JP6765226B2 - 口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダー - Google Patents

口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダー Download PDF

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Description

この発明は、プラスチックチューブの使用単位長さ毎の位置に、ミシン目の如き破断線と、溶着シール線の如き密封線の対が形成された連続袋帯材を巻き芯にロール状に巻き取って成るロール状連続袋帯材を支持し、先端側から順に巻き戻しつつ引き出して、先順位の袋から順に破断線の位置を切り取って使用する操作に至便なロール状連続袋帯用ホルダーの技術分野に属し、特に言えば、前記破断線の位置で切り取った袋は、切り取ると同時に同破断の位置が開口として開かれた状態に口開きされ、そのまま直ちに商品等を装入する用に足る程度に口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーに関する。
使用単位長さ毎の位置に破断線と密封線の対が形成された連続袋帯材を、巻き芯へロール状に巻き取ったロール状連続袋帯材から、各袋材を使用の目的で巻き戻しつつ先順位の袋から順に引き出し、順次に切り取って商品等を収納する用に供すること至便に支持させるロール状連続袋帯用ホルダーに関しては、例えば下記の特許文献1〜3に見る通り、既に種々公知に属する。
実開昭53−166189号公報 実公平3−39395号公報 特許第4487146号公報
商店や、特にスーパーマーケット等の会計処理部位(所謂レジ係り部)には、生鮮食品(トレー商品)や生鮮野菜などを簡易に密封、包装する手段として、薄いポリエチレン樹脂製などの包装袋(樹脂の種類を問わない。以下、単にポリ袋と略す。)を用意して、レジ係り担当者などが同ポリ袋を順次に切り取り、顧客の商品を装入するサービスが一般的に行われている。
前記商品装入の作業を手早く行うために、及びポリ袋の使用量を節減する目的で、レジ台近傍の位置に、予めポリ袋を切り取った状態で、しかも一つ一つ口を開いた状態に用意して、商品装入作業の便と能率を高めることも行われている。
しかし、前記ポリ袋を用意する手間、特に袋の口を開く作業の面倒さと、それに要する時間の無駄が問題視され、この点の解決が要求されている。
もとより従前から使用単位長さ毎の位置にミシン目の如き破断線と、溶着シールなどによる密封線とを前後位置に一対として形成した連続袋帯を、巻き芯を用いロール状に長く巻き取って成るロール状連続袋帯をホルダーへ回転自在に支持させ、同ロール状連続袋帯を先端側から順次にロールから引き出し、先順位の袋から順次に破断線の位置を切り取り、同破断線の位置を開口部に形成して使用可能な袋(ポリ袋)を提供する目的のロール状連続袋帯用ホルダー(以下、単にロールホルダーと言う場合がある。)は、例えば上記特許文献1〜3のように種々知られ使用に供されている。
しかし、上記特許文献1、2に例示したような従前のロールホルダーは、いずれもロール状連続袋帯が順次にロールから引き出される際の擦れ(摩擦)が原因で、同連続袋帯に発生した静電気の誘引作用により、切り取ったポリ袋自体が使用者の手、指にまとわりつく上に、同破断線の位置に開くべき口部が密着して閉じたままに保たれていると、同袋の口を手で開こうとしても両面がぴったりくっついて開けにくい点が解決するべき課題、問題点とされている。
その点、上記特許文献3に開示された発明は、上記課題を解決するべく、袋の口開き切り取り装置を提案している。しかし、この発明の構成は部品点数が多く、コスト高になる上に、これをレジ台回りへ設置することを考えた場合、大きすぎるので、もっとコンパクトで設置場所を縮減した小形の構成に改良する必要がある。
従って、本発明の目的は、使用単位長さ毎の位置に、ミシン目の如き破断線と、溶着シール線の如き密封線との対を形成された連続袋帯を、巻き芯となる巻軸管によりロール状に巻き取って成るロール状連続袋帯を回転自在に支持させるホルダーであって、ロール状連続袋帯の各ポリ袋を順に同ロールから巻き戻しつつ、先順位の袋から順次に破断線の位置を切り取ると、同破断線の位置が袋の開口部となって、しかもその口が確実に適度に開いた状態になる口開き機能を発揮し、同ポリ袋は切り取ると直ちに手早く物品類を装入する用に供し得る、口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーを提供することである。
