JP2010051419A - 防災頭巾 - Google Patents

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JP2010051419A JP2008217542A JP2008217542A JP2010051419A JP 2010051419 A JP2010051419 A JP 2010051419A JP 2008217542 A JP2008217542 A JP 2008217542A JP 2008217542 A JP2008217542 A JP 2008217542A JP 2010051419 A JP2010051419 A JP 2010051419A
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厚子 堀
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Abstract

【課題】鼻や口を塞ぐことのできる布材が常備されており、しかも、布材の不使用時には布材が無用に垂れ下がらないように収納しておくことができる防災頭巾を提供する。
【解決手段】使用者の頭に被せられるフード部20と、該フード部20の側部に設けられた前方に開口するポケット40と、該ポケット40内に一端側が縫着され、他端側がポケットの開口41から引出し可能にポケット40内に収納された帯状布50とを備える。また、前記ポケット40の開口41に設けられ、スライダー43が下方に移動することで前記ポケット40を開口させるファスナー42をさらに備える。また、前記フード部20は、内部にクッション材を有する内地と、該内地の外側に縫着された外地とから構成されており、前記ポケット40は、前記内地と前記外地との間の空間によって形成されており、前記帯状布50の一端側は、前記ポケット40を構成する前記外地に縫着されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、地震や火災等の災害時において避難する際に、落下物や熱から頭を保護するために頭に被る防災頭巾に関するものである。
地震や火災等の災害時において避難する際には、落下物や熱から頭を保護することが望ましい。そこで、災害時には、防災頭巾を頭に被って避難することが提唱されている。
上記背景技術は、一般的になされている事項であり、本願出願人は、出願時において、この背景技術が記載された文献を特に知見していない。
ところで、災害時に避難する際には、地震や火災等によって生じた粉塵や煙を吸い込まないように、タオルやハンカチで鼻や口を塞ぎつつ避難することが推奨されるのであるが、避難者がタオルやハンカチを常備しているとは限らない。
ここで、防災頭巾にタオルやハンカチの代わりとなる長尺状の布材(以下「帯状布」という)を付けておくことが単に考えられるが、使用しない時に防災頭巾から無用に帯状布が垂れ下がっていると、帯状布が鬱陶しい存在となるばかりか、帯状布が建物の突起等に引っ掛かかる等して速やかな避難に支障を来たす虞がある。
一方、防災頭巾にポケットを設けて、このポケットにタオルやハンカチを入れておくことも単に考えられる。しかしながら、ポケットにタオルやハンカチを入れておくことは、防災頭巾を使用する者や防災頭巾を管理する者の心がけ次第となり、いざと言う災害時において、タオルやハンカチがポケットに入っていないことが想定される。
本発明は、上記実情を鑑みてなされたものであり、鼻や口を塞ぐことのできる帯状布が常備されており、しかも、帯状布の不使用時には帯状布が無用に垂れ下がらないように収納しておくことができる防災頭巾の提供を課題とする。
上記課題を解決するために本発明の採った主要な手段は、
「使用者の頭に被せられるフード部と、
該フード部の側部に設けられた前方に開口するポケットと、
該ポケット内に一端側が縫着され、他端側がポケットの開口から引出し可能にポケット内に収納された帯状布と
を備えることを特徴とする防災頭巾」
である。
上記構成の防災頭巾では、フード部の側部に設けられたポケットに帯状布の一端が縫着されており、鼻や口を塞ぐことのできる帯状布が常に備えられている防災頭巾となっている。また、帯状布は、ポケット内に収納されており、帯状布の不使用時には、無用に垂れ下がることはない。
上述した手段において、
「前記ポケットの開口に設けられ、スライダーが下方に移動することで前記ポケットを開口させるファスナーをさらに備えることを特徴とする防災頭巾」
とするのが好適である。
ポケットに収納した帯状布が無用に飛出さないように、ポケットの開口を閉塞できるようにすることが望ましいのであるが、ボタンや面ファスナーによってポケットの開口を閉塞できるようにすると、ボタンや面ファスナーを外すのに両手を使用しなければならず、不便である。特に、災害時の避難に際しては、使用者がパニック状態となりがちであり、落着いていれば簡単にできる作業も簡単にはできない場合がある。
これに対して、上記構成の防災頭巾では、スライダーを移動させること開閉が行われるファスナー(「スライドファスナー」や「線ファスナー」とも称される)によって、ポケットの開口が開閉される。よって、スライダーを開方向に移動させるといったパニック状態にあっても簡単になし得る作業によってポケットを開口させることができ、使い易い防災頭巾を実現することができる。
