は操作ボタン14を操作するだけで簡単にプリンタ11におけるペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に自動的に変位させることができる。したがって、装置本体12の外面側に露出した開口部16を介して用紙Pを給紙部17に容易にセットすることができ、プリンタ11を速やかに不使用状態から使用状態に切り替えることができる。
(2)変位機構47はモータ23から出力された駆動力(回転力)を閉塞位置にあるペーパーサポート15を重力方向の下方から上方へ押し上げる押し上げ力に変換し、かかる押し上げ力により閉塞位置にあるペーパーサポート15を開放位置に向けて軸部41を中心にして回動変位させる。したがって、装置本体12に対して開口部16を覆う閉塞位置とこれを開放する開放位置との間での回動変位可能に支持されたペーパーサポート15を簡単な機構で容易に開放させることができる。
(3)ペーパーサポート15が閉塞位置にある場合において操作ボタン14が外部から操作されると、モータ23から出力された駆動力に基づきエッジガイド21が用紙Pの給紙方向と直交する左右方向に移動する。そして、そのエッジガイド21の移動時にエッジガイド21における側板部22の上端縁22aと揺動板45のテーパ部46が摺接することにより、揺動板45が上方へ移動し、その移動時にペーパーサポート15を上方に押し上げる。したがって、エッジガイド21を移動させることで、ペーパーサポート15を閉塞位置から開放位置に向けて簡単に回動変位させることができる。
(4)ペーパーサポート15は、閉塞位置から開放位置に向けて回動する途中で、その重心Gの位置が回動中心となる軸部41の上方を通過すると、その後は自らの重量がペーパーサポート15を開放位置に向けて変位させる力として働くようになるため、ペーパーサポート15を開放させるためのモータ23の駆動負荷を軽減させることができる。
(5)エッジガイド21の移動時にエッジガイド21における側板部22の上端縁22aと揺動板45のテーパ部46とが摺接した場合に、揺動板45はペーパーサポート15に設けられた支軸44を揺動支点にして下端側が上方へ跳ね上がるように揺動することなく、揺動板45全体が上方に移動する。そのため、エッジガイド21を介して伝達されたモータ23からの駆動力をペーパーサポート15に対する押し上げ力として的確に変換できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、図11に示すように、エッジガイド21における側板部22の内側の面(揺動板45のテーパ部46と対向する側の面)に、揺動板45の下端側が支軸44を揺動支点として上方へ跳ね上がるように揺動した場合に揺動方向の前側から当接する凸部50をストッパ部として形成してもよい。又は、エッジガイド21における側板部22の内側の面に揺動板45のテーパ部46を摺接させるための溝をストッパ部として上端縁22aに連なるように凹設し、この溝の溝幅内に揺動板45の揺動範囲を規制するようにしてもよい。このようにすれば、図11に示すように、揺動板45とエッジガイド21における側板部22の上端縁22aとの設定交差角度θが80度未満の鋭角であったとしても、揺動板45の跳ね上がるような揺動をストッパ部としての凸部50(又は溝)により規制することができ、エッジガイド21を介して揺動板45に伝達されたモータ23からの駆動力をペーパーサポート15に対する押し上げ力として的確に変換することができる。
・上記実施形態において、揺動板45とエッジガイド21における側板部22の上端縁22aとの設定交差角度θは、80度以上であれば、実施形態における95度に限定する必要はない。
・上記実施形態において、揺動板45は、その垂れ下がり長さ(上辺と下辺との距離)を長くし、ペーパーサポート15が開放位置に回動変位し終わるまで、又は回動変位した状態においても、テーパ部46がエッジガイド21における側板部22の上端縁22aと摺接した状態を維持する構成としてもよい。
・上記実施形態において、揺動部材は、略台形状の揺動板45に限定されず、エッジガイド21における側板部22の上端縁22aと摺接する摺接部を有し、その摺接部の摺接作用により上方へ移動することが可能に形成された部材ならば、例えば斜状の揺動棒などにより構成してもよい。
・上記実施形態において、揺動板45は、左右両側のうち片側だけにテーパ部46が形成された構成であってもよい。
・上記実施形態において、揺動板45に形成される摺接部は斜状のテーパ部46に限定されない。すなわち、エッジガイド21の移動方向と非直角に交差する方向に延びる構成ならば、例えば円弧状に延びる摺接部であってもよい。
・上記実施形態において、変位機構47は、閉塞位置状態にあるペーパーサポート15の斜辺と対応する面42の下方からモータ23の駆動力に基づき上方へ移動する変位部材により構成されていてもよい。
・上記実施形態において、ペーパーサポート15は、閉塞位置と開放位置との間を回動変位する構成ではなく、スライド移動する構成であってもよい。この場合、変位機構47はモータ23の駆動力に基づきペーパーサポート15を係止した状態でペーパーサポート15の開放方向へスライド移動する構成とすることが望ましい。
・上記実施形態において、記録媒体は、用紙Pに限定されず、シート状のフィルム部材であってもよい。また、可動支持体としてのペーパーサポート15は、そのフレーム体が略直角三角形状でなくてもよく、例えば平板状の蓋部材により構成されていてもよい。
・上記実施形態では、記録装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体(液状体)を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの液体(流状体)を噴射する液体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
