JP2010051905A - 軟水化システムおよび軟水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】不要な給水端末への軟水の供給を少なくし、経済性に優れた軟水化システムを提供することにある。
【解決手段】 軟水器4と給湯器5とを通信線7により通信接続することにより軟水器4の制御手段105において給湯器5の状態を監視できるように構成する。軟水器4には、水道本管1から供給される原水を軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備えさせておき、制御手段105が通信により取得した給湯器5の状態に基づいて、上記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は軟水化システムおよび軟水器に関し、より詳細には、一般家庭用の軟水器において出水用途に応じて軟水化処理の有無を自動的に切換可能にする技術に関する。
従来、給水配管から供給される上水(原水)をイオン交換樹脂が充填されたカラム(イオン交換樹脂筒)を通して軟水化処理を行う家庭用の軟水器が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この種の家庭用軟水器は、軟水と上水のクロスコネクションを防止するために、その内部には軟水が逆流するのを防止するための逆流防止機構が備えられるとともに、給水配管の最上流(具体的には水道メータの直後)に設置されている。
そのため、このような家庭用の軟水器を設置した家屋では、ふろ、台所、洗面、トイレ、洗濯といったすべての給水端末で使用する水が軟水器によって軟水化された状態で供給されている。
特開平9−174050号公報
しかしながら、このようにすべての給水端末に対して軟水を供給する構成では以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、軟水は入浴や調理などの限られた用途に使用する場合には効果的(たとえば、石けんの泡立ちが良く、石けんかすが残りにくい等)であるが、たとえば、水洗トイレにおける水洗水に使用するような場合には軟水による効用がまったく発揮されない。つまり、従来の家庭用の軟水器では家屋内の給水端末に供給されるすべての水を軟水化しているため、軟水が不要な箇所にも軟水が供給され不経済であった。
具体的は、軟水化処理を行うためのイオン交換樹脂は、使用により硬度成分の吸着能力が低下することから適宜その再生処理が必要とされるが、軟水が不要な給水端末にまで軟水を供給する構成では、再生処理の頻度が多くなり、再生処理に要する再生剤(塩化ナトリウム、たとえば、工業塩)の消費量が多くなるという問題がある。また、カラムへの通水量が増えると、イオン交換樹脂の破砕が進行し、イオン交換樹脂自体の寿命を短くするという問題もあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不要な給水端末への軟水の供給を少なくし、経済性に優れた軟水化システムを提供するとともに、当該軟水化システムに適した軟水器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る軟水化システムは、軟水器が給湯器と通信接続され、該軟水器の制御手段において上記給湯器の状態を監視できるように構成されてなる軟水化システムであって、上記軟水器は、供給される原水を、軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備え、その制御手段が通信により取得した給湯器の状態に基づいて、上記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うように構成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明に係る軟水化システムでは、軟水器には、供給される原水を軟水化させて出水させる軟水化流路と、供給される原水を軟水化させずに原水のまま出水させる非軟水化流路とが備えられ、軟水器の制御手段が給湯器の状態に基づいて、上記軟水化流路と非軟水化流路とを自動的に切り替えるように構成されている。したがって、軟水の供給が不要な場合(または軟水の供給が必要な場合)と、その際の給湯器の状態とを関連づけて予め軟水器の制御手段に記憶させておくことにより、制御手段は給湯器の状態から軟水の供給が必要な場合であるか否かを判断して軟水化流路と非軟水化流路とを切り替えることにより、非軟水化流路が選択されているときには軟水化処理部への通水がなくなるので、その分、イオン交換樹脂の劣化や破砕を抑制でき、経済性に優れた軟水化システムを提供することができる。