本発明の更なる目的は、上述したようにレジ台近傍の狭い位置へ設置して使用する用途に適するように、ホルダー自体の構成をコンパクト(小型)で、シンプルな構成とし、しかも安価に提供できる構成としたロール状連続袋体用ホルダーを提供することである。
上述の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る、口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーは、
包装用袋としての使用単位長さ毎の位置に、溶着処理による密封線3と、ミシン目の如き破断線2の対が前後の位置に形成された連続袋帯1′を巻軸管4へロール状に巻き取って成るロール状連続袋帯1の前記巻軸管4の中空部内へ通して同ロール状連続袋帯1を回転可能状態に支持する支軸10が、同ロール状連続袋帯1を収納するホルダー本体11の支持手段として、同ホルダー本体11の中空部内へ上端が自由端となる状態に設置されており、
前記ホルダー本体11中空部内で前記支軸10に支持されたロール状連続袋帯1から引き出した連続袋帯1′をホルダー本体11の外へ引き出す開口部12が、ホルダー本体11の正面部に設けられており、
ロール状連続袋帯から引き出され、前記開口部12を通じて引き出された連続袋帯1’の片面へ接触する配置で、弾性材14が設置されており、
前記のように引き出された連続袋帯1’における前記弾性材14とは反対側の面へ当接する配置で、前記開口部12から連続袋帯1′を引き出す方向に沿って突き出し、且つ引き出された連続袋帯1’の幅方向中央部位へ局部的に当接する幅寸の形状の前記連続袋帯1′のカット用部材15が、前記ホルダー本体11へ固定して設置されており、
このカット用部材15における連続袋帯1′への当接部位に摩擦材16が取り付けられている構成をそれぞれ特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーにおいて、前記弾性材14及び/又は前記摩擦材16は、導電性能を有する構成とされていることを特徴とする。
本発明による口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーのホルダー本体11の支軸10へ支持させたロール状連続袋帯1は、使用者が同ロール状連続袋帯1の先端部をつまみ、開口部12を通じて連続袋帯1′を引っ張り出すと、同連続袋帯1′の片面は必ず導電性材料で作られた弾性材14と接触しつつ進む。そのため同連続袋帯1′が静電気に帯電していたとしても、除電機能がある弾性材(除電材)14と接触すると直ちに(瞬時に)接地効果(アース)によってきれいに除電され、平たい二つ折り状態に畳まれた連続袋帯1′の静電気による指へのまとわりつき等の不具合が低減される。
続いて同連続袋帯1′は、その引っ張り方向の前方位置で、例えば図3Bに例示したように、カット用部材15の先端部を利用して例えば約40度前後に屈曲させて(折り曲げて)強引に引く結果、同カット用部材15の先端部15a(図4も参照)へ取り付けた摩擦材16との間に発生する滑り摩擦抵抗が大きいので、同摩擦材16との接触部位に引っ張り抵抗が発生する。とりわけ前記摩擦材16と接触して滑る面側のミシン目2に引っ張り抵抗が集中的に発生する。その引っ張り抵抗が同面側のミシン目2に集中して作用する結果、ミシン目2の引っ張り強度を超越する結果として、同面部のミシン目(破断線2に破断を生じ、その破断は急成長するところとなる。
上記ミシン目の破断現象の進行を更に局部的に注目すると、上記連続袋帯1′のうちカット用部材15の摩擦材16と接触する面側のミシン目2の破断が先行して進み、その破断がある程度まで拡大すると、次には残る反対側面のミシン目に対して連続袋帯1′を引っ張り出す力の作用が集中するところとなり、同面側のミシン目2の破断が進行することになる。こうして遂に当該位置のミシン目(破断線2は完全に切り取られるに至る。
