JP2010052817A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、生鮮品を取り扱う精肉店、鮮魚店、飲食店の厨房等において生鮮品を包装したり、生鮮品から発生するドリップの拭き取りに用いたりするミートペーパーとも呼ばれるクレープ紙をロール状にしたものを保持し、適当長さ裁断しやすくするためのペーパーホルダに関する。
生鮮品を取り扱う精肉店、鮮魚店、飲食店の厨房等において生鮮品を包装したり、生鮮品から発生するドリップの拭き取りに用いたりするミートペーパーとも呼ばれるクレープ紙は、一般にロール状に巻かれたロール紙の状態で供される。
この種のミートペーパーは、生鮮品から発生するドリップを拭き取ったり、吸収したりする必要があることから坪量が20〜100g/m2の範囲、一般的には37〜60g/m2程度とされ、また業務用の大きな肉塊や鮮魚を包装する必要があることから、紙幅(ロール幅)が概ね250〜700mmと幅広になっている。
そして、この種のミートペーパーが使用される環境である厨房等は、周囲に棚等が多く存在し、下方にはキッチン台などが存在することから、自由となる空間が上方に限られていることが多く、このためミートペーパーを使用する際には、ロールから適当量引き出した後、引出した部分とロール状の部分との間の側端に切れ目をいれ、その後にシート端部を片手で掴んで空間に余裕のある上方に向かって、大きく腕を上げるようにしてシートを一気に捲りあげてシートを破断させるようにして適宜長さを裁断している。
しかし、このような裁断は、慣れない人には上手く出来ない。上記のように坪量が高いことから非常に強度があり、片手で切るためにはある程度の熟練が必要である。また、裁断後の切り口が紙の幅方向に対して斜めに破れたような様相となるため、見た目がよいものではない。
このため、ある程度慣れるまでは両手を用いて裁断したり、カッターナイフや包丁を用いて裁断するため、作業性の悪化を招いている。また、カッターナイフや包丁を使うことで安全性の問題も懸念される。
このため、ある程度慣れるまでは両手を用いて裁断したり、カッターナイフや包丁を用いて裁断するため、作業性の悪化を招いている。また、カッターナイフや包丁を使うことで安全性の問題も懸念される。
また、ミートペーパーの中にはミシン目を擁するものがある。ミシン目があることによって切りやすさにおいては改善がなされている反面、生鮮品に適した寸法に切りづらいという難点もある。
他方、従来、このようなミートペーパーを効果的に支持するホルダがなく、一般的には、キッチン台の壁際に置かれて使用されていることが多い。しかし、キッチン台への直置きは、衛生面からは好ましいものではない。また、キッチン台の下にしまう場合もあるが、台置きに比べて衛生的である反面、作業性が悪いことが問題となっている。
特許4060842号
そこで、本発明の主たる課題は、上述の生鮮品を扱う現場にて用いられている長尺のロール状クレープ紙を、適宜の長さ引き出して作業性を悪化させず簡易に切断することができるペーパーホルダを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
かつ、前記カバー部の前端部に幅方向に沿ってシートが通されるスリット孔を有し、
そのスリット孔の幅方向両端部であって、かつ前記カバー部の基端側縁のみに鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
<請求項1記載の発明>
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
かつ、前記カバー部の前端部に幅方向に沿ってシートが通されるスリット孔を有し、
そのスリット孔の幅方向両端部であって、かつ前記カバー部の基端側縁のみに鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
<請求項2記載の発明>
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