そして、本発明はその好適な実施態様として、上記軟水器の制御手段は、上記給湯器の状態として、上記給湯器の運転スイッチの状態、上記給湯器の燃焼状態、及び、上記給湯器への通水状態の少なくともいずれか一つに基づいて上記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うことを特徴とする。また、他の好適な実施態様として、上記軟水器の制御手段は、上記給湯器が上記給湯器の状態としての給湯運転状態にある場合には、軟水器の流路を上記軟水化流路側に設定することを特徴とする。
すなわち、軟水器の制御手段が軟水化流路と非軟水化流路の切り替えを行う条件としては様々な条件が選択され得るが、この条件は給湯器各部の個別状態、たとえば、給湯器の運転スイッチの状態、つまり、給湯器のリモコンにおいて運転スイッチがオンされているか否か(なお、運転スイッチがオンされると給湯器は給湯待機状態(給湯器に所定の通水量(最低作動水量)を超える通水があれば燃焼運転を開始できる状態)となる)や、給湯器の燃焼状態、つまり、給湯待機状態において最低作動水量を超える通水があり燃焼部で燃焼が行われているか否かや、さらには、給湯器への通水状態、つまり、上記最低作動水量を超えているか否かに関わらず給湯器に通水が発生しているか否かといった状態のうちの少なくともいずれか一つを条件とすることができる。また、給湯器各部の個別状態ではなく、給湯器が給湯運転を行っているか否か、つまり、給湯器の制御手段が運転スイッチのオンを検出し、かつ、最低作動水量を超える通水を検出し、さらに燃焼部への着火指令を出して燃焼運転を開始させたことを条件とすることもできる。
また、本発明は他の好適な実施態様として、上記軟水器における上記給湯器の状態の監視は、上記給湯器と該給湯器のリモコン間で行われる通信の通信データを上記軟水器の制御手段が取得することにより行われることを特徴とする。
すなわち、軟水器の制御手段における給湯器の状態の監視は、軟水器の制御手段と給湯器の制御手段との通信により行うこともできるが、本実施形態では、給湯器の制御手段と該給湯器のリモコン(具体的には、リモコンの制御手段)との通信データを軟水器の制御手段に取得させることにより、軟水器において給湯器の状態を監視するように構成される。つまり、給湯器のリモコンは、給湯器の制御手段との間で制御用のデータをやりとりしているので、そのデータを軟水器における給湯器の監視に援用することで、給湯器側の改変(制御手段のプログラムの変更等)を最小限にとどめつつ、あるいは改変なしで本発明を適用することができるようになる。
また、本発明は、更なる他の好適な実施態様として、上記軟水器は、上記軟水化処理部の上流側に逆流防止機構を内蔵していることを特徴とする。これにより、軟水器を給水配管の最上流(具体的には水道メータの直後)に設置しても上水とのクロスコネクションの問題が発生するのを防止することができる。
なお、本発明に係る軟水器は、供給される原水を、軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備え、その制御手段が通信により取得した給湯器の状態に基づいて、前記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うように構成されるので、本発明の軟水化システムに適した軟水器を提供できる。
本発明の軟水化システムによれば、軟水器が給湯器と通信接続され、該軟水器の制御手段において上記給湯器の状態を監視できるように構成されてなる軟水化システムであって、上記軟水器は、供給される原水を、軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備え、その制御手段が通信により取得した給湯器の状態に基づいて、上記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うように構成されているので、非軟水化流路が選択されているときには軟水化処理部への通水がなくなるので、その分、イオン交換樹脂の劣化や破砕を抑制でき、経済性に優れた軟水化システムを提供できる。