ここで上記したミシン目2の破断現象の経過に更に注目すると、ポリエチレン等の樹脂で成る連続袋帯1′は伸縮性に富む性質であるため、平たく折り畳まれた表裏面における現象として観察すると、摩擦材16と接触する面側とその反対側面とでは上記したとおりミシン目の破断時期が時間的に前後して異なる。その故に、前記の時間差分だけ、表裏2面でのミシン目2の破断位置が引き取り方向に前後してズレることになる。つまり、引取方向に前後したミシン目2のズレ量分だけ、ミシン目2の破断によって形成される袋の口縁は、既に前記ズレ量分だけ開かれた状態に等しい。
要するに、使用者が指で袋の口を摘まみながら上記のように引き出してポリ袋1枚を切り取ると、ミシン目2を破断したポリ袋の口は、その時点で既に使用に適する程度に開かれているのである。
したがって、使用者は、連続袋帯1′のミシン目2を破断した後は、いちいちポリ袋の口を開く操作は無用であり、直ちに同袋の口へ商品等を装入することができる。よって、切り取った袋の口を開く操作を省ける分だけ、レジ係は処理速度を早めて能率を上げ、レジ係の位置に列を作って待機する商品購買者のイライラ感を解消することができる。
また、本発明の口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーは、ホルダー本体11のカット用部材15に取り付けた摩擦材16を導電性の良い除電用材料で構成することにより、ロール状連続袋帯1から引き出された連続袋帯1′の両面を、除電(アース)処理する構成で実施できる。したがって、静電気に帯電したが故に起こる上記の弊害を一層確実に容易に解消して口開き機能を効果的に発揮させることができる。
また、本発明の口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーは、図1に例示したとおり、言わば1本の支軸10(支柱)で立つ構成に設置されるから、その設置に各別大きな設置面積を必要としない。設置床面積や高さ、水平方向の外回り寸法、並びに重量等は充分に小さく構成できるので、既存のレジ台5等の上へコンパクトに設置して便利に利用出来る利点がある。
本発明による口開きの機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーが商店等のレジ台上に設置された使用状態の一例を示した斜視図である。 本発明による口開きの機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーに適用されるロール状連続袋帯の一例を示した斜視図である。 Aは本発明による口開きの機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーの使用状態を示した正面方向の立面図、Bは同平面図、CAのC−C線矢視図である。 図3A中に指示したAーA線に沿う断面図である。
本発明に係る、口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーに適用するロール状連続袋帯1は、一例を図2に例示したように、既存するロール状連続袋帯と同一と考えてよく、巻き芯として後述する支軸10へ回転可能状態に嵌めて設置(セット)できるように管状の巻軸管4を用いて連続袋帯1′を巻き取っている以外、なんら異なる適用条件を要しない。
通例、インフレーション成形法等で無限長に成形されたポリエチレン樹脂等のチューブを平たく二つ折り状態に畳んだ上で、同チューブ材の長手方向に、一つの包装用袋の長さとして定めた使用単位長、例えば20cm程度の間隔を開けた位置毎に、袋の底となるように溶着処理した密封線3を引き取り方向の手前側位置に形成し、それより数mm程度後側の位置にミシン目等による破断線2を一対の関係で、それぞれ同チューブ材の幅方向の全幅にわたり加工した連続袋帯1′を、所定外径の巻軸管4の外周へロール状に一定量の長さ分を巻き取ったロール状連続袋帯1が使用される。
つまり、ロール状連続袋帯1から引き出した連続袋帯1′に加工されたミシン目等の破断線2を破断して切り取ると、引き出し方向の先側に位置する密封線3の位置が、切り取った袋(以下、ポリ袋と言う。)の底を形成し、切り取られたミシン目等の破断線2の位置が後順位のポリ袋の開口部となる構成である。
ところで、製袋業界では、ロール状連続袋帯の口開きが悪くなるブロッキング現象が知られており、袋を巻き取ったそのロールに重量がかかると重さにより、平たく畳んだその表裏面がくっつき、ポリ袋の口が開き難くなる潜在的な問題があり、そのためロールホルダー側に口開き機能を設けることは必然的に望まれることでもある。