前記カバー部の前端部に幅方向に沿ってシートが通されるスリット孔を有し、
そのスリット孔の幅方向両端部であって、かつ前記カバー部の基端側縁及び前端側縁の双方に鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
前記カバー部の前端部に幅方向に沿ってシートが通されるスリット孔を有し、
そのスリット孔の幅方向両端部であって、かつ前記カバー部の基端側縁及び前端側縁の双方に鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
<請求項3記載の発明>
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
前記カバー部に、その前端中央部から両側縁に向かって細長に欠損された一対の欠損部を有し、この欠損部の幅方向最奥部であってカバー部の基端側縁に鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダであって、
前記ロールペーパーホルダは、
支持されるロールペーパーよりも幅広のホルダ本体部と、
本体部の両端部から突設し、装填されるロールペーパーを回転自在に支持する軸支部と、
基端部において枢着されて倒伏自在であるとともに前端側が下方にむかって湾曲され、前記軸支部に支持された状態のロールペーパーの上部を被覆するカバー部とを備え、
前記カバー部に、その前端中央部から両側縁に向かって細長に欠損された一対の欠損部を有し、この欠損部の幅方向最奥部であってカバー部の基端側縁に鋸刃部が設けられていること特徴とするロールペーパーホルダ。
本発明によれば、生鮮品を扱う現場にて用いられている長尺のロール状クレープ紙を、適宜の長さ引き出して簡易に切断することができるペーパーホルダが提供される。
次いで、本発明の実施の形態を図1〜4を参照しながら以下に詳述する。
『第1の実施の形態』
まず第1の実施の形態を図1及び2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるロールペーパーホルダの概略斜視図である。図2は、そのカバー部の前端部近傍の正面図である。
『第1の実施の形態』
まず第1の実施の形態を図1及び2を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるロールペーパーホルダの概略斜視図である。図2は、そのカバー部の前端部近傍の正面図である。
本形態のロールペーパーホルダX1は、生鮮品の包装又は生鮮品から発生するドリップを吸収する用途に用いられるクレープ紙をロール状に巻いたロールペーパーRを適当長さ引き出して切断するロールペーパーホルダである。
このロールペーパーホルダX1は、大きくホルダ本体部1と軸支部2とカバー部3とで構成されている。
このロールペーパーホルダX1は、大きくホルダ本体部1と軸支部2とカバー部3とで構成されている。
前記ホルダ本体部1は、キッチン台などに載置するための台座部11と、この台座部11の背面側に一体的に立設する背壁部12と、前記背壁部12の幅方向両側縁部からは前方側へ突出する一対の支持板部13,13とで構成されている。なお、壁掛け専用とする場合には、必ずしも台座部11は必要ではない。
前記支持板部13,13は、スライド機構によって背壁部12から突出された状態で背壁部の幅方向にスライド移動可能に構成されており、両支持板13,13間の離間距離が調節可能となっている。
なおスライド機構は、既知の構成が利用できるが、本形態では、背壁部12に幅方向に沿って形成された溝部12Vに対して、支持板部13の基端に形成された凸部13Aが摺動自在に係合されて、スライドするように構成されている。
他方、前記支持板部13の前端部に、対面する他方の支持板部13に向かって各々突出した軸支持部2,2が設けられている。これら各軸支部2,2がロールペーパーRの管芯r1内に挿入されることで、ロールペーパーRが回動自在に支持される。なお、ロールペーパーRの挿入は、前記スライド機構によって支持板部13,13間を広げることで可能となる。