また、軟水器の制御手段は、給湯器との通信により取得した給湯器の状態に基づいて自動的に軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うので、ユーザはこれら流路の切替を意識しなくともイオン交換樹脂の劣化や破砕の抑制が図られ、使い勝手の良い軟水化システムを提供できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る軟水化システムを適用した水道配管の概略構成を示す説明図であり、図2は、同軟水化システムに用いられる軟水器の概略構成を示す説明図である。
図1において、1は水道本管、2は水道本管1から家屋Hに向けて分岐された給水配管、3は水道メータ、4は軟水器、5は給湯器を示している。そして、上記給水配管2は、軟水器4と給湯器5との間で分岐され、その一方2aが給湯器5の入水口51に接続されるとともに、他方2bが各給水端末6に接続されている。
ここで、上記給水端末6には、給湯器5から温水の供給を受ける給湯栓6aと、給湯器5から温水の供給を受けずに上水をそのまま(非加熱で)出水させる給水専用栓6bとが存在している。上記給湯栓6aとしては、たとえば、シャワーや浴室・台所・洗面所などの混合水栓のように給湯器5から供給される温水と給水配管2から供給される水とを混合できるように構成されたものと、専ら給湯器5から供給される温水のみを出湯させるもの(たとえば、浴槽への温水落とし込み用の吐出口など)が存在する。図1では給湯栓6aとして混合水栓のみを図示している。一方、上記給水専用栓6bは、たとえば、水洗トイレにおける水洗水の吐出口や庭への散水栓のように温水をまったく使用しない水栓で構成される。図1ではこの給水専用栓6bとして蛇口を図示している。
上記軟水器4は、給水配管2を介して供給される上水(原水)を軟水化して家屋H側に供給するための装置であって、図示のように、給水配管2の最上流(具体的には水道メータ3の下流側)に配設されている。
ここで、この軟水器4について図2に基づいて説明する。この軟水器4は、イオン交換樹脂(図示せず)を収容するイオン交換樹脂筒101と、給水配管2から供給される原水(未処理水)をイオン交換樹脂筒101に取り込むための入水流路102と、イオン交換樹脂筒101を経由して軟水化処理された被処理水(軟水)を機外へ出力するための出水流路103と、上記入水流路102と出水流路103との間で上記イオン交換樹脂筒101をバイパスするバイパス流路104と、軟水器4各部を制御する制御手段105とを主要部として備えるとともに、上記イオン交換樹脂筒101内に収容されたイオン交換樹脂の再生に用いる薬液(塩水)を生成するための塩水タンク106を備えて構成されている。
上記イオン交換樹脂筒101は軟水化処理部を形成するもので、イオン交換樹脂及び軟水化処理を行う原水を収容するための内部空間を有する有底筒型の容器で構成されている。このイオン交換樹脂筒101は、後述するイオン交換樹脂の再生処理の際に薬液(塩水)が通されることになるので、少なくともその内面は耐薬液性を有する材質、たとえばステンレスやプラスチック樹脂などによって構成される。
そして、このイオン交換樹脂筒101は、内部にイオン交換樹脂が収容された状態で、上部フィルタ107を介して上記入水流路102から原水を導入し、この原水をイオン交換樹脂筒101内に収容・堆積されたイオン交換樹脂層を通して軟水化処理し、軟水化された被処理水(軟水)をイオン交換樹脂筒101の下部(イオン交換樹脂層の下層付近)に設けられた下部フィルタ108を介して出水流路103に取り出すように構成されている。なお、この入水流路102、イオン交換樹脂筒101、出水流路103を経て出水口119に至る経路が後述する軟水化流路を形成する。
上記入水流路102は、その一端に上記給水配管2からの給水を受けるための入水口109を備えており、その他端が上記上部フィルタ107に接続されている。この入水流路102には、水源側への逆流を防止するための逆流防止機構110と、入水流量センサ111と、イオン交換樹脂筒101への入水を制御する入水弁112とが設けられている。なお、図において123は、入水流路102内の原水の温度を検出する温度センサである。
ここで、上記逆流防止機構110は、軟水器4の内部においてイオン交換樹脂筒101の上流側に設けられている。本実施形態では、この逆流防止機構110は、図示のように、入水流路102に直列に配された一対の逆止弁113,113と、給水圧を利用した逆流防止弁114とによって構成されている。