また、袋の材料のポリエチレン樹脂は絶縁材料でもあり、それを巻き取ったロールから引き出すことは、絶縁材料を互いにこすり合わせていることであるから、静電気の発生も必然的に生じ易い現象でもある。
上記のロール状連続袋帯1を軽便に支持させられて、そのポリ袋を順次に切り取り使用することに便利なホルダーとして、本発明の口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーは、図1に使用状態を例示したとおり、商店等の会計処理部位に用意された所謂レジ台5の上面へ、会計処理用レジスター6と隣接させ並立する配置に設置して使用できる構成であり、会計処理用レジスター6と並立させて設置するのに適度な高さの支軸10を使用して、ホルダー本体11を、使用に適度な高さへ設置する構成とされている。支軸10の材質は金属製であると否とを問わないが、好ましくは導電性材質であることが望ましい。
ホルダー本体11は、好ましくは導電性の良い板金構造の箱体で成り(但し、材質はこの限りでない。)、図3Bに平面形状を例示したように、通常の外径がφ80mm程度のロール状連続袋帯1を収納可能であるように、一辺が90mm程度の正方形とされている。ただし前記の限りではなく、円筒形状等であっても良い。
図3Aに示した正面方向(立面方向)に見たホルダー本体11の高さ寸法は280mm程度とし、現今市場に出回っているロール状連続袋帯1を等しく適用可能な大きさ及び形状に構成されている。図示したホルダー本体11は底面を有する箱構造で、上面を開放しているが、上面開口を蓋で閉じる構成とするか否かは、使用者の考えや、使用する場所等の環境に応じて決められる。
なお、図3Aに示した面を、以下正面方向として説明するが、特別の意味はない。後述するように、ホルダー本体11の中空部内へ収納させたロール状連続袋帯1からホルダー外へ引き出す連続袋帯1′(図2参照)を通過させる開口部12を設けた面を、便宜上、正面と定めて説明するに過ぎない。
上記の支軸10は、上記ロール状連続袋帯1の巻軸管4の中空部内へ通して、同ロール状連続袋帯1が回転自在に支持させられるように、外径がφ15mm程度の鋼管材(又は他の材質や棒材でも可。)で構成されている。同支軸10の下端部には、レジ台5の上面へロール状連続袋帯の使用に支障ない安定度でホルダー本体11を固定、支持するのに適度な強度及び剛性を確保できるように、図3Cに詳示したとおり、平面視がほぼ馬蹄形状のベースプレート17が一体的構造に取り付けられている。
このベースプレート17は、レジ台5の上面等へセルフタップビス13その他で強固に固定される。また、支軸10の上方部分であってホルダー本体11の中空部内に位置する部分には、前記ロール状連続袋帯の巻軸管4の内面へ圧接して同巻軸管4の無闇な回転を抑制する弾性なブレーキ線材10aが設置されている。このブレーキ線材10aは、ロール状連続袋帯の巻軸管4の内面へ適度の強さで圧接してブレーキ作用を発揮するように、弾性線材を回転半径方向へ略対称な弓形に突き出る形状に設置されている。
ホルダー本体11は、上記のロール状連続袋帯1を上方側開口から落とし込む形に装着できるように、上面を開口した中空構造の箱形に構成されている。そして、落とし込んだ前記ロール状連続袋帯1の巻軸管4の中空部へ支軸10が嵌められて通されるようにロール状連続袋帯1の設置が行われる。しかる後に、同ロール状連続袋帯1から巻き戻した連続袋帯1′の先端を手で摘まみ開口部12を通じて引き出す操作により、ロール状連続袋1を順次に引き出しつつ、ポリ袋を1枚つ使用できる構成とされている。
そのためホルダー本体11の開口部12は、図1、図4に記載したところから理解出来るように、ロール状連続袋帯1の幅寸法(図2の上下方向幅B)よりも少し小さい程度の寸法で上下方向に細長い俵型の長孔形状に形成されている。これは、開口部12をくぐるポリ袋の上下の各端部が折れ縮む事で、引出す方向への剛性を稼いで、引き出されたポリ袋がピンと立つように考えられている。
上記ホルダー本体11の開口12には更に、その一方の口縁部に、上記のようにして引き出される連続袋帯1′の引き出し方向に沿う向きに、例えば6cm程度突き出され、且つ引き出された連続袋帯1′の幅方向中央部位へ局部的に当接させることに適する幅寸の門形状をなし、そして、ポリ袋のミシン目2を破断する操作に耐え得る適度な剛性を発揮する鋼線等で屈曲成形等して形成されたカット用部材15が、前記ホルダー本体11の前記開口部12への接近位置に固定して設置されている。