他方、前記カバー部3は、基端側が背壁部12の特に支持板部13、13よりも高い位置において、回転軸部31を介して枢着されており、装填したロールペーパーRの上部を被覆する。
枢着されていることで、ロールペーパーRの装填時には、カバー部3は起立させておくことができ、使用中は、ロールペーパーRとの接触状態を保つことができる。
枢着されていることで、ロールペーパーRの装填時には、カバー部3は起立させておくことができ、使用中は、ロールペーパーRとの接触状態を保つことができる。
他方、このカバー部3は、前端部3Fが適宜な湾曲形状となっているとともにその前端3e位置が前記軸支部2の上端高さから±20mmの位置にあり、ペーパーRの消費が進んで小径となった場合でも、所定の関係位置でロールペーパーRに接するようになっている。
そして、このカバー部3には、特徴的に、その前端部3Fに幅方向に沿ってシートが通されるスリット孔35が形成されている。スリット孔の長さは特に限定されないが、カバー部のほぼ全長、概ね90%以上の範囲にわたって設けるのがよい。少なくとも挿填可能なロールペーパーの最大幅よりも幅広となるようにするのが望ましい。また、スリット孔の幅Lは10〜40mmとするのが望ましい。
本形態X1では、このスリット孔35の幅方向両端部の基端側縁Eにのみ鋸刃部35E,35Eが設けられており、先端側縁には設けられていない。
鋸刃部35E,35Eの長さL1は適宜定めることができるが、裁断する紙にあたる部分が5〜50mmになるように配するのが好ましい。5mm未満では切り込みが入らない場合があり、50mmであると摩擦が大きくなり切る時に大きな抵抗となり、切りにくいと感じる可能性がある。また、一直線に綺麗に切れない場合が多くなる。
他方、スリット孔35の両端の鋸刃部間の部分に35cついては、好ましくは厚みが先薄となるように構成されているのが望ましい。厚みがあると、切る時の抵抗が大きくなるため切りにくいと感じる可能性がある。ただし、鋭利にする必要ななく、むしろ鋭利ではないほうが安全面等から望ましい。
このように本形態のロールペーパーホルダX1では、幅方向の両端部の特にカバー基端側の縁にのみ鋸刃部35E,35Eを有するスリット孔35の存在によって、当該スリット孔35を通してロールペーパーのシート端部を適当量引き出した後、そのシート端部の特に幅方向の一方側部近傍を手で掴んで上方に向かって、大きく腕を上げるようにしてシート端部を一気に捲りあげると、前記シートの幅方向側部が鋸刃部との大きな摩擦によって幅方向に切り込まれ、その後に鋸刃部のない低摩擦な縁に沿って一直線にペーパーが切断され、もって切断面の綺麗なペーパーが得られる。
他方、このスリット孔35は、前端3eが装填状態のロールペーパーの前端近傍に位置して、ロールペーパーの上端部を被覆するような位置及び大きさに関して一般的な構成を採るカバー部、例えば、前端部3Fがロールペーパーと接する折線より前方に位置して、常にロールペーパーと接しないように構成されたカバー部においては、その前端3eから10〜50mmの範囲に形成されているのが望ましい。当該範囲にあると、上述のカバー部3の前端位置との関係から、ペーパーを捲りあげる操作をしたときに、カバー部3がつられて持ち上がることがなく、確実にペーパーの幅方向側部が、前記鋸刃部35Eとすれて切り込みが入るようになる。
なお、本スリット孔35の構成は、前記鋸刃部35Eは、カバー部3の前端3eではなく、スリット孔35の縁に位置しているため、意図せず触れて身体を傷つけることがないという利点もある。
また、本形態のスリット孔35は、より好ましい形態として、幅方向両端部の特にカバー前端側35FがR状に湾曲されている。この湾曲部35Fによって、当該スリット35孔から引き出されたシートの端部を上述のように上方に引き上げる操作をした際に、紙を引き出した時にこの湾曲部35Fにシートの側縁がガイドされ、上方に引き上げる操作をした時に前記鋸刃部35Eに当接するようになる。
ここで、本発明者らは、幅方向の全体にわたって、鋸刃部を設けた場合には、摩擦が大きくなりすぎて、一直線に綺麗に切断することができず、また、鋸刃部がない場合には、切断自体ができない場合が有ることを知見している。