上記逆流防止弁114は、排水口115に連通する第1の管路116と、上記給水配管2に連通する第2の管路117と、逆流を防止する部位(図示例では逆止弁113,113の間)に接続される第3の管路118とを有して構成され、給水配管2からの給水圧を上記第2の管路117を介して逆流防止弁114の弁体の背面側に導入し、この給水圧によって弁体をバネの弾性に抗して上記第1の管路116の開口端に付勢・押圧して該開口端を塞ぐようにし、給水圧の低下によって弁体がバネの弾性に抗しきれずに開弁したときには上記第1の管路116と上記第3の管路118とが連通するように構成されている。つまり、給水配管2の給水圧が正常である場合には上記第1の管路116と第3の管路118が弁体によって閉止・遮断される一方、給水圧が低下したときは上記第1の管路116と上記第3の管路118とが連通し、これにより上記第3の管路118が接続された部位にある水が第1の管路116を介して機外に排出されるように構成されている。そのため、たとえば、水道本管1の水圧が低下した場合でも軟水器4内に貯留する軟水が水道本管側に逆流することがなく、クロスコネクションが防止される。
一方、出水流路103は、その一端に軟水を出水するための出水口119が備えられ、その他端が上記下部フィルタ108に接続されている。この出水流路103には、異物除去用のストレーナ120と、軟水の出水を制御する採水弁121とが備えられている。
上記バイパス流路104は、上記入水流路102の入水弁112の上流側かつ逆流防止機構110の下流側の部位と、上記出水流路103の採水弁121の下流側の部位とを接続する配管で構成されている。このバイパス流路104には、該バイパス流路104の流路を開閉するバイパス弁122が設けられており、上記入水弁112および採水弁121を閉じた状態でこのバイパス弁104を開弁させることにより、給水配管2から供給される原水を、イオン交換樹脂筒101を経由させずに(つまり、軟水化処理を行わずに)出水させることができる非軟水化流路が形成される。
この他、図2において、上記入水流路102の上記入水弁112と上部フィルタ107との間に配設されている排水管124は、イオン交換樹脂筒101の逆洗時等においてイオン交換樹脂筒101から流出する水を機外に排水するための排水管であり、この排水管124の先端には機外に通じる排水口125が設けられている。また、この排水管124には、逆洗時など排水が必要な場合に開弁する排水弁126が備えられている。
上記塩水タンク106は、イオン交換樹脂の再生処理を行うための薬液(塩水)を生成・貯留するためのタンクであって、この塩水タンク106には薬液の元となる工業塩を収容する塩投入かご127が備えられている。また、この塩水タンク106内には該タンク内の水位を検出するための水位センサ128と、タンク内の塩水の塩分濃度を測定するための測定電極129とが備えられている。
そして、この塩水タンク106には、一端が上記出水流路103(具体的には下部フィルタ108の近傍)に接続され、他端が塩水タンク106の下部に接続された薬液管130と、一端が上記バイパス流路104のバイパス弁122の下流側に接続され、他端が塩水タンク106の上部に接続された補水管131とが接続されている。上記薬液管130にはイオン交換樹脂の再生処理時(通薬運転時)などに開弁する薬液弁132が設けられ、また、上記補水管131には塩水タンク106への補水運転時に開弁する補水弁133が設けられている。
そして、これに関連して、上記排水管124には上記薬液を機外に排出するための薬液排出管134が接続されており、上記薬液弁132とこの薬液排出管134に設けられた薬液排出弁135とを開弁させることによって塩水タンク106内に貯留された薬液を機外に排出できるように構成されている。
上記制御手段105は、軟水器4の各部を制御するためのマイコン(図示せず)やデータ等を記憶する記憶手段(図示せず)を備えた制御基板で構成される。この制御手段105には、上記入水流量センサ111や温度センサ123などの各種のセンサ類が電気的に接続され、これらセンサ類で検出される各種情報が制御手段105に取り込み可能に構成されている。また、この制御手段105は、上記入水弁112、採水弁121、バイパス弁122、排水弁126、薬液弁132、補水弁133などの各種弁装置とも電気的に接続され、これら各種弁装置に対して弁の開閉制御や開度制御用の制御信号を出力できるように構成されている。