このカット用部材15はまた、図3B及び図4に示したように、開口部12の口縁位置から少し偏倚した位置(図3A、B参照)に、ねじ留め又は溶接等で強固に固定した片持ち構造に設置されている。
更に、同カット用部材15における先端部分のコ字形状部の垂直辺部15aの略中間部位には、当該カット用部材15へ接触させつつ引き出す連続袋帯1′の幅方向のほぼ中央部位へ当接して、同連続袋帯1′の引き出し操作に対して適度な滑り抵抗を付与する摩擦材16が取り付けられている。
この摩擦材16は、上記目的の故に、例えば摩擦係数の大きいシリコンゴム、或いは連続袋帯1′と同質の合成樹脂その他の摩擦係数が大きい材料で、小さな俵形状等に形成した二つを隣合った状態に置き、その二つの隣合った端部同士で形成されたV字状の窪み16′にもポリ袋の表面が食込んで摩擦が高まるようにしてあり、カット用部材15における上記先端部のコ字形をなす垂直辺部15aの略中間部位へ固着状態に取り付けた構成で設けられている。
更に、上記開口部12には、図1或いは図3Bに記載した通り、ロール状連続袋帯1から引き出された連続袋帯1′の片面、特に言えば上記カット用部材15と接す面とは反対側の面の全幅にわたって接触し、引き出された連続袋帯1′の片面を押さえて、使用者がその先端を引っ張る動作に適度な張力を与える弾性材14が、上下の止め孔20に引っ掛けられて開口部12の全長に及ぶ長さで縦方向に設置されている。
この弾性材14の一つの作用としては、連続袋帯1′の引き出された先端部が、概して開口部12の中心線上辺りに来させる位置決めとして作用し、もう一つの作用としては、導電性による同面に帯電した静電気を除去する(アースする)除電材としても働く。従って、この除電用の弾性材14に接触しつつ引き出される連続袋帯1′もまた、接触の効果として帯電した静電気がアースされ、静電気を帯電したが故の誘引作用に基づく密着現象が解除される。もっとも、この除電用の弾性材14は、上記カット用部材15と接す面側に配置して設置しても、静電気の性質上同様な作用効果を期待できる。この弾性材14の材質と構成の一例を挙げれば、発明者が販売している除電紐を使用しており、これは糸状のゴムの芯材に導電性の糸を編み込み、伸縮性に富む導電性能を付与した紐を使っている。
上記弾性材14の設置位置ないし設置条件について更に説明する。
ロール状連続袋帯1は、その使用にしたがい外径が漸次縮小する。よって上記カット用部材15の摩擦材16を経由して進む引き出し角度は当然、図3B中に符号14と14′とで示したように変化する。この事実を考慮するとき、弾性材14を設置するべき位置は、図3B中に記載した符号14の位置から14′の位置にまで追従可能な状態に設置するのが好ましい。因みに符号14の位置とは、ロール状連続袋帯1を巻軸管4まで使い切った段階で、弾性材14が連続袋帯1′と接触する位置を意味する。一方、ロール状連続袋帯1を使い始めた際の連続袋帯1′と接触する位置が符号14′の位置であるから、符号14′の位置から符号14の位置まで自在に接触する追従性のあることが求められる。よって、そのように自在性に富む構成で実施するのが好ましく、よって導電性能を有した弾性材14の構成を、前記符号14と14′の間で自在に延び縮みして対応できる弾性に富む構成で実施することが好ましい。
上述した本発明の口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーによれば、ホルダー本体11の支軸10に支持させたロール状連続袋帯1は、使用者が同ロール状連続袋帯1の先端部を掴み、開口部12を通じて外方へ引っ張り出すと、同連続袋帯1′の片面は除電機能がある弾性材(除電材)14と接触しつつ進む。そのため同連続袋帯1′に帯電していた静電気は、前記除電機能がある弾性材(除電材)14と接触した際の接地効果(アース)によって即座に除電され、静電気による指へのまとわりつき等の静電気による不具合が軽減される。
続いて同連続袋帯1′は、その引っ張り方向を例えば図3Bに例示したようにカット用部材15を経由させて例えば約40度前後乃至それ以上に折り曲げて引き取ると、同カット用部材15へ取り付けた摩擦材16による滑り摩擦抵抗が大きく働いて、同摩擦材16との接触部位に引っ張り力の集中を生じて、同接触面側の破断線2(ミシン目)に引っ張り抵抗の作用が集中する。必然、同接触面側のミシン目2に引っ張り力が集中し、同ミシン目2の引っ張り強度を超越すると、同ミシン目2に破断を生じる。