そして、この鋸刃部35に関しては、坪量37〜100g/m2のミートペーパーにおいては、図2に示されるピッチL2が1mm以上、好適には1〜2.5mm、刃高さL3が0.5mm以上であるのが望ましい。ピッチが1mm未満であると破れの開始が効果的に発生せず、同様に刃高さが0.5mm未満であると、破れの開始が効果的に発生しない。
なお、本ロールペーパーホルダX1は、トイレットペーパーのような低坪量のクレープ紙には適さない。低坪量のクレープ紙の場合、鋸刃等の刃があれば柔らかいトイレットペーパーであればカバーの自重だけで紙が切れることもあり、逆に刃のない部分で紙が切り取りにくくなる場合がある。本発明のペーパーホルダは、ミートペーパーとも呼ばれる坪量20〜100g/m2、特に、一般的には37〜60g/m2程度のクレープ紙に対して使用されることで効果が発揮される。
〔第2の実施の形態〕
次いで、本発明の第2の実施の形態X2を説明する。本第2の形態X2は、カバー部3の特にスリット孔35の構成においてのみ第1の実施の形態X1と相違している。その他の構成については、上述の第1の実施の形態X1と同様であるので、相異点のみ説明する。
次いで、本発明の第2の実施の形態X2を説明する。本第2の形態X2は、カバー部3の特にスリット孔35の構成においてのみ第1の実施の形態X1と相違している。その他の構成については、上述の第1の実施の形態X1と同様であるので、相異点のみ説明する。
本形態のスリット孔35は、図3に示すように、スリットの幅方向両端部におけるカバー部3の基端側縁E及び前端側縁Fの双方に鋸刃部35,35が設けられている。
通常、壁面にホルダを設置する場合には作業台の上から目線の高さの間で設置する。この場合、身体的特徴から人によっては目線の位置よりも上に設置される場合がある。この場合、ホルダの下側に紙を引いて紙を切断することもありうるからである。
本形態の前端側における鋸刃部のピッチ、刃高さ、長さなどの具体的構成についても、第1の実施の形態における基端側のそれと同様である。
本形態のロールペーパーホルダは、例えば、壁掛けにしたときなど、スリット孔より引き出されたシート端部を下方に引っ張るようにしても効果的に裁断できるようになる。
通常、壁面にホルダを設置する場合には作業台の上から目線の高さの間で設置する。この場合、身体的特徴から人によっては目線の位置よりも上に設置される場合がある。この場合、ホルダの下側に紙を引いて紙を切断することもありうるからである。
本形態の前端側における鋸刃部のピッチ、刃高さ、長さなどの具体的構成についても、第1の実施の形態における基端側のそれと同様である。
本形態のロールペーパーホルダは、例えば、壁掛けにしたときなど、スリット孔より引き出されたシート端部を下方に引っ張るようにしても効果的に裁断できるようになる。
〔第3の実施の形態〕
次いで、本発明の第3の実施の形態X3を説明する。本第3の形態X3もまた、カバー部3の構成においてのみ第1の実施の形態X1と相違している。その他の構成については、上述の第1の実施の形態X1と同様であるので、相異点のみ説明する。
次いで、本発明の第3の実施の形態X3を説明する。本第3の形態X3もまた、カバー部3の構成においてのみ第1の実施の形態X1と相違している。その他の構成については、上述の第1の実施の形態X1と同様であるので、相異点のみ説明する。
本形態X3のカバー部3は、その前端3eの幅方向中央部から湾曲しつつカバー部3の両側縁に向かって延在する細長に欠損された一対の欠損部36,36が形成されている。そして、この欠損部36,36の幅方向最奥部のカバー部3の基端側縁に対して鋸刃部35E,35Eが設けられている。
本形態のロールペーパーホルダX3では、カバー部の3前端3eより先にシート端部が露出するようにシート端部を引っ張りだし、その後に、その引き出した部分の一方側部を、前記欠損部36に挿入し、その後に第1の実施の形態と同様に捲りあげる操作をして、シートを裁断する。