そして、本実施形態では、この制御手段105が給湯器5の後述する制御手段54と通信線7を介して通信接続され(図1参照)、制御手段105において給湯器5の状態を監視できるように構成されている。具体的には、後述するように、この制御手段105は、給湯器5の状態に基づいて軟水器4の流路の切替制御を行うように構成されている(詳細は後述する)。
一方、給湯器5は、入水口51から供給される水を加熱・昇温させて出湯口52から出湯させる周知の態様の給湯装置であって、少なくとも、入水口51から供給される水を図示しない燃焼部で加熱可能に構成された熱交換器53で加熱・昇温させて出湯口52から出湯させるように構成されている。
また、この給湯器5にはマイクロコンピュータを有する制御手段54が備えられており、この制御手段54によって給湯器5各部の制御が行われるように構成されている。すなわち、この制御手段54にはリモコン55が通信線56を介して通信接続されており、このリモコン55において運転スイッチ(図示せず)がオン操作されると、制御手段54は給湯器5を給湯待機状態、すなわち、給湯器5に所定の通水量(最低作動水量)を超える通水があれば燃焼部での燃焼運転を開始させることができる状態とし、この状態で給湯栓6aが開栓されるなどして給湯器5の流量センサ57が上記最低作動水量を超える通水を検出すると上記リモコン55で設定された給湯設定温度に応じた温水が出湯されるように燃焼運転を開始させる等の各種制御を行うように構成されている。
しかして、このように構成された軟水化システムにおいて、本発明では、軟水器4の制御手段105と給湯器5の制御手段54とが通信線7を介して通信接続されたことにより、軟水器4の制御手段105が給湯器4の状態に関するデータを取得し、給湯器5の状態に基づいて軟水器4の流路を上記軟水化流路と非軟水化流路のいずれか一方に切り替える切替制御を実行する。
具体的には、この切替制御にあたり、軟水器4の制御手段105には給湯器4の状態と設定すべき流路(上記軟水化流路と非軟水化流路のいずれか)とを関連付けたデータが記憶される。このデータは、家屋内で軟水が必要な場合(たとえば、入浴・調理時など)と軟水が不要な場合(たとえば、水洗トイレの水洗時)を、その際の給湯器5の状態と関連付けたデータで構成される。
ここで、この給湯器5の状態として用いるデータとしては種々のものが考えられるが、たとえば、上記リモコン55における運転スイッチの状態、すなわち、給湯器5のリモコン55において運転スイッチがオンされているか否かや、給湯器5の燃焼状態、すなわち、給湯器5の燃焼部で燃焼が行われているか否か、さらには、給湯器5への通水状態、すなわち、上記流量センサ57が通水を検出しているか否かといった給湯器各部の状態を示すデータを用いることができる。上記給湯器5の状態としては、少なくともこれら給湯器5各部の状態に関するデータのうちのいづれか一つのデータを用いればよいが、複数を組み合わせて軟水器4の流路切替用のデータとすることもできる。また、この他、給湯器5が実際に給湯運転を行っているか否か、すなわち、給湯器5の制御手段54がリモコン55での運転スイッチのオン操作を検出しており、かつ、この状態で流量センサ57において最低作動水量を超える通水が検出され、制御手段54が燃焼部に着火指令を出して燃焼運転を開始させていることを条件とすることもできる。
そして、このような給湯器5の状態に関するデータは、軟水器4の制御手段105が給湯器5の制御手段54とデータ通信を行うことにより取得される。具体的には、この通信は、たとえば、給湯器5に設けられたリモコン接続用(リモコン55との通信用)の接続端子(図示せず)のひとつに上記通信線7を接続し、このリモコン接続用の端子を介して軟水器4の制御手段105が給湯器5の制御手段54とデータ通信を行うように構成される。このように、軟水器4と給湯器5の通信において給湯器5のリモコン接続端子を利用することにより、給湯器5側について特別な改変を行わずに本発明を適用することができる。
また、給湯器5の制御手段54は、軟水器4の制御手段105が流路の切替制御において必要とするデータ(給湯器の状態)に変更が生じると、そのデータを自動的に軟水器4の制御手段105に送信するように構成される。すなわち、たとえば、軟水器4の制御手段105において、給湯器5の運転スイッチの状態に基づいて流路の切替制御が行われるように構成されている場合には、リモコン55において運転スイッチの操作がなされると、その都度、運転スイッチの状態(オンまたはオフ)を軟水器4の制御手段105に送信するように構成される。