上記の破断現象を更に注目すると、上記カット用部材15の摩擦材16と接触する面側のミシン目2が先行して破断を生ずる。その結果、連続袋帯1′を引っ張る力は、残る反対側面のミシン目に集中的に作用することになり、同面のミシン目2の破断が若干遅れて進行する。こうして遂には当該部位のミシン目(破断線2が全部完全に破断して切り取られる。
つまり、上記したミシン目の破断現象は、一つのチューブを平たく折り畳んで成る連続袋帯1′の一面側(摩擦材16と接触する面側)のミシン目が先行して先ず破断し、次いで反対側面のミシン目が破断されるという、2段階破断の現象を呈する。その結果、伸縮性に富むポリエチレン等の樹脂チューブで成る連続袋帯1′におけるミシン目の破断位置は、引取方向に前後して発生する。こうして前後したミシン目(破断線2のズレ量分だけ、袋の口が開かれたことに外ならない。要するに、破断したポリ袋の口は、その時点で既に使用に適する程度に開かれていることになる。
したがって、使用者は、連続袋帯1’のミシン目を破断した後には、いちいちポリ袋の口を開く操作は無用であり、その口開き操作分だけ、レジ係は処理速度を高めて能率を上げ、待機する商品購買者らのイライラ感を解消することに寄与できる。
また、本発明の口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダーは、ホルダー本体11のカット用部材15に摩擦材16が取り付けられ、ロール状連続袋帯1から引き出された連続袋帯1′の片面は必ず、カット用部材15に摩擦材16と接触しつつ引き出される。
よって、摩擦材16と接触する面側でも、静電気の除電作用が行えるので、更に確実に静電気による弊害を解消することができる。
かくして本発明は、ホルダー本体11の開口部12を通過する際、除電用の弾性材14と接触して除電作用(アース)を受ける構成、或いはカット用部材15の摩擦材16と接触して除電作用(アース)を受ける構成という簡易な改善、改造で実施でき、既存のロール状連続袋帯用ホルダーと比較して、設置床面積や高さ寸法、水平方向の外回り寸法、並びに重量等にはさしたる変わらない構成で、既存のレジ台5上へ従前同様に設置して使用出来る利点がある。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、本発明は、図示した実施例の限りではない。本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用の範囲を当然に含むことを念のため申し添える。
2 破断線(ミシン目)
3 密封
1′ 連続袋帯
1 ロール状連続袋帯
4 巻軸管
10 支軸
11 ホルダー本体
12 開口部
14 弾性材
15 カット用部材
16 摩擦材

Claims (2)

  1. 包装用袋としての使用単位長さ毎の位置に、溶着処理による密封線と、ミシン目の如き破断線の対が前後の位置に形成された連続袋帯を巻軸管へロール状に巻き取って成るロール状連続袋帯の前記巻軸管の中空部内へ通して同ロール状連続袋帯を回転可能状態に支持する支軸が、同ロール状連続袋帯を収納するホルダー本体の支持手段として、同ホルダー本体の中空部内へ上端が自由端となる状態に設置されており、
    前記ホルダー本体の中空部内で前記支軸に支持されたロール状連続袋帯から引き出した連続袋帯をホルダー本体の外へ引き出す開口部が、ホルダー本体の正面部に設けられており、
    ロール状連続袋帯から引き出され、前記開口部を通じて引き出された連続袋帯の片面へ接触する配置で、弾性材が設置されており、
    前記のように引き出された連続袋帯における前記弾性材とは反対側の面へ当接する配置で、前記開口部から連続袋帯を引き出す方向に沿って突き出し、且つ引き出された連続袋帯の幅方向中央部位へ局部的に当接する幅寸の形状の前記連続袋帯のカット用部材が、前記ホルダー本体へ固定して設置されており、
    このカット用部材における連続袋帯への当接部位に摩擦材が取り付けられている構成をそれぞれ特徴とする、口開き機能を備えたロール状連続袋帯ホルダー。
  2. 前記弾性材及び/又は前記摩擦材は、導電性能を有する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載した口開き機能を備えたロール状連続袋帯用ホルダー。
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