不使用状態のプリンタの外観斜視図。 ペーパーサポートが開放位置状態にあるプリンタの外観斜視図。 使用状態にあるプリンタの要部概略斜視図。 (a)はペーパーサポートが閉塞位置状態にあるプリンタにおける給紙部の概略断面図であり、(b)は図4(a)における4b−4b線矢視図。 (a)はペーパーサポートが回動変位途中のプリンタにおける給紙部の概略断面図であり、(b)は図5(a)における5b−5b線矢視図。 (a)はペーパーサポートが開放位置状態にあるプリンタにおける給紙部の概略断面図であり、(b)は図6(a)における6b−6b線矢視図。 ペーパーサポートが閉塞位置状態にある場合の変位機構の概略断面図。 ペーパーサポートが回動変位途中の変位機構の概略断面図。 同じく、ペーパーサポートが回動変位途中の変位機構の概略断面図。 ペーパーサポートが開放位置状態にある場合の変位機構の概略断面図。 別の実施形態の変位機構の概略断面図。
符号の説明
11…記録装置としてのインクジェット式プリンタ、12…装置本体、14…操作部としての操作ボタン、15…ペーパーサポート、16…開口部、17…給送部としての給紙部、19…載置面、21…エッジガイド、22a…端縁としての上端縁、23…駆動源としてのモータ、33…記録部、41…支持部としての軸部、42…支持面としての面、44…軸支部としての支軸、45…揺動部材としての揺動板、46…摺接部としてのテーパ部、47…変位機構、50…ストッパ部としての凸部、G…重心、P…記録媒体としての用紙、θ…角度としての設定公差角度。

Claims (7)

  1. 外部から記録媒体を差し入れるための開口部が外面の一部に形成された装置本体と、
    該装置本体内に前記開口部を介して差し入れられた前記記録媒体を載置可能な載置面を有し、且つ、該載置面上に載置された状態にある前記記録媒体を給送方向の下流側に給送する給送部と、
    該給送部から給送された前記記録媒体に記録材を付着させて記録を施す記録部と、
    前記装置本体に対して前記開口部を閉塞する閉塞位置と前記開口部を開放する開放位置との間での変位可能に支持されると共に、前記給送部の前記載置面上に載置された状態にある前記記録媒体における給送方向の後端側を前記開放位置に変位した状態において支持可能な支持面を有する可動支持体と、
    前記装置本体の外部から操作可能な操作部と、
    該操作部が操作されたことに基づき駆動力を出力する駆動源と、
    該駆動源から出力された駆動力に基づき作動して前記可動支持体を前記閉塞位置から前記開放位置に変位させる変位機構と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 前記可動支持体は、前記装置本体に設けられた支持部に対して前記閉塞位置と前記開放位置との間での回動変位可能な状態に支持されると共に、
    前記変位機構は、前記駆動源から出力された駆動力を前記閉塞位置にある前記可動支持体に対して重力方向の下方から上方に向けて作用させる押し上げ力に変換し、その押し上げ力を利用して前記可動支持体を前記閉塞位置から前記開放位置に回動変位させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記変位機構は、
    前記駆動源から出力された駆動力に基づき前記載置面に沿って前記記録媒体の給送方向と直交する方向に移動するエッジガイドと、
    前記可動支持体に設けられた軸支部に対して上端側が回動自在に軸支された揺動部材とを含み、
    前記可動支持体が前記閉塞位置にある場合、前記揺動部材の下端側は前記エッジガイドの移動領域内に垂れ下がるように位置すると共に、その下端側における前記エッジガイドの移動方向で該エッジガイドの端縁と対向する部位には、前記エッジガイドの移動方向と非直角に交差する方向に延びる摺接部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記可動支持体は、前記エッジガイドの移動時に該エッジガイドの端縁と前記摺接部が摺接することにより上方へ移動する揺動部材に押し上げられて前記閉塞位置から前記開放位置に向けて回動変位する途中で、可動支持体の重心の位置が前記閉塞位置側から前記支持部の上方を通過して前記開放位置側へと円弧状の移動軌跡を描いて移動する構成とされていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記揺動部材は、前記可動支持体の重心の位置が前記閉塞位置側から前記開放位置側へと移動する途中で少なくとも前記支持部の上方を通過するまでは、該揺動部材の下端が前記エッジガイドの移動領域内で前記給送部の前記載置面に当接した状態を維持し、その当接状態においては、前記エッジガイドの移動方向から見た場合に、該揺動部材における前記載置面に対向する側の面と前記エッジガイドの端縁との交差する角度が80度以上となるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記エッジガイドには、該エッジガイドの端縁と前記摺接部が摺接した場合において前記揺動部材が前記軸支部を揺動支点にして下端側が前記給送部の前記載置面から離間する方向へ揺動した場合に、該揺動部材の下端側に対して揺動規制するように当接可能なストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のうち何れか一項に記載の記録装置。
  7. 記録媒体に記録材を付着させて記録を施す記録部と該記録部に前記記録媒体を給送する給送部が内部に設けられた装置本体に対して、該装置本体の外面の一部に前記記録媒体を外部から差し入れ可能に形成された開口部を閉塞する閉塞位置と該開口部を開放する開放位置との間での変位可能な状態に支持されると共に、前記給送部の載置面に支持された状態にある前記記録媒体における給送方向の後端側を前記開放位置への変位状態において支持可能な支持面を有する可動支持体を備えた記録装置における可動支持体の開放方法であって、
    前記装置本体の外部から操作部を操作することにより駆動源を駆動させる操作段階と、
    前記駆動源から出力された駆動力に基づき変位機構を作動させることによって前記閉塞位置にある前記可動支持体を前記開放位置に向けて変位させて自動的に開放させる開放段階と
    を備えたことを特徴とする記録装置における可動支持体の開放方法。
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