なお、このデータの取得は、上述したように、給湯器5の制御手段54が軟水器4の制御手段105に対して必要なデータを一方的に送信するように構成することができるほか、たとえば、軟水器4の制御手段105からの要求に応じて給湯器5の制御手段54が送信するように構成することもできる。さらに、軟水器4の制御手段105が給湯器5とリモコン55との間で行われる通信の通信データを監視し、必要なデータを取得して、そのデータに基づいて流路の切替制御を行うように構成することもできる。特に、給湯器とリモコン55との通信データを監視する構成を採用することにより、給湯器5の制御手段54のソフトウエアやリモコン55のソフトウエアには何らの改変を加えることなく、軟水器4の制御手段105のソフトウエアの設定のみで対応できるので、たとえば、給湯器5が既に設置されている場所において、給湯器5やリモコン55を本発明の軟水化システム専用の新たなものに交換することなく、軟水器4を増設するだけで本発明の軟水化システムを実現できる。
このように本発明の軟水化システムでは、軟水器4の制御手段105が給湯器4の状態を監視し、その結果に応じて軟水器4の流路を上記軟水化流路と非軟水化流路のいずれか一方に切り替える。
すなわち、制御手段105が軟水化流路を選択する場合には、該軟水器4の制御手段105は、上記入水弁112及び採水弁121を開弁(全開)させるとともに、その他のバイパス弁122、排水弁126、薬液弁132、補水弁133、及び薬液排出弁135を閉弁状態に設定する。
これにより、給水端末6のいずれかにおいて開栓操作がなされ通水が生じると、それに伴って水道本管1から給水配管2に供給される上水(原水)が入水流路102を経由して上部フィルタ107からイオン交換樹脂筒101内に下方流として通水される。そして、この原水がイオン交換樹脂筒101内のイオン交換樹脂層で軟水化処理され、下部フィルタ108及び出水流路103を介して出水口119から給水端末6に供給される。
つまり、軟水器4の制御手段105が軟水化流路を選択している状態では、この軟水器4の下流側にある給水端末6のいずれを開栓させても軟水器4を介して軟水が供給されるようになる。
これに対して、制御手段105が非軟水化流路を選択する場合には、該軟水器4の制御手段105は、バイパス弁122のみを開栓(全開)させ、その他の上記入水弁112、採水弁121、排水弁126、薬液弁132、補水弁133、及び薬液排出弁135を閉弁状態に設定する。
これにより、給水端末6のいずれかにおいて開栓操作がなされ通水が生じると、それに伴って水道本管1から給水配管2に供給される上水(原水)はイオン交換樹脂筒101に導入されることなくバイパス流路104を経由して出水口119から給水端末6に供給される。
つまり、軟水器4の制御手段105が非軟水化流路を選択している状態では、この軟水器4の下流側にある給水端末6のいずれを開栓させても軟水器4からは原水が供給されるようになる。
したがって、たとえば、軟水器4において流路の切替制御を行う条件として、給湯器5の運転スイッチの状態が設定されている場合(具体的には、運転スイッチがオン状態にあるときには軟水化流路、運転スイッチがオフ状態にあるときには非軟水化流路を選択するように設定されている場合)には、軟水器4の制御手段105は、給湯器5から運転スイッチがオンされたとのデータを取得すると、軟水器4の流路を自動的に軟水化流路に切り替える一方、給湯器5から運転スイッチがオフされたとのデータを取得すると、軟水器4の流路を自動的に非軟水化流路に切り替えるので、ユーザは軟水器4の流路の切り替えを意識することなく、必要なときに軟水の供給を受けることができるようになる。