また、ファスナーのスライダーは、下方への移動によってポケットを開口させるものであるため、帯状布を出そうとポケットのファスナーのスライダーを下方に引っ張っても、頭に被せた防災頭巾が脱げることはない。よって、この点で、上記構成の防災頭巾は、防災頭巾として安心して使用できるものである。特に、緊急時には、使用者が無用に力を入れてファスナーのスライダーを強く引っ張るのであるが、スライダーを強く下方に引っ張れば引っ張るほど、防災頭巾が頭に深く被せられることから、支障を来たさないどころか、かえって防災頭巾として理想的に機能することになる。
上述した手段において、
「前記フード部は、内部にクッション材を有する内地と、該内地の外側に縫着された外地とから構成されており、
前記ポケットは、前記内地と前記外地との間の空間によって形成されており、
前記帯状布の一端側は、前記ポケットを構成する前記外地に縫着されている
ことを特徴とする防災頭巾」
とするのが好適である。
帯状布の一端側をポケット内に縫着する場合、ポケットを構成する内側の布地または外側の布地のいずれの布地に縫着してもよいのであるが、内側の布地が、内部にクッション材を有する布地によって構成されていると、帯状布を内側の布地に縫着するのは面倒である。
これに対して、上記構成の防災頭巾では、帯状布をポケットの外地に縫着してあるため、帯状布をポケット内に簡便に縫着することができる。
ところで、帯状布は、長尺状の布であり、鼻や口を塞ぐばかりでなく、怪我の手当て等にも用いることができる。ここで、帯状布を怪我の手当て等に用いる場合には、ポケットに縫着された帯状布を引きちぎればよいのであるが、帯状布がクッション材を有する内地に縫着されていると、内地から帯状布を引きちぎった際に内地が破損してしまい、防災頭巾としての機能を低下させてしまう虞がある。
これに対して、上記構成の防災頭巾では、クッション材を有する内地ではなく外地に帯状布が縫着されているため、外地から帯状布を引きちぎっても、外地が損傷するだけであり、クッション材を有する内地が破損することはない。よって、帯状布を引きちぎっても、防災頭巾として十分に機能させることができる。
上述した通り、本発明によれば、鼻や口を塞ぐことのできる帯状布が常備されており、しかも、帯状布の不使用時には帯状布が無用に垂れ下がらないように収納しておくことができる防災頭巾を提供することができる。
本発明に係る防災頭巾の実施形態としての一例を、以下、図面に従って詳細に説明する。
図1に示すように、防災頭巾10は、下方から頭に被せることができるように底が開口し、前面から顔を出すことができるように前が開口する袋状に縫製されており、頭に被せることで使用者の頭頂部、側頭部及び後頭部を覆うフード部20と、フード部20の下方に延設されて使用者の首周り及び肩を覆う裾部30とを有する形態に形成されている。そして、フード部20の左右の側部には、夫々、ポケット40(詳細は後述する)が設けられており、フード部20の左右の各ポケット40には、帯状布50(詳細は後述する)が収納されている。
また、防災頭巾10の前面の開口部分には、顎掛け61が左右に架渡されている。防災頭巾10を頭に被せて顎に顎掛け61を引っ掛けることで、使用者の頭から防災頭巾10が脱げ難くなる。
また、フード部20の下部における使用者の耳に対応する部位には、鳩目によって構成された耳穴62が穿設されており、防災頭巾10を被っても、周囲の音や声が聞こえ難くなることがない。
さらに、裾部30には、ホイッスルを入れておくことができるように、小ポケット60が設けられている。ここで、ホイッスルを使用する場合は、身動きがとれない状態であることが想定されるため、小ポケット60は、中からホイッスルを取出し易いように、閉塞できないように開放されている。なお、小ポケット60の開口部分には、取付輪63が設けてあり、ホイッスルに紐を付けて、この紐を取付輪63に結び付けておけば、ホイッスルが紛失することを防止することができる。
次に、フード部20の左右の側部に設けられたポケット40、及び、各ポケット40に備えられた帯状布50の詳細を説明する。
フード部20に設けられた各ポケット40内には、帯状布50の一端側が逢着されており、各ポケット40に一端が縫着された帯状布50は、折り畳んでポケット40内に収納されている。ここで、帯状布50は、タオルや手拭等の長尺状の布によって形成されており、図2に示すように、ポケット40の開口41から他端側を引き出して、鼻や口を塞ぐことができるものである。
なお、左右の一方の帯状布50によって鼻や口を十分に塞ぐことができる場合には、フード部20の左右のポケット40のうち、一方のポケット40を省略したり、左右にポケット40を設けはするものの、一方のポケット40に備える帯状布50を省略することができる。
帯状布50は、粉塵や煙を吸込まないように鼻や口を塞ぐ必要がある場合に使用されるのであるが、使用を要しない場合には、図1に示すように、ポケット40に収納しておくことで、帯状布50が無用に垂下がらず、避難の邪魔になることがない。
一方、避難中に粉塵や煙を吸込まないように鼻や口を塞ぐ必要がある場合には、帯状布50は、ポケット40に縫着されており、防災頭巾10に常に備え付けられているものであることから、必ずある帯状布50を的確に用いることができる。