本形態では、シートの幅方向の側部に切断開始の切れ目入った後、カバー部の半分程度まで欠損部のカバー部基端側の縁によって、それ以降はカバー部の前端にガイドされてシートが一直線に綺麗に切断される。
以上本発明を図面の実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、ホルダ本体部、カバー部、軸支部の構成は、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。例えば、一つの支持板部の前端部から背壁部12に平行に長尺の軸支部を有する構成として、ロールペーパーを片持ちで回動自在に支持する構成が例示できる。
〔試験例〕
本発明の鋸刃部の効果について試験したのでその結果を以下にしめす。
試験に用いたホルダは、カバー部の前端部にスリット孔を有するものであって、試験例1は、図2でいうところの刃高さL3=1.5mm、ピッチL2=1mm、幅L1=15mmで鋸刃部を前記スリット孔の両端部のカバー部基端側に設けたもの、試験例2は、刃高さL3=0.4mm、ピッチL2=1mm、幅L1=15mmで鋸刃部をスリット孔の両端部のカバー部基端側縁に設けたもの、試験例3は、鋸刃部を有さないもの、試験例4は、スリット孔のカバー部基端側縁全体が鋭利なカッター刃で構成されているものとした。
本発明の鋸刃部の効果について試験したのでその結果を以下にしめす。
試験に用いたホルダは、カバー部の前端部にスリット孔を有するものであって、試験例1は、図2でいうところの刃高さL3=1.5mm、ピッチL2=1mm、幅L1=15mmで鋸刃部を前記スリット孔の両端部のカバー部基端側に設けたもの、試験例2は、刃高さL3=0.4mm、ピッチL2=1mm、幅L1=15mmで鋸刃部をスリット孔の両端部のカバー部基端側縁に設けたもの、試験例3は、鋸刃部を有さないもの、試験例4は、スリット孔のカバー部基端側縁全体が鋭利なカッター刃で構成されているものとした。
試験方法は、スリット孔よりシートを600mm引き出し、その引き出したシート端部の先端縁の幅方向側部にプッシュプルゲージを接続し、そのゲージを持って、上述のシート端部をめくり上げてシートを切断する操作を行った。そして、その裁断の際に必要となった力をプッシュプルゲージの目盛りから読み取った。
結果は、試験例1は、0.16kgf、試験例2は、1.96kgf、試験例3は、1.87kgfという結果となった。
結果は、試験例1は、0.16kgf、試験例2は、1.96kgf、試験例3は、1.87kgfという結果となった。
試験例1は、紙を引き出し切断する際に、鋸刃部に十分な摩擦がかかったことで幅方向に切り込まれ、その後に鋸刃部のない低摩擦な縁に沿って一直線にペーパーが切断され、もって切断面の綺麗なペーパーが得られた。鋸刃部での切断がスムーズにできたことから弱い力で綺麗に紙を裁断することができた。
試験例2は、紙を引き出し切断する際に、鋸刃部の刃高さが低いことから十分な摩擦がかからなかった。このためより大きな力をかけなければ紙が切れはじめなかった。しかしミシン刃の部分で紙が切れ始めればその後は鋸刃部のない低摩擦な縁に沿って一直線にペーパーが切断され、もって切断面の綺麗なペーパーが得られた。
試験例3は、紙を引き出し切断する際に、鋸刃部がないことから殆んど摩擦がかからなかった。摩擦がかからないことから紙がカバー基端側の縁から切れはじめないため、その後縁に沿って切ることができなかった。その結果、切断面の綺麗なペーパーが得られなかった。
本願発明は、坪量が20〜100g/m2の長尺のクレープ紙を巻取ったロールペーパーに利用可能である。
X1〜X3…ロールペーパーホルダ、1…ホルダ本体部、2…軸支部、3…カバー部、3e…カバー部前端、3F…カバー部前端部、R…ロールペーパー、11…台座部、12…背壁部、12V…溝部、13…支持板部、13A…凸部、r1…ロールペーパーの管芯、31…回転軸、35E…鋸刃部、35c…鋸刃部の間の部分、35F…湾曲部、L1…鋸刃部の長さ、L2…鋸刃部のピッチ、L3…鋸刃部の刃高さ。
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