このように、本発明に係る軟水化システムでは、軟水器4には、供給される原水を軟水化させて出水させる軟水化流路と、供給される原水を軟水化させずに原水のまま出水させる非軟水化流路とが備えられ、軟水器4の制御手段105が給湯器5の状態に基づいて、上記軟水化流路と非軟水化流路とを自動的に切り替えるように構成されるので、非軟水化流路が選択されているときにはイオン交換樹脂筒101への通水がなく、その分、イオン交換樹脂の劣化や破砕を抑制でき、経済性に優れた軟水化システムを提供することができる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、給湯器5の運転スイッチの状態に基づいて軟水器4の流路を切り替える場合を示したが、たとえば、給湯器5の燃焼状態に基づいて流路の切替を行う場合には、燃焼状態にあるときには軟水化流路を選択し、非燃焼状態にあるときには非軟水化流路を選択するようにされる。また、給湯器5への通水状態に基づいて流路の切替を行う場合には、給湯器5に通水があるときには軟水化流路を選択し、通水がないときには非軟水化流路を選択するようにされる。さらには、給湯器5の給湯運転の有無に基づいて流路の切替を行う場合には、給湯器5が給湯運転を行っているときには軟水化流路を選択し、給湯運転を行っていないときには非軟水化流路を選択するようにされる。
また、この他、給湯器5がふろ機能(浴槽への温水の落とし込み機能)を備える場合には、たとえば、リモコン55においてふろ自動スイッチ(浴槽への自動湯張り機能の開始/停止を設定するスイッチ)が操作されたことを条件に、ふろ湯張り時には軟水化流路を選択し、その他の場合は非軟水化流路を選択するように設定することもできる。さらには、リモコン55で設定される給湯設定温度が所定温度を超えるか否かに応じて軟水化流路と非軟水化流路を選択するように構成することもできる。
また、上述した実施形態では、軟水器4において軟水化流路と非軟水化流路の切替を行う条件が予め設定されている場合について示したが、切替制御を行う条件はユーザにおいて適宜変更できるように構成することも可能である。たとえば、給湯器5のリモコン55の操作によって軟水器4で設定される条件や給湯器5において設定される条件を変更可能に構成しておくことも可能である。
本発明に係る軟水化システムを適用した水道配管の概略構成を示す説明図である。 同軟水化システムに用いられる軟水器の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1 水道本管
2 給水配管
4 軟水器
5 給湯器
6 給水端末
6a 給湯栓
6b 給水専用栓
7 通信線
54 給湯器の制御手段
55 給湯器のリモコン
105 軟水器の制御手段

Claims (6)

  1. 軟水器が給湯器と通信接続され、該軟水器の制御手段において前記給湯器の状態を監視できるように構成されてなる軟水化システムであって、
    前記軟水器は、供給される原水を、軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備え、その制御手段が通信により取得した給湯器の状態に基づいて、前記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うように構成されていることを特徴とする軟水化システム。
  2. 前記軟水器の制御手段は、前記給湯器の状態として、前記給湯器の運転スイッチの状態、前記給湯器の燃焼状態、及び、前記給湯器への通水状態の少なくともいずれか一つに基づいて前記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の軟水化システム。
  3. 前記軟水器の制御手段は、前記給湯器が前記給湯器の状態としての給湯運転状態にある場合には、軟水器の流路を前記軟水化流路側に設定することを特徴とする請求項1に記載の軟水化システム。
  4. 前記軟水器における前記給湯器の状態の監視は、前記給湯器と該給湯器のリモコン間で行われる通信の通信データを前記軟水器の制御手段が取得することにより行われることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の軟水化システム。
  5. 前記軟水器は、前記軟水化処理部の上流側に逆流防止機構を内蔵していることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の軟水化システム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の軟水化システムに用いられる軟水器であって、
    供給される原水を、軟水化処理部を経由させて出水させる軟水化流路と、軟水化処理部を経由させずに出水させる非軟水化流路とを備え、その制御手段が通信により取得した給湯器の状態に基づいて、前記軟水化流路と非軟水化流路の切替制御を行うことを特徴とする軟水器。
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