また、帯状布50によって鼻や口を塞ぎながら避難している最中に帯状布50から手を離したとしても、帯状布50は防災頭巾10に縫着されていることから、帯状布50を落としてしまうことはなく、防災頭巾10からぶら下がった帯状布50を手にして再び鼻や口を塞ぐことができる。
ところで、防災頭巾10全体は、図3に示すように、内部に綿やスポンジ等のクッション材を有する内地11と、この内地11の外側に配置された外地12とを縫製して形成されており、フード部20のポケット40は、内地11と外地12との間の空間によって形成されている。そして、帯状布50の一端側は、ポケット40の開口41部分の近傍において、外地12に縫着されている。
よって、帯状布50をポケット40内に簡便に縫着することができるばかりか、怪我等の手当てに用いるため等、必要に応じてポケット40に縫着された帯状布50を引きちぎった場合においても、クッション材を有する内地11が破損することはなく、防災頭巾10としての機能が低下することはない。
図1及び図2に示すように、ポケット40の開口41には、スライダー43によって開閉する公知のファスナー42が取付けられており、スライダー43を上方に移動させることでポケット40の開口41が閉塞され、スライダー43を下方に移動させることでポケット40の開口41が開放される。このようにスライダー43の下方への移動によってポケット40の開口41が開放することとすれば、帯状布50を使用すべくポケット40を開けようとスライダー43を下方に強く引っ張っても、防災頭巾10が頭に深く被さるだけであり、防災頭巾10が頭から脱げることはない。
また、スライダー43には、リング44が取付けられており、リング44に指先を引掛けてスライダー43を移動させることで、ポケット40の開口41を簡単に開閉することができるようにしてある。特に、防災頭巾10の使用者が幼児である場合には、物を力強く摘んで動かすといった動作が苦手なのであるが、上述のようにファスナー42のスライダー43にリング44を設けることで、幼児であってもポケット40を簡単に開閉することができる。
ポケット40は、帯状布50の他にも種々の物品を収納することができる十分な大きさに形成されている。ここで、防災頭巾10が、幼稚園や保育所等に常備したり、幼稚園や保育所の幼児が携帯したりするものである場合には、フード部20の左右のポケット40に使い捨ての紙オムツを入れておくことが好ましい。ポケット40に紙オムツを入れておくと、紙オムツがクッションとなって、頭部をより確実に保護することができる。また、避難先にオムツを必要とする乳幼児がいる場合に、不足しがちなオムツを提供することができる。なお、幼児用に限らず、大人用の防災頭巾10であっても、ポケット40に紙オムツを入れておくとよい。頭部をより確実に保護することができたり、避難先で不足しがちなオムツを提供することができるばかりでなく、水分の吸収性がよく、しかも衛生的な紙オムツは、怪我の手当て等に用いることができるからである。
本発明に係る防災頭巾の一例を示す斜視図である。 図1に示した防災頭巾の帯状布を使用する状態を示す斜視図である。 ポケットの要部の構造を示す断面平面図である。
符号の説明
10 防災頭巾
11 内地
12 外地
20 フード部
30 裾部
40 ポケット
41 開口
42 ファスナー
43 スライダー
44 リング
50 帯状布
60 小ポケット
61 顎掛け
62 耳穴
63 取付輪

Claims (3)

  1. 使用者の頭に被せられるフード部と、
    該フード部の側部に設けられた前方に開口するポケットと、
    該ポケット内に一端側が縫着され、他端側がポケットの開口から引出し可能にポケット内に収納された帯状布と
    を備えることを特徴とする防災頭巾。
  2. 前記ポケットの開口に設けられ、スライダーが下方に移動することで前記ポケットを開口させるファスナーをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の防災頭巾。
  3. 前記フード部は、内部にクッション材を有する内地と、該内地の外側に縫着された外地とから構成されており、
    前記ポケットは、前記内地と前記外地との間の空間によって形成されており、
    前記帯状布の一端側は、前記ポケットを構成する前記外地に縫着されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防災頭巾。
JP2008217542A 2008-08-27 2008-08-27 防災頭巾 Pending JP2010051419A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208322A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Hatsue Eguchi 多機能な収納部を有する組み立て式防災頭巾
JP2019187972A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 ブルネエズ株式会社 ずきん

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